痛み・しびれ

事故・転倒・つまずきなどによる、むち打ち症と治療法

【(症例)痛み・しびれ 】

むち打ち症と聞くと、自動車に乗っていて、後ろから追突された事故を思い浮かべますが、これ以外にも、突然、衝撃を受けて、頭が大きく振られ、むち打ち症を起こす事があります。

例えば、自転車の転倒、階段の踏み外し、不意に後ろから押される、尻もち、台からの転落などで、思わず、首がガクンと後ろに曲がって、首の筋肉や靱帯、そして、神経や血管などを傷めた場合です。

むち打ち症を早期に回復するには、事故直後の強い炎症や痛みが引いてきたあたりから、少しずつ、無理のない範囲で、患部の柔軟性や血行を回復させて、敏感になっている神経を和らげる事が必要なので、神経や血管が集まっているツボを利用したマッサージ治療を利用すると、首の痛みやコワバリを緩和させるのに効果があります。

【 背中の痛みや、腰の痛みも 】

~ むち打ちによる、首の捻挫 ~

むち打ち症は、身体が外部から強い衝撃を受け、首がむちのようにしなって、急激に引き延ばされて曲がり、内部の神経や靱帯に損傷を受けた症状を言います。

この為、自動車事故だけでなく、自転車やバイクに乗って転倒したり、何かのキッカケで転んだり、運動中に倒されたり、脚立や台から落ちたりすると、頭が大きく振られて、むち打ち症を起こす事があります。

首の筋肉や靭帯が許容範囲を超えて引き伸ばされて、首の“捻挫”を起こしているのが70%~80%を占めるので、多くが、病院で『頚椎捻挫』と診断されています

~ 首だけでなく、背中も ~

捻挫を起こすと、筋肉がダメージを受けて、身体を支える事や動作をする事ができなくなるので、むち打ちによる『頚椎捻挫』も、首を動かす事ができなくなり、しかも、チョットでも動かそうとすると、炎症箇所や神経が刺激されて、急に激しい痛みが起きたり、ビーンと張り詰めたような痛みが起きたりします。

更に、背中の筋肉や背骨を支える靱帯も、衝撃を受けた時に、瞬間的に、身体を守る為に強く固まりますが、衝撃に耐えられない為に、無数の微細な断裂が生じ、炎症を引き起こします。

この結果、首だけでなく、背中も、「背中全体の慢性的なコワバリが無くならない」、「背中を丸めても伸ばしても痛い」、「顔を下に向けると背中が痛む」、「息をするだけでも肩甲骨の間が痛い」、「楽な姿勢が見つけられない」、などが起きます。

~ 腰の捻挫も ~

また、事故で衝撃を受けた時に、腰の筋肉が、急激に、過剰に、伸ばされたり、曲がったりして、『“腰椎”捻挫』を起こす事もあります。

特に、運動不足や加齢で、普段から腰を支える筋力が低下していたり、血行不良で筋肉が硬くなっていたりすると、腰の筋肉の弾力性や柔軟性が失われているので『腰椎捻挫』が起き易くなります。

むち打ちによる『“腰椎”捻挫』を起こすと、『ギックリ腰』と同じように、「立ったり座ったりすると、強く痛む」、「安静にしていても、腰にニブイ痛みを感じる」、「太ももの後ろがしびれる」、「せきやくしゃみをすると、腰に痛みがひびく」などが起き、痛みが長引きます。

【 筋緊張による血行悪化 】

~ 病院の治療 ~

病院で『頚椎捻挫』と判断されると、事故直後の急性期に、痛みを和らげる為に痛み止めの服用や、首の頭を支える負担を少なくして安定させる為に、頸椎カラーの着用が行われます。

そして、炎症や痛みが強い急性期を過ぎると、回復を早める為に、固まった首の筋肉をほぐしたり、温熱・電気療法を行って血行を促したりする治療が始まります。

また、ダメージを受けた筋肉の働きを取り戻す為に、事故後3日~1週間のうちに、早めにリハビリやストレッチなどを行います。

~ 筋肉が収縮したままになると ~

このような治療法で、ほとんどの痛みは、1~3ヵ月経過すると治っていきますが、治療を続けたにもかかわらず、首まわりの不快な痛みが、なかなか解消されなかったり、増したりする事があります

これは、首の筋肉や靭帯など“炎症”による痛みが落ち着いてきても、筋肉が硬くギューッと縮んで、血管を伸ばしたり縮んだりする働きができなくなると、慢性的に血行が悪化し、それによって痛みが生じ続ける為です。

更に、血行の悪化によって、筋肉内に酸素が供給されづらくなって、不要な老廃物が溜まるので、不快感や違和感に悩まされたり、身体の働きが低下して体調が悪化したりします。

~ 痛みの悪循環 ~

しかも、筋肉が収縮した状態が続くと、『痛みの悪循環』を起こす事があります。

筋肉が収縮したままなので、血行が悪化して痛みが生じ、その痛みによって神経が刺激されて、筋肉や血管の緊張が強まるというサイクルが繰り返されるからです。

この状態になると、「寝ていても、起きていても、どんな姿勢をしても、絶えず首付近に、鈍く、疼くような痛みがする」とか、あるいは、「首の深部から、前には無かったズーンとする痛みがする」、などが起きます。

【 首の中の自律神経 】

~ 症状が、後になってから ~

また、むち打ち症は、事故後、しばらくの間、ほとんど症状が現れなかったにもかかわらず、予想もしていなかった症状が、後になってから現れる事があります

例えば、事故後しばらくして経過してから、「緊張性のズキズキする頭の痛み」や、「首から肩に、神経が刺激されたようなピリピリした感覚が頻発する」などが起きたり、あるいは、「身体のダルサ」、「めまい」、「吐き気」など、事故と関係のないような症状が現れたりします。

更に、事故で受けたダメージとは直接関係のないような腕や膝などに、痛みやシビレなどが起きたり、気候の変わり目や天気が悪化してくると、ズキズキと疼(うず)くような痛みが起きたり、今まで無かった身体の不調が起きたりする事もあります。

~ 自律神経の障害 ~

これらは、むち打ちによる衝撃で、首の筋肉や血管が不安定になると、首の中を通っている自律神経の働きが乱れ、体調を保つ事ができなくなった為と考えられています。

自律神経は、全身の器官が安定的に働くようにコントロールしているので、自律神経が障害を受けると、自律神経に大きな負荷がかかったり、それによって自律神経の働きに支障が現れたりするからです。

この結果、首が痛みに敏感になる事や、吐き気やめまいなどの体調不良、精神的な不安定、身体の異変などの、様々な症状が現れるようになります。

~ 首の筋肉の特徴 ~

特に、首の筋肉の特徴として、疲労や緊張が続いたり、ストレスが感じたりすると、「借金で首が廻らない」という表現があるように、首を支える筋肉が過度に緊張して固くなる性質があります。

この為、首凝りの酷い人やストレートネックの人も、程度は違っても、首の中の自律神経に影響を与えて、身体に不調が起きてくるので、チョッとしたキッカケで、体調が悪化し易くなります。

しかし、むち打ちによる『頚椎捻挫』の場合、これらの症状が強く現れても、むち打ちによる自律神経の異常についての診断は、画像による診断が難しいので、本人からの訴えから判断するしかありません。

【 当院の、むち打ち治療 】

~ むち打ち症の回復治療に ~

現在、車両事故でむち打ち症を発症した場合に、症状の早期改善の為に、賠償保険によるマッサージ治療が適用されるようになっています

これは、『筋肉の異常な緊張』や『極度の血行の悪化』の改善には、昔からマッサージ治療の効果が認められており、この効果から、むち打ち症の回復治療に、広く利用されている為です。

特に、炎症や痛みが強い“急性期”を過ぎた後に、患部の柔軟性や血行を回復させて、過敏になっている神経を和らげる事が重要なので、この時期の症状の回復に、筋肉の回復治療を行っているマッサージ治療が利用されています。

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、筋肉の柔軟性の回復、血行の改善、神経の過敏解消などを行い、むち打ち症の回復治療を行っています。

東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、「血行やリンパの流れを良くする」、「筋肉の弾力性や柔軟性を高める」、「関節の可動域を広める」だけでなく、むち打ち症の改善に不可欠な、「筋肉の疲労回復」、「神経の興奮を抑制する」、「痛みを改善させる」、などに効果があるからです。

これらの治療を、当院は、マッサージ治療の国家資格者が行っています。

~ ツボ反応の利用 ~

更に、むち打ち症を効果的に改善させる為に、当院ではツボ反応を利用して、治療を行っています。

ツボが、身体の異常を知らせる反応点になっているので、その箇所に刺激を与える事により、血行やリンパの流れを改善し、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させ、神経の興奮を抑制し、痛みや不快症状を改善させる働きがあるからです。

ツボ反応を利用して筋肉をほぐし、血流を改善していくと、これにより痛みを緩和する効果が期待できるだけでなく、首の中の自律神経の回復にもなるので、「だるい」、「肩がこる」、「冷える」、「のぼせる」、「疲れやすい」、「食欲がない」、「眠れない」、「イライラする」、「元気がない」、などの不快症状が改善されてくる効果があります。

~ 身体のコワバリや血行悪化の改善に ~

むち打ち症で『痛みの悪循環』を起こさない為には、治療でリハビリやストレッチなどが始まったら、本人の身体に感じる違和感を確認しながら、身体の筋肉のコワバリ箇所を回復させたり、血行の悪化箇所を解消させたりして、体調を整え、首や背中の敏感になっている神経を鎮めるケアが必要です。

当院は、病院の治療だけでは不安がある方や、通院の頻度が減ったものの、まだ痛みが残る方などに、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、安全に安心して、体調の改善を含めて、むち打ち症の改善を行えるようにしています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

中高年の膝の痛みの回復には、体調の改善も

【 (症例)痛み・しびれ 】

変形性膝関節症には、すり減った膝の軟骨を回復させる根本的な治療法がありませんが、初期や中期頃ならば、膝に負担をかけないような注意と、リハビリで膝の筋力を回復させて膝の動きを安定化させると、痛みが改善され、かなり日常動作ができるようになります。

しかし、中高年になると、加齢や運動不足による身体の筋力低下や身体の不調などで、身体が動かしづらくなっていたり、リハビリの為の時間の確保や意欲の維持が難しくなったりします。

この為、中高年の変形性膝関節症には、『身体のコンディショニング』を含めて、マッサージ治療を利用して、弱っている腰や脚の筋肉の弾力性や柔軟性の回復と、低下している血行の改善を行うと、膝の動きの安定化向上と、体調の不調解消に効果があります。

【 膝の筋肉のコワバリと、それによる血行の低下 】

~ 変形性膝関節症の初期症状 ~

膝の軟骨に異常が生じる『変形性膝関節症』の前に、「膝の状態がおかしい…?」と気付くキッカケとして、「階段を降りる時」や、「歩き始め」、「いつもより長く歩いた後」、「イスから立ち上がる時」などに感じる、膝のギクシャクとした違和感や痛みがあります。

これらは、膝周辺の筋肉が弱ったり、姿勢の悪化や体重の増加などで膝にかかる負担が大きくなったりすると、身体を動かした時に膝関節が不安定になったり、膝の筋肉のコワバリと血行の悪化で神経が刺激されたりして、膝に痛み(動作時痛)が起きてくるからです。

しかし、これらの違和感や痛みは、身体を動かしているうちに、筋肉の働きが活発化して血行が良くなる為に、一時的な痛みで終わるので、気になっても、「大丈夫だろう」と見過ごしたり、「歳や運動不足の影響」にしたりして、“変形性膝関節症の初期症状”と、気付かない事が多くなっています。

~ 中高年になると ~

しかし膝に、そのままにしていると、膝の筋力の低下や、膝にかかる負担の増加が原因になっているので、膝のコワバリと血行が悪化したり、慢性化したりして、だんだんと一時的な膝の痛みで済まなくなり、繰り返すようになります。

特に中高年になると、加齢や運動不足で身体を支えている腰や脚の筋肉が弱ったり、体重の増加や姿勢悪化などで膝の筋肉に大きな負担がかかったりするので、膝の筋肉のコワバリと血行悪化が進むようになります。

この結果、膝の神経が痛みに敏感になってきたり、筋肉内に炎症が起きたりしてくると、チョッとした動作でも膝に痛みを感じたり、少し歩いただけでも膝に痛みが起きたりします。

~ 身体からのアラーム ~

しかも、膝の痛みが繰り返し起きてくると、膝の痛みを避けようとして、歩幅を短くして歩く速度を遅くさせたり、立つ事や歩く事を避けるようになったりします。

この結果、脚や腰の筋力が弱って、立つ時や歩く時に、膝の骨の関節部分をシッカリと支える事が出来なくなってくると、膝関節の上下の軟骨が部分的に接触するようになってくるので、軟骨の表面が傷ついたり、すり減ったりして、本格的な変形性膝関節症に移っていきます。

このように、「膝の状態がおかしい…?」と気付く、膝のギクシャクとした痛みや違和感は、本格的な『変形性膝関節症』になる前の、膝の筋肉のコワバリと筋肉内の血行の悪化による痛みなので、身体からのアラームと言えます

【 リハビリの目的 】

~ 腰や脚の筋力をつけて ~

変形性膝関節症は、『最初から、膝の軟骨に異常(すり減り)は起きていない』ので、痛みが起こらないようにするには、腰や脚の筋力をつけて、膝の動きを安定させる事が、一番、重要です。

この為、変形性膝関節症の初期や中期は、腰や脚の筋力をつけて、膝の動きを安定させる事を目的にしてリハビリを行い、症状の進行の防止や改善(緩和)を行います。

これによって、太ももから膝にかけての筋肉の筋力がついてくると、膝の動きが安定し、それによって神経が刺激される事が無くなってくるので、膝の痛みが減少し、日常動作ができるようになります。

~ 膝のリハビリに、体力が必要に ~

しかし、実際に膝のリハビリを行うと、中高年にとって、思っている以上に体力が必要とする事に気付かされます

例えば、太ももや膝周囲の筋力をつける為に、仰向けになって、膝を伸ばした状態で脚を挙げる運動がありますが、この運動を何度も繰り返して行うには、かなりの腰の筋力や腹筋を使って、脚の動きをコントロールする力が必要です。

また、脚を挙げる運動を繰り返す間は、姿勢を支える為に、股関節・お尻・背中などにも、かなり筋力が必要になります。

~ セルフトレーニングのリハビリ ~

しかも、リハビリ効果が現れるまで、トレーニングを毎日繰り返す事と、トレーニング期間をかなり必要とします。

この為、「身体を動かしたくても、思うように動けない」とか、「なかなか効果が出ない…」と感じる事が多くなってくると、リハビリの基本は、痛みや症状に合わせて行うセルフトレーニングなので、ツイ、「疲れる」、「動きたくない」、「面倒くさい」、と思いがちになります。

この結果、ヤル気や気力を継続させるのが難しくなると、リハビリの運動回数が減ったり、ほどほどの程度になったり、あるいは継続しても形式的な運動になったりすると、ますます効果が現れにくくなってしまいます。

【 中高年になると 】

~ 筋力低下、動きづらさ、姿勢維持筋の低下 ~

しかも、中高年になると、加齢による脚・腰の筋カの低下や、姿勢を支える力の低下、体重(体脂肪)の増加による動きづらさなどが起きているので、リハビリをする時に思うように身体が動きません。

この為、リハビリの動作を繰り返して、リハビリの運動に慣れる事が必要です。

この結果、リハビリ運動の効果を実感として感じられるようになるには、個人差はありますが、中高年になると、一般的に、早くても訓練を始めてから、2~3ヶ月ほどかかる事が少なくないと言われ、リハビリ運動の効果を感じる迄に、日数がかかるようになります

~ 体調の不調も ~

また、中高年になると、リハビリをする上で問題になるのが、「頭が重い」、「疲れが取れない」、「腰が痛む」、「何となく身体の調子が悪い」などの、体調の不調です。

中高年になると、筋力が弱ってくる事や運動機能の低下だけでなく、身体を保つ自律神経の乱れから、頭痛、疲労感、倦怠感・眠気、気分が落ち込み、腹痛、めまい・耳鳴り、などが、起き易くなるからです。

この結果、体調の不調があると、リハビリによる膝の機能改善が見込まれていても、続ける事が難しくなってしまいます。

~ 仕事や家庭に追われて ~

更に、中高年になると、仕事や家庭に追われる事が多くなるので、まとまった時間が必要になるリハビリを、定期的に、毎回繰り返すスケジュール管理が必要です。

また、リハビリをしていても、仕事や家事などが気になっていると、それに気を取られがちです。

このような状態になると、『リハビリで大事な事は、続けていく気力とヤル気』と分かっていても、「面倒くさくなる」とか、「いったん中断すると、モチベーションが下がって続かない」となりがちです。

【 当院の、変形性膝関節症の初期治療 】

~ 身体のコンディショニングを加えて ~

膝の痛みに加えて、身体に不調があったり、筋力低下が起きていたりすると、更に膝の状態を悪化させる原因になるので、中高年の膝のリハビリには『身体のコンディショニング』を加えて、的を絞って効率的に、そして、体調の不調を解消して、身体の調子(治る力)を上げていく事が大切です

この為、当院では、『膝の動きを良くする対策』として、マッサージ治療の特徴の、①血行やリンパの流れを良くする、②筋肉の弾力性や柔軟性を高める、③関節の可動域を広める、を利用して、膝の緊張やコワバリの解消を図り、膝の痛みを減少させる事と、更に『身体のコンディショニング』として、東洋医療をベースにした体調の改善を行っています。

これによって、身体の「何となく身体の調子が悪い」といった状態が改善されて、身体の調子(治る力)が良くなると、膝の筋肉のコワバリや血行悪化に対して、回復効果を高めます。

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療で ~

また当院では、変形性膝関節症の初期は、膝関節周囲の筋肉のコワバリから血行が悪化し、これによって神経が刺激されて痛み(動作時痛)が生じている段階なので、ツボ反応を利用して、筋肉のコワバリ箇所や、血行の悪化箇所を確認して、改善治療を行っています。

これらの箇所は、東洋医学のツボ(経穴)の位置と、ほぼ一致しているので、治療期間の短縮に効果があるからです。

この為、当院では、ツボ反応を利用しながら、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、膝を含めて下半身のコワバリを解消して、筋肉内の血行を改善する事で、膝の動作時の神経からの痛みを和らげ、膝の筋肉の働きを回復させています。

~ ツボ治療を加えて ~

また、普段の姿勢や動作で、腰や背中の筋肉がコワバッテいたり、痛みが出ていたりすると、膝の筋肉にも影響を及ぼして、膝の筋肉をコワバラセたり、筋肉のアンバランスを引き起こしたりして、悪化している膝を、更に悪化させる原因になります。

この為、当院では『身体のコンディショニング』として、マッサージ治療にツボ治療を加えて、身体に現れたコワバリやシコリを解消し、これにより、「身体が動きづらい」⇒「動かさない」⇒「動けない」、という悪循環の解消を図っています。

腰や背中の筋肉の柔軟性が回復して、身体の血行が改善されてくると、痛み物質や疲労物質の排出が促進されて、神経の過敏状態が治まってくるので、体調の改善に効果があります。

~ 体調の改善も ~

中高年の変形性膝関節は、加齢や運動不足による身体の筋力低下や身体の不調も影響しているので、膝のリハビリだけでなく、体調を改善させる事が必要です。

当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、中高年の膝周辺のコワバリを和らげて痛みを改善させ、動きづらくなった機能を回復させると共に、関連する体調調整を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

座っている時や、立ち上がり時の、お尻から太ももへの、痛みと しびれ

【(症例)痛み・しびれ 】

デスクワークでの座りっぱなしや、長時間の立ち仕事やランニングなどで、股関節に大きな負荷がかかり続けると、お尻の奥の筋肉の緊張が強まり、内部を通っている坐骨神経を圧迫して、お尻から太ももの後面にジンジンとしびれるような痛みが起きてくる事があります。

しかし、痛み止めの湿布を貼ったり、お尻のストレッチをしたりしても、坐骨神経を圧迫している筋肉が、お尻の奥にある事と、お尻の奥の筋肉の疲労箇所や緊張箇所が分かりづらいので、お尻からのシビレを伴った痛みの解消が困難です。

このような、疲労や緊張などの慢性化によって生じた、骨格周囲の筋肉のコワバリ解消には、神経や血管が集まっているツボを利用して、マッサージ治療で筋肉の疲労や緊張を和らげると、お尻の奥の筋肉のコワバリと血行悪化が解消され、敏感になっている坐骨神経を改善する効果があります。

【 梨状筋症候群 】

~ お尻の筋肉の特徴 ~

普段、生活をしている中で、肩や背中・腰などに疲れを感じる事はあっても、お尻に、「疲れ」や「ダルサ」などを感じたり、お尻の筋肉の「コワバリ」や「凝り」に悩まされたりする事は、ほとんどありません。

これは、お尻の筋肉は、いろいろな動作をしたり、様々な姿勢をしたりする身体を、絶えず安定的に支える為に、何層も分厚い筋肉が重なっているので、多少の疲労や緊張があっても、我慢強く頑張りながら、支えているからです。

この為、身体に疲れを感じる事があっても、お尻に違和感や疲労感が起きる事がほとんど無いので、お尻の筋肉が疲労したり緊張したりしても、なかなか自覚されず、気付きません。

~ お尻のコワバリで、坐骨神経を圧迫 ~

しかし、お尻の筋肉の疲労や緊張が増して、柔軟性が無くなってコワバッテくると、下半身に重ダルサや疲労感がしてくるだけでなく、お尻の奥を通っている坐骨神経を圧迫して、お尻から太ももの後ろにかけて、シビレを伴った痛みが起きる事があります

よくあるケースとして、長時間のデスクワークや長距離の運転で座り続けていた場合、久しぶりに長い距離を走ったり歩いたりした時、あるいは、肥満や妊娠で体重が急に増えた場合、などです。

これらによって、お尻の筋肉の負荷が増して、コワバッテくると、コワバッタ筋肉が、お尻の奥の坐骨神経を圧迫するので、座っていると、お尻に「ジーンとしたシビレ」を感じたり、あるいは、立ち上がろうとして腰に力を入れた時や、階段で片足に体重をかけた時に、突然、お尻から「ピリッとした痛み」が起きたりします。

~ 坐骨神経痛 ~

それでも最初の頃は、お尻に、軽い痛みや疼(うず)きを感じるぐらいで、しばらくすると、痛みが消えたり、湿布薬を貼ると痛みが軽くなったりするので、「たいした事、無いだろう…」と思います。

しかし、毎日の座り仕事や立ち仕事で疲労が溜まって、身体を支えるお尻の負担が解消しきれなくなってくると、お尻の奥の筋肉の緊張が強まってコワバッタ状態になってくるので、坐骨神経を圧迫して、お尻から痛みやシビレが、何度も起きたり、強まったりします。

このようなお尻の痛みを、一般的に『坐骨神経痛』と言いますが、お尻の奥の『梨状筋(りじょうきん)』と呼ばれる筋肉がコワバッテ、内側の坐骨神経を圧迫して、しびれや痛みを起こすので、病院の診断名は『梨状筋症候群』と言い、『坐骨神経痛』の中でも『梨状筋症候群』が9割を占めます。

【 坐骨神経の、痛みの特徴 】

~ 梨状筋症候群の痛み ~

『梨状筋症候群』の痛みは、いろいろに感じられ、例えば、「お尻の奥の方からズキズキする」、「ビリビリしてくる」、「ジンジンする」とか、あるいは、突き刺されるような痛みが起きて「ビビーッとする」など、様々です。

他にも、「お尻の張りが強くなって、突っ張った感じがする」、「熱く、ヒリヒリするような痛み」と、感じる人もいます。

更に症状が悪化してくると、「痛みやしびれが、ふくらはぎや足先まで広がってくる」とか、「立つ瞬間や歩行中も痛みを感じて、動けなくなる」、といった状態になる事もあります。

~ 腰には痛みが無い ~

しかし『梨状筋症候群』の痛みの特徴として、腰には異常が無いので、腰には痛みが起きません

お尻の筋肉の過緊張で、お尻の坐骨神経を圧迫したのが、原因になっているからです。

また、お尻の筋肉は、絶えず体重がかかる上に、“太く”“大きい”筋肉が集まっているので、一度『梨状筋症候群』になると、お尻の筋肉のコワバリの解消に日数がかかるために、お尻のシビレと痛みを繰り返すようになります。

~ 画像検査で診断がつきづらい ~

しかし、お尻のシビレと痛みを繰り返す状態になっても、『梨状筋症候群』は、筋肉のコワバリが原因になっているので、整形外科で診てもらっても、診断がつきづらい事があります。

レントゲンやMRIなどの画像検査では、筋肉の緊張状態と、それによる坐骨神経の圧迫状態が判断しづらいからです。

この為、画像検査よりも、毎日の疲労やストレスによる症状への『問診』、お尻の筋肉のコワバリ状態を調べる『触診』、股関節を動かして『可動範囲の検査』などが、有力な判断材料になります。

【 梨状筋症候群を起こし易い人 】

~ 長時間、座っている、あるいは、立っている人 ~

梨状筋症候群は、お尻の筋肉の負担が大きくなった事が原因なので、毎日、長時間の座位や立位をしていると、起き易くなります

更に、中高年になって腰や背中の筋力が低下したり、姿勢が悪化していたりすると、身体を支えるお尻の筋肉に負担が増すので、余計に『梨状筋症候群』が起き易くなります。

しかし、若い人でも、『仙骨座り』と言われる、お尻の仙骨を座面に当てて、上半身を、お尻の筋肉で支える姿勢を続けていると、坐骨神経の圧迫を強める為に、お尻のシビレと痛みが起き易くなります。

~ 運動不足の人 ~

また、いつも運動不足の人が、運動不足解消の為に、久しぶりに長距離を走ったり、自転車で遠出したり、休みの日になって山道を歩いたりすると、やはり、お尻の筋肉が過緊張状態になるので、『梨状筋症候群』を起こし易くなります。

あるいは、普段では行わない中腰姿勢になって動作をしたり、荷物の挙げ下ろしなどを繰り返したりすると、やはり、股関節に大きな負荷がかかるので、お尻の筋肉の過緊張を起こします。

しかも、普段の運動不足の為に、お尻の筋肉の働きが弱っていると、症状の回復が遅くなり、痛みや違和感が長引きます。

~ 腰痛やギックリ腰のある人 ~

また、腰痛持ちの人、ギックリ腰の不安がある人、骨盤の歪みがある人は、お尻の筋肉が緊張気味になってくるので、やはり、お尻に痛みが起き易くなります。

あるいは、腰痛を感じていなくても、太っている人や妊娠中の妊婦さんは、股関節や腰回りに絶えず体重がかかるので、急に立ち上がった時や、気温が下がった時などに、痛みが起き易くなります。

~ 精神的な緊張 ~

しかも、精神的な緊張が続いたり、ストレスや心配事で悩んでいたり、あるいは、睡眠不足などで精神的な疲労が重なっていると、お尻の痛みの頻度が増したり、強まったりします。

血管が収縮して身体の血行が悪化する為に、梨状筋がコワバリ易くなる上に、精神的な緊張から坐骨神経が敏感な状態になるからです。

この為、PCを使う事で緊張が続いたり、仕事や人間関係などによる心理的な圧迫感が強まったり、気持ちの切り替えができないでいたり、生活のリズムが乱れて睡眠不足になっていたりすると、お尻の下あたりにピリピリとした痛みを感じる事が多くなります。

【 当院の、お尻の筋肉の回復治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

『梨状筋症候群』の改善には、コワバッタお尻の筋肉の柔軟性を回復させる事が必要ですが、お尻の筋肉は分厚い筋肉が何重も重なっている上に、坐骨神経痛を引き起こす梨状筋は、お尻の奥の筋肉なので、ストレッチで伸ばして、柔軟性を回復させるのが困難です。

当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、腰やお尻の筋肉の柔軟性の回復と、血行の悪化を解消して、骨盤周囲の痛みの改善を行っています。

東洋医療をベースにしたマッサージ治療が、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みの解消に、昔から利用され、しかも、リハビリ治療で利用されているように、骨格周囲の筋肉のコワバリ解消にも、有効だからです

~ ツボ反応の利用 ~

更に当院では、『梨状筋症候群』の治療に、身体の不調時に現れる“ツボ”反応を利用して、硬結(シコリ)を確認し、そこに持続圧やツボ刺激を加えて、治療を行っています。

これは、ツボが、神経や血管が集まっている箇所にある為に、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるので、『梨状筋症候群』の痛みやしびれを発している硬結(シコリ)を見つけ易くしてくれるからです。

しかも、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるので、確認した『梨状筋症候群』のツボに刺激を加えると、血行が回復し、蓄積した疲労物質が排出されて、敏感になっていた坐骨神経が回復していき、お尻からの痛みや違和感が解消される効果があります。

~ 股関節の梨状筋の改善 ~

また、『梨状筋症候群』が起きていると、腰や脚の筋肉も、疲労や緊張した状態になっているので、股関節を支える筋肉(梨状筋)に、大きな負荷をかける要因になります。

この為、当院では、腰や脚の疲労と緊張の解消を行い、股関節の可動域の回復を行っています。

これによって、下半身のコワバリが解消し、血行が改善してくると、坐骨神経への圧迫が無くなってくるので、治療途中でも、お尻の痛みや不快感が解消されてくるのが分かります。

~ マッサージ治療とツボ治療 ~

『梨状筋症候群』が起きても、お尻の疲労や緊張が実感しにくいので、ストレッチをしても治療ポイントが把握しづらく、しかも、神経から痛みなので、痛み止めがなかなか効きません。

当院は、『梨状筋症候群』に対して、マッサージ治療にツボ治療を加えて、お尻の奥の筋肉の柔軟性の回復や血行の改善を行い、これにより、坐骨神経への圧迫解消を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

いつも腰が、重い、だるい、疲れる、痛い、張る

【(症例)痛み・しびれ 】

腰痛の原因を特定できるものは15%程度と言われ、残りのほとんどは、長時間の同じ姿勢、運動不足、肥満、ストレスや不安、冷え症、などの影響による、原因をハッキリ特定できない『腰痛症』に分類されています。

『腰痛症』は、痛む程度が大きくなくても、腰の神経が疲労や緊張に敏感になる為に、絶えず腰に鈍(にぶ)い痛みがしてきたり、チョッとした疲労や緊張でも、腰の疲労感や痛みが強まったりするので、仕事や生活に支障をきたすようになります。

『腰痛症』の改善には、疲労や緊張による腰の筋肉のコワバリと血行の悪化を解消するだけでなく、敏感になっている腰の神経を回復させる事が必要なので、神経や血管が集まっているツボを活用すると、筋肉内の血行を高め、痛みが緩和する効果があります。

【 腰痛症の痛みの特徴 】

~ 腰痛症 ~

椎間板ヘルニア、変形性関節症、骨粗しょう症、 脊柱管狭窄などと違って、原因がはっきりと特定できない『腰痛症』は、腰に負担が増すような、「姿勢の悪さ」、「長時間の同じ姿勢」、「同じ動作の繰り返し」、あるいは、「肥満」、「ストレスや不安」、「運動不足」、などが大きく影響していると考えられています

このように『腰痛症』は、腰の疲労や緊張などが影響しているので、切り傷・火傷・打撲・骨折などの“身体が傷ついて、突き刺さるような痛み”と違って、その日の体調によって痛みの程度が左右され、痛みが出たり感じ無くなったり、強くなったり弱くなったりします。

この為、体調の悪化で腰の血行が悪くなっていると、座っていても、寝ていても、腰の奥の方から「ズキズキ」、「ジンジン」、「ジーン」といった“疼くような神経特有の痛み”に悩まされます。

~ 骨盤や背骨を取り巻く筋肉の緊張 ~

また、腰に疼くような痛みが続くと、これによって、骨盤や背骨を取り巻く筋肉の緊張を強めます。

この結果、腰の筋肉が、骨盤や背骨に張り付いたようにコワバッテくると、ジッとしていても腰が張った感覚や、重ダルイ感じがしてくるだけでなく、身体を動かすと、動きづらさを感じたり、筋肉のコワバリが引き延ばされたりして、腰に違和感や痛みが増したりします。

更に、腰の骨や骨盤に張り付いた筋肉のコワバリが強まったり、長引いたりして、骨盤の位置が微妙にズレたり、腰の骨や背骨の並びに歪みが生じたりすると、絶えず不快な違和感や痛みに悩まされたり、腰を動かすと、違和感や痛みが一層強まり、身体に響くような痛みになったりします。

~ 精神的なストレスや不安 ~

また、精神的なストレスや不安などで神経が緊張していると、血行が悪化して痛みや不快感が強まるので、ますます腰が、「重く感じる」、「ダルクなる」、「疲れが増す」、「張りが増す」、「痛みを感じ易くなる」状態になります。

この為、休んでいても、「腰がツライ」という状態になったり、心身のリフレッシュ効果を期待して運動すると、腰の血行が良くなって違和感や痛みが減少しても、しばらくして身体が元の状態に戻ると、腰の違和感や痛みが増したり、不快感が続いたりします。

更に、精神的なストレスや不安によって、身体の神経が敏感になっていると、何かのキッカケで心のバランスが崩れると、何とか保っていた腰の痛みや不快感が一挙に強まったり、拡がったりします。

【 腰の痛みから、体調悪化に 】

~ 腰痛症のキッカケ ~

『腰痛症』が起きたキッカケとして、約8割の人が、長時間のPCやスマホ、車などの使用で、腰の負荷が強まって『腰痛症』が起きたと答えていて、残りの約2割の人が、運動や仕事で、お尻や、ふともも、ふくらはぎなど、下半身の疲労や緊張が続いた事からが『腰痛症』が起き始めたと答えています。

最初の頃は、神経の痛みの調整がうまく働いているので、腰に痛みを感じても、「たいした事ないだろう…」と思ったり、「様子を見よう」と思って、そのままにしていたりしますが、腰の負担が増すにつれて、神経の痛みの調整がつかなくなってくるので、次第に、「腰が重い」、「だるい」、「疲れる」、「痛い」、「張る」、といった状態が起き易くなったり、腰痛が慢性化してきたりします。

これは、腰の筋肉が、無意識のうちに身体を支える役割をしているので、身体をあまり動かさずに立っているだけでも、あるいは、座っているだけでも、身体を支える負担が、ずうっと腰の筋肉にかかり続ける為です。

~ 我慢、そのままにしていると ~

そして、腰に違和感や痛みがあっても、そのままにしていると、だんだんと筋肉の働きや血行が低下し、神経が疲労や緊張に敏感になってくるので、「痛みが痛みを招く」という状態になります

痛みを、そのままにしていたり、繰り返したりしているうちに、身体の回復力や痛みを抑制する神経が弱まって、痛みを抑える働きがうまく働かなくなるからです。

しかも、痛み止めの為に薬を利用しても、身体の痛みを抑える働きがうまく働かなくなっている為に、なかなか効かなくなります。

~ 自律神経への影響 ~

腰の痛みで悩まされると、自然と、腰の痛みをかばうような動作や姿勢になってくるので、姿勢が悪化してきたり、凝り、張り、ダルサなどの不快感が慢性化してきたりします。

しかも、「いつも腰が、重い」、「だるい」、「疲れる」、「痛い」、「張る」という状態になると、自律神経の身体をリラックスさせる働き(副交感神経)が低下して、身体の緊張を高める働き(交感神経)が強まります。

この結果、血管が収縮して血行が悪化し、肩こり、頭痛、不眠、手足の冷え、ダルサなど、いろいろな身体の不調に悩まされたり、あるいは、体調を保つ自律神経の働きを低下させて、「頭が重い」、「イライラする」、「身体がだるい」、「よく眠れない」、などが起きるようになったりします。

【 腰痛症の触診の重要性 】

~ 湿布や痛み止め ~

腰痛の中で『腰痛症』が85%近くを占め、原因として考えられているのが、日常動作の「歩く」、「座る」、「作業をする」などで、腰の筋肉に負担がかかり続けた為とされています。

しかし、腰の疲労や緊張による、筋肉のコワバリ、血行悪化、そして、それらの影響による身体の冷えなどは、病院で診察を受けたりレントゲン検査を受けたりしても、腰の異常を確認する事ができません。

また、痛みを和らげる為に湿布や痛み止めは、痛みを和らげる効果はありますが、血流の悪化や筋肉のコワバリを解消させて、敏感になっている神経を鎮める働きが無いので、結果として、腰の痛みを長引かせる事になります。

~ 押圧を使った触診 ~

このような、筋肉の痛みと、筋肉の状態を確認するには、骨盤や腰への触診が、実情に合い、有効な診断方法です。

『腰痛症』は、疲労や緊張などの慢性化が大きな原因になっているので、『腰痛症』が起きると、筋肉のコワバリや痛みとなって現れるからです。

この為、軽く押圧し、筋肉のコワバリ箇所や、違和感や痛みがある箇所を触診すると、患部の位置や、痛みの特徴、関係する筋肉、動ける範囲などを、直接、確認する事ができます

~ 治療にも、押圧を使った触診が ~

また、診断だけでなく、『腰痛症』を治療する場合にも、軽く押圧する触診が必要です。

『腰痛症』を治療する時に、軽く押圧する触診で、患部の場所や程度が確認できると、治療箇所がハッキリするので、治療する時に、ピンポイントに腰周辺の筋肉の緊張を緩和させ、血流を改善させる事ができるからです。

患者側も、“ズーン”とした圧痛感が得られるので、「患部の場所や程度が的確に確認されている!」と治療に納得でき、更に、気が付かなかった患部も、触診で確認してくれるので、治療に信頼感を持てるようになります。

【 当院の、腰痛症の改善治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

当院では、『腰痛症』の改善に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療に、“ツボ反応”を利用して、診断や治療を行っています

ツボは、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって“ツボ反応”が現れるので、身体に異常が起きている事を知らせてくれるからです。

更に、反応が現れたツボに、適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるので、疲労や緊張などが慢性化した『腰痛症』の治療に適している為です。

~ ツボの位置 ~

しかも、ツボの位置は、身体に起きるコワバリ箇所や痛みの箇所と、ほぼ重なり合っています。

この為、当院では『腰痛症』の治療に、痛みや不快さの原因になっている筋肉や、関節の可動範囲、あるいは神経症状などを問診し、触診と“ツボ反応”で、痛みの箇所を確認しています。

そして、これらの“ツボ反応”のある箇所を中心に、マッサージ治療とツボ治療で、血行やリンパの流れの改善や、筋肉の弾力性や柔軟性を高めて、神経の興奮を鎮め、腰の不快感や痛みの改善を行っています。

~ シコリ解消 ~

更に、『腰痛症』の場合、腰の筋肉の負荷から、不快な痛みを発する“シコリ”ができている事が多いので、“シコリ”を解消し、違和感と痛みの緩和を図っています。

“シコリ”があると、付近の毛細血管を遮断して、神経の異常興奮の原因になるので、ツボ治療とマッサージ治療で筋肉のコワバリを無くし、“シコリ”を解消させていくと、慢性的な腰痛の原因になっている神経の過敏が和ぎ、腰の違和感と痛みが減少します。

特に、いつも腰に、「重だるい」、「ハリを感じる」、「ジーンとした痛みがある」などがある場合には、腰のコワバリの内側に“シコリ”が潜んでいる可能性が高いので、触診で“シコリ”を確認し、ツボ治療とマッサージ治療で“シコリ”を解消させると、腰の鈍痛が解消されていきます。

~ 一人ひとりの症状に合わせて ~

『腰痛症』を改善するには、長時間の同じ姿勢、毎日の生活習慣、ストレスや不安、不眠などが原因になっているので、一人ひとりの症状に合わせて、不快感や痛みを発している箇所を確認して、和らげる事が必要です。

当院は、“ツボ反応”を利用したマッサージ治療で、慢性化した筋肉の緊張を緩和させて、筋肉内の血流改善し、それらにより神経の興奮を鎮め、『腰痛症』の改善と解消を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

ぎっくり腰の早期回復と、予兆を利用した予防法

【(症例)痛み・しびれ 】

ぎっくり腰のイメージとして、いきなり「グキッ!」という衝撃と共に、強烈な腰痛の襲われるのをイメージしますが、実際は、ぎっくり腰を起こす前に、腰の筋肉や靭帯(じんたい)の疲労や緊張で、腰がコワバッタ状態になっているので、「腰が何となく、イヤ~な感じ」と感じている事が多くなっています。

このような時に、チョッとした動作で腰の筋肉や靭帯の許容限度が超えてしまうと、筋肉や靭帯が耐え切れなくなって、多数の微細な断裂が生じ、それによって神経が激しく刺激されて、ぎっくり腰を起こしてしまいます。

この為、「座っている事が多くて腰がコワバッテいる」、「腰に疲れや重ダルサを感じる」、「加齢や運動不足で腰の筋肉が弱っている」などに気付いたら、腰の筋肉や靭帯からのアラームサインと考えて、不調箇所を調べ、回復させておく事が大切です。

【 ぎっくり腰を起こしたら 】

~ ぎっくり腰の症状 ~

 <腰の痙攣発作>

運悪く、ぎっくり腰を起こすと、いきなり強烈な痛みに襲われて、腰を曲げる事も伸ばす事もできなくなり、声も出せなくなります。

これは、疲労や緊張などで弱っていた腰の筋肉や靭帯が、何かのキッカケで大きな負荷を受けると、身体の防御作用が働いて、反射的に腰の筋肉が急激に収縮する為です

この結果、コワバッタ筋肉や靭帯に多くの微細な断裂が生じ、それによって神経が激しく刺激されるだけでなく、腰の神経の異常興奮で筋肉の痙攣発作が繰り返されるので、腰が曲がったまま動かす事ができなくなり、お腹の横隔膜もコワバって、声も出せなくなります。

 <ぎっくり腰の直後>

このように、ぎっくり腰を起こした直後は、“肉離れ”に似た微細な断裂や細かな傷が無数にできるので、身体を動かすと、余計に傷口を増やしたり、治りかけた傷口を拡げたりするので、痛みを大きくさせてしまいます。

また、無理に動くと、腰の筋肉の痙攣発作が増して、更に筋肉の傷を増やしたり、腰椎のズレを起こしたりします。

この為、ぎっくり腰の直後は、傷口を増やさないように、まずは痛みの少ない安静状態を保ち、激痛が治まってくるのを待つ事が大切です。

 <安静状態>

安静状態は、例えば、腰の筋肉に、姿勢の負荷や体重がかからないように横になり、腰を曲げて、できるだけ楽な姿勢をとり、身体を動かさないようにします。

横向きの姿勢は、痛みを起こしている神経の刺激を減らす為に、腰の痛む側を上にします。

とりあえず腰の激痛が引いてくるまで、このような姿勢で、無理をしないで、ジッと安静にしている事が大切です。

~ 早期の回復のために ~

 <安静を続けてしまうと>

しかし、腰の強烈な痛みが和らぎ、身体を動かせる状態になっても、腰の痛みを恐れて身体を動かさないでいると、腰の筋肉の働きと血行が低下したままになります

これにより、筋肉のコワバリ状態が続いて腰が伸ばせなくなったり、痛みの原因である炎症物質の排出が進まなくなって痛みが長引いたり、あるいは、「腰がダルイ」、「腰が重い」などの不快感が活性したりします。

この為、腰の強烈な痛みが和らいで、身体を動かせる状態になったら、少しずつ動ける範囲で身体を動かして、血行を取り戻し、腰の柔軟性を回復させる事が必要です。

 <追いつかない回復力>

しかし、ある程度、身体を動かせるようになっても、まだ身体の回復力が追いつかない状態です。

身体を動かすと、「ぎっくり腰の痛みが再発しそう…」とか、「背中や腰が固まっていて、腰の神経に響く」、という感じがします。

これは、まだ、腰と腰周辺の筋肉の緊張が続いて固くなっていたり、腰の関節に微妙なズレやアンバランスがあって動きづらくなっていたり、腰の血行不良から神経が敏感になっていたりするからです。

 <当院の、ぎっくり腰の回復治療>

この為、無理に動かなければ、鋭い痛みが走らなくなった頃や、あるいは、安静にしていると、我慢できる程度の鈍痛になった頃から、腰の回復治療を受けると、回復が早くなって、快癒します。

当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、腰の痛みを和らげて、普段の生活に戻れるように、①血行やリンパの流れの改善、②筋肉の弾力性や柔軟性の回復を行い、③腰の神経の興奮を鎮めるケアを行っています。

施術は、患者の腰の負荷が少なく、そして痛みや違和感が出ないように、腰を曲げて横向きに寝た姿勢で行っているので、ぎっくり腰の患者にとって安心して、回復治療が受けられます。

 

【 ぎっくり腰の、予兆を利用した予防法 】

~ ぎっくり腰の予兆 ~

 <何となくイヤ~な感じ>

当院では、ぎっくり腰の回復治療と共に、予兆を利用した予防治療を行っています。

これは、腰に何の前ぶれも無く、「イキナリ、ぎっくり腰!」という、“青天の霹靂タイプ”は、ほとんど無いからです。

ぎっくり腰を起こす前に、多くの場合、身体の疲れで腰の筋肉に負荷が積み重なっていたり、緊張したままジッとした姿勢が続いていたり、腰の筋肉が弱っていたりするので、「腰が、何となくイヤ~な感じ」といった、ぎっくり腰の“予兆(前ぶれ)”が現れるからです

 <予兆例>

ぎっくり腰の“予兆(前ぶれ)”として、よくあるのが次の通りです。

①腰部の疲労感   
 腰が張っている感じ、長時間座っていて腰がツライ、腰が重く感じる、腰回りのダルサや重い感じ

②背中やお尻の違和感
 背中のコワバリ感、脚の疲労感、ふくらはぎがつる(こむら返り)、股関節やお尻の痛みやしびれ、足の冷え

③腰まわりの衰え  
 歩くと疲れを感じて残る、腰が抜けそうな感じがする、雨の日の腰の鈍痛、朝起きると腰が痛む

 <腰の柔軟性の低下>

これらの“予兆”が起きるのは、疲労や緊張などで『腰の柔軟性の低下』が起きているので、腰の筋肉にコワバリが生じ、筋肉の“自然な伸び縮み”ができなくなっているからです。

また、腰の筋肉内の血行悪化から、必要な酸素が不足し、老廃物が排出されづらくなっているので、腰の不快感も起きます。

更に、これらによって腰の神経が敏感になるので、チョッとした動作でも、腰に鈍痛や、ズキズキ・ジンジンとした痛みを感じるようになります。

~ 再発し易い、ぎっくり腰 ~

 <繰り返し易い>

しかも、ぎっくり腰は、一度起こすと繰り返す事が多いので、ぎっくり腰の“予兆”に気付いたら、腰の柔軟性を回復させておく事が必要です

これは、仕事の姿勢や動作、あるいは、加齢などが原因になって、ぎっくり腰が再発し易いからです。

実際、一度ぎっくり腰を起こすと、4分の1の人が、1年以内に再発しているという報告があります。

 <デスクワーク、加齢、運動不足、ストレス>

例えば、デスクワークを毎日続けていると、背中のコワバリが続き、腰に疲労が溜まってくるので、ぎっくり腰が起き易くなります。

また、加齢や運動不足によって筋力が弱まるので、年齢が上がるほど、そして、運動不足が長くなるほど、腰痛やぎっくり腰のリスクが高まります。

しかも、心理的なストレスが続くと、身体の血行が低下し、それによって、身体を支える腰の筋肉がコワバッテくるので、やはり、ぎっくり腰が起き易くなります。

 <予防の為に>

この為、ぎっくり腰の予防として、「座り続ける時間を減らして、座る姿勢をよくする」、「身体を温めて腰の筋肉の疲労を軽減する」、「休みを取って、身体を動かす」、などが紹介されています。

しかし、ぎっくり腰の原因は、身体の疲れ、緊張したままジッとした姿勢が続く、運動不足や加齢で腰の筋肉の働きの低下なので、やはり、腰の状態が気になったら、腰の筋肉のケアを行う事が大切です。

特に、「腰が、何となくイヤ~な感じ」とか、「腰がダルク、動かしにくい」、「腰の違和感や痛み」などに気付いたら、腰の周りの筋肉やじん帯の柔軟性を回復させておく事が必要です。

~ 当院の、ツボ反応を利用した予防治療 ~

 <ツボの効果>

当院は、ぎっくり腰の予防に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加え、腰の筋肉のケアを行っています

ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、腰の疲労や緊張で不調が起きると、関係する腰のツボに痛みや硬さとなって現れて、腰に異常が起きている事を知らせてくれるからです。

しかも、反応が現れたツボに適切な刺激を加えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりするので、ぎっくり腰の予防や緩和をするのに効果があります。

 <マッサージ治療とツボ治療>

例えば、「腰に、何となくイヤ~な感じ」という違和感(“予兆”)に気付いた段階で、ぎっくり腰の予防治療を行うと、腰のコワバリが、まだ強まっていない状態なので、比較的短時間に、硬くなっている腰の筋肉や靭帯を和らげる事ができます。

また、東洋医療をベースにしたマッサージ治療なので、無理なく、腰のコワバッタ靭帯や筋肉の緊張を和らげて、血行を改善する効果があるので、それにより、敏感になっている神経の興奮を和らげます。

腰の違和感が減少して柔軟性が回復するので、ぎっくり腰を起こす可能性がグッと低くなり、仮にぎっくり腰を起こしても、軽い程度で済みます。

 <筋肉内の隠れた緊張やシコリの解消>

また、当院では、身体の不調時に現れるツボ反応を利用して治療を行っているので、ぎっくり腰の予防に、本人が気付いていない、腰の筋肉内の隠れた緊張やシコリの解消も行っています。

これにより、筋肉内の隠れた緊張やシコリが無くなると、「腰のダルサ」、「腰が重い」などが解消し、腰の動きが改善されます。

更に、背中の筋肉や股関節周辺の筋肉などの、本人では伸ばす事ができないような筋肉も、マッサージ治療で柔軟性を回復させて、腰周辺の筋肉の柔軟性を高めるようにしています。

 <安心感のある治療>

ぎっくり腰は、急性の一時的な腰痛と思われますが、適切な手当てをせずに、そのままにしていると、疲労や緊張などが積み重なって、ぎっくり腰が再発し易くなったり、慢性的な腰の痛みに悩まされたりします。

当院は、ぎっくり腰の予防や回復治療に、圧痛点やシコリなどを確認して、患者にとって身体の負担が少なく、安心感のあるマッサージ治療で、患者の症状に合わせて、血流改善や緊張の解消を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

肩から腕の、しびれ、だるさ、痛み、締め付け感( 胸郭出口症候群 )

【(症例)痛み・しびれ 】

肩こりと思っていたら、腕を挙げると「胸元の締め付け感」や「腕にシビレとダルサ」が起きるようになり、更に、腕を下げていても、「肩や腕のチクチクした痛み」や「手や指のニブッタ感覚」がしてくる事があります。

これは、PCやスマホ操作をずうっと続けていたり、物を持つ仕事が多かったりすると、首スジから胸元にかけての筋肉の緊張が強まり、この結果、肩・腕に伸びる神経や血管が圧迫されて、肩・腕にシビレや疼痛などが生じた為です。

症状の改善には、首スジから胸元・肩・腕にかけての筋肉のコワバリ箇所を調べて、コワバリと血行悪化を回復させ、神経が刺激される状態を解消させる事が必要なので、疲労や緊張などの回復と改善を行っている東洋医療をベースにしたマッサージ治療が効果的です。

【 首スジから胸元の凝りや緊張から 】

~ 肩から腕のシビレや疼痛 ~

首や肩のコワバリや凝りが強まると、頭重感や頭痛、身体のダルサが起きてくるだけでなく、肩から腕に、次のような違和感が生じてくる事があります。

・肩から腕にジンジンとした感覚や痛み
・腕がだるくなる
・腕や手に力が入らない感じ
・手に冷えを感じる

これらは、首スジから胸元にかけての筋肉にコワバリや凝りが強まると、これによって内部の神経や血管が圧迫される為に、シビレ、疼痛、違和感などの“異常な感覚”が起きてくる為です

特に神経は、血管よりも狭い隙間を通過している為に、少しでも圧迫を受けると刺激され易いので、首や肩のコワバリや凝りが強まって、首スジから胸元に影響すると、それにより肩から腕にシビレや疼痛が起き易くなります。

~ 胸郭出口症候群 ~

この症状を『胸郭出口(きょうかくでぐち)症候群』と言い、症状として『胸元の凝り感・痛み』と『腕のシビレ感』が現れます。

胸郭出口症候群の“胸郭出口”は、首スジから胸元にかけての、脳から重要な神経や血管が通っている部分で、この部分は狭い為に、ほとんど隙間がありません。

この為、首スジから胸元にかけての緊張が強まって首スジから胸元に影響すると、この狭い通路を更に狭めてしまい、肩や腕に続く神経や血管を圧迫するので、肩や腕に“シビレ”や“だるさ”などの“異常な感覚”が起きてきます。

~ 首から胸元の凝りによる違和感 ~

胸郭出口症候群は、首スジから胸元の筋肉の強い緊張が原因になっているので、肩や腕に“シビレ”や“だるさ”が起きる前に、首から胸元の凝りやコワバリによる“違和感”に気付かされます。

特に、上を見上げたり、顔を横に向けたりすると、首から胸元の筋肉のコワバリで喉元が圧迫されるので、喉元に“ツッパリ感”や“息苦しさ”を感じます。

喉に“腫れもの”ができたように感じますが、喉の筋肉のコワバリが原因なので、食べ物の飲み込みは、いつも通りで、異常はありません。

【 胸郭出口症候群が起き易い人 】

~ 肩こり、なで肩 ~

胸郭出口症候群は、首スジから胸元にかけての筋肉の緊張が原因なので、首や肩の凝りに、いつも悩まされている人に多くなっています

この為、胸郭出口症候群が起き易い人は次の通りです。

・パソコン操作やデスクワークを長時間している人、
・仕事で重い物を持つ事や、運ぶ事が多い
・美容師や教師のように、腕を顔より上に挙げている事が多い人、
・なで肩の女性、
・猫背姿勢で、手作業を続けている人、
・交通事故などで首を痛めた人、

~ 長時間のパソコン操作 ~

例えば、毎日パソコン操作を長時間していたり、手首を浮かした操作を続けていたりすると、次第に首スジから胸元にかけての筋肉の緊張が強まってコワバッタ状態になるので、電車のつり革に掴まったり、ドライヤーで髪を乾かそうと腕を挙げたりすると、それがキッカケになって、首スジから胸元にかけての神経や血管を強く圧迫してしまいます。

これによって、腕や手に伸びる神経が圧迫刺激されると、「腕から指にかけて強いダルサを感じる」、「腕から手にかけての感覚が鈍くなって、握力が弱まる」、「腕や指に違和感が起きる」、「手先が冷える」、などが起きてきます。

このような神経症状は、原因が首スジから胸元の筋肉の強い緊張なので、疲れが出てくる午後に発症する事が多く、症状が長引くと、体調を保っている自律神経に影響して、頭痛や吐き気なども起きる事があります。

~ 抱えたり、重い物を持ったり ~

また、いつも商品を抱えている事が多かったり、重い物を持つ事が多かったりする人の場合も、やはり、胸郭出口症候群が起き易くなります。

肩が引き下げられて、脇(わき)を絞める状態になる為に、胸郭出口の“すき間”を狭めるだけでなく、両肩や両腕に力が入るので、余計に首スジから胸元の筋肉の緊張が増し、内側の神経や血管を圧迫して、首スジから胸元の神経や血管が締め付けてしまうからです。

あるいは、なで肩で、肩の筋力が弱い女性の場合には、バイオリンやチェロのように軽い楽器でも、首や肩の筋力を使って、肩を引き下げた姿勢で演奏していると、やはり、首スジから胸元の筋肉を圧迫するので、胸郭出口症候群が起き易くなります。

【 胸郭出口症候群のチェック法 】

~ 両腕を挙げて ~

胸郭出口症候群が気になった場合、自分で確かめてみる方法が、いくつかあります

例えば、両腕を横に挙げたまま、肘を直角に曲げ、胸を少し突き出すようにして、腕にシビレや脱力感を感じるか、どうかを、確認する方法です。

この動作によって、繰り返し、腕のシビレや脱力感が起きる場合は、胸郭出口の神経や血管が圧迫された事が考えられます。

~ 鎖骨の方向 ~

また、胸の上の、横に並んだ2本の鎖骨の方向を見てみる方法があります。

通常ならば鎖骨の位置は、ツッカエ棒として、胸を横に広げていられるように、中央から斜め上方に、ほぼ横一線に伸びています。

しかし、首スジから胸元の筋肉の強い緊張で、胸郭出口が狭くなっていると、2本の鎖骨の真ん中が凹んだV字型になります。

~ 鎖骨の上の圧迫 ~

また、胸を少し突き出すようにして、鎖骨の上のくぼみ(胸郭出口)を、指で圧迫する方法もあります。

圧痛や、ひびくような痛みが生じる場合は、胸郭出口症候群の可能性があります。

首スジから胸元の筋肉が緊張して、内部の神経が圧迫され易くなっているからです。

【 市販薬や病院の治療 】

~ 生活指導とストレッチ ~

胸郭出口症候群の約9割が、胸郭出口付近の筋肉の緊張によって、内部の神経や血管が圧迫される事が原因になっているので、市販の痛み止めではあまり効きません

病院に行っても、胸郭出口の凝りや筋肉の緊張を、効果的に解消する方法が無いので、生活指導とストレッチがアドバイスされます。

例えば、原因となりそうな動作を避ける生活指導と、首や肩の筋肉のストレッチや軽い運動を、繰り返すように指導されます。

~ 首や肩の温熱療法、牽引 ~

病院で設備がある場合は、患部に超音波を当てたり、ホットパックで首や肩を温めたり、首を牽引したりします。

これによって、首周りの硬くなった筋肉を和らげ、過敏になっている神経を元の状態に戻すようにしています。

そして、痛み軽減として、消炎鎮痛剤、血流改善剤、ビタミンB1なども処方されます。

~ 治療期間 ~

しかし、これらの治療を続けても、胸郭出口症候群の場合、首や肩に硬いコワバリやシコリができていたり、それによって肩甲骨骨の位置がズレタ状態になっていたりしている事が多いので、筋肉の緊張解消に日数がかかります。

しかも、仕事や家事の都合で、首スジから胸元にかけての筋肉の緊張が強まるので、治療を続けていても、筋肉の柔軟性を取り戻すのに日にちがかかります。

この結果、病院の治療は、胸郭出口付近の筋肉の緊張解消に、かなりの期間を要します。

【 当院の、胸郭出口症候群の治療 】

~ 東洋医療 ~

当院の場合、胸郭出口症候群の改善に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、首スジから胸元の筋肉の緊張の緩和を行い、内部の神経や血管への圧迫を解消しています。

マッサージ治療によって、「①血行やリンパの流れを良くする」、「②筋肉の弾力性や柔軟性を高める」、「③神経の興奮を鎮める」などの効果があるので、首スジから胸元の筋肉の、効果的なコワバリ解消法になるからです

しかも、首とその周辺は、筋肉が薄い上に、痛みを感じ易く、しかも、重要な神経や気管などが通っているので、東洋医療をベースにしたマッサージ治療が安全性と安心感があります。

~ ツボ反応の利用 ~

また、当院では、ツボ反応を利用して、首・肩・背中・前胸部などのシコリや圧痛点、腫れ、などの確認や、筋肉の柔軟性の回復治療を行っています。

ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調が起きると、特定のツボに「反応点」として痛みや硬さとなって現れ、更に、「治療点」として症状を改善する箇所にもなるからです。

このツボ反応を利用し、首スジから胸元の凝りや緊張が強まっている箇所を確認して、そこに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、筋肉のコワバリが緩んでくるので、圧迫を受けている神経や血管の通り道が回復するようになります。

~ 腕・肘・手首なども ~

更に当院では、腕・肘・手首なども、マッサージ治療にツボ治療を加えて、筋肉のコワバリの解消や、血行の回復を行い、症状の改善を行っています。

腕・肘・手首は、肩から指に続く、非常にたくさんの細い筋肉と、筋肉に沿った様々な血管が走行しているので、“異常な感覚”の起きる箇所や状態に合わせて、筋肉の弾力性や柔軟性を高めて血行やリンパの流れを良くする事が必要になるからです。

しかも、腕の神経に沿ってツボが点在しているので、神経や血管が集まっているツボを利用すると、“腕”の疲労や緊張の解消に効果があり、それによって胸郭出口症候群の軽減に効果があります。

~ そのままにしていると ~

胸郭出口症候群は、首スジから胸元の筋肉の緊張が原因になっているので、そのままにしていると、疲労・緊張や頭の重さなどで、更に症状が悪化したり、頭痛や吐き気などが起きたりします。

当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ反応を併用する事で、安全に安心できる状態で、首や肩の緊張緩和や、身体の痛みやダルサの解消を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

五十肩の、筋肉のコワバリとシコリ解消

【(症例)痛み・しびれ 】

急性期の五十肩の強い痛みが少し和らいでくると、病院の治療方針がリハビリ治療(運動療法)に移っていきますが、依然として肩や背中の筋肉のコワバリが強く、極度に血行が悪化しているので、神経の過敏状態が続き、チョット肩を動かしただけでも、いきなり激痛が走って、引きつってしまいます。

この為、リハビリ治療で、肩や背中のコワバリやシコリを和らげて、滞っている血液の流れを回復させようと思っても、痛みの“不安”や“恐れ”の為に、十分に動かす事ができなくなります。

このような状態の改善に、昔から利用されてきたツボ反応を使って、筋肉のコワバリ解消と血行の回復を行うと、ツボには神経と血管が集まっているので、ツボ付近の血流が高まり、神経の過敏な状態を緩和させて痛みを和らげて、効果的な五十肩治療のサポートになります。

【 五十肩の、リハビリ(運動療法)の目的 】

~ 肩関節の動かせる範囲の回復と、痛みの軽減 ~

五十肩を発症して、腕を動かそうとすると肩に鋭い痛みが走ったり、夜に寝返りを打つだけで肩に激痛が起きたりしていた時期が過ぎて、少し肩の痛みが和らいでくると、治療の中心が、肩関節のリハビリ治療(運動療法)に移ります

リハビリ治療を行う大きな目的は、痛みや炎症などで、肩の筋肉が引きつって固まってしまうと、痛みや炎症などが和らいできても、肩関節を動かせる範囲が制限されたまま、それ以上は動かせなくなってしまうので、肩関節を少しずつ動かす事で、『① 肩関節の動きを改善し、動かせる範囲を回復』する為です。

また、二番目の目的として、肩関節の動かせる範囲が制限されると、関節内が炎症したまま血行が悪化して神経を刺激するようになって、痛みがいつまでも続いてしまうので、運動をする事で血行を促し、『② 痛みを軽減させる』為です。

~ 肩甲骨の動きを取り戻す ~

そして、三番目の目的として、『③ 肩甲骨の自由な動きを取り戻す』事があります。

これは、肩甲骨と肩関節が多くの筋肉や靭帯でつながって、一体となって動く構造になっているので、コワバッテいる肩甲骨が自由に動くようになると、「コワバッタ肩甲骨が自由に動く ⇒ 肩関節にかかる負荷の減少 ⇒ 関節内の炎症の低下による痛み軽減 ⇒ 肩関節の動きの回復」となって、五十肩の動きの改善が期待できるからです。

しかも、肩甲骨周りの筋肉が、肩関節の動きを下から支えて動かしているので、「『③ 肩甲骨の自由な動きを取り戻す』事が、五十肩治療の良し悪しを決める」と言われるほど重要になります。

~ 背中の筋肉のコンディショニング ~

更に、肩関節のリハビリを行う四番目の目的として、『④ 背中の筋肉のコンディショニング』があります。

肩や背中の筋肉が緊張して血行不良になると、背中に痛みが起き易くなるだけでなく、血行不良によって肩関節の治りが悪くなってしまうので、肩関節のリハビリで血行が改善されると、背中の筋肉のコンディショニングとなって、肩や背中の筋肉の働きが回復し、肩関節の治療に効果的だからです。

このような目的から、リハビリの専門家が、患者の姿勢や関節の動き、筋力などをチェックして、痛みに関連する箇所を調べ、患者の肩の状態に合わせたリハビリ計画を作成し、五十肩のリハビリを行っています。

【 リハビリのやり方や、加減設定の難しさ 】

~ 何かのキッカケで、再び強い痛みが ~

しかし、リハビリする時期になっても、神経が異常に過敏状態になっている為に、「肩の痛みは、何とか我慢出来るぐらい」で、しかも、何かのキッカケで、「突然、再び強い痛みに襲われる」事がよく起きます。

例えば、着替えや洗髪をしようと、無意識に腕を上げたり廻したりすると、その途端、鈍い痛みが強まって腕が動かせなくなったり、あるいは、油断して腕を動かした時に、突然、肩に激しい痛みが起きて、肩や腕が張り付いてしまったりします。

しかも、肩の痛みで筋肉が急に緊張して、肩に激痛が起きて肩や背中の筋肉が極度に緊張すると、肩だけでなく、身体も“金縛り”にあったように身動きできなくなってしまいます。

~ 運動の始め方や負荷の難しさ ~

このように、油断していると、突然、強い痛みに襲われる“不安”や“恐れ”がある為に、肩関節を動かすリハビリ(運動療法)の仕方や、運動による負荷加減が難しくなります

例えば、リハビリ中に、肩関節がコワバッテ固まってしまったような感じや、痛みが起きそうな不安を感じると、思わず、リハビリを打ち切ってしまったり、あるいは、痛みを避けようとして、患部の肩周り以外の筋肉を動かしたりしてしまいます。

反対に、リハビリを、痛みの出ない範囲にリハビリをしていると、形だけなので、「一向に改善されない」結果になったり、あるいは、ある程度、動くようになっても、それ以上は進展が無くなって、「頭打ち」状態になったりします。

~ 痛みを避けていると ~

また、痛みを避けて、肩や背中の筋肉を動かさずにいると、『④ 背中の筋肉のコンディショニング』ができなくなる為に、背中の凝りや痛みなどが強まったり、背中の不快なダルサに悩まされたりします。

血行の悪化が改善されない為に、不要な老廃物が溜まって、必要な酸素や栄養分が不足し、神経が刺激され続けるだけでなく、筋肉のコワバリで神経が圧迫され続けるからです。

更に、それらの影響で身体の不快感が増してくると、体調を保つ自律神経の働きがオーバーワークになって、自然回復が追いつかなくなり、疲れ易さや身体のダルサとなって現れたり、頭痛、集中力の低下、不眠、イライラ感、めまい、などを引き起こしたりします。

【 コワバリやシコリ解消の重要性 】

~ 肩や肩甲骨周辺の血流改善 ~

このような事から、この時期からは、リハビリで肩関節を動かす為に、肩周囲の筋肉のコワバッテいる筋肉内の血流を改善したり、筋や腱を柔らかくしたりして、神経の興奮を鎮める事が重要になります

特に、肩甲骨周辺の筋肉が肩関節を動かす土台になっているので、肩甲骨周りのコワバリやシコリを和らげて、滞っている血液の流れを改善させる事が必要です。

これによって、肩や肩甲骨周辺の血流が改善されると、肩周辺の低くなっていた体温が回復してくるので、肩を動かす際に使われる深部の筋肉(インナーマッスル)の動きも良くなり、五十肩の治療効果を高めます。

~ 肩関節をとりまく筋肉を緩める ~

病院では、五十肩のリハビリ(運動療法)と共に、肩関節をとりまく筋肉を緩める為に、ホットパックや湿布薬、超短波治療器、超音波治療器、などがよく用いられます。

肩関節の筋肉を緩めて、肩周辺の低くなっている体温が回復してくると、筋肉のコワバリや痛みが和らぐので、肩の動作が行い易くなるからです。

この為、病院で、ホットパックで患部を温めるだけでなく、自宅で肩回りを温める入浴も、肩の痛みの緩和や動きの改善に勧められています。

~ 五十肩のコワバリやシコリ ~

しかし、五十肩になって、肩や背中の筋肉内に“コワバリ”や“シコリ”ができると、ストレッチや温熱療法などで、これらを解消する事は困難です。

特に、肩甲骨と背骨の間に、ズキズキとした痛みを発するシコリができると、神経が敏感に反応するようになって、チョッとした動作や、軽い動作でも続くと、シコリ付近から肩全体に痛みが拡がったり、増したりするので、毎日の生活に支障をきたすだけでなく、リハビリ治療が行いづらくなってきます。

しかも、これにより、肩の痛みと動きの改善が遅れ、五十肩を長引かせてしまいます。

【 当院の、ツボ治療+運動療法+マッサージ治療 】

~ ツボの利用 ~

当院は、このような五十肩の改善と、体調の回復に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、症状の緩和と改善を行っています。

ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです

この効果kら、五十肩で、痛みとなって現れたツボに、“イタキモ”と言われるぐらいの刺激をすると、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、血液やリンパ液の流れが高まって、筋肉のコワバリが和らぎ、神経の興奮を抑制する効果があります。

~ 運動療法の利用 ~

更に、当院では、肩関節の可動域の改善の為に『運動療法』を行っています。

当院が行っている『運動療法』は、患者が横に寝た状態で、施術者が患者に無理が無いように肩や肩甲骨を動かす方法なので、リラックスした状態で、動かしづらい肩関節や肩甲骨を十分に動かす事ができます。

これによって、五十肩治療で重要な『肩甲骨の動きの回復』も、患者に負担が少ない状態で、筋肉や腱の癒着を解消していき、コワバッテいる肩関節周囲の筋肉の弾力性や柔軟性を回復させて、肩甲骨の可動範囲を拡げるようにしています。

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療の利用 ~

そして、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、筋肉の柔軟性の回復と血行の改善を高めるようにしています。

東洋医療をベースにしたマッサージ治療が『筋肉の柔軟性回復』と『血行改善』の2点に、特化した治療方法なので、気になる肩関節や背中などの筋肉のコワバリを解消すると、それによって、神経の過敏状態が和らぐからです。
また、肩や背中の柔軟性が増すと、筋肉のコワバリやシコリが解消されてくるので、肩関節にかかる負荷が少なくなって、痛みの軽減と共に、肩の動きが拡がります。

~ 肩や背中のコワバリやシコリの解消 ~

「痛みは、自分しか分からない」事から、五十肩のリハビリ治療は“セルフリハビリ”が原則になっていますが、五十肩で生じる肩や背中のコワバリやシコリの解消は、セルフリハビリでは困難です。

当院は、セルフリハビリが難しい五十肩の血液の循環の改善や筋肉のコワバリ解消に、マッサージ治療にツボ治療と運動療法を加え、症状の改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

見上げた時の、首・肩からの刺激痛

【(症例)痛み・しびれ 】

フト、上を見上げた時や、振り返ろうと首を反らせた時に、いきなり、首から肩や腕にかけて、電気が走ったような“ビリビリッ”とした強烈な刺激痛とシビレに襲われる事があります。

疲労やストレスが続いていたり、ずうっと肩こりに悩まされていたりすると、首や肩の筋肉のコワバリが強まって、見上げた時や首を反らせた時に、首の骨(頸椎)近くの神経を強く圧迫して、神経を刺激してしまう為です。

そのままにしていると、筋肉のコワバリが慢性化し、内部にシコリができて、刺激痛とシビレが繰り返されたり、強まったりして、動作や生活に支障が出てしまうので、首の神経の異常に気付いたら、早めに首のコワバリを和らげて、神経圧迫を解消し、刺激痛を無くす事が大切です。

【 首の過緊張や凝りから 】

~ 首の神経への圧迫 ~

何気なく見上げた時や、顔を上に向けた時に、首すじから肩や腕にかけて、突然、電気が走ったような、強いシビレと痛みが走り、その急激な痛みの為に、思わず身体が固まってしまう事があります。

これは、首の骨(頸椎)の神経の出入り口が、『狭く』『すき間が無く』『キチキチの状態』になっているので、疲労や緊張が続いて首の筋肉のコワバリが強まると、神経の出入口を狭め、そして、筋肉のコワバリが神経に接触した時の刺激を強めてしまうからです

この結果、何気無く上を見上げたり、チョット首を反らしたりしただけでも、コワバッタ首の筋肉が神経を強く圧迫するので、電気が走ったような強烈な刺激痛やシビレ感が起きます。

~ 首の筋肉の緊張が強まったり、慢性化したりすると ~

この刺激痛やシビレは、首や肩の筋肉のコワバリが大きな原因になっているので、姿勢が悪い人、デスクワーカー、PCやスマホを見る時間が長い人、肩こりがある人、寝違えを繰り返している人、ストレスが多い人、などに起き易くなります。

この症状が引き起こされる前は、首や肩のコワバリやダルサを感じる程度ですが、首は重さ5~6キロの頭を絶えず支えながら、頭を上下左右に向けたり、回転させたりしているので、そのままの状態が続くと、次第に首の筋肉の緊張が強まったり、慢性化してきたりします。

この結果、コワバッタ首の筋肉が、次第に狭い首の骨の神経の出入口を塞ぐようになってくる上に、頭を動かした時に、コワバッタ筋肉が神経を強く圧迫する為に、首に強烈な刺激痛とシビレを感じるようになります。

~ 中高年になると ~

中高年になって、加齢による筋力低下や血行の悪化が生じてくると、頭を支える首の筋肉の柔軟性や持久性が失われて、筋肉のコワバリが強まり、凝りが悪化するようになるので、首の刺激痛とシビレが起き易くなります。

そして、首の筋肉のコワバリが強まって慢性化すると、神経の出入り口の“隙間”がイビツナ形になって固定化し、神経の出入り口を狭めるのが常態化してくるので、ますます頻繁に神経に接触するようになります。

しかも、中高年になり、仕事や家庭の責任などで疲労やストレスが多くなって、首の筋肉の緊張やコワバリが強まると、これによって首の骨を接続している関節が狭まるので、ますます神経の出入口を塞ぐようになったり、首の骨の動きを不自然にさせたりして、首の骨(頸椎)近くの神経を刺激するようになり、頭を動かすと不快なシビレ感が生じたり、強烈な刺激痛とシビレが起きたりします。

【 ストレートネック、首猫背 】

~ 首の筋肉の過緊張や凝り ~

また、デスクワークや手作業をしてると、首を前に突き出す『ストレートネック』や、首を丸めて背中より前に出す『首猫背』になり易いので、ますます首の筋肉の“過緊張”や“凝り”を強めます

始めは、首の筋肉の“過緊張”や“凝り”によって、首や肩の疲労感やダルサ感、あるいは、「ズキズキと痛む」、「ジンジンする」、「チクチクと感じる」などが現れます。

しかし、首の筋肉のコワバリが、首の骨(頸椎)近くの神経を圧迫するようになると、首の筋肉の“過緊張”や“凝り感”に加えて、首や肩からの刺激痛やシビレが起き易くなったり、首の筋肉のコワバリが強まって、頭が動かしづらくなったりします。

~ ジッとしていても ~

そして、『ストレートネック』や『首猫背』が続いて、首から刺激痛を感じる状態になると、ジッとしていても、いろいろな痛みや異常も生じます。

例えば、「仕事をしていなくても、首から肩にかけて不快感や痛みを感じる」、「仰向けで寝ると、首や肩のシビレや痛みを感じて寝られない」、「肩甲骨の内側や脇の下も、絶えず痛みを感じる」、などです。

更に、首の神経が圧迫され続けて、神経の働きに異常が起きてくると、指先の感覚が鈍感になって、「箸を使う事やボタンを留めるなどの手先の作業が、しにくくなった」とか、あるいは手の筋力が弱って、「ビンや蓋を開けるときに、握力が弱く感じる」といった症状が起きる事もあります。

~ 喉の違和感や、顔のムクミ ~

更に、首から刺激痛を感じたり、頭を動かしづらくなったりすると、喉の違和感や、顔のムクミも起きます。

首の筋肉がコワバルと、喉(のど)近くの筋肉(胸鎖乳突筋)がコワバッテくるので、「喉付近のコワバリ感」や「喉の詰まり感」、「息がしづらい」、などが現れる為です。

また、首のコワバリで、顔の血行やリンパ液の流れが悪くなってくるので、顔の皮膚の弾力性が失われてシワやタルミが生じ、『疲れ顔』や『老け顔』や、顔のムクミが起きてきます。

【 整形外科での受診 】

~ 保存療法と生活指導 ~

首から肩・腕へのシビレや痛みを解消させるには、首と首周囲の筋肉の緊張を解消させて、首の神経の出入口の筋肉のコワバリを解消させる事が必要です。

日常生活の疲労や緊張が原因になので、整形外科で受診すると、ほとんどが、保存療法と生活指導になります。

例えば、保存療法として、筋肉の緊張を和らげる為に、湿布薬や、筋肉弛緩薬、ビタミン剤などの処方をして、リハビリ設備がある所では、筋肉を緩める電気刺激や、首の牽引などを行い、そして、生活指導として、首を後方へ反らせないように注意したり、不良姿勢や生活習慣を改善するようにアドバイスしたりします。

~ 長引く首の痛み ~

しかし、整形外科で治療を続けても、保存療法と生活指導が、首の筋肉のコワバリを、直接、緩和させて、解消させる治療法ではないので、効果が一時的であったり、なかなか改善効果が現れなかったりします

しかも、首の筋肉は、精神的な緊張があると、筋肉が緊張してコワバル性質があるので、仕事や家庭でストレスが強まったり、イライラしたりすると、どうしても首の筋肉の緊張が強まります。

また、生活指導を受けても、仕事や家事をしていると、作業や姿勢の都合で、首に負担がかかり続けてしまうので、姿勢や生活習慣の改善が困難です。

~ 筋肉内の、シコリ(硬結)の発生 ~

また、首の筋肉のコワバリが慢性化すると、血行の悪化から、筋肉内に、硬い“シコリ(硬結)”が生じ、そこから、絶えずズキズキと疼(うず)くような痛みが起きてきます。

しかも、シコリは、筋肉が硬く凝り固まった状態なので、ストレッチや運動をしても緩まないだけでなく、シコリ付近の神経の異常興奮が続いて痛みと筋肉の緊張を繰り返すようになります。

この結果、首の筋肉内にシコリができると、首や肩の筋肉のコワバリが強まって、首の骨(頸椎)近くの神経を強く圧迫するようになりますが、整形外科でのシコリの解消は、電気刺激や首の牽引などを行っても対処しきれません。

【 当院の、首のシビレや痛みの治療 】

~ マッサージ治療にツボ治療を加え ~

当院は、このような首のコワバリや凝りによる、首から肩や腕へのシビレや痛みの解消に、マッサージ治療にツボ治療を加えて、症状の緩和と解消を行っています。

ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです

しかも、首の痛みが生じる箇所は、東洋医学のツボ(経穴)の位置とほぼ一致しているので、東洋医療のツボ利用が、そのまま使える利点があります。

~ 抵抗感が少なく、リラックスした状態で ~

また、マッサージ治療によって、直接、患部の血行やリンパの流れを良くしたり、筋肉の弾力性や柔軟性を高めたりするので、これにより、神経の興奮を鎮め、シビレや痛みを和らげられます。

更に、首の後ろには、自律神経の中の、リラックスに関わる副交感神経(迷走神経)の働きを促すツボがあるので、これをマッサージ治療で利用すると、首からシビレや痛みを発しているシコリを和らげて、解消させる効果があります。

しかも、首は、筋肉が薄く、内側に重要な神経や血管が通っているので、東洋医療をベースにしたマッサージ治療によって、患者にとって、抵抗感が少なく、リラックスした状態で、首の治療が受けられます。

~ 身体のバランスの回復 ~

当院では、首や肩の患部の治療だけでなく、首の負荷を緩和させる為に、上半身のコワバリ状態を診断し、身体のバランスを回復させる治療も、併せて行っています。

姿勢が悪くなっていたり、不快な症状があったりすると、それによって、首や肩のコワバリが強まって、首や肩のシビレや痛みが起き易くなるからです。

特に、『ストレートネック』や『首猫背』は、首や肩のシビレの大きな原因になるので、上半身のコワバリ箇所を確認して、マッサージ治療とツボ治療を併用し、筋肉の血行やリンパの流れの改善と筋肉の弾力性や柔軟性の回復を、重点的に行っています。

~ 効果的な、首の柔軟性回復 ~

ツボ治療を併用したマッサージ治療は、身体の異常を知らせる反応点(ツボ)を利用した治療法なので、患者にとって無理が無く、しかも、効果的に首の筋肉の柔軟性の回復ができます。

当院は、首の凝りやシコリ(硬結)の解消や、それに伴う痛みやシビレの回復治療を、患者がリラックスした状態で受けられるように、マッサージ治療とツボ治療を併用して行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

ズキズキと疼(うず)くような、慢性的な、凝りや痛み

【(症例)痛み・しびれ 】

頭痛、肩こり、腰痛などで、慢性的な痛みに悩まされていると、凝りや痛みを発している筋肉内に、筋肉が凝り固まったようなゴリゴリとした硬いシコリ(硬結)が、できている事に気付く事があります。

シコリができると、筋肉内の血行が遮断されて、酸素や栄養分の補給が悪化し、老廃物が排出しづらくなるので、神経の異常興奮が起き、ズキズキと疼くような痛みや、ダルサ感、疲労感などが強まる上に、シコリが存続する限り、凝りや痛みがいつまでも続くようになります。

このような慢性的な凝りや痛みを回復するには、湿布を貼ったり、温めたり、ストレッチしたりするより、シコリ箇所を確認し、周囲の血液やリンパ液の流れを回復させながら、筋肉の弾力性や柔軟性を取り戻し、異常興奮を起こしている神経を和らげて鎮める事が必要です。

【 シコリ(硬結)による、神経への刺激 】

~ シコリができると ~

頭痛、肩こり、腰痛などが起きても、「そのうち、治るだろう」と思って、そのままにしていると、日が経つうちに、かえって、内部からズキズキと疼くような痛みが、いつまでも続くようになったり、強まったりする事があります。

これは、始めは、一時的な疲労や過緊張による痛みでも、毎日の仕事で疲れが続いたり、加齢や運動不足で体力が弱ったりすると、身体の血液循環が低下してくるので、身体に有害な二酸化炭素や老廃物が排出しづらくなったり、身体に必要な血液からの栄養や酸素が欠乏したりして、神経が刺激されるようになり、凝りや痛みが強まる為です。

しかも、これによって筋肉が凝り固まって、筋肉内に硬いシコリ(硬結)ができると、それによって毛細血管の血流が遮断されるので、神経の異常興奮が起き、ズキズキ・ジンジンとした“神経特有の痛み”を起こします

~ 神経の異常興奮によって ~

また、神経が異常興奮を起こすと、神経が敏感な状態になるので、チョッとした疲労やストレスでも、すぐに反応して、疲れを感じ易くなったり、強くダルサを感じたりします。

このような状態になると、筋肉の柔軟性や弾力性が無くなって血行を悪化させるので、頭痛、肩こり、腰痛などを引き起こすようになります。

しかも、身体の神経の異常興奮が続くと、体調を保つ自律神経のバランスが崩れて、神経の興奮を鎮める力が弱くなるので、頭痛、肩こり、腰痛などが解消されづらくなり、休んでも、再び、不快感や痛みがぶりかえす状態になります。

~ デスクワーク ~

このような慢性的にズキズキと疼くような凝りや痛みは、疲労や過緊張によって生じるので、同じ姿勢で、ずっと精神的な緊張が続くデスクワークでも起きます。

筋肉疲労が続いたり、同じ筋肉に負荷が繰り返されたりすると、筋肉が極度にコワバッテ、血行が悪化し、同じように、神経の異常な興奮を起こしたり、筋肉内部に硬いシコリができたりするからです。

この結果、首、肩、肩甲骨周辺、腰などの筋肉が極度にコワバッテ、収縮(シコリ化)してくると、それによって神経が刺激され、筋肉内部から、ズキズキと疼くような痛みや、ダルサ感、疲労感などが起きてきます。

【 自律神経の不調に 】

~ 首や背中の自律神経への圧迫 ~

特に、首の後ろ側や肩甲骨の内側には“自律神経”が通っているので、疲労や緊張などで筋肉がコワバッテ、内部にシコリが生じると、自律神経を刺激したり圧迫したりする為に、不快感や身体の不調を引き起こします

例えば、肩コリや首コリの悪化で、肩や首の後ろ側にシコリができると、それによって自律神経を刺激したり圧迫したりする為に、後頭部の痛みや不快感を強めたり、それによる頭重感や頭痛を引き起こしたりして、体調を悪化させます。

また、肩甲骨の内側にシコリができると、背骨沿いに通っている自律神経を刺激したり圧迫したりする為に、背部に疲労感やコワバリ感を強めたり、神経を刺激してチクチク・ズキズキとする痛みが生じたり、「何となく身体の調子が悪い」、「背中のコワバリで呼吸が浅くなった」なども、引き起こしたりします。

~ 寒冷痛、天気痛、古傷の痛み ~

また、シコリで身体の痛みや不快感が慢性化して、体調を保つ自律神経が不安定になってくると、「寒くなったり気圧が低くなったりすると、身体に痛み(寒冷痛)が出る」、「天気が悪くなると、膝や腰の関節の痛み(天気痛)が悪化する」、などの『天気痛』や『気象病』が起き易くなります。

例えば、首や肩のシコリが慢性化して“頭痛持ち”なると、自律神経が不安定な状態になるので、気候の変わり目や、気圧の変化時になると、血行が悪化して、頭重感や頭痛に悩まされたり、関節痛が起きたりします。

他にも、ケガや手術によって古傷となった傷あとやコワバリも、一種のシコリなので、寒さを感じたり、体調が悪化したりすると、そのシコリ箇所が敏感になって、ジンジン・ジクジクした絶え間ない痛みを感じてくる事があります。

~ 自律神経の不安定化 ~

このように、最初のうちは、軽い違和感や痛みといった程度でも、それが慢性化して自律神経沿いにシコリができると、自律神経の働きが不安定化して、頭痛や頭重感、「何となく身体の調子が悪い」といった症状が起き易くなります。

そして、不快さや痛みが強まったり、長引いたりすると、自律神経の負荷が増して、不調感が強まったり、気分的にイライラしてきたり、集中力が続かなくなったりして、体調が維持しづらくなります。

しかし、医院でMRI・CTなどの画像検査を受けても、これらのズキズキと疼く凝りや痛みは、シコリ(硬結)は筋肉のコワバリが強まって血行が悪化し、神経が刺激されて異常興奮を起こした事が原因になるので、画像検査で異常を確認する事ができません。

【 解消しづらいシコリ 】

~ ストレッチや運動によるシコリの解消 ~

筋肉内にシコリができると、神経特有の“ジ~ン”と神経特有の響くような痛みを感じる上に、皮膚の上から触ると、コリコリとした塊(かたまり)を感じられるので、シコリができている事が分かります。

しかし、シコリの箇所が分かっても、ストレッチや運動で、シコリを解消するのは困難です

周辺の筋肉を伸ばす事はできても、肝心のシコリは固まったままの状態なので、伸ばして和らげる事ができないからです。

~ シコリ周辺の強いネジレや萎縮の解消 ~

また、シコリの解消が難しいのは、シコリ周辺の筋肉も、強い萎縮やネジレが生じて、血行が極度に悪化しているからです。

この状態を解消するには、シコリを囲む筋肉に対して、萎縮やネジレを緩める為に、横や斜めなどのいろいろな方向から引き伸ばして、弾力性や柔軟性を取り戻し、血行を回復させる事が必要です。

しかし、ストレッチや運動は、“一方向”に筋肉を伸ばす事はできても、前後左右のいろいろな方向に伸ばす事ができないので、シコリの凝り固まった状態を解消させる事ができません。

~ 手がシコリに届かない為に ~

しかも、シコリができる場所は、首の後ろ側や、背骨沿い、肩甲骨の内側などに生じる為に、直接、眼で確認できない上に、手が思うように届きません。

この結果、直接、シコリを解消させる事ができずに、シコリ周囲の筋肉を伸ばすぐらいのストレッチや運動になるので、一時的に血行は良くなっても、シコリは残ったままになります。

また、シコリ箇所を温めても、シコリ周囲の血行が良くなるだけで、硬く凝り固まったシコリを解消させる事ができません。

【 当院の、ツボ治療とマッサージ治療 】

~ ツボ治療 ~

当院は、シコリから生じる不快な凝りや痛み解消に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えています。

これは、シコリができる位置と、東洋医療のツボの位置が、ほぼ一致しているからです

しかも、ツボは、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている箇所を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりします。

~ 神経や血管が集まっているツボ ~

この効果から、当院では、シコリの解消や症状の改善に、ツボ反応で、「押されると身体の芯まで響いてくる」とか、「痛いけど気持ちいい」、「ツボをしっかり押されている」と感じられる箇所を調べ、そのツボに適度に刺激を加えて、シコリ解消を行っています。

反応が現れているツボに刺激を与えると、ツボは神経や血管が集まっているので、刺激に同調して収縮していた毛細血管が拡がって、血流が増え、筋肉の弾力性や柔軟性が回復してくる効果があるからです。

これによって、「血行が悪い→痛む→筋肉がこわばる→更に血行が悪くなる」という悪循環が減少し、敏感になっていた神経の興奮が次第に治まってくるので、凝り固まっていたシコリが和らいできます。

~ 疲労や緊張を緩和させて ~

更に、当院では、体調の改善を行う為に、マッサージ治療で、シコリ周辺の血行を回復させて、筋肉のコワバリをほぐしています。

東洋医療が、疲労や緊張などの慢性化で、「病気にはまだなっていないけれども、何となく身体の調子が悪い」といった状態を『未病(みびょう)』と呼んで、体調や体質に合わせて身体の調子(治る力)を上げていく為に、血行の改善や筋肉の柔軟性回復などで神経の興奮を鎮め、体調の回復を図ってきたからです。

特に中高年になって、毎日の疲れや運動不足などで身体の回復力が低下していると、身体の回復が追いつかなくなっているので、マッサージ治療で体調の回復を図ると、スッキリした感じになり、身体の調子(治る力)を上げていく効果があります。

~ 痛みや体調の改善 ~

筋肉内にシコリができると、付近の神経の異常な興奮が起きたり、自律神経の働きを不安定化させたりして、「何となく身体の調子が悪い」といった状態になります。

当院は、マッサージ治療にツボ治療を加え、神経の興奮を和らげて筋肉内のシコリの解消を図って、神経の異常興奮を和らげ、痛みや体調の改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

疲労・緊張に敏感に反応する、頭の痛み

【(症例)痛み・しびれ 】

緊張型頭痛は“肩こり頭痛”と言われるように、頭を支える首や肩の筋肉疲労や緊張によって、血行が悪化すると起きてきますが、ストレスや心配事などでも、肩周辺の“神経が敏感”な状態になってくると、やはり、緊張型頭痛を引き起こします。

しかも、ストレスや心配事で肩周辺の“神経が敏感”な状態が続くと、いつまでも疼くような頭の痛みや不快感に悩まされたり、チョットしたストレスや疲労などでも、すぐに反応して、頭がギューッと締めつけられたりします。

このような頭痛の改善には、首や肩の筋肉のコワバリ解消と内部の血行回復だけでなく、敏感になった神経の興奮を鎮める事が必要なので、首や肩のツボを利用して凝り症状を緩和させると、ツボには神経や血管が集まっているので、頭痛解消に効果があります。

【 神経過敏説 】

~ 緊張型頭痛 ~

日本人が悩まされる頭痛のうち、60~70%は緊張型頭痛と言われるように、現在、日本人にとって、頭痛の中で緊張型頭痛が一番多くなっています。

これは、日本人が欧米人に比べて、頭が大きい割に体格が小さく、首や肩の筋肉量が少ないので、PCやスマホで、背中を丸めた前傾姿勢や、頭を突き出した姿勢が多くなると、頭を支える首や肩の筋肉にとって、大きな負担となる為と言われています。

特に、なで肩で、首の細い女性は、首や肩の筋力が弱い為に、PCやスマホ操作をしていると、肩が前方に差し出した腕の重みに負けて引っ張られて、首や肩の筋肉の緊張が強まるので、緊張型頭痛が起き易くなります。

~ 解消する為に ~

このような理由から、緊張型頭痛の解消や予防に、筋肉のコワバリで血行が悪くなった首や肩を、温めたり、ストレッチで前後左右に伸ばしたりして、首や肩の柔軟性を回復させる事が勧められています。

しかし、それらによって、頭痛が和らぐ事があっても、日々の仕事や家事などで生じた首や肩のコワバリや血行悪化が解消されづらいので、相変わらず頭重感や頭痛が続いてしまい、なかなか期待するような頭痛解消が得られません。

また、市販薬を飲んだり、医師が処方した鎮痛薬を服用したりしても、頭痛が和らいだ感じになりますが、それでも肩周辺の“凝り感”や頭のニブイ痛みが続く上に、ストレスや緊張が高まると再び頭痛が起きて悩まされます。

~ 関心が高まった過敏状態 ~

このような事から、最近では、緊張型頭痛の原因として、従来の“筋肉の緊張”に加えて、血行の悪化から神経が刺激される“神経の過敏状態”が、広く関心をもたれるようになりました

始めは、首や肩の“筋肉の緊張”から頭痛が起きても、この状態が繰り返されると、次第に肩周辺の神経が敏感な状態になってくるので、チョットした疲労や緊張でも、首や肩の神経が敏感に反応して、緊張型頭痛を引き起こすからです。

しかも、肩周辺の神経が敏感な状態になると、首から後頭部の凝り感や痛みが続く為に、いつまでも頭のニブイ痛みや頭重感に悩まされるので、仕事や家事に支障が出てしまいます。

【 指先操作の繰り返しや、不安・ストレスから 】

~ 指先操作の繰り返し ~

デスクワークで緊張型頭痛が起きる原因として、「姿勢の悪化や長時間の同一姿勢」がよく知られていますが、「指先操作の繰り返し」や、「仕事や人間関係などの不安やストレス」も、首や肩の神経を過敏な状態させるので、これらも緊張型頭痛を引き起こします

PCやスマホの操作などで、指先の操作を繰り返していると、腕から肩や背中の筋肉も負担がかかり続けるので、肩・背中の肩甲骨周辺・首などの筋肉の緊張が強まって、血行を悪化させ、緊張型頭痛を引き起こすからです。

しかも、毎日、指先の操作を繰り返す操作をしていると、腕から肩・背中・首などの神経が疲労してくるので、絶えず、頭がズキズキ・ジンジンとする“頭重感”に悩まされます。

~ 後頭部への神経回路 ~

特に、肩や、姿勢を保つ背骨と肩甲骨の間、そして首などに、いつも疼くような不快な痛みや違和感に悩まされる状態になると、緊張型頭痛を誘発し易くなります。

これらの場所は、腕の重みがかかったり、姿勢を維持したり、腕の動作をしたりする時に、身体の負荷がかかり易い場所なので、これらによって負荷が強まり、神経が敏感な状態になって、疼くような不快な痛みや違和感が起きてくると、チョットした刺激でも、後頭部の神経に伝わる神経回路(トリガーポイント)ができあがるからです。

この結果、背中や肩に疲労や緊張が生じると、すぐに後頭部の神経に伝わる神経回路を伝わって、頭重感や緊張型頭痛を引き起こし、体調も悪化するようになります。

~ 不安やストレス ~

また、仕事や人間関係などの不安やストレスも、肩・背中の肩甲骨周辺・首などの筋肉の緊張を強めるので、これによっても緊張型頭痛が起き易くなります。

仕事や家庭のストレスや悩みなどで、「気が休まらない」、「リラックスしにくい」、「いつもイライラ、ピリピリしている」、「焦りや不安を感じる」などがあると、首・肩・背中の筋肉が緊張してくるので、やはり、後頭部の神経を刺激する神経回路(トリガーポイント)ができてくるからです。

この結果、仕事や人間関係などで不安やストレスを感じると、後頭部の神経を圧迫刺激する神経回路が活性化されて、頭重感が増したり、頭が締め付けられるような痛みが起きたりするようになります。

【 シコリ解消の重要性 】

~ 頭痛薬による解消 ~

病院では、緊張型頭痛の解消の為に、一般的に、痛みを和らげる「鎮痛薬」、炎症等の「消炎剤」、そして「筋肉の緊張の緩和する薬」、などを処方します。

しかし、病院で処方する頭痛薬を服用していても、肩や首に凝りや痛みが強まったり、頭痛が起きてきたりします。

これは、薬によって一時的に頭痛みを、ニブクさせたり、軽減させたりしても、首や肩などに、頭痛を誘発する神経回路(トリガーポイント)が解消されずに残っていると、何かのキッカケで緊張が生じると、この神経回路(トリガーポイント)が活性化してしまうからです

~ 神経回路(トリガーポイント)の解消 の重要性~

この為、“神経過敏タイプ”の緊張型頭痛の解消には、神首や肩の緊張解消に加えて、経回路(トリガーポイント)を確認し、解消させる事が必要です。

神経回路(トリガーポイント)の部分は、血行悪化や神経の高まりなどで、筋肉が凝り固まって硬いシコリ(硬結)ができているので、皮膚の上から触ってみると、内部にコリコリとした筋肉の塊が感じられます。

この特徴から、このタイプの頭痛を解消するには、皮膚の上から硬いシコリができている箇所を確認し、シコリ内部や周辺の悪化している毛細血管の流れを回復させて、コワバリを和らげると共に、敏感になっている神経を鎮めて、回復させる事が必要です。

~ 背中の筋肉や血行の回復 ~

また、緊張型頭痛の解消には、首や肩周辺だけでなく、背中も、筋肉のコワバリや血行の悪化が生じているので、背中の筋肉や血行の回復も必要です。

この為、肩甲骨周辺を含めて上半身のコワバリやシコリを確認して、これらを解消させたり、あるいは、首や肩の関節の動きをチェックして改善させたりして、首に続く上半身の血液の流れを回復させる事が必要です。

特に、中高年以降になると、新陳代謝の低下や運動不足などで、疲れ易さになったり、身体への痛みとなって現れたりする事が多いので、身体のコワバリ箇所やシコリ箇所をチェックして、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させ、体調を取り戻す事が必要です。

【 当院の、緊張型頭痛の治療 】

~ マッサージ治療にツボ治療を加え ~

当院では緊張型頭痛の解消に、神経が敏感になっている箇所をチェックして、マッサージ治療にツボ治療を加え、コワバリ箇所やシコリ箇所を和らげる施術を行っています。

これは、痛みを引き起こす神経回路(トリガーポイント)の箇所が、東洋医学のツボ(経穴)の箇所と、ほぼ一致しているからです

しかも、ツボは神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている箇所を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があります。

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

また、首は、内部に重要な神経や血管が通っている上に、外側の筋肉が薄くて小さな筋肉で構成されているので、このような非常にデリケートな首周りの治療に、東洋医療をベースにしたマッサージの治療が適しています。

東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えているので、受ける患者に無理が無く、身体がリラックスした状態で、首や肩の治療が受けられます。

首に硬いシコリができている場合でも、マッサージ治療にツボ治療を加える事で、無理せずに、安心できる状態で、慢性化しているコワバリの解消や、ピンポイントなシコリの解消が行えます。

~ 上半身のシコリやコワバリの解消 ~

特に、緊張型頭痛が繰り返される場合は、首だけでなく、背中や腕の筋肉内にある硬いシコリを解消させて、神経を刺激する神経回路(トリガーポイント)を和らげて、無くす事が必要です。

この為、当院では、緊張型頭痛の解消の為に、肩や背中の、内部から疼くようなジクジクとした痛みを感じるような神経回路(トリガーポイント)を確認して、回復治療を行っています。

上半身のシコリやコワバリを解消させて、シコリ内の血流を回復させていくと、頭痛の解消や予防だけでなく、体調の回復にもなり、スッキリしてきます。

~ 疲労や緊張などの慢性化の治療 ~

“神経の過敏状態”によって引き起こされる緊張型頭痛の解消には、昔から、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の症状の改善を行っている東洋医療をベースにしたマッサージ治療が、適しています。

当院は、ツボを利用したマッサージ治療によって、安全に、無理が無いように、神経や血管を圧迫している緊張を解消して、長引く痛みや不快感の回復を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

片頭痛(偏頭痛)に起きる、肩こり感 と ダルサ

【(症例)痛み・しびれ 】

“肩こり頭痛”と言うと、緊張型頭痛をイメージしますが、頭が「ズキンズキン」と激しく痛む片頭痛も、『自律神経の不安定』が強まる為に、頭痛が起きる前に、肩の凝り感や重ダルサが、かなり強く現れます。

しかも、一般的な肩こりと違って、片頭痛の場合には、「首や肩が、グッと張ってくる」、「肩の急な凝り感やダルサ」、「後頭部に、凝りが拡がってくる」などの、頭痛を引き起こす神経を刺激するような、特徴的な肩こり感やダルサが現れます。

この為、片頭痛の予防や軽減には、頭痛を引き起こす不快な刺激を和らげて、体調を回復させる事が必要なので、肩こり感や重ダルサなどの片頭痛の“前触れサイン”に気付いたら、首や肩のコワバリや血流を改善し、神経の興奮を鎮め、体調を安定させる事が大切です。

【 片頭痛の原因 】

~ 片頭痛の痛み ~

片頭痛の患者は、女性が男性よりも3倍以上にもなっていて、特に30歳代女性のうち、約20%は『片頭痛持ち』と言われています。

片頭痛が起きると、ズキンズキンと脈打つような頭痛発作が繰り返されて、頭の中でガンガンとする強い痛みが続く上に、少しでも頭を動かすと、余計に痛みが強まるので、仕事や生活に支障をきたしてしまいます。

しかも、頭痛が起きるたびに、だんだんと痛みを起こす神経が敏感になってくるので、始めは月に1~2度程度だった片頭痛が、1週間に1度と周期的に繰り返すようになります。

~ 血管の急激な拡張 ~

片頭痛が起きるのは、忙しさから解放された時や、仕事が一段落してホッとした時に、頭痛発作が起き易くなると言われます。

よく言われるのが、平日の間、ずっと仕事を頑張り続けた後、休日になって気分が緩んだ時に、いきなり頭が、「ズキンズキンと脈打つように痛み出す」、というケースです。

この事から、片頭痛が起きる原因は、忙しさやストレスなどで、血管の収縮や拡張のリズムをコントロールしている自律神経が不安定な状態になると、気持ちが緩んだ時に、それまで収縮していた脳の血管が“急激に拡張”してしまい、血管外側の神経を刺激する為と考えられていました。

~ 脳血管の神経が強く反応 ~

しかし片頭痛は、寝過ぎや寝不足、天気が崩れる前、気温の寒暖差を強く感じた時、あるいは、女性の場合にはホルモンのバランスが崩れた時なども、しばしば起きます。

この事から、最近では、『自律神経が不安定になって、脳の血管を囲んでいる神経が敏感に反応する状態になると、血管周りのチョットした刺激や変化でも、痛みの反応が出易くなる』と、考えられています

自律神経の不安定化によって、脳の血管を囲んでいる神経が敏感な状態になるので、脳の血管が拡張した時に、脳の血管を囲んでいる神経が強く反応して、激しく痛みを感じてしまうという考え方です。

【 片頭痛の前触れサイン 】

~ 自律神経の不安定から ~

片頭痛が起きる原因として、従来の“脳の血管の拡張説”と、最近の“痛みの反応が強まる説”の二通りありますが、どちらにしても、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経の働きが不安定になる事で、片頭痛が起き易くなります。

これは、自律神経が“五感”や“感情”といったセンサーと連携しながら、身体のバランスを保っているので、自律神経の不安定から乱れが生じると、脳の血管を囲んでいる神経が敏感になる上に、血管の収縮や拡張のリズムが失われて、急激な拡張が生じる為です。

この為、自律神経が不安定になって、「だるい」、「肩がこる」、「冷える」、「疲れ易い」、「食欲が無い」、「眠れない」、「イライラする」、などの“体調悪化”に悩まされると、片頭痛発作が起き易くなります。

~ 前触れサイン ~

片頭痛の起きるプロセスが、『自律神経の不安定』と深く結びついているので、片頭痛に悩む人の33%~87%に、片頭痛前に、体調悪化の『前触れサイン』を感じています

例えば、「何となく頭が重い」、「首や肩がこる」、「肩のダルサ」、「胃や腸が気持ち悪い」、「あくび(眠気)が出る」、「甘い物を食べたくなる」、「イライラする」、などです。

多くの場合、片頭痛の始まる数時間から1~2日前に『前触れサイン』が現れ、だいたい5分から60分続き、その後、いったん元に戻り、その後、片頭痛が始まります。

~ 片頭痛の予防や対策に ~

この為、この“前触れサイン”が、片頭痛の予防や対策をする上で、大きなヒントになります。

片頭痛が起きる前の“前触れサイン”に気付いたら、不安定になっている自律神経の働きを回復させる為に、緊張やストレスによる身体のコワバリ箇所をチェックし、それらを解消させる事で不快感を和らげる事です。

これによって、身体に感じる不快感が減少し、体調を取り戻してくると、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経の働きも回復してくるので、血管を取り巻く神経の敏感状態が解消されて、血管が急激に膨張するリスクを減少させる事ができます。

【 肩こりが前触れサインになる、3つの理由 】

~ 肩こり感や、肩のダルサ ~

片頭痛の“前触れサイン”の中でも、片頭痛が起きる前のシグナルとして、片頭痛患者の75%の人が、肩こり感や肩のダルサを感じています。

これは、首や肩の筋肉が、重い頭を支えながら動かしているので、『自律神経の不安定』が起きてくると、首や肩の筋肉がコワバッテ、血行が悪くなり、肩こり感やダルサが起き易くなるからです。

しかも、一般的な肩こりと違って、片頭痛の場合は、頭痛を引き起こす神経を刺激するような、「首や肩が、グッと張ってくる」、「急に肩こり感がしてくる」、「後頭部に、凝りが拡がってくる」などの、特徴的な現れ方をします。

~ 首が自律神経の通り道 ~

また、片頭痛の“前触れサイン”として、肩こり感やダルサが現れる理由として、首が、脳から続く自律神経の通り道になっている事も、大きく影響を与えています。

ストレス、睡眠不足、睡眠過多、天候の変化などで、『自律神経の不安定』が増してくると、自律神経の通り道になっている首や肩の血行を悪化させて、肩こり感やダルサが起き易くなるからです。

このように、肩こり感やダルサと片頭痛は、一連の過程になっているので、「何となく身体の調子が悪い」と感じ始め、それに伴って、不快感を伴う肩こり感やダルサが起きてくる場合は、『自律神経の不安定』によって、片頭痛の“前触れサイン”が現れている事が予測されます。

~ 片頭痛を発生させる三叉神経 ~

しかも、脳の血管を取り巻いて片頭痛を発生させる『三叉(さんさ)神経』は、首の付け根に伸びている神経から、影響を受けます

この為、ストレス、睡眠不足、睡眠過多、天候の変化などで、首の付け根部分が緊張して神経が刺激されると、『三叉神経』が活性化(興奮)して、片頭痛の“前触れサイン”として、肩こり感やダルサを引き起こすので、

「何となく頭痛がきそうだ」という漠然とした予感を感じる事があります。

そして更に、三叉神経への刺激が続いたり増したりして、三叉神経が興奮状態を引き起こすと、『三叉神経は、脳内で一番大きな神経』なので、頭の中をズキズキ、ガンガンと激しく響くような痛みを引き起こしたり、胃や腸がムカムカしてきたり、嘔吐したくなったりします。

【 当院の、片頭痛の予防治療 】

~ 頭痛体操 ~

片頭痛の予防や対策として、いろいろなケアの方法がありますが、その中でも『頭痛体操』は、首や肩のコワバリを緩め、首や肩の敏感になっている神経を和らげる作用があるので、頭痛の予防や軽減に広く勧められています。

しかし、『頭痛体操』は、頭と首を支える筋肉のコワバリと血行悪化を解消して、過敏になっている神経過敏を鎮める事が目的なので、効果が現れる為には、首や肩の過敏になっている“圧痛点(凝り)”をチェックして確認する事と、その圧痛点をうまく和らげて、解消する事が必要です。

当院では、『頭痛体操』の代わりに、東洋医療をベースにしたマッサージ治療とツボ治療で、片頭痛の引き金となっている圧痛点(こり)をツボ反応で確認し、それらを解消させ、それと共に体調の改善を行って、片頭痛の予防や対策を行っています

~ 神経や血管が集まっているツボ ~

これは、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。

この為、片頭痛の場合にも、コワバッタ筋肉内の血流を回復させたり、痛みや違和感を減少させたりして、敏感になっている神経の興奮を鎮めたり、体調を安定させたりする効果があります。

特に、肩こり感や肩のダルサなどが起き、「何となく頭痛が起きるのでは?」と思った段階で、これらの症状を解消させて、敏感になっている神経を鎮めると、片頭痛の予防や軽減につながります。

~ 安全に、無理がなく ~

更に、マッサージ治療で、血行やリンパの流れを改善し、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させると、敏感になっている神経が安定してくるので、自律神経への負荷を和らげる効果があります。

身体の回復力が追いつかずに、疲れや痛みとなって現れていたのを、血行やリンパの流れを改善し、筋肉の弾力性や柔軟性を高めると、神経の異常な興奮を鎮め、身体の回復力を取り戻してくるからです。

また、東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、昔から、崩れかかった身体のバランスを、安全に、無理のない方法で、回復させる手技療法なので、片頭痛の予防や対策に安心して受けられます。

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

片頭痛の予防対策には、心身の疲労や緊張を解消させて、首や肩の血流を回復させ、自律神経の負荷を減らす事が必要なので、昔から身体の回復力を取り戻し、体調の改善を行っている東洋医療をベースにしたマッサージ治療が適しています。

当院は、片頭痛の予防や対策に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、首や肩の筋肉の柔軟性と血行を回復させて、不快感や痛みを和らげ、敏感になっている神経の興奮を鎮める治療を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

腰痛の前兆(だるい、重い、疲れる、張る、こわばる、動かしにくい)

【(症例)痛み・しびれ 】

腰は絶えず体重を支えている上に、上半身と下半身のほぼ中間にあって、どちらの負荷もかかるので、「運動不足」、「腰に負担がかかる姿勢」、「同じ姿勢が続く」、「急な体重増加」、「ストレス」などで、「腰の筋力の低下」、「腰部の血行悪化」、「骨格のゆがみ」などが起きると、思い当たる事が無くても、腰痛を引き起こします。

しかも、「そのうち、回復するだろう…」と思って、そのままにしていると、腰に負荷がかかり続けるので、『慢性腰痛』になって、絶えず腰の奥からジクジクする痛みに悩まされたり、『ぎっくり腰』を起こして、強烈な痛みに襲われたりします。

この為、腰に「だるい」、「重い」、「疲れる」、「張る」、「こわばる」、「動かしにくい」などを感じたら、腰痛が起きる前兆と考えて、腰だけでなく、腰に関係する上半身や下半身の柔軟性の回復や、血行の悪化箇所を改善させて、体調を改善し、腰痛を予防する事が大切です。

【 慢性腰痛 】

~ 腰痛症 ~

腰痛は、病気やケガの症状の中で、男性で1位、女性で2位になるほど、多くの人が悩まされる痛みとなっています。

ところが、原因が特定できるのは15%程度で、残りの85%はレントゲンなどの検査をしても原因が分からないので、多くの人が悩まされる腰痛の診断名は、腰が痛む症状から『腰痛症』になっています。

しかし『腰痛症』の原因はハッキリ分かりませんが、腰は体重を支えながら、身体をひねる、反る、姿勢の保持などをしているので、これらの働きをしているうちに、腰の筋肉に大きな負担がかかった事が、原因と考えられています

~ 腰の、天然のコルセット ~

腰は、身体の動きに合わせて、いろいろな動きをしたり、安定性を保ったりする為に、分厚い筋肉が何層も重なり合って“天然のコルセット”をつくりあげています。

しかし、この“天然のコルセット”は筋肉なので、疲労や緊張などで腰の筋肉に負担が増したり、運動不足や加齢などで腰の筋力が弱まったりすると、筋肉内に血流悪化が起き、これによって、筋肉が活動する為の柔軟性が失われ、コワバリが生じます。

そして、筋肉のコワバリで血流が悪化し、神経が刺激され始めると、「だるい」、「重い」、「疲れ」、「張る」、などの違和感が起きます。

~ 腰の内部の、姿勢を支える筋肉 ~

特に上半身の体重がかかる“骨盤の上側沿い”の筋肉や、“背骨の根本”の腰の筋肉には、上半身の多くの負荷がかかるので、腰痛の前兆となるような、違和感が起き易くなっています。

この為、腰の負荷が増したり続いたりして、腰の筋肉に余裕が無くなってくると、骨盤の少し上側あたりや、背骨から1~2㎝離れた横あたりに、鈍痛を感じ始めたり、「動かしにくい」などの違和感が起きたりします。

これらの鈍痛や違和感は、姿勢を変えたり、湿布を貼ったりする事で、ある程度、和らげる事ができますが、腰の内部の“姿勢を支える筋肉”のコワバリや血流悪化が解消しきれないと、絶えず腰の奥からジクジクする痛みに悩まされる『慢性腰痛』の原因になります。

【 ギックリ腰 】

~ 筋肉のゆとりが、無くなって ~

また、腰の筋肉の“ゆとり”が無くなって、コワバッタ状態になっていると、腰に大きな負荷がかかったり、急な動きをしたりすると、それがキッカケになって、腰に強烈な痛みが、突然起きる事があります。

いわゆる『ギックリ腰』と言われる症状で、診断名では『急性腰痛』と言われ、腰の筋肉が耐えきれなくなって、多数の微細な断裂を起こし、付近の神経を強烈に刺激する為です

更に、お腹の中の横隔膜が過剰に縮んでしまい、声を出せなくなる事もあります。

~ 腰からのアラームサイン ~

ギックリ腰』は、言葉からも、痛みが突然襲ってくるイメージですが、実際には『ギックリ腰』を起こす前に、“アラームサイン”として、腰にニブイ痛みや、懲り、ダルサなどを感じていたり、『ギックリ腰』の不安を感じていたり、しています。

ところが、仕事や家事を優先して、腰の違和感を軽く考えてしまったり、あるいは、腰に痛みや動きの悪化があっても、「年や体力のせいだから」と、腰に異常を感じなくなったりしている事が多くなっています。

この為、腰からの“アラームサイン”があったにもかかわらず、『ギックリ腰』を起こすと、「いきなり、激痛に襲われた!」と思ってしまいます。

~ 早目に筋肉疲労や緊張の解消を ~

『ギックリ腰』を起こした場合は、発症から2~3日後に痛みが和らいだ頃から、少しずつ身体を動かす事が勧められていますが、腰の神経が敏感になって、何気ない動作でも神経を刺激するので、その間、何日間も、痛みに耐え続けるツラサがあります。

しかも、腰だけでなく、腰に続く背中やお尻に、筋肉のコワバリや血行の悪化が起きていたり、あるいは、骨格のゆがみが起きていたりするので、『ギックリ腰』の再発を防ぐ為に、これらの筋肉や靭帯の柔軟性の回復も必要になります。

この為、『ギックリ腰』が治りきるのに、日にちがかかるので、腰に不快な違和感や痛みに気付いたら、早目に腰周辺の筋肉の疲労や緊張を解消させる事が大切です。

【 ストレスによる腰痛 】

~ 血流が悪化するストレス ~

また、あまり気付きませんが、精神的なストレスも、腰痛を引き起こす大きな原因になります。

ストレスが長引くと、血管が収縮して、血流が悪化するので、身体を支えている腰の筋力を低下させたり、柔軟性が失われたりして、さまざまな負荷がかかる腰の“天然のコルセット”の力を弱めるからです

この結果、ストレスが続いたり強まったりすると、腰に、「だるい」、「重い」、「疲れる」、「張る」、「こわばる」、「動かしにくい」などを、感じ易くなります。

~ 腰への不安感が増すと ~

しかも、精神的なストレスが強まると、筋肉のコワバリや血行の悪化で、「腰の違和感や痛みが、チョットした事で起きる」、「いつまでも腰の痛みが続く」、「漠然とした腰の痛みに悩まされる」、「筋肉痛と違った痛みがする」、などが起きます。

更に、不安感やイライラ感が強まると、「腰が張ったような、突っ張り感が続く」、「寝返りを打つ際に、腰に痛みを感じる」、「腰が重い感じや、鈍痛を感じる」、なども生じます。

また、「腰痛を起こすのでは…」という不安感から、いつもと違う、腰をかばう姿勢や動作が多くなったりすると、かえって、腰に痛みが起き易くなったり、痛みを感じ易くなったりします。

~ 身体の冷えや、天気の悪化からも ~

他にも、身体が冷えたり、天気が悪化してきたりすると、「腰に痛みを感じる」という事も生じます。

身体の冷えや天気の悪化が不快に感じられると、身体にとってストレスになってくるので、自律神経が不安定になり、血行を悪化させたり、神経が敏感になったりして、腰に違和感や痛みが生じてくるからです。

この為、冷房の風に直接あたったり、寒暖の差が激しい季節の変わり目になったりすると、体調を保つ自律神経腰痛が不安定になって、腰痛が起き易くなります。

【 当院の、腰痛治療と予防 】

~ 腰痛症の大きな原因 ~

『腰痛症』は、「筋力の低下」、「血行不良」、「骨格のゆがみ」が、大きな原因になっているので、『腰痛症』の予防や改善には、昔から疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛み解消を行っている、東洋医療をベースにしたマッサージ治療が適しています

腰や腰周辺のコワバッタ筋肉をマッサージ治療でほぐし、患部の血行を回復させると、筋肉の疲労や緊張が解消されて、過敏になっていた神経が回復してくるので、腰の違和感や痛みが減少し、身体が動き易くなるからです。

このような効果から、当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、「筋力の低下」、「血行不良」、「骨格のゆがみ」などを改善し、『腰痛症』の予防と治療を行っています。

~ 身体全体の筋肉も含めて ~

また、当院では、腰の違和感や痛みの改善だけでなく、身体全体の筋肉の状態も含めて、確認し、疲労と緊張の解消を行っています。

『腰痛症』は、運動不足、体調、毎日の生活習慣なども大きく影響しているので、身体の筋肉の柔軟性を回復させて、血行を促す事で、神経の過敏状態を回復させて、リラックス感を取り戻す事が必要になるからです。

特に、お尻は、「身体を真っすぐに立たせる」という大きな役割に加えて、歩く際に股関節にかかる衝撃を吸収する役割もあるので、お尻の筋肉がコワバッテいたり、弱っていたりすると、うまく衝撃を吸収することができず、腰に衝撃が伝わって、腰痛の原因につながり易くなるので、お尻の疲労と緊張の解消が重要になります。

~ ツボ反応 ~

これらの治療に、当院では、体調の変化時に現れるツボ反応を利用して、背中、骨盤周辺、股関節の筋肉状態のチェックを行い、それらのコワバリ箇所の解消や、悪化している血行箇所の改善、関節の動きの改善を行っています。

これは、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。

しかも、マッサージの治療にツボ治療を加えて、行っているので、抵抗感や、身体が緊張する事が無く、施術が受けられます。

~ 早めに、痛みや不調の解消と予防を ~

「腰は身体の“要(かなめ)”」と言われるように、上半身を支え、また、下半身から伝わる衝撃を受け止める役割をしているので、腰に今までに無かった、不快な違和感や痛みに気付いたら、腰痛の前兆として、早目に腰周辺の筋肉の疲労や緊張を解消させる事が大切です。

当院は、腰痛の予防や解消に、体調の変化が起こった時に現れるツボ反応を利用して、腰の「筋力の低下」、「血行不良」、「骨格のゆがみ」などを回復させ、体調の改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

膝関節の柔軟性回復と、痛みの緩和

【(症例)痛み・しびれ 】

変形性膝関節症の治療に、痛みの緩和と、関節の動きを滑らかに為に、膝関節にヒアルロン酸注射が行われますが、症状の進行抑制や、すり減った軟骨の回復はできないので、膝関節の強化に運動療法が行われます。

運動療法は、変形性膝関節症の原因になっている、膝関節周囲の“筋力低下”や“筋力の不均衡”を回復させるのに効果がありますが、難点として、辛抱強く運動を続ける事、膝への痛みの不安が続いてしまう事、そして、思うような効果がみられないと、意欲が低下してしまう事、などがあります。

このような場合に、膝関節の筋肉の働きを高める為に、昔から、疲労や緊張などの慢性化による筋肉の痛みの改善を行っている東洋医療を利用すると、腰や脚の筋肉のコワバリ解消と血流の促進によって、膝の痛みを緩和し、膝関節を動き易くさせるので、運動療法が行い易くなり、回復効果を高めます。

【 ヒアルロン酸の効果と、注意点 】

~ ヒアルロン酸の注入効果 ~

変形性膝関節症の初期や中期頃までは、手術を行わずに、症状の緩和や改善を目指す治療法になるので、薬物療法として膝にヒアルロン酸を注入しながら、運動療法を行う治療法が一般的です。

膝にヒアルロン酸を注入すると、すり減った膝の軟骨表面を覆って、膝関節内の腫れや炎症を抑えたり、更に、関節軟骨の滑りを良くするので、膝の動きがスムーズになり、動作時の膝の痛みが無くなったりする効果がります。

しかも、注射をするだけなので、短時間に、比較的簡単に治療が済ませられ、その上、ヒアルロン酸による副作用の心配がほとんど無いので、安心して使えるメリットもあります。

~ 長く効果が続かない為に ~

しかし、ヒアルロン酸を膝に注入しても、すり減った軟骨を再生させたり、増やしたりする効果はありません。

しかも、ヒアルロン酸の注入で、痛みを緩和させる効果はありますが、時間の経過と共に、ヒアルロン酸が体内に吸収されてしまうので、効果はしばらくの範囲になり、長く持続しません

この為、再び、膝の痛みが起きたり、膝のコワバリが強まって動きづらくなったりする場合は、再び、ヒアルロン酸注射を膝に注入する事が必要になります。

~ ヒアルロン酸に頼っていると ~

更に、注意しなければいけない事は、ヒアルロン酸注射に頼って、繰り返していると、だんだんと膝の関節を痛めてしまうので、次第に、痛みの解消効果が得にくくなったり、ヒアルロン酸注射で痛みをコントロールできなくなったりする危険性があります。

ヒアルロン酸注射を受ける事で、一時的に痛みが消えて、膝を動かせるようになりますが、それに頼っていると、膝周りの筋力が弱っているので、膝関節に体重がかかるたびに関節面を傷めてしまい、状態を悪化させてしまうからです。

しかも、この状態を繰り返して、膝関節の軟骨のこすれ合いが増して、軟骨が傷んでくると、ヒアルロン酸を注入しても効かなくなってくるので、炎症が悪化して痛みが解消できなくなり、ジッとしていても膝から痛みが起きるようになります。

【 運動療法の改善効果 】

~ 膝の運動療法 ~

この為、膝関節の動きを安定させて、膝の痛みを緩和させ、変形を進行させないようにする為に、膝周囲の筋力を回復させる運動療法が行われます。

膝周囲の筋肉は、膝関節を動かすだけでなく、関節への負荷や衝撃を和らげるクッション役の働きもしているので、運動療法で膝周囲の筋肉の柔軟性と筋力を回復させると、立ち上がりや歩き始めなどの動作開始時の痛みや、歩いている最中に続く痛みなどを、和らげたり、無くしたりする事が可能になるからです

また、膝周辺の筋力低下で、体重を支える力が弱ったり、アンバランスな状態になっていたりすると、変形性膝関節症を進行させる原因になるので、運動療法で、弱っている膝周囲の筋力を回復させたり、片寄っている筋力バランスを整えたりすると、症状進行を抑える事ができます。

~ 症状の軽減や、進行の抑制効果 ~

しかも、関節内には血管が無いので、運動療法によって関節を動かす事ができるようになると、関節内の新陳代謝(細胞の生まれ変わり)が再生するようになり、関節内の補修効果になります。

運動療法で、膝周囲の筋肉が動かされると、それによって、膝に溜まった老廃物や疲労物質が関節内の水分と共に押し出されたり、栄養を含んだ水分が少しずつ関節内に注入されたりするからです。

この為、変形性膝関節症の症状の軽減や、進行抑制の為に、仰向けになり脚を挙げて伸ばす動作や、自転車こぎ、プール内で浮力を利用しながらの歩行運動などの、膝関節に負担をかけない運動を、計画的に、繰り返して行う事が勧められています。

~ 早い段階で運動療法を行うと ~

特に、「起床時の第一歩に違和感がある」とか「動く時だけ痛む」などの、変形性膝関節症の初期の段階ならば、日常生活上の注意と、運動療法だけでも、膝の痛みが無くなり、今まで通りに歩く事が出来るようになります。

これも、変形性膝関節症の、もともとの原因が、膝周辺の筋力低下によって、膝関節が不安定になり、膝の軟骨がすり減って、変形性膝関節症を引き起こしているので、膝周囲の筋肉の筋力を回復させると、膝関節の不安定が無くなるからです。

変形性膝関節症は、「膝関節のクッションである軟骨が、加齢や筋肉量の低下などで、すり減って、痛みが生じる病気」として知られていますが、もともとの原因が、膝周辺の筋力低下によって、膝関節が不安定になり、膝の軟骨がすり減って、変形性膝関節症を引き起こしているので、早い段階で運動療法を行うと、膝周囲の筋力の回復だけでなく、腫れや炎症が治まってくるので、変形性膝関節症の症状をかなり軽減させたり、進行を抑えたりする事が可能になります。

【 運動療法の難点 】

~ 運動療法の難点 ~

ところが、運動療法には、難点があります。

運動療法は、数か月以上、継続して運動を行う事が必要なので、運動療法を我慢強く続ける事や、時間のやりくりが難しくなって、運動療法が不定期になったり、中断するのが多くなったりすると、効果が現れない事です

あるいは、「変形性膝関節症は、年寄病だから、仕方が無い」と思っていたり、「膝や腰に痛みが出るから」と気掛かりになったりして、運動量を減らしたり、形だけの運動になったりすると、筋力がつかないので、やはり、改善効果が現れません。

~ 運動療法を続ける事が大切 ~

この為、仕事をしていたり、家事による都合があったりすると、運動時間の制約が生じてしまうので、時間をやりくりしながら、“気長にトレーニングを続けていく事”が大切です。

また、運動療法を行っても、すぐに痛みが回復したり、筋肉が付いたりしないので、繰り返し、根気よく続ける事が重要になります。

特に、肥満や加齢で脚の筋力が弱っていたり、膝の痛みで歩く事が少なくなっていたりする場合は、「トレーニングをしても、なかなか効果が出ない」と思わないように、運動療法の期間を十分とる事と、気持のゆとりを持って、運動を行う事が必要です。

~ 運動療法の意味を理解して ~

もう一つ、大事な事として、運動療法で効果を上げるには、運動療法の意味を理解して行う事も重要です。

運動療法は、膝周りの、いろいろな膝の筋肉の働きから、それらを、いくつかのパターンに分けて、「膝の動きをよくするトレーニング」、「膝の筋力を強化する訓練」を行っているからです。

単調に感じられても、毎日コツコツと、脚を動かす意味を確認しながら、「じっくり」、「ゆっくり」、「根気よく」、続ける事が必要です。

【 当院の、膝関節の柔軟性回復と痛みの緩和治療 】

~ 運動療法の効果を高める為に ~

このように、運動療法は、“気長にトレーニングを続けていく事”が必要になるので、膝関節の回復効果を高めて、できるだけ早く痛みを解消させるには、腰から下の筋肉の柔軟性回復と、膝を動かす時の痛みの緩和、そして、下半身の動きをスムーズにする事がポイントになります

しかも、肥満や、O脚、膝の使い過ぎなどから、身体の動きが制限されたり、身体を動かすのが難しくなっていたりする場合には、身体の柔軟性を回復させておく事も必要になります。

このような事から、当院は、変形性膝関節症の運動療法の効果を高める為と、身体の柔軟性回復の為に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、筋肉の緊張を和らげ、血行を改善し、疼痛を緩和させる治療を行っています。

~ ツボ刺激の効果 ~

これは、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるからです。

しかも、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、筋肉内の血流が改善し、痛みや違和感が減少する効果があります。

この効果から、太ももの筋肉は、膝下まで伸びて、運動時の負荷や衝撃を吸収し、膝関節をコントロールする働きをしているので、太もものツボを刺激すると、太ももの筋肉内の血流が活発化し、神経の興奮が抑制されるので、今まで感じていた違和感や痛みが緩和されたり、膝の動きが改善して、動かし易くなったりする効果があります。

~ 腰や股関節の柔軟性回復 ~

また、膝に痛みを強く感じると、どうしても、歩行時や、立ち上がりや座る動作、階段の上り下りなどで、バランスを崩した姿勢や、変則的な動きが多くなるので、腰や股関節の負担が大きくなります。

この為、腰や股関節の柔軟性を回復させておく事も必要になるので、当院は、腰や股関節をチェックして、コワバリ箇所の改善を行っています。

腰や股関節のコワバリ箇所や血行の悪化箇所を、マッサージ治療とツボ治療で回復させると、脚が動かし易くなるので、膝への負担が少なくなる効果があります。

~ 膝の運動療法を行い易くする為に ~

運動療法の大切さが分かっていても、痛みの不安や抵抗感などで、なかなか踏み込めなかったり、続かなかったりする場合には、東洋医療をベースにしたマッサージを利用すると、筋肉のコワバリ解消や、痛みの緩和効果があるので、膝の運動療法が行い易くなります。

当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療とツボ治療によって、膝のコワバリの解消や血行を促進させて、神経の過敏状態を緩和し、痛みの改善と膝関節の可動域の改善を図っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛みやしびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

お尻から太ももへの、シビレと痛み

【(症例)痛み・しびれ 】

立とうとした時や、座ろうとした時に、突然、お尻から太ももにかけてシビレを伴った鋭い痛み感じ、その後も、日がたつにつれて、シビレを伴った鋭い痛みが何度も繰り返したり、痛みが次第に強まったりする事があります。

これは、毎日長時間座っていたり、立ち仕事が多かったり、肥満や妊娠で体重が増えたり、股関節の屈伸運動を繰り返したりすると、気が付かないうちに、お尻の筋肉のコワバリが強まって、お尻の奥の坐骨神経を圧迫刺激するようになるからです。

このような、身体内部の分かりづらい筋肉のコワバリ解消には、昔から筋肉のコワバリや血行の改善を行っている東洋医療系のマッサージ治療を利用すると、筋肉内部のコワバリ箇所を確認し、柔軟性の回復を行っているので、お尻のシビレや痛みの効果的な解消法になります。

【 お尻の筋肉の疲労と緊張から 】

~ 坐骨神経痛 ~

椅子から立ち上がろうとした時や、階段の上り下りで足に体重をかけた時に、突然、お尻の“ほっぺ”中央あたりや、お尻と太もものつなぎ目の“くぼみ”あたりから、シビレを伴った痛みが起きる事があります。

特に、思い当たるような原因が無いにも関わらず、お尻からシビレを伴った痛みが起きる場合、多くの場合、お尻の筋肉のコワバリによる『坐骨神経痛』の可能性が高くなっています。

座っている事が多い為に、お尻の筋肉に、気付かないうちに負荷をかけ続けたり、あるいは、運動をした為に、お尻に大きな負荷をかけたりすると、お尻の奥の筋肉がコワバりが生じ、坐骨神経を圧迫して刺激し、『坐骨神経痛』を起こしているのが、全体の9割以上にもなっているからです。

~ よくある例 ~

よくあるのが、毎日の長時間のデスクワークの為に座り続けていると、姿勢を支えているお尻の筋肉が、気付かないうちに緊張してコワバッタ状態になるので、何かの動作で、コワバッタ筋肉が坐骨神経を圧迫すると、お尻からシビレと痛みが引き起こされるケースです。

これとは反対に、休日になって、普段しないランニングやハイキング、サイクリングなどをすると、お尻と股関節の筋肉に大きな負荷をかけて、強く筋肉がコワバッテしまうので、何かのキッカケで奥の坐骨神経を圧迫すると、シビレと痛みを引き起こしてしまいます。

他にも、運動不足や加齢などで身体を支える筋力が弱ったり、妊婦さんのお腹が大きくなって体重が増えたりすると、やはり、お尻に体重を支える大きな負荷がかかって、坐骨神経を圧迫する状態になるので、お尻からシビレと痛みを引き起こす事が多くなっています。

~ 梨状筋症候群 ~

お尻の筋肉のコワバリによって坐骨神経痛が起きるのは、坐骨神経の真上を、股関節を動かす『梨状筋(りじょうきん)』と呼ばれる筋肉が横切っているからです。

疲労や緊張で『梨状筋』がコワバルと、『坐骨神経』を圧迫刺激してシビレと痛みを引き起こすので、病院の診断名では『梨状筋症候群』と言い、この症状の特徴は、お尻の筋肉の疲労や緊張が和らぐと、お尻の痛みやシビレが無くなる事と、腰には異常が無いので、腰には痛みが起きない事です。

『梨状筋症候群』は、お尻の緊張や疲労が原因なので、普段の生活の中で起き易くなっていますが、病院(整形外科)に行っても、痛みの原因がお尻の筋肉の緊張や疲労なので、処方されるのは、痛みを和らげる湿布薬程度になります。

【 梨状筋症候群の確認方法 】

~ 脚挙げテスト ~

『梨状筋症候群』が起きても、最初の頃は、「チョットした違和感」ぐらいで、すぐに違和感は無くなるので、見過ごしがちです。

この為、『梨状筋症候群』を、簡単に確認する『脚挙げテスト』があります。

『脚挙げテスト』は、両脚を伸ばした状態で仰向けに寝て、痛みやシビレを感じた脚を、膝を曲げずに伸ばしたまま、ゆっくりと挙げていく検査法で、脚を挙げていく途中に、お尻や脚にシビレや痛みを感じたり、脚が30度迄挙がらなかったりする場合は、坐骨神経を圧迫刺激する『梨状筋症候群』が疑われます。

~ 脚をクロスさせるテスト ~

また、別の検査法として、仰向けになった状態で、片方の脚の膝を曲げて、他方の足の上に乗せてクロスさせるように、手で曲げた膝を押し倒していく『K・ボンネットテスト(図参照)』があります。

手で曲げた膝を押し倒していく時に、お尻や太ももの後ろに、痛みやシビレが生じたら、やはり『梨状筋症候群』が疑われます。

これも、膝を押し倒していく事で、試験的に梨状筋を緊張させて、坐骨神経への圧迫刺激を調べる方法です。

~ こむら返りテスト ~

他にも、『梨状筋症候群』が慢性化していると、『こむら返り』が起き易くなるので、これも判断材料になります。

坐骨神神経が圧迫され易くなっていると、坐骨神経が刺激されて過敏状態になるので、何かのキッカケで、坐骨神神経に誤作動(『こむら返り』)が起き易くなるからです。

この事を利用して、『こむら返り』が起き易いように、膝から下のふくらはぎをピンと伸ばした状態で、足の裏と爪先を反らした時に、足裏やふくらはぎに違和感が起き、「キューン」とつりそうになった場合には、『梨状筋症候群』が疑われます。

【 困難なお尻のコワバリ解消 】

~ お尻が身体を支える働きをしている為に ~

『梨状筋症候群』は、お尻にかかる負荷をそのままにしていると、お尻は身体を支える働きをしているので、だんだんと、お尻の筋肉のコワバリを強まったり、毎日の生活の疲労やストレスで、お尻の血行が更に悪化したりします。

この結果、『梨状筋』のコワバリが強まって坐骨神経を圧迫しがちになるので、座っているだけでも、お尻の下から、ジンジンとしたシビレや痛みを感じたり、あるいは、立ったり座ったりすると、毎回のように、お尻の奥から「ピリッ!」と痛みが起きたりします。

『梨状筋症候群』は、お尻に気付かないうちに負荷がかかって、身体のバランスが崩れた為に、身体に異常が起きている事を知らせるアラームサインと言えます

~ なかなか困難な梨状筋のストレッチ ~

しかし、お尻のシビレと痛みの解消に、硬くなっているお尻の筋肉を、自分でストレッチして、柔軟性を回復させるのは、なかなか困難です。

痛みを起こしている『梨状筋』は、お尻の奥深くにある筋肉なので、見当がつけづらい上に、『梨状筋』の柔軟性を回復させるストレッチを行っても、お尻の奥深くにある筋肉なので、伸ばしている感覚が実感できない為です。

しかも、『梨状筋』をストレッチするには、他のお尻の筋肉と一緒にストレッチするしかないので、肝心の『梨状筋』の緊張解消ができなかったり、“勘違い”して、別の筋肉のコワバリを解消したりしてしまいます。

~ 梨状筋以外も ~

また、お尻の痛みやシビレを無くすには、『梨状筋』だけでなく、お尻の筋肉に影響を及ぼしている腰や太ももの筋肉の柔軟性回復や、腰から下の血行改善も必要です。

しかも、下半身の筋力アップならば、歩いたり走ったりすれば可能ですが、『梨状筋症候群』を和らげる為に、下半身の疲労や緊張を解消するには、自分で、疲労箇所や緊張箇所を確認したり、ストレッチや運動で解消したりするのが困難です。

特に、骨盤や股関節を動かしている腰の筋肉や太ももの筋肉がコワバッテいると、ますます、それらの解消が難しくなります。

【 当院の、梨状筋症候群の治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療と、ツボ治療 ~

『梨状筋症候群』は、慢性化した身体の疲労や緊張などや、下半身の血行悪化などが影響しているので、当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療に、ツボ治療を加えて改善を行っています

マッサージ治療が、筋肉の弾力性や柔軟性を高めて、血行やリンパの流れをスムーズにする作用があるので、この作用を利用する事で、『梨状筋』のコワバリを緩和させ、敏感になっている坐骨神経を鎮める効果があるからです。

また、ツボは神経や血管が集まっている箇所なので、ツボ反応から身体に異常が起きている箇所を確認したり、ツボに適度な刺激を与える事で、痛みや違和感を和らげたり、筋肉内の血流を改善させたりする効果があります。

~ 身体のバランスを整える事も ~

また、『梨状筋症候群』を改善するには、お尻だけでなく、お尻の疲労や緊張に関係する、腰・骨盤・股関節・脚などの筋肉や血行を確認して、それらの疲労や緊張を解消させる事も必要です。

このように、『梨状筋症候群』の改善には、体調や体質に合わせて身体の調子(治る力)を上げていく事も必要なので、東洋医療の特徴の、身体のバランスを整える事で体調を改善する治療法が、適した治療法になっています。

この為、当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、身体全体の不調箇所を確認して調整を行い、更に、運動療法も利用して、骨盤を構成している関節や、股関節の可動域を改善し、身体のバランスを整えるようにしています。

~ 昔から利用されている、東洋医療のマッサージ ~

しかも、お尻の筋肉の治療であっても、当院は着衣の上から行っているので、抵抗感が無く、リラックスして施術が受けられます。

更に、体調の悪化が起きた時に現れるツボや、昔から利用されているマッサージの手法を使っているので、女性やお年寄りの方にも、無理が無く、痛みもあまり無いので、安心して受けられます。

これらによって、お尻の奥の筋肉のコワバリを解消させ、更に、コワバリを引き起こしている足腰の筋肉の働きを回復させると、『梨状筋症候群』の改善だけでなく、姿勢改善や体調回復の効果も期待できます。

~ 疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みに ~

お尻の筋肉は身体を支える働きをしているので、お尻から太ももへのシビレと痛みを、そのままにしていると、『梨状筋』のコワバリが解消せず、シビレと痛みが、繰り返し起きるようになります。

当院は、このような疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みの解消を、昔から実績のある、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で行っているので、効果的な解消が期待できます。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛みやしびれなど症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

膝の内側の痛み(関節症の初期症状)

【(症例)痛み・しびれ 】

『変形性膝関節症』は、膝関節の軟骨がすり減り減って、炎症が生じ、膝が腫れたり痛んだりする病気ですが、もともとの原因は、「膝周りの筋力低下」、「肥満による体重増加」、「姿勢悪化による膝への負担増」などで、膝を支えている筋肉の安定性が失われた為です。

この為、変形性膝関節症の“前ぶれ”として、膝の「筋肉のコワバリ」や「違和感」が起きてくるので、この“前ぶれ”のうちに、腰や脚の疲労や緊張を解消して、膝周辺の筋力バランスを回復させ、膝にかかる負担を軽減させる事が大切です。

これらの疲労やコワバリの解消に、昔から筋肉や血行の改善を行っている東洋医療をベースにしたマッサージ治療を利用すると、筋肉の弾力性や柔軟性の回復効果によって膝関節のかみ合わせが改善され、変形性膝関節症の進行を抑える有効な手段になります。

【 膝周辺の筋肉や靭帯のコワバリ 】

~ 何倍もの体重がかかる膝 ~

普段、何気なく、立つ、歩く、座るなどを行っていますが、それらの姿勢や動作がスムーズに行えるように、膝には、何倍もの体重がかかっています。

例えば、歩くたびに体重の2~3倍、階段を降りる時には体重の約3.5倍、走っている時には体重の4~5倍もの負荷が、膝関節にかかると言われているので、体重50キロの女性の場合、膝の関節面に、歩くたびに100~150kg、階段下りでは約175kg、そして走ると200~250kgの負荷がかかります。

このような、何倍もの体重がかかる膝の負担を和らげる働きとして、膝に伸びている筋肉や、膝関節を覆っている靭帯が、重要なクッション役を果たしています。

~ 膝周りの筋肉や靭帯が弱ったり、不安定になったりして ~

しかし、膝周りの筋肉や靭帯の力が、運動不足や加齢で弱ったり、疲労や緊張などが続いて不安定したりすると、日常動作の歩く、座る、立ち上がるといった動作のたびに、膝関節のかみ合わせが悪くなり、関節の軟骨が傷付いたり、すり減ったりします。

このように、変形性膝関節症の原因は、運動不足や加齢で弱ったり、疲労や緊張などが続いて不安定になったりした事がキッカケになっているので、ある日、突然、膝関節の軟骨がすり減ったり、傷ついたりして、変形性膝関節症が発症する事はありません

この為、変形性膝関節症が生じる前に、膝周辺の筋肉や靭帯に大きな負担がかかった状態になっているので、変形性膝関節症の“前ぶれ”として、膝の“内側”に「筋肉のコワバリ」や「違和感」に気付くようになります。

~ 変形性膝関節症の前ぶれ ~

変形性膝関節症の前ぶれで、よく言われるのが、“立ち上がり”や“階段の上り下り”した時の膝の内側の「筋肉のコワバリ」や「違和感」ですが、これ以外にも、“立っていたり”“歩いていたり”すると、膝の内側に、「膝がコワバッテ、動かしづらい」、「突っ張る」、「膝関節が痛む」、などが起きます。

ところが、初期の変形性膝関節症の、膝の「筋肉のコワバリ」や「違和感」などの“前ぶれ”は、動作をする時だけで、しかも、長続きせずに自然と治まるので、「一時的な痛みだろう」とか、「加齢や運動不足の為だろう」と思いがちです。

しかし、膝の痛みが無くなっても、何度も膝の痛みが繰り返される場合は、膝の軟骨に異常が起き始めているサインなので、膝の状態をチェックして、膝に伸びている筋肉や膝関節を覆っている靭帯を悪化させない事が大切です。

【 変形性膝関節症のチェック法 】

~ 膝が伸び切らない ~

膝の内側の「筋肉のコワバリ」や「違和感」が気になった時のチェック法として、次のような、やり方があります。

一番簡単なのが、膝を床に付けるように、脚を延ばして座ってみる方法で、「膝の後ろが伸び切らない」状態になっている場合は、膝裏の筋肉が強くコワバッテいるので、膝関節のかみ合わせが悪くなっている可能性があります。

特に、膝裏にテレビのリモコンを差し込んで、スーッと入ってしまう場合は、膝裏が2cm以上床から浮いた状態なので、かなり膝周辺の筋肉や靭帯のコワバリが強まった状態になっています。

~ 膝の特徴的な違和感 ~

また、膝周辺の筋肉や靭帯のコワバリが強まると、特徴的な違和感が生じるので、これによっても、チェックできます。

例えば、「膝の後ろに突っ張りを感じる」、「正座すると、膝の後ろに何かが挟まったように感じる」、「3分以上正座すると、膝が辛くなる」、などの違和感です。

これも、膝の筋肉のコワバリが強まっていたり、脚全体にコワバリが拡がっていたりするからです。

~ 膝関節の、かみ合わせ ~

膝の状態をチェックして、このような膝周辺の筋肉や靭帯のコワバリや特徴的な違和感があると、膝の関節のかみ合わせが悪くなっている事が考えられるので、変形性膝関節症の初期症状が始まっている可能性があります

特に、“階段昇降時の痛み”がある場合は、初期の『変形性膝関節症』を特定する“特異的な痛み”とされているので、レントゲン検査よりも有力な判断材料になっています。

もともと日本人の女性は、8~9割がO脚気味なので、膝周辺のコワバリや違和感がある場合は、次第に膝の関節のかみ合わせが悪くなって、本格的な変形性膝関節症へと進んでしまう可能性があります。

【 症状の悪化 】

~ そのままにしていると ~

膝周辺の筋力や靭帯の低下した状態や、膝周辺の筋力がアンバランスになっている状態を、そのままにしていると、立っているだけでも膝に体重がかかるので、次第に膝関節の軟骨に、傷がついたり、すり減ったりする状態になります

しかも、運動不足が続いたり、体重が増えたりすると、余計に足腰の筋力の負担が大きくなるので、ますます膝関節の安定性が失われます。

特に、加齢や運動不足などで、腰・骨盤・股関節・足首などを支えている筋肉が弱ってくると、ますます膝のかみ合わせが悪くなるので、膝関節の軟骨に不自然な負荷がかかり続けて、膝関節の軟骨が傷ついたり、すり減ったりする状態になります。

~ 膝の痛みが、何度も繰り返されると ~

この結果、膝の軟骨が傷んだり、すり減ったりしてくると、チョットした事でも神経が刺激されて、膝に痛みを感じ易くなります。

また、膝のコワバリが強まって、膝の血管の弾力性が失われ、血液が流れづらくなると、神経の反応が強まり、膝の痛みが大きく、そして、痛みが長引くようになります。

この結果、「階段を降りると、特に膝の内側が痛む」、「起床後、身体を動かし始めた時に、毎回、膝のコワバリと痛みを感じる」、「歩き出すたびに、膝がズキズキと痛む」、「膝が、重くて動かしにくい、はっきりわからないような鈍い痛みを感じる」、などが起きます。

~ ジッとしていても ~

更に、筋肉のコワバリで血行が悪化してくると、血管やリンパ管に老廃物が溜まって神経を刺激するので、ジッとしていても膝の内部に、熱っぽい腫れ感や、ツッパリを感じるようになります。

例えば、「膝の内側が疼(うず)くように痛む」、「膝の内側の少し下を押すと痛い」、「シップを貼ると楽になるけど、しばらくすると膝の内側が痛くなる」、などが起きます。

更に、膝の関節が動かしづらくなるので、腰や股関節にも影響して痛みが起きるようになったり、あるいは、下半身の血行の悪化から全身の血液の流れに影響してくると、身体全体の疲労感やダルサなどで悩まされたりします。

【 当院の、膝治療 】

~ 変形性膝関節症の初期症状に対して ~

当院は、変形性膝関節症の初期症状の膝の内側の「筋肉のコワバリ」や「違和感」などに対して、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、腰や脚の筋肉疲労や緊張を解消し、膝の症状の改善と進行の抑制を行っています。

変形性膝関節症は、膝周りの筋肉や靭帯の疲労や緊張、そして、それによる筋力バランスの不安定などが、大きな原因になっているので、膝を含めて、腰や脚の血液やリンパ液の流れを改善し、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させて、神経の興奮を鎮める事が有効な対策になるからです

この為、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、腰や脚などの筋肉の働きを回復させて、下半身の筋力バランスを回復させると、膝周囲の筋肉や靭帯の負荷が減少されるので、膝関節のかみ合わせが改善される効果があります。

~ ツボの利用 ~

また、腰や脚のツボを確認して、これらのツボを治療に利用すると、下半身の筋肉のコワバリやシコリが解消され易くなるので、これによって、下半身の筋肉バランスが整ってくるので、膝周りの筋肉の不自然な負荷も少なくなります。

ツボには、神経や血管が集まっているので、体調の変化が起こった時に、身体の異常を知らせる「反応点」になるだけでなく、症状を改善する「治療点」になっているので、変形性膝関節症の痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。

更にマッサージ治療で、下半身全体の柔軟性を回復させて、悪化している血流を改善し、膝の痛みの減少と、膝関節の動ける範囲(可動域)を回復させ、膝関節の安定化を図っています。

~ 腫れ(むくみ)の回復 ~

更に、当院では、膝の違和感や痛みの緩和の為に、血液やリンパ液の流れを促進させ、腫れ(むくみ)の回復も行っています。

『変形性膝関節症』は、腰や脚の筋肉のコワバリから、血液やリンパ液の流れが悪くなって、腫れができるだけでなく、腫れができると老廃物が溜まり易い状態になって、神経を刺激し、違和感や痛みが起き易くなるからです。

また、血液やリンパ液の流れを促進して、体内の老廃物の排出が進むと、過敏になっている神経が回復し、痛みが減少するだけでなく、必要な酸素や栄養が流入してくるので、筋肉回復の効果が大きくなります。

~ 患者に痛みや無理が無いように ~

動作時に、膝の内側の違和感が気になったら、足腰のコワバリや筋肉の不均衡のチェックをして、①筋肉の緊張の緩和、②膝関節の可動域の維持、③痛みの緩和などを行い、『変形性膝関節症』の進行を防ぐ事が大事です。

当院は、患者に痛みや無理が無いように、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、脚の筋肉のコワバリの除去や、関節可動域の改善、血液循環の促進を行い、変形性膝関節症の進行抑制と膝の痛みの緩和を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛みやしびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

四十肩・五十肩の、リハビリ治療とマッサージ治療

【(症例)痛み・しびれ 】

四十肩・五十肩の治療で、肩の強い痛みに悩まされた『急性期』を過ぎて、少し痛みが落ち着く『慢性期』になると、関節の動きを取り戻す為と、痛みを和らげる為に、リハビリ治療に移ります。

しかし、肩周辺のコワバリと血流の悪化から、ジッとしていても、肩に重ダルサやズキズキする痛みがしてきたり、油断して肩を動かすと、鋭い痛みがぶり返したりするので、「どういう風にリハビリをしたら良いか、分からない」といった事が、しばしば起きます。

このような症状を改善させる為に、昔から筋肉の柔軟性と血行の回復を行っている東洋医療系のマッサージ治療を利用すると、重ダルサと痛みを和らげて、コワバッタ筋肉をほぐして動かし易くする効果があるので、肩のリハビリが行い易くなるだけでなく、回復効果を高め、体調の改善にもなります。

【 リハビリ治療 】

~ 肩の動きを良くする為に ~

四十肩・五十肩の『慢性期』になると、硬くなった肩関節をほぐし、肩の動きを良くする為に、ストレッチや運動などを行うリハビリ治療に移ります。

肩の痛みを避けて動かさないでいると、肩周囲の筋肉や靭帯が硬くなって固まり、肩の動く範囲が制限されて、「腕が挙がらない」、「回らない」などが生じたり、肩を動かそうとすると、痛みが起きる原因になったりするからです。

この為、肩のストレッチや運動などで、肩関節を動かす事で、肩周囲の筋肉や靭帯のコワバリを和らげて、悪化している血行を改善し、肩関節の動かせる範囲を少しずつ拡げていきます。

~ 自分で調整するセルフリハビリテーション ~

しかし、リハビリの目的や方法を教えてもらっても、「痛みの程度は、自分しか分からない」事から、リハビリ内容や強さを“自分で調整”していく『セルフリハビリテーション』になるので、「自分の肩の症状に合わせて、どのようにリハビリをして良いか分からない」といった事が、しばしば起きます

肩の動きを良くする為には、無理の無い範囲で動かすだけでなく、時には、肩関節の動く範囲を拡げる為に、腕が挙がるまで挙げたり、腕が回せるまで回したりする動作が必要になってくるので、どうしても、耐えられない痛みが起きてしまうからです。

しかも、かなりの期間、根気強く、痛みを警戒しながらリハビリを続けねばならないので、何度も肩に痛みが起きたり、肩の動きの改善が感じられなかったりすると、「本当に良くなっていくのだろうか?」と思ったり、リハビリに対して不安や抵抗感が生じたりしてしまいます。

~ 振子(ふりこ)体操、アイロン体操 ~

また、肩関節のリハビリに加えて、背中の肩甲骨周りの筋肉のコワバリをほぐして血行を改善する為に、『振子体操』や『アイロン体操』などの運動をしますが、この運動も、「どういう風にリハビリをして良いかわからない」といった事が、しばしば起きます。

この運動は、腕を垂らした状態で、腕の遠心力を利用するストレッチなので、肩甲骨周りの筋肉の動きを理解していなかったり、自分で肩甲骨の動く感触を確認していなかったりすると、腕を振り回すだけになってしまい、ストレッチ効果が現れないからです。

また、肩や背中の筋肉のコワバリが強まっていたり、内部に痛みを発するシコリができていたりすると、「これを解消しよう!」と思って、“腕や背中の脇に力を入れて”しまいがちなので、かえって逆効果になる事があります。

【 巻き肩の影響 】

~ 肩の痛みから、巻き肩に ~

更に、リハビリ効果を上げづらくさせる原因として、肩が首より前方に付き出した状態の『巻き肩』の影響があります

巻き肩は、デスクワークなどで、前かがみ姿勢になって、腕を前方に出しているうちに、両肩を前に突き出して巻き肩になり、そのまま背中の筋肉が凝り固まったケースが多くなっていますが、四十肩・五十肩の巻き肩の場合は、肩の痛みで、肩をすぼめる姿勢を繰り返しているうちに、巻き肩になり、そのまま背中の筋肉が、コワバッテしまったケースが多くなっています。

この結果、四十肩・五十肩で巻き肩になると、肩甲骨がピッタリと背中に張り付いた状態になるので、肩関節の動きが限られてしまい、リハビリ効果を上げづらくなります。

~ 肩甲骨の動きの制限 ~

例えば、巻き肩になっていると、『振子(ふりこ)体操』や『アイロン体操』を行っても、肩甲骨が背中に張り付いて動かないので、肩甲骨周りの筋肉のコワバリをほぐすのが困難になります。

また、肩甲骨や肩関節が動いても、滑らかな動きができないので、不自然な断続的な動きになったり、あるいは、骨が擦れ合うようなゴリゴリ音がしたりします。

この結果、巻き肩になると、「リハビリをしても、コワバッテいる肩関節の動きが改善されない」と感じたり、肩関節を動かすたびに肩甲骨の不快な音が気になったりします。

【 肩のズキズキする痛みや重ダルサから 】

~ 血流の悪化から、神経が敏感に ~

巻き肩や、肩周辺のコワバリによる血流の悪化で、肩に絶えずズキズキする痛みや重ダルサが続くと、肩周囲の神経が敏感になってくるので、余計に肩の痛みが起き易くなります

この為、チョットした疲労や疲労や緊張でも、肩の痛みが増すようになります。

しかも、肩の痛みが起き易くなると、肩関節を袋のように包んでいる肩の関節包が縮んで、硬くなるので、腕を動かす角度によって、神経を刺激するようになります。

~ いろいろな身体の不調 ~

更に、肩に絶えずズキズキする痛みや重ダルサが続くと、肩や背中の筋肉のコワバリ感や不快感だけでなく、胸の圧迫感や締め付け感などにも悩まされます。

中には、肩周囲のコワバッタ筋肉が、肩から腕に伸びる神経を圧迫して、シビレや痛みを引き起こす事もあるので、「常に腕をさすっていないと我慢できない」と、訴える人もいます。

また、肩や背中の血行の悪化で、背中の皮下や筋肉内にリンパ液が溜まるので、背中の腫れぼったさや、背中の「重ダルサ」や「ズキズキ感」にも、悩まされます。

~ 腰痛も起き易く ~

そして、腰痛も起き易くなります。

肩の痛みを避ける為に、不自然な姿勢が続いたり、背中のコワバリが強まったりするので、上半身の安定を保つ腰の負担が大きくなる為です。

この為、普段、座っている事が多かったり運動不足になっていたりすると、「いつも腰にダルイ感じがする」とか、動作時に「ギックリ腰を起こすかも?」と、腰の状態が気掛かりになったり、不安になったりする事が多くなります。

【 身体の不調も 】

~ 自律神経系の働きの不安定化 ~

更に、体調を保つ自律神経系の働きも不安定化してきます

肩周辺のコワバリや血流の悪化で、肩に絶えずズキズキする痛みや重ダルサが続く為です。

この結果、首の痛みや頭重感、頭痛、めまい、食欲不振などの胃腸障害などが現れたり、精神的にも、イライラ、不安感、落ち込み、やる気が出ない、ゆううつ、疎外感、などが起きたりするので、以前のように、仕事や家事に取り組む事ができなくなったり、仕事に集中できなくなったりしてきます。

~ 筋肉のコワバリと、治療期間 ~

しかし、四十肩・五十肩で、肩の関節や筋肉などがコワバッテ、硬くなっていると、背中や胸の筋肉も硬くなっていたり、筋肉のバランスが片寄っていたりします。

この為、リハビリ治療だけで、これらの筋肉をほぐして、筋肉のバランスを整え、肩や背中の血行を回復させるには、かなりの期間が必要です。

特に、デスクワークなどで、肩周囲の凝りやコワバリが強まっていたり、巻き肩になって肩関節の動き悪くなっていたりすると、一年以上もかかる事があります。

【 当院の、四十肩・五十肩の回復治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

四十肩・五十肩で、肩の関節や筋肉などのコワバリが強まって硬くなっていたり、巻き肩になって肩甲骨が背中の筋肉に張り付いた状態になっていたりすると、何とか日常生活が行えるように回復させるまでに、かなりの治療期間を必要とします。

当院では、四十肩・五十肩の回復効果を高める為に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、肩や背中の血行やリンパの流れを改善し、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させ、更に体調の改善も行っています。

東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みの解消に適しているので、肩や背中の解消困難なコワバリ箇所の回復や、それによる血液循環の回復、そして、老廃物の排出促進により、痛みの緩和と体調回復の効果が期待できるからです

~ ツボ治療を加えて ~

また当院では、ツボ治療を、マッサージ治療に加えて、四十肩・五十肩の回復を行っています。

ツボ刺激を利用して、肩甲骨周辺の筋肉の柔軟性を回復させていくと、筋肉の弾力性や柔軟性を高めるので、肩甲骨と肩の動く範囲が拡がり、リハビリ治療が行い易くなるからです。

これは、ツボが、身体の異常を知らせる箇所であり、症状を改善する箇所でもあるので、四十肩・五十肩の治療のように、筋肉の柔軟性の回復や血行の改善が必要になる治療には、体調を改善させる治療点として適しているからです。

~ 他動運動を取入れて ~

更に、当院では、肩関節の可動域の拡大の為に『他動運動』を取入れて、肩甲骨周辺のコワバリ解消を行っています。

『他動運動』は、本人は力を抜いた状態で、本人以外の施術者が、関節をコントロールしながら動かす運動法です。

背中の肩甲骨を、上下左右に徐々に『他動運動』で動かす事によって、痛みや無理が無く、肩甲骨周辺のコワバリを解消する事が出来るので、それにより、肩関節の動く範囲を拡げられるからです。

~ 不快感の解消や体調の回復も ~

四十肩・五十肩の回復には“運動”が重要ですが、“運動”を行うには、筋肉のコワバリを解消し、血行を改善させて、無理のない範囲で少しずつ進める事が重要です。

当院は、体調や体質に合わせて回復力を取り戻す為に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療によって、肩関節や肩甲骨の可動域の回復を行い、更に、循環改善による不快感の解消や体調の改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛みやしびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

土踏まずや踵などの、足の裏の痛み(足底腱膜炎)

【(症例)痛み・しびれ 】

足の裏側が、「朝起きて立った時に、ズキンと痛みが走る」、「立ち仕事をしていると、痛み出す」、「ジョギングやランニングで走り出した時に、ズキ~ンと痛む」、「サンダルやスリッパを履いて歩いていると、痛む」などが起き、それでも、しばらく歩いていると、次第に痛みが和らぐ症状があります。

これを『足底腱膜炎(または足底筋膜炎)』と言い、痛みの原因は、足裏の衝撃を吸収しているアーチ状の足底腱膜が、「長時間の立ち作業や歩く仕事」、「運動不足や加齢による脚力の低下」、あるいは、「サンダルやスリッパを履き続けた」などで、限度を超えて引き延ばされてしまった為に、足裏に無数の微細な断裂(傷)が生じた為です。

酷くなると痛みで歩けなくなる事があるので、足裏の微細な断裂の回復と足裏への負荷を軽減させるには、足裏だけでなく、アキレス腱やふくらはぎの筋肉の柔軟性を回復させる事と、更に、下半身のコワバリ箇所や疲労箇所をチェックして、それらを解消させる事が必要です。

【 足底腱膜への負荷から 】

~ 足底腱膜炎 ~

長時間の歩行や立ち仕事、硬い路面でのウォーキングやランニング、あるいは、体重の増加などで、足裏に負荷がかかり続けると、足の土踏まず付近や踵(かかと)に強い痛みが起きる事があります

この症状を『足底腱膜炎』と言い、軽い症状を含めると、足のトラブルの中で、生涯に10人に1人が経験すると言われるほど、比較的ポピュラーな疾患になっています。

痛みが起きる足裏の“足底腱膜”は、踵(かかと)の骨から足の指にアーチ状に広がって、足の土踏まずの“くぼみ”を作っている、丈夫で強靭な繊維状の“腱”なので、アキレス腱と同じように、体重をしっかりと安定的に支えたり、地面からの衝撃を吸収したりしています。

~ 過度な圧 ~

ところが、足底腱膜が丈夫で強靭な腱であっても、長時間の歩行や立ち仕事をしたり、足に合わない靴を履いていたり、運動で強い負荷がかかったり、硬い路面を歩いていたりすると、足底腱膜のアーチに、ギュッと過度な圧がかかって、耐えられなくなって、引き延ばされてしまうので、いくつもの微細な断裂ができます。

しかも、「硬い革靴を履いて歩き続ける」、「仕事で重いカバンを持ち続ける」、あるいは、「腰の痛みや疲れ」、「体重の増加」などが加わると、余計に足裏に負荷を強めてしまいます。

この結果、足裏に、いくつもの微細な断裂ができてしまうと、立とうとしたり、歩こうとしたりした時に、足裏の断裂部分が“更に引き延ばされ”たり、治りかけていた足裏の断裂部分が“再び引き裂かれ”たりするので、ズキンとする強い痛みや、灼熱感が発生します。

~ しばらく歩いていると ~

このような痛みが発生しても、足底腱膜炎の初期の頃ならば、しばらく歩いているうちに、痛みが和らぐようになります。

歩いているうちに、次第に足裏全体が伸ばされてくるので、断裂部分の、引き延ばされたり引き裂かれたりするのが緩和されるからです。

しかし、足底腱膜の断裂部分が治って、無くなったわけではないので、かかとを押すと痛んだり、足裏を伸ばすと痛みを感じたり、足裏が張っているように感じたりします。

【 足に負荷をかけていなくても 】

~ 運動不足や加齢の影響 ~

また、足に負荷のかかる動作や仕事をしていなくても、足底腱膜炎が起きるケースもあります。

運動不足や加齢の影響で、足底腱膜の柔軟性が無くなったり、弱くなったりすると、仕事や家事で立っていた時間が長かったり、腰や膝の痛みでバランスの悪い歩き方をしていたり、足の爪先のほうをひっかける履物を履き続けていたりすると、足底腱膜が負荷に耐えられなくなるからです

例えば、「久しぶりに、運動不足解消の為に、ずうっと歩いた」、「腰痛持ちだが、無理して目的地まで歩いた」、「仕事を終えて家に戻ってから、更に立ち仕事をした」、「突っかけサンダルで、歩き廻った」などの場合に、足底腱膜炎が起き易くなります。

~ 妊娠や肥満、血行悪化 ~

また、妊娠や肥満、下半身の冷えなども、足底腱膜炎を引き起こします。

妊娠や肥満などで、体重が増加したり、反り気味になって腰やお尻で体重を支えるようにしていたりすると、足裏の筋肉の負担が増してくるからです。

また、加齢や運動不足などで下半身の血行が悪くなって、下半身の冷えが起きると、脚の筋肉疲労を起こし易くなるので、気付かないうちに足裏の負荷が大きくなって、足裏の痛みを引き起こす原因になります。

~ そのままにしていると ~

しかし、足底腱膜炎が起きても、立ったり歩いたりしているうちに痛みが落ち着いてくる事や、一般的な傷のように、見た目でわかるような、腫れや赤みといった傷が無いので、多くの場合、気になっても何もせず、そのままにしがちです。

ところが、微細な断裂が治りきらないでいると、仕事や家事をしていると足裏に体重がかかり続けるので、治りかけた足裏の断裂が再び拡がったり、周辺に新たな断裂ができたりします。

この結果、歩き始めや立ち上がりに、いつも、足裏の土踏まずあたりに「ズキン!」と鋭い痛みが起きるだけでなく、断裂部分の炎症で、足裏に熱を持っているように感じたり、足の裏や指の付け根が、いつまでもジンジンと痛んで不快な疼痛が続いたりしてくる上に、更に、踵(かかと)の骨の足底腱膜が何度も強く引っ張られてくると、歩いたり、立ったりするたびに、踵も「ピリッ!」とする、強い痛みが起きるようになります。

【 治りづらい足裏治療 】

~ 保存療法 ~

病院での足底腱膜炎の治療は、痛みが強い場合は麻酔を使って痛みを軽減する事もありますが、足裏の腱膜の微細な損傷が原因になっているので、よほどの事が無い限り保存療法が基本になります。

例えば、足裏の痛みを和らげる為に、足裏に湿布を貼ったり、テーピングをしたり、痛む部分をくりぬいたインソールを使ったりしますが、それと共に、ふくらはぎの筋肉と足底腱膜の柔軟性を回復するように、ストレッチやセルフマッサージなどが指導されます。

これらの治療によって、足裏の断裂の自然回復を促す事と、足裏にかかる負荷を減らして、足裏の柔軟性を維持・向上させるようにします。

~ 治療期間の必要性 ~

しかし、身体の自然回復を待つ治療法なので、どうしても、ある程度の治療期間が必要になります

しかも、足裏に負荷をかけないようにしても、毎日の生活をする為に、どうしても立ったり歩いたりして、傷んでいる足裏に負荷をかけるので、治りが悪くなります。

この為、足裏の柔軟性を回復させて、痛みを解消させるには、かなりの日数が必要になり、治療期間が数ヶ月かかる事もあります。

~ 下半身の緊張や疲労の解消も ~

また、腰や脚などの下半身に緊張や疲労が強まっていると、下半身の筋力のアンバランスや筋肉のコワバリなどで、足のアーチに大きな負荷がかかり続けてしまうので、腰や脚などの下半身の緊張や疲労を解消して、筋肉バランスを回復させる事も必要です。

この為、「ふくらはぎのコワバリ」、「脚のダルサ」、「腰の鈍痛」などを確認して、これらを回復させる事も必要です。

しかし、下半身に緊張や疲労が強まっていても、緊張箇所や疲労箇所のハッキリとした自覚が無い事が多いので、再発が起き易くなったり、治療期間を長引かせたりします。

【 当院の、足底腱膜炎の治療 】

~ マッサージ治療と、ツボ治療 ~

当院は、足底腱膜炎に対して、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、痛みの解消を行っています。

足底筋膜炎は、下半身の筋肉や足底筋膜の柔軟性が無くなって、足底筋膜が無理に引き延ばされた事が原因になっているので、筋肉のコワバリ箇所や血行の悪化箇所を確認して、筋肉の柔軟性を回復させるマッサージ治療が、症状を回復させるのに適しているからです

更に、下半身には、昔から利用されている、いくつもの有効なツボがあるので、下半身に現れたツボを、重要な『治療点』として利用すると、足底腱膜の損傷の修復を高められるので、治療期間を短縮できます。

~ ツボ利用の効果 ~

例えば、足裏の痛み解消に、『治療点』であるツボを確認して刺激を加えると、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、その刺激に順応して、筋肉内の血流が高まって損傷の回復が進んだり、神経過敏が和らいだりするので、痛みや違和感を減少させる効果があります。

また、血行の悪化で、不要な老廃物が溜まっていたのが、ツボ治療で、血流が改善されて排出され易くなるので、それによって、足裏の神経の興奮を鎮めて、足裏の痛みや違和感を解消する効果もあります。

これらにより、足底腱膜炎が初期の段階ならば、下半身の筋肉の硬直を解消させるだけでも、足裏の腱膜の負荷が減り、1回の治療でも、痛みが減少するのが分かります。

~ 下半身の緊張や疲労のチェックと解消 ~

更に、当院では、足底腱膜炎の再発を防ぐ為に、腰を含めて下半身の緊張や疲労のチェックを行い、それらを解消させる事も行っています。

仕事や家事、あるいは、加齢や運動不足などで、下半身に緊張箇所や疲労箇所があると、それによって脚のコワバリや血行悪化となって、足裏に影響を与えるからです。

腰や太ももの緊張や疲労を解消させて、脚のコワバリやシコリを解消していくと、足裏への負荷が軽減して、痛みの再発防止になるだけでなく、元の自然な柔軟性が回復するので、下半身がスッキリした感じになり、軽くなった感じになります。

~ 治療期間の短縮化と、再発防止 ~

足底腱膜炎の痛みを解消させるには、足底腱膜とふくらはぎの筋肉の柔軟性回復だけでなく、下半身の緊張や疲労を解消させて足裏の負荷を減らす事が必要なので、下半身の筋肉状態を確認して、柔軟性を回復させる事も必要です。

当院は、マッサージ治療とツボ治療で、下半身や足底筋膜の疲労や緊張を解消させ、それによって、血流や柔軟性の回復を行っているので、足底腱膜炎の解消効果だけでなく、治療期間が短く済み、再発防止の効果もあります。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

立ち仕事の腰痛と、身体の疲労対策

【(症例)痛み・しびれ 】

立ち仕事による負担や疲労で、腰の筋肉がコワバッテくると、「腰が重ダルイ」、「腰がウズウズと痛む」、「ギックリ腰を起こす予感がする」、「腰痛が慢性化して、脚にシビレが出る」などが起きたり、更に、身体の不調の原因になったりします。

この為、腰の疲労や痛みを避けようとして、片足に重心をかける「休め」のポーズを取っていたり、身体をよじったような姿勢をしたり、背中の力を抜いたりしていると、身体を支える腰のバランスを崩すので、かえって、身体の疲労や痛みが拡がったり、強まったりします。

腰痛や身体の疲労対策には、身体の回復力を取り戻す事が重要なので、身体を温めたり湿布したりするよりも、腰を含めて身体の疲労箇所やコワバリ箇所を確認して、それらの箇所の柔軟性と血行の改善を行い、痛みやダルサを引き起こしている神経の過敏状態を鎮めて、体調を改善させる事が大切です。

【 立ち仕事から腰痛や、体調の悪化に 】

~ 筋肉のコワバリによる血行の悪化 ~

お店の商品販売や、接客、警備、工場勤務などで、長時間の立ち仕事をしていると、身体を支える腰に、負担がかかり続けるので、痛みやダルサなどが起き易くなります。

これは、立ち仕事で腰の筋肉の負担が大きくなるだけでなく、脚や腰の筋肉のコワバリで血行が悪化すると、筋肉の活動に必要な新鮮な栄養や酸素の取入れができなくなったり、不要になった老廃物が排出しづらくなったりして、付近の神経を刺激する為です

この為、動く事の多い立ち仕事よりも、動く事の少ない立ち仕事のほうが、血行が悪化し易いので、腰の痛みやダルサなどが起き易い傾向があります。

~ 背中の神経が敏感に反応するようになって ~

しかも立ち仕事で、腰の疲労や緊張が続くと、腰だけでなく、腰まわりの筋肉も張り詰めてくるので、脚や背中にも、疲労感や不快感が起きてきます。

例えば、いつも腰に疲労感や鈍痛(どんつう)が起きてくると、「背中の筋肉もコワバッテ、疲れる」、「脚が重ダルクなって、動かしづらくなる」、「背中に凝りや痛みを感じてくる」、「身体が動かしづらくなる」、などが起きてきます。

そして、この状態が繰り返されると、神経が敏感になってくるので、チョッと立っていたり、軽い荷物を持っていただけでも、背中にニブイ痛みを感じるようになったり、ズキズキする痛みを感じたり、脚が重くなったりします。

~ 腰や脚の血行悪化による体調不調 ~

更に、腰の筋肉のコワバリが慢性化して、腰や脚の血行悪化が続くと、腰の痛みやダルサに悩まされるだけでなく、下半身に冷えが起きたり、下痢や便秘が起き易くなったりします。

腰の血行悪化によって、腰の冷えが生じると、下腹部の体温が保てなくなって自律神経に乱れが起きたり、腰の神経が敏感になって痛みが起き易くなったりして、胃や腸の正常な働きが保てなくなるからです。

しかも、下半身には、重力の影響で全血液量の約7割が集まるので、下半身の血行が悪化すると全身の血液循環が悪くなり、身体全体の疲労感やダルサに悩まされたり、肩こりや背部痛などが強まったり、自律神経が興奮してイライラや不安感などが現れ易くなったりします。

【 楽に感じる姿勢 】

~ 腰への不安感 ~

また、腰に不快な違和感や痛みに悩まされると、「何かのキッカケで、ギックリ腰を起こすのでは?」という心配や、「腰の状態は、大丈夫かな?」という不安が起きてくるので、仕事や家事に支障をきたします。

更に、腰の不快な違和感や痛みは、体調に影響を及ぼすので、「病気にはないけれども、身体の調子が何となく悪い」、という状態にもなります。

これは、立ち仕事で、同じ姿勢を続けていると、筋肉が緊張したままになる為に、疲れや血行不良による腰痛が出易くなるからです。

~ 腰の疲労感や痛みを和らげる為に ~

この為、立ち仕事で、「腰に、イヤーな感じがする」とか、「腰が、重い、ダルイ、疲れる、張リを感じる」などに気付くと、少しでも腰の疲労感や痛みを和らげようとして、自然と、楽に感じる姿勢をとるようになります。

例えば、片足に重心をかける「休め」のポーズをとったり、背中の力を抜いてダランとした猫背気味で立ったり、疲労感や痛みの少ない方に身体をよじったりします。

このような姿勢をすると、これまでの身体を支える筋肉に頼らなくても、姿勢をキープできるので、その分、腰や身体が楽に感じられます。

~ 身体のバランスが崩れて ~

しかし、実際は、このような楽に感じる姿勢をしていても、かえって、腰の痛みの範囲が拡がったり、痛みや不快感が強まったり、更に、身体のいろいろな箇所に疲労や痛みが起きたりします。

これらの姿勢は、どちらか一方の脚に体重をかけ続けたり、背中の力を抜いて身体を曲げていたり、いつもと違った箇所に力が入った状態になったりするので、身体のバランスが崩れて、身体のいろいろな所に、疲労物質が溜まったり、痛みの調整がうまく働かなくなったりしてくるからです

この為、始めは楽に感じていても、骨盤のバランスが崩れて血行が悪化し、筋肉内に疲労物質が溜まってくるので、次第に、身体のいろいろな所に痛みが起きるようになります。

【 腰の疲労や緊張の解消 】

~ 疲労回復の勧め ~

このような、立ち仕事による腰の違和感や痛みを緩和させる為に、休憩中や、ちょっとした仕事の合間に、こまめに下半身を屈伸して脚の血行を保つ事や、身体を伸ばすストレッチが勧められています。

更に、仕事中は入念なケアができないので、自宅に帰ってから、就寝前や入浴後などに、ふくらはぎや膝裏のマッサージを取り入れて、腰の疲労をシッカリと回復させる事も勧められています。

あるいは、最近では、家でじっと休むだけでなく、身体の疲労物質を効率的に排出させる為に、疲れを感じている時に、あえて軽く身体を動かして、血行を改善させる『積極的休養』と呼ばれる運動も勧められています。

~ なかなか困難な疲労回復 ~

しかし、腰や脚に不調を感じる状態になると、かなり筋肉がコワバッテいたり、関節の動きが悪くなって動かしづらい状態になっていたりするので、自分で、腰や脚の疲労を解消するのが、なかなか困難です

特に、立ち仕事を毎日長時間行っていると、立ち仕事の姿勢をキープする為に、同じ部分の筋肉が継続的に使われるので、筋肉が硬化して血行が極度に悪化した状態になっています。

この為、毎日の立ち仕事で生じた筋肉のコワバリ箇所を確認して、筋肉をほぐして血行を改善し、身体に溜まった老廃物を排出させて、体全体に酸素や栄養が行き届くようにする事が必要だと分かっていても、腰の疲労や緊張の解消が難しいので、「腰に気になる症状があっても、仕方がない」と思ったり、身体が痛みに慣れる事を期待したりしてしまいがちです。

~ 気が付かない疲労も ~

また、立ち仕事が続いて、とても疲れていても、仕事の慣れや責任感などで疲労感がマヒすると、「さほど、疲れを感じない」という状態になる事があります。

しかし身体の疲労で、身体から「休みたい…」というサインが現れて、「何となくボーッとする」、「身体がダルイ」、「動きが重たい…」などが現れたり、気力や体力が低下して、「疲れが翌日まで残る」、「目覚めてから起き上がるのに時間がかかる」、「集中力が無くなった」、「イライラする事が多い」、「食欲がない」、などが起きたりします。

この気力や体力の低下は、病的な不調には至ってなくても、気が付かない疲労が蓄積しているので、身体の疲労や緊張の緩和と心身のリラックス化を行って、質の高い睡眠をとれるようにする事が大切です。

【 当院の、立ち仕事の腰痛治療 】

~ ツボ治療を加えて ~

当院では、このような立ち仕事の腰痛と身体の疲労に対して、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、症状の改善を行っています。

腰や脚には、昔から知られている血行を良くするツボや、あるいは、疲労を回復させる“健脚のツボ”などが、いくつもあるので、立ち仕事でコワバッテいる筋肉の疲労回復にも、効果を発揮するからです

しかも、ツボは、身体に異常が起きている事を知らせたり、病状を改善させたりする特徴があるので、本人が気付かない疲労箇所や緊張箇所を確認したり、これらの箇所を回復させたりする事もできます。

~ 神経や血管が集まっているツボ ~

例えば、腰から下に太い動脈や神経が通っているので、マッサージ治療とツボ刺激を併用して、股関節や筋肉の柔軟性を回復させて、下半身の血行を促進させると、過敏になっている神経を鎮める効果があります。

これは、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、反応が強く表れているツボを刺激し、マッサージ治療を行う事によって、自然回復が追いつかなくなっている筋肉や血行を活発化させ、疲れや痛みとなって現れている神経の興奮を鎮めたからです。

この為、ツボ反応が現れているツボを確認して、刺激すると、1回の施術でも、身体がほぐれて、柔らかくなってくるので、身体が回復してくる変化が実感できます。

~ 気付きにくい疲労やコワバリの確認 ~

また、立ち仕事による腰痛の場合は、腰が身体の姿勢を支える筋肉と共に働いているので、背中や脚などの、気付きにくい疲労やコワバリの箇所を確認して、ケアする事が必要です。

この為、当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、ツボ反応を利用して、背中や脚などの血行やリンパの流れを回復させて、筋肉の弾力性や柔軟性を高め、肩こり・腰痛などの痛みを改善させています。

立ち仕事の腰痛改善と身体の疲労回復には、身体の状態を確認して回復力を取り戻す事が重要になるので、東洋医療をベースにしたマッサージ治療を利用すると、一人一人の体調や症状を重視しているので、無理が無く、安全で効果的です。

~ 体調の改善 ~

腰は、上半身と下半身を連結して、絶えず身体が動き易いように安定させているので、痛みや不快感がある場合は、しっかりと筋肉や血行の回復を行い、体調を改善させる事が必要です。

当院では、マッサージ治療にツボ治療を加えて、筋肉の緊張解消や血行促進を行う事で、痛みやダルサを引き起こしている神経の過敏状態を鎮め、体調改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状のご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

妊娠中の、妊婦さんのお尻の痛み

【(症例)痛み・しびれ 】

妊娠して数ヶ月すると、立とうとした時や、歩いている時に、突然、お尻からビリッとしたシビレや、ジンジンと疼くような痛みが起きたり、あるいは、ピリピリするシビレの為に、脚が動かせなくなったりする事があります。

これは、妊娠して、体重が急に増えたり、腰やお尻に体重をかける姿勢が多くなったり、ホルモンの影響で骨盤の靭帯が緩んだりすると、お尻の奥にある筋肉が、気付かないうちに硬くコワバッテしまい、動作時に、坐骨神経を強く圧迫して、刺激してしまうからです。

お腹が大きくなるにつれて、痛みやシビレが起き易くなるので、このような症状の改善や予防には、お尻の筋肉の過緊張を緩めて坐骨神経の圧迫を無くす事と、体調を整えて、腰やお尻にかかる負担を少なくする事が大切です。

【 坐骨神経痛 】

~ お尻の奥の痛み ~

妊娠して5ヶ月目ぐらいから、あるいは早いと、妊娠一か月目あたりに、お尻の奥にニブイ痛みを感じるようになり、そして、何かの動作をした時に、突然ピリッ!と、お尻に痛みが起きる事があります。

よくあるのが、「立ち上がろうとした時に、ピリッとお尻の奥が痛む」、「ソファに座っていると、尾底骨あたりに疼くような痛みを感じる」、「寝起きに身体を起こすと、お尻の奥に痛みを感じる」、などです。

このような痛みが起きると、今迄無かった痛みなので、思わず、「身体に異常が起きたのでは…?」と、不安にかられがちになります。

~ 梨状筋症候群 ~

しかし、この痛みは、ほとんどの場合、病気というよりも、お尻の奥の坐骨神経が、周囲の筋肉の過緊張で圧迫されて、刺激された痛みです

一般的に『坐骨神経痛』と呼ばれますが、病院の診断名では、お尻の奥の梨状筋(りじょうきん)と呼ばれる筋肉がコワバッテ、内側の坐骨神経を圧迫して痛みを起こすので、『梨状筋症候群』と言います。

『梨状筋症候群』は、お尻の筋肉に負荷がかかり過ぎて、起きる痛みなので、妊婦さんのお尻の痛み以外にも、ランニングやサイクリングをして股関節に大きな負荷がかかったり、デスクワークや運転などで長時間座り続けていたりすると、発症し易くなります。

~ お尻に痛みを感じる以外にも ~

妊婦さんの痛みの場合は、お腹が大きくなって、体重が増えてくると、お尻の筋肉に負荷が増したり、あるいは、お腹の大きい姿勢を維持する為に、自然と腰を反らして腰やお尻で体重を支えたりするので、それによって、お尻の奥の梨状筋が硬くコワバッテ、内側の坐骨神経を圧迫刺激した為です。

また、梨状筋だけでなく、骨盤の周りの筋肉がコワバッテくると、骨盤のバランスが悪くなるので、鼠蹊部や恥骨が引っ張られて、太ももの付け根あたりの痛みに痛まされる妊婦さんもいます。

このような状態になると、下腹部に緊張が強まるので、痛みに加えて、お腹が張るような感覚が強くなったり、お腹に疼くような痛みを感じたりする事があります。

【 お尻のコワバリの原因 】

~ 体重増加と、反った姿勢 ~

お尻は、身体を支える“縁の下の力持ち”としての役割をしているので、多少の負荷がかかっても、滅多に、お尻から痛みを感じる事はありません。

しかし、妊娠して、体重が増えて、身体のバランス状態が変わってくると、今迄無かったような大きな負荷が、絶えず、お尻の筋肉にかかってくるので、“縁の下の力持ち”の許容限度を超えて、お尻の筋肉が硬くコワバッテしまい、坐骨神経を圧迫して、痛みが生じてしまいます。

しかも、お腹が大きくなると、自然とお腹を前に出して、反った姿勢になるので、余計に、上半身のウエイトがお尻の筋肉に負荷がかかるようになり、お尻の奥の筋肉をコワバラセテ、坐骨神経を圧迫し、痛みが起き易くなります

~ 女性ホルモンの分泌増加 ~

また、出産に向けて、赤ちゃんが産道を通り易いように、女性ホルモン(リラキシン)が増えてくる事も、お尻に痛みを起こす原因になります。

このホルモンの分泌量が増えて、骨盤を固定している靭帯が緩んでくると、靭帯に代わって、お尻の骨盤回りの筋肉に、骨盤を支える負荷が増すからです。

この結果、骨盤を固定している靭帯が緩んでくると、骨盤の下側の恥骨部分に、大きな負荷がかかってくるので、「起き上がったり、寝返りをしたりした時に、恥骨がズーンと痛くなる」、「立ち上がる時に、恥骨のあたりが“ピキーン”と痛みが走る」、などが起きます。

~ 痛みの予兆 ~

妊娠して、このような痛みが起きる前に、予兆として、「下半身が何となく、むくんだような、ボテッとした感じ」とか、「骨盤周りの重ダルサ」などに、気づかされる事があります。

これは、お尻や腰の筋肉に負荷が続くと、筋肉内に疲労物質が溜まったり、必要な酸素が不足したりするので、疲労感やダルサが強まったり、毛細血管の血行が悪化して、お尻や腰にむくみが生じたりするからです。

そして、これらの筋肉内の疲労物質の蓄積や酸素不足が続き、更に、お尻や腰の筋肉にかかる負荷が大きくなると、気付かないうちに、お尻の筋肉の梨状筋が硬くコワバッテしまい、内側の坐骨神経を圧迫するようになり、ジンジン、チクチク、ビリビリ、とした痛みが起き始めます。

【 お尻の痛み緩和 】

~ 痛み止めの薬 ~

妊婦さんに『梨状筋症候群』が起きると、「シビレと痛みが怖くて、ずうっと座っていられない」、「寝ていて、お尻に体重をかけられなくなる」、「脚が引きつって、動かせなくなる事がある」など、生活に支障をきたすようになります。

しかも、以前、ギックリ腰の経験がある妊婦さんは、腰に疲労や緊張が溜まってくると、何かの拍子に、お尻の痛みから腰の神経が敏感に反応して、ギックリ腰を誘発してしまう危険性もあります。

この為、腰に、重たい感じや痛みを感じると、痛み止めの薬を使いたくなりますが、胎児や母体への影響を考えると使えないので、我慢せざるを得ません

~ 梨状筋のストレッチ ~

この為、妊婦さんの『梨状筋症候群』を予防したり緩和させたりする方法として、塗薬や湿布薬の使用や、原因となっている梨状筋を伸ばすストレッチが、勧められています。

しかし、お尻の奥の筋肉の疲労や緊張が原因になっているので、皮膚の表面からの塗薬や湿布薬では効果が限られる上に、また、ストレッチは、お尻の奥の筋肉の疲労や緊張を自分で確認できない為に、自分で緩和させたり、痛みを予防したりする事が困難です。

しかも、運動やストレッチで、筋肉の柔軟性を回復させようとしても、妊娠中は、お腹が大きくなって、腰や脚を動かせる範囲が限られるので、痛みを解消させるのが、ますます困難になります。

~ 骨盤ベルトの着用 ~

また、お尻の筋肉への負荷を減らす方法として、骨盤ベルトの着用があります。

骨盤ベルトで骨盤を支えると、腰まわりの筋肉への負荷が軽くなり、腰痛の予防改善効果が期待できるからです。

しかし、毎日の家事や仕事の為に、腰やお尻に負荷がかかり続ける妊婦さんや、お尻の奥の筋肉のコワバリが解消できなくなっていたり、お尻の坐骨神経が過敏になっていたりすると、腰まわりの筋肉への負荷が軽くなっても、痛みの改善効果が期待できなくなります。

【 当院の、妊婦さんのマッサージ治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

このような、妊娠中の解消しづらいお尻の痛みの対策として、昔から利用されている、妊婦さん用のマッサージ治療があります。

東洋医療をベースにしたマッサージ治療が、もともと、「血液やリンパ液の流れを良くする」、「筋肉の弾力性や柔軟性を高める」、「神経の興奮を抑制する」などの効果があるので、妊婦さん用に施術の方法を工夫して、妊娠中の身体のコンディション調整を行ってきました

妊婦さんのお尻の痛みも、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みなので、腰やお尻のコワバリと血行の悪化を回復させると、マッサージ効果によって、「腰の痛みや重だるさが軽減された」と言う人がいるくらい、体調の回復に効果があります。

~ 横臥位(おうがい)によるマッサージ ~

このような効果から、当院も、東洋医療をベースにしたマッサージ治療によって、妊娠中のお尻の痛みの軽減や、妊娠中の身体のコンディション調整を行っています。

当院の妊婦さん用のマッサージ治療は、妊婦さんのお腹が圧迫されないようにする為と、妊婦さんが楽に呼吸もできる為に、“横臥位(おうがい)”と言われる、横向きに寝てもらい、マッサージを行っています。

この姿勢で、着衣の上から、疲労や緊張で反応が現れたツボに適度な刺激を与えていくと、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、筋肉内の血流が改善されてくるので、腰やお尻の重ダルサや疲労感が減少し、お尻や太ももの痛みや違和感が無くなっていきます。

~ 体調の回復も ~

更に、当院では、痛みを軽減させる治療だけでなく、妊婦さんの体調回復の為に、ツボ反応で身体の疲労箇所や緊張箇所を確認し、筋肉の弾力性や柔軟性の回復や、血行やリンパの流れの改善を行っています。

妊娠中は、体重が増えたり、姿勢を保つバランスが変わったりして、動作が不自由になるので、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みが起きたり、身体のバランスが崩れて、「何となく身体の調子が悪い」といった不調が起きたりするからです。

マッサージ治療で身体の筋肉の緊張を緩めていくと、血行が改善されるだけでなく、妊娠による体重の負荷がバランス良く吸収されるようになるので、身体の痛みや違和感が緩和されて、体調の改善や、身体全体のリラックス効果が期待できます。

~ 信頼できる治療院を選ぶ事と、妊婦さん用のマッサージ治療の事前確認 ~

妊娠中にマッサージを受ける場合は、安心してマッサージが受けられる事が必要なので、信頼できる治療院を選ぶ事と、『妊婦さん用のマッサージ治療』の事前確認が必要です。

当院は、マッサージの国家資格を持ち、昔から利用されている東洋医療をベースにして、妊娠中のお尻の痛みの軽減や、妊娠中の身体のコンディション調整を、妊婦さんの身体の状態や症状に合わせて行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状のご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

緊張型頭痛の薬の服用と、リラックス法

【(症例)痛み・しびれ 】

緊張型頭痛は、日々の姿勢や精神的ストレスなどによって起きるので、それだけ悩まされる頻度が多く、しかも、締めつけられているような頭の痛みと重苦しさで、毎日の仕事や家事に支障をきたしてしまいます。

この為、緊張型頭痛を繰り返すようになると、「いつ頭痛が起きるかわからない…」という不安から、予防に頭痛薬を飲むようになって、次第に頭痛薬を飲む機会や量が多くなるので、『薬物乱用頭痛』を引き起こす事があります。

しかし緊張型頭痛は、首や肩の過緊張が大きな原因になっているので、頭痛を防ぐには、薬の服用よりも、首や肩の筋肉のコワバリ状態を和らげて、流れづらくなっている血流を改善し、それによって首や肩の神経の興奮を鎮め、身体の回復力を取り戻す事が大切です。

【 慢性頭痛(頭痛持ち) 】

~ 緊張型頭痛(肩こり頭痛) ~

緊張型頭痛は、毎日の長時間の同じ体勢や不自然な姿勢、あるいは、日々の心配事や不安などの精神的ストレスなどが原因になっているので、『肩こり頭痛』とも呼ばれます。

しかも、日本人は、もともと肩こりに悩まされている人が多いので、緊張型頭痛が頭痛の中で約7割を占めるようになっています。

この為、「誰でも経験するよくある頭痛」と思われて、軽く見られがちですが、緊張型頭痛が起きると、後頭部や首筋に鈍い痛みがダラダラ続いたり、重苦しい感じになったりして、思考力が鈍って働かなくなるので、仕事や家庭の日常生活に大きな影響を及ぼしてしまいます

~ 慢性頭痛(頭痛持ち) ~

しかも、毎日の精神的ストレスや運動不足などが、緊張型頭痛の原因になっているので、それだけ発症頻度が多くなって、『頭痛持ち』と言われる『慢性頭痛』になりがちです

『頭痛持ち』になると、繰り返す辛い痛みを、少しでも早く解消したくなるので、頭痛薬をいつも手元に置いて服用したり、頭痛の不安から予防的に鎮痛薬を常用したり、するようになります。

この結果、頭痛薬を飲む回数や量が、次第に増えてしまいます。

~ 我慢していると、痛みに敏感に ~

それでなくても、『頭痛薬の効果は“早めの服用”がポイント』とされているので、頭痛の兆候に気付いたら、すぐに頭痛薬を飲むようになります。

痛みを我慢していると、痛みが酷くなって脳が痛みに敏感になり、頭痛薬の効果が現れにくくなるからです。

この為、頭痛や頭痛の兆候が起きるたびに、早めに頭痛薬を服用する状態になるので、『頭痛持ち』の場合、「効果的に痛みを防ごう」と思って、頭痛薬を飲む回数や量が、どんどんと増えてしまいます。

【 薬物乱用頭痛 】

~ 薬の服用が増すと ~

しかも、「頭痛で仕事を休めない」とか、「周りに迷惑をかけたくない」といった、仕事や周囲の人達への責任感から、頭痛薬を飲む回数や量が増えてしまいます。

この結果、頭痛薬を服用する事が多くなると、以前と違って、頭の痛みの強さがゆっくりと時間をかけて強くなってきたり、痛みが変化しながら長引くようになったり、あるいは、頭重感や耳鳴りが慢性的になったりします。

頭痛を薬で抑え込んでいると、身体が持っている痛みの調整機能が低下してくるので、少しの刺激でも痛みを感じ易くなるからです。

~ 薬物乱用頭痛 ~

この結果、「鎮痛効果が持続しない」とか、「薬の効果が感じられない」、「薬を飲んでいるのに、毎日頭が痛い…」といった状態になったり、いろいろな頭痛薬を飲み比べたりするようになります。

しかし、痛みの調整機能が低下すると、頭痛薬を服用しても、しばらくすると、「また頭が痛くなって、薬を飲んでしまう…」、という状態になります。

この為、いつもバッグに頭痛薬を入れて、2~3日に1回のペースで服用するようになり、気が付くと『薬物乱用頭痛』の状態になりかねません。

~ 一時的に楽になる特徴から ~

薬物乱用頭痛は、頭痛薬を毎月10回以上飲むようになると、薬物乱用頭痛に陥る可能性があるので、緊張型頭痛、片頭痛に次いで、3番目に多い頭痛タイプになっています。

ところが、薬物乱用頭痛は、薬を飲むと、「頭痛が、一時的に楽になった感じになる」という特徴があります

この為、頭痛への不安や恐れがあったり、あるいは、仕事や周囲の人達への責任感がプレッシャーになると、薬物乱用頭痛に陥る事が分かっていても、頭痛薬に頼って、薬の量を増やしたり、頻繁に薬を服用したりしてしまいます。

【 リラックス法と、その難点 】

~ リラックス法の勧め ~

病院では、このような『薬物乱用頭痛』を避ける為に、薬の使用を、月に15日を超えないようにしています。

この為、急場をしのぐ場合には薬を勧めますが、やはり、できるだけ薬に頼らずに、リラックス法によって、ストレスや疲労などによる血行の悪化を防いで、頭痛を無くす事を目標にしています。

例えば、後頭部や首の後ろから肩・背中にかけての筋肉が緊張すると、緊張型頭痛が起きてくる事を自覚してもらう事や、長時間同じ姿勢をとり続けないようにする事、そして、前かがみ姿勢の是正、体操、マッサージ、入浴、精神的リラックス、などのリラックス法を勧めます。

~ 工夫が必要なリラックス法 ~

しかし、リラックス法は、少しずつ筋肉や血行の回復を高めていく方法なので、すぐに効果が出ません。

しかも、自分で、首や肩のマッサージやストレッチをしていても、仕事や家事をしていると、いつの間にか、首や肩の筋肉の緊張が強まります。

この為、リラックス法を毎日繰り返す事や、時間の合間に適度な運動を取り入れて、首や肩の疲労や緊張を和らげる工夫が必要になります

~ 筋肉のコワバリや、神経の過敏状態の解消 ~

また、肩こり性の為に、首や肩の筋肉のコワバリが慢性化していたり、凝り感や痛みを絶えず感じていたりすると、なかなか頭痛改善の効果が現れません。

この状態になると、コワバリ解消に手間と時間がかかったり、広い範囲の神経が過敏状態になっていたりするからです。

このような状態を改善するには、コワバリ箇所を確認して、筋肉の付け根から柔軟性を回復させたり、あるいは、柔軟性の回復の為に、筋肉を一方向に伸ばすだけでなく、多方向に伸ばしたり、更に、首や肩の土台が背中なので、背中の筋肉を確認して、背中のコワバリを解消する事が必要です。

【 シコリができると 】

~ 頭痛持ちの、シコリ ~

更に、『頭痛持ち』になると、首や肩の筋肉の内部に、ズキズキと痛みを感じるシコリができている事が多いので、このシコリを解消する事が重要になります

シコリからズキズキとした痛みを感じていると、その痛みで筋肉が緊張して、血行が悪化するので、緊張型頭痛を起こす原因になるからです。

しかも、シコリからの痛みや不快感が長引いていると、首や背中を通っている自律神経の交感神経を刺激して、肩こりや、肩のダルサ、疲れやすさ、胃腸の悪化、血圧上昇、なども引き起こします。

~ セルフマッサージやストレッチ ~

シコリは、皮膚の上から触ると、首や肩の筋肉の内部に、コリコリとしたカタマリが潜んでいるのが感じられます。

しかし、セルフマッサージやストレッチで筋肉を伸ばしても、シコリ部分が硬く凝り固まっているので、柔軟性を回復させる事が困難です。

シコリ周辺の筋肉は伸ばせても、シコリを引き延ばす事ができないからです。

~ シコリ解消 ~

この為、シコリを解消するには、シコリ部分の血流が極度に低下し、それによって筋肉がコワバッタ状態になっているので、シコリから伸びている毛細血管の血流を回復させる事がポイントになります。

シコリから多方向に伸びている毛細血管を意識して、多方向に、無理が無いように筋肉を引き伸ばし、シコリ内部の毛細血管の柔軟性を回復させる事が必要です。

また、周囲の筋肉もバランスよく回復させる事が必要なので、肩や肩甲骨周りの筋肉を含めて、筋肉のコワバリを確認して、解消させる事も必要です。

【 当院の緊張型頭痛の治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

当院は、昔から、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みの解消を行っている、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、緊張型頭痛の改善と解消を行っています。

緊張型頭痛が、首や肩の筋肉の過緊張と、それによる血行悪化によって起きているので、東洋医療をベースにしたマッサージ治療が、症状の改善や解消に適しているからです

また、マッサージ治療が、身体の疲労感や緊張感を解消させる効果があるので、それによって心身のストレスが緩和されると、緊張型頭痛の改善や解消につながります。

~ ツボ反応の利用 ~

当院では、主に問診と触診法で、患部の首や肩を含めて、首や肩に関係する上半身全体の、筋肉のコワバリ箇所やシコリの有無を確認しています。

更に、ツボ反応を利用し、「筋肉内に押すと痛みを感じる箇所」、「筋肉が疲労し易い箇所」、「筋肉が固く伸びにくくなっている箇所」などを、確認しています。

ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れるので、これら箇所は、筋肉の伸び縮みができなくなって、毛細血管の血行を悪化させているので、その周辺の神経を刺激して、頭部の痛みや不快感を強めているからです。

~ シコリの解消 ~

これら後に、マッサージ治療で、①血行やリンパの流れの回復、②筋肉の弾力性や柔軟性を高める、などで疲労物質を排出し、③敏感になっている神経を鎮め、首や肩の痛みや違和感を改善しています。

更に、痛みを発しているシコリには、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、ツボ刺激を利用して、神経の過敏を解消して不快な痛みを無くし、筋肉の働きを回復させています。

反応が現れているツボに、適切な刺激を与えると、その刺激に順応して痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるので、緊張型頭痛のシコリの解消にも、効果的な治療法になるからです。

~ 身体の回復力を取り戻す ~

緊張型頭痛は、首や肩の疲労や緊張などの慢性化による痛みなので、頭痛薬による鎮痛作用より、心身の疲労や緊張を解消させて、それにより首や肩の神経の興奮を鎮め、身体の回復力を取り戻す事が大切です。

当院は、触診による患部の確認と、東洋医療に基づくマッサージ治療によって、筋肉の緊張解消、血管やリンパの循環改善、神経圧迫の回復などを行い、緊張型頭痛の改善治療を行っています。 

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。