痛み

姿勢を保つ筋肉からの、慢性的な痛み

【(症例)痛み・しびれ 】

首、背中、腰、脚などの筋肉は、常に姿勢を保つ働きをしているので、毎日の動作や姿勢を繰り返しているうちに、姿勢を保つ筋肉の疲労や緊張が積もって、過労状態になる事があります。

この結果、「肩の筋肉が張りつめて痛む」、「肩や背中がズキズキと痛む」、「腰が重くなって、鈍い痛みもする」、「腰や脚がダルク、ウズウズと痛む」などが起き、更に回復力が低下した状態になると、痛みが強まったり、長引いたります。

しかも、これら痛みで身体の神経が敏感になると、「体調の不調」や「姿勢の悪化」なども起きてくるので、痛みや不快感が慢性化して毎日の生活に支障が出る前に、姿勢を保つ筋肉の痛みを解消させて、身体を元の健康状態に戻す事が大切です。

【 姿勢を保つ筋肉 】

~ 疲労や緊張による過労から ~

何気なく立っている時や、座っている時も、首・背中・腰・脚などの“姿勢を保つ筋肉(インナーマッスル)”が、無意識のうちに身体のバランスを保ち、そして、絶えず姿勢の滑らかな動作ができるように働いています。

しかし、毎日の動作や姿勢を繰り返しているうちに、“姿勢を保つ筋肉”の疲労や緊張が増して、血行が悪化し、筋肉がコワバッテ、過労状態になると、「身体が重い感じがする」、「ダルイ」、「身体がコワバッテ、伸ばせない」、「何となく身体の調子が悪い」、などが起きてきます

それと共に、身体の内側の“姿勢を保つ筋肉”から、疲労や緊張による過労で「疼くような痛み」や「鈍(にぶ)く重苦しい痛み」などが起きるので、身体に異常が生じた事に気付かされます。

~ 腰の痛み ~

このような“姿勢を保つ筋肉”の疲労や緊張による過労で、多くの人が経験するのが、腰の痛み(鈍痛)です。

腰からお尻にかけて、姿勢を保ちながら、さまざまな動きができるように、何層もの分厚い筋肉で構成されていますが、負担がかかり続けたり、筋力が弱ったりすると、腰に「鈍い痛み」や、「ズキズキとする痛み」、「動くと痛みが増す」、などが起きてきます。

しかも、腰の痛みがいつまでも続いたり、不快感が強まったりすると、それによって筋肉の収縮が強まったり、収縮した状態が続いたりするので、筋肉内の毛細血管の血流が悪化して、前より痛みが大きくなったり、いつまでも痛みが続いたりします。

~ 頭痛、肩こり、背部痛 ~

腰は“姿勢を保つ筋肉”の代表と言えるので、ほとんどの人が、腰の痛みを何度も経験していますが、首や肩、背中の筋肉も“姿勢を保つ筋肉”の役割をしているので、姿勢や動作で負担がかかり続いたり、腰の筋力が弱ったりすると、やはり、これら筋肉から、鈍(にぶ)く重苦しい鈍痛や、疼く様な痛みが起きてきます。

例えば、立ち仕事や座り仕事で、首や肩、背中の筋肉に負荷のかかる姿勢が続いたり、筋力が弱ったりすると、頭痛、肩こり、背部痛となって、「鈍い痛み」や、「ズキズキとする痛み」、「動くと痛む」、などに悩まされます。

しかも、我慢していたり、「そのうち治るだろう」と思っていたりすると、痛みで血管が収縮して、更に血行が悪化したり血行悪化が続いたりするので、“痛みの悪循環”を引き起こして、前より痛みが大きくなったり、慢性化したりします。

【 姿勢筋の、痛みの特徴 】

~ 場所が捉えどころなく、重苦しい痛み ~

疲労や緊張による、肩や腰、膝などの“姿勢を保つ筋肉(インナーマッスル)”の痛みは、切り傷の痛みと違って、“場所が捉えどころなく”、そして“重苦しい痛み”のように感じられます

“場所が捉えどころなく”感じるは、身体内部の複数の“姿勢を保つ筋肉”が、いろいろな動作や姿勢ごとに、他の筋肉と連動して動くので、負荷のかかる場所や負荷のかかり方によって、痛む箇所が一定しないからです。

また、“重苦しい痛み”と感じるのは、疲労や緊張などで血行が悪化してくると、酸素や栄養分の欠乏と、疲労物質が排出されずに溜まってくるので、それによって神経が刺激されて異常な興奮が生じ、ズキズキ・ジンジンとする疼痛が発生するからです。

~ 痛みが、強まったり繰り返したり ~

また、“姿勢を保つ筋肉”の痛みは、いつも同じではなく、次第に、強まったり繰り返したりします。

これは、“姿勢を保つ筋肉”が体重を受け止める役割をしているので、毎日の動作や姿勢で神経の刺激が強まる事や、“姿勢を保つ筋肉”が、日々の姿勢や動作に不可欠な筋肉なので、神経が刺激されないように、身体からの負荷を避ける事が難しいからです。

しかも、痛みによって、自律神経の中の交感神経が優位になると、血流が悪くなって痛みが増強されて、痛みを抑える力が弱くなるので、それによって身体の神経が敏感になり、「イライラした気持ちが強まると、痛みも強まる」、「体調も良くないと、疼く痛みが増す」、「湿度や気温によって、痛みが辛く感じる」、などが起きます。

~ 筋肉のコワバリと痛みの拡がり ~

更に、“姿勢を保つ筋肉”の痛みが長引くと、筋肉のコワバリと痛みが拡がります。

例えば、「脚が痛んで長引くと、次第に腰が痛くなる」とか、「一方の脚をかばっていたら、反対側の脚も痛くなる」、「肩こりを我慢していたら、凝りが背中や腰にまで及んだ」、などが起きてきます。

これは、“姿勢を保つ筋肉”の痛みが長引くと、最初は一部の痛みであっても、“姿勢を保つ筋肉”の筋力が低下したり、弱ったりするので、関連する筋肉の負荷や緊張が強まって、血行悪化の範囲が拡がり、筋肉のコワバリと痛みも拡がるからです。

【 姿勢の悪化から、身体の歪みに 】

~ 姿勢の悪化 ~

また、“姿勢を保つ筋肉”の痛みが続くと、“姿勢の悪化”を起こし、「肩・首周りの筋肉が硬くなって、肩が凝る」とか、「何だか、全身が固くなって、腰や背中が痛い」などを引き起こします。

首や肩、背中、腰などの“姿勢を保つ筋肉”の負荷が続いて痛むと、自然と痛みを避ける姿勢になるので、無意識に自然と身体に力が入ったり、“姿勢を保つ筋肉”以外の筋肉に負担がかかったりするからです

更に、このような痛みを避ける姿勢が毎日続くと、“姿勢の悪化”から、 「左右の肩の高さが違う」、「猫背になった」、「腰の内側への湾曲が無なくなった」、「骨盤が傾いている」、「背骨が捻じれている」などの、“身体の歪み”が起きてきます。

~ 身体の不調も ~

“姿勢の悪化”や“身体の歪み”で、背骨や骨盤の位置がズレたり、傾いたりすると、自律神経に影響を与えて、「何となく身体の調子が悪い」といった、身体の不調の原因になります。

背骨や骨盤の位置がズレたり傾いたりすると、首から背中にかけて通っている自律神経が圧迫されたり、あるいは、内臓が圧迫されたり、血管や神経が圧迫されたりして、自律神経の働きを乱すからです。

この結果、「何となく体調が悪い」といった状態になったり、体調の悪化で肩こり・腰痛・頭痛・猫背・冷え・むくみなどが慢性化し、これらの不定愁訴に悩まされたりします。

~ ズキズキ・ジンジンとした神経性の痛みも ~

そして“姿勢の悪化”や“身体の歪み”によって血行が悪化してくると、ズキズキ・ジンジンとした神経性の痛みも引き起こします。

筋肉がコワバッテ、血行が悪くなってくるので、神経が敏感になり、強く痛みを感じたり、痛みによって痛みがぶり返したり、チョッとした動作でも不快さや痛みを感じたり、するようになるからです。

しかも、痛みによって交感神経の興奮が起きてくるので、これによって、筋肉のコワバリ⇒血行の悪化⇒神経が敏感といった、「痛みの悪循環」も引き起こします。

【 当院の、ツボ治療を加えたマッサージ治療 】

~ 身体内部の筋肉 ~

“姿勢を保つ筋肉”の痛みは、身体の内部の筋肉の痛みなので、痛みを感じる部分に、湿布や張り薬を使ったり温めたりしても、解消が困難な上に、身体の内部の筋肉なので、ストレッチや運動法で、伸ばしたり緩めたりする事も困難です。

しかも、“姿勢を保つ筋肉”に痛みが起きると、筋肉のコワバリや硬いシコリができている事が多くなっています。

この為、当院は、肩や背中、腰などの、身体内部の“姿勢を保つ筋肉”の痛みに対して、マッサージ治療にツボ治療を加えて、これらの筋肉の改善を行っています

~ ツボの特徴 ~

当院がツボ治療を加えているのは、“姿勢を保つ筋肉”にできるコワバリやシコリの箇所が、東洋医療のツボ(経穴)の箇所と、ほぼ一致しているからです。

しかも、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れるので、反応が現れているツボを確認する事によって、不調解消の治療点になります。

更に、反応が現れたツボに、適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるので、“姿勢の悪化”や“身体の歪み”の改善にも適しています。

~ 気になっているコワバリ解消も ~

また、当院では、患者が気になっている箇所を確認して、停滞している血行やリンパの流れの改善や、それらに伴うコワバリやシコリの解消も、同時に治療を行っています。

“姿勢を保つ筋肉”に痛みが起きると、同じような働きをしている他の筋肉に影響を与えて、血行の悪化や筋肉のコワバリを引き起こしているからです。

患者が気になっている痛みや不快感解消の為に、筋肉のコワバリ箇所や血行の悪化箇所を確認して、マッサージ治療とツボ治療を使い分けながら、効果的な治療が受けられるようにしています。

~ セルフケアによる改善の困難 ~

“姿勢を保つ筋肉”の痛みは、身体の内部の筋肉の痛みなので、自己診断によって痛みの箇所を特定したり、セルフケアによって改善したりするのが困難です。

当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療とツボ治療を利用して、セルフケアでは困難な血行やリンパ液の流れの改善、筋肉の弾力性や柔軟性の回復、そして、神経の興奮の抑制を行い、痛みの解消を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

パソコンやスマホ操作による、腕・肘・手首などの痛み・ダルサ・疲れ

【 (症例)疲労や だるさ 】

パソコンやスマホの操作を続けているうちに、「腕が重ダルイ感じになって、指が動きづらくなった」、「腕を挙げると、腕の上側が痛む」、「肘から手首に、ジンジンと痛みがする」などが、起きる事があります。

このような症状を『頚肩腕症候群 (けいけんわんしょうこうぐん)』と言い、首から腕にかけて筋緊張が続いたり、疲労が蓄積したりすると、腕や手の神経に影響を及ぼし、腕・肘・手首などに、痛み・シビレ・不快感などが生じた為です。

そのままにしていると、肩や背中にも痛み・シビレ・不快感などが拡がって、体調を悪化させる原因になるので、仕事中に腕・肘・手首などの痛みや不快感に気付いたら、腕から肩にかけての疲労や緊張を解消させて、敏感になっている神経を回復させる事が大切です。

【 首~肩~腕の“筋肉”の疲労や緊張から  】

『頚肩腕症候群』は、首~肩~腕にかけての、痛み・凝り・シビレ・循環障害・筋力低下などの症状を、総称した呼び名で、多くが、腕を浮かせた姿勢で、指先で長時間キーをたたく動作を繰り返す事で、発症しています。
これは、人の手は、手先で巧妙な動きができるように、指から腕~肩~首にかけて、非常にたくさんの小さな筋肉と、それらの筋肉を動かして、細かく判断できるように、多くの神経が走行しているので、小さな負荷でも毎日積み重なると、これらの筋肉や神経の許容限度を超えてしまい、様々な神経症状や痛みが起きるからです
この為、キーボードやマウス操作を、長い時間、毎日繰り返して、肩・腕・手首にかけて疲労や筋緊張が蓄積されてくると、手や腕の筋肉や神経の許容できる限度を超えて、痛み・ダルサ・疲れが起きてきます。

 

また、キーボード操作をしていると、指や肘を曲げた状態で入力する作業が多くなる為に、手や腕の筋肉が疲労や緊張でコワバッテ、「手の指が伸びにくくなる」、「腕の内側の(指や手首を曲げる)筋肉がコチコチになる」、「肘の外側や内側がジーンと痛む」、なども起きます。
しかし、時間に追われながら、キーボード操作と画面に意識が集中していると、手や腕の疲労や緊張に気付かなかったり、あるいは気付いても、『頚肩腕症候群』があまり知られていないので、「一時的な事だろう…」と思って、軽く考えたりしてしまいます。
この結果、だんだんと手や腕の筋肉のコワバリが慢性化し、血行悪化が状態化すると、神経の働きに異常が生じて、手先の器用さが失われてくるので、キーボード操作がしづらくなったり、仕事が終わっても手首や腕に痛みや疼きが続いたりしてきます。

 

更に、腕を狭い範囲の中で、前後左右に動かしている為に、腕が絶えず“力んだ”状態になるので、これにより、固定し続ける背中や肩の疲労が増します。
また、キーボードやマウス操作をしていると、脇を絞め、ずうっと肘を固定させた姿勢になるので、これによっても、気付かないうちに、背中・肩・腕の筋肉に、かなり負担がかるようになります。
更に、腕の疲労や緊張が、肩や首に拡がってくると、姿勢を支える背骨沿いの筋肉がコワバッテ、ズキズキする筋肉痛が起きてきます。

【 手首や指の“関節”障害 】

パソコンやスマホ操作などの疲労によって、腕・肘・手首などの“関節”部分にも、障害が起きます
代表的なのが、手首や指の『パソコン腱鞘炎』で、これは、長時間パソコンに向かって操作していると、手首や指を動かしている筋肉の付け根の“腱”や、腱を包んでいる“腱鞘”が擦れ合う事が多くなるからです。
この結果、手首や指の“腱”や“腱鞘”の擦れ合いから、炎症(腱鞘炎)が起きて、腫れたり、痛みが起きたり、動きが悪くなったりすると、指や手首の関節付近のコワバリが増し、指が伸ばしにくくなったり、手首から肘に不快感やダルサが起きたり、物を掴(つか)もうとした時に痛みが走ったりします。

 

中でも、長時間、背中を丸めた姿勢で、キーボード操作を続けていると、指先や手首に力が入り易くなるので、指や手首の腱や腱鞘の擦れ合いが強まり、『パソコン腱鞘炎』が起き易くなります。
また、中高年になって、身体の筋肉の柔軟性が失われて、血行が悪くなっていると、パソコン作業が一日中ずうっと続いたり、作業量が多くなったりすると、指や手首の腱や腱鞘の擦れ合いから、指・手首・肘などに違和感が起きてきたり、しびれが起きたりします。
パソコンやスマホの操作を、そのまましていると、腱や腱鞘に負荷がかかり続ける為に、手首や親指の付け根の関節部分の痛みが酷くなったり、血行が悪化して、手や腕のしびれ・肘や肩の痛み・握力の低下などが起きたりします。

 

『パソコン腱鞘炎』意外にも、「マウス操作をしていると、手首が重く感じる」とか、「マウスを握っている指の関節が痛む」など、マウスを扱う指や手首の“関節”に異常が起きる『マウス腱鞘炎 』も起き易くなります。
マウスをずうっと握って、動かしたり、クリックしたり、スクロールしたりしていると、マウスを使っている指や手首の筋肉に負担がかかり続けるので、マウスを扱う指や手首に腱鞘炎が起きる為です。
このように、キーボード操作やスマホの操作を毎日続けて、腕・肘・手首などの“関節”部分に負担がかかり続けると、『パソコン腱鞘炎』や『マウス腱鞘炎 』などが起きるので、指や手首にコワバリや違和感に気付いたら、そのままにせず、早めにケアを受ける事が大切です。

【 体調悪化や、脳の疲労も 】

更に、指から腕~肩~首にかけての疲労や緊張が積み重なると、体調を悪化させます。
腕は肩周辺の筋肉で支えられているので、腕が疲労したり異常な緊張が続いたりすると、肩周辺から背中に負担が増して、背中に痛みや疼(うず)きなどの症状が現れてくるからです
中でも、腕の疲労や緊張が続いて、背中の上半身を支える筋肉(インナーマッスル)に、筋肉の疲労や血行の障害などが起きてくると、慢性的な凝りやダルサの原因になります。

 

そして、慢性的な凝りやダルサによって、身体の疲労感や不快感の原因になったり、悪化したりします。
指や腕の筋肉は、肩や首につながっているので、指や腕の筋肉が疲労してくると、首の血行が悪化して、頭痛がしてきたり、疲れ易くなって体調を悪化させたりするからです。
この結果、始めは、「腕がパンパン、指が硬い」、「手首が痛い」、「腕がだるい、重い」、「腕に力が入ると、痛い」といった状態でも、この状態が続くと、頭重感や頭痛が起き、疲労感が強まり、身体を休めても精神的にリラックスする事ができなくなります。

 

しかも、パソコンやスマホを使って作業をしていると、小さい文字や記号を正確に判断しながら、考えを集中させて、指を細かく動かし続けるので、自然と、脳を酷使する状態にもなります。
これにより、身体全体のバランスを維持する自律神経の機能が低下してくると、「目がショボショボする」、「肩が凝る」、「眠くなる」、「頭がずんと重くなる」、などの体調の不調が起きてきます。
更に、脳の働きが鈍(にぶ)ったり、集中力が続かなくなったりするので、「なんとなく身体がだるい」、「ヤル気がでない」などが起きてきたり、精神的な緊張が高まって、「イライラ」してきたり、「ちょっとした事で腹立たしく」なったりします。

【 当院の、腕・肘・手首の改善治療 】

パソコンやスマホ操作によって生じる、腕・肘・手首などの痛み・ダルサ・疲れの原因は、肩から指に続く、非常にたくさんの細い筋肉と、微細に判断する様々な神経に、疲労や緊張がずっと続き、回復力が追いつかなくなった為です。
このような、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みの改善には、筋肉のコワバリ箇所や緊張箇所を確認し、それらの箇所の状態に合わせて筋肉の弾力性や柔軟性を回復させ、血行やリンパ液の流れを改善させる、東洋医療系のマッサージ治療が適しています
当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、筋肉のコワバリ解消と血行の改善を行い、それにより神経の働きを回復させ、パソコンやスマホ操作などの過労の改善を行っています。

 

これは、東洋医学のツボの位置と、疲労や緊張による不快感や痛みの箇所が、ほぼ一致しているからです。
しかも、ツボが、体調の変化が起こった時に、身体の異常を知らせる反応点として現れるので、ツボを治療点として利用すると、比較的短時間に、過敏になっている神経を和らげ、違和感や痛みを緩和させる効果があるからです。
この為、痛みを感じている部分が、肩から腕の限られた範囲ならば、当院が行っているクイックマッサージ(15分ぐらいのマッサージ)でも、かなりの回復効果があります。

 

更に、毎日の、指から腕~肩~首にかけての疲労や緊張が続いて、首や肩の凝りが酷くなっている場合や、背中に痛みが出ている場合には、当院では、30分ほどの腕を含めた上半身の治療を行っています。
問診と、ツボを使った触診によって診断し、筋肉のコワバリやシコリを解消させていくので、その部分のコワバリやシコリを解消するだけでも、早ければ1~2回ぐらいの治療で、痛みが解消できます。
更に、ツボ刺激を利用しているので、「痛いけれども、気持ちいい!」という快刺激から、治療への納得感と安心感と共に、気分が落ち着いてくるリラックス効果も期待できます。

 

パソコンやスマホの操作のような指先の作業でも、画面を見ながら、指先の動きをくり返すと、だんだんと疲労と緊張が身体に溜まり、身体に不調が起き易くなります。
当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、手首から肩にかけての疲労箇所や緊張箇所の確認と、腕や肩の緊張緩和、肘の可動域の改善などを行い、身体の痛みやダルサ解消治療を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する疲労やだるさなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

座っている時や、立ち上がり時の、お尻から太ももへの、痛みと しびれ

【(症例)痛み・しびれ 】

デスクワークで座りっぱなしが続いたり、立ち仕事やランニングなどで股関節に負荷が強まったりすると、お尻の筋肉の疲労や緊張で、お尻の奥の坐骨神経が圧迫されて、お尻から太ももの後面にジンジンとしびれるような痛みが起きる事があります。

しかし、ストレッチや痛み止めの湿布で、お尻の筋肉の疲労や緊張を解消しようとしても、お尻の筋肉の疲労箇所や緊張箇所が分かりづらく、しかも、坐骨神経を圧迫している筋肉は、お尻の奥の筋肉なので、効果は期待できません。

このような疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛み解消には、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、ツボ反応を利用したマッサージ治療で筋肉の疲労や緊張を和らげると、刺激されて敏感になっている坐骨神経の回復に効果があります。

【 梨状筋症候群 】

普段、生活をしている中で、肩や背中・腰などに疲れを感じる事はあっても、お尻に、「疲れ」や「ダルサ」などを感じたり、お尻の筋肉の「コワバリ」や「凝り」に悩まされたりする事は、ほとんどありません。
これは、いろいろな動作や姿勢をする上半身を、安定的に絶えず支える為に、お尻の筋肉が、何層も分厚い筋肉が重なっているので、多少の疲労や緊張があっても、シッカリと、我慢強く支えているからです。
この為、身体に疲れを感じる事があっても、お尻に違和感や疲労感が起きる事がほとんど無いので、お尻の筋肉が疲労したり緊張したりしても、自覚されず、気付かないままになります。

 

しかし、お尻の筋肉の疲労や緊張が増して柔軟性が無くなって、コワバッテくると、お尻の奥を通っている坐骨神経を圧迫して、お尻から太ももの後ろにかけて、シビレを伴った痛みが起きる事があります
例えば、長時間のデスクワークや長距離の運転で座り続けていたり、ゴルフや野球などで身体を捻る動作を繰り返したり、久しぶりに長い距離を走ったり歩いたりした場合です。
この結果、お尻の筋肉の柔軟性が無くなり、コワバッテ、お尻の奥の坐骨神経を圧迫すると、座っていると、お尻に「ジーンとしたしびれ」を感じたり、あるいは、立ち上がろうとして腰に力を入れた時や、階段で片足に体重をかけた時に、突然、お尻から「ピリッとした痛み」が起きたりします。

 

それでも最初の頃は、お尻の下の方に、軽い痛みや疼(うず)きを感じるぐらい、しかも、しばらくすると痛みが消えたり、湿布薬を貼ると痛みが軽くなったりするので、「たいした事、無いだろう…」と思います。
ところが、毎日の座り仕事や立ち仕事で、身体の疲労が増して、身体を支えるお尻の負担が大きくなってくると、坐骨神経への圧迫が強まり、お尻から痛みやシビレが、何度も起きたり、強まったりします。
このようなお尻の痛みを『坐骨神経痛』と言いますが、病院では、お尻の奥の『梨状筋(りじょうきん)』と呼ばれる筋肉がコワバッテ、内側の坐骨神経を圧迫し、しびれや痛みを起こすので、診断名を『梨状筋症候群』と言い、『坐骨神経痛』中で、『梨状筋症候群』が9割を占めています。

【 坐骨神経の、痛みの特徴 】

『梨状筋症候群』の痛みは、いろいろに感じられ、例えば、「お尻の奥の方からズキズキする」、「ビリビリしてくる」、「ジンジンする」とか、あるいは、突き刺されるような痛みが起きて「ビビーッとする」など、様々です。
他にも、「お尻の張りが強くなって、突っ張った感じがする」、「熱く、ヒリヒリするような痛み」と、感じる人もいます。
更に症状が悪化してくると、「痛みやしびれが、ふくらはぎや足先まで広がってくる」とか、「立つ瞬間や歩行中も痛みを感じて、動けなくなる」、といった状態になります。

 

そして『梨状筋症候群』の痛みの特徴として、お尻から太ももの後面にジンジンとしびれるような痛みが起きても、腰には異常が無いので、「腰には痛みが起きない」事です
お尻の筋肉の過緊張よって、坐骨神経への圧迫が原因になっているからです。
また、お尻の筋肉は、絶えず体重がかかる事と、“太く”“大きい”筋肉が集まっているので、一度『梨状筋症候群』になると、お尻の筋肉のコワバリ回復に時間がかかるので、何度もシビレと痛みを繰り返すようになります。

 

また、『梨状筋症候群』は、整形外科に行っても診断がつきづらくなります。
『梨状筋症候群』は、筋肉のコワバリが原因になっているので、レントゲンやMRIなどの画像検査では、筋肉の緊張状態と、それによる坐骨神経の圧迫状態が判断しづらいからです。
この為、画像検査よりも、毎日の疲労やストレスによる症状への『問診』、お尻の筋肉のハリの状態を調べる『触診』、股関節を動かして『可動範囲の検査』などが、有力な判断材料になります。

【 梨状筋症候群になりやすい人 】

『梨状筋症候群』になりやすい人は、次の通りです。

運動不足の人
よくあるのが、久しぶりに長距離を走ったり、気分転換に自転車で遠出したり、休みの日に山道を歩いたりしたケースです。
また、普段では行わない中腰姿勢になって動作をしたり、荷物の挙げ下ろしなどを繰り返していたりすると、やはり、お尻の筋肉が過緊張になり、後になって、骨盤の下からシビレと痛みが起きたりします。
しかも、運動不足によってお尻の筋肉の働きが弱る為に、症状の回復が遅くなって、痛みや違和感が長引き易くなります。

長時間、座っている、あるいは、立っている人
長時間の座位や立位をしていると、お尻の筋肉の負担が増す為です。
中でも、運動不足や中高年になって腰や背中の筋力が低下したり、姿勢が悪化していたりすると、余計に、お尻の筋肉の負担が増すので、痛みが起き易くなります。
また、座り仕事の中で、『仙骨座り』と言われる、お尻の仙骨を座面に当てて、上半身を、お尻の筋肉で支える姿勢を続けていると、気付かないうちに坐骨神経を圧迫するので、痛みを起こし易くなります。

過去に股関節や腰回りに怪我をしている人
お尻の打撲の後に腰痛が続く場合や、ギックリ腰の不安がある場合、骨盤の歪みがある場合には、自然と、お尻の筋肉が緊張気味になるので、痛みが起き易くなるからです。
また、肥満や妊娠中の妊婦さんの場合も、股関節や腰回りに絶えず体重がかかるので、やはり、痛みが起き易くなります。

 

しかも、緊張が続いたり、ストレスや心配事で悩んでいたり、あるいは、睡眠不足などで精神的な疲労が重なっていると、痛みが増します。
これらがあると、血管が収縮して身体の血行が悪化し、梨状筋がコワバリ易くなる上に、精神的な緊張から坐骨神経が敏感な状態になるからです。
この為、PCを使う事で緊張が続いたり、仕事や人間関係などによる心理的な圧迫感が強まったり、気持ちの切り替えができないでいたり、生活のリズムが乱れて睡眠不足になっていたりすると、お尻の下あたりにピリピリとした痛みを感じる事が多くなります。

【 当院の、お尻の筋肉の回復治療 】

『梨状筋症候群』の改善には、コワバッタお尻の筋肉の柔軟性を回復させる事が必要ですが、お尻の筋肉は分厚く、何重も重なっている上に、また、坐骨神経痛を引き起こしている梨状筋は、お尻の奥の筋肉なので、ストレッチで伸ばして、柔軟性を回復させるのは困難です。
このような痛みに、当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、腰やお尻の筋肉の柔軟性の回復と、血行の悪化を解消して、痛みの改善を行っています。
東洋医療をベースにしたマッサージ治療が、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みの解消に、昔から利用され、現在も、筋肉由来の痛みの解消効果から、リハビリ治療や痛みの緩和治療などに利用されているからです。

 

更に『梨状筋症候群』の治療に、当院は、身体の不調時に現れる“ツボ”反応を利用して、硬結(シコリ)を確認し、そこに持続圧やツボ刺激を加えて、治療を行っています
これは、ツボが、神経や血管が集まっている箇所にある為に、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるので、『梨状筋症候群』の痛みやしびれを発している硬結(シコリ)を見つけ易くしてくれるからです。
しかも、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるので、確認した『梨状筋症候群』のツボに刺激を加えていくと、血行が回復し、蓄積した疲労物質が排出されて、敏感になっていた坐骨神経が回復していき、お尻からの痛みや違和感が解消されるようになります。

 

また、『梨状筋症候群』が起きていると、腰や脚の筋肉も、疲労や緊張した状態になっているので、股関節を支える筋肉(梨状筋)に、大きな負荷をかける状態になります。
この為、当院では、腰や脚の疲労と緊張の解消を行い、股関節の可動域の回復も行っています。
これによって、下半身のコワバリが解消し、血行が改善してくると、坐骨神経への圧迫が無くなってくるので、治療途中に、患者が、お尻の痛みや不快感が解消されてくるのが分かります。

 

『梨状筋症候群』が起きても、お尻の疲労や緊張が実感しにくいので、ストレッチをしても治療ポイントが把握しづらく、神経から痛みなので、痛み止めの薬が効きません。
当院は、マッサージ治療にツボ治療を加えて、筋肉の柔軟性の回復や血行の改善を行っているので、『梨状筋症候群』よる坐骨神経による痛みにも、改善効果があります。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

五十肩の、筋肉のコワバリとシコリ解消

【(症例)痛み・しびれ 】

五十肩の強い痛みが少し和らいでくると、病院の治療方針がリハビリ治療(運動療法)に移っていきますが、依然として肩や背中の筋肉のコワバリが強く、極度に血行が悪化しているので、神経が過敏な状態になって、チョット肩周りを動かしただけでも、いきなり激痛が走って、動かせなくなります。

この為、痛みでリハビリが難しくなり、肩関節を支えている背中の肩甲骨周りのコワバリやシコリを和らげて、滞っている血液の流れを回復させる事が、できなくなってしまいます。

このような痛みを和らげる為に、昔から利用されてきたツボ反応を使って、筋肉のコワバリ解消と血行の回復を行うと、ツボには神経と血管が集まっているので、ツボ付近の血流が高まり、神経の過敏な状態を緩和させ、痛みを鎮める作用となって、五十肩の治療効果を高められます。

【 五十肩の、リハビリ(運動療法)の目的 】

五十肩が発症し、腕を動かそうとすると肩に鋭い痛みが走ったり、夜に寝返りを打つだけで肩に激痛が起きたりしていた時期が過ぎ、少し肩の痛みが和らいでくると、治療の中心が、肩関節のリハビリ(運動療法)に移っていきます。
リハビリを行う大きな目的として、痛みや炎症などで、肩の筋肉が引きつって固まった状態になると、肩関節を動かせる範囲が制限されるので、リハビリで肩関節を少しずつ動かす事によって、『① 肩関節の動きを改善し、動かせる範囲を回復』する事です。
そして、二つ目の目的として、肩関節の動かせる範囲が制限されると、関節内が炎症したまま血行が悪化して神経を刺激するようになり、痛みがいつまでも続いてしまうので、運動をする事で血行を促し、『② 痛みを軽減させる』事です。

 

また、三つ目の目的として、『③ 肩甲骨の自由な動きを取り戻す』事です。
これは、肩甲骨と肩関節が多くの筋肉や靭帯でつながって、一体となって動く構造になっているので、コワバッテいる肩甲骨が自由に動くようになると、「コワバッタ肩甲骨が自由に動く ⇒ 肩関節にかかる負荷の減少 ⇒ 関節内の炎症の低下による痛み軽減 ⇒ 肩関節の動きの回復」となって、五十肩の症状が改善されるからです。
しかも、肩関節の動きは、肩甲骨の周りの筋肉が下から支えているので、「『③ 肩甲骨の自由な動きを取り戻す』事は、五十肩治療の良し悪しを決める」と、言われるほど重要になっています。

 

更に、肩関節のリハビリを行う四つ目の目的として、『④ 背中の筋肉のコンディショニング』があります。
肩や背中の筋肉が緊張して血行不良になると、背中に痛みが起き易くなるだけでなく、血行不良によって肩関節の治りが悪くなってしまうので、肩関節のリハビリを行う事で血行が改善されると、筋肉の働きを回復させられるからです。
このような目的から、リハビリの専門家が、患者の姿勢や関節の動き、筋力などをチェックして、痛みに関連する箇所を調べ、患者の肩の状態に合わせたリハビリ計画を作成し、五十肩のリハビリを行っています。

【 リハビリのやり方や、加減設定の難しさ 】

しかし、当初の肩の激痛が収まって、リハビリを必要とする次期になっても、「痛みは、何とか我慢出来るぐらい」で、しかも、何かのキッカケで、「再び強い痛みに、突然、襲われる」事がよくあります。
例えば、着替えや洗髪をしようと、無意識に腕を上げたり廻したりすると、その途端、鈍い痛みが強まって中断させられたり、あるいは、肩の筋肉のコワバリを感じていても、油断して腕を動かした時に、突然、肩に激しい痛みがぶり返したりします。
しかも、肩の痛みで筋肉が緊張して、コワバリが強まるので、肩の痛みが起きると、肩を自由に動かす事のできない事を、一層強く感じさせられます。

 

このように、油断していると、突然、強い痛みに襲われるので、肩関節を動かすリハビリ(運動療法)をするのに、やり方や、その加減設定が難しくなります
例えば、リハビリ中に、肩関節がコワバッテ固まってしまったような感じや、痛みが起きそうな不安を感じると、思わず、肩周りの筋肉を緊張させてしまったり、あるいは、痛みを避ける為に、肩周りの筋肉ではなく、他の部分の筋肉を利用して動かしたり、してしまいがちです。
反対に、リハビリを、痛みの出ない範囲で無難に済ませていると、形だけのリハビリになるので、「一向に改善されない」結果になったり、あるいは、ある程度、動くようになっても、それ以上は進展が無くなって、「頭打ち」状態になったりします。

 

しかも、痛みを避けて、あまり肩や背中の筋肉を動かさないでいると、目的にしている『④ 背中の筋肉のコンディショニング』ができなくなるので、背中の凝りや痛みなどが強まったり、背中の不快なダルサに悩まされたりします。
筋肉のコワバリで神経が圧迫され続ける上に、血行の悪化で不要な老廃物が溜まり、必要な酸素や栄養分が不足するので、神経が刺激され続けるからです。
更に、それらの影響で身体の不快感が増してくると、体調を保つ自律神経の働きがオーバーワークになってくるので、自然回復が追いつかなくなって、疲れ易さや痛みとなって現れ、頭痛、集中力の低下、不眠、イライラ感、めまい、などを引き起こします。

【 コワバリやシコリ解消の重要性 】

このような事から、この時期からは、肩関節を動かす為に、肩周囲の筋肉のコワバッテいる筋肉内の血流を改善したり、筋や腱を柔らかくしたりして、できるだけ神経の興奮を鎮める事が重要です。
特に、肩甲骨周辺の筋肉が肩関節を動かす土台になっているので、肩甲骨の動きを障害している肩甲骨周りのコワバリやシコリを和らげて、滞っている血液の流れを改善させる事が大切になります。
しかも、肩周辺の筋肉内の血流を改善する事で、肩周辺の低くなっていた体温が回復してくるので、これによって、肩を動かす際に使われる深部の筋肉(インナーマッスル)の動きも、改善されるようになります。

 

病院では、このような効果から、五十肩のリハビリ(運動療法)と共に、肩関節をとりまく筋肉を緩める為に、ホットパックや湿布薬、超短波治療器、超音波治療器、などがよく用いられます。
一般的に、「炎症の場合は、冷やすべき」と言われますが、五十肩に関して言えば、肩周辺の低くなっている体温が回復してくる事によって、筋肉のコワバリや痛みが和らぎ、肩の動作がし易くなるからです。
この為、病院で、ホットパックで患部を温めるだけでなく、自宅で肩回りを温める入浴も、肩の痛みの緩和や動きの改善に適しています。

 

しかし、五十肩になって、肩や背中の筋肉内に“コワバリ”や“シコリ”ができると、これらが痛みや不快感の発生源になる上に、しかも“コワバリ”や“シコリ”ができると、ストレッチや温熱療法などでは解消が困難です
特に、ズキズキとした痛みを発するシコリが、肩甲骨の近くにできると、神経が敏感に反応するようになるので、チョッとした動作や、軽い動作でも続くと、シコリ付近から肩全体に痛みが拡がったり、増したりします。
この結果、毎日の生活に支障をきたすだけでなく、リハビリが行いづらくなって、肩の痛みと動きの改善が遅れ、長引かせてしまいます。

【 当院の、ツボ治療+運動療法+マッサージ治療 】

当院は、このような五十肩の改善と、体調の回復に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、症状の緩和と改善を行っています
ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。
この為、五十肩で、痛みとなって現れたツボに、“イタキモ”程度の刺激をすると、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、血液やリンパ液の流れが高まって、筋肉のコワバリが和らぎ、神経の興奮を抑制する効果があります。

 

更に、当院では、肩関節の可動域の改善の為に『運動療法』を行っています。
当院が行っている『運動療法』は、患者が横に寝た状態で、施術者が患者に無理が無いように肩や肩甲骨を動かす方法なので、リラックスした状態で、動かしづらい肩関節や肩甲骨を十分に動かす事ができます。
これによって、五十肩治療で重要な『肩甲骨の動きの回復』も、患者に負担が少ない状態で、筋肉や腱の癒着を解消していき、コワバッテいる肩関節周囲の筋肉の弾力性や柔軟性を回復させて、肩甲骨の可動範囲を拡げるようにしています。

 

そして、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、筋肉の柔軟性の回復と血行の改善を高めるようにしています。
東洋医療をベースにしたマッサージ治療が『筋肉の柔軟性回復』と『血行改善』の2点に、特化した治療方法なので、気になる肩関節や背中などの筋肉のコワバリを解消すると、それによって、神経の過敏状態が和らぐからです。
また、肩や背中の柔軟性が増すと、筋肉のコワバリやシコリが解消されてくるので、肩関節にかかる負荷が少なくなって、痛みの軽減と共に、肩の動きが拡がります。

 

リハビリ治療は、「痛みは、自分しか分からない」事から“セルフリハビリ”が原則になっているので、セルフリハビリが難しいコワバリとシコリの解消には、ツボ治療を加えたマッサージ治療を利用すると、不快な痛みが和らいで、リハビリが行い易くなります。
当院は、セルフリハビリが難しい五十肩の血液の循環の改善や筋肉のコワバリ解消に、マッサージ治療にツボ治療と運動療法を加え、症状の改善を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

ズキズキと疼(うず)くような、慢性的な、凝りや痛み

【(症例)痛み・しびれ 】

頭痛、肩こり、腰痛などで、慢性的な痛みに悩まされていると、凝りや痛みを発している筋肉内に、筋肉が凝り固まったような、ゴリゴリとした硬いシコリ(硬結)ができている事に気付かされる事があります。

筋肉内にシコリができると、付近の血行が遮断されて、酸素や栄養分の補給が悪化し、老廃物が排出しづらくなるので、神経の異常興奮が起き、ズキズキと疼くような痛みや、ダルサ感、疲労感などが強まる上に、硬いシコリが解消しづらいので、凝りや痛みがいつまでも続くようになります。

このような状態を回復させるには、シコリの解消が必要なので、湿布を貼ったり温めたり身体を休めたりするより、不快な痛みを発しているシコリ箇所を確認して、シコリ周囲の筋肉のコワバリを和らげながら血液やリンパ液の流れを回復させ、敏感になっている神経の興奮を鎮めて、シコリの弾力性や柔軟性を取り戻す事が必要です。

【 シコリ(硬結)による、神経刺激 】

頭痛、肩こり、腰痛などが起きても、「そのうち、治るだろう」と思って、我慢していたり、そのままにしていたりすると、次第に、内部からズキズキと疼くような痛みが繰り返すようになり、不快な痛みが強まったりする事があります。
これは、毎日の仕事で疲れていたり、運動不足などで体力が弱っていたりすると、血液の循環が低下してくるので、一時的な疲労や過緊張による痛みであっても、身体に有害な二酸化炭素や老廃物が排出しづらくなったり、身体に必要な血液からの栄養や酸素が欠乏したりして、神経が刺激され易くなり、凝りや痛みが強まる為です。
しかも、凝りや痛みが強まって筋肉が凝り固まって、筋肉内に硬いシコリ(硬結)ができると、それによって毛細血管の血流が遮断されるので、血流が途絶えたシコリ周辺の神経が異常興奮を起こし、神経特有の“ズキズキ”とした痛みを起こすようになります

 

また、血流が途絶えたシコリ周辺の神経が異常興奮を起こすと、神経が敏感な状態になって、チョッとした疲労やストレスでも、すぐに反応するようになり、疲れを感じ易くなったり、ダルサを強く感じたりします。
これによって、ますます血管を収縮させて、血行を悪化させるので、頭痛、肩こり、腰痛などを引き起こす原因になります。
しかも、神経の異常興奮が強まると、神経の興奮を鎮める作用が弱くなるので、頭痛、肩こり、腰痛などが解消されづらくなり、休んでも、ジンジン、ズキズキする不快感が続くようになります。

 

このような慢性的にズキズキと疼くような凝りや痛みは、歩き続けて腰や脚が過度に疲労した場合や、あるいは、重い物を肩にかけて運び続けた場合などでも起きます。
これは、ずうっと筋肉疲労が続いたり、同じ筋肉に繰り返し負荷をかけたりしていると、疲労や負荷で筋繊維が極度に収縮(シコリ化)してくるので、血行が悪くなって、やはり、神経が異常な興奮を起こす為です。
この為、同じ姿勢で、ずっと精神的な緊張が続くデスクワークをしていると、血行が悪化し、首、肩、肩甲骨周辺、腰などの筋繊維が極度に収縮(シコリ化)して、ズキズキと疼くような痛みや、ダルサ感、疲労感などに悩まされ易くなります。

【 自律神経の不調に 】

特に、首の後ろ側や肩甲骨の内側にシコリができると、それらの場所には自律神経が通っているので、自律神経の緊張を高めてしまうと、余計にジンジンとかチクチクする不快さが強まったり、身体に不調を起こしたりする事があります
例えば、シコリが肩や首の後ろ側に生じ、そこから痛みや不快感が続くと、頭重感や頭痛を引き起こし、更に、体調の悪化にも悩まされるようになります。
あるいは、肩甲骨の内側にシコリができて疲労感やコワバリ感が強まると、自律神経の通る両側の肩甲骨の間の背中が強く痛みを感じ、それと共に、「身体が、何となく身体の調子が悪い」と感じられてきたり、「背中のコワバリから呼吸が浅くなった」、などを感じたりします。

 

また、首、肩、背中などにできたシコリで、身体の不快さや痛みが慢性化すると、自律神経が不安定になって、「寒くなったり気圧が低くなったりすると、身体に痛み(寒冷痛)が出る」、「天気が悪くなると、膝や腰の関節の痛み(天気痛)が悪化する」、などが起きてくる事があります。
特に、気象の影響で起こる痛みとして『片頭痛』が代表例で、首や肩にシコリができて凝りや痛みに悩まされていると、自律神経の働きを不安定にさせるので、気圧の変化によって血行の異常が起き、神経が圧迫されて頭痛が起き易くなります。
他にも、ケガや手術によって古傷となった傷あとやコワバリも、一種のシコリなので、寒さを感じたり、体調が悪化したりすると、そのシコリ箇所が敏感になって、ジンジンとした絶え間ない痛みを感じてくる事もあります。

 

このように、自律神経沿いにシコリできると、最初のうちは違和感や痛みといった程度でも、緊張を強める交感神経の働きが高まって、自律神経のバランスが崩れると、頭痛や頭重感、体調の不調、といった神経系の症状を起こします。
そして、不快さや痛みが長引いたり、強まったり、身体に不調を感じてきたりすると、ますます自律神経の負荷が増して、体調が維持しづらくなるので、集中力が続かなくなったり、気分的にイライラさせられたりします。
しかし、医院でMRI・CTなどの画像検査を受けても、これらのズキズキと疼く凝りや痛みは、シコリ(硬結)は筋肉のコワバリが強まって血行が悪化し、神経が刺激されて異常興奮を起こした事が原因になるので、画像検査で異常を確認する事ができません。

【 解消しづらいシコリ 】

vector of man scratching back

シコリが筋肉内にできると、神経特有の“ジ~ン”と響くような痛みを感じ、また、皮膚の上からシコリを触ると、コリコリとした塊(かたまり)を感じられるので、シコリの箇所が分かります。
しかし、シコリの箇所が分かっても、シコリを解消する為に、ストレッチや運動でシコリを伸ばそうとしても、できません。
周辺の筋肉を伸ばす事はできても、肝心のシコリを伸ばす事ができないので、固まったままの状態で残ってしまうからです

 

また、シコリが解消しづらくなっているのは、シコリだけでなく、シコリ周辺の筋肉も、強いネジレや萎縮が生じて血行が悪化している為です。
この状態を解消するには、シコリを囲む筋肉のコワバリに対して、横や斜めなどのいろいろな方向から引き伸ばして、弾力性や柔軟性を取り戻して、血行を回復させる事が必要です。
しかし、ストレッチや運動は、“一方向”に筋肉を伸ばす事はできても、いろいろな方向に伸ばす事が難しいので、シコリとシコリ周辺の筋肉の強いネジレや萎縮を解消させる事ができません。

 

しかも、シコリができる場所は、首の後ろ側や、背骨沿い、肩甲骨の内側などが多い為に、直接、眼で確認できず、手がシッカリとシコリに届かないので、ますますシコリの解消が困難になります。
この為、直接、シコリを解消させる事ができないので、代わりに身体を伸ばすストレッチや運動をする程度になり、一時的にシコリ周囲の血行は良くなっても、シコリは残ったままになります。
また、温めても、やはり、一時的にシコリ周囲の血行が良くなるだけで、シコリは残ったままになります。

【 当院の、ツボ治療とマッサージ治療 】

当院は、シコリから生じる不快な凝りや痛み解消に、東洋医療をベースにしたツボ治療とマッサージ治療を利用しています。
これは、シコリができる位置と、東洋医療で利用されているツボの位置が、ほぼ一致しているので、昔から、体調の調整や症状の緩和を行ってきた東洋医療の治療法が適応できるからです
しかも、ツボは、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があります。

 

この効果から、当院では、シコリの解消や症状の改善に、ツボ反応で、「押されると身体の芯まで響いてくる」とか、「痛いけど気持ちいい」、「ツボをしっかり押されている」と感じられる箇所を調べ、そのツボに刺激を加え、シコリの解消治療を行っています。
ツボに刺激を加えると、ツボが神経や血管が集まっているので、筋肉の弾力性や柔軟性が回復していき、収縮していた毛細血管が拡がる効果があります。
これによって、血行やリンパの流れが促進されてくると、「血行が悪い→痛む→筋肉がこわばる→更に血行が悪くなる」、という悪循環が減少していき、神経の興奮が治まってくるので、凝り固まったシコリが緩和されていきます。

 

更に、当院では、マッサージ治療で、シコリ周辺のコワバリをほぐして血行を回復させ、敏感になっている神経を和らげています。
特に中高年になって、毎日の疲れや運動不足などで身体の回復力が低下していると、身体の回復が追いつかなくなっているので、マッサージ治療による体調改善が効果があります。
東洋医療は、昔から、「病気にはまだなっていないけれども、何となく身体の調子が悪い」といった状態を『未病(みびょう)』と呼んで、体調を整えて、健康状態に戻す事をしてきたので、自律神経のバランスが崩れて体調が悪化している場合にも、改善に効果があります。

 

筋肉内にシコリができると、付近の神経が異常に興奮してくるので、湿布を貼ったり、温めたり、身体を休めたりするだけでは、痛みや不快感を解消させる事ができません。
当院は、神経の異常興奮による痛みや不快感の解消に、マッサージ治療に、昔から利用されているツボ刺激を併用し、筋肉内のシコリの解消を図り、神経の興奮を和らげて、痛みや症状の改善を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

膝関節の柔軟性回復と、痛みの緩和

【(症例)痛み・しびれ 】

変形性膝関節症の治療として、関節の痛みを緩和させる為と、関節の滑らかな動きを取り戻す為に、膝関節にヒアルロン酸注射が行われますが、症状の進行を抑制したり、原因を解消したりする事はできないので、運動療法が行われます。

運動療法は、変形性膝関節症の原因になっている、膝関節周囲の“筋力低下”や“筋力の不均衡”を回復させる為ですが、運動を忍耐強く続けていく事が必要なので、思うような効果がみられないと、意欲が低下してしまう事がよくあります。

このような場合に、昔から、疲労や緊張などの慢性化による筋肉の痛みの改善を行っている東洋医療を利用して、腰や脚の筋肉のコワバリ解消と、血行の促進を行うと、膝関節の筋肉の働きを高めるので、膝の痛みの緩和だけでなく、体調の改善にもなり、運動療法が行い易くなって、回復を早める事ができます。

【 ヒアルロン酸注射の効果と、注意する事 】

変形性膝関節症の初期や中期頃までは、保存療法(手術を行わない治療法)によって、症状の緩和や改善を目指す治療になるので、日常生活に注意しながら、運動療法を行う事と、膝にヒアルロン酸を注入する薬物治療が広く利用されています。
ヒアルロン酸は、膝に注入する事で、膝関節内の炎症を抑え、更に、すり減った膝の軟骨表面を覆って、関節軟骨の滑りを良くして膝の動きをスムーズにするので、膝の痛みが自然と無くなる効果がります。
しかも、注射をするだけなので、短時間に、比較的簡単に治療が済ませられ、その上、ヒアルロン酸による副作用の心配がほとんど無いので、安心して使えるメリットもあります。

 

しかし、ヒアルロン酸を注入しても、すり減った軟骨を再生させたり、増やしたりする効果はありません
ヒアルロン酸によって、関節液の粘り気や弾力性を保てるようにして、痛みを緩和させる効果はありますが、時間の経過と共に体内に吸収されてしまうので、効果はしばらくの範囲になり、長く持続しません。
この為、再び、膝の痛みが起きたり、膝のコワバリが強まって動きづらくなったりする場合は、再び、ヒアルロン酸注射を打ってもらう事が必要になります。

 

更に、注意しなければいけない事は、ヒアルロン酸注射に頼って、繰り返していると、だんだんと膝の関節を痛めてしまう、悪いサイクルに陥ってしまう危険性があります。
ヒアルロン酸注射を受ける事で、一時的に痛みが消えて、膝を動かせるようになりますが、それに頼っていると、膝周りの筋力が弱っているので、膝関節に体重がかかるたびに関節面を傷めてしまい、状態を悪化させてしまうからです。
しかも、膝関節の軟骨のこすれ合いが増して、軟骨が傷んでくると、ヒアルロン酸を注入しても効かなくなってくるので、炎症が悪化して痛みが解消できなくなり、ジッとしていても膝から痛みが起きるようになります。

【 運動療法の改善効果 】

この為、膝関節の動きを安定させる為に、治療として、膝周囲の筋肉の筋力を高める運動療法が行われます
膝周囲の筋肉は、膝関節を動かす働きだけでなく、関節への負荷や衝撃を和らげるクッションの働きもしているので、運動療法で膝周囲の筋肉の柔軟性を回復させると、立ち上がりや歩き始めなどの動作開始時の痛みや、歩いている最中に続く痛みなどを、緩和する事が可能になるからです。
また、運動療法で、弱っている膝周囲の筋力を回復させたり、片寄っている筋力バランスを整えたりすると、膝周辺の筋力低下が変形性膝関節症の原因になっているので、症状の進行を抑制する事もできます。

 

しかも、関節内には血管が無いので、運動療法によって関節を動かす事ができるようになると、関節内の新陳代謝(生まれ変わり)が進んで、関節内の補修効果になります。
動療法によって膝周囲の筋肉の働きが回復すると、それによって、膝に溜まった老廃物や疲労物質が関節内の水分と共に押し出されたり、栄養を含んだ水分が少しずつ関節内に注入されたりするからです。
このような効果から、早い段階から適切な運動療法を行うと、変形性膝関節症の症状をかなり軽減させたり、進行を抑えたりする事が可能になります。

 

特に、「起床時の第一歩に違和感がある」とか、「動く時だけ痛む」などの、変形性膝関節症の初期の頃ならば、日常生活上の注意と、運動療法を行うだけでも、痛みが無くなって、今まで通りに歩く事が出来るようになるとされています。
例えば、仰向けになり脚を挙げて伸ばす動作や、自転車こぎ、プール内で浮力を利用しながらの歩行運動などの、膝関節に負担をかけない運動を、計画的に、繰り返して行う事が勧められています。
このように、一般的に、変形性膝関節症を、「膝関節のクッションである軟骨が、加齢や筋肉量の低下などで、すり減って、痛みが生じる病気」として知られていますが、その前に、膝周辺の筋力低下が、変形性膝関節症を引き起こす大きな原因になっているので、運動療法が、治療としての有効性が高くなっています。

【 運動療法の難点 】

ところが、運動療法には、難点があります。
運動療法は、数か月以上、継続して運動を行う事が必要なので、運動療法を我慢強く続ける事や、時間をやりくりするのが難しくなると、運動療法が不定期になったり、中断してしまったりする事です
あるいは、「変形性膝関節症は、年寄病だから、仕方が無い」と思っていたり、「膝や腰に痛みが出るから」と気掛かりになったりして、運動量を減らしたり、形だけの運動になったりすると、筋力がつかないので、やはり、改善効果が現れません。

 

この為、仕事をしていたり、家事による都合があったりすると、運動時間の制約が出てきてしまうので、時間をやりくりしながら、気長にトレーニングを続けていく事が必要です。
また、運動療法を行っても、すぐに痛みが回復したり、筋肉が付いたりしないので、繰り返し、根気よく続ける事も必要です。
特に、肥満や加齢で脚の筋力が弱っていたり、膝の痛みで歩く事が少なくなっていたりする場合は、運動療法の期間を十分とって、「トレーニングをしても、なかなか効果が出ない」と思わないように、気持のゆとりを持つ事も必要です。

 

もう一つ、大事な事として、運動療法で効果を上げるには、運動療法の意味を理解して行う事も必要です。
いろいろな膝の筋肉の働きから、それらを、いくつかのパターンに分けて、「動きをよくするトレーニング」、「筋力を強化する訓練」を行っているからです。
単調に感じられても、毎日コツコツと、脚を動かす意味を確認しながら、「じっくり」、「ゆっくり」、「根気よく」、続ける事が必要です。

【 当院の、膝関節の柔軟性回復と痛みの緩和治療 】

このように、運動療法は症状改善に多くの効果がありますが、期間を要するので、膝関節の回復を効果的に、できるだけ早く行うには、腰から下の筋肉の柔軟性を回復させて、膝を動かす時の痛みを緩和させ、身体の動きを良くする事がポイントになります。
しかも、肥満や、O脚、膝の使い過ぎなどから、身体の動きが制限されたり、身体を動かすのが難しくなっていたりする場合には、身体の柔軟性を回復させておく事も重要になります。
このような事から、当院は、変形性膝関節症の運動療法の難点を解消する為と、身体の柔軟性回復の為に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療とツボ治療で、筋肉の緊張を和らげ、血行を改善し、疼痛を緩和させる治療を行っています

 

これは、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるからです。
しかも、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があります。
例えば、太ももの筋肉は、膝下まで伸び、運動時の負荷や衝撃を吸収して、膝関節をコントロールする働きをしているので、ツボ反応を使って、太ももの筋肉の働きを高めると、今まで感じていた違和感が減少したり、痛みが和らいだりして、膝の動きが改善し、動かし易くなる効果があります。

 

また、膝に痛みを強く感じると、どうしても、歩行時や、立ち上がりや座る動作、階段の上り下りなどで、バランスを崩した姿勢や、変則的な動きが多くなるので、腰や股関節に影響が及びます。
この為、腰や股関節の柔軟性も、回復させておく事も必要になるので、当院は、腰や股関節のチェックと改善も、併せて行っています。
腰や股関節のコワバリ箇所や血行の悪化箇所を、マッサージ治療とツボ治療で回復させると、脚が動かし易くなるので、膝への負担が少なくなります。

 

運動療法の大切さが分かっていても、痛みの不安や抵抗感などで、なかなか踏み込めなかったり、続かなかったりする場合には、東洋医療をベースにしたマッサージを利用すると、筋肉のコワバリ解消や、痛みの緩和効果があるので、膝の運動療法が行い易くなります。
当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療とツボ治療によって、膝のコワバリの解消や血行を促進させて、神経の過敏状態を緩和し、痛みの改善と膝関節の可動域の改善を図っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛みやしびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

膝の内側の痛み(関節症の初期症状)

【(症例)痛み・しびれ 】

『変形性膝関節症』は、膝関節の軟骨がすり減って炎症や軟骨の変形が生じ、膝が腫れたり痛んだりする病気ですが、もともとの原因は、「膝周辺の筋力低下」、「肥満による体重増加」、「姿勢悪化による膝への負担増」などで、膝を支えている筋肉の安定性が失われた為です。

この為、変形性膝関節症の“前ぶれ”として、膝の「筋肉のコワバリ」や「違和感」が起きてくるので、この“前ぶれ”のうちに、腰や脚の筋肉疲労や緊張を解消し、膝周辺の筋力バランスを回復させて、膝の負担を軽減させる事が、何より大切です。

膝の「筋肉のコワバリ」や「違和感」は、腰や脚の疲労や緊張の慢性化が影響しているので、解消に、昔から筋肉や血行の改善を行っている東洋医療をベースにしたマッサージ治療を利用すると、膝関節のかみ合わせが改善され、変形性膝関節症の進行を抑える有効な手段になります。

【 膝周辺の筋肉や靭帯の異常から 】

普段、何気なく、立つ、歩く、座るなどを行っていますが、それらの動作がスムーズに行えるように、膝が身体を保ちながら、膝の曲げ伸ばしをするので、膝に何倍もの体重がかかります。
例えば、歩くたびに体重の2~3倍、階段を降りる時には体重の約3.5倍、走っている時には体重の4~5倍もの負荷が、膝関節にかかると言われているので、体重50キロの女性の場合、膝の関節面に、歩くたびに100~150kg、階段下りでは約175kg、そして走ると200~250kgの負荷がかかります。
このような、何倍もの体重がかかる膝の負担を、吸収して和らげる為に、膝に伸びている筋肉や膝を覆っている靭帯が、重要なクッション役を果たしています。

 

しかし、疲労や緊張で、膝周りの筋肉や靭帯の働きが弱ったり、筋肉や靭帯が不安定になったりすると、歩く、座る、立ち上がるといった日常動作のたびに膝関節のかみ合わせが悪くなり、関節の軟骨に傷付いたり、すり減ったりして、変形性膝関節症が始まってしまいます。
このように、変形性膝関節症は、疲労や緊張で、筋肉や靭帯の働きが弱ったり、膝を支える筋肉や靭帯が不安定になったりした事がキッカケになっているので、いきなり膝関節の軟骨に傷が着いたり、すり減ったりはしません。
この為、変形性膝関節症は、膝の骨に異常が生じる前に、膝周辺の筋肉や靭帯に強い負担がかかった状態になるので、変形性膝関節症の“前ぶれ”として、膝の“内側”に「筋肉のコワバリ」や「違和感」を感じるようになります

 

この変形性膝関節症の前ぶれで、よく言われるのが、“立ち上がり”や“階段の上り下り”した時の膝の「筋肉のコワバリ」や「違和感」ですが、これ以外にも、ずっと休んでいた後や、立っていたり歩いたりしていると、「関節がコワバル」、「突っ張る」、「何となく動かしにくい」なども起きてきます。
そして、膝周辺の筋力や靭帯の低下や、筋力のアンバランス状態をそのままにしていると、立っているだけでも膝に体重がかかるので、次第に膝関節の軟骨に傷がついたり、すり減ったりして、本格的な変形性膝関節症になってしまいます。
特に、加齢や運動不足などで、腰・骨盤・股関節・足首などを支えている筋肉が弱っていると、膝のかみ合わせが悪くなるので、膝関節の軟骨に不自然な負荷がかかり続けてしまいます。

【 変形性膝関節症のチェック法 】

膝の「筋肉のコワバリ」や「違和感」が気になった時に、膝の状態を、次の方法でチェックできます。
膝を床に付けるように、脚を延ばしてみる方法で、「膝の後ろが伸び切らない」状態になっている場合は、膝裏にコワバリが強まっている証拠です。
特に、膝裏にテレビのリモコンを差し込んで、スーッと入ってしまう場合は、膝裏が2cm以上床から浮いた状態なので、かなり膝周辺の筋肉や靭帯のコワバリが強まった状態になっています。

 

また、膝周辺の筋肉や靭帯のコワバリが強まると、特徴的な違和感が生じるので、これによってもチェックできます。
例えば、「膝の後ろに突っ張りを感じる」、「正座すると、膝の後ろに何かが挟まったように感じる」、「3分以上正座すると、膝が辛くなる」、などです。
これも、膝の筋肉のコワバリが強まっていたり、脚全体にコワバリが拡がっていたりするからです。

 

このような膝周辺の筋肉や靭帯のコワバリや特徴的な違和感があると、立つ、歩く、座るなどの時に、膝関節に体重の何倍もの負荷がかかるので、膝の関節のかみ合わせが、だんだんと悪くなります
しかも、運動不足が続いたり、体重が増えたりしていると、足腰の筋力が弱るので、膝関節の安定性が失われます。
また、日本人女性の場合、もともと8~9割がO脚気味なので、膝に負荷がかかり易くなって、このような“膝のゆがみ”が大きくなります。

【 そのままにしていると 】

変形性膝関節症の初期の、膝の「筋肉のコワバリ」や「違和感」は動作時で、しかも、長続きせずに自然と治まるので、「一時的な痛みだろう」とか、「加齢や運動不足の為だろう」と思いがちです。
しかし、膝の痛みが治まっても、膝の痛みが繰り返される場合は、膝の軟骨に異常が起き始めているサインです
特に、“階段昇降時の痛み”は、初期の『変形性膝関節症』を特定する“特異的な痛み”になっていて、レントゲン検査より有力な判断材料です。

 

この状態になると、膝の軟骨が傷んだり、すり減ったりしてくるので、軟骨の変形や炎症が生じ、膝の痛みが強まります。
また、膝の痛みで、膝のコワバリが強まってくると、膝の血管の弾力性が失われて、血液が流れづらくなるので、チョットした膝の動きでも神経を刺激して、神経が過敏になり、膝に痛みを感じ易くなります。
例えば、「膝の内側が疼(うず)くように痛む」、「階段の昇り降りで膝の内側が痛い」、「シップを貼ると楽になるけど、しばらくすると膝の内側が痛くなる」、「膝の内側の少し下を押すと痛い」、などが起きてきます。

 

そして、筋肉のコワバリで血行が悪化してくると、老廃物が溜まって神経を刺激するので、ジッとしていても膝の内部に、熱っぽい腫れ感やツッパリを感じるようになります。
例えば、「起床後、からだを動かし始めたときに膝のコワバリを感じる」、「起き上がったり、歩き出そうとしたりすると、なんとなく膝がコワバル」、「重くて動かしにくい、はっきりわからないような鈍い痛みを感じる」、などです。
更に、膝の関節が動かしづらいので、腰や股関節の負荷が多くなって痛みが起きるようになったり、あるいは、下半身の血行が悪化するので、身体全体の疲労感やダルサなどに悩まされたりします。

【 当院の、膝治療 】

当院は、膝の“内側”の「筋肉のコワバリ」や「違和感」などの、変形性膝関節症の初期症状に対して、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加え、症状の進行抑制と改善を行っています。
この段階は、膝周りの筋肉や靭帯の疲労や緊張、そして、それによる筋力バランスの不安定などが、大きな原因になっているので、膝を含めて、腰や脚の血液やリンパ液の流れを改善し、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させ、神経の興奮を鎮める事が有効な対策になるからです
例えば、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、腰や脚などの筋肉の働きを回復させ、筋力バランスを安定化させると、膝周囲の筋肉や靭帯の負荷が減少し、それに伴い、気になる「膝の違和感」」や「コワバリ」が軽減します。

 

また、ツボの箇所は、神経や血管が集まっている箇所なので、体調の変化が起こった時に、身体の異常を知らせる「反応点」となり、さらに、症状を改善する「治療点」になるので、当院ではツボ反応を、変形性膝関節症の進行の抑制と症状の改善に利用しています。
例えば、腰や脚のツボを確認して、これらのツボを治療に利用すると、下半身の筋肉のコワバリやシコリが解消され易くなるので、これによって、下半身の筋肉バランスが整ってくるので、膝周りの筋肉の不自然な負荷も少なくなります。
そしてツボ治療の後に、マッサージ治療で下半身全体の柔軟性を回復させると、膝の痛みの減少効果と、膝関節の動ける範囲(可動域)を回復させる効果が高まって、膝関節の安定化が図れます。

 

更に、当院では、膝の違和感や痛みの緩和の為に、血液やリンパ液の流れを促進させ、腫れ(むくみ)の回復を行っています。
『変形性膝関節症』は、腰や脚の筋肉のコワバリから、血液やリンパ液の流れが悪くなって、腫れができるだけでなく、腫れができると老廃物が溜まり易い状態になって、神経を刺激し、違和感や痛みが起き易くなるからです。
また、血液やリンパ液の流れを促進して、老廃物が流れるようにすると、過敏になっている神経が回復して、痛みを減少させるだけでなく、必要な酸素や栄養が流入してくるので、筋肉の回復効果が大きくなります。

 

動作時の膝の違和感が気になったら、足腰のコワバリや筋肉の不均衡のチェックをして、①筋肉の緊張の緩和、②膝関節の可動域の維持、③痛みの緩和などを行い、『変形性膝関節症』の進行を防ぐ事が大切です。
当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療により、脚の筋肉のコワバリの除去や、関節可動域の改善、血液循環の促進を行い、膝の痛みの解消と変形性膝関節症の進行抑制を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛みやしびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

土踏まずや踵などの、足の裏の痛み(足底腱膜炎)

【(症例)痛み・しびれ 】

足裏の痛みで、「朝起きて立った時に、ズキンと痛みが走る」、「立ち仕事をしていると、痛みが出る」、「ジョギングやランニングで走り出す時に、強い痛みを感じる」、「サンダルやスリッパで歩いていると、痛む」などが起き、しばらく歩いていると痛みが無くなる症状があります。

これを『足底腱膜炎(または足底筋膜炎)』と言い、痛みの原因として、「長時間の立ち作業や歩く仕事」、「サンダルやスリッパを履き続けた」、あるいは、「運動不足や加齢による脚力の低下」などで、繰り返し足裏に負荷がかかると、足裏のアーチを形成して衝撃を吸収している足底腱膜が無理に引き延ばされてしまい、その結果、そこに無数の小さな損傷ができてしまったからです。

酷くなると痛みで歩けなくなる事があるので、足裏の損傷の回復と足裏への負荷を軽減するには、足裏とふくらはぎの筋肉の柔軟性を取り戻す事と、更に、下半身のコワバリ箇所や疲労箇所をチェックして、それらを解消しておく事が必要です。

【 足底腱膜への負荷から 】

長時間の歩行や立った状態、ランニングなどで、自覚されなくても、足裏に負荷のかかる動作が繰り返されると、足の土踏まず付近や踵(かかと)に強い痛みが起きる事があります
このような症状を『足底腱膜炎』と言い、軽い症状を含めると、足のトラブルの中で、生涯に10人に1人が経験すると言われるほど、比較的ポピュラーな疾患になっています。
痛みが起きる“足底腱膜”は、踵(かかと)の骨から足の指にアーチ状に広がって、足の土踏まずの“くぼみ”を作っている、丈夫で強靭な腱の事で、通常ならば、この丈夫で強靭な腱によって、体重をしっかりと安定的に支えたり、地面からの衝撃を吸収したりしています。

 

ところが、丈夫で強靭な腱であっても、運動で強い負荷がかかったり、長時間の歩行や立ち仕事をしたり、足に合わない靴を履いていたり、硬い路面を歩いていたりすると、足底腱膜のアーチに、ギュッと過度な圧がかかって、足底腱膜が耐えられなくなってしまう事があります。
特に、「毎日、仕事で長時間の立ちっぱなし」、「仕事でくたびれるほど歩き続ける」、「重い物を持つ事が多い」、「マラソンの練習を繰り返した」、「登山をした」、などが多くなっています。
更に、足裏の負荷を強めるものとして、「硬い革靴を履いて歩き続ける」、「仕事で重いカバンを持ち続ける」、あるいは、「腰の痛みや疲れ」、「体重の増加」などがあります。

 

この結果、足底腱膜が強く引き延ばされてしまうと、腱膜にいくつもの微細な断裂ができてしまうので、立とうとしたり、歩こうとしたりした時に、足裏の断裂部分が引き延ばされて、ズキンとする強い痛みや、灼熱感が発生するようになります。
しかし、足底腱膜炎の痛みの特徴として、しばらく歩いていると、痛みが減少するようになります。
これは、歩いているうちに、足裏全体の筋肉が伸ばされるので、断裂部分の引き延ばしが緩和されてくるからです。

【 足に負荷をかけていなくても 】

また、足に負荷のかかる動作や仕事をしていなくても、足底腱膜炎が起きるケースがあります。
丈夫で強靭な腱であるはずの足底腱膜が、運動不足や加齢で、柔軟性が無くなったり、弱くなったりすると、多少でも足裏に負荷をかけ続けたり、腰や膝の痛みでバランスの悪い歩き方をしていたり、足の爪先のほうをひっかける履物を履き続けていたりすると、負荷に耐えられなくなるからです
例えば、「普段、歩く事が無いが、たまたま歩き廻った」、「腰痛持ちで、歩くと脚が疲れる」、「仕事を終えて家に戻ってから、更に立ち仕事をした」、「つっかけサンダルで、ずうっと歩いた」などです。

 

また、妊娠や肥満、血行悪化による下半身の冷えなども、足底腱膜炎を引き起こします。
妊娠や肥満などで、体重の増加や、腰やお尻で体重を支えるようにしていると、脚の筋肉の負担が増してくるからです
また、下半身の血行が悪くなって冷えが起きると、下半身の血流の停滞と体温低下で、筋肉疲労を起こし易くなるからです。

 

しかし、足底腱膜炎が起きても、立ったり歩いたりしているうちに痛みが落ち着いてくる事と、一般的な傷のように、見た目でわかるような、腫れや赤みといった傷が無いので、多くの場合、何もせずに、そのままにしがちです。
ところが、微細な傷が治りきらないでいると、立っているだけでも足裏に体重がかかり続けるので、仕事や家事をしているうちに、治りかけた傷が再び拡がったり、新たな傷ができたりして、痛みが再発したり、強まったりします。
この結果、歩き始めや立ち上がりで、床に一歩目を踏み出した時に、足裏の土踏まずあたりに「ズキン!」とする鋭い痛みがするだけでなく、断裂部分の炎症で、足裏に熱を持っているように感じたり、足の裏や指の付け根が、いつまでもジンジンと痛んで不快な疼痛が続いたりするようになり、更に、踵(かかと)の骨の足底腱膜が何度も強く引っ張られてくると、歩いたり、立ったりするたびに、踵も「ピリッ!」とする、強い痛みが起きるようになります。

【 治りづらい足裏治療 】

病院での足底腱膜炎の治療は、足裏の腱膜の微細な損傷が原因になっているので、痛みが強い場合は麻酔を使って痛みを軽減する事がありますが、よほどの事が無い限り保存療法が基本になります。
この為、足裏の痛みを和らげる為に、足裏に湿布を貼ったり、テーピングをしたり、痛む部分をくりぬいたインソールを使ったりしますが、その後の治療は、ストレッチやセルフマッサージで、ふくらはぎの筋肉と足底腱膜の柔軟性を回復するように指導されます。
これらの治療によって、足裏の傷の自然回復を促す事と、足裏にかかる負荷を減らす事が中心になります。

 

しかし、自然回復を待つ治療法なので、どうしても、ある程度の回復期間が必要になります
しかも、足裏に負荷をかけないようにしても、毎日の生活で、どうしても立ったり歩いたりして足裏に負荷をかけてしまうので、治りが悪くなります。
この為、足裏の柔軟性を回復させるには、治療期間が数ヶ月から1年程度かかってしまい、かなりの日数が必要になります。

 

また、腰や脚などの下半身に緊張や疲労が強まっていると、下半身の筋力のアンバランスや筋肉のコワバリなどで、足のアーチに大きな負荷がかかり続けてしまうので、腰や脚などの下半身の緊張や疲労を解消して、筋肉バランスを回復させる事も必要です。
この為、「ふくらはぎのコワバリ」、「脚のダルサ」、「腰の鈍痛」などの確認と、これらを回復させる事も必要です。
しかし、下半身に緊張や疲労が強まっていても、緊張箇所や疲労箇所のハッキリとした自覚が無い事が多いので、この事も、痛み解消の期間を長引かせる原因になります。

【 当院の、足底腱膜炎の治療 】

当院は、足底腱膜炎に対して、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、痛みの解消を行っています。
足底筋膜炎は、下半身の筋肉や足底筋膜の柔軟性が無くなって、足底筋膜が無理に引き延ばされた事が原因になっているので、筋肉のコワバリ箇所や血行の悪化箇所を確認して、筋肉の柔軟性を回復させるマッサージ治療が、症状を回復させるのに適しているからです
しかも、下半身には、昔から利用されている、いくつもの有効なツボがあるので、下半身に現れたツボを、重要な『治療点』として利用すると、足底腱膜の損傷の修復を高めるだけでなく、治療期間を短縮できるメリットもあります。

 

例えば、足裏の痛み解消に、『治療点』であるツボを確認して刺激を加えると、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、その刺激に順応して、筋肉内の血流が高まって損傷の回復が進んだり、神経過敏が和らいだりするので、痛みや違和感を減少させる効果があります。
また、血行の悪化で、不要な老廃物が溜まっていたのが、ツボ治療で、血流が改善されて排出され易くなるので、それにより、足裏の神経の興奮を鎮めて、足裏の痛みや違和感を解消する効果もあります。
これらによって、足底腱膜炎が初期の段階ならば、下半身の筋肉の硬直を解消させるだけでも、足裏の腱膜の負荷が減り、1回の治療でも、痛みが減少するのが分かります。

 

更に、当院では、足底腱膜炎の再発を防ぐ為に、腰を含めて下半身の緊張や疲労のチェックを行い、それらを解消させる事も行っています。
仕事や家事、あるいは、加齢や運動不足などで、下半身に緊張箇所や疲労箇所があると、それによって脚のコワバリや血行悪化となって、足裏に影響を与えるからです。
腰や太ももの緊張や疲労を解消させて、脚のコワバリやシコリを解消していくと、足裏への負荷が軽減して、痛みの再発防止になるだけでなく、元の自然な柔軟性が回復するので、下半身がスッキリした感じになり、軽くなった感じになります。

 

足底腱膜炎の痛みを解消させるには、足底腱膜とふくらはぎの筋肉の柔軟性回復だけでなく、下半身の緊張や疲労を解消させて足裏の負荷を減らす事が必要なので、下半身の筋肉の柔軟性回復が必要です。
当院は、マッサージ治療とツボ治療で、下半身や足底筋膜の疲労や緊張を解消させ、それによって、血流や柔軟性の回復を行っているので、足底腱膜炎の解消効果だけでなく、治療期間が短く済み、再発防止の効果もあります。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

気候の寒さや冷房による、関節の痛みと、動きの低下

【(症例)身体の不調や、不快感 】

日本の気候は、季節によって気候が大きく変化するので、寒くなってくる季節や、冷たい雨が降る時期になると、「寒い」とか「冷たい」という感覚が強く刺激されて、身体に「痛み」を感じる人がいます。

例えば、「寒かったり、冷えたりすると、膝や腰の関節が痛んで、身体を動かすのが辛い」、「梅雨時になると、古傷がシクシク痛む」、「天気が悪くなって、雨や曇りになると、身体の節々(ふしぶし)が痛む」などに、悩まされる人です。

この症状は、身体の血行が悪くなっていると、寒さに神経が敏感に反応して、「痛み」を感じ易くなるので、予防や緩和対策には、身体のコワバリ解消や血行の促進によって体調を保ち、神経が刺激されないようにする事が大切です。

【 寒さによる神経痛 】

気候が寒くなってきたり、部屋の冷房が強かったりすると、「膝や腰の関節が痛む」、「身体を動かすのが辛くなる」と、訴える人がいます。
寒さや冷たさを感じると、関節のコワバリが強まったり、身体の血行が悪くなったりして、「指や膝の関節がギクシャクした感じになって動きにくくなる」、「肩や背中の凝りや痛みが強まる」、あるいは、「膝や腰のダルサや鈍痛に悩まされる」、などが生じるからです。
このように、寒さで身体が冷えると、身体の節々(ふしぶし)に違和感や痛みが起きたり、関節の動きづらさを感じたりする症状を、病院では『寒さによる神経痛』と診断しています。

 

『寒さによる神経痛』の症状は、非常に冷たい風を顔に受けて、頬や耳が“痛く”感じたり、氷水に手を入れ続けると、手にシビレを伴った“痛み”を感じたりするのと、同じ現象と言われています。
ひどく「冷たい!」とか「寒い!」という刺激を受けると、“身体への危険性”を知らせる為に、感覚神経がアラームサインとして「痛み」を発するからです。
日本は季節によって気候が大きく変化するので、寒さが強まる秋から冬への季節の変わり目や、急に冷房の風に直接さらされた時などに、このような『寒さによる神経痛』が起きています。

 

また、「冷たさ」や「寒さ」ではなく、気圧が低下して空気が湿ってくると、「痛み」を感じる人もいます。
代表的なのが“頭痛持ちの人”で、台風や低気圧が近づくと、「頭がズキズキと痛む」といった状態になりますが、“頭痛”以外にも、天候が悪くなると、肩こり、膝の痛み、めまい、などが起きたり、あるいは、以前にケガをしたり手術を受けたりしていると、その傷跡(瘢痕)からジクジクと痛む事もあります。
これは、気圧の低下や湿度が増した事で、体調の維持がうまくいかなくなってくると、身体の緊張が高まって血管が収縮し、血行が悪化するので、神経が高ぶって「痛み」が生じる為と言われています。

【 心身の不調から 】

「寒い」、「冷たい」という刺激で“痛み”を感じる場合、特に、「ストレスや不安で緊張が増していたり」、「血行が低下していたり」、「関節部分に負荷が大きくなっていたり」すると、“痛み”の感覚が増します
心身の不調や、精神的な不安定が続くと、心理的な緊張から神経が敏感になってくるので、「寒い」とか「冷たい」という刺激に対して、神経が強く反応して、“痛み”のアラームサインが出易くなるからです。
そして、神経が敏感になっている為に、「ジンジンする感じ」、「シビレ感がする」、「感覚が無くなった感じ」、「力が入らない」、「身体が動かしづらくなる」、なども現れます。

 

また、疲労や心身の不調などで、身体の血液の流れが悪くなっていると、これも、“痛み”を増します。
血液の流れが悪くなっていると、筋肉がコワバッタ状態になる上に、血液から取り込む酸素が不足し、老廃物が排出しづらくなるので、筋肉の瞬発力や持久力の機能がうまく働かなくなり、身体を動かす時に痛みが起き易くなるからです。
特に、膝や腰などは、絶えず身体を支えながら、関節を曲げたり伸ばしたりするので、疲労や心身の不調などで血行が悪くなっていると、動作する時に、膝や腰の関節から痛みが起き易くなります。

 

しかも、「寒さ」や「冷たさ」から、筋肉の血行が悪くなると、筋肉が硬くなって神経を圧迫したり、刺激したりので、痛みが増すようになります。
更に、体内の温度を守る自律神経も、「寒さ」や「冷たさ」を感じると、できるだけ体熱が体外へ逃げないように、身体の表面に流れる血液を減らすので、筋肉内の血行の低下によって、余計に痛みが増します。
この結果、心身の不調や精神的な不安定から血行が悪くなると、ちょっとした動作でも、痛みが起き易くなるだけでなく、ジッとしていても、膝や腰にコワバリを感じたり、ダルサやウズウズした感じに悩まされたりします。

【 身体を動かす事が少なくなると 】

また、加齢や運動不足などで、身体を動かす事が少なくなっていると、これによっても『寒さによる神経痛』が起き易くなります
筋肉の働きの低下によって、動作時に痛みが起き易くなるだけでなく、筋肉の血流を促す筋肉ポンプが低下するので、血行が低下した状態になるからです。
この為、椅子から立ち上がったり、急に身体を動かしたりすると、筋肉の働きの低下による痛みだけでなく、血行の低下から、筋肉の瞬発力や持久力の機能がうまく働かないので、思わず「アイタタッ!」という状態になります。

 

更に、身体を動かす事が少なくなると、身体の老廃物が排出されづらくなるので、体内に溜まった老廃物が神経を刺激して、ジッとしていても、疼くような痛みを感じるようになります。
しかも、体内に溜まった老廃物の影響で「ダルサ」や「何となく身体の調子が悪い」といった状態が起きたり、運動神経を刺激して「しびれる」、「筋肉が引きつる」なども起きたりします。
この為、デスクワークを続けている人や、お年寄りには、「いつも、なんだか腰がジクジクと痛い…」と悩まされていると、こむら返りやギックリ腰にも悩まされている人が多くなっています。

 

この為、加齢や運動不足などで身体を動かす事が少なくなっていると、ますます『寒さによる神経痛』が起き易くなります。
運動の効果は、筋肉を鍛えるだけでなく、自律神経を刺激して体調を保つ働きを強めたり、改善したりする働きがあるので、加齢や運動不足などで、身体を動かす事が少なくなっていると、体調を保つ働きを低下させてしまうからです。
この為、普段から、身体を動かす事が少なくなって、「ダルイ」、「肩が凝る」、「冷える」、「疲れやすい」、「食欲がない」、「眠れない」、「イライラする」、「元気が出ない」などを感じていると、体調を保つ自律神経の働きが乱れて、季節の温度や気圧の変化に順応しづらくなるので、『寒さによる神経痛』が起き易くなります。

【 当院の、寒さによる痛みの治療 】

『寒さによる神経痛』の解消の為に、痛む所を温めて、血行を良くするだけでは、その時だけの痛みの解消に終わってしまうので、やはり、身体の不調を解消し、自律神経の働きを回復させる事が大切です。
この為、当院では、マッサージ治療にツボ治療を加えて、『寒さによる神経痛』の予防や緩和を行っています。
東洋医療が、もともと、筋肉の働きや血行を改善して、身体の回復力を取り戻す事を目的にしているので、気候の寒さや冷房による『寒さによる神経痛』の改善にも、身体のバランスを整えて身体の回復力を取り戻す事が重要になるからです

特に、膝や腰は、体重の負荷が絶えずかかる場所なので、膝や腰関節の筋肉のコワバリや筋肉内の血行の悪化が強まって、『寒さによる神経痛』が起き易い箇所です。
この為、当院では、膝や腰にある、身体の異常を知らせる『反応点(ツボ)』を探し、ツボ刺激を併用したマッサージ治療で、筋肉の疲労や緊張を回復させて、膝や腰の関節の動きを良くして、痛みを改善するようにしています。
ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体の異常を知らせる『反応点』や、病状を改善する『治療点』の働きもしているので、ツボを刺激して、関節部分の痛みや不快感を改善させたり、動きの悪い関節の可動域を広めたりする事ができるからです。

 

更に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療の、「血行やリンパの流れの促進」、「筋肉の弾力性や柔軟性を高める」などによって、「神経の興奮を鎮める」作用もあるので、身体の不調を緩和させる効果もあります。
疲労や緊張などの慢性化によって、身体の回復が追いつかず、痛みや不快感などの身体の不調となって現れているので、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、身体の回復力を取り戻し、高められるからです。
これにより、身体の不快感が解消されてくると、下半身全体の筋肉の瞬発力や持久力も改善されてくるので、膝や腰の関節の動きもスムーズになり、動作の不安も少なくなって、立ち上がりや座る時などが楽になる効果があります。

 

東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、自律神経の働きを回復させる効果から、季節の変わり目などで、関節の痛みが起きたり、関節の動きの低下を感じたりした時に、体調の改善に利用されてきました。
当院は、これらの効果をもとに、血流改善や神経の機能を回復させ、関節の痛みや動きの低下だけでなく、体調の改善を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する身体の不調や不快感の症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。