疲労・緊張に敏感に反応する、頭の痛み

【(症例)痛み・しびれ 】

緊張型頭痛は“肩こり頭痛”と言われるように、頭を支える首や肩の筋肉の緊張によって、血行が悪化すると起きてきますが、ストレスや疲労などで肩周辺の“神経が過敏状態”になると、やはり、緊張型頭痛を引き起こします。

しかも、神経が過敏状態になるので、筋肉の緊張が解消しづらくなって、いつまでも疼くような痛みに悩まされたり、チョットしたストレスや疲労などにも敏感に反応して、頭がギューッと締めつけられたりします。

このような神経過敏タイプの緊張型頭痛には、ツボには神経や血管が集まっているので、痛みや硬さとなって反応しているツボを確認し、コワバリと血行を改善して、神経の興奮を鎮めていくと、痛みの緩和や解消に効果があります。

【 神経過敏説 】

日本人が悩まされる頭痛のうち、60~70%は緊張型頭痛と言われるほど、日本人にとって、緊張型頭痛が一番多い頭痛タイプになっています。
これは、日本人が欧米人に比べて、頭が大きい割に体格が小さく、首や肩の筋肉量が少ないので、PCやスマホで、背中を丸めた前傾姿勢や、頭を突き出した姿勢が多くなると、頭を支える首や肩の筋肉にとって、大きな負担となる為と言われています。
特に、なで肩で、首が細い女性は、首や肩の筋力が弱い為に、PCやスマホ操作をしていると、肩が前方に差し出した腕の重みに負けて引っ張られて、首や肩の筋肉の緊張が強まるので、緊張型頭痛が起き易いと言われます。

 

このような理由から、緊張型頭痛の解消には、筋肉のコワバリで血行が悪くなった首や肩を、温めたり、ストレッチして伸ばしたり、前後左右に動かしたりして、柔軟性を回復させる事が勧められています。
しかし、それらによって頭痛が和らぐ事があっても、首や肩の一部に相変わらず首や肩のニブイ痛みが続いたり、頭重感や頭痛が残ったりして、なかなか期待するような頭痛解消が得られません。
また、頭痛解消に、市販薬を飲んだり、医師が処方した鎮痛薬を服用したりしても、痛みが一時的に減少した感じになりますが、ストレスや緊張が高まると、再び、肩周辺の“凝り感”や頭重感が増して、頭痛に襲われてしまいます。

 

このような事から最近は、緊張型頭痛の原因として、従来の“筋肉緊張説”に加えて、血行の悪化から神経が刺激される“神経過敏説”が、注目されています。
これは、最初は、首や肩の“筋肉緊張”が、頭痛を起こす原因であっても、この状態が続くと、肩周辺の神経が過敏な状態になってくるので、チョットした疲労や緊張がキッカケになって頭痛を誘発したり、痛みを悪化させたりする、という考え方です
例えば、チョットした疲労や緊張でも、首や肩の神経が敏感に反応して筋肉を緊張させるので、血管も収縮して血行が悪化し、ますます周辺の神経が刺激される状態になり、首から後頭部の痛みの感覚が増したり、いつまでも痛みが続いたりするという考え方です。

【 指先の操作の繰り返しや、不安・ストレスから 】

神経過敏タイプ”の緊張型頭痛が起きるのは、姿勢の悪化や長時間の同一姿勢と共に、指先の操作を繰り返したり、不安やストレスを感じていたりすると、やはり、首や肩の神経が過敏な状態になり、頭痛が起きてきます
これは、PCやスマホの操作などで、指先の操作を繰り返していると、手先だけでなく、腕を通って肩や背中の筋肉も使い続ける事になるので、気付かないうちに、肩や背中から首の筋肉が緊張して、内部の神経が過敏な状態になり、緊張型頭痛を引き起こす原因になるからです。
この為、毎日、指先の操作を繰り返す操作をしていると、肩・背中の肩甲骨周辺・首などの筋肉の緊張が強まり、頭重感や頭痛が起き易くなります。

 

特に、腕の重みのかかる肩周辺や、姿勢を保つ背骨と肩甲骨の間、そして首などに、疼くような不快な痛みや違和感が起き、これによって、頭痛を誘発し易くなります。
これらの場所は、重要な血管や神経が通っているので、周りに多くの神経が集まっている事と、姿勢を保ったり、動作をしたりする為に、身体の負荷がかかり易いからです。
この為、指先の操作を繰り返すうちに、背中や肩の痛みが後頭部の神経に伝わる神経回路(トリガーポイント)ができあがってしまうと、チョッとした疲労や緊張でも、すぐに痛みの感覚が活性化して、疼くような不快な痛みや違和感が起き、そして、これにより、緊張型頭痛を引き起こすようになります。

 

また、不安やストレスを感じていたりする場合も、首や肩の“神経過敏タイプ”の緊張型頭痛を引き起こす原因になります。
仕事や家庭のストレスや悩みなどで、「気が休まらない」、「リラックスしにくい」、「しょっちゅうイライラ、ピリピリしている」、「妙に焦りや不安を感じ易い」などがあると、首・肩・背中の筋肉が緊張し、後頭部の神経を刺激するような神経回路(トリガーポイント)ができてくるからです。
この結果、不安やストレスを強く感じると、筋肉が収縮し、後頭部の神経を圧迫刺激するような神経回路が活性化されるので、頭重感や、頭が締め付けられるような痛みが起きるようになります。

【 シコリ解消の重要性 】

病院での緊張型頭痛の解消は、通常、痛みを和らげる「鎮痛薬」、炎症等の「消炎剤」、そして「筋肉の緊張の緩和する薬」、などが処方されます。
しかし、病院で処方する頭痛薬を服用していても、疲労やストレスを強く感じると、どうしても首や肩の神経が敏感に反応して、肩や首に凝りや痛みが強まったり、頭痛に悩まされたりします。
これは、薬によって一時的に頭痛みを、ニブクさせたり、軽減させたりしても、首や肩などに、頭痛を誘発する神経回路(トリガーポイント)が残ったままになっているので、キッカケがあると、この神経回路(トリガーポイント)が活性化する為です

 

この為、緊張型頭痛の解消には、神経回路(トリガーポイント)を解消させる事が必要です。
神経回路(トリガーポイント)は、神経が過敏状態になっている為に、周りの筋肉が凝り固まって、硬いシコリ(硬結)ができるので、皮膚の上から触ると、内部にコリコリとした筋肉の塊が感じられます。
この特徴から、神経過敏タイプの緊張型頭痛を解消するには、硬いシコリができている箇所を確認する事と、確認したシコリのコワバリを和らげて、毛細血管の流れを回復させ、過敏になっている神経を回復させる事が必要です。

 

また、緊張型頭痛の解消には、首や肩周辺だけでなく、背中も、筋肉のコワバリや血行の悪化が生じているので、背中の筋肉や血行の回復も必要です。
この為、肩甲骨周辺を含めて上半身のコワバリやシコリを確認して、これらを解消させたり、あるいは、首や肩の関節の動きをチェックして改善したりして、首に続く上半身の血液の流れを回復させていく事が必要になります。
特に、中高年以降になると、新陳代謝の低下や運動不足などで疲れ易さや痛みとなって現れている事が多いので、身体のコワバリやシコリをチェックして、筋肉の柔軟性を回復させ、身体の回復力を取り戻す事が必要です。

【 当院の、神経過敏タイプの治療 】

当院は、“神経過敏タイプ”の緊張型頭痛の解消の為に、マッサージ治療にツボ治療を加えて、過敏な状態になっている神経の箇所をチェックし、和らげる施術を行っています。
これは、痛みを引き起こす神経回路(トリガーポイント)の場所が、東洋医学のツボ(経穴)の位置と、ほぼ一致しているからです
しかも、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるので、体調改善にも役立ちます。

 

また、首は、内部に重要な神経や血管が通っている上に、外側の筋肉が薄くて小さな筋肉で構成されているので、このような非常にデリケートな首周りの治療には、東洋医療をベースにしたマッサージの治療が適しています。
ツボ反応を利用してマッサージ治療を行うと、受ける患者に無理が無く、身体がリラックスした状態で、首の治療が受けられるからです。
しかも、首に硬いシコリができている場合でも、ツボ刺激を利用する事で、無理をせずに、患者に抵抗が無い状態で、ピンポイントにシコリ解消が行えます。

 

また、当院では、緊張型頭痛の解消の為に、背中や腕も確認して、神経が過敏な状態になり、内部から疼くようなジクジクとした痛みを感じるような箇所の、回復治療も行っています。
これによって、上半身のシコリのコワバリを解消させて、シコリ内の血流を回復させていくと、頭痛の解消や予防だけでなく、体調の回復にもなります。
特に、緊張型頭痛が繰り返される場合は、首だけでなく、背中や腕の筋肉内にある硬いシコリを解消させて、神経の過敏状態を回復させる事が必要です。

 

首や肩の“神経過敏タイプ”の緊張型頭痛の解消には、昔から疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の症状の改善を行っている東洋医療をベースにしたマッサージ治療が勧められます。
当院は、ツボを利用したマッサージ治療で、安全に、無理が無いように、神経や血管を圧迫している緊張を解消し、長引く痛みの回復を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

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