神経

見上げた時の、首・肩からの刺激痛

【(症例)痛み・しびれ 】

フト、上を見上げた時や、振り返ろうと首を反らせた瞬間に、突然、首から肩や腕にかけて、電気が走ったような“ビリビリッ”とした強烈な刺激痛とシビレに襲われる事があります。

多くが、ずうっとデスクワークが続いたり、緊張やストレスが続いたりして、首や肩の筋肉のコワバリが強くなり、見上げた時や首を反らせた時に、首の中から出ている神経を圧迫して刺激する為です。

そのままにしていると、痛みとシビレが頻繁になり、首の動きが制限されて、首・肩・肩甲骨内側の痛みなどを引き起こし、毎日の生活に支障が出てしまうので、早いうちに、首のコワバリを和らげて神経圧迫を解消し、痛みを無くす事が大切です。

【 首の過緊張や凝りから 】

何気なく深呼吸をしようとして見上げた時や、背伸びをしようとして顔を上に向けた時に、首すじから肩や腕にかけて、いきなり電気が走ったような、強いシビレと痛みが走り、その急激な痛みで、思わず身体が固まってしまう事があります。
これは、首の骨からの神経の出入り口が『狭く』『すき間が無く』『キチキチの状態』になっているので、疲労や緊張が続いて首の筋肉のコワバリが強まると、コワバッタ筋肉が首の骨の神経の出入口を塞(ふさ)ぐようになり、神経に接触し易くなるからです
このような状態の時に、見上げたり、首を反らしたりすると、首の骨の神経の出入口を、余計に狭めてしまうので、首の骨の出入口の神経を強く圧迫して、電気が走ったような刺激痛やシビレが起きてしまいます。

 

この刺激痛やシビレは、首の筋肉のコワバリが大きな原因になっているので、姿勢が悪い人、デスクワーカー、PCやスマホを見る時間が長い人、肩こりがある人、寝違えを繰り返している人、ストレスが多い人、などに起き易くなっています。
最初のうちは、首や肩に疲れやダルサを感じている程度ですが、次第に首の筋肉のコワバリが強まってくると、気付かないうちに、狭い首の骨の神経の出入口を塞ぐようになります。
首は重さ5~6キロの頭を絶えず支えながら、頭を上下左右に向けたり、回転させたりしているので、そのままの状態が続くと首のコワバリが次第に強まり、頭を動かした時に、首のシビレや痛みを感じるようになります。

 

このような、首のシビレや痛みや血行悪化が続くと、首の筋肉の緊張が強まって、筋肉のコワバリが増してくるので、ますます神経の出入り口の骨がイビツナ形になり、神経の出入り口を狭めるようになって、神経を圧迫しがちになります。
しかも、中高年になって筋力が低下して、血行が悪くなってくると、首の筋肉のコワバリが強まったり、凝りが悪化したりするので、頭を動かした時に、筋肉のコワバリが神経を強く刺激して、痛みやシビレが起き易くなります。
更に、首の筋肉のコワバリが強まると、首の骨の関節が狭まったり、不自然な動きになったりするので、関節の骨に変形(頚椎症)が起き、更に症状を悪化していきます。

【 ストレートネック、首猫背 】

首を前に突き出す『ストレートネック』や、胸より頭と首が前に出る『首猫背』は、頭を支える首に大きな負担をかけるので、特に首の筋肉の“過緊張”や“凝り”を強めます
また、『ストレートネック』や『首猫背』によって、首の筋肉のコワバリが続いて、血行が悪化して神経が敏感になってくると、普段でも、首や肩が、「ズキズキと痛む」、「ジンジンする」、「チクチクと感じる」、などの神経症状が現れるようになります。
しかも、これによって、ますます筋肉のコワバリが強まるので、チョッとした首の疲労や緊張でも敏感に反応して、首や肩からの刺激痛やシビレが起き易くなり、首が動かしづらくなっていきます。

 

また、『ストレートネック』や『首猫背』によって、首に、不快な違和感を起こします。
首の筋肉がコワバッテくると、喉(のど)近くの筋肉(胸鎖乳突筋)もコワバッテくるので、「喉付近のコワバリ」や「喉の詰まり感」などが、いつも気になってきます。
また、首のコワバリで、顔の血行やリンパ液の流れが悪くなってくると、顔にシワやタルミが生じてくるので、『疲れ顔』や『老け顔』が起きたり、顔のムクミが起きたりします。

 

更に、筋肉のコワバリが強まると、首や肩のシビレや痛みだけでなく、身体に、いろいろな痛みも起きます。
例えば、「肩甲骨の内側や脇の下も、絶えず痛みを感じる」、「ジッとしていても、首から肩にかけて痛みを感じる」、「仰向けで寝ると、首や肩のシビレや痛みを感じて寝られない」、などです。
更に、首の神経が圧迫され続けて悪化すると、指の感覚がニブッテ、「箸を使う事やボタンを留めるなどの手先の作業が、しにくくなった」といった症状や、筋力が弱って、「ビンや蓋を開けるときに、握力が弱く感じる」といった症状が起きる事もあります。

【 首の筋肉のシコリ(硬結) 】

首から肩・腕へのシビレや痛みを解消させるには、首と首周囲の筋肉の緊張を解消させて、首の神経の出入口の筋肉のコワバリを解消させる事が、治療ポイントです。
整形外科で受診すると、日常生活の疲労や緊張が原因になので、ほとんどが、保存療法と生活指導になります。
例えば、保存療法として、筋肉の緊張を和らげる為に、湿布薬や、筋肉弛緩薬、ビタミン剤などの処方をして、リハビリ設備がある所では、筋肉を緩める電気刺激や、首の牽引などを行い、そして、生活指導として、首を後方へ反らせないように注意したり、不良姿勢や生活習慣を改善するようにアドバイスしたりします。

 

しかし、整形外科で治療を続けても、保存療法と生活指導が、首の筋肉のコワバリを、直接、緩和させて、解消させる治療法ではないので、なかなか改善効果が現れなかったり、効果が一時的になったりします。
また、生活指導を受けても、仕事や家事をしていると、どうしても首に負担がかかり続けてしまいます。
しかも、首の筋肉は、精神的な緊張があると、筋肉の緊張が強まるので、仕事やプライベートで、イライラしたり、ストレスが強まったりすると、首の筋肉の緊張が強まってしまいます。

 

また、首の筋肉がコワバッテくると、筋肉内に、硬い“シコリ(硬結)”ができている事が多いので、これによって、シコリ付近の血行が遮断されて、シコリ内に老廃物が溜まったり、酸素が不足状態になったりします
この結果、シコリ付近から、神経の異常興奮を起こし、絶えずズキズキと疼(うず)くような痛みが起き、これによって、首の筋肉の緊張が続いて、解消されづらくなってくるので、首の痛みと緊張の悪循環になります。
しかも、シコリは、筋肉が硬く凝り固まった状態なので、ストレッチや運動をしても緩まないだけでなく、シコリ付近の神経の異常興奮が続いて痛みと筋肉の緊張を繰り返すので、シコリの解消が難しくなります。

【 当院の、首のシビレや痛みの治療 】

当院は、このような首のコワバリや凝りによる、首から肩や腕へのシビレや痛みの解消に、マッサージ治療にツボ治療を加えて、症状の緩和と解消を行っています
これは、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。
しかも、首の痛みが生じる箇所は、東洋医学のツボ(経穴)の位置とほぼ一致しているので、東洋医療のツボによる治療が、そのまま使える利点があります。

 

また、マッサージ治療によって、直接、患部の血行やリンパの流れを良くしたり、筋肉の弾力性や柔軟性を高めたりするので、これにより、神経の興奮を鎮め、シビレや痛みを和らげられます。
更に、首の後ろには、自律神経の中の、リラックスに関わる副交感神経(迷走神経)の働きを促すツボがあるので、これをマッサージ治療で利用すると、首からシビレや痛みを発しているシコリを和らげて、解消させる効果があります。
しかも、首は、筋肉が薄く、内側に重要な神経や血管が通っているので、東洋医療をベースにしたマッサージ治療によって、患者にとって、抵抗感が少なく、リラックスした状態で、首の治療が受けられます。

 

当院は、首や肩の患部の治療だけでなく、首の負荷を緩和させる為に、上半身のコワバリ状態を診断し、身体のバランスを回復させる治療も、併せて行っています。
姿勢が悪くなっていたり、不快な症状があったりすると、それによって、首や肩のコワバリが強まって、首や肩のシビレや痛みが起き易くなるからです。
特に、『ストレートネック』や『首猫背』は、首や肩のシビレの大きな原因になるので、上半身のコワバリ箇所を確認して、マッサージ治療とツボ治療を併用し、筋肉の血行やリンパの流れの改善と筋肉の弾力性や柔軟性の回復を、重点的に行っています。

 

ツボ治療を併用したマッサージ治療は、身体の異常を知らせる反応点(ツボ)を利用した治療法なので、患者にとって無理が無く、しかも、効果的に首の筋肉の柔軟性の回復ができます。
当院は、首の凝りやシコリ(硬結)の解消や、それに伴う痛みやシビレの回復治療を、患者がリラックスした状態で受けられるように、マッサージ治療とツボ治療を併用して行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

ズキズキと疼(うず)くような、慢性的な、凝りや痛み

【(症例)痛み・しびれ 】

頭痛、肩こり、腰痛などで、慢性的な痛みに悩まされていると、凝りや痛みを発している筋肉内に、筋肉が凝り固まったような、ゴリゴリとした硬いシコリ(硬結)ができている事に気付かされる事があります。

筋肉内にシコリができると、付近の血行が遮断されて、酸素や栄養分の補給が悪化し、老廃物が排出しづらくなるので、神経の異常興奮が起き、ズキズキと疼くような痛みや、ダルサ感、疲労感などが強まる上に、硬いシコリが解消しづらいので、凝りや痛みがいつまでも続くようになります。

このような状態を回復させるには、シコリの解消が必要なので、湿布を貼ったり温めたり身体を休めたりするより、不快な痛みを発しているシコリ箇所を確認して、シコリ周囲の筋肉のコワバリを和らげながら血液やリンパ液の流れを回復させ、敏感になっている神経の興奮を鎮めて、シコリの弾力性や柔軟性を取り戻す事が必要です。

【 シコリ(硬結)による、神経刺激 】

頭痛、肩こり、腰痛などが起きても、「そのうち、治るだろう」と思って、我慢していたり、そのままにしていたりすると、次第に、内部からズキズキと疼くような痛みが繰り返すようになり、不快な痛みが強まったりする事があります。
これは、毎日の仕事で疲れていたり、運動不足などで体力が弱っていたりすると、血液の循環が低下してくるので、一時的な疲労や過緊張による痛みであっても、身体に有害な二酸化炭素や老廃物が排出しづらくなったり、身体に必要な血液からの栄養や酸素が欠乏したりして、神経が刺激され易くなり、凝りや痛みが強まる為です。
しかも、凝りや痛みが強まって筋肉が凝り固まって、筋肉内に硬いシコリ(硬結)ができると、それによって毛細血管の血流が遮断されるので、血流が途絶えたシコリ周辺の神経が異常興奮を起こし、神経特有の“ズキズキ”とした痛みを起こすようになります

 

また、血流が途絶えたシコリ周辺の神経が異常興奮を起こすと、神経が敏感な状態になって、チョッとした疲労やストレスでも、すぐに反応するようになり、疲れを感じ易くなったり、ダルサを強く感じたりします。
これによって、ますます血管を収縮させて、血行を悪化させるので、頭痛、肩こり、腰痛などを引き起こす原因になります。
しかも、神経の異常興奮が強まると、神経の興奮を鎮める作用が弱くなるので、頭痛、肩こり、腰痛などが解消されづらくなり、休んでも、ジンジン、ズキズキする不快感が続くようになります。

 

このような慢性的にズキズキと疼くような凝りや痛みは、歩き続けて腰や脚が過度に疲労した場合や、あるいは、重い物を肩にかけて運び続けた場合などでも起きます。
これは、ずうっと筋肉疲労が続いたり、同じ筋肉に繰り返し負荷をかけたりしていると、疲労や負荷で筋繊維が極度に収縮(シコリ化)してくるので、血行が悪くなって、やはり、神経が異常な興奮を起こす為です。
この為、同じ姿勢で、ずっと精神的な緊張が続くデスクワークをしていると、血行が悪化し、首、肩、肩甲骨周辺、腰などの筋繊維が極度に収縮(シコリ化)して、ズキズキと疼くような痛みや、ダルサ感、疲労感などに悩まされ易くなります。

【 自律神経の不調に 】

特に、首の後ろ側や肩甲骨の内側にシコリができると、それらの場所には自律神経が通っているので、自律神経の緊張を高めてしまうと、余計にジンジンとかチクチクする不快さが強まったり、身体に不調を起こしたりする事があります
例えば、シコリが肩や首の後ろ側に生じ、そこから痛みや不快感が続くと、頭重感や頭痛を引き起こし、更に、体調の悪化にも悩まされるようになります。
あるいは、肩甲骨の内側にシコリができて疲労感やコワバリ感が強まると、自律神経の通る両側の肩甲骨の間の背中が強く痛みを感じ、それと共に、「身体が、何となく身体の調子が悪い」と感じられてきたり、「背中のコワバリから呼吸が浅くなった」、などを感じたりします。

 

また、首、肩、背中などにできたシコリで、身体の不快さや痛みが慢性化すると、自律神経が不安定になって、「寒くなったり気圧が低くなったりすると、身体に痛み(寒冷痛)が出る」、「天気が悪くなると、膝や腰の関節の痛み(天気痛)が悪化する」、などが起きてくる事があります。
特に、気象の影響で起こる痛みとして『片頭痛』が代表例で、首や肩にシコリができて凝りや痛みに悩まされていると、自律神経の働きを不安定にさせるので、気圧の変化によって血行の異常が起き、神経が圧迫されて頭痛が起き易くなります。
他にも、ケガや手術によって古傷となった傷あとやコワバリも、一種のシコリなので、寒さを感じたり、体調が悪化したりすると、そのシコリ箇所が敏感になって、ジンジンとした絶え間ない痛みを感じてくる事もあります。

 

このように、自律神経沿いにシコリできると、最初のうちは違和感や痛みといった程度でも、緊張を強める交感神経の働きが高まって、自律神経のバランスが崩れると、頭痛や頭重感、体調の不調、といった神経系の症状を起こします。
そして、不快さや痛みが長引いたり、強まったり、身体に不調を感じてきたりすると、ますます自律神経の負荷が増して、体調が維持しづらくなるので、集中力が続かなくなったり、気分的にイライラさせられたりします。
しかし、医院でMRI・CTなどの画像検査を受けても、これらのズキズキと疼く凝りや痛みは、シコリ(硬結)は筋肉のコワバリが強まって血行が悪化し、神経が刺激されて異常興奮を起こした事が原因になるので、画像検査で異常を確認する事ができません。

【 解消しづらいシコリ 】

vector of man scratching back

シコリが筋肉内にできると、神経特有の“ジ~ン”と響くような痛みを感じ、また、皮膚の上からシコリを触ると、コリコリとした塊(かたまり)を感じられるので、シコリの箇所が分かります。
しかし、シコリの箇所が分かっても、シコリを解消する為に、ストレッチや運動でシコリを伸ばそうとしても、できません。
周辺の筋肉を伸ばす事はできても、肝心のシコリを伸ばす事ができないので、固まったままの状態で残ってしまうからです

 

また、シコリが解消しづらくなっているのは、シコリだけでなく、シコリ周辺の筋肉も、強いネジレや萎縮が生じて血行が悪化している為です。
この状態を解消するには、シコリを囲む筋肉のコワバリに対して、横や斜めなどのいろいろな方向から引き伸ばして、弾力性や柔軟性を取り戻して、血行を回復させる事が必要です。
しかし、ストレッチや運動は、“一方向”に筋肉を伸ばす事はできても、いろいろな方向に伸ばす事が難しいので、シコリとシコリ周辺の筋肉の強いネジレや萎縮を解消させる事ができません。

 

しかも、シコリができる場所は、首の後ろ側や、背骨沿い、肩甲骨の内側などが多い為に、直接、眼で確認できず、手がシッカリとシコリに届かないので、ますますシコリの解消が困難になります。
この為、直接、シコリを解消させる事ができないので、代わりに身体を伸ばすストレッチや運動をする程度になり、一時的にシコリ周囲の血行は良くなっても、シコリは残ったままになります。
また、温めても、やはり、一時的にシコリ周囲の血行が良くなるだけで、シコリは残ったままになります。

【 当院の、ツボ治療とマッサージ治療 】

当院は、シコリから生じる不快な凝りや痛み解消に、東洋医療をベースにしたツボ治療とマッサージ治療を利用しています。
これは、シコリができる位置と、東洋医療で利用されているツボの位置が、ほぼ一致しているので、昔から、体調の調整や症状の緩和を行ってきた東洋医療の治療法が適応できるからです
しかも、ツボは、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があります。

 

この効果から、当院では、シコリの解消や症状の改善に、ツボ反応で、「押されると身体の芯まで響いてくる」とか、「痛いけど気持ちいい」、「ツボをしっかり押されている」と感じられる箇所を調べ、そのツボに刺激を加え、シコリの解消治療を行っています。
ツボに刺激を加えると、ツボが神経や血管が集まっているので、筋肉の弾力性や柔軟性が回復していき、収縮していた毛細血管が拡がる効果があります。
これによって、血行やリンパの流れが促進されてくると、「血行が悪い→痛む→筋肉がこわばる→更に血行が悪くなる」、という悪循環が減少していき、神経の興奮が治まってくるので、凝り固まったシコリが緩和されていきます。

 

更に、当院では、マッサージ治療で、シコリ周辺のコワバリをほぐして血行を回復させ、敏感になっている神経を和らげています。
特に中高年になって、毎日の疲れや運動不足などで身体の回復力が低下していると、身体の回復が追いつかなくなっているので、マッサージ治療による体調改善が効果があります。
東洋医療は、昔から、「病気にはまだなっていないけれども、何となく身体の調子が悪い」といった状態を『未病(みびょう)』と呼んで、体調を整えて、健康状態に戻す事をしてきたので、自律神経のバランスが崩れて体調が悪化している場合にも、改善に効果があります。

 

筋肉内にシコリができると、付近の神経が異常に興奮してくるので、湿布を貼ったり、温めたり、身体を休めたりするだけでは、痛みや不快感を解消させる事ができません。
当院は、神経の異常興奮による痛みや不快感の解消に、マッサージ治療に、昔から利用されているツボ刺激を併用し、筋肉内のシコリの解消を図り、神経の興奮を和らげて、痛みや症状の改善を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

疲労・緊張に敏感に反応する、頭の痛み

【(症例)痛み・しびれ 】

緊張型頭痛は“肩こり頭痛”と言われるように、頭を支える首や肩の筋肉の緊張によって、血行が悪化すると起きてきますが、ストレスや疲労などで肩周辺の“神経が過敏状態”になると、やはり、緊張型頭痛を引き起こします。

しかも、神経が過敏状態になるので、筋肉の緊張が解消しづらくなって、いつまでも疼くような痛みに悩まされたり、チョットしたストレスや疲労などにも敏感に反応して、頭がギューッと締めつけられたりします。

このような神経過敏タイプの緊張型頭痛には、ツボには神経や血管が集まっているので、痛みや硬さとなって反応しているツボを確認し、コワバリと血行を改善して、神経の興奮を鎮めていくと、痛みの緩和や解消に効果があります。

【 神経過敏説 】

日本人が悩まされる頭痛のうち、60~70%は緊張型頭痛と言われるほど、日本人にとって、緊張型頭痛が一番多い頭痛タイプになっています。
これは、日本人が欧米人に比べて、頭が大きい割に体格が小さく、首や肩の筋肉量が少ないので、PCやスマホで、背中を丸めた前傾姿勢や、頭を突き出した姿勢が多くなると、頭を支える首や肩の筋肉にとって、大きな負担となる為と言われています。
特に、なで肩で、首が細い女性は、首や肩の筋力が弱い為に、PCやスマホ操作をしていると、肩が前方に差し出した腕の重みに負けて引っ張られて、首や肩の筋肉の緊張が強まるので、緊張型頭痛が起き易いと言われます。

 

このような理由から、緊張型頭痛の解消には、筋肉のコワバリで血行が悪くなった首や肩を、温めたり、ストレッチして伸ばしたり、前後左右に動かしたりして、柔軟性を回復させる事が勧められています。
しかし、それらによって頭痛が和らぐ事があっても、首や肩の一部に相変わらず首や肩のニブイ痛みが続いたり、頭重感や頭痛が残ったりして、なかなか期待するような頭痛解消が得られません。
また、頭痛解消に、市販薬を飲んだり、医師が処方した鎮痛薬を服用したりしても、痛みが一時的に減少した感じになりますが、ストレスや緊張が高まると、再び、肩周辺の“凝り感”や頭重感が増して、頭痛に襲われてしまいます。

 

このような事から最近は、緊張型頭痛の原因として、従来の“筋肉緊張説”に加えて、血行の悪化から神経が刺激される“神経過敏説”が、注目されています。
これは、最初は、首や肩の“筋肉緊張”が、頭痛を起こす原因であっても、この状態が続くと、肩周辺の神経が過敏な状態になってくるので、チョットした疲労や緊張がキッカケになって頭痛を誘発したり、痛みを悪化させたりする、という考え方です
例えば、チョットした疲労や緊張でも、首や肩の神経が敏感に反応して筋肉を緊張させるので、血管も収縮して血行が悪化し、ますます周辺の神経が刺激される状態になり、首から後頭部の痛みの感覚が増したり、いつまでも痛みが続いたりするという考え方です。

【 指先の操作の繰り返しや、不安・ストレスから 】

神経過敏タイプ”の緊張型頭痛が起きるのは、姿勢の悪化や長時間の同一姿勢と共に、指先の操作を繰り返したり、不安やストレスを感じていたりすると、やはり、首や肩の神経が過敏な状態になり、頭痛が起きてきます
これは、PCやスマホの操作などで、指先の操作を繰り返していると、手先だけでなく、腕を通って肩や背中の筋肉も使い続ける事になるので、気付かないうちに、肩や背中から首の筋肉が緊張して、内部の神経が過敏な状態になり、緊張型頭痛を引き起こす原因になるからです。
この為、毎日、指先の操作を繰り返す操作をしていると、肩・背中の肩甲骨周辺・首などの筋肉の緊張が強まり、頭重感や頭痛が起き易くなります。

 

特に、腕の重みのかかる肩周辺や、姿勢を保つ背骨と肩甲骨の間、そして首などに、疼くような不快な痛みや違和感が起き、これによって、頭痛を誘発し易くなります。
これらの場所は、重要な血管や神経が通っているので、周りに多くの神経が集まっている事と、姿勢を保ったり、動作をしたりする為に、身体の負荷がかかり易いからです。
この為、指先の操作を繰り返すうちに、背中や肩の痛みが後頭部の神経に伝わる神経回路(トリガーポイント)ができあがってしまうと、チョッとした疲労や緊張でも、すぐに痛みの感覚が活性化して、疼くような不快な痛みや違和感が起き、そして、これにより、緊張型頭痛を引き起こすようになります。

 

また、不安やストレスを感じていたりする場合も、首や肩の“神経過敏タイプ”の緊張型頭痛を引き起こす原因になります。
仕事や家庭のストレスや悩みなどで、「気が休まらない」、「リラックスしにくい」、「しょっちゅうイライラ、ピリピリしている」、「妙に焦りや不安を感じ易い」などがあると、首・肩・背中の筋肉が緊張し、後頭部の神経を刺激するような神経回路(トリガーポイント)ができてくるからです。
この結果、不安やストレスを強く感じると、筋肉が収縮し、後頭部の神経を圧迫刺激するような神経回路が活性化されるので、頭重感や、頭が締め付けられるような痛みが起きるようになります。

【 シコリ解消の重要性 】

病院での緊張型頭痛の解消は、通常、痛みを和らげる「鎮痛薬」、炎症等の「消炎剤」、そして「筋肉の緊張の緩和する薬」、などが処方されます。
しかし、病院で処方する頭痛薬を服用していても、疲労やストレスを強く感じると、どうしても首や肩の神経が敏感に反応して、肩や首に凝りや痛みが強まったり、頭痛に悩まされたりします。
これは、薬によって一時的に頭痛みを、ニブクさせたり、軽減させたりしても、首や肩などに、頭痛を誘発する神経回路(トリガーポイント)が残ったままになっているので、キッカケがあると、この神経回路(トリガーポイント)が活性化する為です

 

この為、緊張型頭痛の解消には、神経回路(トリガーポイント)を解消させる事が必要です。
神経回路(トリガーポイント)は、神経が過敏状態になっている為に、周りの筋肉が凝り固まって、硬いシコリ(硬結)ができるので、皮膚の上から触ると、内部にコリコリとした筋肉の塊が感じられます。
この特徴から、神経過敏タイプの緊張型頭痛を解消するには、硬いシコリができている箇所を確認する事と、確認したシコリのコワバリを和らげて、毛細血管の流れを回復させ、過敏になっている神経を回復させる事が必要です。

 

また、緊張型頭痛の解消には、首や肩周辺だけでなく、背中も、筋肉のコワバリや血行の悪化が生じているので、背中の筋肉や血行の回復も必要です。
この為、肩甲骨周辺を含めて上半身のコワバリやシコリを確認して、これらを解消させたり、あるいは、首や肩の関節の動きをチェックして改善したりして、首に続く上半身の血液の流れを回復させていく事が必要になります。
特に、中高年以降になると、新陳代謝の低下や運動不足などで疲れ易さや痛みとなって現れている事が多いので、身体のコワバリやシコリをチェックして、筋肉の柔軟性を回復させ、身体の回復力を取り戻す事が必要です。

【 当院の、神経過敏タイプの治療 】

当院は、“神経過敏タイプ”の緊張型頭痛の解消の為に、マッサージ治療にツボ治療を加えて、過敏な状態になっている神経の箇所をチェックし、和らげる施術を行っています。
これは、痛みを引き起こす神経回路(トリガーポイント)の場所が、東洋医学のツボ(経穴)の位置と、ほぼ一致しているからです
しかも、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるので、体調改善にも役立ちます。

 

また、首は、内部に重要な神経や血管が通っている上に、外側の筋肉が薄くて小さな筋肉で構成されているので、このような非常にデリケートな首周りの治療には、東洋医療をベースにしたマッサージの治療が適しています。
ツボ反応を利用してマッサージ治療を行うと、受ける患者に無理が無く、身体がリラックスした状態で、首の治療が受けられるからです。
しかも、首に硬いシコリができている場合でも、ツボ刺激を利用する事で、無理をせずに、患者に抵抗が無い状態で、ピンポイントにシコリ解消が行えます。

 

また、当院では、緊張型頭痛の解消の為に、背中や腕も確認して、神経が過敏な状態になり、内部から疼くようなジクジクとした痛みを感じるような箇所の、回復治療も行っています。
これによって、上半身のシコリのコワバリを解消させて、シコリ内の血流を回復させていくと、頭痛の解消や予防だけでなく、体調の回復にもなります。
特に、緊張型頭痛が繰り返される場合は、首だけでなく、背中や腕の筋肉内にある硬いシコリを解消させて、神経の過敏状態を回復させる事が必要です。

 

首や肩の“神経過敏タイプ”の緊張型頭痛の解消には、昔から疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の症状の改善を行っている東洋医療をベースにしたマッサージ治療が勧められます。
当院は、ツボを利用したマッサージ治療で、安全に、無理が無いように、神経や血管を圧迫している緊張を解消し、長引く痛みの回復を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。