パソコンやスマホの操作を続けているうちに、「腕が重ダルイ感じになって、指が動きづらくなった」、「腕を挙げると、腕の上側が痛む」、「肘から手首に、ジンジンと痛みがする」などが、起きる事があります。
このような症状を『頚肩腕症候群 (けいけんわんしょうこうぐん)』と言い、首から腕にかけて筋緊張が続いたり、疲労が蓄積したりすると、腕や手の神経に影響を及ぼし、腕・肘・手首などに、痛み・シビレ・不快感などが生じた為です。
そのままにしていると、肩や背中にも痛み・シビレ・不快感などが拡がって、体調を悪化させる原因になるので、仕事中に腕・肘・手首などの痛みや不快感に気付いたら、腕から肩にかけての疲労や緊張を解消させて、敏感になっている神経を回復させる事が大切です。
【 首~肩~腕の“筋肉”の疲労や緊張から 】
『頚肩腕症候群』は、首~肩~腕にかけての、痛み・凝り・シビレ・循環障害・筋力低下などの症状を、総称した呼び名で、多くが、腕を浮かせた姿勢で、指先で長時間キーをたたく動作を繰り返す事で、発症しています。
これは、人の手は、手先で巧妙な動きができるように、指から腕~肩~首にかけて、非常にたくさんの小さな筋肉と、それらの筋肉を動かして、細かく判断できるように、多くの神経が走行しているので、小さな負荷でも毎日積み重なると、これらの筋肉や神経の許容限度を超えてしまい、様々な神経症状や痛みが起きるからです。
この為、キーボードやマウス操作を、長い時間、毎日繰り返して、肩・腕・手首にかけて疲労や筋緊張が蓄積されてくると、手や腕の筋肉や神経の許容できる限度を超えて、痛み・ダルサ・疲れが起きてきます。
また、キーボード操作をしていると、指や肘を曲げた状態で入力する作業が多くなる為に、手や腕の筋肉が疲労や緊張でコワバッテ、「手の指が伸びにくくなる」、「腕の内側の(指や手首を曲げる)筋肉がコチコチになる」、「肘の外側や内側がジーンと痛む」、なども起きます。
しかし、時間に追われながら、キーボード操作と画面に意識が集中していると、手や腕の疲労や緊張に気付かなかったり、あるいは気付いても、『頚肩腕症候群』があまり知られていないので、「一時的な事だろう…」と思って、軽く考えたりしてしまいます。
この結果、だんだんと手や腕の筋肉のコワバリが慢性化し、血行悪化が状態化すると、神経の働きに異常が生じて、手先の器用さが失われてくるので、キーボード操作がしづらくなったり、仕事が終わっても手首や腕に痛みや疼きが続いたりしてきます。
更に、腕を狭い範囲の中で、前後左右に動かしている為に、腕が絶えず“力んだ”状態になるので、これにより、固定し続ける背中や肩の疲労が増します。
また、キーボードやマウス操作をしていると、脇を絞め、ずうっと肘を固定させた姿勢になるので、これによっても、気付かないうちに、背中・肩・腕の筋肉に、かなり負担がかるようになります。
更に、腕の疲労や緊張が、肩や首に拡がってくると、姿勢を支える背骨沿いの筋肉がコワバッテ、ズキズキする筋肉痛が起きてきます。
【 手首や指の“関節”障害 】
パソコンやスマホ操作などの疲労によって、腕・肘・手首などの“関節”部分にも、障害が起きます。
代表的なのが、手首や指の『パソコン腱鞘炎』で、これは、長時間パソコンに向かって操作していると、手首や指を動かしている筋肉の付け根の“腱”や、腱を包んでいる“腱鞘”が擦れ合う事が多くなるからです。
この結果、手首や指の“腱”や“腱鞘”の擦れ合いから、炎症(腱鞘炎)が起きて、腫れたり、痛みが起きたり、動きが悪くなったりすると、指や手首の関節付近のコワバリが増し、指が伸ばしにくくなったり、手首から肘に不快感やダルサが起きたり、物を掴(つか)もうとした時に痛みが走ったりします。
中でも、長時間、背中を丸めた姿勢で、キーボード操作を続けていると、指先や手首に力が入り易くなるので、指や手首の腱や腱鞘の擦れ合いが強まり、『パソコン腱鞘炎』が起き易くなります。
また、中高年になって、身体の筋肉の柔軟性が失われて、血行が悪くなっていると、パソコン作業が一日中ずうっと続いたり、作業量が多くなったりすると、指や手首の腱や腱鞘の擦れ合いから、指・手首・肘などに違和感が起きてきたり、しびれが起きたりします。
パソコンやスマホの操作を、そのまましていると、腱や腱鞘に負荷がかかり続ける為に、手首や親指の付け根の関節部分の痛みが酷くなったり、血行が悪化して、手や腕のしびれ・肘や肩の痛み・握力の低下などが起きたりします。
『パソコン腱鞘炎』意外にも、「マウス操作をしていると、手首が重く感じる」とか、「マウスを握っている指の関節が痛む」など、マウスを扱う指や手首の“関節”に異常が起きる『マウス腱鞘炎 』も起き易くなります。
マウスをずうっと握って、動かしたり、クリックしたり、スクロールしたりしていると、マウスを使っている指や手首の筋肉に負担がかかり続けるので、マウスを扱う指や手首に腱鞘炎が起きる為です。
このように、キーボード操作やスマホの操作を毎日続けて、腕・肘・手首などの“関節”部分に負担がかかり続けると、『パソコン腱鞘炎』や『マウス腱鞘炎 』などが起きるので、指や手首にコワバリや違和感に気付いたら、そのままにせず、早めにケアを受ける事が大切です。
【 体調悪化や、脳の疲労も 】
更に、指から腕~肩~首にかけての疲労や緊張が積み重なると、体調を悪化させます。
腕は肩周辺の筋肉で支えられているので、腕が疲労したり異常な緊張が続いたりすると、肩周辺から背中に負担が増して、背中に痛みや疼(うず)きなどの症状が現れてくるからです。
中でも、腕の疲労や緊張が続いて、背中の上半身を支える筋肉(インナーマッスル)に、筋肉の疲労や血行の障害などが起きてくると、慢性的な凝りやダルサの原因になります。
そして、慢性的な凝りやダルサによって、身体の疲労感や不快感の原因になったり、悪化したりします。
指や腕の筋肉は、肩や首につながっているので、指や腕の筋肉が疲労してくると、首の血行が悪化して、頭痛がしてきたり、疲れ易くなって体調を悪化させたりするからです。
この結果、始めは、「腕がパンパン、指が硬い」、「手首が痛い」、「腕がだるい、重い」、「腕に力が入ると、痛い」といった状態でも、この状態が続くと、頭重感や頭痛が起き、疲労感が強まり、身体を休めても精神的にリラックスする事ができなくなります。
しかも、パソコンやスマホを使って作業をしていると、小さい文字や記号を正確に判断しながら、考えを集中させて、指を細かく動かし続けるので、自然と、脳を酷使する状態にもなります。
これにより、身体全体のバランスを維持する自律神経の機能が低下してくると、「目がショボショボする」、「肩が凝る」、「眠くなる」、「頭がずんと重くなる」、などの体調の不調が起きてきます。
更に、脳の働きが鈍(にぶ)ったり、集中力が続かなくなったりするので、「なんとなく身体がだるい」、「ヤル気がでない」などが起きてきたり、精神的な緊張が高まって、「イライラ」してきたり、「ちょっとした事で腹立たしく」なったりします。
【 当院の、腕・肘・手首の改善治療 】
パソコンやスマホ操作によって生じる、腕・肘・手首などの痛み・ダルサ・疲れの原因は、肩から指に続く、非常にたくさんの細い筋肉と、微細に判断する様々な神経に、疲労や緊張がずっと続き、回復力が追いつかなくなった為です。
このような、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みの改善には、筋肉のコワバリ箇所や緊張箇所を確認し、それらの箇所の状態に合わせて筋肉の弾力性や柔軟性を回復させ、血行やリンパ液の流れを改善させる、東洋医療系のマッサージ治療が適しています。
当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、筋肉のコワバリ解消と血行の改善を行い、それにより神経の働きを回復させ、パソコンやスマホ操作などの過労の改善を行っています。
これは、東洋医学のツボの位置と、疲労や緊張による不快感や痛みの箇所が、ほぼ一致しているからです。
しかも、ツボが、体調の変化が起こった時に、身体の異常を知らせる反応点として現れるので、ツボを治療点として利用すると、比較的短時間に、過敏になっている神経を和らげ、違和感や痛みを緩和させる効果があるからです。
この為、痛みを感じている部分が、肩から腕の限られた範囲ならば、当院が行っているクイックマッサージ(15分ぐらいのマッサージ)でも、かなりの回復効果があります。
更に、毎日の、指から腕~肩~首にかけての疲労や緊張が続いて、首や肩の凝りが酷くなっている場合や、背中に痛みが出ている場合には、当院では、30分ほどの腕を含めた上半身の治療を行っています。
問診と、ツボを使った触診によって診断し、筋肉のコワバリやシコリを解消させていくので、その部分のコワバリやシコリを解消するだけでも、早ければ1~2回ぐらいの治療で、痛みが解消できます。
更に、ツボ刺激を利用しているので、「痛いけれども、気持ちいい!」という快刺激から、治療への納得感と安心感と共に、気分が落ち着いてくるリラックス効果も期待できます。
パソコンやスマホの操作のような指先の作業でも、画面を見ながら、指先の動きをくり返すと、だんだんと疲労と緊張が身体に溜まり、身体に不調が起き易くなります。
当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、手首から肩にかけての疲労箇所や緊張箇所の確認と、腕や肩の緊張緩和、肘の可動域の改善などを行い、身体の痛みやダルサ解消治療を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。 関連する疲労やだるさなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。