緊張型頭痛は“肩こり頭痛”と言われ、頭を支えている首や肩の筋肉が、疲労や緊張でコワバリが強まって、血行が悪化すると頭痛を引き起こしますが、ストレスや心配事なども、首や肩の筋肉の緊張を強めて、血行を悪化させるので、緊張型頭痛を引き起こします。
しかも、ストレスや心配事などが続くと、首や肩の筋肉の緊張も続いて、後頭部から首筋にかけての圧迫感や頭重感に悩まされたり、チョットしたストレスや疲労で、すぐに頭がギューッと締めつけられる痛みが起きたりします。
このような疲労・緊張に敏感に反応する頭の痛みを改善するには、敏感になっている神経を鎮める事が必要なので、神経や血管が集まっているツボを利用して、悪化している首や肩の血流を活発化させ、それによって神経を刺激している老廃物の排出を促し、神経の感受性を和らげる事が大切です。
【 緊張型頭痛 】
~ 肩こりは日本人の国民病 ~
“肩こり頭痛”と言われる緊張型頭痛は、以前から「肩こりは日本人の国民病」と言われているので、多くの人が経験する頭痛になっています。
これは日本人が、欧米人に比べて頭が大きい割に体格が小さく、首や肩の筋肉量が少ないので、仕事や家事で、背中を丸めた姿勢や、頭を突き出すような姿勢が多くなると、頭を支える首や肩の筋肉に負担が強まる為です。
特に、首が細く、なで肩の女性は、首や肩の筋力が弱くなるので、前かがみになってPCやスマホ操作を続けていると、頭を支える首や肩の筋肉に負担が強まるだけでなく、操作をする為に前方に出している腕の重みで肩の負担が増すので、ますます首や肩の筋肉の緊張が強まり、緊張型頭痛が起き易くなります。
~ 姿勢を維持する緊張から ~
また、毎日、長時間のデスクワークや立ち仕事が続くと、肩周辺の“姿勢を維持する緊張”から筋肉がコワバッテ、肩周辺の神経が圧迫されたり、肩周辺の血行が悪化したりするので、緊張型頭痛を引き起こします。
しかも、“姿勢を維持する緊張”が続いて、肩周辺の神経が敏感に反応するようになると、いつも後頭部から首筋にかけての圧迫感に悩まされたり、一日中だらだらと頭重感がしてきたりします。
更に、これらの痛みや不快感で、肩や首の血管が収縮し、血管の弾力性も無くなってくるので、血流の悪化が慢性化し、首や肩にジンジン・ズキズキする痛みが増したり、後頭部のズキズキする痛みが強まったりします。
~ 神経を刺激する神経回路の発生 ~
仕事や人間関係などによるストレスや不安も、身体の緊張を強めるので、肩・首・背中の肩甲骨周辺などの筋肉のコワバリが強まり、緊張型頭痛を悪化させます。
しかも、仕事や家庭の不安やストレスなどで、「リラックスしにくい」、「いつもイライラ、ピリピリしている」、「気が休まらない」、「焦りや不安を感じる」などが続くと、筋肉の収縮が元に戻らなくなって、筋肉の拘縮状態が解消されなくなり、後頭部の神経を刺激する神経回路(トリガーポイント)ができます。
この結果、仕事や人間関係などで不安やストレスを感じると、すぐに後頭部の神経を圧迫刺激する神経回路が活性化し、頭重感で仕事が手につかなくなったり、頭が締め付けられるような痛みが起きたりします。
【 身体の緊張から 】
~ 指先操作の繰り返し ~
また、PCやスマホの操作をしていると、肩・首・背中の肩甲骨周辺などの筋肉が“操作に合わせて緊張”するので、次第に、首や肩の神経が圧迫されたり、神経が刺激されたりします。
特に、パソコン入力を繰り返していると、手首や腕が疲労して筋肉がコワバッテくるので、「腕が重だるく感じる」、「手首や腕が硬くなる」、「指や腕に違和感が生じる」などが起き、これによって首や肩の神経疲労が起き、緊張型頭痛につながっていきます。
しかし、指先や腕の疲労は気付きにくいので、緊張型頭痛の手前の「腕や首が重苦しく感じる」、「頭が重くて、ダルイ」などの症状から、手首や腕の疲労状態に気付く事がよくあります。
~ 肩甲骨からの慢性的な痛みから ~
また、姿勢を保つ背骨と肩甲骨の間に、いつも疼くような不快な痛みを感じるようになると、これから緊張型頭痛が起きます。
背骨と肩甲骨の間の筋肉は、姿勢を保ったり、腕の動作を補助したり、腕の重みを支えたりする働きをするので、肩甲骨の間の筋肉に負荷が増して神経が刺激され続けると、不快な痛みが発生するだけでなく、身体の負荷が続く部位なので痛みが解消しづらくなり、肩と首の緊張部分を刺激し続けるからです。
この結果、背中や肩に疲れを感じると、すぐに背骨と肩甲骨の間に疼くような不快な痛みや違和感が起き、更に、肩と首の緊張部分を刺激するようになり、頭重感や緊張型頭痛を引き起こすようになります。
~ 緊張型頭痛の解消や予防 ~
緊張型頭痛の解消や予防として、一般的に、筋肉のコワバリで血行が悪くなった首や肩を、温めたり、ストレッチで前後左右に伸ばしたりして、首や肩の筋肉の柔軟性を回復させる事が勧められています。
しかし、首や肩の筋肉を温めたりストレッチをしたりして、頭痛を和らげる事ができても、毎日の仕事や家事などで首や肩の筋肉のコワバリと血行の悪化が続いたり、神経を刺激する神経回路ができていたりすると、なかなか期待するような頭痛解消の効果が得られません。
また、市販薬を利用した場合も、頭痛が和らぐ感じはしても、肩周辺の“凝り感”や頭のニブイ痛みが続いたり、ストレスや緊張が高まったりすると、再び頭痛に悩まされます。
【 神経回路(トリガーポイント)の解消 】
~ 病院での治療 ~
病院での緊張型頭痛の解消は、一般的に、痛みを和らげる「鎮痛薬」、炎症等の「消炎剤」、そして「筋肉の緊張の緩和する薬」などが処方されます。
しかし、病院で処方する薬を服用する事で、頭の痛みを軽減させても、緊張型頭痛は、姿勢や筋肉の慢性的な刺激から生じる頭痛なので、肩や首に凝り感や痛みが強まったり、ストレスや不安を感じたりすると、やはり、頭痛が再発します。
特に、首や肩などに、頭痛を誘発する神経回路(トリガーポイント)が解消されずにいると、疲労や緊張を感じると、すぐに神経が反応して頭重感や頭痛が起きる状態になります。
~ 神経回路(トリガーポイント)の解消 の重要性~
この為、緊張型頭痛が解消しにくい場合は、首や肩の筋肉のコワバリ解消に加えて、後頭部の神経を刺激する神経回路(トリガーポイント)を確認して、解消させる事が必要です。
神経回路(トリガーポイント)ができている部分は、血行悪化や神経の高まりなどで、筋肉が凝り固まって硬いシコリ(硬結)ができているので、皮膚の上から触ってみると、内部にコリコリとした筋肉の塊が感じられます。
この特徴から、緊張型頭痛の解消には、皮膚の上から硬いシコリができている箇所を確認し、シコリ内部や周辺の悪化している毛細血管の流れを回復させて、コワバリを和らげると共に、敏感になっている神経を和らげていく事が必要です。
~ 背中の筋肉や血行の回復 ~
また、緊張型頭痛の解消には、首や肩周辺だけでなく、背中の筋肉も、コワバリや血行の悪化が生じているので、背中の筋肉や血行の回復も必要です。
この為、肩甲骨周辺を含めて上半身のコワバリやシコリを確認して、これらを解消したり、更に、首や肩の関節の動きをチェックして改善し、首に続く上半身の血液の流れを回復させたりする事も必要です。
特に、中高年になると、新陳代謝の低下や運動不足などで、筋肉疲労が起き易くなっているので、身体のコワバリ箇所やシコリ箇所をチェックして、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させる事が必要です。
【 当院の、緊張型頭痛の治療 】
~ マッサージ治療にツボ治療を加え ~
当院では緊張型頭痛の解消に、マッサージ治療にツボ治療を加えて、神経が敏感になっている箇所のチェックと、コワバリ箇所やシコリ箇所への回復施術を行っています。
これは、痛みを引き起こす神経回路(トリガーポイント)の箇所が、東洋医学のツボ(経穴)の箇所と、ほぼ一致しているからです。
しかも、ツボは神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があります。
~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~
また、首は、内部に重要な神経や血管が通っている上に、外側の筋肉が薄くて小さな筋肉で構成されているので、このような非常にデリケートな首周りの治療に、東洋医療をベースにしたマッサージの治療が適しています。
当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療に、ツボ治療を加えているので、首や肩の治療が、無理無く、リラックスした状態で受けられます。
例えば、首や肩に筋肉のコワバリが慢性化していたり、硬いシコリができたりしても、ピンポイントに、安心して治療が受けられます。
~ 上半身のシコリやコワバリの解消 ~
更に、緊張型頭痛が慢性化して繰り返される場合は、首だけでなく、背中の筋肉内にある硬いシコリを解消させて、神経を刺激する神経回路(トリガーポイント)を無くす事も必要です。
この為、背中の疲労や緊張などの慢性化による痛みを、マッサージ治療にツボ治療を加えて改善させ、更に、肩甲骨を動かす『他動運動』を行い、背中の筋肉の柔軟性や血行の回復を行っています。
背中や肩のシコリやコワバリを解消させて、シコリ内の血流を回復させていくと、頭痛の解消や予防だけでなく、体調の回復にもなり、スッキリしてきます。
~ 疲労や緊張などの慢性化の治療 ~
“神経が過敏な状態”になって引き起こされる緊張型頭痛の解消には、昔から、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の症状の改善を行っている東洋医療をベースにしたマッサージ治療が適しています。
当院は、ツボを利用したマッサージ治療によって、安全に、無理が無いように、神経や血管を圧迫している緊張を解消して、長引く痛みや不快感の回復を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。 関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。