お尻から太ももへの、シビレと痛み

【(症例)痛み・しびれ 】

立とうとした時や、座ろうとした時に、突然、お尻から太ももにかけてシビレを伴った鋭い痛み感じ、その後も、日がたつにつれて、シビレを伴った鋭い痛みが何度も繰り返したり、痛みが次第に強まったりする事があります。

これは、毎日長時間座っていたり、立ち仕事が多かったり、肥満や妊娠で体重が増えたり、股関節の屈伸運動を繰り返したりすると、気が付かないうちに、お尻の筋肉のコワバリが強まって、お尻の奥の坐骨神経を圧迫刺激するようになるからです。

このような、身体内部の分かりづらい筋肉のコワバリ解消には、昔から筋肉のコワバリや血行の改善を行っている東洋医療系のマッサージ治療を利用すると、筋肉内部のコワバリ箇所を確認し、柔軟性の回復を行っているので、お尻のシビレや痛みの効果的な解消法になります。

【 お尻の筋肉の疲労と緊張から 】

~ 坐骨神経痛 ~

椅子から立ち上がろうとした時や、階段の上り下りで足に体重をかけた時に、突然、お尻の“ほっぺ”中央あたりや、お尻と太もものつなぎ目の“くぼみ”あたりから、シビレを伴った痛みが起きる事があります。

特に、思い当たるような原因が無いにも関わらず、お尻からシビレを伴った痛みが起きる場合、多くの場合、お尻の筋肉のコワバリによる『坐骨神経痛』の可能性が高くなっています。

座っている事が多い為に、お尻の筋肉に、気付かないうちに負荷をかけ続けたり、あるいは、運動をした為に、お尻に大きな負荷をかけたりすると、お尻の奥の筋肉がコワバりが生じ、坐骨神経を圧迫して刺激し、『坐骨神経痛』を起こしているのが、全体の9割以上にもなっているからです。

~ よくある例 ~

よくあるのが、毎日の長時間のデスクワークの為に座り続けていると、姿勢を支えているお尻の筋肉が、気付かないうちに緊張してコワバッタ状態になるので、何かの動作で、コワバッタ筋肉が坐骨神経を圧迫すると、お尻からシビレと痛みが引き起こされるケースです。

これとは反対に、休日になって、普段しないランニングやハイキング、サイクリングなどをすると、お尻と股関節の筋肉に大きな負荷をかけて、強く筋肉がコワバッテしまうので、何かのキッカケで奥の坐骨神経を圧迫すると、シビレと痛みを引き起こしてしまいます。

他にも、運動不足や加齢などで身体を支える筋力が弱ったり、妊婦さんのお腹が大きくなって体重が増えたりすると、やはり、お尻に体重を支える大きな負荷がかかって、坐骨神経を圧迫する状態になるので、お尻からシビレと痛みを引き起こす事が多くなっています。

~ 梨状筋症候群 ~

お尻の筋肉のコワバリによって坐骨神経痛が起きるのは、坐骨神経の真上を、股関節を動かす『梨状筋(りじょうきん)』と呼ばれる筋肉が横切っているからです。

疲労や緊張で『梨状筋』がコワバルと、『坐骨神経』を圧迫刺激してシビレと痛みを引き起こすので、病院の診断名では『梨状筋症候群』と言い、この症状の特徴は、お尻の筋肉の疲労や緊張が和らぐと、お尻の痛みやシビレが無くなる事と、腰には異常が無いので、腰には痛みが起きない事です。

『梨状筋症候群』は、お尻の緊張や疲労が原因なので、普段の生活の中で起き易くなっていますが、病院(整形外科)に行っても、痛みの原因がお尻の筋肉の緊張や疲労なので、処方されるのは、痛みを和らげる湿布薬程度になります。

【 梨状筋症候群の確認方法 】

~ 脚挙げテスト ~

『梨状筋症候群』が起きても、最初の頃は、「チョットした違和感」ぐらいで、すぐに違和感は無くなるので、見過ごしがちです。

この為、『梨状筋症候群』を、簡単に確認する『脚挙げテスト』があります。

『脚挙げテスト』は、両脚を伸ばした状態で仰向けに寝て、痛みやシビレを感じた脚を、膝を曲げずに伸ばしたまま、ゆっくりと挙げていく検査法で、脚を挙げていく途中に、お尻や脚にシビレや痛みを感じたり、脚が30度迄挙がらなかったりする場合は、坐骨神経を圧迫刺激する『梨状筋症候群』が疑われます。

~ 脚をクロスさせるテスト ~

また、別の検査法として、仰向けになった状態で、片方の脚の膝を曲げて、他方の足の上に乗せてクロスさせるように、手で曲げた膝を押し倒していく『K・ボンネットテスト(図参照)』があります。

手で曲げた膝を押し倒していく時に、お尻や太ももの後ろに、痛みやシビレが生じたら、やはり『梨状筋症候群』が疑われます。

これも、膝を押し倒していく事で、試験的に梨状筋を緊張させて、坐骨神経への圧迫刺激を調べる方法です。

~ こむら返りテスト ~

他にも、『梨状筋症候群』が慢性化していると、『こむら返り』が起き易くなるので、これも判断材料になります。

坐骨神神経が圧迫され易くなっていると、坐骨神経が刺激されて過敏状態になるので、何かのキッカケで、坐骨神神経に誤作動(『こむら返り』)が起き易くなるからです。

この事を利用して、『こむら返り』が起き易いように、膝から下のふくらはぎをピンと伸ばした状態で、足の裏と爪先を反らした時に、足裏やふくらはぎに違和感が起き、「キューン」とつりそうになった場合には、『梨状筋症候群』が疑われます。

【 困難なお尻のコワバリ解消 】

~ お尻が身体を支える働きをしている為に ~

『梨状筋症候群』は、お尻にかかる負荷をそのままにしていると、お尻は身体を支える働きをしているので、だんだんと、お尻の筋肉のコワバリを強まったり、毎日の生活の疲労やストレスで、お尻の血行が更に悪化したりします。

この結果、『梨状筋』のコワバリが強まって坐骨神経を圧迫しがちになるので、座っているだけでも、お尻の下から、ジンジンとしたシビレや痛みを感じたり、あるいは、立ったり座ったりすると、毎回のように、お尻の奥から「ピリッ!」と痛みが起きたりします。

『梨状筋症候群』は、お尻に気付かないうちに負荷がかかって、身体のバランスが崩れた為に、身体に異常が起きている事を知らせるアラームサインと言えます

~ なかなか困難な梨状筋のストレッチ ~

しかし、お尻のシビレと痛みの解消に、硬くなっているお尻の筋肉を、自分でストレッチして、柔軟性を回復させるのは、なかなか困難です。

痛みを起こしている『梨状筋』は、お尻の奥深くにある筋肉なので、見当がつけづらい上に、『梨状筋』の柔軟性を回復させるストレッチを行っても、お尻の奥深くにある筋肉なので、伸ばしている感覚が実感できない為です。

しかも、『梨状筋』をストレッチするには、他のお尻の筋肉と一緒にストレッチするしかないので、肝心の『梨状筋』の緊張解消ができなかったり、“勘違い”して、別の筋肉のコワバリを解消したりしてしまいます。

~ 梨状筋以外も ~

また、お尻の痛みやシビレを無くすには、『梨状筋』だけでなく、お尻の筋肉に影響を及ぼしている腰や太ももの筋肉の柔軟性回復や、腰から下の血行改善も必要です。

しかも、下半身の筋力アップならば、歩いたり走ったりすれば可能ですが、『梨状筋症候群』を和らげる為に、下半身の疲労や緊張を解消するには、自分で、疲労箇所や緊張箇所を確認したり、ストレッチや運動で解消したりするのが困難です。

特に、骨盤や股関節を動かしている腰の筋肉や太ももの筋肉がコワバッテいると、ますます、それらの解消が難しくなります。

【 当院の、梨状筋症候群の治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療と、ツボ治療 ~

『梨状筋症候群』は、慢性化した身体の疲労や緊張などや、下半身の血行悪化などが影響しているので、当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療に、ツボ治療を加えて改善を行っています

マッサージ治療が、筋肉の弾力性や柔軟性を高めて、血行やリンパの流れをスムーズにする作用があるので、この作用を利用する事で、『梨状筋』のコワバリを緩和させ、敏感になっている坐骨神経を鎮める効果があるからです。

また、ツボは神経や血管が集まっている箇所なので、ツボ反応から身体に異常が起きている箇所を確認したり、ツボに適度な刺激を与える事で、痛みや違和感を和らげたり、筋肉内の血流を改善させたりする効果があります。

~ 身体のバランスを整える事も ~

また、『梨状筋症候群』を改善するには、お尻だけでなく、お尻の疲労や緊張に関係する、腰・骨盤・股関節・脚などの筋肉や血行を確認して、それらの疲労や緊張を解消させる事も必要です。

このように、『梨状筋症候群』の改善には、体調や体質に合わせて身体の調子(治る力)を上げていく事も必要なので、東洋医療の特徴の、身体のバランスを整える事で体調を改善する治療法が、適した治療法になっています。

この為、当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、身体全体の不調箇所を確認して調整を行い、更に、運動療法も利用して、骨盤を構成している関節や、股関節の可動域を改善し、身体のバランスを整えるようにしています。

~ 昔から利用されている、東洋医療のマッサージ ~

しかも、お尻の筋肉の治療であっても、当院は着衣の上から行っているので、抵抗感が無く、リラックスして施術が受けられます。

更に、体調の悪化が起きた時に現れるツボや、昔から利用されているマッサージの手法を使っているので、女性やお年寄りの方にも、無理が無く、痛みもあまり無いので、安心して受けられます。

これらによって、お尻の奥の筋肉のコワバリを解消させ、更に、コワバリを引き起こしている足腰の筋肉の働きを回復させると、『梨状筋症候群』の改善だけでなく、姿勢改善や体調回復の効果も期待できます。

~ 疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みに ~

お尻の筋肉は身体を支える働きをしているので、お尻から太ももへのシビレと痛みを、そのままにしていると、『梨状筋』のコワバリが解消せず、シビレと痛みが、繰り返し起きるようになります。

当院は、このような疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みの解消を、昔から実績のある、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で行っているので、効果的な解消が期待できます。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛みやしびれなど症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

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