慢性的に不快な痛みを発する、筋肉の“しこり”

【(症例)こり・しこり 】 

(写真)しこり

こりの中でも、何週間も、何ヶ月も、時には何年間も続く、慢性的に不快な痛みを発する、こりがあります。

このタイプのこりは、特定の筋肉に、何度も繰り返し負担がかかって、血行の悪い状態が続き、自己回復ができなくなった為で、この結果、筋肉の中に、硬い“しこり”ができています。

硬い“しこり”からは、絶えずコワバリを伴う痛みがして、ジンジンしてきたり、ズキズキしてきたりする上に、少しでも疲労や緊張が増すと、ダルサと重苦しい感じも増してきます。

【 こりから、しこりへ 】(図)しこり

こりは、通常、長時間の同一姿勢や、筋肉への過度の負荷、あるいは、不良姿勢などで、筋肉の収縮が続き、血流が阻害された状態になると生じます。
筋肉内で、酸素が不足し、疲労物質や老廃物が溜っているので、筋肉の柔軟性が失われて硬くコワバリ、ダルサや疲労を感じるようになります。
しかし、早いうちに、血行を改善し、筋肉の柔軟性が回復させると、こりの症状は消えます。

 

ところが、筋肉への負荷が、更に続くと、内部に、硬い“しこり”ができてしまいます
この“しこり”ができると、筋肉内部に、コリコリしたものが感じられ、軽く圧迫しながら触ってみると、スジのようなものが、できている事が分かります。
そして、痛みの発生源となって、内部から、ジンジンと痺れるような痛みを、絶えず感じるようになります。

 

このような“しこり”は、筋肉に過剰な負荷がかかると、どこにでもできます。
比較的多いのが、首の付け根や、肩甲骨の内側、そして、骨盤の上側や、お尻の内側など、姿勢を保つ筋肉です。
これらの箇所は、身体の重みを支えるだけでなく、長時間同じ姿勢のまま動かなかったり、あるいは、同じ筋肉に負荷がかかり続けたりするので、関節を維持する為に起き易くなるからです。

【 筋肉を包んでいる膜の癒着 】(図)筋膜

この“しこり”は、筋肉の疲労や緊張が続いて、オーバーワークの状態になると、筋肉を包んでいる膜(筋膜)が、筋肉にピッタリとくっついてしまい、きつく癒着して、できたものです。
通常ならば、筋膜は、ウエットスーツのように、筋肉を柔らかに包んで、筋肉を保護し、筋肉が滑らかに動けるようにしています。
ところが、負荷が多くかかるようになると、筋膜に緊張や委縮が起き、筋肉に癒着し、筋肉を締め付けるので、上から触ると、硬い“しこり”ができたように感じられます

 

また、筋膜が筋肉の表面にピッタリとくっついて、きつく癒着するので、筋肉内への血液やリンパ液などの出入りが阻害されてしまいます。
言ってみれば、筋肉が“兵糧攻め”を受けて、食料を絶たれたような状態です。
この結果、酸素や栄養が不足し、有害な老廃物が溜まるので、それによって神経が刺激され、ジンジン、あるいはズキズキと、疼くような、異常な感覚が発せられます。

 

しかも、この疼(うず)くような痛みは、慢性化したり、過剰に痛みを感じたり、してきます。
筋肉が“兵糧攻め”を受けた状態になっているので、身体の負荷に対する耐性が弱まって、痛みを感じるセンサーが敏感になるからです。
この為、身体の疲労や精神的な疲労が、少しでも強まると、敏感になっているセンサーが刺激されて、一挙に不快感やダルサが強まります。

【 筋膜の癒着が長引くと 】(図)慢性痛

このような、疼くような痛みを我慢して放置していると、精神的にも、悪影響を及ぼします。
身体の慢性的な痛みや不快感が、徐々に、自律神経の働きに影響するので、身体の不調が起き易くなります
例えば、「朝、起きた瞬間から“しこり”付近が疲れている」、「身体が重ダルク感じる」、「何をしても肩凝りや腰痛が良くならない」、などです。

 

特に、首の“しこり”は、その不快感から、身体のさまざまなところに不調が起きます。
これは、血流が悪化して脳に新鮮な血液が行き渡りにくい状態になったり、脳と身体をつなぐ全ての神経の通り道になっているので神経障害が起きたり、首周りのリンパの流れが停滞して老廃物が上手に排出できなくなったり、するからです。
様々な不定愁訴の原因になり、頭がズキズキしてくるとか、めまい、気分のイライラ、鬱っぽくなる、疲れが取れない、胃腸の調子が悪い、などを引き起こします。

 

しかも、筋肉を包んでいる膜(筋膜)が、きつく癒着した状態になっているので、症状の解消が難しくなります。
例えば、温めたり、湿布薬を貼ったり、筋肉全体を伸ばすようなストレッチなどをしても、癒着が解消されないので、回復効果がありません。
また、“しこり”を解消しようとしても、力を加える方向を確認しなかったり、“しこり”に力を加え過ぎたりすると、逆効果となって、“しこり”部分のコワバリが進んで、症状が悪化してしまいます。

【 当院の、しこり解消 】(写真)当院の治療

“しこり”を解消させるには、筋肉内にある“しこり”の箇所を確認し、その伸びにくくなっている筋膜をゆっくりと伸ばして、柔軟性を回復させる事が必要です。
この為、当院では、患者さんの身体に直接触れて、スジのような“しこり”や、筋肉内部のコリコリとした“しこり”を確認し、少しずつ、圧をかけながら筋肉を伸ばす治療法をしています
これにより、“しこり”が軟化してくると、血液やリンパ液などの循環が回復し、神経を刺激している痛みの元を洗い流すので、不快な痛みが減少していきます。

 

更に、当院では、東洋医療で用いられるツボ刺激を活用して、鎮痛や“しこり”の解消に、効果を上げています。
“しこり”ができ易い場所の7~8割以上に、ツボが位置しているので、ツボ刺激による改善効果が期待できるからです。
働きの鈍っていた筋肉の組織が、ツボ刺激を受けて活発化するので、それによって、内部の新陳代謝が促されて“しこり”が縮小し、それと共に、痛みを和らげます。

 

また、“しこり”の解消には、周辺の筋肉を含めて、筋肉の状態を回復させる事が必要なので、“しこり”のある部分だけではなく、面として捉えて、回復治療を行う事が必要です。
“しこり”周辺の筋肉も、疲労や緊張の影響を受けているので、マッサージ治療に部分ストレッチや圧迫を加えて、筋肉周囲の柔軟性の回復を図っています。
これによって、周辺筋肉の回復だけでなく、きつく癒着している筋膜の緊張が、外側から緩むようになります。

 

首や肩を触って、筋肉の中に、硬くてコリっとしたものを感じ、圧迫すると疼く感じがする場合には、“しこり”ができている可能性があります。
当院では、身体のストレスや過緊張を解き、神経の過敏状態を回復し、痛みやこりを取り除く治療を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する症状など、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

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