妊娠してお腹が大きくなってくると、腰の痛みや重ダルサなどが起きてくる上に、立ち上がったり、寝返りをしたり、歩いていたりすると、お尻の下あたりから、突然、シビレ感を伴った痛みがしたりするので、「身体に、異常が起きたのでは…?」と心配になってきます。
これは、腰やお尻の筋肉の疲労や緊張が強まると、お尻の奥の坐骨神経が圧迫される為に、刺激されて痛みを発した為です。
始めはチョット痛みを感じる程度ですが、お腹が大きくなるにつれて、痛みが強まったり、拡がったりしてくるので、昔から利用されている妊婦さん用のマッサージを利用すると、妊婦さんの症状や体調に合わせて、安全に痛みを和らげ、更に体調の改善にもなります。
【 腰やお尻の痛み 】
~ 腰の重ダルサや痛み ~
妊娠して3~4か月目から、妊婦さんの腰の痛みが多くなりますが、まだお腹が目立たず、体重もそれほど増えていない妊娠初期でも、腰に、予想もしない重ダルサや痛みが起きる事があります。
これは、妊娠して、出産に向けて骨盤の関節を弛めるホルモンが分泌されてくると、骨盤をシッカリと補強して支えていた靭帯が緩んでくるので、骨盤を囲んでいる筋肉に、今まで以上に骨盤を支える筋力が必要になり、これによって腰周囲の筋肉に疲労と緊張が増すからです。
骨盤の関節を弛めるホルモン分泌の影響なので、早い人であれば、妊娠にまだ気づかない妊娠3週目くらい頃から、「腰から下がズーンと重い」、「生理痛に近い痛みが起きる」、「何かの拍子にギックリ腰が起きそう…」、などを感じるようになります。
~ 強まる腰の痛み ~
そして妊娠初期が過ぎて、お腹が大きくなって体重が増えたり、大きくなったお腹を支える為に背中を反らせた姿勢や動作が多くなったりすると、背中や腰の筋肉の負担が増すので、ますます痛みを感じ易くなったり、痛みの度合いが大きくなったりします。
しかも、これらによって、背中や腰の神経が絶えず刺激されると、神経が敏感になって、腰付近が、いつも重ダルサや疼(うず)くような痛みで悩まされたり、チョット腰に負担がかかると、すぐに痛みが起きたりするので、毎日の生活に支障をきたすようになります。
また妊娠して、身体が動かしづらくなって運動不足の状態になったり、お腹が大きくなって不自然な姿勢が多くなったりすると、血行が悪化したり、余計に背中や腰の筋肉の負担が増したりするので、毎日、腰の重ダルサや痛みに悩まされる状態になります。
~ 更に、お尻の筋肉も ~
腰の筋肉と同じように、お尻の筋肉も身体を支えているので、身体を支える疲労や緊張が続いて、お尻の筋肉が、気づかないうちにコワバッテくると、腰の重ダルサや痛みに加えて、お尻の下あたりからシビレを伴った痛みが起きるようになります。
身体を支えるお尻の筋肉が、疲労や緊張でコワバッテくると、それによって、お尻の奥の坐骨神経が圧迫されたり、坐骨神経への血流が悪化したりするので、坐骨神経が刺激されてジンジン・ビリビリするシビレ感と痛みが現れてくるからです。
この結果、「お尻や太ももの付け根あたりが、ジンジンと痛み出した」とか、「お尻や太ももにかけて、ズキズキと疼くような痛みがする」、「お尻の下に鋭い痛みやピリッとした痺れがする」、「お尻から張りや熱感がする」などが起き始め、更に、坐骨神経が絶えず圧迫されたり、血流が阻害される状態になったりすると、坐骨神経が敏感になってくる為に、チョッとした動作でもズキっと激しく痛みが起きてきたり、太ももの後ろ沿いにシビレ感のある痛みが拡がったりします。
【 改善できるものは改善して 】
~ 我慢や辛抱をしていると ~
妊娠すると、腰の痛みや、お尻のシビレを伴った痛みに悩まされたり、不安になったりしますが、このような妊娠中の痛みは、妊婦さんの50%~80%が経験しているので、相談しても、「多少の痛みは、妊娠したら仕方がない」と言われがちです。
しかし、腰やお尻は身体の“カナメ”になっているので、腰やお尻の痛みを我慢したり辛抱したりしていると、身体全体の筋肉のコワバリが強まって、肩こりや背部痛、脚のダルサやこむら返りなども起きるようになります。
また、身体の不快な痛みが気になると、気持ちが落ち着かなくなったり、気分が高ぶったりするので、些細な事にイライラしてきたり、不機嫌になったりする上に、それらによって心身を休める為の安眠ができなくなったりします。
~ 働く妊婦さん ~
しかも最近は、“働く妊婦さん”が多くなっているので、身体の負担が多くなると、余計に『いろいろな症状』に悩まされるようになります。
例えば、妊娠中は筋肉のコワバリや血行の悪化が起き易いので、座り仕事をしていると、肩こり、頭痛、背中の痛み、などが強まったり、あるいは、立ち仕事をしていると、脚の血行が悪化し、脚のむくみや腰の痛みが強まったりします。
しかし、このような症状に悩まされても、仕事の責任から、仕事を続けざるを得ないので、身体の疲労や緊張が増して、身体の負担が大きくなってしまいます。
~ 妊娠中の不快な緊張や痛みを最小限に ~
この結果、仕事や家事などの為に、必要以上に我慢したり辛抱したりしていると、更に大きな負担が身体にかかっているので、回復力も低下して、不快な症状を強める事になります。
しかも、出産後も、赤ちゃんの世話がずっと続くので、妊娠中から、気になる痛みや不快感を我慢したり辛抱したりしていると、症状が慢性化して、“産後後遺症”と呼ばれるような状態を引き起こしてしまいます。
この為、妊娠中は、改善できるものは改善するようにして、なるべく不快な緊張や痛みを最小限にするようにして、マタニティライフを快適に送れるように、身体の血液循環や筋肉の弾力性や柔軟性を保って『健康を維持する』事が大切です。
【 当院の、妊婦さん用のマッサージ治療 】
~ セルフケアの限界 ~
妊娠中は、腰やお尻の痛みなどの、いろいろな不快な症状が起きるので、これらを予防したり、解消させたりする為に、ストレッチや、暖かいお風呂に入る、骨盤ベルトの着用、などが勧められています。
しかし、妊娠中は、身体に大きな負担がかかり続けている上に、身体が動かしづらくなっているので、セルフケアで体調改善の限界がある場合には、プロの手を借りて、心身のリフレッシュする事が必要です。
このような時に、妊婦さん用のマッサージは、昔から、妊婦さんの体調に合わせて、安全・安心に症状の改善を行ってきたので、多くの妊婦さんが利用され、現在でも、妊娠中の体調の改善や心身のリフレッシュに利用されています。
~ 妊婦さん用のマッサージ ~
妊婦さん用のマッサージは、ホルモンバランスの変化や、貧血、体型の変化などで、コワバッタ筋肉をほぐし、悪くなっている血液やリンパ液の流れを促進して、筋肉の疲労を回復させ、肩こり・腰痛・お尻の痛みなどを緩和し、身体の不調や不快感を解消させています。
当院の場合、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、筋肉の弾力性や柔軟性を高めて血液やリンパ液の流れを回復させ、それにより、老廃物の排出や酸素の取り入れを促し、敏感になっている神経を和らげるようにしています。
特に、ツボは神経や血管が集まっている箇所なので、疲労や緊張で反応が強く現れているツボを確認して、症状に合った刺激を与えると、肩こり、冷え、背中の痛み、ダルサ、むくみ、などの回復や、妊婦さんの腰やお尻の痛みの解消に効果があります。
~ 体調の改善にも ~
当院が行っている妊婦さん用のマッサージ治療は、“うつ伏せ”の姿勢はとらずに、“横向き”と“上向き”の姿勢で行っているので、妊婦さんのお腹が圧迫されずに、安全な状態でマッサージ治療が受けられます。
また、妊婦さんが、周りが気にならずに施術を受けられるように、カーテンで仕切った個室でマッサージ治療を行い、着衣も、普段着で施術が受けられるように、来院された服のまま、あるいは、当院のパジャマに着替えてもらっています。
これらの、妊婦さんがリラックスして安心できる状態で、マッサージ治療とツボ治療を行うと、身体に感じる痛みや不快感の解消だけでなく、体調改善の効果によって、妊娠中の不安やイライラなどの精神的なストレスの解消も期待できます。
【 当院の、妊婦さんの腰やお尻の痛みの治療例 】
~ 30代、妊娠2カ月目のケース ~
〇 主訴
・妊娠1ヶ月目あたりから、腰に重ダルサと痛みを感じる
・立ち上がりや、キッチンをしていると、腰が辛くなる
・歩いたり寝る時に仰向けになったりすると、時々、お尻にズキンと痛みを感じる
〇 過去の治療
・お腹が大きくなっているので、腰のストレッチは困難
・骨盤ベルトをしてみると、腰の痛みは和らぐが、お尻の痛みは同じ状態
・産婦人科では、湿布薬の処方のみ
・接骨院(整骨院)では、妊婦さんのマッサージ治療を断られる
〇 自覚症状
・毎日の動作はできるが、動きづらい
・右側の腰とお尻に、鈍痛を感じる
・仰向けに寝た状態で右脚を挙げると、お尻の下部に不快な痛みが起きる
〇 当院の確認
・腰とお尻の筋肉に、ハッキリとした筋肉のコワバリが有り
・お尻から太もも後ろ側の坐骨神経沿いを圧迫すると、痛み(圧痛)を感じる
・ツボで、お尻の横シワの真ん中で、お尻と太ももの境界線にある『承扶』に反応あり
・筋肉の過緊張による痛みなので、腰とお尻のマッサージ治療を勧める
〇 当院での治療
・お腹を圧迫しないように、“横向き”と“上向き”で施術
・緊張している腰とお尻に、ツボ刺激を使って緊張を弛める
・初回の30分の治療で、かなり腰とお尻の痛みが和らぐ
・その後、2回/月ほど来院し、マッサージを受けて体調を保つ
~ 国家資格 あん摩・マッサージ・指圧師 ~
妊婦さん用のマッサージを、安全・安心に受ける為に、国家資格の『あん摩・マッサージ・指圧師免許』の取得者のいる治療院で、妊婦さん用のマッサージを受ける事をお勧めします。
当院は、マッサージの国家資格を取得し、昔からの実績のある東洋医療をベースにしたマッサージ治療を行っているので、妊婦さんにとって無理が無く、安全・安心に施術が受けられ、マッサージの費用は『医療費控除』になります。
マッサージの施術時間は、15分からです。 関連する身体の硬さや、健康管理などのご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。