痛み・しびれ

事故・転倒・つまずきなどによる、むち打ち症と治療法

【(症例)痛み・しびれ 】

むち打ち症と聞くと、自動車に乗っていて、後ろから追突されたケガを思い浮かべますが、これ以外にも、毎日の生活の中で、身体に衝撃を受けて、むち打ち症を起こす事があります。

例えば、「自転車の転倒」、「階段の踏み外し」、「後ろから押されて転んだ」、「尻もち」、「立ち止まれずにすべった」などによって、いきなり首が引き延ばされたり曲がったりして、首の筋肉や靱帯、神経や血管などを傷めた場合です。

むち打ち症を早く回復させるには、首の強い炎症や痛みが少なくなってきたら、首のコワバッタ筋肉と悪化している血行を改善し、敏感になっている神経を鎮める事が必要なので、神経や血管が集まったツボを利用して、筋肉内の血流の増幅や、コワバッタ筋肉の緩和をすると、敏感になっている神経が和らぐだけでなく、副作用が少なく、安全性の高い治療法になっています。

【 むち打ち症 】

~ 首の捻挫 ~

むち打ち症は、身体が外部から強い衝撃を受けて、首が“むち”のようにしなり、それによって、首の筋肉や靱帯が急激に引き延ばされたり曲がったりして、内部の神経や血管が損傷し、痛みが生じたケガを言います。

この為、自動車の追突事故だけでなく、自転車やバイクに乗って転倒したり、何かのキッカケで転んだり、押されて倒れたり、脚立や台から落ちたりして、首が急激に引き延ばされたり曲がったりすると、むち打ち症を起こす事があります

むち打ち症は、首の損傷内容から、いくつかに分類されていますが、首を傷めた70%~80%は、首の筋肉や靭帯が許容範囲を超えて引き伸ばされ、捻挫を起こしているので、多くが、病院で『頚椎捻挫』と診断されています。

~ 首だけでなく、背中も ~

むち打ち症による『頚椎捻挫』を起こすと、首の筋肉がダメージを受けて、動作や支える事ができなくなるので、首を動かせなくなるだけでなく、首をチョットでも動かそうとすると、炎症中の神経が強く刺激されるので、激しい痛みが起きたり、身体がビーンと身動きできなくなるような痛みが起きたりします。

また、背中の筋肉や背骨を支える靱帯も、衝撃を受けた時に、首と同じように無数の微細な断裂が発生して、炎症と痛みが生じます。

この為、背中も、「背中を丸めても伸ばしても痛む」、「顔を下に向けると背中が痛む」、「息をするだけでも肩甲骨の間が痛い」、「背中のコワバリが無くならない」、「背中の痛みで、楽な姿勢ができない」などが起きます。

~ 腰の捻挫も ~

更に腰の筋肉も、事故で衝撃を受けた時に、急激に伸ばされたり曲がったりして、『腰椎捻挫』を起こしている事があります。

特に、加齢や運動不足などで、普段から腰を支える筋力が低下していたり、血行不良が続いて筋肉がコワバッテいたりすると、腰の筋肉の弾力性や柔軟性が無いので、衝撃を受けた時に『腰椎捻挫』が起き易くなります。

むち打ちによって『腰椎捻挫』を起こすと、『ギックリ腰』と同じように、「安静にしていても、腰にニブイ痛みを感じる」、「立ったり座ったりすると、強く痛む」、「太ももの後ろがしびれる」、「せきやくしゃみをすると、腰に痛みがひびく」などが起き、しかも、腰は体重の負荷が絶えずかかる為に、治りづらくなります。

【 筋緊張による血行悪化の痛み 】

~ 病院での治療 ~

病院で『頚椎捻挫』と診断されると、事故後3〜5日の痛みが強い急性期は、痛みを和らげる薬の服用と、頭を支える負担を少なくして首を安定させる頸椎カラーの着用が行われ、症状の改善を促進する為に頻繁な通院が必要となります。

そして、急性期が過ぎて痛みのピークが和らいでくると、首の筋肉や靭帯の損傷の回復の為に、週3回ぐらいの通院になって、コワバッタ首の筋肉をほぐして首の動く範囲を拡げたり、温熱・電気療法を行って血行を促したりします。

むちうちの治療期間は、症状の重さや個人差によって異なりますが、一般的には3〜6ヵ月が目安で、治療費を保険会社が支払っている場合は、多くの保険会社が、むちうちの治療期間を3ヵ月と見なしているので、3ヵ月を過ぎると治療費の支払いを打ち切る事が多くなっています。

~ 炎症による痛みから、血行悪化による痛みに ~

むち打ち症による痛みは、多くの場合、1~3ヵ月経過すると和らいで解消されてきますが、治療を続けても、首まわりの不快な痛みが、なかなか解消されなかったり、急に再発したりする事があります。

これは、首の“炎症による痛み”は少なくなってきても、首の筋肉が硬くギューッと縮んで、血管を伸ばしたり縮めたりする働きができなくなると、血行の悪化が続く為に神経を刺激して、不快な痛みが解消されなくなるからです

更に、血行の悪化によって、筋肉内に酸素が供給されづらくなり、そして、不要な老廃物が溜まると、首の痛みに加えて、首や肩の疲労感やダルサに悩まされたり、頭痛や吐き気、雨の日にズキズキと頭痛がしてきたり、身体が重ダルクなったりします。

~ 痛みの悪循環 ~

しかも、首の筋肉が硬くギューッと縮んだ状態が続くと、『痛みの悪循環』にもなります。

首の筋肉が縮んだ状態が続くと、血行の悪化で痛みが生じ、その痛みで筋肉や血管の緊張が強まり、そして、それによって血行悪化が続いて痛みが続くというサイクルが繰り返されるからです。

この状態になると、「寝ていても、起きていても、どんな姿勢をしても、絶えず首付近に、鈍く、疼くような痛みがする」とか、「首の深部から、前には無かったズーンとする痛みがする」などが起きます。

【 症状が後になってから 】

~ 予想していなかった症状が ~

また、むち打ち症は、初めのうちは、症状が現れなかったにもかかわらず、しばらくしてから、予想していなかった症状が現れる事も、よくあります。

例えば、事故後、しばらくしてから、「緊張性のズキズキする頭の痛み」や、「首から肩に、神経が刺激されたようなピリピリした感覚が頻発する」などが起きたり、あるいは、「身体のダルサ」、「めまい」、「吐き気」など、事故と関係のないような症状が現れたりします。

更に、事故で受けたケガとは直接関係のないような腕や膝などに、痛みやシビレなどが起きたり、気候の変わり目や天気が悪化してくると、ズキズキと疼(うず)くような痛みが起きたり、今まで無かった身体の不調が起きたりする事もあります。

~ 自律神経の障害 ~

これらは、『痛みの悪循環』が起きると、体調を保つ自律神経の負担が大きくなってくるので、日数が経つうちに、自律神経の働きに支障が出てくるからです

自律神経は、全身の器官が安定的に働くようにコントロールしているので、自律神経の働きに支障が出てくると、身体に、いろいろな不調や痛みが現れます。

例えば、疲労や緊張に敏感になって疲れる、吐き気やめまい、気持ちの不安定、天気の変化による身体の痛みやコワバリ、肩がこる、だるい、食欲がない、眠れない、イライラするなど、様々です。

~ 首の筋肉の特徴 ~

特に、首の筋肉は、疲労や緊張が続いたり、ストレスが感じたりすると、「借金で首が廻らない」という言葉があるように、首を支える筋肉が過度に緊張して、コワバル特徴があります。

この為、むち打ちで『頚椎捻挫』を起こすと、チョッとした疲労や緊張、あるいは、天候の悪化などがキッカケになって、首の筋肉のコワバリが強まり、首の中の自律神経に影響を与えて体調を悪化させます。

しかし、自律神経の異常(不定愁訴)についての診断は、画像による診断が難しいので、これらの症状が強く現れても、対応が困難です。

【 当院の、むち打ち症治療 】

~ マッサージ治療の国家資格者 ~

当院では、むち打ち症の回復に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、筋肉の柔軟性の回復、血行の改善、神経の過敏解消を行っています。

東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、「血行やリンパの流れを良くする」、「筋肉の弾力性や柔軟性を高める」、「関節の可動域を広める」だけでなく、むち打ち症の改善に不可欠な、「筋肉の疲労回復」、「神経の興奮を抑制する」、「痛みを改善させる」、などに効果があるからです

これらの治療を、当院は、マッサージ治療の国家資格者が行っています。

~ 賠償保険を利用したマッサージ治療 ~

しかも、現在、車両事故でむち打ち症を発症した場合には、早期改善の為に、賠償保険を利用したマッサージ治療が認められています。

『筋肉の異常な緊張』や『極度の血行の悪化』の改善に、スポーツや医療などで、マッサージの治療効果が広く認められているので、むち打ち症の回復にも広く利用され、症状改善の実績を上げているからです。

特に“急性期”を過ぎた後は、患部の筋肉の柔軟性や血行を回復させて、過敏になっている神経を和らげる事が重要になるので、賠償保険でマッサージ治療を受けられると、治療費を心配する事が少なくなるので、むち打ち症の改善に取り組めるようになります。

~ ツボ治療の利用 ~

当院では、むち打ち症の改善のために、マッサージ治療にツボ治療を加えています。

ツボが、身体の異常を知らせる反応点になっているので、その箇所に刺激を与える事により、血行やリンパの流れを改善し、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させ、神経の興奮を抑制し、痛みや不快症状を改善させる働きがあるからです。

ツボ反応を利用して筋肉をほぐし、血流を改善していくと、これにより痛みを緩和する効果が期待できるだけでなく、首の中の自律神経の回復にもなるので、「だるい」、「肩がこる」、「冷える」、「のぼせる」、「疲れやすい」、「食欲がない」、「眠れない」、「イライラする」、「元気がない」などの改善にも効果があります。

~ 身体のコワバリや血行悪化の改善に ~

むち打ち症は、現れる症状が、本人しか分からない事があるので、本人の身体に感じる違和感を確認しながら、身体の筋肉のコワバリ箇所を回復させたり、血行の悪化箇所を解消させたりして、体調を整え、首や背中の敏感になっている神経を鎮めるケアが重要になります。

当院は、病院の治療だけでは不安がある方や、通院の頻度が減ったものの、まだ痛みが残る方などに、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、安全に安心して、体調の改善を含めて、むち打ち症の改善を行えるようにしています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

中高年の膝の痛みの回復には、体調の改善も

【 (症例)痛み・しびれ 】

変形性膝関節症は、膝関節のクッション役をしている軟骨が、加齢や過度な負荷などで傷ついたりすり減ったりして、痛みや動きの制限を引き起こす疾患ですが、初期や中期頃ならば、リハビリで膝の筋力と筋肉バランスを回復させると、膝の動きが安定化して痛みが軽減し、以前のように日常動作ができるようになります。

しかし、リハビリを続ける為には“リハビリ意欲”が重要なので、運動不足で筋肉の働きが弱っていたり、脚・腰の関節が硬くなっていたり、姿勢の悪化や身体の不調で動きづらくなっていたり、身体に痛みや不快感があったりすると“リハビリ意欲”が低下し、リハビリが続かなくなってしまいます。

この為、中高年の変形性膝関節症のリハビリには、膝の動きの安定化だけでなく、体調や膝の症状に合わせて身体の調子(治る力)を上げていく事も必要なので、身体全体のバランスを考えて、脚や腰の筋肉の弾力性や柔軟性の回復と血行の改善を行うと、リハビリと体調の改善に効果があります。

【 膝の筋肉のコワバリと、それによる血行の低下 】

~ 変形性膝関節症の初期症状 ~

『変形性膝関節症』は、膝関節の軟骨が傷ついたりすり減ったりして痛みが起きる前に、「膝の状態がおかしい…?」と気付くサインとして、「階段を降りる時」や、「歩き始め」、「いつもより長く歩いた後」、「イスから立ち上がる時」などに、膝にギクシャクとした違和感や痛みが生じます。

これは、膝周辺の筋肉が、加齢や運動不足で弱ったり、姿勢悪化や体重増加などで負荷が増したりすると、膝の動きを支えられなくなって、膝関節が不安定になったり、膝の筋肉負担が増えて痛みを感じたりするからです。

しかし、しばらくすると、膝の筋肉内の血行が増えて、筋肉の働きが活発化する為に、ギクシャクとした違和感が消えたり、痛みが無くなったりするので、「年齢や運動不足による一時的な痛み…」と思ったり、「自然回復したから、大丈夫だろう…」と見過ごしたりして、“変形性膝関節症の初期症状”に気付かない事が多くなっています。

~ 歩行や階段の上り下りで ~

しかし、そのままにしていると、膝に、歩いている時でも体重の2〜3倍、階段の上り下りをする時は6〜7倍の体重がかかります。

この為、膝に体重がかかり続けると、膝関節周囲の筋肉の柔軟性が無くなってコワバリが強まったり、膝関節の筋力バランスが崩れて片寄ったりして、膝の痛みを繰り返すようになったり、膝の痛みが増したり、なかなか痛みが消えなくなったりします。

しかも、中高年になると、姿勢悪化や体重増加などで脚や腰の筋肉に負担が増すようになりますが、加齢や運動不足などで脚や腰の筋肉が弱ってくるので、ますます膝の筋肉の負荷が強まり、動作を開始した時だけでなく、ジッとしていても膝からジンジンとした違和感が生じるようになります。

~ アラームサイン ~

このように、身体を動かした時の膝のギクシャクとした痛みや違和感は、膝関節の軟骨が傷ついたりすり減ったりする『変形性膝関節症』になる前の、膝周囲の筋肉からのアラームサインです

そして、立った時や歩く時に、膝を囲む筋肉が、膝の関節をシッカリと支える事が出来なくなってくると、膝関節の上下の軟骨が接触するようになり、内部の軟骨が傷ついたり、すり減ったりして、本格的な変形性膝関節症に移っていきます。

膝の痛みを避けようとして、歩幅を短くして歩く速度を遅くしたり、立ち上がりや座る動作に気を付けたりしても、膝の筋力が弱って、膝を囲む筋肉バランスが悪くなるので、『変形性膝関節症』を進行させてしまいます。

【 リハビリの継続 】

~ 膝の筋肉の働きの回復 ~

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が傷ついたりすり減ったりした事が原因ですが、『最初から、膝の軟骨に異常(すり減り)は起きていない』ので、変形性膝関節症の進行を防ぐには、腰や脚の“筋肉の働き”を回復させて、膝の動きを安定させる事です

この為、変形性膝関節症の初期や中期は、症状の進行防止と改善(緩和)の為に、腰や脚の筋力をつけるリハビリを行っています。

これによって、太ももから膝にかけての筋肉の筋力を回復させて、膝関節の筋肉バランスが安定してくると、膝の痛みが減少して、歩行や、立ち上がり、段差昇降、膝立ち、身体をかがめる、などの日常動作ができるようになります。

~ 体力や柔軟性 ~

しかし、中高年になって膝のリハビリを始めると、思った以上に、脚・腰の筋力や、体力が必要とされる事に気付かされます。

太ももや膝周囲の筋力をつける為に、仰向けになって膝を伸ばし、脚を3~5秒間挙げる運動を、何度も繰り返すには、腰の筋力や腹筋を使って、脚を挙上させる力が必要になる上に、股関節・お尻・背中なども、かなりの筋力が必要になるからです。

また、中高年になると、身体の関節が硬くなっていたり、身体の柔軟性が低下していたりするので、膝のリハビリに労力がかかります。

~ リハビリ意欲 ~

しかも、リハビリは、自分で、自分の痛みや症状に合わせて行う“セルフトレーニング”で行うので、“リハビリ意欲”を継続させる事が重要になります。

「リハビリを続けても、いつまでも膝の痛みに悩まされる」とか、「なかなか効果が出ない…」と感じると、ヤル気や気力が続かなくなって、ツイ、「疲れる」、「動きたくない」、「面倒くさい」、と思ってしまうからです。

この為、ほどほどの程度になったり、形式的な運動になったり、あるいは、リハビリの回数が減ったりしないように、リハビリの専門家に相談しながら、リハビリを継続する事が大切です。

【 中高年になると 】

~ 筋力低下、動きづらさ、体調悪化 ~

更に、中高年になると、加齢による脚・腰の筋カ低下や、姿勢を支える力の低下、体重(体脂肪)の増加による身体の動きづらさなども、リハビリ意欲の継続に影響を与えてしまいます。

中高年になると、毎日の仕事や家事の疲労や緊張などで、身体を保つ自律神経の乱れが起き、頭痛、疲労感、倦怠感・眠気、気分が落ち込み、腹痛、めまい・耳鳴りなどが、起き易くなるからです。

この為、膝の動きの安定にリハビリを行うだけでなく、体身体のバランスを整える為に、身体の調子(治る力)を上げていく事も必要です

~ 体調や膝の症状に合わせて ~

この結果、中高年になると個人差がありますが、リハビリ運動の効果を実感として感じられるようになるには、早くても訓練を始めてから、一般的に2~3ヶ月ほどかかる事が少なくないと言われます。

リハビリ運動の効果を感じる迄に、日数がかかるようになりますが、日常生活で問題ない程度に膝が回復し、自然に身体が動くようになれば、それ自体が効果的なリハビリになります。

特に、腰の筋肉がコワバッテいたり、弱っていたりすると、気障に負担をかける事になるので、腰の状態に合わせてリハビリを進める事が大切です。

~ 仕事や家庭に追われて ~

更に、中高年になると、家事や仕事に追われる事が多いので、リハビリの為にスケジュール管理が必要です。

「リハビリで大事な事は、続けていく意欲」と分かっていても、家事や仕事などが気がかりになっていると、「集中できない」となるからです。

しかも、家事や仕事に追われて、リハビリを一度中断してしまうと、「モチベーションが下がって続かない」となってしまいます。

【 当院の、変形性膝関節症の初期治療 】

~ 身体のコンディショニングを加えて ~

変形性膝関節症による膝の痛みに加えて、身体に筋力低下が起きていたり、身体の不調があったりすると、更に膝に負担がかかって弱めたり、膝周囲の筋力バランスを崩したりします。

この為、中高年の膝のリハビリには、下半身の状態をチェックして、的を絞って効率的に行うと共に、『身体のコンディショニング』を加えて、身体の調子(治る力)を上げていく事も大切です。

当院では、この事から、マッサージ治療の特徴の、①血行やリンパの流れを良くする、②筋肉の弾力性や柔軟性を高める、③関節の可動域を広める、を利用して、膝の緊張やコワバリの解消を図り、膝の痛みを減少させる事と、更に『身体のコンディショニング』として、東洋医療をベースにした体調の改善を行っています

~ マッサージ治療にツボ治療を加えて ~

また当院では、変形性膝関節症の初期は、膝関節周囲の筋肉のコワバリから血行が悪化し、これによって神経が刺激されて痛み(動作時痛)が生じている段階なので、ツボ反応を利用して、筋肉のコワバリ箇所や、血行の悪化箇所をチェックして確認し、改善治療を行っています。

これらの箇所は、東洋医学のツボ(経穴)の位置と、ほぼ一致しているからです。

東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、下半身のコワバリを解消して筋肉内の血行を改善し、動作時の痛みを和らげ、膝の筋肉の働きを回復させています。

~ 身体のコンディショニング ~

また、普段の姿勢や動作で、腰や背中の筋肉がコワバッテいたり、痛みが出ていたりすると、膝の筋肉にも影響を及ぼして、膝の筋肉をコワバラセたり、筋肉のアンバランスを引き起こしたりして、悪化している膝を、更に悪化させる原因になります。

この為、当院では『身体のコンディショニング』として、マッサージ治療にツボ治療を加えて、身体に現れたコワバリやシコリを解消し、これにより、「身体が動きづらい」⇒「動かさない」⇒「動けない」、という悪循環の解消を図っています。

腰や背中の筋肉の柔軟性が回復して、身体の血行が改善されてくると、痛み物質や疲労物質の排出が促進されて、神経の過敏状態が治まってくるので、体調の改善に効果があります。

~ 体調の改善も ~

中高年の変形性膝関節は、加齢や運動不足による身体の筋力低下や身体の不調も影響しているので、膝のリハビリだけでなく、体調を改善させる事が大事です。

当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、中高年の膝周辺のコワバリを和らげて痛みを改善させ、動きづらくなった機能を回復させると共に、関連する体調調整を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

座っている時や、立ち上がり時の、お尻から太ももへの、痛みと しびれ

【(症例)痛み・しびれ 】

デスクワークや運転での長時間の座りっぱなし、毎日の立ち仕事、重い荷物の持ち運び、ランニング、水泳の平泳ぎなどで、お尻の筋肉の緊張(コワバリ)が続くと、お尻の奥の坐骨神経を圧迫して、お尻から太もも後面にジンジンとしびれる痛みが起きる事があります。

始めは軽い痛みを感じる程度であっても、そのままにしていると、お尻は身体を支える働きをしているので、坐骨神経への圧迫が強まり、痛みが酷くなったり、痛みの範囲が拡がったり、何度も繰り返えすようになったりして、毎日の生活に支障が出てしまいます。

お尻の痛みとシビレを解消しようとしても、お尻の筋肉の疲労や緊張が自覚しにくい上に、坐骨神経を圧迫している筋肉が分かりづらいので、神経や血管が集まっているツボを使ったマッサージ治療を利用すると、お尻の筋肉の疲労と緊張が緩和されて坐骨神経への刺激が和らぎ、お尻から太ももの痛み解消と体調の改善に効果があります。

【 坐骨神経痛 】

~ お尻の筋肉の特徴 ~

普段、生活をしている中で、肩や背中・腰などに疲れや凝りを感じる事はあっても、お尻に「疲れ」や「ダルサ」などを感じたり、お尻の筋肉の「コワバリ」や「凝り」に悩まされたりする事は、ほとんどありません。

これは、二足歩行で、絶えず安定的に、いろいろな動作や姿勢ができるように、お尻に分厚い筋肉が何層も重なり合っているからです。

この為、肩や背中に疲れを感じる事があっても、お尻の筋肉は我慢強く、丈夫に、身体を支えていられるので、お尻に違和感や疲労感が起きてくる事が、ほとんどありません。

~ 坐骨神経への圧迫 ~

それでも、身体を支えるお尻の筋肉の疲労や緊張が続くと、下半身に重ダルサや疲労感が増したり、脚がふらついたりするだけでなく、お尻のコワバッタ筋肉が、お尻の奥の坐骨神経を圧迫して、お尻から太ももの後ろにかけて、シビレを伴った痛みを起こす事があります。

よくあるケースとして、デスクワークや車の運転などで長時間座り続ける、立ち仕事が長い、久しぶりのランニングやサイクリング、肥満や妊娠で体重が急に増えた、などがあります。

これらによって、坐骨神経が圧迫されると、お尻の下あたりから「ジーンとしたシビレ」を感じたり、あるいは、立ち上がろうとして腰に力を入れた時や、階段で片足に体重をかけた時などに、突然、お尻から「ピリッとした痛み」が起きたりします。

~ 梨状筋症候群 ~

それでも最初の頃は、お尻の奥の筋肉のコワバリが強くないので、お尻の下あたりに、軽い痛みや疼(うず)きを感じるぐらいで、しばらくすると、すぐに痛みが無くなります。

しかし、毎日の座り仕事や立ち仕事で、身体を支えるお尻に負担が続くと、お尻の奥の筋肉のコワバリが強くなってくるので、坐骨神経を圧迫して、痛みとシビレを何度も起こしたり、強まったりします。

このようなお尻からのシビレと痛みを、一般的に『坐骨神経痛』と言いますが、実際には、お尻の奥の『梨状筋(りじょうきん)』と言われる筋肉のコワバリで、坐骨神経が圧迫されて、シビレと痛みを起こすので、病院では診断名を『梨状筋症候群』と言い、『梨状筋症候群』は普段の生活の中で起き易くなっているので、坐骨神経痛の中で9割を占めています

【 梨状筋症候群を起こし易い人 】

~ 長時間、座っている、あるいは、立っている人 ~

『梨状筋症候群』は、お尻の筋肉の緊張が大きくなり、お尻の奥の筋肉がコワバッテ、坐骨神経を圧迫した事が原因なので、毎日、長時間、座っている人や立っている人に起き易くなっています

中でも、椅子に浅く腰掛けて、お尻の仙骨を座面に当て、お尻の下部の筋肉で上半身を支える『仙骨座り』をしていると、坐骨神経が圧迫され易くなります。

また中高年になって、腰や背中の筋力が低下したり、姿勢が悪化したりすると、身体を支えるお尻の筋肉の負担が大きくなるので、座っている時間が多くなって脚や腰の筋力が弱ると、起き上がった時や動作の開始に、お尻に痛みを感じるようになります。

~ 運動不足の人 ~

また、運動不足の解消に、久しぶりに長距離を走ったり、自転車で遠出したり、休みの日になって山道を歩いたりすると、お尻の筋肉が過度に緊張して『梨状筋症候群』が起き易くなります。

あるいは、普段しない、荷物の挙げ下ろしを繰り返したり、中腰姿勢を続けたりすると、やはり、お尻の筋肉が過度に緊張して『梨状筋症候群』を起こし易くなります。

しかも、お尻の筋肉が運動不足や加齢で弱っていると、椅子から立った時や、階段の昇り降りだけでも、お尻の負担が大きくなるので、お尻から痛みや違和感が起きるようになります。

~ 腰痛やギックリ腰のある人 ~

また、腰痛持ちの人、ギックリ腰の不安がある人、骨盤の歪みがある人は、お尻の筋肉が緊張気味になるので、『梨状筋症候群』が起き易くなります。

あるいは、太っていたり、妊娠していたりすると、動作をするたびに腰と股関節に体重がかかるので、立ち上がった時や、物を持ち上げて時などに、『梨状筋症候群』が起き易くなります。

しかも、これらの人は、身体を積極的に動かす事が少なくなるので、ますます『梨状筋症候群』が起き易い状態になります。

~ 精神的な緊張 ~

また、精神的な緊張が続いたり、ストレスや心配事で悩んでいたり、あるいは、睡眠不足などで精神的な疲労が重なっていると、更に『梨状筋症候群』を悪化させます。

精神的な緊張から身体の血行が悪化するので、梨状筋がコワバリ易くなる上に、坐骨神経が敏感になるからです。

この為、PCを使う仕事で緊張が続いたり、仕事の締め切りが近づいて切迫感が増していたり、生活のリズムが乱れて睡眠不足になっていたりすると、お尻の下あたりにピリピリと痛みを感じる事が多くなります。

【 梨状筋症候群の、痛みの特徴 】

~ 梨状筋症候群の痛み ~

『梨状筋症候群』の痛みは、いろいろ感じられ、例えば、「お尻の奥の方からズキズキする」、「ビリビリしてくる」、「ジンジンする」とか、あるいは、突き刺されるような痛みが起きて「ビビーッとする」など、様々です。

他にも、「お尻の張りが強くなって、突っ張った感じがする」、「熱く、ヒリヒリするような痛み」と感じる人もいます。

更に症状が悪化してくると、「痛みやしびれが、ふくらはぎや足先まで広がってくる」とか、「立つ瞬間や歩行中も痛みを感じて、動けなくなる」といった状態になる事もあります。

~ 腰には痛みが無い ~

しかし『梨状筋症候群』の特徴として、お尻の筋肉の過緊張で、お尻の坐骨神経が圧迫された事が原因になっているので、腰には痛み(腰痛)が起きません。

但し、腰の痛みが長引いたり強まったりして、お尻の坐骨神経が刺激されると、痛みを引き起こす事があります。

また、一度『梨状筋症候群』になると、お尻の筋肉に絶えず体重がかかるので、それによって、お尻のシビレと痛みが繰り返されます。

~ 画像検査で診断がつきづらい ~

ところが『梨状筋症候群』は、お尻の奥の筋肉のコワバリが原因になっているので、整形外科で診断がつきづらくなっています。

お尻からシビレと痛みを繰り返す状態になっていても、レントゲンやMRIなどの画像検査では、お尻の筋肉の緊張と、それによる坐骨神経の圧迫が確認できないからです。

この為、画像検査よりも、毎日の疲労やストレスによる症状への『問診』、お尻の筋肉のコワバリ状態を調べる『触診』、股関節を動かして『可動範囲の検査』などが、診断の有力な判断材料になっています

【 当院の、回復治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

『梨状筋症候群』の改善には、コワバッタお尻の筋肉の柔軟性を回復させる事が必要ですが、お尻の筋肉は分厚い筋肉が何重も重なっている上に、坐骨神経痛を引き起こす筋肉は、お尻の奥の筋肉なので、ストレッチで伸ばして、柔軟性を回復させるのが困難です。

当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、腰やお尻の筋肉の柔軟性の回復と、血行の悪化を解消し、痛みの改善を行っています。

東洋医療をベースにしたマッサージ治療が、疲労や緊張などの慢性化による痛みの解消に効果があり、しかも、スポーツやリハビリ治療で利用されているように、骨格を取り巻く筋肉のコワバリ解消に効果があるからです

~ ツボ反応の利用 ~

また、当院では『梨状筋症候群』の治療に、身体の不調時に現れる“ツボ”反応を利用して、硬結(シコリ)を確認し、持続圧やツボ刺激を加えて治療を行っています。

これは、ツボに神経や血管が集まっているので、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるので、『梨状筋症候群』の痛みやしびれを発している硬結(シコリ)を確認し易くなるからです。

しかも、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に反応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりするので、確認した『梨状筋症候群』のツボに刺激を加えると、血行が増幅し、敏感になっていた坐骨神経が回復してくるので、痛みや違和感が緩和されます。

~ 股関節の梨状筋の改善 ~

また『梨状筋症候群』によって、腰や脚の筋肉の緊張が強まるので、悪循環となって、股関節を支える筋肉(梨状筋)に負荷をかける原因になります。

この為、当院では、腰や脚の疲労と緊張の解消を行い、股関節の筋肉の柔軟性回復と、可動域の改善を行っています。

これによって、下半身のコワバリが解消し、血行が改善してくると、坐骨神経への圧迫が減少してくるので、お尻の痛みや不快感が解消されてくるのが分かります。

~ マッサージ治療とツボ治療 ~

『梨状筋症候群』が起きても、お尻の疲労や緊張が実感しにくく、坐骨神経を圧迫している場所が分からないので、ストレッチが困難です。

当院は、『梨状筋症候群』に対して、マッサージ治療にツボ治療を加えて、お尻の奥の筋肉の柔軟性の回復や血行の改善を行い、これにより、坐骨神経への圧迫解消を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

いつも腰が、重い、だるい、疲れる、痛い、張る

【(症例)痛み・しびれ 】

腰痛は、原因を特定できるのが15%程度と言われ、残りのほとんどが、長時間の同じ姿勢、運動不足、肥満、ストレスや不安、身体の冷えなどの影響で生じた、原因をハッキリ特定できない『腰痛症』に分類されています。

『腰痛症』は、重度でなくても、腰の神経が敏感になって“慢性腰痛”の状態になり、毎日の生活に支障をきたしたり、“ぎっくり腰”を起こして激痛に襲われる不安から、動作が制限されるようになったり、膝、脚、背中にコワバリが強まって、症状が悪化したりします。

『腰痛症』は日々の生活から引き起こされる為に、腰だけでなく、体調や腰痛の状態に合わせて身体の調子(治る力)を上げていく事も必要なので、血管と神経が集まっているツボを利用して、筋肉のコワバリや血行悪化を回復させると、敏感になっている腰の神経が和らいで、体調の改善にも効果があります。

【 腰痛症の痛みの特徴 】

~ 腰痛症 ~

腰痛の中でも『腰痛症』は、原因を映像検査などで確認できる、椎間板ヘルニア、変形性関節症、骨粗しょう症、 脊柱管狭窄などと違って、日々の姿勢や動作、ストレスなどが影響しているので、腰痛の原因をハッキリ特定する事が困難です。

例えば、「毎日の姿勢の悪さ」、「長時間の同じ姿勢」、「同じ動作の繰り返し」などによって、腰の負担を強めたり、あるいは、「肥満」、「ストレスや不安」、「運動不足」などによって、身体を支える腰の血行を悪化させたりします。

しかも『腰痛症』は、毎日の何気ない姿勢や動作からが生じる為に、回復方法が見つかりにくくなって“腰痛が慢性化”し、ジッとしていても重ダルイ感じやコワバリ感に悩まされたり、姿勢や動作、あるいは体調によって腰の痛みが強くなったり、痛みの範囲が周囲に拡がったりします

~ 骨盤や背骨を取り巻く筋肉の緊張 ~

また、腰に痛みが続くと、骨盤や背骨を取り巻く筋肉の緊張を強めるので、症状を悪化させます。

この結果、「背中の筋肉のコワバリ感」、「背中に重苦しい痛みを感じる」、「身体が動きづらい」などが起きたり、腰と背中の血行が悪化して、座っていても、横になって休んでも、「ズキズキ」、「ジンジン」、「ジーン」といった“神経特有の疼くような痛み”に悩まされたりします。

更に、仕事や家事の為に、我慢して身体を動かしていると、骨盤の位置が微妙にズレたり、腰の骨や背骨の並びに歪みが生じたりするので、ますます不快な痛みや違和感に悩まされる上に、それらの不快な痛みや違和感で、激痛を引き起こす“ぎっくり腰”の不安も大きくなります

~ 精神的なストレスや不安から ~

また、精神的なストレスや不安などがあると血行が悪化してくるので、腰の痛みや不快感が強まって、「腰が重く感じる」、「ダルクなる」、「疲れが増す」、「張りが増す」、「痛みを感じ易くなる」などが現れます。

このような状態が繰り返されると、イライラした時や、忙しい時、体調が悪い時などに、血行の悪化が強まって『(心因性)腰痛症』が起き、精神的なストレスや不安などと共に腰の痛みに悩まされます。

しかも『(心因性)腰痛症』は、精神的なストレスや不安が原因なので、レントゲンやMRI検査でも不具合が見つかず、原因をハッキリと特定できない事から“慢性腰痛”になりがちです。

【 腰の痛みから、体調悪化に 】

~ 身体を支えている為に ~

『腰痛症』の最初の頃は、腰に痛みを感じても症状が軽いので、「様子を見よう」とか「たいした事ないだろう…」と、何もしないでいる事が多くなっています。

しかし『腰痛症』は、毎日の姿勢・動作・ストレスなどによる影響なので、仕事や家事で腰の負担が続くにつれて、次第に、「腰が重い」、「だるい」、「疲れる」、「痛い」、「張る」といった状態が繰り返し、慢性化したり悪化したりします

腰の筋肉は、身体を支える働きをしているので、動作をしていなくても、身体を支える負担が腰の筋肉にかかり続ける事と、それによって、不要な老廃物が腰付近に溜まってくると、痛みを調整する働きが低下してくるからです。

~ 我慢、そのままにしていると ~

そして、腰に違和感や痛みが続いても、そのままにしていると、「痛みが痛みを招く」という状態になります。

腰の痛みを、そのままにしていたり、繰り返したりしていると、筋肉内に疲労物質や老廃物が溜まって、身体の回復力が低下したり、痛みを抑える働きが機能しなくなったりする上に、神経が疲労物質や老廃物に刺激されて敏感な状態になるからです。

この結果、痛み止めの薬も効かなくなったり、腰のコワバリ解消と血行改善を期待して運動をすると、運動直後は身体の血行が良くなる為に、腰の違和感や痛みが緩和されますが、運動を終えて、しばらくすると、再び腰のコワバリと血行悪化が起きてくるので、依然と同じように、腰の違和感や痛みに悩まされたりします。

~ 自律神経への影響 ~

また、腰の痛みで悩まされると、身体の緊張を高める働き(交感神経)が強まるので、内臓が円滑に機能しなくなったり、身体血管が収縮して血行が悪化したりします。

この結果、腰の痛みだけでなく、肩こり、頭痛、不眠、手足の冷え、ダルサなど、いろいろな身体の不調に悩まされたり、あるいは、体調を保つ自律神経の働きを低下させて、「頭が重い」、「イライラする」、「身体がだるい」、「よく眠れない」、などが起きたりします。

しかも、身体の緊張を高める働き(交感神経)が強まると、身体をリラックスさせる働き(副交感神経)が抑えられるので、回復力が低下します。

【 腰痛症の触診の重要性 】

~ 腰の疲労や緊張 ~

『腰痛症』は、加齢や運動不足などで、筋肉の柔軟性が無くなって、関節の可動域が狭くなると、動作のたびに腰の筋肉に負担が増したり、姿勢が悪化したりするので、『腰痛症』が起き易くなります。

しかし、腰の筋肉のコワバリや血行の悪化、そして、それらの影響による腰周辺の不調などは、病院でレントゲンなどの画像検査を受けても、腰の異常を確認する事ができません。

また、痛みを和らげる湿布や貼り薬は、『腰痛症』の原因になっている血行の悪化や筋肉のコワバリを解消させる働きが無いので、『腰痛症』の解消にはなりません。

~ 触診の重要性 ~

このような、腰の筋肉の痛みと、筋肉の状態の確認には、骨盤や腰を触診してチェックする事が重要です

特に『腰痛症』は、疲労や緊張などの慢性化が大きな原因になっているので、『腰痛症』が起きると“筋肉のコワバリ箇所”と“痛みに敏感な箇所”が現れます。

この為、痛みを感じている腰を、触診して、筋肉のコワバリ箇所や、違和感や痛みがある箇所を調べると、患部の場所、痛みの特徴、関係する筋肉、動ける範囲などを、直接、確認できます。

~ 治療にも触診が ~

また、『腰痛症』の診断だけでなく、治療する場合にも、筋肉のコワバリ箇所や違和感や痛みがある箇所を、触診して確かめる事が必要です。

『腰痛症』を治療する時に、触診で、患部の場所や状態が確認できると、ピンポイントに腰周辺の筋肉の緊張を緩和させたり、血流を改善させたりする事ができるからです。

患者も“ズーン”とした圧痛を感じる為に、「患部の場所や程度が的確に確認されている!」と、治療に納得でき、信頼感を持てるようになります。

【 当院の、腰痛症の改善治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

当院では、『腰痛症』の改善に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療に、“ツボ反応”を利用して、診断や治療を行っています

ツボは、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって“ツボ反応”が現れるので、身体に異常が起きている場所を知らせてくれるからです。

しかも、反応が現れたツボに、適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるので、疲労や緊張などが慢性化した『腰痛症』の治療に適しています。

~ ツボの位置 ~

しかも、ツボの位置は、身体に起きるコワバリ箇所や痛みの箇所と、ほぼ重なり合っています。

この為、当院では『腰痛症』の治療に、痛みや不快さの原因になっている筋肉や、関節の可動範囲、あるいは神経症状などを問診し、触診と“ツボ反応”で、痛みの箇所を確認しています。

そして、これらの“ツボ反応”のある箇所を中心に、マッサージ治療とツボ治療で、血行やリンパの流れの改善や、筋肉の弾力性や柔軟性を高めて、神経の興奮を鎮め、腰の不快感や痛みの改善を行っています。

~ シコリ解消 ~

更に、『腰痛症』の場合、腰の筋肉の負荷から、不快な痛みを発する“シコリ”ができている事が多いので、“シコリ”を解消し、違和感と痛みの緩和を図っています。

“シコリ”があると、付近の毛細血管を遮断して、神経の異常興奮の原因になるので、ツボ治療とマッサージ治療で筋肉のコワバリを無くし、“シコリ”を解消させていくと、慢性的な腰痛の原因になっている神経の過敏が和ぎ、腰の違和感と痛みが減少します。

特に、いつも腰に、「重だるい」、「ハリを感じる」、「ジーンとした痛みがある」などがある場合には、腰のコワバリの内側に“シコリ”が潜んでいる可能性が高いので、触診で“シコリ”を確認し、ツボ治療とマッサージ治療で“シコリ”を解消させると、腰の鈍痛が解消されていきます。

~ 一人ひとりの症状に合わせて ~

『腰痛症』を改善するには、長時間の同じ姿勢、毎日の生活習慣、ストレスや不安、不眠などが原因になっているので、一人ひとりの症状に合わせて、不快感や痛みを発している箇所を確認して、和らげる事が必要です。

当院は、“ツボ反応”を利用したマッサージ治療で、慢性化した筋肉の緊張を緩和させて、筋肉内の血流改善し、それらにより神経の興奮を鎮め、『腰痛症』の改善と解消を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

ぎっくり腰の早期回復と、予兆を利用した予防法

【(症例)痛み・しびれ 】

「ぎっくり腰!」と聞くと、チョッとした動作がキッカケになって、いきなり腰の筋肉や靭帯(じんたい)の柔軟性の許容限度を超えてしまい、神経が強烈に刺激され、激しい痛みで身体が動かせなくなってしまうのを想像します。

しかし実際は、ぎっくり腰を起こす前に、腰の筋肉や靭帯が、疲労や緊張などでコワバッテいたり、弱っていたりしているので、「腰が何となく、イヤ~な感じ」とか、「腰のコワバリで、身体を後ろに反らせない」などを感じています。

この為、「座っている事が多くて腰がコワバッテいる」、「腰に重ダルサや疲れを感じる」、「加齢や運動不足で腰の筋肉が弱っている」などに気付いたら、腰からの警告と考えて、腰の筋肉のコワバリを解消し、柔軟性を回復させ、身体のバランスを整える事が大切です。

【 ぎっくり腰を起こしたら 】

~ 微細な断裂の発生 ~

運悪く、ぎっくり腰を起こしてしまうと、いきなり強烈な痛みに襲われて、思わず、しゃがみ込んでしまい、声も出せなくなります。

これは、疲労や緊張などで弱っていた腰の筋肉や靭帯に、急に負担が増して耐えきれなくなり、“肉離れ”に似た微細な断裂が一挙に生じた為です

この結果、神経が激しく刺激されて激しい痛みが起き、更に、反射的に腰の筋肉の防衛反応が働いて急激に収縮して、痙攣発作を繰り返す為に、腰が曲がったまま動かす事ができなくなり、そして、お腹の横隔膜も急激に収縮して声も出せなくなります。

~ 筋肉の断裂を拡げないように ~

ぎっくり腰の直後は、腰の筋肉に無数の微細な断裂や細かな傷ができているので、身体を動かすと、更に傷口を増やしたり、治りかけた傷口を拡げたりするので、痛みが強まったり、痛みが治まらなくなったりします。

しかも、無理して動くと、腰の痛みが激しくなって、腰の筋肉の収縮と痙攣発作が強まり、腰椎のズレを引き起こす事もあります。

この為、ぎっくり腰の直後は、筋肉の微細な断裂を拡げないように、そして、断裂部分の自然回復が進むように、安静を保って、痛みが治まるのを待つ事が何よりも大切です。

~ 安静状態 ~

安静状態は、腰の筋肉に、姿勢の負荷や体重がかからないように横になり、腰を曲げて、できるだけ楽な姿勢をとり、身体を動かさないようにします。

横向き姿勢は、痛みを起こしている神経の刺激を減らす為に、腰の痛む側を上にします。

このような姿勢で、とりあえず腰の激痛が引いてくるまで、無理をしないで、ジッと安静にしている事が大切です。

【 早期回復のために 】

~ 身体を動かさないでいると ~

しかし、腰の強烈な痛みが和らいでも、腰の痛みを恐れて身体を動かさないでいると、腰の筋肉が極度に収縮した状態になっているので、腰の血行が悪化して、筋肉の回復力が低下した状態になっています

これによって、腰の筋肉が収縮したまま伸びなくなったり、痛みを起こす炎症物質の排出が進まなくなって痛みが続いたり、あるいは、血行悪化が続いて「腰がダルイ」、「腰が重い」などの不快感に悩まされたりします。

この為、腰の強烈な痛みが和らいで、身体を動かせる状態になったら、動ける範囲で少しずつ身体を動かして、腰の血行を改善し、腰の筋肉の柔軟性を回復させる事が必要です。

~ 必要な回復治療 ~

しかし、腰の筋肉の柔軟性回復が必要だと分かっていても、「腰を動かすと、再び、腰の痛みが起きそう…」とか、「背中や腰が固まっていて、腰の神経に響く」という感じがします。

これは、まだ、身体の回復力が追いつかない状態なので、腰の筋肉内に炎症物質が残っていたり、腰と腰周辺の筋肉の緊張が続いて固くなっていたり、腰の関節に微妙なズレやアンバランスがあって動きづらくなっていたり、腰の神経が敏感になっていたりするからです。

この為、無理に動かなければ、鋭い痛みが走らなくなった頃や、あるいは、我慢できる程度になった頃に、ぎっくり腰の“回復治療”を受けると、回復が進み、痛みが早く治まります。

~ 当院の、ぎっくり腰の回復治療 ~

ぎっくり腰は、疲労や緊張などの慢性化で生じた腰の痛みなので、症状や体調に合わせて、身体の調子(治る力)を上げていく事が必要です。

当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、①血行やリンパ液の流れの改善、②筋肉の弾力性や柔軟性の回復、③神経の興奮の鎮静、などを行い、体調の改善と腰の痛みの回復を行っています。

施術は、患者の腰の負荷が少なく、そして痛みや不安感が起きないように、腰を曲げて横向きの姿勢で行っているので、安心して、ぎっくり腰の回復治療が受けられます。

【 回復後の予防治療 】

~ ぎっくり腰の予兆 ~

当院では、ぎっくり腰の回復治療と共に、予兆を利用した予防治療も行っています。

これは、腰に何の前ぶれも無く、「イキナリ、ぎっくり腰!」という、“青天の霹靂タイプ”は、ほとんど無いからです。

ぎっくり腰を起こす前に、座り仕事や立ち仕事が続いて腰の筋肉のコワバリが強くなっていたり、加齢や運動不足で腰の筋肉が弱っていたりして、「腰に重ダルサや鈍痛を感じる」、「腰が、何となくイヤ~な感じ」といった、ぎっくり腰の“予兆(前ぶれ)”が生じているからです

~ よくある予兆例 ~

よくある予兆例として、次のようなケースがあります。

①腰部の疲労感   
 腰が張っている感じ、長時間座っていて腰がツライ、腰が重く感じる、腰回りのダルサや重い感じ

②背中やお尻の違和感
 背中のコワバリ感、脚の疲労感、ふくらはぎがつる(こむら返り)、股関節やお尻の痛みやしびれ、足の冷え

③腰まわりの衰え  
 歩くと疲れを感じて残る、腰が抜けそうな感じがする、雨の日の腰の鈍痛、朝起きると腰が痛む

~ 予兆が起きる原因 ~

これらの違和感や痛みが起きるのは、疲労や緊張などで、腰の筋肉にコワバリが生じて、筋肉の“自然な伸び縮み”ができなくなった為です。

そして『腰の柔軟性の低下』が起きると、筋肉内の血行が悪化してくるので、ぎっくり腰の予兆が生じ、腰に「重ダルサ」や「鈍痛」などを感じます。

更に、これらによって、腰の神経が敏感になってくると、チョッとした動作でも、程度は軽くても、ぎっくり腰の予兆がハッキリしてきます。

【 再発し易い、ぎっくり腰 】

~ 腰は負担が続く為に ~

しかも、ぎっくり腰は、一度起こすと繰り返す事が多いので、ぎっくり腰の“予兆”に気付いたら、腰の柔軟性を回復させておく事が必要です

これは、毎日の仕事の姿勢や動作、あるいは、加齢などによって、一度痛めた腰に負荷がかかり、ぎっくり腰を再発し易くなるからです。

実際、一度ぎっくり腰を起こすと、4分の1の人が、1年以内に再発しているという報告があります。

~ デスクワーク、加齢、運動不足、ストレスなどから ~

例えば、デスクワークを毎日続けていると、背中や腰のコワバリが続いて、疲労が腰に溜まってくるので、再び、ぎっくり腰が起き易くなります。

また、加齢や運動不足によって筋力が弱まるので、年齢が上がるほど、そして、運動不足が長くなるほど、腰痛やぎっくり腰のリスクが高まります。

しかも、心理的なストレスが続くと、身体の血行が低下し、それによって、身体を支える腰の筋肉がコワバッテくるので、やはり、ぎっくり腰が起き易くなります。

~ 予防対策 ~

ぎっくり腰の予防対策として、「座り続ける時間を減らして、座る姿勢をよくする」、「身体を温めて腰の筋肉の疲労を軽減する」、「休みを取って、身体を動かす」、などがあります。

しかし、ぎっくり腰は、身体の疲れ、緊張したままジッとした姿勢が続く、運動不足や加齢で腰の筋肉の働きの低下などが影響するので、やはり、腰の状態が気になったら、腰の筋肉のケアを行う事が大切です。

特に、「腰が、何となくイヤ~な感じ」とか、「腰がダルク、動かしにくい」、「腰の違和感や痛み」などに気付いたら、腰の周りの筋肉やじん帯の柔軟性を回復させておく事が必要です。

【 当院の、ツボ反応を利用した予防治療 】

~ ツボの利用 ~

当院は、ぎっくり腰の予防に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、腰のケアを行っています。

ツボは神経や血管が集まっている箇所なので、腰の疲労や緊張で不調が起きると、関係する腰のツボに“痛み”や“硬さ”が現れ、腰に異常が起きている事を知らせてくれるからです

しかも、反応が現れたツボに症状や体調に合わせた刺激を加えると、血流やリンパ液の流れが増幅し、正常に戻る作用(回復力)が働くので、ぎっくり腰の予防や緩和効果があります。

~ マッサージ治療とツボ治療で ~

例えば、ぎっくり腰の予防治療を、「腰に、何となくイヤ~な感じ」という違和感(“予兆”)に気付いた段階で行うと、腰のコワバリや血行の悪化が限られているので、比較的短時間に、腰の筋肉や靭帯を和らげる事ができます。

また、それによって血行が改善されると、老廃物や疲労物質が排出されるので、敏感になっている腰の神経を和らげる効果があります。

これらの改善で、腰の「重ダルサ」や「鈍痛」が無くなってくると、ぎっくり腰を起こす可能性がグッと低くなるだけでなく、仮にぎっくり腰を起こしても、軽い程度で済みます。

~ 筋肉内の隠れた緊張やシコリ解消も ~

また、当院では、身体の不調時に現れるツボ反応を利用して、本人が気付いていない、腰の筋肉内の隠れた緊張やシコリの解消を行っています。

これにより、筋肉内の隠れた緊張やシコリが無くなると、「腰のダルサ」、「腰が重い」などが無くなり、腰の動きが良くなります。

更に、背中の筋肉や股関節周辺の筋肉などの、本人では伸ばす事ができないような筋肉も、マッサージ治療で柔軟性を回復させて、腰周辺の筋肉の柔軟性を高めるようにしているので、ぎっくり腰の予防になります。

~ 安心感のある治療 ~

ぎっくり腰は、チョッとした動作による急性の腰痛ですが、適切な手当てをせずに、そのままにしていると、疲労や緊張などが積み重なって、ぎっくり腰が再発し易くなったり、慢性的な腰の痛みに悩まされたりします。

当院は、ぎっくり腰の予防や回復治療に、患者にとって身体の負担が少なく、安心感のある東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、患者の症状に合わせて、血流改善や緊張の解消を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

肩から腕の、しびれ、だるさ、痛み、締め付け感( 胸郭出口症候群 )

【(症例)痛み・しびれ 】

肩こりと思っていたら、電車のつり革につかまる時や、髪を洗う時、物を干す時など、腕を挙げた時に「腕にシビレとダルサ」や「胸元の締め付け感」などが起き、更に、「肩や腕の冷え」や「感覚にニブサ」も起きる事があります。

これは、毎日、長時間のPCやスマホ操作をしていたり、物を持って運ぶ仕事をしていたりすると、首スジから胸元にかけての筋肉の緊張が強まり、肩・腕に伸びる神経や血管が圧迫されて異常感覚が起きた為なので、進行すると、握力が弱くなったり、手先の動作がしにくくなったり、腕から手の指にかけてシビレと痛みが起きたりします。

神経の異常を回復させるには、首スジから胸元・肩・腕にかけての筋肉のコワバリ箇所を確認し、筋肉のコワバリと血行の悪化を回復させる事が必要なので、慢性化した疲労や緊張の回復と改善を行っている東洋医療をベースにしたマッサージ治療が、改善に適しています。

【 首スジから胸元の凝りや緊張から 】

~ 肩から腕のシビレや疼痛 ~

疲労や緊張で、首や肩のコワバリや凝りが強まると、頭重感や頭痛、ダルイ感じが起きるだけでなく、次のようなシビレ感や異常な感覚が生じる事があります。

・肩や首の痛みとシビレ
・腕のダルサ
・腕や手のシビレと、力が入らない感じ
・肩や腕の冷えと、感覚の鈍さ
息苦しさと、胸の圧迫感

これらは、首スジから胸元にかけて、筋肉のコワバリや凝りが強まると、内部の神経や血管が圧迫される為に、腕や手に、シビレ、脱力感、痛み、冷えなど、異常な感覚が起きる為です

特に、首スジから胸元を通っている神経は、血管よりも狭い隙間を通っているので、デスクワークや姿勢の悪化が長時間に及ぶと、これらの症状が起きます。

~ 胸郭出口症候群 ~

この症状を『胸郭出口(きょうかくでぐち)症候群』と言い、“胸郭出口”は、首スジから胸元の部分で、内部に、脳に通じる重要な神経や血管が通っています。

ところが“胸郭出口”の部分は狭くて、ほとんど隙間が無いので、疲労や緊張で、首スジから胸元にかけてコワバリや凝りが強まると、内部の神経や血管を圧迫して、肩や腕に“シビレ”や“だるさ”などの“異常な感覚”を起こします。

特に、つり革につかまる時や物干しの時のように、腕を挙げると、“胸郭出口”の部分の神経や血管が圧迫される為に、腕や手がシビレたり、力が入りにくくなったり、冷たくなったりします。

~ 初期症状 ~

胸郭出口症候群は、肩や腕に“シビレ”や“だるさ”が起きる前に、首スジから胸元の筋肉の疲労や緊張が強まるので、初期症状として『胸元のコワバリ感や疲労感』そして『胸が圧迫される感じ』などがします。

また、上を見上げたり、顔を横に向けたりすると、首スジから胸元の筋肉がコワバッテいるので、喉元が“突っ張る感じ”や“息苦しい感じ”がします。

更に、喉に“腫れもの”ができたように感じる事もありますが、喉の筋肉のコワバリが原因になっているので、喉の内部に異常が無く、この為、食事はいつも通りできます。

【 胸郭出口症候群の症例 】

~ 胸郭出口症候群が起き易い人 ~

胸郭出口症候群は、首スジから胸元にかけての筋肉の、過度な緊張が影響しているので、胸郭出口症候群が起き易い人は次の通りです。

・毎日、パソコン操作やデスクワークを長時間している人、
・仕事で重い物を運ぶ事が多い人
・美容師や教師のように、腕を挙げている時間が多い人、
・なで肩の女性、
・猫背姿勢で、手作業を続けている人、
・交通事故などで首を傷めた人、

~ 長時間のパソコン操作 ~

中でも、毎日パソコン操作を長時間していたり、手首を浮かした操作を続けていたりすると、本人が気付かないうちに、首スジから胸元にかけての筋肉が緊張が強まり、コワバッタ状態になります。

この結果、電車のつり革に掴まったり、ドライヤーで髪を乾かそうと腕を挙げたりすると、首スジから胸元にかけての神経や血管が強く圧迫されるので、「腕に強いシビレが走る」、「腕全体がダルクなる」、「腕から手にかけての感覚がニブクなって、握力が弱まった感じになる」、「手先が急に冷える」、などに気付かされます。

これらの症状は、身体に疲れが出てくる頃に気付く事が多く、繰り返すと、体調を保つ自律神経に影響して、頭痛や吐き気なども引き起こす事があります。

~ 抱えたり、重い物を持ったり ~

また、毎日、商品を抱える事が多かったり、重い物を持つ事が多かったりすると、肩を引き下げられたり、首スジから胸元の筋肉の緊張が増したりするので、胸郭出口の“すき間”が狭まって、胸郭出口症候群が起き易くなります。

しかも、商品を抱える事が多いと、脇(わき)を絞めた状態になるので、ますます首スジから胸元の神経や血管を圧迫して、締め付けてしまいます。

更に、バイオリンやチェロのような軽い楽器でも、なで肩で、肩の筋力が弱い女性の場合には、首や肩の筋力を使って、肩を引き下げた姿勢で演奏する為に、首スジから胸元の筋肉を圧迫するようになり、胸郭出口症候群が起き易くなります。

【 胸郭出口症候群の検査法 】

~ 両腕を挙げて ~

胸郭出口症候群が気になった場合、自分で確かめる方法が、いくつかあります

例えば、両腕を横に伸ばして肘を直角に曲げ、胸を少し突き出して、腕にシビレや脱力感が起きるかを、確かめる方法(ライトテスト)です。

この確認で、繰り返し、腕のシビレや脱力感が起きる場合は、胸郭出口の神経や血管が圧迫されている事が考えられます。

~ 鎖骨の方向 ~

また、胸の上の、横に並んだ2本の鎖骨の方向を、見てみる方法があります。

通常ならば、鎖骨の向きは、胸を横に広げていられるように、中央から斜め上方向に、ほぼ横一線に伸びています。

しかし、首スジから胸元の筋肉の強い緊張で、胸郭出口が狭くなっていると、2本の鎖骨の真ん中が凹み、V字型になります。

~ 鎖骨の上の圧迫 ~

また、胸を少し突き出すようにして、鎖骨の上のくぼみ(胸郭出口)を、指で圧迫する方法(モーリーテスト)もあります。

圧迫して、圧痛や、ひびくような痛みが生じる場合は、胸郭出口症候群の可能性があります。

首スジから胸元の筋肉が緊張して、内部の神経が敏感なっているからです。

【 市販薬や病院の治療 】

~ 生活指導とストレッチ ~

胸郭出口症候群の原因の約9割が、胸郭出口付近の筋肉の緊張によって、内部の神経や血管が圧迫されているので、市販の痛み止めでは効きません。

病院に行って治療を受けても、胸郭出口の凝りや筋肉の緊張を、効果的に解消する治療法が無いので、生活上の注意とストレッチ指導になります

例えば、原因となりそうな、腕を上に伸ばしたり、胸を反らしたりする動作を避ける注意や、首や肩の筋肉を和らげるストレッチを、繰り返すように指導されます。

~ 首や肩の温熱療法、牽引療法 ~

そして、痛みの軽減の為に、消炎鎮痛剤、血流改善剤、ビタミンB1などが処方されます。

更に、病院内に、超音波の設備や、ホットパック、首の牽引機などがある場合には、これによって、首周りの硬くなった筋肉を温めたり、和らげたりします。

但し、効果が現れるまでに日にちがかかるので、通院する事が必要になります。

~ 治療期間 ~

しかし、これらの病院の治療では、筋肉の柔軟性を取り戻すのに、かなりの期間を要したり、あるいは、これらの治療を続けても、なかなか効果が現れなかったりします。

胸郭出口症候群は、首や肩に硬くなったコワバリやシコリができていたり、それにより、肩甲骨骨の位置がズレタ状態になっていたりしているからです。

しかも、仕事や家事の疲労や緊張で、気づかないうちに、首スジから胸元にかけての筋肉が硬くなったり、収縮したりするからです。

【 当院の、胸郭出口症候群の治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

当院では、胸郭出口症候群の改善に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、首スジから胸元の筋肉の緊張の緩和を行い、内部の神経や血管への圧迫を解消しています

マッサージ治療によって、「①血行やリンパの流れを良くする」、「②筋肉の弾力性や柔軟性を高める」、「③神経の興奮を鎮める」などの作用があるので、首スジから胸元の筋肉の、効果的なコワバリの解消になるからです。

しかも、首とその周辺は、筋肉が薄く、痛みに敏感で、しかも、重要な神経や気管などが通っているので、安全性と安心感もあります。

~ ツボの利用 ~

また、当院では、シコリや圧痛点、腫れ、などの確認や、筋肉の柔軟性の回復治療に、ツボを利用しています。

ツボは神経や血管が集まっているので、身体に不調が起きると、痛みや硬さとなって「反応点」として現れ、更に、症状を改善する「治療点」にもなるからです。

このツボの特徴を利用して、首スジから胸元の凝りや緊張が強まっている箇所をチェックし、刺激を与えていくと、血流が増幅して筋肉のコワバリが緩み、神経や血管の圧迫が緩和されます。

~ 腕・肘・手首なども ~

更に、腕・肘・手首なども、マッサージ治療にツボ治療を加えて、筋肉のコワバリの解消や、血行の回復を行い、症状の改善を行っています。

腕・肘・手首は、肩から指に続く、非常にたくさんの細い筋肉と、筋肉に沿った様々な血管が走行しているので、患者ごとの症状に合わせて、筋肉の弾力性や柔軟性を高めて、血行やリンパの流れを良くする事が必要になるからです。

しかも、腕の神経に沿ってツボが点在しているので、神経や血管が集まっているツボを利用すると、“腕”の疲労や緊張の解消に効果があり、それによって胸郭出口症候群の軽減に効果があります。

~ そのままにしていると ~

胸郭出口症候群は、そのままにしていると、腕や手のしびれや違和感が慢性化するだけでなく、手先が動かしにくくなったり、握力が低下したり、腕から手の指にかけてシビレと痛みが起きたり、頭痛や吐き気などが起きたりします。

当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ反応を併用する事で、体調や症状に合わせて、首スジから胸元にかけてコワバリ解消と腕の症状の改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

五十肩の、筋肉のコワバリとシコリ解消

【(症例)痛み・しびれ 】

五十肩の治療で、急性期の肩の強い痛みが少し和らいでくると、リハビリ治療(運動療法)が開始され、肩や背中の筋肉のコワバリやシコリを和らげて、滞っている血液の流れを回復させ、敏感になっている神経を和らげる治療法に移っていきます。

しかし、肩や背中の筋肉のコワバリが強くなって、肩の可動範囲が制限されたり、血行の悪化で神経が極度に敏感になって、痛みが起き易くなっていたりするので、思うようにリハビリ治療(運動療法)ができません。

このような場合には、肩と肩周囲の状態に合わせて、身体の回復する力を上げていく事が必要なので、神経と血管が集まっている肩のツボを利用して刺激を与えると、血流が増幅し、敏感になっている神経が和らいで、身体の正常な状態に戻ろうとする力が活性化するだけでなく、五十肩のリハビリ治療が行い易くなります。

【 五十肩の、リハビリ(運動療法)の目的 】

~ 肩関節の動く範囲を回復と、痛みの軽減 ~

五十肩を発症し、肩から激しい痛みが起きて、寝ていても肩が痛くて眠れなかった時期から、いくらか肩の痛みが和らいでくると、治療方針が、肩関節のリハビリ治療(運動療法)に移っていきます。

リハビリ治療を行うのは、肩の痛みや炎症などが和らいでも、肩の筋肉がコワバッタまま固まってしまうと、肩関節の動く範囲が制限された状態になってしまうので、リハビリ治療で少しずつ肩関節を動かす事で『① 肩関節の動く範囲を回復』させる為です。

また、二番目の目的として、肩関節の動かせる範囲が制限されると、関節内が炎症したまま血行が悪化して神経を刺激し、痛みが続いてしまうので、肩と周辺の筋肉を動かす事で血流を促して『② 痛みを軽減させる』為です。

~ 肩甲骨の動きを取り戻す ~

そして、三番目の目的として『③ 肩甲骨の自由な動きを取り戻す』事です。

これは、腕を動かす為は、肩甲骨と肩関節が“一体”となって動く必要があるので、「五十肩で動かなくなった肩甲骨が動く ⇒ 肩甲骨周囲の血流改善 ⇒ 肩関節の血流改善 ⇒ 関節内の炎症の低下と痛み軽減 ⇒ 肩関節の動きの回復」となり、肩と腕の動きの改善に効果があるからです。

しかも、肩甲骨周囲の筋肉が、肩関節を下側から支えながら、肩関節を動かしているので、五十肩治療の良し悪しは『③ 肩甲骨の自由な動きを取り戻す事』と言われるほど、重要な治療ポイントになっています。

~ 背中の筋肉のコンディショニング ~

更に、肩関節のリハビリを行う四番目の目的として『④ 背中の筋肉のコンディショニング』があります。

肩や背中の筋肉が緊張して血行不良になると、背中に痛みが起き易くなるだけでなく、肩や背中の血行不良によって肩関節の治りが悪くなってしまうので、肩関節のリハビリ治療で肩と背中の血行を回復させると、コンディショニング効果となり、肩や背中の筋肉の働きが改善され、肩関節の動きが良くなるからです。

このような目的から、リハビリの専門家が、患者の肩関節の動き、筋力、患者の姿勢などをチェックして、患者の五十肩の症状に合わせてリハビリ計画を作成し、治療を指導しています。

【 リハビリのやり方と、設定、加減の難しさ 】

~ 何かのキッカケで、再び強い痛みが ~

しかし、リハビリ治療をする時期になっても、肩の痛みは、少し強い痛みが和らいだぐらいで、「何とか痛みを我慢できる程度」で、しかも、神経が異常に敏感になっている為に、何かのキッカケで、再び、イキナリ強い痛みに襲われる事が何度もあります。

この為、着替えや洗髪の時に、用心しながら、腕を上げたり廻したりしても、急にスルドイ痛みが起きて腕が固まってしまったり、あるいは、「このくらいなら、それほど痛みは起きないだろう」と思って腕を動かすと、突然、肩に激しい痛みが起きて、肩や腕が張り付いてしまったりします。

しかも、肩に激痛が起きて、肩や背中の筋肉が緊張すると、肩だけでなく、身体も“金縛り”にあったように身動きできなくなるので、五十肩になると、生活に支障をきたしてしまいます。

~ 運動のやり方や負荷の難しさ ~

このように、油断していると、突然、強い痛みに襲われる“不安”や“恐れ”があるので、五十肩のリハビリ治療を行う時に、肩関節を動かす方向や範囲、そして、負荷のかけ方が難しくなります

例えば、痛みが起きそうな“不安”や“恐れ”を感じると、思わず、肩の動作を止めてリハビリ治療を中断したり、あるいは、痛みを避けようとして、患部の肩の負荷が少なくなるように、肩以外の筋肉を動かしたりしてしまうからです。

また、痛みの出ない範囲にリハビリ治療をしていると、形だけの動作になってしまうので、「一向に改善されない」結果になったり、あるいは、ある程度、動くようになっても、それ以上は効果が無くなって、「頭打ち」状態になったりします。

~ 痛みを避けていると ~

しかも、痛みを避けて、あまり肩や背中の筋肉を動かさないようにすると、『④ 背中の筋肉のコンディショニング』ができない為に、いつまでも背中の不快なダルサに悩まされたり、肩や背中の筋肉のコワバリで神経が圧迫され続けるので、背中の凝りや痛みなどが強まったりします。

また、肩や背中の筋肉を動かさずにいると、血行の悪化が改善されない為に、不要な老廃物が溜まり、必要な酸素や栄養分が不足したままになるので、これによって神経が刺激されて、背中の凝りや痛みに悩まされる事もあります。

更に、それらの影響で身体の不快感が続いたり、悩まされたりすると、自律神経の負担が大きくなって体調を保てなくなり、疲れ易さやダルサが強まったり、頭痛、集中力の低下、不眠、イライラ感、めまい、などを繰り返すようになったりします。

【 コワバリやシコリ解消の重要性 】

~ 肩や肩甲骨周辺の血流改善 ~

この事から、リハビリ治療で肩関節を動かす為には、肩周囲の極度にコワバッテいる筋や腱を柔らかくしたり、筋肉内の悪化している血流を改善したりして、敏感になっている神経を和らげて鎮める事が大切です。

また、肩甲骨周辺の筋肉は、肩関節の動作の支えになっているので、肩甲骨周りの硬くコワバリやシコリを和らげて、滞っている血液の流れを回復させる事も大切です。

これらで、肩関節や肩甲骨周辺の血流が改善されると、肩周辺の低くなっていた体温が回復して、肩を動かす際に使われる深部の筋肉(インナーマッスル)の動きが良くなってくるので、五十肩の治療を高める事ができます

~ 肩関節をとりまく筋肉を緩める ~

病院では、五十肩の痛みを予防したり緩和したりする為に、肩関節をとりまく筋肉を緩めて、血流の改善をする為に、ホットパックや湿布薬、超短波治療器、超音波治療器、などがよく用いられます。

肩関節の筋肉を緩めて、肩周辺の低くなっている体温が回復してくると、血流が改善し、筋肉のコワバリや痛みが和らぐので、肩を動かし易くなるからです。

この為、肩の痛みの緩和や肩の動きを改善する為に、病院で患部を温めるだけでなく、自宅での入浴も勧めています。

~ 五十肩のコワバリやシコリ ~

しかし、五十肩になり、肩や背中の筋肉内に“硬いコワバリ”や“シコリ”ができると、ストレッチや温熱療法などで、これらを解消するのが困難です。

特に、肩甲骨と背骨の間に、ズキズキとした痛みを発する“シコリ”ができると、チョッとした動作や、軽い動作でも、シコリ付近の神経が敏感に反応して、肩全体に痛みが拡がったり、大きくなったりするので、毎日の生活に支障をきたすだけでなく、リハビリ治療が行いづらくなります。

しかも、“硬いコワバリ”や“シコリ”ができると、付近の筋肉もコワバッテくるので、肩の痛みと肩関節の動きの改善が進まず、五十肩を長引かせてしまいます。

【 当院の、ツボ治療+運動療法+マッサージ治療 】

~ ツボの利用 ~

当院は、五十肩の改善と体調の回復に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、症状の緩和と改善を行っています。

ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです

このツボの特徴から、五十肩で、痛みとなって現れたツボに、症状や体調に合わせた刺激を与えると、血液やリンパ液の流れが増幅して筋肉のコワバリを軟化させ、敏感になっている神経を和らげ、五十肩のリハビリが行い易くなります。

~ 運動療法 ~

更に、当院では、肩関節の可動域の改善の為に『運動療法』も併せて行っています。

当院が行っている『運動療法』は、患者が横に寝た状態で、施術者が患者に無理が無いように肩や肩甲骨を動かす方法なので、リラックスした状態で、動かしづらい肩関節や肩甲骨を十分に動かす事ができます。

これによって、五十肩治療で重要な『肩甲骨の動きの回復』も、患者に負担が少ない状態で、筋肉や腱の癒着の解消や、コワバッテいる肩関節周囲の筋肉の弾力性や柔軟性を回復させ、肩甲骨の可動範囲を拡げるようにしています。

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療の利用 ~

そして、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、身体の回復力を高めるようにしています、

東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、昔から『筋肉の柔軟性回復』と『血行改善』に効果のある治療方法なので、気になる肩関節や背中などの筋肉のコワバリを解消すると、それによって、神経の過敏状態が和らぐからです。

また、肩や背中の柔軟性が増すと、筋肉のコワバリやシコリが解消されてくるので、肩関節にかかる負荷が少なくなり、痛みを軽減すると共に、肩関節を改善する働きがあります。

~ 難しいセルフリハビリに ~

リハビリ治療は、「痛みは、自分しか分からない」事から“セルフリハビリ”が原則になっていますが、五十肩で生じる肩や背中のコワバリやシコリの解消は、セルフリハビリでは困難です。

当院は、リハビリが難しい五十肩の筋肉のコワバリ解消と血液の循環の改善に、マッサージ治療にツボ治療と運動療法を加えて、症状の改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

見上げた時の、首・肩からの刺激痛

【(症例)痛み・しびれ 】

フト見上げた時や、後ろを振り返った時に、いきなり首から肩や腕にかけて、ビリビリッと電気が走ったような強烈な刺激痛とシビレに襲われる事があります。

ずうっと疲労やストレスが続いていたり、いつも肩こりに悩まされていたりすると、コワバッタ首の筋肉が、首の神経の出入り口を狭める為に、首を後ろに動かした時に、首の神経を圧迫して、刺激痛とシビレを引き起こすからです。

そのままにしていると、首の筋肉のコワバリで首の動く範囲が限られ、首からの刺激痛とシビレで生活に支障が生じてしまうので、安全性のある治療で、コワバッタ首の筋肉を回復させ、首の神経が圧迫される状態を解消する事が大切です。

【 首の過緊張や凝りから 】

~ 首の神経への圧迫 ~

何気なく顔を上に向けた時や、首をチョット反らした時に、首すじから肩や腕にかけて、強いシビレと痛みが急に走り、その強烈な刺激で、イキナリ身体が固まってしまう事があります。

これは、首の骨(頸椎)からの神経の出入り口が、『狭く』『すき間が無く』『キチキチ状態』になっているので、疲労や緊張が続いて首や肩の筋肉のコワバリが強まると、首の骨の神経の出入口を圧迫して、ますます窮屈にしてしまうので、顔を上に向けた時や、後ろに振り向いた時に、首の神経が圧迫されて刺激される為です

この為、デスクワークが続いていたり、慢性的な肩こりに悩まされていたり、精神的な疲労と緊張が続いたり、重い物を運ぶ事が多かったりすると、このような首・肩からの刺激痛が起き易くなります。

~ 関節の椎間板が薄くなって ~

また、首の関節の“椎間板が薄くなった”事で、首・肩から刺激痛が起きる事もあります。

関節のクッション役をしている椎間板は、ゼリー状で、約75%が水分で成り立っていますが、20歳を過ぎた頃から水分が徐々に失われてくる為に、薄くなったり、潰れたり、弾力が無くなって亀裂が入ったりします。

椎間板が薄くなってくる事は自然現象ですが、これによって関節の高さが低くなり、その上、中高年になって首の筋肉の凝りやコワバリが慢性化すると、首の骨(頸椎)の神経の出入り口をますます狭くなるので、神経が圧迫されて、首・肩から刺激痛が起き易くなります。

~ 首を動かす範囲や頻度から ~

しかも、首は背中や腰に比べると、動かす範囲や頻度が多い為に、これによって首の筋肉がコワバルと、余計に神経の出入口を狭くしたり、神経の出入り口が“イビツな形”になったりします。

この結果、首の神経が神経の出入口に接触し易くなるので、いつもジンジンする不快なシビレを感じたり、何かの拍子で首を動かすと、強烈な刺激痛とシビレが起きたりします。

例えば、柔術などの格闘技、ラグビーやサッカーなど首に衝撃が加わるスポーツはもちろんですが、水泳や卓球、あるいは車の運転や流れ作業などで、首を何度も左右に動かす事が多いと発症し易くなります。

【 ストレートネック、首猫背 】

~ 過緊張や凝りを強めて ~

特に、首の筋肉の過緊張や凝りを強めて、症状を悪化させるのが、首を丸めて頭を前に出す『首猫背』と、顔を前に突き出す『ストレートネック』です

『ストレートネック』や『首猫背』が続くと、頭を支える首の筋肉の負担が大きくなるので、仕事や家事をしていると、ジンジン、ズキズキ、チクチクする痛みなどを強く感じたり、何もしていなくても、首や肩の疲労感やダルサ感に悩まされたりします。

この状態が続くと、首の筋肉のコワバリが、首の骨(頸椎)近くの神経を圧迫するので、いつも首から違和感やシビレ感を意識させられる状態になったり、首の筋肉のコワバリが強まって、頭の動きが制限されたりします。

~ 喉の違和感や、顔のムクミ ~

また、首から違和感やシビレが生じたり、頭の動きが制限されたりすると、喉の違和感や、顔にムクミが起きる事もあります。

『ストレートネック』や『首猫背』の影響で、首の筋肉がコワバッテくると、喉(のど)近くの筋肉(胸鎖乳突筋)もコワバルので、「喉付近のコワバリ感」や「喉の詰まり感」、「息がしづらい」、などを生じるからです。

しかも、首の筋肉がコワバルと、顔の血行やリンパ液の流れが悪くなるので、これによって、顔の皮膚の弾力性が失われてシワやタルミが生じ、『疲れ顔』や『老け顔』、顔のムクミが起きるようになります。

~ 不快感や痛み、そして感覚や筋力に異常が ~

更に『ストレートネック』や『首猫背』の影響で、首の神経が刺激されて、敏感になってくると、首・肩・腕に不快な痛みが起きたり、手の感覚や筋力に異常が起きたりします。

よくあるケースが、「仕事をしていなくても、首から肩にかけて不快感や痛みが続く」、「仰向けで寝ると、肩の神経が圧迫されてシビレや痛みがする」、「肩甲骨の内側や脇の下も、シビレと痛みを感じる」、などです。

そして、首の神経が圧迫され続けると、指先の感覚が鈍感になり、「箸を使う事やボタンを留めるなどの手先の作業が、しにくくなった」とか、あるいは手の筋力が弱って、「ビンや蓋を開けるときに、握力が弱く感じる」といった症状が起きる事もあります。

【 整形外科での受診 】

~ 保存療法と生活指導 ~

このような、首から肩・腕へのシビレや痛みを解消するには、首と首周囲の筋肉の緊張を解消させて、首の神経の出入口の筋肉のコワバリを解消させる事が必要です。

整形外科で治療を受けると、日常生活の疲労と緊張が影響しているので、保存療法による治療と生活指導が中心になります

保存療法として、筋肉の緊張を和らげる為に、湿布薬や、筋肉弛緩薬、ビタミン剤などの処方が行われ、更に、筋肉を緩める電気刺激や、首の牽引などを行い、そして生活指導として、首を後方へ反らせないように注意したり、不良姿勢や生活習慣を改善するようにアドバイスしたりします。

~ 毎日の作業や姿勢で ~

かし、整形外科での治療は、首のコワバッタ筋肉を、直接、緩和させて解消する治療ではないので、なかなか、スッキリとした改善効果が現れません

しかも、首の筋肉は、精神的な緊張やストレスを感じると、緊張してコワバル性質があるので、仕事や家庭でストレスが強まったり、イライラしたりすると、どうしても首の筋肉の緊張が強まります。

この為、姿勢や仕事で首に負担がかかり続けてしまうので、整形外科の治療を続けても、改善が難しくなります。

~ シコリ(硬結)の発生 ~

また、首の筋肉のコワバリが慢性化すると、コワバッタ筋肉内に硬い“シコリ(硬結)”が生じるようになり、シコリ付近の血行が遮断されます。

この結果、シコリから絶えずズキズキと疼(うず)くような痛みが起きるので、首や肩の筋肉のコワバリが強まり、首の骨(頸椎)近くの神経を強く圧迫するだけでなく、シコリ付近の神経の異常な興奮が続き、余計に痛みと筋肉のコワバリを強めます。

しかし、シコリは、筋肉が硬く凝り固まった状態になっている為に、ストレッチや運動をしても、引き延ばして和らげる事が難しく、整形外科の電気刺激や首の牽引などを行っても、引き延ばして和らげる事が困難です。

【 当院の、首のシビレや痛みの治療 】

~ マッサージ治療にツボ治療を加え ~

このような首のコワバリや凝りによる、首から肩や腕へのシビレや痛みに対して、当院では、マッサージ治療にツボ治療を加えて、首の筋肉のコワバリ解消と、敏感になっている首の神経の回復を行っています。

ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです

しかも、首の痛みが生じる箇所は、東洋医学のツボ(経穴)の位置とほぼ一致しているので、東洋医療のツボ利用が、そのまま使える利点があります。

~ 抵抗感が少なく、リラックスした状態で ~

また、マッサージ治療によって、直接、患部の血行やリンパの流れを良くしたり、筋肉の弾力性や柔軟性を高めたりするので、これによって敏感になっている首の神経を鎮め、シビレや痛みを和らげられます。

更に、首の後ろには、自律神経の中の、リラックスに関わる副交感神経(迷走神経)の働きを促すツボがあるので、これをマッサージ治療で利用すると、首からシビレや痛みを発しているシコリを和らげて、解消させる効果があります。

しかも、首は、筋肉が薄く、内側に重要な神経や血管が通っているので、東洋医療をベースにしたマッサージ治療によって、患者にとって、抵抗感が少なく、リラックスした状態で、首の治療が受けられます。

~ 身体のバランスの回復 ~

当院では、首や肩の患部の治療だけでなく、首の負荷を緩和させる為に、上半身のコワバリ状態を診断し、身体のバランスを回復させる治療も、症状に合わせて行っています。

姿勢が悪くなっていたり、不快な症状があったりすると、それによって、首や肩のコワバリが強まって、首や肩のシビレや痛みが起き易くなるからです。

特に、『ストレートネック』や『首猫背』は、首や肩のシビレの大きな原因になるので、上半身のコワバリ箇所を確認して、マッサージ治療とツボ治療を併用し、筋肉の血行やリンパの流れの改善と筋肉の弾力性や柔軟性の回復を、重点的に行っています。

~ 効果的な首の柔軟性回復 ~

ツボ治療を併用したマッサージ治療は、身体の異常を知らせる反応点(ツボ)を利用した治療法なので、患者にとって無理が無く、しかも、首の筋肉の柔軟性の回復が効果的に行えます。

当院は、首の凝りやシコリ(硬結)の解消や、それに伴う痛みやシビレの回復治療を、安全性が高く、患者がリラックスした状態で受けられるように、マッサージ治療とツボ治療を併用しています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

ズキズキと疼(うず)くような、慢性的な、凝りや痛み

【(症例)痛み・しびれ 】

頭痛、肩こり、腰痛などに悩まされていると、凝りや痛みを発している筋肉の内部に、筋肉が凝り固まったような、ゴリゴリとしたシコリ(硬結)ができている事があります。

始めは、休めば回復する疲労や緊張であっても、繰り返すうちに、コワバッタ筋肉内に硬いシコリができて血行が遮断されるので、神経が刺激されてズキズキと疼くような痛みが続いたり、ダルサ感、疲労感などが強まったり、回復力が低下して凝りや痛みが長引いたりするようになり、頭痛、肩こり、腰痛などの原因になります。

このようなシコリの解消には、症状を悪化させるシコリを無くし、身体の調子(治る力)を上げていく事が必要なので、湿布を貼ったり、温めたり、ストレッチしたりするよりも、シコリ周辺から血液やリンパ液の流れを回復させて、コワバッタ筋肉を改善すると共に、敏感になっている神経を和らげて、筋肉を正常な状態に戻す事が大切です。

【 疲労や緊張から 】

~ 血行悪化と神経の異常興奮 ~

頭痛、肩こり、腰痛などが起きても、「そのうち、治るだろう」と思っていると、日が経つうちに、内部からのズキズキと疼くような痛みが強まったり、慢性化したりする事があります。

これは、一時的な疲労や緊張による痛みであっても、仕事や家事の疲労が続いたり、身体を動かさない毎日だったりすると、身体に老廃物や疲労物質が溜まり、そして、身体に必要な栄養や酸素が流入しづらくなってくるので、次第に神経への刺激が強まり、身体の回復力が低下してくるからです

しかも、このような状態が続いて体調を保てなくなると、痛みを緩和する働きが弱まる上に、痛みに敏感に反応するようになるので、「痛みが痛みを引き起こす」状態になり、今まで以上にズキズキ・ジンジンする痛みがしてきたり、身体を休めても痛みが続いたりします。

~ シコリの発生 ~

また、このような状態になると、血流とリンパ液の流れが悪化してくるので、筋肉に含まれる水分が減少して、筋肉が縮み、コワバリが強まります。

しかも、仕事や家事の疲労が続いたり、身体を動かさない毎日だったりすると、血流とリンパ液の流れの悪化で老廃物や疲労物質が溜まるので、筋肉の神経を刺激して筋肉を異常に収縮させて、硬くなり、筋肉内に硬いシコリ(硬結)が生じるようになります。

そして、筋肉内に硬いシコリ(硬結)ができると、毛細血管の血流が遮断される為に、神経が刺激されて、ジンジン・ズキズキする“神経特有の痛み”が起きたり、チョッとした疲労やストレスでも、敏感になった神経がすぐに反応して、疲れやダルサを強く感じたりして、慢性化する頭痛、肩こり、腰痛などの原因になります。

~ デスクワークで ~

シコリは、疲労や緊張が長引いたり、繰り返されたりすると生じるので、デスクワークをしているうちに、シコリが生じ易くなります。

デスクワークをしていると筋肉がコワバッテ、血行が悪化する上に、同じ姿勢を続けたり、精神的な緊張が続いたりするので、身体の中に老廃物や疲労物質が溜まるからです。

この為、首・肩・腰などに硬いシコリ(硬結)ができると、頭痛、肩こり、腰痛などの原因になり、神経が敏感になっているので、しばらく休んでも、すぐに痛みや不快感がぶりかえしたり、慢性化したりします。

【 自律神経への圧迫や刺激 】

~ 首の後ろや肩甲骨近くのシコリ ~

また、首の後ろや背骨の内側には“自律神経”が通っているので、疲労や緊張で、首の後ろや背骨の内側にシコリができると、自律神経を圧迫したり、刺激したりします

例えば、首の後ろ側にシコリができて自律神経が圧迫されると、凝り感や痛みだけでなく、いつも“頭重感”に悩まされて「何となく身体の調子が悪い」と感じたり、あるいは、頭痛が起き易くなったりします。

また、肩甲骨の近くにシコリができて、背骨沿いに通っている自律神経が圧迫されると、背中の疲労感やコワバリ感が強まり、肩甲骨の内部からチクチク・ズキズキとする痛みが起きたり、更に、「背中のコワバリで呼吸が浅くなり、疲れ易くなった」、「何となく身体の調子が悪い」などが起きたりします。

~ 寒冷痛、天気痛、古傷の痛み ~

更に、シコリができて、身体の痛みや不快感が長引いたり、身体の不調感が続いたりすると、「寒くなったり気圧が低くなったりすると、身体に痛み(寒冷痛)が起きる」、「天気が悪くなると、膝や腰の関節の痛みが悪化する」などの『天気痛』や『気象病』が起きます。

身体の痛みや不快感、あるいは、身体の不調感などで、体調を保つ自律神経の働きが不安定になると、気候の変わり目や気圧の変化時に、体調を合わせる事ができなくなるので、頭重感や頭痛が起きたり、関節の神経が刺激されて痛みが起きたりするからです。

また、ケガによる古傷や、手術による傷痕も、その箇所の筋肉のコワバリが残っていたり、血行が悪化していたりすると、寒さを感じたり、体調が悪化したりすると、神経が敏感に反応して、ジンジン・ジクジクした痛みを感じる事があります。

~ 自律神経の不安定化 ~

このように、首、肩、肩甲骨周辺、腰などにシコリができると、筋肉内の神経が刺激されるだけでなく、近くの自律神経に影響して、「何となく身体の調子が悪い」といった不調感や、頭重感・頭痛、慢性腰痛などが起きるようになります。

そして、自律神経への影響が続いたり、強まったりすると、不調感や不快感が増して、「気分的にイライラする」、「集中力が続かなくなる」などが起きたり、体調を保ちづらくなったりします。

また、不調感や不快感が強まると、心身を休ませる副交感神経の働きが低下するので、長引いて、なかなか回復しなくなります。

【 解消しづらいシコリ 】

~ ストレッチや運動によるシコリの解消 ~

筋肉内にシコリができると、神経特有の“ジ~ン”と神経特有の響くような痛みを感じたり、また、皮膚の上から触ると、コリコリとした塊(かたまり)を感じられたりするので、シコリができている事が分かります。

しかし、シコリをストレッチや運動で解消するのが困難です。

ストレッチや運動で周辺の筋肉を伸ばす事は可能でも、肝心のシコリは硬く固まった状態なので、シコリ部分を伸ばす事ができない為です

~ 思うように手が届かない為に ~

しかも、シコリは、首の後ろ側や、背骨沿い、肩甲骨の内側、腰の後ろ側などにできるので、筋肉内にシコリができている事は分かっていても、眼で、直接、確認できない上に、思うように手が届きません。

この結果、シコリ周囲の筋肉を伸ばすぐらいのストレッチや運動になるので、シコリは残ったままになります。

この為、整形外科や接骨院で、患部を伸ばす“牽引治療”を受けても、やはり、シコリ周囲の筋肉を伸ばすだけになります。

~ シコリ周辺の強いネジレや萎縮の解消 ~

また、シコリ周辺の筋肉も、シコリの影響でコワバッテいたり、血行が極度に悪化していたりするので、これらの筋肉の弾力性や柔軟性を取り戻し、毛細血管の血流を回復させる事も必要です。

この為、これらのシコリを囲む筋肉に対して、萎縮やネジレを緩める為に、横や斜めなど、いろいろな方向に引き伸ばす事が必要です。

しかし、ストレッチや運動は、“一方向”に筋肉を伸ばす事はできても、前後左右の“いろいろな方向”に伸ばす事ができないので、シコリ周辺の筋肉のコワバリや血行悪化を解消させる事が困難です。

【 当院の、ツボ治療とマッサージ治療 】

~ ツボ治療 を加えて~

当院は、シコリから生じる不快な凝りや痛みの解消に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療とツボ治療を行っています。

ツボ治療を行っているのは、シコリができる位置とツボの位置が、ほぼ一致しているからです

しかも、ツボは、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている箇所を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切に刺激を与えると、その刺激に神経が反応して痛みや違和感が減少したり、筋肉内の毛細血管が緩んで血流が改善したりします。

~ 神経や血管が集まっているツボ ~

このつぼの特徴から、当院では、「押されると身体の芯まで響いてくる」、「痛いけど気持ちいい」、「ツボをしっかり押されている」と感じられる箇所を、ツボを利用して確認し、症状や体調に合わせて刺激を加え、シコリを解消しています。

ツボには神経や血管が集まっているので、反応がハッキリと現れているツボに適度な刺激を与えると、毛細血管が拡がって血流が増え、筋肉の弾力性や柔軟性が回復してくるからです。

また、筋肉の弾力性や柔軟性が回復してくると、敏感になっていた神経の興奮が和らぎ、凝り固まっているシコリが緩和されてきます。

~ 疲労や緊張を緩和させて ~

更に、当院では、体調の改善を行う為に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、シコリ周辺の筋肉のコワバリを解消し、血行を回復させています。

東洋医療では、「病気にはまだなっていないけれども、何となく身体の調子が悪い」といった状態を『未病(みびょう)』と呼んで、体調や体質に合わせて、血行の改善や筋肉の柔軟性回復などで神経の興奮を鎮め、身体の調子(治る力)を上げてきたので、シコリ以外の筋肉の状態を調べて回復させるのに適しているからです。

特に中高年になって、毎日の疲れや運動不足などで身体の回復力が低下していると、身体の回復が追いつかなくなっているので、マッサージ治療で、体調や体質に合わせて回復を図ると、スッキリした感じになり、身体の調子(治る力)を上げていく効果があります。

~ 痛みや体調の改善 ~

痛みが慢性化したり、筋肉内にシコリができたりすると、付近の神経の異常な興奮が起きたり、自律神経の働きを不安定化させたりして、「何となく身体の調子が悪い」といった状態になります。

当院は、マッサージ治療にツボ治療を加え、神経の興奮を和らげて、筋肉内のシコリの解消を図り、神経の異常興奮を和らげて、痛みや体調の改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

疲労・緊張に敏感に反応する、頭の痛み

【(症例)痛み・しびれ 】

緊張型頭痛は“肩こり頭痛”と言われ、頭を支えている首や肩の筋肉が、疲労や緊張でコワバリが強まって、血行が悪化すると頭痛を引き起こしますが、ストレスや心配事なども、首や肩の筋肉の緊張を強めて、血行を悪化させるので、緊張型頭痛を引き起こします。

しかも、ストレスや心配事などが続くと、首や肩の筋肉の緊張も続いて、後頭部から首筋にかけての圧迫感や頭重感に悩まされたり、チョットしたストレスや疲労で、すぐに頭がギューッと締めつけられる痛みが起きたりします。

このような疲労・緊張に敏感に反応する頭の痛みを改善するには、敏感になっている神経を鎮める事が必要なので、神経や血管が集まっているツボを利用して、悪化している首や肩の血流を活発化させ、それによって神経を刺激している老廃物の排出を促し、神経の感受性を和らげる事が大切です。

【 緊張型頭痛 】

~ 肩こりは日本人の国民病 ~

“肩こり頭痛”と言われる緊張型頭痛は、以前から「肩こりは日本人の国民病」と言われているので、多くの人が経験する頭痛になっています

これは日本人が、欧米人に比べて頭が大きい割に体格が小さく、首や肩の筋肉量が少ないので、仕事や家事で、背中を丸めた姿勢や、頭を突き出すような姿勢が多くなると、頭を支える首や肩の筋肉に負担が強まる為です。

特に、首が細く、なで肩の女性は、首や肩の筋力が弱くなるので、前かがみになってPCやスマホ操作を続けていると、頭を支える首や肩の筋肉に負担が強まるだけでなく、操作をする為に前方に出している腕の重みで肩の負担が増すので、ますます首や肩の筋肉の緊張が強まり、緊張型頭痛が起き易くなります。

~ 姿勢を維持する緊張から ~

また、毎日、長時間のデスクワークや立ち仕事が続くと、肩周辺の“姿勢を維持する緊張”から筋肉がコワバッテ、肩周辺の神経が圧迫されたり、肩周辺の血行が悪化したりするので、緊張型頭痛を引き起こします。

しかも、“姿勢を維持する緊張”が続いて、肩周辺の神経が敏感に反応するようになると、いつも後頭部から首筋にかけての圧迫感に悩まされたり、一日中だらだらと頭重感がしてきたりします。

更に、これらの痛みや不快感で、肩や首の血管が収縮し、血管の弾力性も無くなってくるので、血流の悪化が慢性化し、首や肩にジンジン・ズキズキする痛みが増したり、後頭部のズキズキする痛みが強まったりします。

~ 神経を刺激する神経回路の発生 ~

仕事や人間関係などによるストレスや不安も、身体の緊張を強めるので、肩・首・背中の肩甲骨周辺などの筋肉のコワバリが強まり、緊張型頭痛を悪化させます。

しかも、仕事や家庭の不安やストレスなどで、「リラックスしにくい」、「いつもイライラ、ピリピリしている」、「気が休まらない」、「焦りや不安を感じる」などが続くと、筋肉の収縮が元に戻らなくなって、筋肉の拘縮状態が解消されなくなり、後頭部の神経を刺激する神経回路(トリガーポイント)ができます。

この結果、仕事や人間関係などで不安やストレスを感じると、すぐに後頭部の神経を圧迫刺激する神経回路が活性化し、頭重感で仕事が手につかなくなったり、頭が締め付けられるような痛みが起きたりします。

【 身体の緊張から 】

~ 指先操作の繰り返し ~

また、PCやスマホの操作をしていると、肩・首・背中の肩甲骨周辺などの筋肉が“操作に合わせて緊張”するので、次第に、首や肩の神経が圧迫されたり、神経が刺激されたりします

特に、パソコン入力を繰り返していると、手首や腕が疲労して筋肉がコワバッテくるので、「腕が重だるく感じる」、「手首や腕が硬くなる」、「指や腕に違和感が生じる」などが起き、これによって首や肩の神経疲労が起き、緊張型頭痛につながっていきます。

しかし、指先や腕の疲労は気付きにくいので、緊張型頭痛の手前の「腕や首が重苦しく感じる」、「頭が重くて、ダルイ」などの症状から、手首や腕の疲労状態に気付く事がよくあります。

~ 肩甲骨からの慢性的な痛みから ~

また、姿勢を保つ背骨と肩甲骨の間に、いつも疼くような不快な痛みを感じるようになると、これから緊張型頭痛が起きます。

背骨と肩甲骨の間の筋肉は、姿勢を保ったり、腕の動作を補助したり、腕の重みを支えたりする働きをするので、肩甲骨の間の筋肉に負荷が増して神経が刺激され続けると、不快な痛みが発生するだけでなく、身体の負荷が続く部位なので痛みが解消しづらくなり、肩と首の緊張部分を刺激し続けるからです。

この結果、背中や肩に疲れを感じると、すぐに背骨と肩甲骨の間に疼くような不快な痛みや違和感が起き、更に、肩と首の緊張部分を刺激するようになり、頭重感や緊張型頭痛を引き起こすようになります。

~ 緊張型頭痛の解消や予防 ~

緊張型頭痛の解消や予防として、一般的に、筋肉のコワバリで血行が悪くなった首や肩を、温めたり、ストレッチで前後左右に伸ばしたりして、首や肩の筋肉の柔軟性を回復させる事が勧められています。

しかし、首や肩の筋肉を温めたりストレッチをしたりして、頭痛を和らげる事ができても、毎日の仕事や家事などで首や肩の筋肉のコワバリと血行の悪化が続いたり、神経を刺激する神経回路ができていたりすると、なかなか期待するような頭痛解消の効果が得られません。

また、市販薬を利用した場合も、頭痛が和らぐ感じはしても、肩周辺の“凝り感”や頭のニブイ痛みが続いたり、ストレスや緊張が高まったりすると、再び頭痛に悩まされます。

【 神経回路(トリガーポイント)の解消 】

~ 病院での治療 ~

病院での緊張型頭痛の解消は、一般的に、痛みを和らげる「鎮痛薬」、炎症等の「消炎剤」、そして「筋肉の緊張の緩和する薬」などが処方されます。

しかし、病院で処方する薬を服用する事で、頭の痛みを軽減させても、緊張型頭痛は、姿勢や筋肉の慢性的な刺激から生じる頭痛なので、肩や首に凝り感や痛みが強まったり、ストレスや不安を感じたりすると、やはり、頭痛が再発します。

特に、首や肩などに、頭痛を誘発する神経回路(トリガーポイント)が解消されずにいると、疲労や緊張を感じると、すぐに神経が反応して頭重感や頭痛が起きる状態になります

~ 神経回路(トリガーポイント)の解消 の重要性~

この為、緊張型頭痛が解消しにくい場合は、首や肩の筋肉のコワバリ解消に加えて、後頭部の神経を刺激する神経回路(トリガーポイント)を確認して、解消させる事が必要です。

神経回路(トリガーポイント)ができている部分は、血行悪化や神経の高まりなどで、筋肉が凝り固まって硬いシコリ(硬結)ができているので、皮膚の上から触ってみると、内部にコリコリとした筋肉の塊が感じられます。

この特徴から、緊張型頭痛の解消には、皮膚の上から硬いシコリができている箇所を確認し、シコリ内部や周辺の悪化している毛細血管の流れを回復させて、コワバリを和らげると共に、敏感になっている神経を和らげていく事が必要です。

~ 背中の筋肉や血行の回復 ~

また、緊張型頭痛の解消には、首や肩周辺だけでなく、背中の筋肉も、コワバリや血行の悪化が生じているので、背中の筋肉や血行の回復も必要です。

この為、肩甲骨周辺を含めて上半身のコワバリやシコリを確認して、これらを解消したり、更に、首や肩の関節の動きをチェックして改善し、首に続く上半身の血液の流れを回復させたりする事も必要です。

特に、中高年になると、新陳代謝の低下や運動不足などで、筋肉疲労が起き易くなっているので、身体のコワバリ箇所やシコリ箇所をチェックして、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させる事が必要です。

【 当院の、緊張型頭痛の治療 】

~ マッサージ治療にツボ治療を加え ~

当院では緊張型頭痛の解消に、マッサージ治療にツボ治療を加えて、神経が敏感になっている箇所のチェックと、コワバリ箇所やシコリ箇所への回復施術を行っています

これは、痛みを引き起こす神経回路(トリガーポイント)の箇所が、東洋医学のツボ(経穴)の箇所と、ほぼ一致しているからです。

しかも、ツボは神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があります。

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

また、首は、内部に重要な神経や血管が通っている上に、外側の筋肉が薄くて小さな筋肉で構成されているので、このような非常にデリケートな首周りの治療に、東洋医療をベースにしたマッサージの治療が適しています。

当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療に、ツボ治療を加えているので、首や肩の治療が、無理無く、リラックスした状態で受けられます。

例えば、首や肩に筋肉のコワバリが慢性化していたり、硬いシコリができたりしても、ピンポイントに、安心して治療が受けられます。

~ 上半身のシコリやコワバリの解消 ~

更に、緊張型頭痛が慢性化して繰り返される場合は、首だけでなく、背中の筋肉内にある硬いシコリを解消させて、神経を刺激する神経回路(トリガーポイント)を無くす事も必要です。

この為、背中の疲労や緊張などの慢性化による痛みを、マッサージ治療にツボ治療を加えて改善させ、更に、肩甲骨を動かす『他動運動』を行い、背中の筋肉の柔軟性や血行の回復を行っています。

背中や肩のシコリやコワバリを解消させて、シコリ内の血流を回復させていくと、頭痛の解消や予防だけでなく、体調の回復にもなり、スッキリしてきます。

~ 疲労や緊張などの慢性化の治療 ~

“神経が過敏な状態”になって引き起こされる緊張型頭痛の解消には、昔から、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の症状の改善を行っている東洋医療をベースにしたマッサージ治療が適しています。

当院は、ツボを利用したマッサージ治療によって、安全に、無理が無いように、神経や血管を圧迫している緊張を解消して、長引く痛みや不快感の回復を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

片頭痛(偏頭痛)に起きる、肩こり感 と ダルサ

【(症例)痛み・しびれ 】

“肩こり頭痛”と言うと緊張型頭痛をイメージしますが、頭が激しく「ズキズキ・ガンガン」と痛む片頭痛も、頭痛が起きる前に『自律神経の不安定』による影響で、肩の凝り感や重ダルサが強く現れます。

しかも、『自律神経の不安定』によって後頭部の神経が刺激される為に、一般的な肩こりと違って、「肩の急な凝り感やダルサ」、「後頭部に、凝りが拡がってくる」、「首や肩が、グッと張ってくる」などの、特徴的な現れ方をします。

この為、片頭痛の“前触れ”のような肩こり感や重ダルサなどに気付いたら、片頭痛の予防と緩和の為に、早めに首や肩のコワバリと血流悪化を回復させて、高ぶっている神経の興奮を鎮め、身体の調子(治る力)を取り戻すように『自律神経の不安定』を改善する事が大切です。

【 片頭痛の原因 】

~ 片頭痛の痛み ~

女性は頭痛持ちが多いと言われ、中でも20~40代の女性は片頭痛に悩まされている事が多く、男性の3倍以上になっています。

片頭痛は、ズキンズキンと脈打つような頭痛発作が繰り返されて、頭の中をガンガンとする強い痛みが続き、その上、少しでも頭を動かすと、ますます痛みが強まるので、仕事や生活に支障をきたしてしまいます

しかも、強い痛みで神経が敏感になってくるので、始めは月に1~2度程度だった片頭痛が、1週間に1度と周期的に繰り返すようになります。

~ 脳血管の急な拡張 ~

片頭痛が起きるのは、忙しさから解放された時や、仕事が一段落してホッとした時と言われます。

よく言われるのが、月曜日からずっと仕事を頑張り続けた後、休日になって気分が緩んだ時に、「いきなり、頭がズキンズキンと脈打つように痛み出した」というケースです。

この為、片頭痛が起きる原因として、忙しさやストレスなどで自律神経の働きが不安定になると、気持ちが緩んだ時に、収縮していた脳の血管のコントロールが急激に緩んで、脳の血管が急に拡張し、脳の神経が圧迫されて刺激される為と考えられました。

~ 脳の神経が敏感に ~

しかし片頭痛は、気持ちが緩んだ時だけでなく、寝過ぎや寝不足、天気が崩れる前、気温の寒暖差を強く感じた時、あるいは、女性の場合にはホルモンのバランスが崩れた時なども、しばしば起きます。

この事から、最近では、片頭痛の原因を『ストレス・寝不足・寒暖の差・気圧の変化などで自律神経の働きが不安定になり、脳の神経が敏感になると、脳の血流のチョットした変化でも敏感に反応して、痛みが起き易くなる』と、考えられるようになりました。

身体の不調やストレスなどが続いて脳の神経が敏感になってくると、チョッとした刺激でも反応する状態になるので、何かのキッカケで脳の血流が増すと、それによって痛みを強く感じてしまうという考え方です。

【 片頭痛の前触れ 】

~ 自律神経の不安定から ~

このように、片頭痛が起きる原因として、従来の“脳の血管の拡張説”と、最近の“脳の神経の敏感説”の二通りありますが、どちらにしても、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経の働きが不安定した事が、片頭痛を引き起こすキッカケになっています

これは、自律神経が“五感”や“感情”といったセンサーと連携しながら、身体のバランスを保っているので、それによって『自律神経の不安定』が生じると、脳の血管の収縮と拡張をコントロールしている働きが失われて急に緩んで拡張したり、脳の神経が敏感になって痛みを起こしたりするからです。

この為、「だるい」、「肩がこる」、「冷える」、「疲れ易い」、「食欲が無い」、「眠れない」、「イライラする」、などの“体調の悪化”で、自律神経の働きが不安定になると、脳の血管のコントロールが失われたり、脳の神経が敏感になったりして、片頭痛が起き易くなります。

~ 片頭痛の前触れ ~

このように、片頭痛が『自律神経の不安定』と関係しているので、片頭痛に悩む人の33%~87%に、片頭痛が起きる前に『自律神経の不安定』による“体調の悪化”を感じています。

例えば、「何となく頭が重い」、「首や肩がこる」、「肩のダルサ」、「胃や腸が気持ち悪い」、「あくび(眠気)が出る」、「甘い物を食べたくなる」、「イライラする」、などです。

多くの場合、片頭痛の始まる数時間から1~2日前に『自律神経の不安定』による“体調の悪化”が、片頭痛の“前触れ”として現れ、だいたい5分から60分続き、その後、いったん元に戻り、その後に、片頭痛が起きています。

~ 片頭痛の予防や対策に ~

この為、片頭痛が起きる前の“前触れ”に気付いたら、首や肩などのコワバリ箇所や血行の悪化箇所をチェックして、それらを和げると、片頭痛の予防や対策に効果があります。

身体に感じる不快感を減少させて、体調を取り戻すようにすると、敏感になっている脳の神経を和らげて、自律神経の血管をコントロールする働きを回復させて安定化するからです。

これによって、血管が急激に拡張するリスクを減少させる事ができます。

【 前触れの、肩こり 】

~ 肩こり感や、肩のダルサ ~

特に、片頭痛の前に、片頭痛患者の75%の人が、“前触れ”として、肩こり感や肩のダルサを感じています。

これは、首や肩の筋肉が、絶えず頭を支えながら動かす働きをしているので、身体の不調やストレスなどが続いて『自律神経の不安定』が強まると、それがキッカケとなって、いきなり首や肩の筋肉のコワバリが強まり、血行が悪くなって、肩こり感やダルサが起きるからです

しかも、片頭痛の場合は『自律神経の不安定』が影響しているので、「首や肩が、グッと張ってくる」、「急に肩こり感がしてくる」、「後頭部に、凝りが拡がってくる」などの特徴的な現れ方をします。

~ 首が自律神経の通り道 ~

また、片頭痛の“前触れ”として、肩こり感やダルサが現れるのは、“首が自律神経の通り道”になっている事も影響しています。

ストレス、睡眠不足、睡眠過多、天候の変化などで『自律神経の不安定』が増すと、自律神経の通り道になっている首や肩の血行を悪化させて、肩こり感やダルサを起こさせるからです。

この為、「病気ではないけれど、何となく身体の調子が悪い」と感じ、それに伴って、独特な不快感を伴う肩こり感やダルサが起きてくる場合は、片頭痛の“前触れ”が考えられます。

~ 片頭痛を発生させる三叉神経 ~

しかも、脳の血管を取り巻いて片頭痛を発生させる『三叉(さんさ)神経』は、後頭部に伸びている神経(大後頭神経)と至近距離で交わっているので、この後頭部に伸びている神経から影響を受けます。

この為、ストレス、睡眠不足、睡眠過多、天候の変化などで、後頭部が緊張して、肩こり感やダルサなどが起きてくると、片頭痛を発生させる三叉神経に影響を与えて、「何となく頭痛がきそうだ」という片頭痛の“前触れ”が生じます。

そして更に『自律神経の不安定』が大きくなって、『三叉神経』が活性化(興奮)すると、『三叉神経は、脳内で一番大きな神経』なので、ズキズキ、ガンガンと激しく響くような頭痛が起き、更に『自律神経の不安定』によって、胃や腸がムカムカしてきたり、嘔吐したくなったりします。

【 当院の、片頭痛の予防治療 】

~ 頭痛体操 ~

片頭痛の予防や対策として、いろいろな方法がありますが、その中でも『頭痛体操』は、首や肩のコワバリを緩め、首や肩の敏感になっている神経を和らげる作用があるので、片頭痛の予防や軽減に広く勧められています。

しかし、『頭痛体操』は、頭と首を支える筋肉のコワバリと血行悪化を解消して、過敏になっている神経過敏を鎮める事が重要なポイントになるので、この効果を出すには、首や肩の“圧痛点(凝り)”を確認して、その圧痛点をうまく和らげ、筋肉のコワバリと血行悪化を解消させる事が必要です。

当院では、『頭痛体操』の代わりに、片頭痛の予防や対策に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療とツボ治療で、片頭痛の引き金となっている“圧痛点(凝り)”をツボ反応で確認し、それらを解消させ、それと共に体調の改善を行っています

~ 神経や血管が集まっているツボ ~

これは、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。

この為、片頭痛の予防や対策に、ツボを利用して、コワバッタ筋肉内の血流を回復させたり、敏感になっている神経の興奮を鎮めたりして、痛みや違和感を減少させ、体調の改善を行っています。

特に、片頭痛の“前触れ”が現れた段階で、首や肩などの、敏感になっている“圧痛点(凝り)”を、ツボを利用して鎮めると、片頭痛の予防や軽減に効果があります。

~ 安全に、無理がなく ~

更に、マッサージ治療で、血行やリンパの流れを高めて、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させると、敏感になっている神経が和らぎ、それによって、自律神経の負荷を減少させる効果があります。

高ぶっていた神経の興奮が収まってくると、身体の調子(治る力)を取り戻し、体調が回復してくるからです。

当院が行っているマッサージ治療は、東洋医療をベースにして、崩れかかった身体のバランスを、安全に、無理のない方法で、回復させる手技療法なので、片頭痛の予防や対策に安心して受けられます。

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

片頭痛の予防対策には、心身の疲労や緊張を解消させて、首や肩の血流を回復させ、自律神経の負荷を減らす事が必要なので、昔から、体調や体質に合わせて身体の調子(治る力)を上げていく、東洋医療をベースにしたマッサージ治療が適しています。

当院は、片頭痛の予防や対策に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、首や肩の筋肉の柔軟性と血行を回復させて、不快感や痛みを和らげ、敏感になっている神経の興奮を鎮める治療を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

腰痛の前兆(だるい、重い、疲れる、張る、こわばる、動かしにくい)

【(症例)痛み・しびれ 】

腰は、絶えず体重を支え、上半身や下半身の動作時の負荷もかかるので、「運動不足」、「長時間の同じ姿勢」、「姿勢の悪化」、「急な体重増加」、「ストレス」などが続くと、腰の血行が悪化し、筋力低下やコワバリが生じたり、骨格を歪めたりします。

また、これによって、腰の神経が刺激されて、ジンジン・ウズウズと痛む『慢性腰痛』に悩まされたり、腰の柔軟性が無くなって『ギックリ腰』を起こし易くなったり、腰の重ダルサや痛みで体調が悪化したりします。

この為、腰に「だるい」、「重い」、「疲れる」、「張る」、「こわばる」、「動かしにくい」などに気付いたら、腰痛や体調悪化が起きるアラームサインと考えて、腰を含めて、上半身と下半身のコワバリ箇所をチェックして、血行の回復と不快感や痛みを解消し、身体の調子(治る力)を維持する事が大切です。

【 腰の痛み 】

~ 腰の筋肉 ~

腰は、身体の動きに合わせて、身体の安定を保ったり、いろいろな動きをしたりするので、上半身や下半身に伸びている腰の筋肉が幾つもあり、それらが重なり合って構成されています。

しかし、筋肉が幾つも重なり合って構成されていても、疲労や緊張などで腰の筋肉に負担が増したり、運動不足や加齢などで腰の筋力が弱ったりすると、筋肉の伸縮性が失われて、コワバリが生じたり、血行が悪化したります。

そして、腰の筋肉のコワバリで神経が圧迫されたり、血行悪化で神経が刺激されたりするので、腰に、「だるい」、「重い」、「疲れ」、「張る」などの不快感や、痛みが起きます。

~ 腰痛症 ~

『腰は身体の“要(かなめ)”』の役割をしている為に、それだけ腰にかかる負担が大きくなり、この結果、気になる自覚症状の中で、腰痛が、男性1位、女性2位の順位になっていますが、

特に多いのが『腰痛症』で、腰痛の中で約85%を占め、レントゲンなどの検査をしても、腰椎椎間板ヘルニア、骨粗鬆症、坐骨神経痛のように、痛みの箇所や原因をハッキリ特定できない痛みです。

しかし『腰痛症』の原因は、腰が体重を支えながら、身体をひねる、反る、姿勢の保持などの働きをしているので、これらの働きをしているうちに、腰の筋肉の許容限度を超えて、神経が刺激された為と考えられています。

~ 慢性腰痛 ~

特に上半身の体重がかかる“骨盤の上側沿い”や、“背骨の根本”あたりは、絶えず上半身の負荷がかかり続けるので、『腰痛症』が起き易い場所です。

この為、“骨盤の上側沿い”や“背骨の根本”あたりの筋肉が、「運動不足」、「姿勢の悪化」、「同じ姿勢が続く」、「急な体重増加」などで弱ったり、余裕が無くなったりすると、骨盤の少し上側あたりや、背骨から1~2㎝離れた横あたりに、「痛み」を感じたり、「動かしにくい」、「引っかかった感じ」などが起きたりします。

これらの腰の痛みや違和感は、腰の筋肉の許容限度を超えた事から起きているので、姿勢を変えて筋肉の負担場所を変えたり、湿布を貼ったりする事で、ある程度、和らげられますが、腰の内部の“姿勢を支える筋肉”がコワバッテ、血行悪化が解消しきれなくなると、絶えず神経が刺激されるので、腰が絶えずジンジン・ウズウズと痛む『慢性腰痛』になります

【 ギックリ腰 】

~ 急性腰痛 ~

また、腰が、突然、強烈な痛みに襲われる事もあります。

いわゆる『ギックリ腰』と言われる症状で、病院の診断名では『急性腰痛』と言い、疲労や緊張などで腰の筋肉が硬くコワバルと、腰に大きな負荷がかかったり、急な動作をしたりした時に、腰の筋肉が耐えきれなくなって、多数の微細な断裂を引き起こし、強烈な痛みを引き起こしてしまいます。

強烈な痛みが起きると、身体の防衛反応が急激に働き、お腹の中の横隔膜がイキナリ縮み、声を出せなくなる事もあります。

~ アラームサイン ~

『ギックリ腰』は、イキナリ、激痛に襲われる感じがしますが、実際は『ギックリ腰』の前に、腰の疲労や緊張などで、腰からニブイ痛みや、凝り、ダルサなどを感じていたり、あるいは、何となくギックリ腰の不安を感じていたりします

ところが、毎日の仕事や家事などに追われていると、「疲れや年のせい」と思ったり、ツイ、「そのうち治るだろう」と後回しにしがちにしたりします。

この為、前もって腰からアラームサインがあっても、腰の筋肉の許容限度を超えて『ギックリ腰』を起こすと、「いきなり、激痛に襲われた!」と思ってしまいます。

~ 回復処置 ~

『ギックリ腰』を起こした場合は、発症から2~3日して、腰の痛みが和らいだ頃から、少しずつ身体を動かして、コワバッテいる腰の筋肉をほぐして、血行を改善すると、回復が早まります。

この為、回復処置をする迄は、治りかけている断裂を“再断裂”させないように、痛みを避けて、できるだけ身体を動かさないようにする事が大切です。

また『ギックリ腰』の痛みが和らいだ後も、筋肉のコワバリや血行の悪化が残っていたり、あるいは、骨格のゆがみが生じていたりするので、不快な痛みがいつまでも続いたり、『ギックリ腰』が再発したりする恐れがあるので、腰周辺の筋肉をチェックして回復させる事が大切です。

【 ストレスによる腰痛 】

~ストレスによる血流悪化 ~

精神的なストレスも、あまり気付きませんが、腰痛を引き起こす隠れた原因になります。

ストレスが長引くと、血管が収縮して血行が悪化するので、上半身や下半身から負荷がかかる腰の筋力を低下させたり、柔軟性を失わせてコワバリが強まったりするからです

この結果、精神的なストレスによって、腰に、「だるい」、「重い」、「疲れる」、「張る」、「こわばる」、「動かしにくい」などを感じる状態になります。

~ ストレスが増すと ~

そして、精神的なストレスが、いつまでも長引いたり、強まったりすると、「腰に重い感じや、鈍痛を感じる」、「立ち上がりに、ギックリ腰になりそうな痛みがする」、「寝返りをすると、腰が痛む」などが起きます。

また、精神的なストレスで、腰の神経が敏感になってくると、「腰の違和感や痛みが、チョットした事で起きる」、「いつまでも腰の痛みが続く」、「ジンジン・ズキズキする腰の痛みに悩まされる」、「腰が張ったような、突っ張り感が続く」なども起きます。

この為、腰に不快な違和感や痛みに気付いたら、腰からのアラームサインと考えて、早目に腰周辺の筋肉の疲労や緊張を解消させる事が大切です。

~ 身体の冷えや、天気の悪化からも ~

更に、体調の悪化やストレスなどで自律神経の働きが不安定になっていると、身体の冷えや天気の悪化がキッカケになって、「腰に痛みが強まる」という事も生じます。

敏感になっている腰の神経が刺激されて、腰の違和感や不快感が強まるからです。

この為、寒暖の差が大きくなる季節の変わり目や、湿度の高くなる時期、更に、クーラーの風に直接触れる事が多くなると、腰の違和感や不快感が強まって、腰痛を引き起こし易くなります。

【 当院の、腰痛治療と予防 】

~ 筋肉由来の症状解消 ~

『腰痛症』は、「筋力の低下」、「血行不良」、「骨格のゆがみ」などが大きく影響しているので、『腰痛症』の予防や改善には、昔から、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の症状の解消を行っている、東洋医療をベースにしたマッサージ治療が適しています

コワバッテいる腰や腰周辺の筋肉をマッサージ治療で和らげ、患部の血行を回復させると、筋肉の疲労や緊張が解消されて、敏感になっている神経が元の状態に戻ってくるので、腰の違和感や痛みが減少し、腰が動き易くなる為です。

このような効果から、当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、腰を中心に、「筋力の低下」、「血行不良」、「骨格のゆがみ」などの改善を行っています。

~ 上半身や下半身の筋肉も含めて ~

更に、『腰痛症』対策として、上半身や下半身の筋肉も確認して、疲労と緊張の解消を行っています。

『腰痛症』は、運動不足、体調、毎日の姿勢などが大きく影響しているので、上半身や下半身の筋肉の柔軟性を回復させて血行を促す事で、敏感になっている神経を鎮め、リラックス感を取り戻し、腰の柔軟性や血行の回復に効果があるからです。

特に、お尻は、「身体を真っすぐに立たせる」という大きな働きをするだけでなく、歩いたり立ったりする時に、股関節にかかる衝撃を吸収する役割もしている為に、お尻の筋肉がコワバッテいたり、弱っていたりすると、うまく衝撃を吸収することができずに、腰の負担が大きくなって、腰痛の原因につながってしまうので、お尻の疲労と緊張の解消が、腰痛の予防や改善に、隠れた重要ポイントになります。

~ ツボ反応の利用 ~

これらの治療に、当院では、背中、骨盤周辺、股関節の筋肉状態のチェックを行い、そして、それらのコワバリ箇所の解消や、悪化している血行箇所の改善と、関節の動きの回復を行う為に、ツボ反応を利用しています。

ツボは神経や血管が集まっているので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。

また、腰に痛みが現れる箇所と、東洋医学のツボの位置とよく一致しているので、ツボ治療を加える事で、改善の効果が高まり、しかも、マッサージの治療の中に取り入れているので、抵抗感や、身体が緊張する事が無く、ツボの治療が受けられます。

~ 早めに、痛みや不調の解消と予防を ~

「腰は身体の“要(かなめ)”」と言われるように、上半身を支え、また、下半身から伝わる衝撃を受け止める役割をしているので、腰に今までに無かった、不快な違和感や痛みに気付いたら、身体からのアラームサインとして、早目に腰周辺の筋肉の疲労や緊張を解消させる事が大切です。

当院は、腰痛の予防や解消に、体調の変化が起こった時に現れるツボ反応を利用して、症状や体調に合わせて、腰の「筋力の低下」、「血行不良」、「骨格のゆがみ」などを回復させて、体調の改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

膝関節の筋力回復と、痛みの緩和

【(症例)痛み・しびれ 】

変形性膝関節症の炎症を抑えて痛みを緩和し、そして、関節の動きを滑らかにする為に、膝にヒアルロン酸注射が行われますが、これらの効果が続かない事と、症状が進行すると痛みをコントロールできなくなるので、運動療法が行われます。

運動療法をする事で、変形性膝関節症の原因になっている膝関節周囲の“筋力低下”や“筋力の不均衡”を改善し、膝の動きを安定化させて、症状の進行と痛みを抑える効果がありますが、難点として、辛抱強く運動を続ける事や、膝の筋力回復まで痛みが続く事、そして、運動効果が実感されないと意欲が低下してしまう事、などがあります。

このような難点の解消に、昔から、疲労や緊張などの慢性化による症状を改善しているマッサージ治療を利用すると、筋肉のコワバリと血流の改善を行い、更に、関節を動かして関節内の新陳代謝を高める運動法も行うので、敏感になっている神経を和らげ、そして、膝関節の回復を早める効果があります。

【 ヒアルロン酸の効果と難点 】

~ ヒアルロン酸の注入効果 ~

変形性膝関節症の初期や中期の頃までは、膝の痛みを和らげながら、膝関節の安定を回復させ、関節症の進行を抑える治療法になるので、膝にヒアルロン酸を注入しながら運動療法を行うのが一般的です。

膝の関節内にヒアルロン酸を注入する事で、膝の傷付いた軟骨表面をヒアルロン酸が覆って、膝関節内の腫れや炎症を抑え、そして関節軟骨の滑りを良くするので、動作時の膝の痛みを無くし、膝関節をスムーズに動かせるようになります。

しかも、膝に注射するだけなので、短時間に、比較的簡単に治療が済ませられ、その上、ヒアルロン酸による副作用の心配がほとんど無いので、安心してヒアルロン酸を注入できます。

~ 効果が持続しない為に ~

しかし、ヒアルロン酸を膝に注入しても、すり減って傷んだ軟骨を再生させたり、膝の弱っている筋肉を強化したりする働きがありません。

しかも、注入されたヒアルロン酸は、時間の経過と共に体内に吸収されて無くなってしまうので、膝の痛みを緩和する効果は1〜2週間程度なので、いつまでも続きません。

この為、膝の痛みが再発してきたり、膝のコワバリが強まって動きづらくなったりすると、再び、膝にヒアルロン酸注射を注入する事が必要になります。

~ 繰り返すと ~

更に、もっと注意しなければいけない事は、「ヒアルロン酸による効果は、膝の軟骨の損傷が治っていなくても、痛みだけ感じにくい状態」になるので、ヒアルロン酸注射に頼っていると、動作をするたびに、膝の軟骨がすり減ったり傷んだりするので、更に変形性膝関節症が進んでしまう事です

そして、膝関節の軟骨の摩耗や変形が大きくなってくると、膝にヒアルロン酸注射を注入しても、膝関節内の腫れや炎症を抑えられなくなったり、関節軟骨の滑りを改善できなくなったりして、痛みが解消されなくなります。

また、ヒアルロン酸注射で痛みをコントロールできなくなると、炎症が進んで、神経が敏感になってくるので、動かずにジッとしていても、膝から痛みがしてくる状態になります。

【 運動療法 】

~ 運動療法の効果 ~

この為、膝関節の動きを安定させて、膝の痛みを緩和し、膝の軟骨を更に悪化させないように、膝周囲の筋力を回復させる運動療法が行われます。

これは、膝周囲の筋肉が、立ったり歩いたりする時などに、膝関節を動かす役割をするだけでなく、関節への負荷や衝撃を和らげるクッション役の役割もしているので、運動療法で膝周囲の筋肉の柔軟性と筋力を回復させると、立ち上がりや歩き始めなどの痛みや、歩いている時の痛みなどを、大幅に和らげられるからです

また、変形性膝関節症について、「膝関節のクッションである軟骨が、加齢や筋肉量の低下などで、すり減って、痛みが生じる病気」として知られていますが、もともとの原因は、“膝周辺の筋力低下”によって膝関節が不安定になり、軟骨のすり減りを引き起こしているので、運動療法で膝周囲の筋肉の柔軟性と筋力を回復させる事で、変形性膝関節症の進行を抑える事ができます。

~ 早い段階で運動療法を ~

運動療法の、このような効果から、変形性膝関節症の症状の軽減や進行を抑える為に、体調や症状に合わせて、プールでの浮力を利用した歩行運動や、ゆっくりとした自転車こぎ、仰向けになって脚を挙げて伸ばすなどの運動を、計画的に、繰り返して行う事が勧められています。

特に、変形性膝関節症の初期の、「起床時の第一歩に違和感がある」、「動く時だけ痛む」などの段階ならば、運動療法と日常生活上の注意だけでも、膝の痛みが無くなり、今まで通りに歩く事ができるようになります。

弱っている膝周囲の筋力を取り戻したり、不均衡になっている筋力を整えたりすると、それによって膝関節が安定するからです。

~ 関節内の新陳代謝の効果も ~

しかも、運動療法で関節を動かす事で、傷んだ軟骨が、部分的に補修される効果もあります。

膝周囲の筋肉が動かされると、栄養や酸素を含んだ水分が関節内に浸透したり、膝に溜まった老廃物や疲労物質が関節内の水分と共に押し出されたりするので、関節内の新陳代謝(細胞の生まれ変わり)が生じるからです。

この為、変形性膝関節症の初期のうちに、膝周囲の筋肉の筋力を取り戻すと、傷んだ軟骨の補修作用もあるので、膝の痛みが無くなり、歩けるようになったり、初期以降の段階でも、運動療法を行って、膝周囲の筋力を回復させるようにすると、腫れや炎症が治まって、変形性膝関節症が気にならない状態になったり、症状の進行を抑える事が可能になったりします。

【 運動療法の注意点 】

~ 運動療法の難点 ~

ところが、運動療法には、難点があります。

運動療法は、数か月以上、運動を継続する事が必要になるので、時間のやりくりが難しくなって予定通りできなくなったり、中断する事が多くなったり、我慢強く続ける事ができなかったりすると、なかなか効果が現れない事です

あるいは、「膝の運動をすると、膝や腰に痛みが出るから」と理由をつけて運動量を減らしたり、「変形性膝関節症は、年寄病だから、仕方が無い」と気力を失っていたり、形だけの運動になったりすると、膝に筋力がつかないので、やはり、改善効果が現れません。

~ 時間をやりくりしながら、気長に ~

この為、運動療法を継続するには、“時間のやりくり”をしながら、“気長にトレーニングを続けていく事”が大切です。

また、運動療法を行っても、筋力や痛みの回復効果が、すぐに現れないので、根気よく、目的意識を持って、繰り返し続ける事も必要です。

特に、肥満や加齢で脚の筋力が弱っていたり、膝の痛みで歩く事が少なくなっていたりすると、「運動療法でトレーニングをしても、なかなか効果が出ない」と諦めがちになるので、気持のゆとりを持ちながら、運動療法の期間と時間を十分とって繰り返す事が重要です。

~ 運動療法の意味を理解して ~

もう一つ、大事な事として、運動療法で効果を上げるには、運動療法の目的や意味を理解しておく事です。

運動療法は、膝周りの、いろいろな膝の筋肉の働きから、それらを、いくつかのパターンに分けて、「膝の動きをよくするトレーニング」、「膝の筋力を強化する訓練」などを行うので、それぞれの目的と、それに沿うトレーニングや訓練を行う事が必要になるからです。

この為、繰り返しで単調に感じられても、脚の運動療法の意味を確認しながら、毎日、「じっくり」、「ゆっくり」、「根気よく」、運動を続ける事が大切です。

【 当院の、膝関節の筋力回復と痛みの緩和治療 】

~ マッサージ治療にツボ治療を加えて ~

変形性膝関節症の運動療法は、“気長にトレーニングを続けていく事”が必要になるので、膝の筋力の回復を高めて、できるだけ早く痛みを解消させるには、腰から下の“筋肉の柔軟性回復”と、膝を動かす時の“痛みの緩和”、そして、足腰の“動きをスムーズ”にする事が重要になります。

更に、肥満や、O脚、膝の使い過ぎなどで、身体が動きづらくなっていたり、違和感や痛みが生じていたりする場合は、体調の改善も必要です。

この為、当院は、変形性膝関節症の改善を高める為に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、下半身の筋肉の緊張を和らげて血行を改善するだけでなく、敏感になっている神経を緩和させて痛みを和らげ、そして、体調の改善も行っています

~ ツボの効果 ~

ツボ治療をマッサージ治療に加えているのは、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって、身体に異常が起きている箇所と悪化の状態を知らせてくれるからです。

しかも、反応が現れたツボに、症状や体調に合わせた刺激を与えると、神経や血管が集まっている箇所なので、その刺激に反応して筋肉内の血流が改善し、痛みや違和感を和らげる効果があります。

これらのツボの働きを利用して、膝周辺のツボに刺激を与えると、筋肉内の血流が活発化して、神経の興奮が抑制され、今まで感じていた違和感や痛みが和らいだり、膝が動かし易くなったりする効果があります。

~ 腰や股関節も ~

また、膝に痛みを感じていると、歩行時や、立ち上がりや座る動作、階段の上り下りなどで、バランスを崩した姿勢や、変則的な動きが多くなり、腰や股関節にも痛みや違和感が生じている事が多くなっています。

この為、腰や股関節のコワバリ箇所をチェックして、コワバリを解消して柔軟性の回復を行っています。

腰や股関節のコワバリ箇所や血行の悪化箇所を回復させると、脚と腰が動かし易くなるだけでなく、膝への負担が少なくなる効果もあります。

~ 体調や症状に合わせて ~

運動療法の大切さが分かっていても、痛みの不安や抵抗感などで、なかなか踏み込めなかったり、続かなかったりする場合には、東洋医療をベースにしたマッサージを利用すると、膝の運動療法が行い易くなります。

当院では、体調や症状に合わせて、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、膝のコワバリの解消や血行を促進させ、神経の過敏状態を緩和し、痛みの改善と膝関節の可動域の改善を図っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛みやしびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

お尻から太ももへの、シビレと痛み

【(症例)痛み・しびれ 】

立ち上がりや座る時、あるいは、歩いている時に、突然、お尻から太ももにかけてシビレを伴った痛みを感じ、その後も繰り返すようになり、しかも、次第に痛みが強まる症状があります。

これは、毎日長時間座っている事が多かったり、立ち仕事が続いたり、肥満や妊娠で体重が増えたり、股関節に痛みや負担があったりすると、お尻の奥の筋肉がコワバッテ、内側の坐骨神経を圧迫し、刺激する状態になる為です。

お尻の奥の筋肉のコワバリは、セルフストレッチやマッサージで和らげる事が難しいので、昔から筋肉のコワバリや血行の改善を行っている東洋医療系のマッサージ治療を利用すると、敏感になっている神経を和らげる効果もあるので、お尻のシビレと痛みを解消するのに適しています。

【 お尻の奥の筋肉のコワバリ 】

~ 坐骨神経痛 ~

椅子から立ち上がろうとした時や、階段で足に体重をかけた時、そして、ずうっと座っていた時などに、お尻の下あたりから、突然、シビレを伴った痛みが起きる事があります。

思い当たるようなケガや事故が無く、しかも、普段通りの生活をしている中で、ある日突然、お尻の下あたりからシビレを伴った痛みが起きる場合は、ほとんどが、お尻の筋肉のコワバリで『坐骨神経痛』を引き起こした事が考えられます。

座っている事や立っている事が多かったり、あるいは、何かの作業や運動で股関節に負荷がかかり続けたりすると、お尻の奥の筋肉がコワバッテ、内側の坐骨神経を圧迫して『坐骨神経痛』を引き起こす事が多く、お尻の痛みの中で9割以上になっているからです。

~ よくある例 ~

よくあるのが、毎日、長時間のデスクワークで座り続けていると、姿勢を支えているお尻の筋肉の緊張が続く為に、お尻の筋肉がコワバッテくるので、立ったり座ったりした時に、お尻の内部の坐骨神経を圧迫して、お尻からシビレと痛みが起きるケースです。

これとは反対に、休日になって、普段しないランニングやハイキング、サイクリングなどをすると、普段に無い、大きな負荷で、お尻の奥の筋肉にコワバリが生じるので、坐骨神経が圧迫されて、『坐骨神経痛』を引き起こすケースもあります。

また、運動不足や加齢などで身体を支える筋力が弱ったり、妊婦さんのお腹が大きくなって体重が増えたりすると、気付かないうちに、お尻の奥の筋肉がコワバッテくるので、坐骨神経を圧迫して、『坐骨神経痛』が起きるケースも多くあります。

~ 梨状筋症候群 ~

お尻の筋肉のコワバリで坐骨神経痛が起きるのは、お尻の奥にある筋肉で、股関節を動かしている『梨状筋(りじょうきん)』と呼ばれる筋肉が、坐骨神経の直近を横切っているので、疲労や緊張で『梨状筋』がコワバルと、『坐骨神経』を圧迫してしまうからです

この為、診断名を『梨状筋症候群』と言い、『梨状筋症候群』の特徴として、お尻の筋肉の疲労や緊張が和らぐと、お尻の痛みやシビレが無くなる事と、お尻の緊張や疲労が原因なので、お尻にシビレと痛みが起きても、腰には痛みが無い事です。

病院で行う治療は、お尻の緊張や疲労が原因なので、お尻のストレッチと、痛みの感覚を和らげる湿布薬になります。

【 梨状筋症候群の確認方法 】

~ 脚挙げテスト ~

『梨状筋症候群』の最初の頃は、「チョットした違和感」ぐらいで、すぐに痛みや違和感が無くなるので、「たいした事は無い」とか「一時的な疲れ」と思いがちですが、お尻の筋肉は、身体を支える重要な役割をしているので、そのままにしていると、何度もシビレと痛みを繰り返す状態になったり、次第に痛みが強まったりします。

この為、自分で『梨状筋症候群』を確かめるには、先ほどの『梨状筋症候群』の特徴を確認する事と、次の『脚挙げテスト(SLRテスト)』を試す方法があります

『脚挙げテスト(SLRテスト)』は、両脚を伸ばした状態で仰向けに寝て、痛みやシビレを感じた脚を、膝を曲げずにゆっくりと挙げていき、脚を挙げていく途中に、お尻や脚にシビレや痛みを感じたり、脚が30度以上に挙がらなかったりする場合は『梨状筋症候群』が考えられます。

~ 脚をクロスさせるテスト ~

また、別の検査法として、仰向けになって、痛みを感じる側の脚の膝を曲げて、もう一方の脚の上にクロスさせるように乗せ、そして更に、曲げた膝を手で押し倒していく『K・ボンネットテスト(図参照)』があります。

この方法は、膝を押し倒していく事で、試験的に梨状筋を緊張させて、坐骨神経への圧迫を調べる方法です。

曲げた膝を、手で押し倒していく最中に、膝を曲げた側のお尻や太ももの後ろにかけて、“広がるような痛みやシビレ”が生じた場合は、『梨状筋症候群』が疑われます。

~ こむら返りテスト ~

他にも、お尻の奥の筋肉のコワバリが慢性化すると、『こむら返り』が起き易くなるので、これも『梨状筋症候群』の判断材料になります。

お尻の奥の筋肉のコワバッテ、坐骨神神経が圧迫されると、坐骨神経が敏感になるので、何かのキッカケで坐骨神神経が誤作動を起こして『こむら返り』が起き易くなるからです。

この事を利用して、『こむら返り』が起き易いように、膝から下のふくらはぎをピンと伸ばした状態で、足の裏と爪先を反らした時に、足裏やふくらはぎに違和感が起きて、「キューン」とつりそうになった場合には、やはり『梨状筋症候群』が考えられます。

【 お尻のコワバリ解消 】

~ お尻が身体を支える働きをしている為に ~

お尻は身体を支える働きをしているので、『梨状筋症候群』が起きても、お尻にかかる負荷をそのままにしていると、お尻の筋肉のコワバリが強まります。

これによって、座っているだけでも、お尻からジンジンとしたシビレや痛みがしたり、あるいは、立ったり座ったりすると、毎回、お尻の奥から「ピリッ!」と痛みが起きたり、更に、お尻の筋肉のコワバリ感や締めつけ感が強まって、いつもと同じように歩いたり、座っていたりするのができなくなったりする事もあります。

更に、お尻の血行を悪化させて、下半身に冷感や灼熱感がしてくる事もあります。

~ 困難な梨状筋のストレッチ ~

しかし『梨状筋症候群』の解消の為に、自分で、硬くなっているお尻の筋肉を解消させて、回復させるのは困難です

痛みを起こしている『梨状筋』は、お尻の奥深くにある筋肉なので、自分で見当がつけづらい上に、お尻のストレッチを行っても、お尻の奥深くにある筋肉なので、『梨状筋』が伸ばされているのか、どうか、分からない為です。

しかも、『梨状筋』のストレッチを目的にしても、ストレッチする為には、どうしても他の筋肉と一緒にストレッチする事になるので、『梨状筋』のコワバリ解消が十分にできなかったり、“勘違い”して、別の筋肉をストレッチしていたりする事もあります。

~ 梨状筋以外も ~

また、お尻の痛みやシビレを無くすには、お尻の奥の梨状筋だけでなく、お尻の筋肉に影響を及ぼしている腰や太ももの筋肉の柔軟性回復や、腰から下の悪化している血行の改善も必要になります。

更に、毎日の生活の疲労やストレスによっても、お尻の筋肉がコワバッタリ、お尻の血行が悪化したりします。

この為、毎日長時間座っている事が多かったり、立ち仕事が続いたり、肥満や妊娠で体重が増えたり、股関節に痛みや負担があったりすると、お尻と身体の柔軟性回復に、かなり労力とを必要としてしまいます。

【 当院の、梨状筋症候群の治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療と、ツボ治療 ~

当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、『梨状筋症候群』の改善と解消を行っています

ツボには、神経や血管が集まっているので、身体に異常が起きている箇所を確認したり、ツボに適度な刺激を与える事で、痛みや違和感を和らげたり、筋肉内の血流を改善させたりする事ができるからです。

また、マッサージ治療で、お尻の筋肉のコワバリを解消して、血行やリンパの流れをスムーズにすると、骨盤周囲の筋肉のコワバリが緩和され易くなり、梨状筋の柔軟性を取り戻し、敏感になっている坐骨神経を回復させる働きがあります。

~ 身体のバランスを整える事も ~

更に『梨状筋症候群』の改善には、お尻の疲労や緊張に関係している、腰・骨盤・股関節・脚などの筋肉や血行を確認して、それらの疲労や緊張を解消させる事が必要です。

当院は、このような疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みの解消を、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、身体全体の不調箇所を確認して調整を行い、それによって痛みや不快感を改善し、身体のバランスを整え、『梨状筋症候群』の解消を行っています。

しかも、当院のマッサージ治療は、体調の悪化が起きた時に現れるツボや、昔から利用されているマッサージの手法を使っているので、女性やお年寄りの方にも、無理が無く、痛みもあまり無いので、安心して受けられます。

~ 疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みに ~

これらによって、お尻の奥の筋肉のコワバリを解消させ、更に、コワバリを引き起こしている足腰の筋肉の働きを回復させると、『梨状筋症候群』の改善だけでなく、姿勢の改善や体調回復の効果も期待できます。

更に、体調や体質に合わせて疲労や緊張を解消し、身体のバランスを整えながら身体の調子(治る力)を上げていく治療法なので、『梨状筋症候群』のように、疲労や緊張などの慢性化による、筋肉由来の痛みに適しています。

また、着衣の上から行っているので、抵抗感が無く、リラックスして施術が受けられます。

~ 昔から利用されている東洋医療のマッサージ ~

お尻の筋肉は身体を支える働きをしているので、お尻から太ももへのシビレと痛みを、そのままにしていると、『梨状筋』のコワバリが解消せず、シビレと痛みが、繰り返し起きるようになります。

当院は、昔から実績のある、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で行っているので、安心して、効果的な解消が期待できます。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛みやしびれなど症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

膝の内側の痛み(関節症の初期症状)

【(症例)痛み・しびれ 】

『変形性膝関節症』は、膝関節の軟骨がすり減り減って炎症が生じ、膝が腫れたり痛んだりする病気ですが、もともとの原因は、「膝周りの筋力低下」、「肥満による体重増加」、「姿勢悪化による膝への負担増」などで、膝関節を支える筋肉の安定性が失われた為です。

この為『変形性膝関節症』は、いきなり膝の軟骨がすり減るのではなく、その前に、膝の筋肉から「コワバリ感」や「違和感」などが起きるので、この『変形性膝関節症』の“前ぶれ”のうちに、脚と腰の疲労とコワバリを解消させて、膝周辺の筋力バランスを回復させ、膝関節にかかる負担を減らす事が大切です。

このような膝関節のケアに、昔から筋肉や血行の改善を行っている東洋医療をベースにしたマッサージ治療を利用すると、腰や脚の筋肉の弾力性や柔軟性を回復させる効果で、膝関節のかみ合わせが改善され、変形性膝関節症を抑制する効果があります。

【 膝周辺の筋肉や靭帯のコワバリ 】

~ 体重の何倍もの負荷 ~

普段、何気なく、立つ、歩く、座るなどの動作を行っていますが、これらの動作や姿勢をスムーズに行うには、膝に、体重の何倍もの負荷がかかっています。

例えば、膝関節に、歩くたびに体重の2~3倍、階段を降りる時には体重の約3.5倍、走っている時には体重の4~5倍もの負荷がかかるので、体重50キロの女性の場合は、膝に、歩くたびに100~150kg、階段下りでは約175kg、そして走ると200~250kgの負荷がかかります。

膝の筋肉や膝関節を覆っている靭帯は、体重の何倍もの負荷を和らげる為に、重要なクッション役を果たしています。

~ 膝が弱ったりバランスが崩れたり ~

ところが、膝周りの筋肉や靭帯が、運動不足や加齢で弱ったり、体重が増えて負担が増したり、O脚で膝の内側に体重がかかり続けたりすると、膝関節のクッション役を果たせなくなり、膝関節のかみ合わせが悪くなって、関節の軟骨が傷付いたり、すり減ったりして、変形性膝関節症を引き起こします。

このように、変形性膝関節症は、膝周囲の筋肉が弱ったり、筋力バランスが崩れたりした事から起きるので、膝関節の軟骨が、ある日突然、いきなり、すり減ったり、傷ついたりする事はありません

変形性膝関節症が起きる前は、膝周辺の筋肉や靭帯に、今までに無いような負担がかかり続けるので、膝に「コワバリ感」や「違和感」などの自覚症状が、症状の“前ぶれ”として現れます。

~ 膝の異常サイン ~

変形性膝関節症の兆候として、よく言われるのが、“立ち上がり”や“階段の上り下り”した時の、膝の内側の「コワバリ感」や「違和感」ですが、これ以外にも、「朝起きると、膝関節に痛みを感じる」、「膝の内側が突っ張る」などや、立っていたり歩いていたりすると、「膝がコワバッテ、動かしづらい」と感じる事もあります。

しかし、初めの頃は、動作の開始時に、膝に「コワバリ感」や「違和感」が起きても、自然と無くなってくるので、「一時的な痛みだろう」とか、「年齢や体力が弱った為だろう」と思いがちです。

しかし、膝の痛みが無くなっても、動作のたびに膝にコワバリを感じたり、痛みを感じたりするのは、膝の筋肉や靭帯に異常が起き始めたサインなので、脚と腰の状態をチェックして、疲労とコワバリを解消させて、膝周辺の筋力バランスを回復させる事が大切です。

【 変形性膝関節症のチェック法 】

~ 膝が伸び切らない ~

膝の内側の「コワバリ感」や「違和感」が気になった時のチェック方法として、次のような確認方法があります。

一番簡単なのが、座って、膝を床に付けるように脚を延ばしてみる方法で、「膝が伸び切らない」場合は、膝裏の筋肉が強くコワバッテいる事が考えられるので、これにより、膝関節のかみ合わせが悪くなっている可能性があります。

特に、膝裏にテレビのリモコンを差し込んで、スーッと入ってしまう場合は、膝裏が2cm以上床から浮いた状態なので、かなり膝周辺の筋肉や靭帯のコワバリが強まっている状態です。

~ 膝の特徴的な違和感 ~

また、膝裏の筋肉や靭帯のコワバリが強まると、膝裏にコワバリ感や違和感が生じるので、これらを確認してみる事も必要です。

例えば、「立った時に、膝の後ろに突っ張り感がある」、「正座すると、膝に何かが挟まったように感じる」、「3分以上正座すると、膝が辛くなる」、などです。

これらの違和感がある場合は、膝周りの筋肉や靭帯の力が弱ったり、膝の筋肉のコワバリが強まったり、これらで膝の筋力バランスが崩れていたりしている事が考えられ、更に、脚全体にコワバリが拡がっている事も考えられます。

~ 膝関節の、かみ合わせ悪化 ~

膝の状態をチェックして、このような膝周辺の筋肉や靭帯のコワバリ状態や違和感がある場合は、膝関節の前後左右の筋肉バランスが崩れて、膝関節のかみ合わせが悪くなっている事が考えられます

特に、膝に“階段昇降時の痛み”を感じる場合は、初期の『変形性膝関節症』を特定する“特異的な痛み”とされるので、変形性膝関節症の初期症状が始まっている可能性があります。

日本人の女性は、8~9割がO脚気味なので、膝周辺のコワバリ感や違和感を何度も気付かされる場合は、O脚が進んで、膝の関節のかみ合わせが悪くなり、本格的な変形性膝関節症へと進んでしまう事があります。

【 症状の悪化 】

~ そのままにしていると ~

また、膝周辺の筋肉だけでなく、加齢や運動不足などで、腰・骨盤・股関節・足首などを支えている筋肉が弱ると、立ったり、歩いたり、座ったりなどの日常動作をするたびに、膝に大きな負担がかかります

しかも、中高年になって運動不足が続いていたり、体重が増えたりしていると、動作や姿勢を保っている膝の筋肉負担が大きくなります。

この為、ジッと立っているだけでも膝に負担がかかり続けるので、膝周辺の筋肉や靭帯に大きな負担がかかり続けたり、膝周辺の筋力がアンバランスになっていたりすると、膝関節のかみ合わせが悪くなり、膝関節の軟骨に不自然な負荷がかかり続けて、軟骨が傷ついたり、すり減ったりする状態になります。

~ 膝関節の動作時の痛み ~

そして、膝の軟骨が傷んだり、すり減ったりしてくると、チョットした事でも、骨の神経が刺激されて、膝の内部から痛みが起きるようになります。

この結果、「階段を降りると、膝の内側が痛む」、「起床後、身体を動かし始めた時に、膝に痛みを感じる」、「歩き出すたびに、膝がズキズキと痛む」などが起きます。

また、動作時の痛みだけでなく、ジッとしていても、「膝が、重くて動かしにくい」、「膝関節から鈍い痛みを感じる」、などを感じるようになります。

~ 膝の筋肉のコワバリによる血行悪化から ~

更に、膝の筋肉コワバリが強まって膝の血管の弾力性が失われると、血行の悪化が慢性化するので、膝の筋肉からジンジンとする痛みがしたり、いつまでも痛みが続いたりします。

そして、「膝の内側が疼(うず)くように痛む」、「膝の内側の少し下を押すと痛い」、「シップを貼ると楽になるけど、しばらくすると膝の内側が痛くなる」なども起きてきます。

また、膝の関節が動かしづらくなると、腰や股関節にも影響して痛みが起きるようになったり、あるいは、下半身の血行悪化で全身の血液循環も悪くなってくると、身体全体の疲労感やダルサなどで悩まされたりします。

【 当院の、膝治療 】

~ 変形性膝関節症の初期症状に対して ~

変形性膝関節症は、膝周りの筋肉や靭帯が弱ったり、負担が大きくなったりするだけでなく、下半身の筋力バランスの不安定化でも引き起こされます。

この為、膝周囲だけでなく、腰や脚などの筋肉をチェックして、下半身の筋力バランスを改善すると、膝周囲の筋肉や靭帯の負荷が減り、膝関節のかみ合わせを改善する効果や、膝の敏感になっている神経が和らいで、痛みを緩和する効果があります。

当院では、変形性膝関節症の初期症状の膝の内側の「筋肉のコワバリ」や「違和感」などに対して、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、腰や脚の筋肉疲労や緊張の解消と、症状の改善を行っています

~ ツボの利用 ~

変形性膝関節症の改善にツボ治療のメリットとして、ツボに神経や血管が集まっているので、身体に不調が生じると、関係する特定のツボに痛みや硬さが現れて、身体に異常が起きている事を知らせてくれる事と、反応が現れたツボに刺激を与えると、その刺激に反応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。

しかも、腰や脚に、昔から使われている有効なツボがあるので、これらのツボを利用する事で、下半身の筋肉のコワバリやシコリが解消され易くなり、膝周りの筋肉の不自然な負荷を減少する事ができます。

このような効果から、当院では、変形性膝関節症の初期症状に対して、マッサージ治療にツボ治療を加えて、下半身全体の柔軟性を回復させて、悪化している血流を改善し、膝の痛みの減少と、膝関節の動ける範囲(可動域)を回復させ、膝関節の安定を図っています。

~ 腫れ(むくみ)の回復 ~

また、下半身の血液やリンパ液の流れを促進させ、腫れ(むくみ)の解消も行っています。

『変形性膝関節症』は、腰や脚の筋肉のコワバリから、血液やリンパ液の流れが悪くなって、腫れができるだけでなく、腫れ(むくみ)ができると老廃物が溜まり易い状態になり、神経を刺激して、違和感や痛みが起き易くなるからです。

この為、マッサージ治療にツボ治療を加えて、血液やリンパ液の流れを活発にすると、体内の老廃物の排出が進み、痛みが減少する効果だけでなく、コワバッテいる筋肉の回復効果が大きくなります。

~ 痛みや無理が無いように ~

動作時に、膝の内側の違和感が気になったら、足腰のコワバリ箇所や筋肉の不均衡状態をチェックをして、①筋肉の緊張の緩和、②膝関節の可動域の維持、③痛みの緩和などを行い、『変形性膝関節症』の進行を防ぐ事が大事です。

当院は、患者に痛みや無理が無いように、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、脚の筋肉のコワバリの除去や、関節可動域の改善、血液循環の促進を行い、変形性膝関節症の進行抑制と膝の痛みの緩和を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛みやしびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

 

四十肩・五十肩の、リハビリ治療とマッサージ治療

【(症例)痛み・しびれ 】

四十肩・五十肩の治療で、肩の激しい痛みに悩まされた『急性期』を過ぎて、少し痛みが落ち着く『慢性期』になると、治療方針として、肩関節の動きの改善と、痛みを和らげる為にリハビリ治療に移っていきます。

しかし、リハビリ治療は『セルフリハビリテーション』が基本になるので、肩を動かした時に、ニブイ痛みや鋭い痛みに襲われると、「どういう風にリハビリをしたら良いか、分からない」といった事が、しばしば起きます。

四十肩・五十肩の症状や体調に合わせて、硬くなっている首や背中の筋肉を和らげて肩の負担を軽減したり、動きの悪くなっている肩甲骨の動きをスムーズにしたりする為に、東洋医療系のマッサージ治療を利用すると、肩全体の柔軟性や血流の改善になり、炎症や痛みの緩和が期待できます。

【 リハビリ治療 】

~ 肩の動きを回復する為に ~

四十肩・五十肩の『慢性期』に入ると、硬くなった肩関節の回復を促し、運動障害が残らないようにする為に、ストレッチや運動などのリハビリ治療が中心になります。

肩の痛みを避けて肩関節を動かさないでいると、肩周囲の筋肉や靭帯が硬く固まって、動く範囲が限られ、「腕を上に挙げられない」、「腕が回せない」などや、無理して肩を動かそうとすると痛みが生じるからです。

この為、ストレッチや運動などで肩関節を少しずつ動かす事で、肩周囲の筋肉や靭帯のコワバリを和らげ、悪化した血行を回復させて、これにより肩の痛みを抑えながら、肩関節の動かせる範囲を少しずつ拡げていきます。

~ 自分で調整するセルフリハビリテーション ~

しかし、リハビリ治療は、「痛みの程度は、自分しか分からない」為に、リハビリの内容や強さを“自分で調整”する『セルフリハビリテーション』が基本になるので、リハビリの趣旨や方法を教えてもらっても、「自分の肩の痛みや症状に合わせて、どのようにリハビリをして良いか分からない」といった事が、しばしば起きます

しかも、肩の動きを良くする為に、無理の無い範囲で動かすだけでなく、肩関節の動く範囲を拡げる為に、時々、腕が挙がるまで挙げたり、腕が回せるまで回したりする事が必要になるので、どうしても痛みが起きます。

このような痛みを警戒しながら、根気強くリハビリを続けねばならないので、何度も肩に痛みが起きたり、肩の動きの改善が感じられなかったりすると、自分の『セルフリハビリテーション』に疑問が生じたり、「本当に良くなっていくのだろうか?」と不安になったりします。

~ 振子(ふりこ)体操、アイロン体操 ~

また、背中の肩甲骨周りの筋肉のコワバリをほぐして、血行を改善する為に、『振子体操』や『アイロン体操』などの運動(右図)を行いますが、この運動も、「どのように運動をしたら良いか、分からない」といった事が起きます。

これらの運動は、腕を垂らした状態で、腕の遠心力を利用するストレッチなので、肩甲骨が動く事を理解して、自分で肩甲骨の動く感触を確かめながら動かさないと、腕を振り回すだけになり、肩や肩甲骨周囲の筋肉のストレッチにならないからです。

反対のケースとして、肩や背中の筋肉のコワバリとムクミに悩まされていたり、筋肉内に痛みを発するシコリができていたりすると、「筋肉のコワバリやシコリを解消しよう!」と力んで、逆効果になる事もあります。

【 巻き肩の影響 】

~ 肩の痛みから、巻き肩に ~

更に、リハビリ治療を困難にさせる『巻き肩(右図)』の影響があります。

巻き肩は、前かがみになってデスクワークや手作業をしていると、それに合わせて肩甲骨が肩方向に持ち上がるので、そのままの姿勢が続くと、背中の筋肉がコワバッテ、肩甲骨が肩方向にズレタ状態になり、肩凝りや首の痛み、更に背中の血行悪化と凝りの原因になります。

この為、四十肩・五十肩の肩の痛みで、肩をすぼめる姿勢が多くなると、肩甲骨が肩方向に持ち上がって、ズレタ状態になるので、肩関節の動く範囲が制限されるだけでなく、背中の血行悪化と凝りが強まり、炎症や痛みが解消しづらくなります

~ 肩甲骨の動きの制限 ~

巻き肩が強まると、肩甲骨が肩近くに張り付いた状態になるので、『振子(ふりこ)体操』や『アイロン体操』を行っても、肩甲骨周りの筋肉のコワバリをほぐすのが困難になります。

また、これらの体操で、肩甲骨や肩関節を動かす事ができても、滑らかな動きができなくなるので、断続的な不自然な動きや、あるいは、骨が擦れ合うようなゴリゴリ音がします。

しかも、巻き肩のコワバリをほぐすのが困難なので、肩甲骨からの不快な音が気になったり、「リハビリをしても、コワバッテいる肩関節の動きが改善されない」と感じたりします。

【 肩のズキズキする痛みや重ダルサから 】

~ 血流の悪化から、神経が敏感に ~

しかも、肩や背中の血流の悪化やコワバリで、神経が敏感になります

この結果、背中に鈍痛が続いたり、チョッとした肩の動作で痛みが起き易くなったりします。

そして、背中の鈍痛や、肩の痛みを繰り返すと、肩関節を袋のように包んでいる肩の関節包が縮み、硬くなるので、神経を刺激して悪循環にもなります。

~ いろいろな身体の不調 ~

また、背中の血流の悪化やコワバリが強まると、胸の圧迫感や締め付け感なども強まるので、胸苦しさを感じるようになります。

更に、肩や背中の血行の悪化で、背中に“むくみ”が生じて、背中に腫れぼったさに悩まされたり、背中の「重ダルサ」や「ズキズキ感」に苦しめられたりします。

中には、肩周囲のコワバッタ筋肉が、肩から腕に伸びる神経を圧迫して、シビレや痛みを引き起こすので、「常に腕をさすっていないと我慢できない」と、訴える人もいます。

~ 腰痛も起き易く ~

肩や背中の痛みや不快感が続くと、腰痛も起き易くなります。

肩の痛みを避ける為に不自然な姿勢が続いたり、背中のコワバリが強まったりするので、上半身の安定を保つ腰の負担が増す為です。

特に、座っている事が多かったり、運動不足になったりすると、「いつも腰にダルイ感じがする」とか、動作時に「ギックリ腰を起こすかも?」と、腰の状態が気掛かりになったり、不安になったりします。

【 筋肉バランスの片寄りや、自律神経の不安定化 】

~ 筋肉のコワバリと、治療期間 ~

四十肩・五十肩で、痛みを我慢する姿勢が続いたり、肩や背中の筋肉のコワバリが強まったりすると、肩・背中・胸の筋肉バランスが崩れ、骨格を取り巻いている姿勢維持する筋肉にも影響します。

しかし、リハビリ治療のストレッチや体操だけで、これらの筋肉をほぐして、筋肉のバランスを整え、肩や背中の血行を回復させる事は困難です

特に、デスクワークなどで、肩周囲の凝りやコワバリが強まっていたり、巻き肩になって肩関節の動き悪くなっていたりすると、ますます難しくなります。

~ 自律神経系の働きの不安定化 ~

また、肩に絶えずズキズキする痛みや重ダルサが続くと、体調を保つ自律神経系の負担が大きくなり、身体の不調が起きます。

例えば、首の痛みや頭重感、頭痛、めまい、食欲不振などの胃腸障害などが起きたり、精神的にも、イライラ、不安感、落ち込み、やる気が出ない、ゆううつ、疎外感、などに悩まされたりします。

しかも、四十肩・五十肩で、肩の関節や筋肉などのコワバリが強まって硬くなっていたり、巻き肩になって肩甲骨が背中の筋肉に張り付いた状態になっていたりすると、回復に、かなりの治療期間を要します。

【 当院の、四十肩・五十肩の回復治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

当院では、四十肩・五十肩の回復効果を高める為に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、肩や背中の筋肉の弾力性や柔軟性を回復させて、血行やリンパの流れを改善し、これらによって体調の改善を行っています

東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、もともと、疲労や緊張などの慢性化による痛みの改善に適しているので、四十肩・五十肩による、肩や背中のコワバリ解消、悪化している血行の促進、老廃物の排出促進、痛みの緩和と体調回復などにも適しています。

首や背中の筋肉を、体調や症状に合わせてほぐす事で、血流を改善し、肩の負担を軽減します。

~ ツボ治療を加えて ~

当院では、マッサージ治療に、ツボ治療を加えて、四十肩・五十肩の回復を行っています。

ツボが、身体の異常を知らせる箇所であり、症状を改善する箇所でもあるので、四十肩・五十肩の治療のように、筋肉の柔軟性の回復や血行の改善が必要になる治療には、ツボの特徴を利用して、身体の調子(治る力)を上げていく事が必要になるからです。

例えば、ツボ刺激を利用して肩甲骨周辺の筋肉の柔軟性を回復させていくと、筋肉の弾力性や柔軟性が改善されてくるので、これによって、肩甲骨と肩の動く範囲が拡がって改善し、リハビリ治療が行い易くなります。

~ 他動運動を取入れて ~

更に、当院では、肩関節の可動域の拡大の為に『他動運動』を取り入れて、肩甲骨周辺のコワバリ解消を行っています。

『他動運動』は、本人は力を抜いた状態で、本人以外の施術者が、関節をコントロールしながら動かす治療法です。

背中の肩甲骨を『他動運動』によって、上下左右に動かしていく事で、無理無く、そして痛みも無い状態で、肩甲骨周辺のコワバリを解消する事ができるので、それにより、肩関節の動く範囲を拡げられ、悪化している血流の改善と共に、敏感になっている神経を和らげる事もできます。

~ 不快感の解消や体調の回復も ~

四十肩・五十肩の回復には“リハビリ治療”が重要ですが、『セルフリハビリテーション』になるので、事前に、筋肉のコワバリを解消し、血行を改善させて、無理のないように進める事が大切です。

当院は、体調や症状に合わせて回復力を取り戻す事を目的に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、肩関節や肩甲骨の可動域の回復を行い、更に、循環改善による不快感の解消や体調の改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛みやしびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

土踏まずや踵などの、足の裏の痛み(足底腱膜炎)

【(症例)痛み・しびれ 】

足の裏側が、「朝起きて立った時に、いきなりズキンと痛む」、「立ち仕事をしていると、痛み出す」、「ジョギングやランニングで走り出した時に、痛む」、「事務所で、サンダルやスリッパを履いていると、ジンジンと痛む」などが起き、それでも、しばらく歩いていると、痛みが無くなる症状があります。

これを『足底腱膜炎(または足底筋膜炎)』と言い、足裏から痛みが生じる原因として、足裏の衝撃を吸収しているアーチ状の足底腱膜が、「長時間の立ち仕事や外回りの仕事で、負荷が増した」、「サンダルやスリッパを履き続けた為に、延ばされ続けた」、あるいは、「運動不足や加齢で、足裏の筋肉が弱まった」などで、足底腱膜に無数の微細な断裂(傷)が発生した為です。

酷くなると痛みで歩けなくなってくるので、初期のうちに、足裏やふくらはぎの筋肉の柔軟性を回復させ、更に、下半身の疲労箇所とコワバリ箇所をチェックして、これらを解消し、足裏の負荷を軽減させる事が必要です。

【 足底腱膜炎 】

~ 足裏への負荷から ~

長時間の立ち仕事や歩き仕事、硬い路面でのウォーキングやランニング、運動不足や脚の血行悪化、あるいは、サンダルやスリッパを履き続けたなどで、足裏に負荷がかかり続けた為に、足の土踏まず付近や踵(かかと)に強い痛みが起きる事があります

この症状を『足底腱膜炎』と言い、軽い症状を含めると、生涯に10人に1人が経験すると言われる、比較的ポピュラーな足の痛みです。

足底腱膜炎の“足底腱膜”は、踵(かかと)の骨から足の指にアーチ状に拡がって、足の土踏まずの“くぼみ”を作っている部分で、体重をしっかりと支えたり、地面からの衝撃を吸収したりする為に、アキレス腱と同じように、丈夫で強靭な繊維状の“腱”になっています。

~ 過度な圧で微細な断裂が ~

ところが、足底腱膜が丈夫で強靭な腱であっても、長時間の歩行や立ち仕事をしていたり、運動で脚に強い負荷がかかったり、一日中サンダルやスリッパで歩いていたりすると、足底腱膜に過度な圧がかかり続けたり、足底腱膜が許容限度を超えて引き延ばされたりします。

この結果、足底腱膜が耐えきれなくなって、無数の“微細な断裂(傷)”が生じてしまうと、立った時や歩いた時などに、断裂部分が圧迫されて痛みが起きたり、あるいは、治りかけていた断裂部分が再び引き裂かれて、強い痛みが起きたりします。

しかも、「硬い革靴を履いて歩き続けた」、「仕事で重いカバンを持ち続けた」、あるいは、「腰の痛みや疲れ」、「体重の増加」などが加わると、余計に、足底腱膜のアーチに過度な圧がかかるので、断裂が拡がったり、悪化したりします。

~ 初期ならば ~

しかし、このような痛みが起きても、初期ならば、しばらく歩いているうちに、次第に痛みが無くなります。

歩いているうちに、足裏全体の筋肉の柔軟性が高まって、足裏が引き延ばされるのが少なくなったり、断裂部分が刺激されなくなったりする上に、足裏の血行が良くなるので、断裂部分の修復が進むからです。

しかし、痛みが消えても、足底腱膜の断裂が回復しないと、立ったり歩いたりすると、再び痛み出したり、断裂部分の神経が敏感になっているので、ジッとしていてもジンジンと痛みを感じたりします。

【 足裏に柔軟性が無くなったり、弱くなったりすると 】

~ 運動不足や加齢 ~

また、足底腱膜炎は、運動不足や加齢で、痛みを引き起こす事もあります。

足裏の筋肉や腱が弱くなったり、足裏の筋肉や腱の柔軟性が無くなったりすると、チョッと歩いたり、立っていたりしただけでも、足底腱膜に大きな負荷となって“微細な断裂”が生じてしまうからです

この為、「運動不足になっているので、久しぶりに歩いた」、「無理して目的地まで歩いた」、「仕事を終えて家に戻ってから、更に立ち仕事をした」、「高齢になって脚が弱っているが、近所なので、突っかけサンダルで歩いた」などで、足裏の痛みを引き起こします。

~ 妊娠や肥満、冷え ~

また、妊娠や肥満、下半身の冷えなども、足底腱膜炎を引き起こす原因になります。

妊娠や肥満などで、体重が増加したり、反り気味になって腰やお尻で体重を支えるようにしていたりすると、気づかないうちに、足裏の負担が大きくなるからです。

しかも、妊娠や肥満で、下半身の血行が悪くなっていたり、下半身に冷えがあったりすると、脚に筋力低下や疲労が起き易いので、足裏の負荷が大きくなって、足裏に痛みを引き起こします。

~ そのままにしていると ~

しかし『足底腱膜炎』は、足裏に見た目でわかるような腫れや赤みが無く、しかも、しばらくするうちに痛みが無くなるので、ほとんどの場合、そのままにして、様子を見るだけが多くなります。

ところが、立ったり歩いたりする為に、足裏への負荷が続いて、“微細な断裂”が治りきらずにいたり、足裏の柔軟性が無くなっていたり、弱くなっていたりすると、毎日の動作で足裏に負荷がかかるたびに、治りかけた断裂が再び拡がったり、周辺に新たな断裂ができたりします。

この結果、歩き始めや立ち上がりに、毎回、足裏の土踏まずあたりに「ズキン!」と鋭い痛みがしたり、足裏の断裂部分の炎症で熱を持っているように感じたり、いつまでも足の裏や指の付け根がジンジンと痛みを感じたりするだけでなく、更に、歩いたり、立ったりするたびに、踵(かかと)の骨の足底腱膜が強く引っ張られるので、踵からも「ピリッ!」と強い痛みが起きる状態になったりします。

【 治りづらい足裏の治療 】

~ 保存療法 ~

足底腱膜炎の病院での治療は、痛みが強い場合には、麻酔を使って痛みを軽減しますが、足裏の無数の微細な断裂(傷)が痛みの原因になっているので、多くの場合、よほどの事が無い限り、保存療法になります。

例えば、保存療法として、足裏の痛みを和らげる為に、足裏に湿布を貼ったり、テーピングをしたり、足裏の痛む部分をくりぬいたインソールを使ったり、そして更に、ふくらはぎの筋肉と足底腱膜の柔軟性を回復させる為に、ストレッチやセルフマッサージなどを指導したりします。

これらの治療で、足裏の断裂の自然回復を促し、更に、ふくらはぎの筋肉の柔軟性を取り戻して、足裏にかかる負荷を減らすようにしています。

~ 治療期間 ~

病院の保存療法は、身体の自然回復を待つ治療法なので、どうしても治療期間が必要になります

ところが、治療期間中も、立ったり歩いたりする事が必要になるので、治りが悪くなります。

この為、足裏の痛みを我慢する日が続いてしまいます。

~ 下半身の緊張や疲労の解消も ~

また、腰や脚などの下半身に緊張や疲労が強まっていると、下半身の筋力のアンバランスや筋肉のコワバリなどで、足裏のアーチに大きな負荷をかけ続けてしまうので、腰や脚などの下半身の緊張や疲労を解消して、筋肉バランスを回復させる事も必要です。

この為、「ふくらはぎのコワバリ」、「脚のダルサ」、「腰の鈍痛」などを確認して、これらの疲労箇所や緊張箇所を回復させる事が必要です。

しかし、下半身に疲労箇所や緊張箇所があっても、ハッキリとした自覚が無い事が多いので、足底腱膜炎による痛みを繰り返したり、治療期間が長くかかったりします。

【 当院の、足底腱膜炎の治療 】

~ マッサージ治療にツボ治療を加え ~

足底筋膜炎は、下半身の筋肉や足底筋膜の柔軟性が無くなり、足底筋膜が引き延ばされて、無数の断裂が生じた事が原因なので、筋肉のコワバリ箇所や血行の悪化箇所を確認して、筋肉の柔軟性と血行を回復させる事が必要です。

この為、当院では、足底腱膜炎に対して、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、症状を回復させ、痛みの解消を行っています

マッサージ治療にツボ治療を加えているのは、脚や腰に、昔から利用されている、いくつもの有効なツボがあるので、脚・腰に反応点として現れたツボを『治療点』として利用すると、足底腱膜の損傷の自然回復を高められ、治療期間を短縮できるからです。

~ ツボ利用の効果 ~

例えば、ツボは神経や血管が集まっている箇所なので、足裏の痛み解消に『治療点』であるツボを確認して刺激を加えると、その刺激に順応して、筋肉内の血流が高まって損傷の回復が進んだり、神経過敏が和らいだりして、痛みや違和感が減少する効果があります。

更に、血行の悪化で不要な老廃物が溜まっていたのが、ツボ治療で、血流が改善されて排出され易くなるので、それによって、足裏の神経の興奮が鎮まり、足裏の痛みや違和感が和らいで解消する効果もあります。

これらにより、初期の足底腱膜炎の段階ならば、下半身の筋肉のコワバリを解消させるだけでも、足裏の腱膜の負荷が減り、一回の治療でも痛みの減少効果があります。

~ 下半身の緊張や疲労のチェックと解消 ~

更に、当院では、足底腱膜炎の再発を防ぐ為に、腰を含めて下半身の緊張や疲労のチェックを行い、それらを解消させています。

下半身に緊張箇所や疲労箇所があると、仕事や家事、あるいは、加齢や運動不足などで、脚のコワバリや血行悪化の原因となって、足裏に影響を与えるからです。

腰や太ももの緊張や疲労を解消させて、脚のコワバリやシコリを解消していくと、足裏への負荷が軽減して、痛みの再発防止になるだけでなく、脚の自然な柔軟性が回復するので、軽くなった感じになり、下半身がスッキリした感じになります。

~ 治療期間の短縮と、再発防止 ~

足底腱膜炎の痛みを解消させるには、足底腱膜とふくらはぎの筋肉の柔軟性回復だけでなく、下半身の緊張や疲労を解消させて足裏の負荷を減らす事が必要なので、下半身の状態を確認して、柔軟性を回復させる事が必要です。

当院は、マッサージ治療とツボ治療で、下半身や足底筋膜の疲労や緊張を解消させ、それによって、血流や柔軟性の回復を行っているので、足底腱膜炎の治療期間が短く済み、再発防止の効果もあります。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

立ち仕事の腰痛と、疲労対策

【(症例)痛み・しびれ 】

毎日の立ち仕事で、身体に疲労や負担が溜まって、腰の筋肉がコワバッテくると、「腰が重ダルイ」、「腰がウズウズと痛む」、「ギックリ腰の不安」、「脚のシビレ感」などが起き、更に、腰の疲れが慢性化してくると、体調を悪化させる原因になります。

これらの為に、片足に体重を乗せて「休め」のポーズを取ったり、背中の力を抜いて立っていたり、疲労感や痛みを少なくさせるような姿勢で立っていたりしても、身体の軸となる背骨と骨盤のバランスを崩してしまうので、次第に、疲労や痛みを身体全体に拡げたり、強めたりします。

腰の痛みと身体の疲労が続く場合には、腰の筋肉と身体のバランスを回復させる事が必要なので、腰を含めて身体の疲労箇所やコワバリ箇所を確認して、筋肉の柔軟性と血行の改善を行い、痛みやダルサを引き起こしている神経を鎮め、そして、コワバリで悪化した姿勢を整える事が大切です。

【 立ち仕事から腰痛や、体調悪化に 】

~ 筋肉のコワバリから血行の悪化に ~

お店の接客や、商品販売、警備、作業などで、毎日、立ち仕事をしていると、身体を支える腰に負担がかかり続ける為に、腰の痛みやダルサなどが起き易くなります。

腰は身体の中心にあって、上半身と下半身とを連結しているので、立ち仕事を続けて腰の負担が大きくなると、脚や腰の筋肉がコワバッテ、血行が悪化し、姿勢を保つ筋肉に必要な新鮮な栄養や酸素の取入れができなくなったり、不要になった老廃物が排出しづらくなったりして、神経を刺激して痛みやダルサなどを引き起こす為です

特に、身体を動かす事が少ない立ち仕事の場合は、筋肉の血液を流す働きも低下してしまうので、余計に、疲労・痛み・ダルサなどが起き易くなります。

~ 疲労や緊張に敏感に ~

また、立ち仕事で腰の疲労や緊張が続くと、腰だけでなく、腰まわりの筋肉もコワバッテくるので、脚や背中も疲労感や不快感が拡がります。

しかも、この状態が続いたり、繰り返されたりすると、神経が疲労や緊張に敏感になってくるので、チョッと立っていたり、軽い荷物を持っていただけでも、すぐに腰に疲れや痛みを感じたり、背中に疲れやニブイ痛みがしてきたりします。

この為、腰に疲労感や鈍痛(どんつう)が続く状態になったり、身体に疲労感や不快感が慢性化したりします。

~ 体調の悪化 ~

また、腰の筋肉のコワバリが慢性化して、腰や脚の血行悪化が続くと、下半身に冷えの状態が生じ、それによって下痢や便秘が起き易くなります。

更に、腰の血行悪化で下腹部の体温が低くなると、胃腸の働きを悪化させるだけでなく、自律神経の乱れを引き起こすので、疲労感やダルサに悩まされたり、肩こりや背部痛などが強まったり、身体の不調感から、イライラや不安感などが起き易くなったりします。

しかも、下半身は、重力の影響で、身体の血液の約7割が集まるので、下半身の血行が悪くなると、全身の血液循環に影響して血行が悪くなるので、これによっても、「背中の筋肉がコワバッテ、疲れる」、「背中に凝りや痛みを感じる」、「身体が重たい」などが起きます。

【 楽に感じる姿勢 】

~ 腰の疲労感や痛みを和らげる為に ~

また、立ち仕事で、「腰が、重い、ダルイ、疲れる、張リを感じる」とか、「腰に、イヤーな感じがする」などがすると、楽に感じる姿勢をとります。

例えば、少しでも腰の疲労感や痛みを和らげようと、片足に体重をかけた「休め」のポーズをとったり、背中の力を抜いてダランとした猫背気味で立ったり、疲労感や痛みの少ない姿勢で立ったり、などをします。

このような姿勢をすると、疲労感や痛みのする筋肉の負担が少なくなるので、一時的であっても、腰や身体が楽に感じられます。

~ 身体のバランスが崩れて ~

しかし、これらの姿勢は、どちらか一方の脚に体重をかけ続けたり、いつもと違う箇所に負荷がかかり続けたり、姿勢を維持するはずの筋肉の力を抜いていたりするので、身体のバランスが崩れて、身体の一部の血行が悪くなったり、身体の一方に体重をかけ続けるので、次第に、体重をかけた筋肉に疲労が蓄積したりします

しかも、このような楽に感じる姿勢をしていると、身体のバランスが崩れたり、身体の血行が悪くなったりするので、身体の自然回復力も追いつかなくなります。

この為、始めは楽に感じていても、次第に、身体のいろいろな所に疲労や痛みを感じる状態になったり、もともと筋肉疲労していた部分からズキズキ・ジンジン・ビリビリとした痛みが起きたりします。

~ 腰の不安から ~

更に、腰に不快な違和感や痛みが続くと、「腰は、大丈夫かな?」とか、「何かのキッカケで、ギックリ腰を起こすのでは?」と、腰の不安が増します。

また、これによって、「身体の調子が何となく悪い」という状態になったり、疲れ易くなったり、血行不良による痛みが起き易くなったりします。

この結果、腰の不快な違和感や痛みから、仕事や家事に支障をきたしたり、毎日の体調に影響を及ぼしたりしてしまいます。

【 腰の疲労や緊張の解消 】

~ 疲労回復 ~

このような、立ち仕事による腰の違和感や痛みを和らげたり、解消したりする為に、ちょっとした仕事の合間や休憩している時に、こまめに下半身を屈伸したり、身体を伸ばすストレッチをしたりして、血行を保つ事が勧められています。

また、就寝前や入浴後などに、ふくらはぎや膝裏の筋肉のコワバリを解消し、腰の疲労をシッカリと回復させる事も勧められています。

最近では、運動後に“クールダウン”を行うように、立ち仕事の直後に、身体の疲労物質を効率的に排出させる為に、あえて軽く身体を動かして血行を改善させる『積極的休養』と呼ばれる“疲労解消法”も勧められています。

~ なかなか困難な疲労回復 ~

しかし、腰や脚に、いつも不調を感じる状態になっていると、かなり筋肉がコワバッタ状態になっていたり、それにより、脚・腰の関節の動きが悪くなって動かしづらくなったりしているので、腰や脚の疲労解消が困難になります

しかも、立ち仕事を毎日していると、筋肉のコワバリ部分や血行の悪化箇所が拡がって、筋肉の疲労部分が分かりづらくなったり、ポイントが絞りづらくなったりします。

この為、疲労した筋肉をほぐして血行を改善し、身体に溜まった老廃物を排出させて、体全体に酸素や栄養が行き届くようにする事が必要だと分かっていても、「腰に気になる症状があっても、仕方がない」と思ったり、立ち仕事に慣れるのを期待したりしてしまいます。

~ 疲労感がマスクされて、自覚しづらく ~

また、仕事の責任感や義務感を強く意識していたり、達成欲が大きかったりすると、疲労感がマスクされて、ハッキリと自覚しづらくなり、「それほど、疲れを感じない」となる事があります。

しかし、毎日の立ち仕事で、疲労が蓄積すると、身体に疲労サインが現れてくるだけでなく、回復力が低下します。

この結果、「疲れが翌日まで残る」、「目覚めてから起き上がるのに時間がかかる」、「日中、ボーッとする」、「身体がダルイ」、「動きが重たい…」などが続いたり、「集中力が無くなった」、「イライラする事が多い」、「食欲がない」、などが起きたりします。

【 当院の、立ち仕事の腰痛治療 】

~ ツボ治療を加えて ~

当院では、このような立ち仕事の腰痛と身体の疲労に対して、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、体調改善を行っています。

腰や脚には、昔から知られている血行を良くするツボや、あるいは、疲労を回復させる“健脚のツボ”などが、いくつもあるので、立ち仕事でコワバッテいる筋肉の疲労回復に効果を発揮するからです

しかも、ツボは、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に異常が起きている事を知らせたり、病状を改善させたりするので、本人が気付かない疲労箇所や緊張箇所を確認したり、これらの箇所を回復させたりする効果もあります。

~ 神経や血管が集まっているツボ ~

例えば、腰から下に太い動脈や神経が通っているので、マッサージ治療とツボ刺激を併用して、股関節や筋肉の柔軟性を回復させて、下半身の血行を促進させると、身体の体調回復に効果があるだけでなく、疲労や緊張で敏感になっている神経が和らぐ効果あります。

これは、ツボに神経や血管が集まっているので、身体に不調が生じると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れて、身体に異常が起きている事を知らせてくれたり、それらのツボに刺激を与えると、その刺激に反応して、筋肉内の血流が改善したり、痛みや違和感が減少して緩和したりする効果があるからです。

この為、反応が現れているツボを確認して、症状や体調に合わせて刺激すると、筋肉のコワバリが解消されて血行が改善し、それによって、疲れや痛みが減少してくるのを感じます。

~ 気付きにくい疲労やコワバリの確認 ~

また腰は、身体の姿勢を支える筋肉と共に働いているので、立ち仕事の腰痛改善と身体の疲労回復には、身体の状態を確認して回復力を取り戻す事が必要です。

この為、当院では、背中や脚などの血行やリンパの流れを、ツボ治療とマッサージ治療を使って、筋肉の弾力性や柔軟性を高め、肩こり・腰痛などの痛みを改善しています。

東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、一人一人の体調や症状に合わせて、背中や脚などの疲労やコワバリの箇所を確認して回復させるので、無理が無く、安全で効果的です。

~ 体調改善に ~

腰の不快な違和感や痛みは、毎日の体調に影響を及ぼしたり、仕事や家事に支障をきたしたりするので、痛みや不快感がある場合は、しっかりと筋肉や血行の回復を行い、体調を改善させる事が必要です。

当院では、マッサージ治療にツボ治療を加えて、筋肉の緊張解消や血行促進を行う事で、痛みやダルサを引き起こしている神経の過敏状態を鎮め、体調改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状のご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

妊娠中の、妊婦さんのお尻の痛み

【(症例)痛み・しびれ 】

妊娠して数ヶ月すると、立ち上がった時や、歩いている時に、突然、お尻からビリッとしたシビレや、ジンジンと疼くような痛みが起きたり、更に、ピリピリするシビレで脚を動かせなくなったりする事があります。

これは、妊娠して体重が増えたり、お腹が大きくなって腰やお尻で上半身を支える“反り腰”が多くなったり、出産に向けて骨盤の靭帯が緩んだりしてくると、骨盤を支えるお尻の筋肉が硬くコワバッテ、動作時に坐骨神経を圧迫し、刺激してしまうからです。

お腹が大きくなるにつれて、お尻の痛みとシビレが起き易くなるので、改善して予防するには、お尻の筋肉の過緊張を緩めて坐骨神経への圧迫を和らげ、そして、体調を整えて腰やお尻にかかる負担を少なくする事が大切です。

【 坐骨神経痛 】

~ お尻の奥の痛み ~

妊娠して5ヶ月目ぐらいから、あるいは早いと、妊娠一か月目あたりから、身体を動かした時に、お尻の奥にニブイ痛みを感じたり、お尻から突然ピリッ!と痛みが起きたりする事があります。

よくあるのが、「ソファに座っていると、尾底骨あたりから疼くような痛みがする」、「朝、起きる時に、お尻から痛みとシビレがする」、「立って前かがみになると、お尻の奥がピリッと痛む」、などです。

このような、今迄に、経験した事が無い痛みが何度も繰り返されると、「妊娠して、身体に異常が起きたのでは…?」と、思わず、不安になってしまいます。

~ 梨状筋症候群 ~

しかし、このシビレと痛みは、病気というよりも、妊娠して、お尻の筋肉の負担が増した為に、お尻の筋肉が硬くコワバッタ状態になり、奥の坐骨神経が圧迫された為です

一般的に『坐骨神経痛』と呼ばれますが、病院の診断名では、お尻の奥の梨状筋(りじょうきん)と呼ばれる筋肉がコワバッテ、坐骨神経を圧迫し、シビレと痛みを引き起こすので『梨状筋症候群』と言います。

『梨状筋症候群』は、お尻の筋肉に負担がかかり過ぎた事が原因なので、ランニングやサイクリングで股関節に大きな負担がかかり続けたり、デスクワークや運転などで長時間座り続けていたりすると、お尻からシビレと痛みが起き易くなります。

~ 太ももの付け根あたりや、お腹からも ~

妊婦さんの場合は、妊娠して体重が増えたり、あるいは、お腹が大きくなった姿勢を、腰を反らして腰やお尻で体重を支える“反り腰”になったりして、お尻の筋肉の負担が強まった事が、お尻の奥の坐骨神経を圧迫する原因になっています。

また、骨盤周囲の筋肉のコワバリで骨盤のバランスが崩れると、骨盤の下部の鼠蹊部や恥骨に負担がかかって、太ももの付け根あたりから、痛みが起きる事もあります。

しかも、このような痛みに悩まされると、下腹部の緊張が強まるので、お腹が張るような感じがして、お腹がジンジンと疼くような感じがする事もあります。

【 お尻のコワバリの原因 】

~ 体重増加と、反り腰 ~

通常ならば、お尻の筋肉は、絶えず“縁の下の力持ち”として、身体を支えているので、座る・立つ・歩くなどの日常動作で、お尻から痛み感じる事はありません。

しかし、妊娠して、体重が増えて、身体のバランスが変わってくると、お尻の筋肉に、今迄無かったような大きな負担がかかってくるので、“縁の下の力持ち”の許容範囲を超えてしまい、お尻の筋肉が硬くコワバッタ状態になり、坐骨神経を圧迫して、シビレを伴った痛みを起こします

しかも、お腹が大きくなると、お腹を前に出して、上半身が反った“反り腰”になるので、ますます、上半身の体重がお尻の筋肉に負荷がかかるようになり、お尻の奥の筋肉のコワバリが強まって、坐骨神経への圧迫が増し、痛みが起き易くなります。

~ 女性ホルモンの分泌増加 ~

また、お尻に痛みを起こす原因として、出産に向けて、赤ちゃんが産道を通り易いように、女性ホルモン(リラキシン)が増えてくる事も、大きく影響しています。

このホルモンの分泌量が増えると、骨盤を固定している靭帯が緩んでくるので、骨盤回りの筋肉に、骨盤を支える負担が増す為です。

この結果、骨盤を固定している靭帯が緩んでくると、骨盤の下側の恥骨部分の筋肉に負荷がかかってくるので、「起き上がったり、寝返りをしたりした時に、恥骨がズーンと痛む」、「立ち上がる時に、恥骨のあたりが“ピキーン”と痛みが走る」、などが起きます。

~ 痛みの予兆 ~

お尻に、このような痛みが起きてくる前に、予兆として、「下半身が何となく、むくんだような、ボテッとした感じ」とか、「骨盤周りの重ダルサ」などに、気づかされる事があります。

これは、妊娠して、お尻や腰の筋肉に負担が増してくると、お尻や腰の筋肉内に疲労物質が溜まったり、必要な酸素が不足したりするので、お尻や腰に疲労感やダルサを感じたり、毛細血管の血行の悪化で、お尻や腰の皮下に水分が溜まって“むくみ”が生じたりするからです。

この結果、お尻や腰の「疲労感やダルサ」、「ボテッとした感じ」、そして、「骨盤周りの重ダルサ」などを繰り返しているうちに、お尻や腰の筋肉にかかる負荷が大きくなると、お尻の筋肉の梨状筋が硬くコワバッタ状態になり、奥の坐骨神経を圧迫して、お尻からジンジン、チクチク、ビリビリとした痛みが起きるようになります。

【 お尻の痛み緩和 】

~ 使えない痛み止め ~

妊婦さんに『梨状筋症候群』が起きると、「シビレと痛みが怖くて、ずうっと座っていられない」、「寝ていても、お尻に体重をかけられなくなる」、「脚が引きつって、動かせなくなる」など、毎日の生活に支障をきたしてしまいます。

しかも、以前に、ギックリ腰の経験がある妊婦さんは、腰に疲労や緊張が溜まってくると、お尻の痛みがキッカケになって腰の神経が反応して、ギックリ腰を誘発してしまう危険性があります。

この為、お尻や腰に、重たい感じや痛みを感じると、痛み止めの薬を服用したくなりますが、お腹の赤ちゃんや妊娠中の身体の事を考えると使えないので、我慢せざるを得ません。

~ 妊婦さんのストレッチ ~

このような事から、妊婦さんの『梨状筋症候群』の予防や緩和に、塗薬や湿布薬の使用、あるいは、コワバッテいる梨状筋を緩めるストレッチ運動が勧められています。

しかし、皮膚の表面からの塗薬や湿布薬は、痛みを解消する効果が限られる上に、ストレッチ運動は、お尻の奥の疲労箇所や緊張箇所が分からなかったり、お尻の筋肉を思うように動かせなかったりするので、コワバッテいるお尻の筋肉を緩和したり、痛みを予防したりするのが困難です

しかも、お腹が大きくなってくると、それだけ腰や脚を動かせる範囲が限られてくるので、ストレッチ運動で筋肉の柔軟性を回復させようとしても、身体を動かす事が難しくなります。

~ 骨盤ベルトの着用 ~

また、お尻の筋肉への負荷を減らす方法として、骨盤ベルトの着用も勧められています。

骨盤ベルトで骨盤を支えると、腰まわりの筋肉への負荷が軽くなるので、お尻や腰の痛の改善や予防が期待できるからです。

しかし、毎日の家事や仕事の為に、腰やお尻に負荷がかかり続ける妊婦さんや、お尻の奥の筋肉のコワバリが解消できなくなっていたり、お尻の坐骨神経が過敏になっていたりすると、骨盤ベルトで腰まわりの筋肉への負荷が軽くなっても、腰とお尻の筋肉の負荷が続いたり、強まったりするので、痛みの改善が期待できなくなります。

【 当院の、妊婦さんのマッサージ治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

このような、妊娠中の解消しづらいお尻の痛みの対策として、妊婦さん用のマッサージ治療があります。

妊婦さんのお尻の痛みは、もともと、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みなので、腰やお尻のコワバリと血行の悪化を、マッサージ治療で回復させると、腰の痛みや重ダルサの解消だけでなく、体調の回復にも効果があるからです

しかも、「腰や背中の張りや痛み」、「肩こり」、「身体のだるさ」などで悩まされている妊婦さんのマッサージを行うには、妊娠中の身体の変化を理解し、それに適した施術方法を選択する事が必要になりますが、東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、これらの“施術方法の工夫”を、昔からしてきたからです。

~ 横臥位(おうがい)によるマッサージ ~

妊婦さんのマッサージ治療では、特徴として、妊婦さんのお腹が圧迫されない為と、妊婦さんが楽に呼吸できるようにする為に、“横臥位(おうがい)”と言われる、横向きに寝てもらい、マッサージ治療を行っています。

横向きになった姿勢でマッサージ治療を行う為に、妊婦さんのお腹が圧迫される事が無く、お腹の赤ちゃんの安全が保たれる上に、リラックスできて、会話も可能になります。

「施術しやすく、受けやすい」マッサージになるだけでなく、妊婦さんのコワバッタ筋肉の回復や血流の改善を高める事ができます。

~ 体調の回復も ~

更に、当院では、痛みを軽減させる治療だけでなく、妊婦さんの体調の改善の為に、ツボ反応を利用して身体の疲労箇所や緊張箇所を確認し、筋肉の弾力性や柔軟性の回復や、血行やリンパの流れの改善を行っています。

妊娠中は、体重が増えたり、姿勢を保つバランスが変わったりするので、疲労や緊張の慢性化や、動作の不自由さから、「何となく身体の調子が悪い」といった不調が起きてくるからです。

マッサージ治療で身体の筋肉の緊張を緩めていくと、身体のコワバリ解消だけでなく、血行が改善されるので、身体の痛みや違和感が緩和されて、体調の改善や、身体全体のリラックス効果などが期待できます。

~ 信頼できる治療院を選ぶ事と、妊婦さん用のマッサージ治療の事前確認 ~

妊娠中にマッサージを受ける場合は、安心してマッサージを受けられる事が必要なので、信頼できる治療院を選ぶ事と、『妊婦さん用のマッサージ治療』の事前確認が必要です。

当院は『あん摩・マッサージ・指圧師の国家資格』を持ち、昔から利用されている東洋医療をベースにして、妊娠中のお尻の痛みの軽減や、妊娠中の身体のコンディション調整を、妊婦さんの身体の状態や症状に合わせて行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状のご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

緊張型頭痛の薬の服用と、リラックス法

【(症例)痛み・しびれ 】

「頭重感」、「締めつけられるような頭の痛み」、「頭の圧迫感」などが起きる『緊張型頭痛』は、日々の疲労や緊張、精神的ストレス、姿勢の悪化などから起きるので、「誰でも経験するよくある頭痛」ですが、それだけ発症し易く、毎日の仕事や家事に影響を与えてしまう頭痛です。

しかも、繰り返して頭痛が起き易くなるので、頭痛や頭重感の不安から予防薬を服用していると、次第に薬を飲む機会や量が多くなって『薬物乱用頭痛』を引き起こし、症状を更に悪化させてしまう事があります。

緊張型頭痛の改善と予防には、首や肩の過緊張を解消し、身体の回復力を取り戻す事が重要なので、首や肩の筋肉のコワバリと血流を改善して敏感になっている神経を鎮めると共に、首や肩に生じたシコリと、背部の疲労箇所や緊張箇所をチェックして解消する事が大切です。

【 慢性頭痛(頭痛持ち) 】

~ 緊張型頭痛 ~

緊張型頭痛の原因は、毎日の疲労や緊張、日々の心配事や不安などの精神的ストレス、あるいは、毎日の長時間の同じ体勢や不自然な姿勢などで、首や肩の筋肉のコワバリが強まった事が影響しているので、『肩こり頭痛』とも言われます

日本人は、肩こりに悩まされている人が多いので、緊張型頭痛が頭痛の中で約7割を占め、「誰でも経験するよくある頭痛」になっています

しかも、緊張型頭痛は繰り返し易い頭痛なので、後頭部や首筋に鈍い痛みがダラダラ続いたり、重苦しい感じになったりして、思考力が鈍って働かなくなると、日々の生活が思い通りに進まなくなって、支障をきたしてしまいます。

~ 増えていく頭痛薬の服用 ~

この為、緊張型頭痛が何度も起きるようになると、少しでも早く頭痛を解消したくなるので、いつも手元に頭痛薬を置き、頭重感の兆しや頭痛への不安などを感じると、薬を服用するようになります。

また、疲労やストレスなどで慢性的な肩凝りに悩まされていると、肩こり症状が気になると、頭痛の不安から、薬を服用するようになります。

特に、「頭痛で仕事を休めない」といった仕事への責任感や、「周りに迷惑をかけたくない」といった気遣いが強まると、どうしても薬を飲む回数や量が増えてしまいます。

~ 頭痛の頻度や程度が増すと ~

また『頭痛薬の効果は“早めの服用”がポイント』という事から、頭痛薬を服用する回数や量が増えてしまう事もあります。

頭痛薬の服用を制限して頭痛を我慢していると、神経が痛みに敏感になって、頭痛薬の効果が現れにくくなるので、頭重感や肩こりが気になったら、早めに頭痛薬を服用したくなるからです。

特に慢性的な頭痛に悩まされていると、頭痛の時はもちろん、頭が痛くなくても、またいつ頭痛発作が起きるか分からないという不安から、予防的に頭痛薬を服用しがちです。

【 薬物乱用頭痛 】

~ 薬の服用が多くなると ~

ところが、薬の服用が多くなると、それだけ、身体の痛みを調整する機能が低下するので、頭痛薬を服用しても、しばらくすると、「また、頭が痛くなる」と感じ易くなります

しかも、チョッとした刺激でも頭痛が起き易くなるので、薬の服用を繰り返していると、かえって頭痛が起き易くなります。

この結果、「鎮痛効果が持続しない」とか、「薬の効果が感じられない」、「薬を飲んでいるのに、毎日頭が痛い…」といった状態に、次第になります。

~ 一時的に楽に ~

しかし、それでも、頭痛薬を飲むと、「一時的に、辛かった頭痛が楽になった感じ」になります。

この為、薬を飲んで一息ついても、薬が切れると、また服用するようになります。

頭痛の辛さは目に見えず、周囲の人から理解が得にくく、1人で我慢せざるを得ないので、頭痛への不安や恐れがあったり、仕事や周囲の人達への責任を強く感じていたりすると、ますます頭痛薬を頼って、薬の量を増やしたり、頻繁に薬を服用したりしてしまいます。

~ 薬物乱用頭痛 ~

そして、いつもバッグに頭痛薬を入れて、2~3日に1回のペースで服用したり、他の頭痛薬を飲み比べていたりして、頭痛薬を毎月10回以上飲むようになると、本格的な『薬物乱用頭痛』になります。

薬物乱用頭痛になると、「鎮痛効果が持続しない」とか、「薬の効果が感じられない」、「薬を飲んでいるのに、毎日頭が痛い…」といった状態になったり、あるいは、以前と違って、頭の痛みが時間の経過と共に強くなったり、痛みが変化しながら長引くようになったり、頭重感や耳鳴りが慢性的になったりします。

また、以前と違って、頭の痛みが時間の経過と共に強くなったり、痛みが変化しながら長引くようになったり、あるいは、頭重感や耳鳴りが慢性的になったりします。

【 リラックス法と、その難点 】

~ 病院での治療 ~

『薬物乱用頭痛』は、緊張型頭痛、片頭痛に次いで、3番目に多くなっているので、病院では、『薬物乱用頭痛』の発症を防ぐ為に、頭痛薬の服用を、月に15日を超えないように制限しています。

急場をしのぐ場合は頭痛薬を処方しますが、緊張やストレスの持続が頭痛の引き金になっているので、頭痛を改善する為に、リラックス法や運動法によって、ストレスや疲労などによる血行の悪化を防ぐ治療を目標にしています。

例えば、患者に、後頭部や首の後ろから肩・背中にかけての筋肉の緊張で、緊張型頭痛が起きる事を十分に説明し、その後に、疲労や緊張を溜めないように長時間同じ姿勢をとり続けないように指導したり、前かがみ姿勢の是正、体操、マッサージ、入浴、などのリラックス法を勧めたりします。

~ 工夫が必要なリラックス法 ~

しかし、リラックス法は、少しずつ筋肉や血行の回復を高めていく方法なので、すぐに効果が出ません

しかも、仕事や家事をしていると、首や肩のセルフマッサージやストレッチをしていても、いつの間にか、首や肩の筋肉の緊張が強まります。

この為、リラックス法を毎日繰り返したり、時間の合間に適度な運動を取り入れたりして、繰り返して首や肩の筋肉の疲労や緊張を和らげる事が必要になります。

~ 筋肉のコワバリや、神経の過敏状態の解消 ~

また、首や肩の筋肉のコワバリが慢性化していたり、それによって凝り感や痛みを絶えず感じていたりする場合もあります。

このような状態になると、首や肩の筋肉のコワバリが強まっていたり、広い範囲の神経が過敏状態になっていたりするので、首や肩のセルフマッサージやストレッチをしていても、頭痛解消が難しくなります。

改善するには、コワバリ箇所を確認して、筋肉の付け根から柔軟性を回復させたり、あるいは、柔軟性の回復の為に、筋肉を一方向に伸ばすだけでなく、多方向に伸ばしたり、更に、首や肩の土台が背中なので、背中の筋肉を確認して、背中のコワバリを解消する事が必要です。

【 筋肉内のシコリ 】

~ シコリができると ~

更に、首や肩の筋肉の内部にズキズキと痛みを感じるシコリができている場合は、このシコリを無くす事が必要です。

ズキズキする痛みによって、筋肉が緊張が強まり、神経を刺激する状態が続くからです

しかも、シコリからの痛みや不快感が続いていると、首や背中を通っている自律神経の交感神経を刺激して、頭重感の慢性化や『頭痛持ち』の原因にもなり、更に、疲労感の強まり、胃腸の悪化、血圧上昇、なども引き起こします。

~ セルフマッサージやストレッチ ~

首や肩にシコリができていると、筋肉内にコリコリとしたカタマリが潜んでいるのが感じられますが、セルフマッサージやストレッチでは、シコリの回復が困難です。

シコリ部分の血流が極度に低下して、筋肉が硬くコワバッタ状態になっているので、シコリ周辺の筋肉は伸ばせても、シコリを引き延ばして、柔軟性を回復させる事ができないからです。

しかも、シコリを無理に引き延ばすと、炎症が生じ、更に悪化します。

~ シコリ解消 ~

シコリを解消するには、硬いシコリの柔軟性を回復させる為に、シコリに伸びている毛細血管の血流を回復させる事が必要です。

多方向に伸びているシコリ周辺の毛細血管を意識して、多方向に、無理が無いように筋肉を引き伸ばし、シコリ内部の毛細血管の柔軟性を回復させる事がポイントになります。

また、周囲のコワバッテいる筋肉も回復させる事が必要なので、肩や肩甲骨周りの筋肉を含めて、筋肉のコワバリを確認して解消させる事が必要です。

【 当院の緊張型頭痛の治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、緊張型頭痛の改善と予防を行っています。

緊張型頭痛が、首や肩の筋肉の過緊張と、それによる血行悪化によって起きているので、昔から疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みの解消を行っている東洋医療をベースにしたマッサージ治療が、緊張型頭痛の改善や解消に適しているからです

また、マッサージ治療は、身体の疲労感や緊張感を解消させる効果があるので、それによって心身のストレスが緩和されると、緊張型頭痛の改善や解消につながります。

~ ツボ反応の利用 ~

当院では、筋肉のコワバリ箇所の確認や解消に、ツボ治療を利用しています。

ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。

この為、ツボ反応を利用して、首や肩の「筋肉内に押すと痛みを感じる箇所」、「筋肉が疲労し易い箇所」、「筋肉が固く伸びにくくなっている箇所」などを確認し、回復を行っています。

~ シコリの解消 ~

更に、ツボの特徴として、痛みを発しているシコリの箇所と、ほぼ一致している事が分かっています。

この為、血管と神経の通り道になっているツボを利用して、神経の過敏状態を和らげ、不快な痛みの緩和とシコリの解消を行っています。

血管と神経が集まっているツボに適切に刺激を与えると、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりするので、緊張型頭痛のシコリの解消に、効果的な治療法になるからです。

~ 緊張型頭痛の改善と体調の回復に ~

緊張型頭痛は、首や肩の疲労や緊張などの慢性化による痛みなので、①血行やリンパの流れの回復、②筋肉の弾力性や柔軟性を高める、などで疲労物質を排出し、③敏感になっている神経を鎮め、首や肩の痛みや違和感の改善を行う事が必要です。

当院は、東洋医療ベースにしたマッサージ治療で、体調や体質に合わせて、筋肉の緊張解消、血管やリンパの循環改善、神経圧迫の回復などを行い、緊張型頭痛の改善と体調の回復を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。