こり・しこり

更年期の血圧上昇(高血圧)と、首や肩のこり

【(症例)こり・しこり 】

女性は、40歳代前半まで血圧が低くても、更年期を迎える頃から、気付かないうちに血圧が上がり始めたり、普段はそれほどでもないのに、日常のチョットした疲労や緊張で急に血圧が上がったりします。

これは、この時期から女性ホルモンの分泌が減少して、血圧をコントロールしている自律神経の働きが乱れてくるので、疲労やストレスが重なったり、運動不足や睡眠不足などが続いたりすると、血圧の不安定性が増して、上がってしまうからです。

この為、体調の悪化と共に、「頭痛」、「頭がボーっとする」、「めまい」、「肩こり」、「動悸」などに気付いたら、血圧上昇サインと捉えて、首や肩まわりの筋肉のコワバリや痛みを解消させて、血液やリンパ液の流れを促し、高ぶっている神経を安定させる事が大切です。

【 血圧上昇のキッカケ 】

~ 更年期の症状から ~

女性が更年期を迎えると、女性ホルモンの分泌が減少して、ホルモンバランスが乱れてくるので、血圧をコントロールしている自律神経の働きが乱れ、血圧が不安定になります。

この為、以前は血圧が正常であっても、更年期になって不安やストレスを感じると、これがキッカケとなって、いきなり血圧が上昇するようになったり、あるいは、血圧が上がり易い状態が続くうちに、だんだん高血圧になったりします

例えば、更年期によくみられる症状の、頭痛、めまい、イライラ、動悸、寝られない、などがあると、これらがキッカケになって血圧が上がるようになり、やがて、チョッとした不安やストレスを感じただけでも血圧が上がるようになり、この血圧が上がった状態が続くようになります。

~ 血圧の不安定 ~

更年期の頃から血圧が高くなる原因として、加齢によって血管が硬くなってくる事もありますが、更に女性の場合、女性ホルモンの分泌減少によって、しなやかに伸び縮みする血管の働きが失われたり、自律神経の働きを乱して血圧を調節する機能が低下したりするからです。

更に、この時期になると、親の介護、子供の独立や就職、夫の定年、老後の生活問題、勤め先の仕事や人間関係のストレスなどで、精神的に不安やイライラが増すようになるので、血圧が高くなる原因として、これらの影響もあります。

心身を緊張させる交感神経が強まると、自律神経の血圧コントロールが不安定になるので、全身の血管を収縮させたり、心拍数が多くなったりして、血圧を上げてしまうからです。

~ 次第に本格的な高血圧に ~

ところが、このような血圧が不安定な状態になっても、「家事や仕事に追われていた為に、血圧上昇に気付かなかった」とか、「脈拍が多くなるのを感じる事があったが、一時的な血圧上昇と思って、そのままにしていた」、などが多くなっています。

この状態を繰り返すと、交感神経が敏感に反応するようになるので、血圧の高い状態が続いて、本格的な『更年期高血圧』の状態に進んでしまいます。

この結果、「50代の女性のうち、2人に1人が高血圧」と言われるほど、慢性高血圧の女性が多くなったり、朝方に血圧が急上昇する『早朝高血圧』が起きて、心臓や脳で出血するリスクを高めたりします。

【 血圧上昇の、前ぶれ(自覚症状) 】

~ 血圧上昇の、前ぶれ(自覚症状) ~

一般的に、高血圧症は、血圧上昇の自覚症状がほとんどないので、“気付かないうちに”高血圧へと進行します。

しかし『更年期高血圧』の場合は、更年期の女性ホルモンの減少や“自律神経の働きの乱れ”が大きく影響しているので、血圧が急上昇する時に、気になる“前ぶれ(自覚症状)”が現れる事が多くあります

血圧上昇の、よくある“前ぶれ(自覚症状)”として、頭痛、疲労感、頭がボーっとする、ダルサ、めまい、肩こり、むくみ、動悸、などです。

~ 体調を保てなくなり ~

これは『更年期高血圧』が、自律神経の乱れや、不安やストレスなどによる自律神経のオーバーワークが影響しているので、自律神経の働きが乱れると、身体のいろいろな機能に支障をきたし、さまざまな症状が現れるからです。

例えば、自律神経の働きが乱れて、体調を保つ事が困難になると、ジッとしていても「疲労感」や「ダルサ感」が強まったり、「肩凝り」や「関節の痛み」などに悩まされたりします。

あるいは、自律神経の中で交感神経が強まって「活動モード」になり、「胸がドキドキする動悸」や「めまい」が起きたり、ストレス性疾患が強まって、「イライラ」や「寝られなく」なったり、反対に、副交感神経が強まった場合は、活動力が低下したり、泌尿器系のトラブルが起きて、尿意切迫感や頻尿、尿漏れなどが起きたりします。

~ 高血圧の予防 ~

この事から、更年期になって、「頭痛」、「頭がボーっとする」、「めまい」、「肩こり」、「動悸」などの、「何となく身体の調子が悪い」という症状や、「イライラ」や「寝眠れない」などに気付いたら、体調管理の注意が必要です。

これらの症状があっても、「頭痛がしても、そのうち消える」、「肩こりはあっても、仕事をしていれば、当然」、「疲れているだけで病気ではない」と、やり過ごしていると、次第に交感神経が敏感に反応するようになって、本格的な高血圧へと進んでしまいます。

この事から、本格的な高血圧に移行するのを防ぐ為に、「更年期は、頭痛や肩こりなどの自覚症状があったら、しっかりと手帳に記録し、定期的に主治医と相談するように」と、言われます。

【 運動の効果と、問題点 】

~ 食生活や運動習慣などによる生活指導 ~

病院では『更年期高血圧』の予防や改善として、降圧剤の処方と、食生活や運動習慣などの『生活指導』を行います。

『生活指導』を必要とするのは、薬による治療法だけでは、一時的に血圧を下げても、服用を中止すると、再び血圧が上昇してしまうので、食生活や運動習慣などで体調を管理する事が必要になる為です。

しかも、更年期の血圧上昇の原因として、不安や緊張などによる、イライラ、情緒不安定、気分の落ち込み、意欲の低下、不眠などが影響しているので、やはり『生活指導』の理解と体調管理が重要になります。

~ 生活改善の効果 ~

『生活指導』の中心は、①ストレスの解消を心がけて、心と身体の両方に負担のかからない生活に改善する事、②バランスのとれた食生活、③適度な運動、の3種類があります。

中でも、③番目の適度な運動として、強度が中等度(ややきつい)の有酸素運動を、定期的(できれば毎日)に、30分以上行うと、筋肉にたくさんの酸素や栄養を運ぶので、血管が広がり、血圧を上げようとする神経の緊張を緩和させるので、更年期の血圧を安定化させる効果があります。

この効果から、血圧が高くても、上が140~159、下が90~99mmHgの範囲であれば、薬を使わずに血圧を下げる事も可能とされています。

~ 運動への抵抗感 ~

しかし更年期になると、運動不足や姿勢の悪さ、加齢などで、身体が硬くなっていたり、太っている為に動かしづらくなっていたり、頭痛や肩こりなどの痛みに悩まされたりするので、運動する気になれなかったり、せっかく運動をしても、中断してしまう事が多くなっています

更に、「家庭の事で、忙しくて運動する時間が取れない」、「運動しろと言われても、何をすればいいのか分からない」という人や、あるいは、「そもそも、あまり運動が好きではない」、という事もあります。

これらの理由で、更年期になって運動不足が続くと、ますます血行や呼吸機能が低下してくるので、血圧が高い状態が慢性化してしまいます。

【 当院の、更年期高血圧の治療 】

~ 血圧上昇の“前ぶれ(自覚症状)の解消 ~

『更年期高血圧』は、体調を保つ自律神経が不安定になっている事に加えて、加齢や運動不足による筋力の低下、そして、不安、ストレス、運動不足、睡眠不足などによる体調の不調が大きく影響しています。

この為『更年期高血圧』の対策には、「病気ではないけれども、何となく身体の調子が悪い」といった症状を改善し、身体の追い付かなくなった回復力を取り戻し、高ぶっている神経を安定させる事、などが必要です。

当院では、このような『更年期高血圧』の対策として、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、血圧上昇の“前ぶれ(自覚症状)”を解消させて、体調や体質に合わせて身体の症状を改善し、身体の調子(治る力)を上げるようにしています

~ 頭痛や肩こり症状の解消 ~

例えば、更年期になって『頭痛』や『肩こり症状』に悩まされていたり、「頭が重い」とか「気分がふさぐ」といった不快感に悩まされていたりすると、体調を保つ自律神経の負担が大きくなり、『更年期高血圧』を引き起こす原因になります。

特に首の後ろ側は、内臓や血管、呼吸などをコントロールする自律神経が通過しているので、「何となく身体の調子が悪い」と気付いた時には、首の周囲や肩をチェックして、首や肩の疲労や緊張を解消する事が大切です。

更に、背中から腰にかけての筋肉のコワバリ状態を調べて改善し、血圧を上昇させたり体調を悪化させたりする原因を解消させる事も必要です。

~ マッサージ治療にツボ治療を加えて ~

この為、当院では、マッサージ治療にツボ治療を加えて、身体の柔軟性回復と血行の改善を行い、それにより高ぶっている神経を安定させて、血圧の上昇を防ぐようにしています。

これは、ツボが、体調の変化が起こった時に、身体の異常を知らせる『反応点』であり、病状を改善する『治療点』でもあるので、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりするからです。

これらの身体の柔軟性回復や血液循環の促進により、神経の興奮が抑制されて、不快感が減少してくると、自律神経の負担が減少して、追い付かなかった回復力を取り戻してくるので、気分的にリラックスし、血圧を安定化させるのに効果的です。

~ 未病治(みびょうち) ~

『更年期高血圧』は、身体の不調をキッカケに、血圧が高くなる事が多いので、首や肩などの不調箇所を調べて、体調の改善を行い、高ぶっている神経を安定化させる事が大切です。

当院は、更年期の血圧上昇に対し、東洋医療の『未病治』と言われる、「病気になる前に、体調を整え、健康状態に戻す」治療法により、血圧の安定を図っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連するこり・しこりなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

慢性的に不快な痛みを発する、筋肉の“しこり”

【(症例)こり・しこり 】

凝りの中でも、絶えず、ジンジン・ズキズキするニブイ痛みを発し、しかも、チョッと疲れたり緊張したりすると、敏感に反応して、疲労感やダルサがずっしりと強まる凝りがあります。

このタイプの凝りは、筋肉の中に、筋肉が凝り固まった“しこり”ができている事が多く、この“しこり”によって付近の血流がさえぎられる為に、神経が敏感になり、不快な痛みが絶えず続いたり、何かのキッカケで痛みが強まったりします。

この不快な痛みを発する“しこり”解消に、神経や血管が集まっているツボを利用すると、悪化している血流を増幅させ、神経の興奮を鎮める作用があるので、“しこり”に反応するツボを確認し、適度に刺激を加えると、“しこり”の縮小と、痛みや違和感の解消に効果があります。

【 しこりの発生 】

~ 筋肉のコワバリや凝り ~

筋肉は、酸素が不足する状態になってくると、収縮して硬くなる性質があるので、「長時間の同じ姿勢」、「運動不足」、「ストレス」などで血行が悪くなり、酸素が不足してくると、筋肉が収縮して硬くなり、コワバリや凝りが生じます。

更に、血行の悪化によって、筋肉内の疲労物質や発痛物質の排出ができなくなってくるので、周りの神経が刺激されて、疼くような痛みや、疲労感、ダルサなどが起きます。

しかし、早い段階で、筋肉の柔軟性の回復と血行の改善を行うと、不足している酸素が流入し、溜まっていた疲労物質や老廃物が排出されるので、これらの不快な痛みが解消されていきます。

~ しこりの発生 ~

ところが、「長時間の同じ姿勢」、「運動不足」、「ストレス」などが続いたり、繰り返したりすると、不快な痛みに悩まされ続けるようになります。

同じ姿勢を長時間維持していたり、あるいは、知らず知らずのうちに筋肉が緊張した状態になったりすると、これらの負荷に耐える為に、筋肉の繊維の「よじれ」や「ねじれ」が強まったり、筋肉のコワバリが解消されなくなったりして、血行悪化が慢性化して、不快な痛みが続いてしまう為です。

更に、この状態が一段と強まったり、極度に血行が悪化した状態が続いたりすると、筋肉内に、筋肉が凝り固まったような“しこり”ができます

~ 不快感の発生 ~

“しこり”を、皮膚の上から触ってみると、コリコリした塊(かたまり)が筋肉内に感じられ、大きさが数ミリ~数センチぐらいの、筋肉のスジのようなものが、できているのが分かります。

このような筋肉の“しこり”は、身体に負荷のかかる箇所ならば、どこにでもできますが、中でも、首の付け根や、肩甲骨の内側、そして、骨盤の上側や、お尻の後ろ側などは、身体の重みを支えたり、姿勢を維持したり、あるいは、動作をするたびに絶えず負荷がかかり続けたりするので、“しこり”ができ易くなっています。

そして“しこり”ができると、“しこり”によって血流が遮断される為に、老廃物や疲労物質が排出されずに溜まり、酸素が極度に欠乏した状態になるので、神経が強く刺激されて、神経特有の痺れを伴ったジンジン・ズキズキする痛みや、重苦しい疲労感やダルサ感が起きてきます。

【 筋肉をギュッと締めつける筋膜 】

~ 筋膜の水分減少によって ~

“しこり”は、筋肉が硬く凝り固まっている感じがしますが、実際は、疲労や緊張などで血行が極度に悪化すると、筋肉を囲んでいる膜(筋膜)の水分が失われて、膜が縮み、内部の筋肉をギュッと圧縮した状態になります

通常ならば、筋肉を包んでいる膜の85%は水分で構成されているので、たくさんの水分がクッション役になって、内部の筋肉を柔らかに包んで保護したり、筋肉が滑らかに動けるように潤滑剤の役割をしたりします。

ところが、疲労や緊張などで筋膜の水分量が失われて、膜が縮んで、内部の筋肉をギュっと圧迫して締めつける“しこり”ができると、内部の筋肉がカタマリ状になり、筋肉の柔軟性や弾力性が失われてしまうので、運動中に大量の汗をかいた場合には、「十分な水分補給をしないと、筋肉がコワバッテ、脚がつったり、筋肉痛を起こしたりする」と、言われます。

~ 血液やリンパ液などの遮断 ~

また“しこり”の表面の筋膜が、ピッタリと筋肉の表面にくっついた状態になるので、筋肉内への血液やリンパ液などの出入りを遮断してしまいます。

この結果、筋肉が必要とする酸素や栄養分が絶たれる上に、身体にとって有害な疲労物質や老廃物の排出ができなくなるので、“しこり”周辺の神経が刺激されて、ジンジン・ズキズキとする神経特有の疼(うず)くような痛みを、絶えず感じるようになります。

この為、“しこり”が姿勢を維持する筋肉にできると、「立っていると痛い」、「座っていると痛い」など、姿勢による痛みが出たり、“しこり”が関節の筋肉にできると、「歩くと痛い」、「曲げると痛い」など、動作による痛みがでたりします。

~ 痛みが強まったり、続いたり ~

また“しこり”による血行の遮断や、その事から筋力低下が起きると、痛みを感じるセンサーの感度が高まるので、神経が敏感になります。

この結果、絶えず痛みが続くようになったり、身体の疲労や精神的な疲労が少しでも強まると、神経が敏感に反応して、不快感やダルサが強まったりします。

“しこり”は、筋膜が筋肉にきつく癒着した状態になっているので、不快感やダルサの解消が困難です。

【 身体の不調 】

~ 体調不調が起き易く ~

この結果、“しこり”の疼くような痛みが続くと、体調不調を引き起こす事があります。

特に、ストレスや不安、生活の変化などで、体調を保つ自律神経の負荷が増している時に、疲労や緊張などで“しこり”からの疼くような痛みが続いたり強まったりすると、自律神経の働きがオーバーワークになり、体調の不調が起き易くなります

これにより、「朝、起きた時に“しこり”付近にダルサや疲れを強く感じる」とか、「疼くような痛みを我慢していると、身体が重ダルクなる」、「何をしても、“しこり”付近の肩凝りや腰痛が良くならない」、などが起きます。

~ 後頭部から首にかけての血流悪化から ~

中でも、後頭部から首にかけて“しこり”ができて、血流が悪化した状態になると、いろいろな不定愁訴に悩まされる事が多くなります。

脳に流れる血液が十分に流れなくなったり、首周りのリンパの流れが停滞して老廃物が排出しづらくなったり、血行の悪化で脳と身体をつなぐ神経を圧迫して神経の働きを障害したり、するからです。

この結果、「頭がズキズキと痛む」とか、「めまい」、「気分のイライラ」、「鬱っぽくなる」、「疲れが取れない」、「顔色が良くない」、「胃腸の調子が悪い」、などの不定愁訴が起きてきます。

~ そのままにしていると ~

しかし“しこり”は、筋膜が筋肉にきつく癒着した状態なので、“しこり”部分を温めたり、湿布薬を貼ったり、“しこり”部分を伸ばすストレッチなどをしても、解消が困難です。

また“しこり”を和らげる為に、“しこり”付近を引っ張ったり、圧迫したりすると、敏感になっている神経の興奮を更に強めてしまうので、不快な痛みが強まったり、炎症が大きくなったりします。

特に、後頭部から首にかけて“しこり”ができると、首の筋肉が薄いので、解消する事が難しくなります。

【 当院の“しこり”解消治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

当院では、“しこり”の柔軟性を回復させて、慢性的に不快な痛みを解消する為に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療を利用して行っています。

東洋医療が、もともと、疲労や緊張などの慢性化による、筋肉由来の痛みの解消を得意分野にしているので、筋肉の“しこり”解消に適しているからです

昔からの経験に基づいたマッサージ治療で、“しこり”周辺の筋膜をさまざまな方向に伸ばしていくと、次第に血液やリンパ液などの流れが改善し、神経を刺激している疲労物質や老廃物が排出されてくるので、不快な痛みを減少させる効果が期待できます。

~ “しこり”の解消 ~

例えば、 当院では、次のような判断と手法で、“しこり”解消を行っています。

① “しこり”の伸縮性の残っている方向をチェックして、“しこり”をゆっくりと伸ばすようにして、“しこり”の弾力性や柔軟性を回復させていく

② “しこり”周辺の、血行やリンパの流れの改善させる

③ ①と②を繰り返しながら、神経の興奮を鎮めていく

これらを、症状や体調に合わせて行っています。

~ ツボ治療の利用 ~

また、“しこり”のできる箇所とツボの箇所が、7~8割以上重なり合っているので、当院では、マッサージ治療にツボ治療を加えて“しこり”の解消を行っています。

ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、“しこり”付近の、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果がある為です。

これによって、筋肉が凝り固まった“しこり”が和らいでくると、新陳代謝が促されてくるので、“しこり”が小さくなって、解消されるようになり、それと共に、不快な痛みや違和感が減少していきます。

~ 崩れかかった身体のバランスの調整 ~

更に、“しこり”のある部分だけでなく、動作や姿勢の維持などで関連する他の筋肉を含めて、筋肉状態をチェックし、回復させています。

東洋医療が、もともと、疲労や緊張によって崩れかかった身体のバランスを整える事を主眼にしているので、疲労や緊張でコワバッタ筋肉の関連や、血流、神経の走行などをチェックし、体調改善を行っています。

マッサージ治療とツボ治療で、“しこり”と関連する筋肉の緊張箇所や疲労箇所をほぐしていくと、身体の筋肉の状態が整ってくるので、身体全体のコワバリが和らぎ、痛みや不快感が無くなっていきます。

~ 解消しづらい痛みや凝りの解消に ~

筋肉内に“しこり”ができると、いつまでも不快な痛みが続いたり、疲労や緊張で痛みが増したりします。

当院は、このような、なかなか解消しづらい痛みや凝りを取り除く為に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、安心できる状態で、安全に、身体の過緊張や疲労・ストレスなどを改善し、神経の過敏状態を回復させています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連するこり・しこりなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

背中の疲労と凝りによる、さびつき肩甲骨と、ゴリゴリ音

【 (症例)こり・しこり 】

デスクワークによる疲労と緊張で、肩や背中の筋肉がコワバッテくると、それによって肩甲骨が背中に張り付いたようになり、動きが取れなくなって『さびつき肩甲骨』と言われる状態になります。

『さびつき肩甲骨』になると、背中の多くの筋肉が肩甲骨につながっている為に、姿勢や動作に合わせた伸縮ができなくなり、ますます背中の凝りが悪化して、「ズキズキする痛み」、「強い凝り感とダルサ」、「疲労感の慢性化」などが生じたり、肩を動かすと背中の骨が擦れるような『ゴリゴリ音』が起きたりします。

背中の疲労や凝りを悪化させる『さびつき肩甲骨』の解消には、肩甲骨周囲のコワバリと筋肉内のシコリを確認して回復させる事が必要なので、神経や血管が集まっているツボを利用して血流改善を行うと、背中の筋肉の弾力性や柔軟性が高まり、痛みと違和感を緩和させる効果があります。

【 背中の疲労と、シコリの発生 】

~ 背中のむくみ ~

デスクワークで、前かがみになって、ずっと仕事を続けていると、首や肩の「コワバリ感」・「凝り」・「疲労感」だけでなく、背中に「腫れぼったい感じ」、「重ダルイ」、などの不快感も起きてきます。

前かがみ姿勢のまま、身体を動かす事が少なくなると、背中の血液やリンパ液を押し流す筋肉の働きが低下する為に、皮下に老廃物や疲労物質を含む余分な水分が溜まって『むくみ』が生じ、背中が“ボテッ”と膨らんだような「腫れぼったさ」を感じてくるからです。

しかも、水分の中の老廃物や疲労物質が神経を刺激するので、背中に「重ダルイ感じ」、「疲労感」、「ズキズキする痛み」などが生じる上に、背中の血液やリンパ液の流れが低下している為に、背中の不快感や痛みが続きます。

~ シコリの発生 ~

また、背中に不快な感じや痛みが続くと、コワバッタ筋肉内に硬い『シコリ』ができます。

血液やリンパ液の流れが悪化している上に、神経が刺激されて不快な感じや痛みが続くと、筋肉が収縮して毛細血管が圧迫され続けるので、それによって、余計に筋肉が硬く凝り固まるようになり、元の状態に戻らなくなってくるからです。

この為、デスクワークで、前かがみになって、ずっと同じ姿勢で仕事を続けていると、姿勢を支える背中の筋肉のコワバリだけでなく、その内部に、筋肉が硬く凝り固まった状態の『シコリ』ができてきます。

~ 疼痛の発生 ~

筋肉内にシコリができると、「ジクジクとした疼き」、「ズキズキとした痛み」、「チクチクと神経が刺激される感じ」などの、『疼痛(とうつう)』が起きてきます

毛細血管の血流が、硬く凝り固まったシコリの為に遮断されて、酸素の供給や老廃物の排出が困難になり、神経が“異常興奮”を起こす為です。

しかも、神経の“異常興奮”によって、神経が敏感になるので、チョッとした疲労や緊張でも察知して、痛みの“震源地”になったり、あるいは、痛みの“増幅器”になったり、痛みの“慢性化の原因”になったりします。

【 肩甲骨内側の、ズキズキとした痛み 】

~ 肩甲骨内側の痛み ~

背中の疲労や緊張が続くと、背中の不快感や疲労感と共に、肩甲骨の内側に、ズキズキとした痛みが起きてきます。

肩甲骨には、背中の筋肉だけでなく、首や腕・胸などの筋肉も肩甲骨にもつながっているので、姿勢を支える背中の疲労と緊張に加え、デスクワークで首・腕の筋肉の負担が大きくなったり、これらの筋力バランス状態が悪くなったりすると、肩甲骨周囲の筋肉に、一層、負担が増す為です

しかも、中高年になって身体を動かす機会が少なくなると、肩甲骨を支える筋肉は、30歳くらいをピークに、筋肉の柔軟性が失われて血行が悪くなってくるので、余計に肩甲骨の周りに痛みや違和感が起き易くなります。

~ 片手作業や、脇を閉める状態から ~

肩甲骨の内側に痛みを起こす大きな原因として、デスクワークをしていると、利き手による片手作業が続く事も、大きく影響しています。

肩甲骨周囲は、腕や手の動作を支える為に、肩関節の土台の役割をしているので、片手作業が続くと、片手作業をする側の肩甲骨周囲の筋肉に、負担がかかり続ける為です。

また、利き手と反対側の肩甲骨も、ジッと固定した姿勢が続いて、脇を閉めたような状態が続くと、肩甲骨と背骨の間の筋肉が緊張して、血流が悪化するので、それによって神経が刺激されて、肩甲骨の内側にズキズキと痛み出す事もあります。

~ 自律神経への圧迫 ~

更に、肩甲骨周辺の筋肉のコワバリで、背骨に並行している自律神経が圧迫されると、緊張を高める交感神経の働きが強まって血管を収縮させるので、血液やリンパ液の流れが悪化し、背骨と肩甲骨の間に痛みが大きくなる事があります。

血液やリンパ液の流れが悪化して、痛みを引き起こすので、痛身を感じる範囲が、「肩甲骨沿いの一部」であったり、「首下から背中の中ほど迄」であったり、あるいは、痛みの程度も、血液やリンパ液の流れの悪化状態によって、「ズキズキ」とか、「ジンジン」、「チクチク」とした痛みが起きたりします。

そして、自律神経の交感神経が強まって、自律神経のバランスが崩れて体調を維持する働きが混乱してくると、背中のズキズキする痛みに加えて、身体に不調が起き、頭痛や頭重、倦怠感、イライラ感、血圧の不安定などに悩まされるようになります。

【 さびつき肩甲骨と、ゴリゴリ音 】

~ さびつき肩甲骨 ~

また、前かがみ姿勢(猫背)が続いて、背中の疲労や緊張で肩甲骨付近の筋肉がコワバルと、『さびつき肩甲骨』と言われる状態が発生します。

PC画面を見る為や作業をする為に、顔と腕を前方に突き出す姿勢が続くと、肩甲骨が肩方向に引っ張られて、肩方向にズレタまま、背中の筋肉のコワバリで固定化されるからです。

この結果『さびつき肩甲骨』になると、背中の筋肉のコワバリで「肩甲骨が背中に張り付いた」ように感じられるだけでなく、肩甲骨が本来の位置からズレタ状態で固定化されるので、血行が悪化し、肩甲骨周囲から「ズキズキ」、「ジンジン」とした痛みが起きます

~ 痛みや姿勢悪化の原因に ~

しかも『さびつき肩甲骨』によって、肩甲骨周囲の筋肉が肩方向に引っ張られた状態で、血行の悪化が続くので、肩甲骨周囲の凝りや痛みもいつまでも続いたり、チョッとした疲労や緊張でも、神経が敏感に反応して痛むようになったりします。

そして、肩甲骨がズレタまま固定化される為に、肩の動きが制限されて、腕が真上に挙げづらくなったり、腕を背中に廻そうとしても廻らなくなったりします。

また、背中が丸まったまま『さびつき肩甲骨』になるので、“猫背”姿勢が固定化されてしまい、見た目の姿勢が悪くなるだけでなく、「下腹部がポッコリ出る」、「お尻が垂れる」などの“身体のたるみ”の原因になります。

~ ゴリゴリ音 ~

更に、肩甲骨付近の筋肉がコワバルと、腕を挙げたり、大きく廻したりすると、背中から“ゴリゴリ音”がする事があります。

肩甲骨の裏の筋肉が、肋骨とその隙間に合わせてコワバルので、肩甲骨裏の筋肉が洗濯板のようにデコボコ状になる為です。

この為、腕を大きく動かすと、肩甲骨の裏のデコボコ状になった筋肉が、肋骨を乗り越える時に擦れ合って、“ゴリゴリ”と摩擦音がするようになります。

【 当院の、背中の凝り治療 】

~ セルフストレッチや体操 ~

背中の疲労や凝りは、背部側なので、自分で直接、見る事ができない事と、背中の筋肉の伸び縮み運動やストレッチをしても限度があるので、解消するのが困難です。

しかも、筋肉内に“シコリ”ができると、筋肉が凝り固まった状態になっているので、ますます解消が困難になります。

更に、肩甲骨を囲む筋肉が凝り固まった『さびつき肩甲骨』や、背中から『ゴリゴリ音』が出る状態を解消するには、肩甲骨の内側のコワバリや、肩甲骨内側のデコボコ状になった筋肉のコワバリを和らげる事が必要です。

~ マッサージ治療にツボ治療を加えて ~

当院は、このような『さびつき肩甲骨』や『ゴリゴリ音』がする、背中の凝りや疲労に、マッサージ治療にツボ治療を加えて、症状改善を行っています。

ツボは、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです

しかも、患部に圧迫や刺激を加える時も、ツボ反応と触診で、患部の状態を確認しながら行えるので、患者にとって安心して納得できる“痛キモ”の範囲で行えます。

~ シコリの解消 ~

また、当院は、不快な痛みの原因になっているシコリの解消にも、東洋医療の特色であるツボ刺激を利用しています。

ツボは、神経や血管が集まっている箇所なので、反応が現れているツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、神経の過敏状態の減少や、筋肉内の血流促進の効果があるからです。

これによって、痛みと違和感が和らいで、背中の筋肉の弾力性や柔軟性が戻ってくると、背中の「張った」感じや、「突っ張った」感じが弱まり、「ジンジン」とした強い不快感も無くなっていき、シコリ周辺から、筋肉の柔軟性が回復してくるようになります。

~ 体調の改善に ~

背中の疲労と凝りで、背中の不快な痛みに加えて、「身体のダルサ」、「肩コリがツライ」、「疲れ易い」、「食欲が出ない」、「イライラする」などもある場合は、背骨に並行している自律神経が、背中のコワバリで圧迫されている可能性があります。

当院は、背中の疼痛の緩和や解消、そして体調の改善に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療に、最近の手技療法を取入れ、背中のコワバリやシコリ、そして、肩甲骨の位置ズレを伴った『さびつき肩甲骨』の解消を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連するこり・しこりなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

 

首の後や横が、疲労や緊張で、疲れる、痛い、だるい、こわばる、張る

【(症例)こり・しこり 】

デスクワークや家事などで、首の筋肉に疲労や緊張が続くと、首の後や横にズキズキと疼くような痛みが起き、更に、その痛みが肩や背中にも拡がったり、強まったりするので、仕事を続ける事が辛くなってきます。

しかも、首の内部に、脳に続く重要な血管や神経が通っているので、これらが首の筋肉のコワバリで圧迫されてくると、「頭痛」、「頭重感」、「強い肩こりやダルサ感」、「思考力の低下」、「視界のぼやけ」、なども起きてきます。

このように、首の筋肉がコワバッテくると、肩こりと違って、体調の悪化を引き起こすので、デスクワークや家事などが続いた場合には、首の疲れの解消だけでなく、首のコワバリ箇所をチェックして、コワバリ箇所と血流の悪化箇所を解消し、敏感になっている神経を回復させる事が必要です。

【 首の筋肉の、緊張や疲労から 】

~ 姿勢の悪化から ~

PCを使ってデスクワークをしていると、いつの間にか、首を伸ばして画面をのぞき込むような姿勢になったり、前かがみ姿勢になったりするので、頭を支える首の後ろや横の筋肉に、緊張や疲労が大きくなって、首の筋肉がコワバッテくるようになります。

しかも、長時間にわたって、このような姿勢が続くと、首の筋肉がそのまま固まって、休み中も“ストレートネック”や“首猫背”の状態になる上に、更に、休み中も、スマホを使っていると、うつむく姿勢になるので、ますます頭を支える首の疲労や緊張が解消されづらくなります。

これによって、首の筋肉のコワバリと血行悪化が慢性化してくると、
・首と肩に、いつも凝りや痛みを感じる。
・首の後や横に、ズキズキと疼く痛みを感じる。
・首の筋肉のコワバリで、首が動きづらい。
・首を動かすと、ゴリゴリ、コキッと音がする。
などの不快な症状が起きます。

~ ストレスや緊張、冷房も ~

首のコワバリや痛みをジワジワと強めるものとして、姿勢の悪化に加えて、「精神的なストレスや緊張」や、「冷房」による影響もあります。

例えば、仕事や家庭などで「精神的なストレスや緊張」を感じていると、昔から「借金で、首が回らない」と言うように、気付かないうちに首の周りの筋肉が緊張してコワバッテくるので、血行が悪化し、首に痛みが起きるようになります。

また、「冷房」は、デスクワークをするのに快適に感じられますが、冷房による影響を受けて、知らず知らずのうちに首の筋肉が緊張して、血行が低下してくるので、次第に首や肩に疲れやダルサを感じるようになったり、「頭重感」や「思考力の低下」などが起きたりします。

~ 喉に違和感も ~

このような状態になると、“喉”に違和感が起きてくる事もあります。

首の筋肉の緊張が強まってコワバルと、この影響で、喉の筋肉もコワバッテくるので、喉が締め付けられるように感じて、「喉に何かつかえている感じ」とか、「喉の圧迫感」、「息苦しさ」、などの違和感が起きてくるからです。

特に、ゆるやかなカーブを描いている首が、頭を前に突き出す姿勢を続けているうちに、ストレートネックの状態になってくると、首の付け根の筋肉の負担が大きくなる為に、喉付近の筋肉のコワバリが強まり、「喉の奥が詰まった」異物感や不快感を、強く感じるようになります。

【 身体の不調や、顔疲れも 】

~ 頭痛や頭重感 ~

首の筋肉がコワバッテ、首から違和感や痛みが続いたり、強まったりすると、頭が締め付けられるような「頭痛(緊張型頭痛)」や、頭がボーッとして重くなってくる「頭重感」が起きてきます。

首の筋肉内の血流が悪化し、必要な酸素や栄養が不足したり、不要な老廃物が排出しづらくなったりするので、首から後頭部の神経を刺激して、頭を締め付けるような痛みや、ダラダラとした不快な痛みが起きてくるからです。

しかも、それによって、首の神経が敏感になってくると、少しの疲労や緊張でも、すぐに神経が反応して痛みを感じ易くなるので、頻繁に頭痛や頭重感が起き易くなったり、頭痛や頭重感が解消されづらくなって長引くようになったりします

~ 自律神経への影響 ~

また、頭痛や頭重感が慢性化してくると、体調を保つ自律神経が対処できなくなってくる為に、「身体がダルイ」、「肩がこる」、「冷える」、「疲れ易い」、「食欲がない、「眠れない」、「イライラする」、「元気が出ない」などの、様々な不調が起きます。

更に、首を通っている自律神経が、首の筋肉のコワバリの為に圧迫され続けると、自律神経の働きに乱れが生じ、血圧が高めになったり、チョットした事で脈拍が早くなったり、呼吸が浅くなって頭が働かなくなってきたり、胃腸の活動が低下して胃腸が重く感じられたりします。

この結果、身体の不調から、「何となく、身体がダルイ…」とか、「チョッとした事で身体が疲れる」、「休日にゆっくりと休んでも疲れが残る…」と悩まされたり、「集中力が続かない」、「気分がふさぐ」、「気持ちが落ち着かない」、などで気持ちが不安定になってきたりします。

~ 顔のむくみや、顔疲れ ~

首の筋肉のコワバリは、顔にも影響が現れて、顔の活気が無くなったり、顔がむくんできたりします。

首の筋肉がコワバルと、首の前側や鎖骨付近のリンパ管が圧迫を受け、顔の血流やリンパ液の流れが悪くなるので、顔の皮下にリンパ液が溜まってしまうからです。

この結果、顔の皮下にリンパ液が溜まってくると、顔の輪郭がぼやけて見えたり、顔がむくんで大きく見えたりする上に、顔の活気が無くなって、疲れたように見えてきます。

【 首のコワバリ解消の注意 】

~ 首の筋肉 ~

首の筋肉は、触って分かるように“薄く”て“小さい”筋肉が集まっています。

この為、首の筋肉の疲労や緊張を解消させる為に、首の筋肉をむやみに圧迫したり、こすったりすると、内出血を起こして腫れたり、神経を刺激して痛みを起こしたりするので、周囲から、無理をせずに、ほぐしていく事が大切です

首の筋肉のコワバリ解消の為に、首のストレッチを行う場合も、負荷のかかっている首の筋肉の位置を確認して、ゆっくりと、丁寧に、ジックリと伸ばす事が大切です。

~ 首のシコリ解消 ~

首の疲労や緊張で、首の後や横に、ジンジンとする不快な痛みを発する“シコリ”ができている場合には、特に、デリケートな注意とケアが必要です。

シコリが硬く感じられるので、上から何度もこすったり、強く圧迫したりすると、首の筋肉が“薄く”て“小さい”筋肉で構成されているので、内部で炎症を起こし、痛みが酷くなったり、シコリが大きくなったりするからです。

また、シコリ周辺の神経が敏感な状態になっているので、シコリ周辺の筋肉の柔軟性の回復を図りながら、シコリ内の血行を促すようにして、シコリ周辺の神経を刺激しないように、少しずつ、首のシコリを縮小させる事が必要です。

~ 肩や背中の筋肉も ~

更に、首の筋肉は、肩や背中の筋肉に続いているので、肩や背中の筋肉もチェックして、コワバリやシコリを解消し、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させる事が必要です。

特に、首の筋肉疲労が強まっていたり、慢性化していたりすると、肩甲骨の周りに、硬くなった凝りができている事が多いので、肩甲骨周囲の筋肉をチェックして、丁寧に、そして確実に、コワバリと凝りを解消させる事が大切です。

また、運動不足や加齢などで、上半身を支える腰やお尻の筋力が弱くなり、姿勢が悪化したり、猫背になってきたりすると、それによって頭を支える首の負荷が増してくるので、首の筋肉だけでなく、腰の筋肉の状態や骨盤の状態にも、注意してケアする事が必要です。

【 当院の、首と首周辺の治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、「首の筋肉痛や凝り」、「首の筋(スジ)違い」、「首が回らない」、「後頭部の痛み」、「首や肩のズキズキする痛み」、などの改善を行っています。

東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、昔から『凝り治療』で知られているように、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させたり、血行やリンパの流れを改善したりする事で、疲労や緊張を回復させるだけでなく、それらの作用で神経の興奮を和らげる作用があるからです

首の、「疲れ」、「痛み」、「だるい」、「こわばる」、「張る」などの症状も、首の筋肉の疲労や緊張などによるコワバリや血行悪化で、神経が刺激された事が原因になっているので、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、首の筋肉の弾力性や柔軟性を回復させて、首の血行やリンパの流れを改善すると、神経の興奮が和らいで、首の痛みが緩和して解消されてきます。

~ 安全に、安心して ~

また当院は、首が“薄く”て“小さい”筋肉で構成されているので、昔から利用されてきたマッサージの手法を使って、安全に、安心して施術を受けられるように行っています。

例えば、首の施術を行う前に、肩や背中の凝りの解消や、肩甲骨の動きの回復を行って、首の疲労や緊張を緩和させておいたり、実際に首の施術を行う時にも、首の筋肉の痛む箇所を、事前に確認してから行ったりしています。

また、首のコワバリやシコリを解消する時にも、患者の状態に合わせて、手や指等で、ゆっくりと圧を加えていくようにしているので、患者は安心感を持って施術が受けられます。

~ ツボ治療の利用 ~

更に、当院では、マッサージ治療にツボ治療を取入れて行っています。

ツボは神経や血管が集まっている箇所なので、ツボ反応を利用して、首の筋肉の弾力性や柔軟性を回復させて血流を促すと、それによって敏感になっている神経が和らぐ効果があるので、無理をせずに、不快な痛みを和らげる事ができます。

しかも、首と首周辺は、神経に沿ってツボが点在しているので、首に頑固なコワバリやシコリができている場合にも、効果的に、そして、安心して首の治療が受けられます。

~ 首の疲労やコワバリが長引くと ~

肩と違って、首の内部に、脳に続く血管や神経が通っているので、首の疲労やコワバリが長引くと、頭痛や身体の不調を引き起こし、解消しづらくなります。

当院は、神経や血管が集まっている箇所(ツボ)のチェックと、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、首の疲労箇所やコワバリ箇所の回復を行い、それにより体調の改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連するこり・しこりなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

 

 

喉(のど)の、こり(首の前のコワバリ、つまり感、息苦しさ)

【(症例)こり・しこり 】

首や肩・背中などの疲労や緊張で、凝りや痛みが生じる事がよくありますが、喉も、疲労や緊張で凝りや違和感が生じ、「喉が詰まる」、「喉を締めつけられる」、「飲み込みづらい」などが起きる事があります。

これは、喉を左右から挟むように伸びている『胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)』と呼ばれる筋肉が、太く厚みのある筋肉なので、疲労や緊張でコワバルと、喉が押し付けられたような圧迫感や、喉が詰まった感じがしてくるからです。

喉の不快感を解消させるには、首の筋肉の柔軟性を回復させる事が必要ですが、首の筋肉は薄くて浅い上に、内部に重要な血管や神経が通っているので、首の筋肉のコワバリ箇所を確認して、注意しながら、無理なく安全に解消させていく事が必要です。

【 喉のコワバリと、凝り 】

~ 胸鎖乳突筋 ~

「喉が圧迫されている感じ」、「喉の奥が狭まった感じ」、「喉に何かがひっかかっている感じ」、「喉が詰まった感じ」などが起きる事があります。

多くの場合、疲労や緊張などで肩や首の筋肉がコワバルと、喉付近の筋肉も影響を受けてコワバッテくるので、これによって、喉(気道)が圧迫を受けたように感じたり、喉(気道)が狭められたように感じたりする為です。

中でも、耳の下から喉を横切って喉の下の鎖骨まで伸びている『胸鎖乳突筋』は、喉を挟んで太く厚みのある筋肉なので、この筋肉がコワバルと、喉元が押さえ付けられたように感じます

~ 頭の動きと、呼吸のサポート ~

胸鎖乳突筋は、首の横にある目立つ筋肉で、顔を横に向けると、首の横に浮き出てくる筋肉です。

この筋肉の働きによって、頭を支えながら、頭を左や右に廻したり、頭を前や横に倒したり、あるいは、身体に酸素を多く取り込みたい時に、呼吸運動を助けたりしています。

この為、前かがみ姿勢やうつむき姿勢が続いて、胸鎖乳突筋の負担が大きくなると、胸鎖乳突筋がコワバッテ、首にツッパリ感が起きたり、喉元にコワバリ感や圧迫感が生じたり、喉に息苦しさを感じたり、するようになります。

~ ストレスの影響を受け易い為に ~

また、胸鎖乳突筋の大きな特徴として、ストレスの影響を受け易いので、不安が続いたり、気掛かりな事が大きくなったりすると、胸鎖乳突筋が緊張してコワバルので、「借金で、首が回らない」とか「首が回らないほど仕事が忙しい」と言われる状態になります。

例えば、人前でスピーチをする時に、緊張で胸鎖乳突筋がコワバルト、首の動きが制限されて動きづらくなったり、喉のコワバリ感から、喉が締めつけられるような感じや喉の詰まり感が起きたり、深呼吸をしようとしても、深く息を吸う事ができなくなったりします。

これ以外にも、心配事で精神的に緊張すると、喉がコワバッテ、喉に圧迫感が生じたり、更年期障害や不定愁訴で緊張感や不安感が高まると、喉に違和感が生じてきたり、更に、喉のコワバリで呼吸が浅くなり、何度も溜息や深呼吸をしたりします。

【 よくあるケース 】

~ デスクワークによる首疲労 ~

喉の違和感を生じる例で、よくあるのが、デスクワークや手作業の仕事などで、頭を支える首の筋肉が疲労してきたケースです。

首の後ろ側の筋肉が疲労して、頭を支えられなくなってくると、首の横の胸鎖乳突筋も、頭を支える為に使われてくるので、これによって胸鎖乳突筋の疲労や緊張が増し、喉のコワバリや凝りが起き易くなります

更に、残業、過度な仕事量、夜勤、責任のある役職、転職、借金などで、不安感、緊張感、ストレスなどが加わると、ますます、喉のこりや違和感が起き易くなります。

~ 吹奏楽器や発声練習などで ~

また、胸鎖乳突筋は呼吸運動に関わっているので、呼吸運動を強く繰り返したり、大きな声を出し続けていたりすると、やはり、喉のコワバリや凝りが起き易くなります。

例えば、吹奏楽器の為に、息を吸ったり吐いたりを繰り返したり、風邪や花粉症で咳が続いたり、あるいは、発声練習の為に、喉から声を出すトレーニングを何度も行ったりした場合です。

この結果、呼吸運動に関わっている胸鎖乳突筋がコワバルと、「息苦しい」、「深く呼吸ができない」などの“息切れ状態”だけでなく、喉の凝りや違和感が生じます。

【 体調不調にも 】

~ 頭痛、頭重感、めまい ~

しかも、胸鎖乳突筋がコワバッテくると、①頭痛、②頭重感、③めまい、などが誘発されたり、強まったりします。

これは、首の中に、脳から全身に指令を出す重要な神経や、脳に栄養を送る太い血管が通っているので、太く厚みのある胸鎖乳突筋がコワバルと、これらの重要な神経や血管を圧迫する為です

始めのうちは首の違和感や痛みといった、首凝りと同じような症状ですが、胸鎖乳突筋のコワバリが増すと、①頭痛、②頭重感、③めまいといった、“神経系の症状”が強まります。

~ 胃腸の調子の悪化や、体調の悪化 ~

更に、胸鎖乳突筋は、体調を保つ自律神経と深くかかわっているので、胸鎖乳突筋のコワバッテくると、「何となく身体の調子が悪い」といった体調の不調が起きてきます。

例えば、喉元が圧迫された状態が続くと、喉の不快感が胃や腸に伝わって、「胃腸の調子が悪くなった感じがする」、「胃もたれがする」、「食欲が起きない」、などが起きます。

更に、喉の詰まり感や圧迫感が長引いて、胃腸の調子が悪くなってくると、「体調がスッキリしない」、「疲れが残る」、「イライラする」、「集中力が続かない」、「気分が落ち込む」、「眠れない」、なども起きてきます。

【 喉のコワバリのチェックと、ストレッチ 】

~ 喉のコワバリ状態を調べる方法 ~

「喉が詰まった感じ」、「喉が狭くなった」、「喉に何かひっかかっている」、「息苦しい感じ」、「喉が圧迫されている」などを感じた時に、喉のコワバリを調べる方法が、いくつかあります。

一番簡単なのが、椅子に座って、顔を左右に交互に振り向く方法で、胸鎖乳突筋が緊張していると、左右のどちらか側が振り向きづらくなったり、「首が回らない」という状態になったりします

別のチェックとして、顎の下側や喉の筋肉を圧迫してみる方法は、コリコリしている箇所や痛みを感じる箇所があっても、食べ物を食べた時に、喉に違和感が無く、支障無く食べられる場合は、喉がコワバッテいる事が考えられます。

~ 胸の筋肉などのチェックも ~

そして、喉の筋肉のコワバリがある場合には、首を支えている筋肉がコワバッテいる事が多いので、肩や背中、あるいは胸の筋肉などのチェックも必要になります。

中でも、胸鎖乳突筋が付着している鎖骨には、多くの神経や血管やリンパ管が集まっているので、鎖骨周りの筋肉の確認が重要です。

胸鎖乳突筋のコワバリの影響で、鎖骨の周りの血流やリンパ液の流れが悪くなっていたり、それによって老廃物が排出されづらくなっていたりすると、身体のダルサや疲労感などの、身体の不調の原因になるからです。

~ 注意力と力加減、そして、他の筋肉も ~

喉のコワバリのチェックをして、胸鎖乳突筋のコワバリや凝りが軽度であれば、自分でストレッチやマッサージをすれば改善できますが、喉の違和感が毎日続いていたり、強く感じていたりすると、ほぐして解消するのが難しくなります。

しかも、首の筋肉は、浅く、薄く、そして内部に、重要な神経や血管が通っているので、これらを強く刺激し過ぎないように、首の筋肉のコワバッテいる箇所を確認して、注意しながら、無理なく安全に解消させていく事が必要です。

更に、喉のコワバリは、首や肩・背中などの筋肉のコワバリや凝りと関連しているので、これらをチェックして、コワバリ箇所の柔軟性を回復させる事が必要です。

【 当院の、喉のコワバリや凝りの解消治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

当院は、喉のコワバリや凝りの解消治療を、安心して受けられるように、首の筋肉のコワバッテいる箇所を確認した上で、解剖学を活用し、東洋医療をベースにしたマッサージ治療を行っています

首の筋肉が、浅くて薄い筋肉が多く、そして、喉元には、太い動静脈や、重要な神経が通っているので、安全に注意して、筋肉の柔軟性や血行の回復を行う事が必要になるからです。

また、首の周りには、首や肩の凝りの解消に利用されていた有効なツボがあるので、マッサージ治療の中にツボ刺激を加え、効果的で、無理が無く、安心感のある治療を行うようにしています。

~ ツボ治療 ~

ツボを使った治療が効果的なのは、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、コワバリ感や違和感などのように、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れて、身体に異常が起きている事を知らせてくれるからです。

しかも、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果もあります。

この為、喉のコワバリや凝りの解消に、ツボを使ったマッサージ治療を行うと、短時間に、無理が無く、効果的に、喉周りの筋肉の弾力性や柔軟性を高められます。

~ マッサージ治療の効果 ~

また、喉のコワバリによる不快感から、「体調がスッキリしない」、「疲れ易い」、「頭痛がする」などの体調不調を伴っている事が多いので、当院では、身体の柔軟性や血行の確認を行い、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、身体のケアを行っています。

マッサージ治療が、もともと、①血行やリンパの流れを良くする、②筋肉の弾力性や柔軟性を高める、③神経の興奮を抑制する、などの作用があるので、この作用により、凝りやコワバリが解消され、身体の「不快さ」や「ダルサ」などが改善される効果があるからです。

これにより、胸鎖乳突筋のコワバリが解消すると、呼吸が楽になってくる効果があるので、身体がリラックスした状態になり、体調改善の効果にもなります。

~ 早期改善と、治療期間の短縮化 ~

喉のコワバリは、喉の不快感だけでなく、脳からの重要な神経や血管に影響を与えて、身体にいろいろな不調を引き起こすので、気付いた段階で解消させる事が大切です。

当院は、首周辺や喉の緊張やコワバリ解消に、ツボ刺激を併用したマッサージ治療で、違和感や不快感の早期改善と、治療期間の短縮化を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連するこり・しこりなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

肩甲骨の、位置ズレの、こり

【(症例)こり・しこり 】

デスクワークによる疲労の大きな原因として、「座りっぱなしを支える筋肉の疲労」、「ジッとしている事による血行悪化」、「長時間、頭を働かせ続ける脳の疲労」などが指摘されていますが、「肩甲骨の位置ズレによる、こり」が生じると、更に疲労度合いが強まります。

これは、背中の筋肉の多くが肩甲骨に付着しているので、前かがみ姿勢や、肩を前方に出す『巻き肩』などが続いて、肩甲骨が肩方向に引っ張られた状態で、背中の筋肉がコワバルと、背中全体の血行を悪化させて、回復力が追い付かなくなってくるからです。

この結果、背中に重ダルイ疲労感やズキズキとした痛みが起きてくるので、これらを解消するには、背中の疲労やコワバリを回復させるだけでなく、肩甲骨の位置ズレを解消し、肩甲骨周りの筋肉の緊張を緩和させて、背中全体の血行を改善させる事が必要です。

【 肩甲骨の位置ズレと、その影響 】

~ 肩甲骨が肩方向に上がりっぱなしに ~

デスクワークで、パソコン画面を見つめる作業を長く続けていたり、ずうっと座りっぱなしだったりすると、首や肩の凝りだけでなく、肩甲骨と背骨の間に、ズキズキとした痛みや、チクチクと刺すような痛みが起きます。

これは、パソコン操作をする為に、前かがみ姿勢になって、両肩を前方に突き出す『巻き肩』の状態が続くと、肩甲骨が肩方向に引っ張られて“上がりっぱなしの状態”になるので、肩甲骨と背骨との間の筋肉も引っ張られて、負荷と緊張が強まるからです

しかも、肩甲骨には、背中の多くの筋肉が付着している為に、肩甲骨が肩方向にズレタまま凝り固まってしまうと、背中の多くの筋肉を引っ張ってしまうので、背中の血行やリンパ液の流れを悪化させて、背中に痛みや不快感を引き起こす事になります。

~ 背中の、むくみ ~

また、背中の血行やリンパ液の流れが悪化して、血液やリンパ液が停滞すると、背中の皮下に、老廃物を多く含んだ水分が溜まって“むくみ”が生じるので、「背中のダルサ」や、「腫れぼったさ」を感じるようになります。

この状態が何日も続くと、“むくみ”によって毛細血管が圧迫されるので、ますます血液やリンパ液の流れが停滞し、「背中のダルサ」や「重たい感じ」、あるいは「腫れぼった」が強まり、絶えず背中がスッキリしない感じに悩まされます。

そして、背中の“むくみ”状態が拡がると、背中がふくれた感じがして、「背中がブヨッと、たるんだ感じ」や、「背中が疲れ易くなって、モッサリとした感じ」などがしてきたり、立った時に、背中がふくれた感じから、猫背になった感じになったりします。

~ 肩甲骨の裏からのゴリゴリ音 ~

更に、肩甲骨がコワバッテくると、肩や腕を大きく動かしたり、廻したりすると、肩甲骨の裏から、骨がこすれるようなゴリゴリ音がしてくる事があります。

長時間デスクワークをしていると、肩甲骨まわりの筋肉を動かす機会が少なくなるので、肩甲骨の裏側の筋肉が、肋骨(あばら骨)に沿って、デコボコ状に凝り固まった状態になるからです。

この結果、肩や腕を大きく動かしたり、廻したりすると、その動作に合わせて肩甲骨が動くので、肩甲骨の下のデコボコ状に凝り固まった筋肉が、肋骨と擦れ合って、ゴリゴリ音がするようになります。

【 見返り美人図 】

~ 移動する肩甲骨 ~

本来ならば、肩甲骨は、肩甲骨は胸部の鎖骨とつながっているだけで、肋骨の上に乗っかったような状態になっているので、いろいろな動作に合わせて、上下左右のいろいろな方向に移動できます

これによって、腕をいろいろな方向に動かせるように、肩甲骨が移動しながら、肩関節の下側から支える働きをするだけでなく、肩甲骨が身体の動きを邪魔しないように、スムーズな動きをしているので、身体を滑らかに、柔らかく、そして、かなり自由に動かす事ができます。

この動作を上手く表現したのが、江戸時代に描かれた『見返り美人図』で、身体は前を向いたまま、背部の肩甲骨を後ろに引いて、顔だけを振り向く女性を描く事で、女性らしい動作と、優雅な雰囲気をかもしだしています。

~ 肩甲骨付近の筋肉のコワバリ ~

ところが、年齢的に25歳を過ぎると、肩甲骨付近の筋肉の老化が始まって、肩甲骨付近の筋肉の柔軟性が失われ、硬くなっていきます。

しかもデスクワークをしていると、身体を動かす事が少ないので、肩甲骨付近の筋肉の柔軟性が失われ易くなる上に、緊張したり集中したりすると、無意識に、脇を締める状態になるので、肩甲骨付近の筋肉がコワバリ易くなります。

この為、毎日デスクワークをしている人が、三十歳を過ぎて、『見返り美人図』のような恰好をすると、肩甲骨付近の筋肉の柔らかさが無くなるので、何気なく振り返る姿勢ができず、無理に身体をひねったような、ぎこちない恰好になってしまいます。

~ 身体の痛みや不調の原因に ~

それでも、日常生活では、『見返り美人図』のような動作をする必要が無いので、肩甲骨の動きが悪くなっていても、毎日の動作で、支障を感じる事はありません。

しかし、肩甲骨まわりの筋肉がコワバッテくると、背中の血行が悪化して、「背中の疲れやダルサ」、あるいは、「肩甲骨の内側の凝りの痛み」に悩まされたり、更に、「肩こり」や、「腰の違和感」、「腰痛が起き易い」などが起きてきたりします。

しかも、自律神経が、背骨沿いに通っているので、肩甲骨の内側の筋肉のコワバリが強まると、自律神経が圧迫されて、「胸苦しさや圧迫感」、「胃もたれや食欲不振」、「身体の不調感」、などが起きてきます。

【 肩甲骨はがし 】

~ 背中の柔軟性回復 ~

このような肩甲骨周囲の凝りや痛みの解消には、動きの悪くなっている肩甲骨の動きを改善し、それによって、背中の血液やリンパ液の流れを改善する事が必要です。

しかし、肩甲骨は背部にあるので、自分で肩甲骨の状態を確かめる事ができない上に、肩甲骨を上下左右に動かそうとしても、肩関節を動かすだけで、なかなか肩甲骨を動かす事ができません。

しかも、背中を構成している筋肉は、互いに関係しながら、何層も重なり合っているので、背中の凝りや痛みを解消させるには、動作で関係する筋肉や、重なり合っている筋肉をチェックして、それらの筋肉を含めて、柔軟性を回復させて、血液やリンパ液の流れを改善する事が必要です。

~ 肩甲骨はがし ~

この為、手間がかからず、効果的で確実なのが、専門家によって肩甲骨の動きを回復させて、背中の柔軟性を回復してもらう方法(他動運動)です。

通称、『肩甲骨はがし』と呼ばれる手法です。

『肩甲骨はがし』と聞くと、言葉は強烈ですが、実際に行っているのは、専門家が肩甲骨周りの筋肉のコワバリやシコリを“確認”した上で、肩甲骨まわりの筋肉を動かしながら、筋肉のコワバリやシコリを“ほぐす”方法です

~ 肩甲骨はがしによる、改善効果 ~

この『肩甲骨はがし』は、肩甲骨周辺の凝り固まった筋肉を、専門家が、直接、動かしながら“ほぐす”ので、血行やリンパ液の流れの改善効果が高くなります。

また、血行やリンパ液の流れが改善されると、背中の“むくみ”も解消されるので、腫れぼったい不快感や疲労感が無くなって、背中がスッキリします。

更に、背中の最もコワバリ易い部分が解消されるので、デスクワークで丸まった背中が伸びるようになるだけでなく、浅くなっていた呼吸が回復するので、体調の改善にもなります。

【 当院の、背中の回復治療 】

~ マッサージ治療と、肩甲骨はがし ~

当院では、背中の筋肉の回復治療を行う場合、最初にマッサージ治療で背中と腰の筋肉のコワバリを解消させて、その後に『肩甲骨はがし』で、背中の筋肉の柔軟性を回復させています

これは、背中や腰の筋肉のコワバリが強まっていても、マッサージ治療が、「血行やリンパの流れを良くする」、「筋肉の弾力性や柔軟性を高める」、「それらによって神経の興奮を鎮める」などの効果があるので、最初にマッサージ治療を行うと、無理無く、肩甲骨を動かせる状態になるからです。

そして、無理無く肩甲骨を動かせる状態になってから、『肩甲骨はがし』を行うと、肩方向に吊りあがっていた肩甲骨が本来の位置に戻るようになり、これによって背中の筋肉のバランスが回復してきます。

~ 背中のむくみ解消 ~

また、当院では、背中に腫れぼったく感じさせている、老廃物が多く溜まった余分な水分の“むくみ”解消を、『肩甲骨はがし』と共に、併せて行っています。

東洋医療をベースにしたマッサージ治療が、筋肉内の血行を改善させるのに効果があるので、皮下や筋肉内に溜まった“むくみ”の解消に適しているからです。

背中の筋肉の弾力性や柔軟性を高めて、血液やリンパ液の流れを良くしていくと、皮下に溜まった水分が吸収されて、“むくみ”が解消されてくるので、背中の“ダルサ”や“重たい感じ”あるいは“腫れぼったさ”が消えて、スッキリとした感じになります。

~ ツボ反応の利用 ~

更に、当院では、凝り固まった背中の筋肉をほぐす為に、反応が顕在化したツボを利用して、筋肉のシコリやコワバリを緩め、血行やリンパ液の流れを促進させています。

ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調が生じると、痛みや硬さとなって、身体の異常を知らせる反応点になったり、刺激を与える事によって、症状を改善する治療点になったりするからです。

この為、反応が顕在化しているツボを確認して、刺激を与えると、その刺激に順応して、滞っていた肩甲骨周辺の血行やリンパの流れが回復し、筋肉のコワバリが緩んでくるので、奥からジンワリとほぐれる感じがしてくると共に、重ダルサや疲労感が解消されてきます。

~ 体調の回復 ~

肩甲骨周囲の筋肉がコワバッテ、慢性化すると、背中に痛みや不快感が生じるだけでなく、背中に“むくみ”ができる原因になるので、疲労感やダルサだけでなく、体調の悪化を引き起こします。

当院は、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の症状に、①東洋医療をベースにしたマッサージ治療、②肩甲骨の位置ズレ解消、②ツボ刺激などを行い、一人一人の体調や体質に合わせて、体調の回復を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連するこり・しこりなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

“疲れ顔”や“老け顔”と、肩こり

【(症例)こり・しこり 】

“疲れ顔”や“老け顔”の対策に、いろいろなメイクやヘアスタイルが紹介されていますが、毎日の仕事や家事で疲れを感じている場合には、『肩の凝り』による影響が考えられるので、肩や首のコワバリを解消して、血行を改善する事が必要です。

これは、顔の表情を作り出す『表情筋』が、顔の皮膚の下の薄くて弱い筋肉なので、肩こりが起きると『表情筋』が影響を受けて、顔の皮膚や筋肉がコワバッテ、顔の表情が失われたり、血液やリンパ液の流れの悪化で、顔がくすんだりして、顔が重苦しい感じになるからです。

この為、“疲れ顔”や“老け顔”を解消して、表情豊かで自然な顔を取り戻すには、肩や首の血液やリンパ液の流れを改善し、首や肩の筋肉の弾力性や柔軟性を回復させて、顔の表情を作り出している『表情筋』を活性化させる事が大切です。

【 “疲れ顔”や“老け顔”の、2つの原因 】

~ 顔にドッと疲れが ~

オフィスで1日中働いた後、鏡で自分の顔を見た時に、思わず、「朝の顔付きと、ぜんぜん違う!」と、驚かされる事があります。

顔にドッと疲れが現れて、「顔が腫れぼったくなって、不健康そう…」と見える上に、「顔つきが老けこんで、重苦しそう!」、「顔のシワが目立って、いかにも疲れた感じ」と、気付かされたからです。

いつもの顔つきと違って、すっかり、自分の顔が“疲れ顔”や“老け顔”になっていると、見た目が気になるだけではなく、思わず「老けたな」という感じが増して、気持ちが落ち込んでしまいます。

~ 化粧崩れが原因の場合 ~

この“疲れ顔”や“老け顔”が起きる原因として、大きく分けて、『化粧崩れ』と、『顔の表情筋の疲れ』の、2つが考えられます

『化粧崩れ』の場合は、朝、メイクをきちんとしても、夕方頃になると、顔から分泌された余分な皮脂とファンデーションが混じり合って、シワに入り込み、シワが目立つようになるからです。

また、最近では空調がしっかりと効いている場所が多いので、それによって肌表面が乾燥しすぎると、肌が硬くなって、目尻や目の下のシワが寄りやすくなったり、乾燥でほうれい線も浮き出たりする事も影響します。

~ 顔の表情筋の疲れが原因の場合 ~

また、『顔の表情筋の疲れ』が原因の場合は、顔の表情を作っている『表情筋』が、顔の皮膚の直下にある薄い筋なので、身体が疲労したり緊張が続いたりすると、その影響で『表情筋』内の血液やリンパ液の流れが滞ってしまいます。

この結果、老廃物が排出されづらくなって、顔全体が暗いトーンになってしまいます。

また、パソコンの画面を長時間見続ける仕事をしていると、

 ①しゃべらなくなったり、ストレスが加わったりするので、顔の筋肉がコワバッタ状態になる

 ②緊張が続いて、その緊張感がずうっと続いてしまうと、無意識のうちに深刻な顔つきになる

 ③目を酷使するので、目の下のクマが際立ったり、目元の印象が低下したりする

などで、顔のイキイキとした表情が失われて、顔のしわやたるみが目立ち易くなります。

【 首や肩の凝りから 】

~ 顔全体の皮膚のたるみ ~

“疲れ顔”や“老け顔”に見える、もっとも代表的な変化が、『顔の表情筋の疲れ』による顔全体の皮膚の“たるみ”です。

『表情筋』が、顔の皮膚を支えているので、『顔の表情筋の疲れ』から、顔全体の肌がたるんで、顔のハリが無くなってくると、顔の輪郭がボヤケ、シワが目立つようになるからです。

“疲れ顔”や“老け顔”の原因が、『化粧崩れ』ならば、手間がかかってもメイク直しをすれば、メイクしたての顔に復活できますが、『顔の表情筋の疲れ』による顔全体の皮膚の“たるみ”が原因になっていると、いくら一生懸命メイク直しをしても、元通りにはなりません。

~ 首や肩の凝りによる影響 ~

この『顔の表情筋の疲れ』を起こす原因として、大きな影響を及ぼすのが、首や肩の凝りです。

首や肩の筋肉が凝った状態を、そのままにしていると、肩周りの筋肉がコワバッテ、肩周りの血液やリンパ液の流れが悪化するだけでなく、それにより、顔の『表情筋』にも影響を及ぼして、顔の毛細血管を収縮させ、顔の血液やリンパ液の流れを悪化させてしまうからです

この結果、顔の毛細血管に、不要な水分が排出されにくくなったり、老廃物が溜まったりするので、顔がむくんだ感じになる上に、顔全体がドンヨリとした感じになって、顔が腫れぼったくなったり、顔色が悪くなったりします。

~ 表情筋のコワバリや血行悪化 ~

また、首や肩の凝りの為に、首や肩のコワバリが解消されずにいると、次第に顔の『表情筋』な動きが失われてくるので、顔の微妙な表情の変化が乏しくなったり、笑顔が現れづらくなったりします。

更に、首や肩の凝りによる疲労感やダルサなども、その不快感から、顔の毛細血管を収縮させて、顔の血行やリンパ液の流れが悪化してくるので、顔全体が重い印象になったり、不健康な感じになったりします。

しかも、首や肩の凝りがあると、目も疲労している事が多いので、それによって、目元にクマやくすみができたり、他人に与える目の活気も失われたりすると、一気に、“疲れ顔”や“老け顔”という印象になります。

【 鎖骨付近のリンパ液の流れの悪化 】

~ 肩こりの自覚症状から ~

顔には、リンパ液の流れが網の目のように巡っていますが、最終的に、首の付け根の鎖骨付近に集まって、内部の静脈に流入するので、首や肩の凝りが強まると、鎖骨付近の血行やリンパの流れが悪くなって、顔のコンディション状態が悪くなります

この為、肩こりに悩まされていると、“疲れ顔”や“老け顔”になる事を、自分の肩や首の“皮膚感覚”から、気付きます。

例えば、「肩や首にコワバリとむくみを感じる」、「首の付け根が太くなった」などの、肩こりの自覚症状が現れてくると、“疲れ顔”や“老け顔”の一歩手前の状態になっている事を、“皮膚感覚”で気付くようになります。

~ 首や肩の凝りが強まったり、長引いたりすると ~

そして、更に首や肩の凝りが強まったり、長引いたりすると、「喉元にコワバリを感じる」、「顔にむくみを感じ、顔のサイズが大きくなった」なども、感じてきます。

喉の横を通っている、胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)と呼ばれる太い筋肉が、鎖骨につながっているので、首や肩が凝ると、喉がコワバッタ感じになったり、鎖骨のリンパの静脈への流入が滞って、顔の皮下に余分な水分や老廃物が溜まったりするからです。

この為、首や肩の凝りが長引いたり、強まったりすると、顔に余分な水分が溜まり、顔全体の肌がたるんでくるので、顔のハリが無くなって、“疲れ顔”や“老け顔”特有の、顔の輪郭がぼやけたり、シワが目立ったりしてきます。

~ “疲れ顔”や“老け顔”が起き易いタイプ ~

女性の中で、特に“疲れ顔”や“老け顔”が起き易いタイプが、体型的に、なで肩、脂肪太り、やせ型の人です。

これらのタイプの女性は、首や肩の筋肉量が少ない為に、筋肉の負担が大きくなるので、鎖骨付近の筋肉がコワバッテくると、鎖骨付近のリンパ液の流れが悪化して、リンパ節がつまって、顔に、むくみ、肌荒れ、くすみを引き起こし易くなるからです。

この為、この体型の女性は、首や肩に疲れを感じ始めたら、凝りを解消するだけでなく、鎖骨のリンパ節付近を含めて、血行とリンパ液の流れをスムーズにする事と、筋肉の柔軟性回復が必要です。

【 当院の、疲れ顔や老け顔の治療 】

~ ツボ刺激を併用したマッサージ治療 ~

肩こりを、そのままにしておくと、“疲れ顔”や“老け顔”を招く原因になるだけでなく、肩の不快感や痛さから、体調の悪化を引き起こします。

当院は、このような『顔の表情筋の疲れ』の解消と、体調の回復の為に、ツボ刺激を併用したマッサージ治療で、肩や首周辺の筋肉の柔軟性を回復させ、血液やリンパ液の流れを改善するケアを行っています

これは、ツボが、「病気にはまだなっていないけれども、何となく身体の調子が悪い」といった時に、身体の異常を知らせる反応点として現れ、そして、症状を改善する治療点でもあるので、疲労や過緊張のように、体調の不調が起きた時に、効果的な症状の改善法になるからです。

~ 首の筋肉の特徴から ~

しかも、首の筋肉は、小さくて薄い筋肉で構成されている特徴があるので、ツボ反応を利用したり、ツボ治療とマッサージ治療を組み合わせたりする事で、首の筋肉に無理な負担がかからずに、血液やリンパ液の循環改善ができます。

この為、当院では、首や肩の凝りの改善と、“疲れ顔”や“老け顔”の解消の為に、一人ひとりに適したツボや、それぞれの症状に合ったツボを確認し、鎖骨付近のリンパ節を含めて、治療を行っています。

そして、仕事の都合で猫背姿勢が多い場合や、慢性的な凝りタイプの場合には、肩甲骨周辺の筋肉が固くなっている事が多いので、この肩甲骨周辺の筋肉の柔軟性を回復させ、血行やリンパ液の流れを改善させるようにしています。

~ 肩こりが改善されると ~

当院のツボ刺激とマッサージ治療によって、肩こりが改善されてくると、肩から首の血液やリンパの流れがスムーズになり、肌の色がワントーン明るくなります。

肌を健康な状態に戻すので、メイクで直すよりも、直接的な効果があるだけでなく、上半身の疲れがスッキリ取れるメリットもあります。

メイク直しをしても、“疲れ顔”や“老け顔”がなかなか解消できず、肩こりや姿勢の悪化に悩んでいる方は、是非、お試し下さい。

~ 顔の血行や筋肉状態を改善させるケア ~

肩こりは、顔の表情を動かしている筋肉に影響を与えて、顔の筋肉のコワバリや、血行やリンパ液の流れを悪化させるので、顔全体の雰囲気が、疲れているように見えたり、生気がなく見えたりするようになります。

当院は、『顔の表情筋の疲れ』の原因となっている首や肩の凝りを、反応点(ツボ)を利用したマッサージ治療で解消し、顔の血行や筋肉状態を改善させるケアを行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連するこり・しこりなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

その『 首こり 』・『 肩こり 』、気になりませんか?

【(症例)こり・しこり 】

『肩こり』と『首こり』は、凝っている場所が少し違うだけなので、「同じような症状」と思いがちですが、『首こり』の場合、首の筋肉のコワバリによって、首の中を通っている血管や自律神経が“圧迫”される状態になります。

この結果『首こり』は、後頭部から首の付け根にかけてのコワバリによる痛みや不快感だけでなく、頭に続く首の血管や自律神経が“圧迫”されるので、頭痛や頭重感に加えて、疲労感やダルサなども引き起こします。

このような違いから、『肩こり』を解消するには、肩から肩甲骨にかけての筋肉の柔軟性回復がポイントになりますが、『首こり』の場合には、首の筋肉の柔軟性回復だけでなく、血管や自律神経を圧迫している箇所を確認して、頭に通じる血行の改善や、不快感や痛みの緩和も必要になります。

【 肩こり 】

~ 肩こりと、僧帽筋 ~

首の筋肉と肩の筋肉は、隣り合わせで、しかも、続いているので、「“肩”が凝った」と言っても、「“首”が凝った」と言っても、症状は、「たいして変わらない」と思われますが、『肩こり』と『首こり』では、痛みや不快感の原因は、かなり違います。

『肩こり』の場合、主に首の後ろから肩・背中にかけての『僧帽筋(右図)』が、デスクワークによる運動不足や、ストレス、過労などで血行が悪化し、筋肉がコワバッタ事が原因なっていて、これにより、周囲の筋肉にも影響を与えます。

『僧帽筋』は、上部、中部、下部、の3つの部分に分かれて、それぞれ異なる働きをしているので、『肩こり』で『僧帽筋』がコワバルと、各部分ごとに、次のような症状が現れます

~ 僧帽筋の3つの部分の症状 ~

『僧帽筋』の上部の筋肉は、多くの人が『肩こり』として悩まされる部分で、筋肉が薄く、筋力が弱いので、頭を突き出すような姿勢(ストレートネック)や、精神的な緊張が続くと、「肩の筋肉が張った感じ」、「肩の重い感じ」、「肩の疲労感」、「肩の痛み」、などが起きます。

中部の筋肉は、肩甲骨を覆う部分で、腕の動作を支える働きをしているので、腕の疲労や緊張が増して、血行が悪くなると、それに伴って、背骨と肩甲骨の間の筋肉のコワバリが強まり、そこからズキズキやウズウズする痛みが起きます。

下部の筋肉は、肩甲骨の動きを下から支えながら、姿勢を維持する働きもしている為に、『僧帽筋』の中で最も疲労し易くなるので、この下部の筋肉と中部の筋肉が疲れてコワバルと、「背中が張る」、「上半身が重い」、「背中がダルイ」、などが起きます。

~ 肩甲骨はがし ~

この『僧帽筋』の張り(凝り)を解消させるには、『僧帽筋』が肩甲骨を囲むように付着しているので、肩甲骨をさまざまな方向に動かすと、肩甲骨を覆っている『僧帽筋』の筋肉全体が緩むようになります。

しかも、『僧帽筋』以外にも、様々な筋肉が肩甲骨に付着している為に、肩甲骨をさまざまな方向に動かす事で、これらの筋肉もほぐれて、血流やリンパ液の流れが改善されるので、肩こり症状の緩和や解消に効果があります。

最近、整体で良く聞かれる『肩甲骨はがし』は、この効果を狙ったもので、名称は大げさですが、実際には、肩甲骨周りにある筋肉をほぐすストレッチの事を言っています。

【 首こり 】

~ 首こりの神経症状 ~

『首こり』の場合には、後頭部から首の付け根にかけての筋肉がコワバッタ状態になるので、コワバリによる痛みや不快感に加え、首の凝りによって、首の中の血管や神経を圧迫し、さまざまな不快な痛みを引き起こします

特に『首の血管や神経に影響を直接与えるのが、僧帽筋より奥深くにある筋肉で、首の骨と頭蓋骨をつないでいる『後頭下筋群(右図)』のコワバリです。

この筋肉のコワバリによって、首の血管や神経を圧迫して、血管や神経に支障をきたすようになるので、『肩こり』と違って、“神経症状を伴う”凝り症状が現れます。

~ 頭重感や頭痛の原因に ~

『首こり』の始めは、後頭部から首の付け根にかけてギューッと締めつけられているような感じや、首の血行の悪化によって、首から頭にかけて重ダルサが強まる感じがします。

そして、首に疲労や緊張などが長く続いたり、酷くなったりしてくると、首周辺の神経が次第に敏感になって筋肉を緊張させるので、首の中を通っている血管や神経を圧迫するようになります。

この結果、首の中を通っている血管や神経が圧迫され続けると、「どうにも取れない、しつこい凝り」を引き起こして、不快な痛みが絶えず出るようになったり、頭重感や“肩こり頭痛”と呼ばれる『緊張型頭痛』や『片頭痛』の原因になったりします。

~ 体調の悪化や、身体の痛みの原因にも ~

更に、首周りの、「鈍い痛み」、「圧迫感」、「違和感」などで、不快感が大きくなって、体調を保つ自律神経の負担が増すと、体調の悪化や身体の痛みなどが起きるようになります。

自律神経の働きがオーバーワークになり、体調を保てなくなるからです。

特に天候が変化した時に、『気象病』や『天気痛』と呼ばれる症状が起き易くなり、例えば、日差しが強い時期や低気圧になってくると、頭痛やめまいなどが起きる『気象病』に悩まされたり、あるいは、雨の日や雨が降る前日や、低気圧が近づくと、片頭痛や関節痛などの痛みが起きる『天気痛』に悩まされたりします。

【 筋肉のシコリ 】

~ 筋肉のコワバリ内の、シコリ発生 ~

また、『肩こり』や『首こり』のように、血行が悪くなって筋肉のコワバリが生じると、内部に、筋肉がカタマリ状になった『シコリ 』ができる事が、よくあります。

これは、こりが慢性化したり、酷くなったりして、血液やリンパ液の流れが極度に悪化すると、筋肉を包んでいる“膜(筋膜)”が縮み、それによって内部の筋肉が極度に縮んだ状態になるので、筋肉のカタマリ状ができるからです。

この為、シコリを上から触ってみると、筋肉のカタマリが“コリコリ”と感じられ、上から押してみると“ジーン”とした軽い痛みを感じます。

~ シコリによる症状 ~

シコリができると、血流やリンパ液の流れが遮断される為に、神経の“異常興奮”が起きてきます

この結果、『肩こり』から肩にシコリができると、いつもズキズキする、しつこい『肩こり』になったり、あるいは、『首こり』から首にシコリができると、頭痛や、頭重感、うなじの痛み、めまい、などを引き起こしたり、首と顔をつなぐ血流やリンパ液の流れが悪くなって、「朝から、顔がむくむ」、「顔が疲れた感じ」、「血色が悪く、顔色が良くない」、などが起きたりします。

更に、シコリからの、ズキズキ・ジンジンする神経症状が、ずうっと続いたり、強まったりすると、体調を保つ為に自律神経の負担が増すので、「体調がスッキリしない」、「身体の緊張が抜けない」、「気分的にイライラする」、「シコリの違和感から寝付きが悪くなった」、なども起きてきます。

~ 顔の振り返りの制限や、背中のゴリゴリ音、背中の腫れぼったさ ~

また、『首こり』から首にシコリができると、首の筋肉のコワバリが強まって、顔を横に向けたり振り返ったりする範囲が限られるので、誰かに呼ばれて振り返る時や、道路で左右を確認する時などで、身体ごと振り向く事が多くなります。

そして、背中にもシコリができると、肩を大きく動かした時に、シコリ付近の硬くなった筋肉と骨が擦れ合って、肩甲骨付近からゴリゴリと摩擦音がする事があります。

更に、背中のシコリによって、背中の血行やリンパ液の流れが悪化するので、背中が腫れぼったい感じもしてきます。

【 当院の、首こりや肩こりの治療 】

~ ツボ治療を併用したマッサージ治療 ~

『首こり』や『肩こり』の解消法として、ツボ治療を併用したマッサージ治療が、昔から利用され、そして、痛みや不快感が少なく、安心して受けられる治療法になっています。

これは、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、身体に異常が起きると『反応点』となり、その『反応点』に適度に刺激を与えると、痛みや違和感の減少や筋肉内の血流の改善などの『治療点』になるので、『首こり』や『肩こり』の効果的な解消法になるからです

当院は、このようなツボの特徴を利用して、一人ひとりの症状に適したツボを探し出して、慢性化した『首こり』や『肩こり』の治療を行っています。

~ 首こりや肩こりの治療法 ~

例えば当院では、『肩こり』治療を行う時に、『僧帽筋』の上部、中部、下部の3つのゾーンごとに、凝りや痛みを引き起こしている箇所を探し、その箇所ごとに、ツボ治療を併用したマッサージ治療で、凝りの解消を行っています。

触診して、押されるとジ~ンと響く箇所や、「痛(イタ)気持ち良い」と表現されるような、疼痛を感じる箇所から、身体の異常を知らせる『反応点(ツボ)』を探し、そこを『治療点』として、ツボ刺激を併用したマッサージ治療で、不快な凝りの解消を行っています。

特に『首こり』治療の場合、首を覆っている筋肉が、小さく、薄い事から、デリケートな対応が求められるので、首に現れたツボを利用する事で、限られた刺激で効果的に、そして安心して治療を受けられるようにしています。

~ シコリの解消治療 ~

しかも、筋肉内に『シコリ 』ができていると、ツボ治療が効果的な解消法になります。

シコリができる箇所と、東洋医療のツボの位置が、ほぼ一致しているので、反応が高まっているツボを確認して、適度に圧迫と柔軟化を繰り返していくと、血行が改善され、それによって神経の興奮が抑制されてくるからです。

これによって、シコリとその周辺の柔軟性を回復させ、更にマッサージ治療で血行を改善させていくと、シコリが形を変えながら縮小していき、それに合わせて神経の過敏状態も無くなっていき、不快な痛みが減少していきます。

~ それぞれの特性にあった治療 ~

『 首こり 』や『 肩こり 』を、「凝り性だから仕方ない」、「デスクワークだから仕方ない」と諦めずに、それぞれの特性に合わせ、症状にあった治療を受ける事で、改善する事が可能です。

当院は、首や肩の痛みや不快感の解消の為に、ツボ治療を併用したマッサージ治療に、『肩甲骨はがし』を組み合わせて、神経や血管が圧迫されている箇所を解消し、それにより神経の興奮状態を鎮める治療を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連するこり・しこりなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。