見上げた時の、首・肩からの刺激痛

【(症例)痛み・しびれ 】

フト、上を見上げた時や、振り返ろうと首を反らせた時に、いきなり、首から肩や腕にかけて、電気が走ったような“ビリビリッ”とした強烈な刺激痛とシビレに襲われる事があります。

疲労やストレスが続いていたり、ずうっと肩こりに悩まされていたりすると、首や肩の筋肉のコワバリが強まって、見上げた時や首を反らせた時に、首の骨(頸椎)近くの神経を強く圧迫して、神経を刺激してしまう為です。

そのままにしていると、筋肉のコワバリが慢性化し、内部にシコリができて、刺激痛とシビレが繰り返されたり、強まったりして、動作や生活に支障が出てしまうので、首の神経の異常に気付いたら、早めに首のコワバリを和らげて、神経圧迫を解消し、刺激痛を無くす事が大切です。

【 首の過緊張や凝りから 】

~ 首の神経への圧迫 ~

何気なく見上げた時や、顔を上に向けた時に、首すじから肩や腕にかけて、突然、電気が走ったような、強いシビレと痛みが走り、その急激な痛みの為に、思わず身体が固まってしまう事があります。

これは、首の骨(頸椎)の神経の出入り口が、『狭く』『すき間が無く』『キチキチの状態』になっているので、疲労や緊張が続いて首の筋肉のコワバリが強まると、神経の出入口を狭め、そして、筋肉のコワバリが神経に接触した時の刺激を強めてしまうからです

この結果、何気無く上を見上げたり、チョット首を反らしたりしただけでも、コワバッタ首の筋肉が神経を強く圧迫するので、電気が走ったような強烈な刺激痛やシビレ感が起きます。

~ 首の筋肉の緊張が強まったり、慢性化したりすると ~

この刺激痛やシビレは、首や肩の筋肉のコワバリが大きな原因になっているので、姿勢が悪い人、デスクワーカー、PCやスマホを見る時間が長い人、肩こりがある人、寝違えを繰り返している人、ストレスが多い人、などに起き易くなります。

この症状が引き起こされる前は、首や肩のコワバリやダルサを感じる程度ですが、首は重さ5~6キロの頭を絶えず支えながら、頭を上下左右に向けたり、回転させたりしているので、そのままの状態が続くと、次第に首の筋肉の緊張が強まったり、慢性化してきたりします。

この結果、コワバッタ首の筋肉が、次第に狭い首の骨の神経の出入口を塞ぐようになってくる上に、頭を動かした時に、コワバッタ筋肉が神経を強く圧迫する為に、首に強烈な刺激痛とシビレを感じるようになります。

~ 中高年になると ~

中高年になって、加齢による筋力低下や血行の悪化が生じてくると、頭を支える首の筋肉の柔軟性や持久性が失われて、筋肉のコワバリが強まり、凝りが悪化するようになるので、首の刺激痛とシビレが起き易くなります。

そして、首の筋肉のコワバリが強まって慢性化すると、神経の出入り口の“隙間”がイビツナ形になって固定化し、神経の出入り口を狭めるのが常態化してくるので、ますます頻繁に神経に接触するようになります。

しかも、中高年になり、仕事や家庭の責任などで疲労やストレスが多くなって、首の筋肉の緊張やコワバリが強まると、これによって首の骨を接続している関節が狭まるので、ますます神経の出入口を塞ぐようになったり、首の骨の動きを不自然にさせたりして、首の骨(頸椎)近くの神経を刺激するようになり、頭を動かすと不快なシビレ感が生じたり、強烈な刺激痛とシビレが起きたりします。

【 ストレートネック、首猫背 】

~ 首の筋肉の過緊張や凝り ~

また、デスクワークや手作業をしてると、首を前に突き出す『ストレートネック』や、首を丸めて背中より前に出す『首猫背』になり易いので、ますます首の筋肉の“過緊張”や“凝り”を強めます

始めは、首の筋肉の“過緊張”や“凝り”によって、首や肩の疲労感やダルサ感、あるいは、「ズキズキと痛む」、「ジンジンする」、「チクチクと感じる」などが現れます。

しかし、首の筋肉のコワバリが、首の骨(頸椎)近くの神経を圧迫するようになると、首の筋肉の“過緊張”や“凝り感”に加えて、首や肩からの刺激痛やシビレが起き易くなったり、首の筋肉のコワバリが強まって、頭が動かしづらくなったりします。

~ ジッとしていても ~

そして、『ストレートネック』や『首猫背』が続いて、首から刺激痛を感じる状態になると、ジッとしていても、いろいろな痛みや異常も生じます。

例えば、「仕事をしていなくても、首から肩にかけて不快感や痛みを感じる」、「仰向けで寝ると、首や肩のシビレや痛みを感じて寝られない」、「肩甲骨の内側や脇の下も、絶えず痛みを感じる」、などです。

更に、首の神経が圧迫され続けて、神経の働きに異常が起きてくると、指先の感覚が鈍感になって、「箸を使う事やボタンを留めるなどの手先の作業が、しにくくなった」とか、あるいは手の筋力が弱って、「ビンや蓋を開けるときに、握力が弱く感じる」といった症状が起きる事もあります。

~ 喉の違和感や、顔のムクミ ~

更に、首から刺激痛を感じたり、頭を動かしづらくなったりすると、喉の違和感や、顔のムクミも起きます。

首の筋肉がコワバルと、喉(のど)近くの筋肉(胸鎖乳突筋)がコワバッテくるので、「喉付近のコワバリ感」や「喉の詰まり感」、「息がしづらい」、などが現れる為です。

また、首のコワバリで、顔の血行やリンパ液の流れが悪くなってくるので、顔の皮膚の弾力性が失われてシワやタルミが生じ、『疲れ顔』や『老け顔』や、顔のムクミが起きてきます。

【 整形外科での受診 】

~ 保存療法と生活指導 ~

首から肩・腕へのシビレや痛みを解消させるには、首と首周囲の筋肉の緊張を解消させて、首の神経の出入口の筋肉のコワバリを解消させる事が必要です。

日常生活の疲労や緊張が原因になので、整形外科で受診すると、ほとんどが、保存療法と生活指導になります。

例えば、保存療法として、筋肉の緊張を和らげる為に、湿布薬や、筋肉弛緩薬、ビタミン剤などの処方をして、リハビリ設備がある所では、筋肉を緩める電気刺激や、首の牽引などを行い、そして、生活指導として、首を後方へ反らせないように注意したり、不良姿勢や生活習慣を改善するようにアドバイスしたりします。

~ 長引く首の痛み ~

しかし、整形外科で治療を続けても、保存療法と生活指導が、首の筋肉のコワバリを、直接、緩和させて、解消させる治療法ではないので、効果が一時的であったり、なかなか改善効果が現れなかったりします

しかも、首の筋肉は、精神的な緊張があると、筋肉が緊張してコワバル性質があるので、仕事や家庭でストレスが強まったり、イライラしたりすると、どうしても首の筋肉の緊張が強まります。

また、生活指導を受けても、仕事や家事をしていると、作業や姿勢の都合で、首に負担がかかり続けてしまうので、姿勢や生活習慣の改善が困難です。

~ 筋肉内の、シコリ(硬結)の発生 ~

また、首の筋肉のコワバリが慢性化すると、血行の悪化から、筋肉内に、硬い“シコリ(硬結)”が生じ、そこから、絶えずズキズキと疼(うず)くような痛みが起きてきます。

しかも、シコリは、筋肉が硬く凝り固まった状態なので、ストレッチや運動をしても緩まないだけでなく、シコリ付近の神経の異常興奮が続いて痛みと筋肉の緊張を繰り返すようになります。

この結果、首の筋肉内にシコリができると、首や肩の筋肉のコワバリが強まって、首の骨(頸椎)近くの神経を強く圧迫するようになりますが、整形外科でのシコリの解消は、電気刺激や首の牽引などを行っても対処しきれません。

【 当院の、首のシビレや痛みの治療 】

~ マッサージ治療にツボ治療を加え ~

当院は、このような首のコワバリや凝りによる、首から肩や腕へのシビレや痛みの解消に、マッサージ治療にツボ治療を加えて、症状の緩和と解消を行っています。

ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです

しかも、首の痛みが生じる箇所は、東洋医学のツボ(経穴)の位置とほぼ一致しているので、東洋医療のツボ利用が、そのまま使える利点があります。

~ 抵抗感が少なく、リラックスした状態で ~

また、マッサージ治療によって、直接、患部の血行やリンパの流れを良くしたり、筋肉の弾力性や柔軟性を高めたりするので、これにより、神経の興奮を鎮め、シビレや痛みを和らげられます。

更に、首の後ろには、自律神経の中の、リラックスに関わる副交感神経(迷走神経)の働きを促すツボがあるので、これをマッサージ治療で利用すると、首からシビレや痛みを発しているシコリを和らげて、解消させる効果があります。

しかも、首は、筋肉が薄く、内側に重要な神経や血管が通っているので、東洋医療をベースにしたマッサージ治療によって、患者にとって、抵抗感が少なく、リラックスした状態で、首の治療が受けられます。

~ 身体のバランスの回復 ~

当院では、首や肩の患部の治療だけでなく、首の負荷を緩和させる為に、上半身のコワバリ状態を診断し、身体のバランスを回復させる治療も、併せて行っています。

姿勢が悪くなっていたり、不快な症状があったりすると、それによって、首や肩のコワバリが強まって、首や肩のシビレや痛みが起き易くなるからです。

特に、『ストレートネック』や『首猫背』は、首や肩のシビレの大きな原因になるので、上半身のコワバリ箇所を確認して、マッサージ治療とツボ治療を併用し、筋肉の血行やリンパの流れの改善と筋肉の弾力性や柔軟性の回復を、重点的に行っています。

~ 効果的な、首の柔軟性回復 ~

ツボ治療を併用したマッサージ治療は、身体の異常を知らせる反応点(ツボ)を利用した治療法なので、患者にとって無理が無く、しかも、効果的に首の筋肉の柔軟性の回復ができます。

当院は、首の凝りやシコリ(硬結)の解消や、それに伴う痛みやシビレの回復治療を、患者がリラックスした状態で受けられるように、マッサージ治療とツボ治療を併用して行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

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