凝り

首凝りや 疲労・緊張による、めまい

【(症例)身体の不調や、不快感 】

めまいの中でも、“首と首周辺の筋肉の疲労や緊張”によって起きる『頸性めまい』は、首や肩の凝り、ストレス、毎日の姿勢状態などが原因になるので、めまい症状の中でも最も多く、80~90%を占めています。

原因としてよくあるのが、首や肩の凝りが慢性化していたり、ストレスや不安で悩まされていたり、長時間のパソコンやスマホ作業で肩や首に負担がかかり続けたり、ストレートネック状態になって首の神経や血管が圧迫されたり、頭重感や頭痛持ちになっていたり、などのケースです。

めまいが、不意に起きると、「身体に、何か異常が起きたのでは?」と不安に襲われますが、まずは、首の筋肉のコワバリ、肩こり、そして頭重感などを確認し、これらがある場合は『頸性めまい』が考えられるので、これらの不調を解消させて、体調の安定を図る事が大切です。

【 頸性めまい 】

~ 若い男性も ~

めまいに悩まされている女性は多く、男性より約3倍にもなっていて、更年期になると、女性の2人に1人がめまいを経験すると言われていますが、最近は、仕事でパソコンやスマートフォンなどを長時間使う事が多くなっている為に、比較的若い20~30代の男性も、めまいを起こす人が増えています。

これは、画面を見ながら指先で操作をしていると、だんだんと首の筋肉のコワバリが強まる事と、頭の一部を酷使するので、緊張感を伴った疲労が続いてしまう事が影響しています。

人の身体のバランスを保っている平衡感覚は、①耳の奥の微妙なリンパ液の流れ、②眼からの視覚情報、③足などの筋肉や腱からの感覚、そして、④それらを統合する脳で成り立っているので、首の筋肉のコワバリや緊張感を伴う疲労が強まると、①耳の奥の微妙なリンパ液の流れと、②眼からの視覚情報に、異常が生じてしまう為です

~ パソコンやスマートフォン ~

例えば、頭を支える首の筋肉がコワバリが強くなると、首の血行が悪化して、その影響で、耳の奥の微妙なリンパ液の流れが不安定化してしまうので、耳の奥で平衡感覚を担当している『三半規管』のセンサーを乱します。

更に、疲労や緊張などで、身体の筋肉のコワバリが強まったり、体調を保っている自律神経の負担が大きくなったりすると、身体の血行が悪くなるので、これによっても耳の奥の微妙なリンパ液の流れを不安にさせて、『三半規管』のセンサーを乱します。

また、身体の血行悪化で、脳から眼に送られる血行が悪くなると、視界がボヤケたり、かすんだりしてくるだけでなく、視神経を乱して、眼からの視覚情報に異常が生じ、平衡感覚を混乱させます。

~ 頸性(けいせい)めまい ~

このように、首の疲労や緊張が大きくなっていたり、体調を保つ自律神経の負担が大きくなっていたり、眼に送られる血行が悪化していたりすると、平衡感覚に異常が生じ易くなるので、「後を振り返る」、「頭を下に向ける」、「頭を上げる」などの動作時に、突然、「目の前がクラクラ~」としたり、「頭がフラフラ~」といった状態になります。

これを『頸性(けいせい)めまい』と言います。

また、疲労や緊張などが無くても、眼や耳の平衡感覚は微妙な調整で保たれているので、運動不足や加齢による新陳代謝の低下で、首や肩のコワバリが強まっていたり、首や肩の凝りが酷くなっていたりしていると、何気なく頭の向きを変えた時や、立ち上がろうとした時に、『頸性めまい』が起き易くなります。

【 精神的な緊張からも 】

~ ストレス・不安・心配事などから ~

また、ストレス・不安・心配事なども、精神的な緊張が増すと『頸性めまい』を引き起こします。

耳の奥の三半規管が、耳の中のわずかなリンパ液の流れの変化によって、上下左右の位置情報を得ているので、ストレス・不安・心配事などの影響で、耳の中の血流やリンパの流れが、一時的でも途絶えたり、乱れたりすると、身体のバランスを取る働きが保てなくなるからです

この為、ストレス・不安・心配事などで、耳の奥の微妙なリンパ液の流れに支障が生じると、チョッと首を廻したり、首をひねったり、背中を伸ばしたりした時などに、「身体がフワフワとした感じ」や「気が遠くなる感じ」、といっためまいが起き易くなります。

~ 胸鎖乳突筋のコワバリから ~

特に、耳の下から喉に伸びている『胸鎖乳突筋』と呼ばれる筋肉は、体調を保つ自律神経の働きと密接に関係しているので、疲労やストレスなどで自律神経の交感神経が強まると『胸鎖乳突筋』の緊張が増して、『胸鎖乳突筋』のコワバリが強まります。

この結果、首の血行やリンパ液の流れを悪化させて、『頸性めまい』を引き起こす事があります。

この場合、『胸鎖乳突筋』が喉近くに伸びているので、『胸鎖乳突筋』のコワバリで、「喉の詰まり感」や「喉の締め付け感」、「呼吸が浅くなる」などが起きたり、更に、首の中を通っている自律神経を圧迫して、頭重感、頭痛、目の奥の痛み、そして、めまい、耳鳴りなどを起こしたりします。

~ 繰り返す頸性めまい ~

この為、首の疲労や緊張が長く続いたり、ストレス・不安・心配事などが続いていたりすると、『頸性めまい』が繰り返されます。

首や肩の筋肉の緊張が続く為に、耳の奥の微妙なリンパ液の流れが不安定化し、しかも、肩や首の血行が悪化して神経が刺激されるので、耳の奥のリンパ液の流れが、余計に不安定化する為です。

この為、ずうっとパソコン操作をしていたり、 流れ作業で働いていたり、ストレスや不安で悩まされたりすると、『頸性めまい』を繰り返す事が多くなります。

【 頸性めまいの特徴 】

~ 頸性めまいの判断 ~

『頸性めまい』は、毎日の疲労や緊張、あるいは、ストレスなどが原因になっているので、めまい症状の中で80~90%を占めています。

しかも、首や肩のコワバリや凝りなどが影響しているので、めまい症状と共に、頭重感、頭痛、腕のしびれ、肩甲骨内縁の痛みなどを伴っている事が多くなっています。

この為、めまいが起きたら、「『頸性めまい』なのか…?」を判断するのに、「最近、首や肩が凝っているか?」、「緊張や神経を使う日々が続いているか?」、「睡眠不足が続いているか?」などが、重要な手がかりになります

~ 凝りや違和感が、首の左側に ~

また『頸性めまい』が起きると、「“首の左側”に、凝りや違和感がある」と、感じる人が多くなっています。

この理由として、首の左側に流れ込むリンパ液が多いので、首の凝りや緊張が強まると、“首の左側”のリンパ液の流れが悪化して、凝り感や違和感がする為、と言われます。

また、右側の手(利き手)がフルに使えるように、作業する時に、左側の手で、物を固定したり、動かないように持ち続けたりする事が多いので、左側の肩や首の筋肉に力が入って血流が悪くなり易い事や、あるいは、右側の手(利き手)がフルに使えるように、左側に重心を置くので、左側の肩や首の筋肉に負担が大きくなる事などが、理由として考えられています。

~ 首の凝りや疲労・緊張が続くと ~

『頸性めまい』が起きても、すぐに治まるので、始めのうちは、「心配するほどの事はないだろう…」と思ったり、見過ごしたりします 。

しかし、首の凝りや疲労・緊張が続くと、それによって、何度も『頸性めまい』を繰り返すようになるので、不安になってきたり、毎日の仕事や家事に支障が生じたりします。

更に、『頸性めまい』の原因になっている首凝りや疲労・緊張などの影響から、眼がかすむ、頭重感、頭痛、眠れない、吐き気などが起きたり、これらの不快感によって、イライラしてきたり、物忘れがひどくなったりします。

【 当院の、頸性めまい治療 】

~ ツボ反応の利用 ~

毎日の疲労や緊張で『頸性めまい』が起きても、疲労や緊張が慢性化して自覚されていなかったり、日々の仕事に追われる為に、首のコワバリや凝りの自覚が無かったりします。

この為、当院では、『頸性めまい』の改善の為に、問診と共にツボ反応を利用して、首の凝りや緊張状態を確認しています。

ツボに神経や血管が集まっている事から、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせる働きがあるので、ツボ反応を利用する事で、『頸性めまい』の治療点を探せるからです

~ マッサージ治療とツボ治療 ~

患部確認の後、『頸性めまい』の改善のために、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、筋肉の柔軟性回復と血行の改善を行っています。

これは、ツボに適切な刺激を与えると、その刺激に合わせて痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする働きがある為です。

この為、マッサージ治療にツボ治療を加える事で、抵抗感や違和感が無い状態で、ツボの働きを生かして、コワバッタ筋肉の弾力性や柔軟性の回復や、血液やリンパ液の流れの改善、そして神経を鎮める事ができます。

~ 体調の改善にも ~

更に、当院では、首や肩の緊張や疲労を解消させる為に、背中の筋肉などもツボ反応を利用して、筋肉のコワバリ箇所や血行の悪化箇所のチェックと改善を行っています。

毎日の姿勢、日々の動作、そしてストレスなどで、背中のコワバリが強まっていたり、血行の悪化箇所があったりすると、それによって首の筋肉のコワバリにつながって、『頸性めまい』が起き易くなっているからです。

しかも、東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の症状の改善に効果があるので、体調の改善にも効果があります。

~ 安全で、効果的 ~

首は小さく薄い筋肉で構成され、内部に重要な血管や神経が通っているので、首の筋肉の弾力性や柔軟性を回復させたり、首の血行やリンパの流れを改善させたりするには、国家資格者によるマッサージ治療が、安全で、効果的です。

当院は、国家資格による東洋医療系のマッサージ治療で、首周辺の筋肉の緊張を和らげて血行を改善したり、硬結(シコリ)を和らげたりして、めまいの治療を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する身体の不調や不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

喉(のど)の、こり(首の前のコワバリ、つまり感、息苦しさ)

【(症例)こり・しこり 】

首・肩・背中などが疲労したり緊張したりすると凝りや痛みが生じますが、喉も疲労したり緊張したりすると、「喉が詰まる」、「喉を締めつけられる」、「飲み込みづらい」などの“凝り”や“違和感”が生じる事があります。

これは、喉を左右から挟むように伸びている『胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)』といわれる筋肉が、太く厚みのある筋肉なので、疲労や緊張でコワバルと、喉に圧迫感や、喉の詰まり感がしてくるからです。

喉の不快感を解消させるには、首の筋肉の柔軟性を回復させる事が必要ですが、首の筋肉は薄くて浅い上に、内部に重要な血管や神経が通っているので、首のコワバリ箇所を確認して、注意しながら、安全に無理なく解消させる事が必要です。

【 喉のコワバリと、凝り 】

~ 胸鎖乳突筋 ~

仕事で画面を見続けながら作業をしたり、緊張していたりすると、「喉が圧迫されている感じ」、「喉の奥が狭まった感じ」、「喉に何かがひっかかっている感じ」、「喉が詰まった感じ」などが起きる事があります。

疲労や緊張などで肩や首の筋肉がコワバルと、喉の筋肉も影響を受けてコワバッテくるので、喉(気道)が圧迫されたり、喉の中(気道)が狭められたように感じたりするからです

中でも、耳の下から喉の下の鎖骨まで伸びている『胸鎖乳突筋』は、喉を挟んで太く厚みのある筋肉なので、この筋肉がコワバッテくると、喉元が押さえ付けられたように感じます。

~ 首の動きとサポート ~

胸鎖乳突筋は、首の横の目立つ筋肉で、顔を横に向けると、首の横に浮き出てくる筋肉です。

この筋肉の働きによって、頭を支えながら、顔を左や右に向けたり、頭を前や横に倒したり、あるいは、物を見るために前方に顔を近づけたりする事ができます。

この為、前かがみ姿勢やうつむき姿勢が続いて、胸鎖乳突筋の負担が増してくると、胸鎖乳突筋がコワバッテ、首にツッパリ感が起きたり、喉元にコワバリ感や圧迫感が生じたり、喉に息苦しさを感じたり、するようになります。

~ ストレスの影響を受け易い為に ~

また胸鎖乳突筋は、他の筋肉と違って、不安や心配事などストレスが高まると、緊張してコワバル特徴があるので、「借金で、首が回らない」とか「首が回らないほど仕事が忙しい」と言われるように、首が固まったような状態になります。

この為、緊張で胸鎖乳突筋がコワバルと、首の動きが制限されて動きづらくなったり、喉のコワバリ感から、喉が締めつけられるような感じや喉の詰まり感が起きたり、深呼吸をしようとしても、深く息を吸う事ができなくなったりします。

これ以外にも、心配事や悩み事で精神的に緊張したり、更年期障害や不定愁訴で緊張感や不安感が高まったりすると、喉の圧迫感や喉の詰まり感がしてきたり、喉のコワバリで呼吸が浅くなって、何度も溜息や深呼吸を繰り返すようになったりします。

【 よくあるケース 】

~ デスクワークで ~

喉の違和感を生じる例で、よくあるのが、デスクワークや手作業などをしているうちに、頭を支える首の筋肉が疲労して、喉がコワバッテくるケースです。

首の後ろ側の筋肉が疲労してくると、胸鎖乳突筋も、首の横から頭を支えている為に、胸鎖乳突筋の疲労や緊張が増すので、首凝りやが強まったり、喉のコワバリ感が増したりします。

更に、残業、過度な仕事量、夜勤、責任のある役職などで、不安感、緊張感、ストレスなどが加わると、ますます、胸鎖乳突筋の凝りや違和感が強まって、喉のコワバリ感が大きくなります。

~ 吹奏楽器や発声練習 ~

また胸鎖乳突筋は、呼吸運動に関わっているので、呼吸運動を強く繰り返したり、大きな声を出し続けていたりすると、やはり、喉にコワバリや凝りが起きます。

例えば、吹奏楽器の為に、息を吸ったり吐いたりを繰り返したり、風邪や花粉症で咳を繰り返したり、あるいは、発声練習の為に、喉から声を出すトレーニングを何度も行ったりした場合です。

これらによって、胸鎖乳突筋がコワバルと、喉の違和感や異物感と共に、筋肉の呼吸運動が十分にできなくなってくるので、息切れ感や、「息苦しい」、「深く呼吸ができない」などもしてくる状態になります。

【 体調不調にも 】

~ 頭痛、頭重感、めまい ~

しかも、胸鎖乳突筋がコワバッテくると、①頭痛、②頭重感、③めまい、などが誘発されたり、強まったりします。

首の筋肉の中で、太く厚みのある胸鎖乳突筋がコワバルと、首の凝りが強まってくる上に、首の中に、脳から全身に指令を伝える神経や、脳に栄養を送る太い血管が通っているので、これらの重要な神経や血管を圧迫する為です

始めのうちは、首の違和感や痛みといった状態ですが、胸鎖乳突筋のコワバリが増すと、脳への血行が悪化し、神経が刺激されるので、①頭痛、②頭重感、③めまい といった症状に悩まされます。

~ 胃腸の調子の悪化や、体調の悪化 ~

更に胸鎖乳突筋は、脳神経を通じて、体調を保つ自律神経と深くかかわっているので、胸鎖乳突筋がコワバッテくると自律神経に影響して、「身体の調子が、何となく悪い」といった体調の不調が起きてきます。

例えば、喉元が圧迫された状態が続くと、喉の不快感が胃や腸にも伝わり、「胃腸の調子が悪くなった感じがする」、「胃もたれがする」、「食欲が起きない」、などの不快感に気づかされるようになります。

更に、胃腸の調子が悪くなってくると、自律神経の働きを乱して、「体調がスッキリしない」、「疲れが残る」、「イライラする」、「集中力が続かない」、「気分が落ち込む」、「眠れない」、なども起きてきます。

【 喉のコワバリのチェックと改善 】

~ 喉のコワバリ状態を調べる方法 ~

「喉が詰まった感じ」、「喉が狭くなった」、「喉に何かひっかかっている」、「息苦しい感じ」、「喉が圧迫されている」などを感じた時に、喉のコワバリをチェックする方法が、いくつかあります。

一番簡単なのが、椅子に座って、顔を左右に交互に振り向く方法で、胸鎖乳突筋がコワバッテいると、左右のどちらか側が振り向きづらくなったり、首が動きづらくなったりします。

別のチェック法として、顎の下側や喉に、コワバリ感や痛みを感じる箇所があっても、食事をした時に、喉に違和感が無く、支障無く食べられる場合は、喉の外側の筋肉がコワバッテいる事が考えられます。

~ 胸の筋肉などのチェックも ~

また、喉の筋肉のコワバリがある場合には、首を支えている筋肉がコワバッテいる事が多いので、肩や背中、あるいは胸の筋肉などのチェックも必要になります。

中でも、胸鎖乳突筋が付着している鎖骨には、多くの神経や血管やリンパ管が集まっているので、鎖骨周りの筋肉の確認が大切です。

胸鎖乳突筋のコワバリの影響で、鎖骨の周りの血流やリンパ液の流れが悪くなっていたり、それによって老廃物が排出されづらくなっていたりすると、身体のダルサや疲労感などを引き起こす原因になります。

~ 喉のコワバリや凝りの改善 ~

喉のコワバリのチェックをして、胸鎖乳突筋のコワバリや凝りが軽度ならば、自分でストレッチやマッサージをすれば改善できますが、喉の違和感が毎日続いていたり、強く感じていたりすると、ほぐして解消するのが難しくなります。

首の筋肉は、浅く、薄く、そして内部に、重要な神経や血管が通っているので、これらを強く刺激し過ぎないように、首の筋肉のコワバッテいる箇所を確認して、注意しながら、無理なく安全に解消させていく事が必要になるからです

更に、喉のコワバリは、首や肩・背中などの筋肉のコワバリや凝りとつながっているので、これらをチェックして、コワバリ箇所の柔軟性を回復させる事も必要です。

【 当院の、喉のコワバリと凝り治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

当院は、喉のコワバリや凝りの解消治療を、安心して受けられるように、東洋医療をベースにしたマッサージ治療を行っています

首の筋肉が、浅くて薄い筋肉が多く、そして、喉元には、太い動静脈や、重要な神経が通っているので、安全に注意して、筋肉の柔軟性や血行の回復を行う事が必要になるからです。

また、首の周りには、首や肩の凝りの解消に利用されていた有効なツボがあるので、ツボ治療をマッサージ治療の中に加えて、無理が無く、安心感のある治療を行うようにしています。

~ ツボ利用 ~

喉の凝りの解消に、ツボ治療が適しているのは、首にツボが多く点在している上に、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、首に不調があると、関係する特定のツボにコワバリ感や違和感となって、首に異常が起きている事を知らせてくれるからです。

しかも、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に神経が順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があります。

この為、喉のコワバリや凝りの解消に、ツボを使ったマッサージ治療を行うと、無理無く、短時間に、喉周りの筋肉の弾力性や柔軟性を高められます。

~ マッサージ治療の効果で ~

また、喉のコワバリによる不快感から、「体調がスッキリしない」、「疲れ易い」、「頭痛がする」などの体調不調を伴っている事が多いので、当院では、身体のコワバリや血行悪化の確認を行い、マッサージ治療で身体のケアを行っています。

マッサージ治療が、もともと、①血行やリンパの流れを良くする、②筋肉の弾力性や柔軟性を高める、③神経の興奮を抑制する、などの作用があるので、凝りやコワバリが解消され易くなり、身体の「不快さ」や「ダルサ」などが改善されるからです。

これらにより、胸鎖乳突筋のコワバリが解消すると、身体がリラックスした状態になり、体調改善の効果にもなります。

~ 早期改善と治療期間の短縮化 ~

喉のコワバリは、喉の不快感だけでなく、脳からの重要な神経や血管に影響を与えて、身体にいろいろな不調を引き起こします。

当院は、首周辺や喉の緊張やコワバリ解消に、ツボ刺激を併用したマッサージ治療で、体調や体質に合わせて身体の調子(治る力)を上げて、違和感や不快感の早期改善と、治療期間の短縮を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連するこり・しこりなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

肩甲骨の、位置ズレの、こり

【(症例)こり・しこり 】

デスクワークの疲労内容として、「座りっぱなしによる“筋肉疲労”」、「ジッとしている事による“血行悪化”」、「長時間、頭を働かせ続ける“脳疲労”」などが指摘されていますが、「肩甲骨の“位置ズレによるこり”」が生じると、更に疲労度合いが強まります。

これは、背中の筋肉の多くが肩甲骨に付着している為に、デスクワークをしているうちに、『猫背』になり、左右の肩が前方に出た『巻き肩』になると、肩甲骨が肩方向に引っ張られた状態になるので、このまま肩甲骨周りの筋肉がコワバルと、背中全体の血行が悪化し、筋肉の疲労とダルサが強まったり、呼吸筋が制限されて呼吸が浅くなったりするからです。

この為、毎日のデスクワークで疲労が続いている場合は、背中の筋肉バランスを取り戻す事が必要なので、肩甲骨周りの筋肉のコワバリを和らげて、肩甲骨の位置ズレを戻し、それによって背中の血行改善と、筋肉の柔軟性を回復させる事が重要になります。

【 肩甲骨の位置ズレと、その影響 】

~ 肩甲骨が肩方向に引っ張られ ~

デスクワークで、ずうっと座りっぱなしでパソコン画面を見つめる作業が続いたり、キーボード操作をしていたりすると、首や肩の凝りだけでなく、肩甲骨と背骨の間に、ズキズキとした痛みや、チクチクと刺すような痛みが起きてきます。

これは、パソコン操作をしているうちに、前かがみ姿勢になって、両肩を前方に突き出す『巻き肩』の状態が続くと、肩甲骨が肩方向に引っ張られた状態になるので、肩甲骨と背骨の間の筋肉が延ばされて、張り詰めた緊張と負荷が強まるからです

しかも、肩甲骨には、背中の多くの筋肉が付着している為に、肩甲骨が肩方向にズレタまま、これらの筋肉が凝り固まってしまうと、背中の血行やリンパ液の流れを悪化させ、背中に痛みと不快感を引き起こす事になります。

~ 背中の、むくみから ~

また、背中の血行やリンパ液の流れが悪化して停滞すると、背中の皮下に、血液やリンパ液から老廃物を多く含んだ水分が溜まり、“むくみ”が生じるので、「背中のダルサ」や、「腫れぼったさ」を感じるようになります。

デスクワークを続ける為に、この状態が続いて、“むくみ”が毛細血管を圧迫する状態になると、ますます血液やリンパ液の流れが悪化するので、「背中のダルサ」や「重たい感じ」、あるいは「腫れぼった」が強まったり、いつも背中がスッキリしない感じになったりします。

そして、血液やリンパ液の流れが悪化して、背中の“むくみ”範囲が拡がると、「背中が疲れ易くなって、モッサリとした感じ」や「背中がブヨッと、たるんだ感じ」などがしたり、立った時に、背中の重ダルサを感じて、猫背感が強まったりします。

~ 肩甲骨の裏からのゴリゴリ音 ~

また、長時間デスクワークをしていると、肩や腕を大きく動かしたり、廻したりすると、肩甲骨の裏から、骨がこすれるようなゴリゴリ音がしてくる事があります。

肩甲骨まわりの筋肉を動かす機会が極端に少なくなるので、肩甲骨の裏側の筋肉が、肋骨(あばら骨)に合わせて、洗濯板のように、デコボコ状に凝り固まった状態になるからです。

この為、肩や腕を大きく動かしたり、廻したりすると、その動作に合わせて肩甲骨が動くので、肩甲骨の下のデコボコ状に凝り固まった筋肉が、肋骨と擦れ合って、ゴリゴリ音がする状態になります。

【 見返り美人図 】

~ 移動する肩甲骨 ~

本来ならば、肩甲骨は肋骨の上に乗っかった状態で、胸部の鎖骨の端とつながっているだけなので、肩関節のいろいろな動作に合わせて、上下左右のいろいろな方向に移動できます。

この為、腕をいろいろな方向に動かせるように、肩甲骨が肩関節の下側から、肩関節と腕を支える役割や、あるいは、肩甲骨が身体の動きを邪魔しないようなスムーズな動きができるので、身体を柔らかく、滑らかに、そして、自由に動かす事が可能です。

この動作を上手く描いたのが、江戸時代に書かれた『見返り美人図』で、身体は前を向いたまま、背部の肩甲骨を後ろに引いて、顔だけを振り向く女性を描く事によって、女性らしい動作と、優雅な雰囲気をかもし出しています。

~ 肩甲骨付近の筋肉のコワバリ ~

ところが、年齢的に25歳を過ぎる頃になると、肩甲骨付近の筋肉の老化が始まり、肩甲骨付近の筋肉の柔軟性が失われて、硬くなっていきます。

しかもデスクワークをしていると、身体を動かす機会が少ないので、ますます肩甲骨付近の筋肉の柔軟性が無くなる上に、仕事で緊張したり疲れたりすると、余計に、肩甲骨付近の筋肉がコワバリ易くなります。

この為、三十歳を過ぎて、毎日デスクワークをしている人が、『見返り美人図』のような姿勢をすると、肩甲骨付近の筋肉の柔らかさが無くなっている為に、何気なく振り返る姿勢ができなくなり、無理に身体をひねったような、ぎこちない恰好になってしまいます

~ 身体の痛みや不調の原因に ~

それでも日常生活では、『見返り美人図』のような動作をする必要が無いので、肩甲骨の動きが悪くなっていても、毎日の動作で支障を感じません。

しかし、肩甲骨まわりの筋肉がコワバッテくると、背中の血行が悪化して、「背中の疲れやダルサ」、あるいは、「肩甲骨の内側の凝りの痛み」に悩まされたり、更に、「肩こり」や、「腰の違和感」、「腰痛が起き易い」などが起きてきたりします。

更に、背骨沿いに自律神経が通っているので、肩甲骨の周囲の筋肉のコワバリが強まると、自律神経が圧迫されて、「胸苦しさや圧迫感」、「胃もたれや食欲不振」、「身体の不調感」、などが起きてくる事があります。

【 肩甲骨はがし 】

~ 背中の柔軟性回復 ~

このような肩甲骨周囲の凝りや痛みの解消には、動きの悪くなっている肩甲骨の動きを回復させる事と、更に、それによって、背中の血液やリンパ液の流れを改善し、背中の“むくみ”を無くす事が必要です。

しかし、肩甲骨は背部なので、自分で肩甲骨のコワバリ状態を確かめる事ができない上に、肩甲骨のコワバリ解消の為に、肩甲骨を上下左右に動かそうとしても、肩関節を動かすだけで、なかなか肩甲骨を動かす事ができません。

しかも、背中を構成している筋肉は、互いに関係しながら、何層も重なり合っているので、背中の凝りや痛みを解消させるには、動作や働きで関係し合う筋肉や、重なり合っている筋肉をチェックして、それらの筋肉を含めて、柔軟性の回復や、血液やリンパ液の流れの改善が必要です。

~ 肩甲骨はがし ~

肩甲骨の動きを回復させる為に、専門家によって肩甲骨の動きを回復させて、肩甲骨周りの筋肉の柔軟性を回復してもらう方法(他動運動)があります。

通称、『肩甲骨はがし』と呼ばれます。

『肩甲骨はがし』と聞くと、言葉は強烈ですが、実際は、専門家が肩甲骨周りの筋肉のコワバリやシコリを“確認”して、肩甲骨まわりの筋肉を動かしながら、筋肉のコワバリやシコリを“ほぐす”方法です

~ 肩甲骨はがしによる、改善効果 ~

この『肩甲骨はがし』は、専門家が、肩甲骨周辺の凝り固まった筋肉を、動かしながら“ほぐす”ので、コワバリ解消と共に、血行やリンパ液の流れが大きく改善されます。

血行やリンパ液の流れが改善されると、背中の“むくみ”も解消されるので、腫れぼったい不快感や疲労感が無くなって、背中がスッキリした感じになります。

また、背中の最もコワバリ易い部分が解消されるので、デスクワークで丸まった背中が伸びるようになるだけでなく、浅くなっていた呼吸が回復するので、体調の改善にもなります。

【 当院の、背中の回復治療 】

~ マッサージ治療と、肩甲骨はがし ~

当院では、背中の筋肉の疲労や緊張の回復を行う場合、最初に、背中と腰の筋肉のコワバリをマッサージ治療で解消させてから、『肩甲骨はがし』で背中の筋肉の柔軟性を回復させています。

これは、背中や腰の筋肉のコワバリが強まっていても、マッサージの特徴として、「血行やリンパの流れを良くする」、「筋肉の弾力性や柔軟性を高める」、「それらによって神経の興奮を鎮める」などの作用があるので、最初にマッサージ治療を行うと、無理無く、肩甲骨を動かせる為です

そして、肩方向に吊りあがっていた肩甲骨を、本来の位置に戻るように『肩甲骨はがし』をすると、偏っていた背中の筋肉バランスが回復し、背中のコワバリ感が減少します。

~ ツボの利用 ~

更に、当院では、凝り固まった背中の筋肉をほぐす為に、ツボを利用して、筋肉のコワバリやシコリを解消し、血行やリンパ液の流れを促進させています。

ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調が生じると、痛みや硬さとなって、身体の異常を知らせる反応点になったり、刺激を与える事によって、症状を改善する治療点になったりするからです。

この為、反応が顕在化しているツボを確認して、刺激を与えると、その刺激に順応して、滞っていた肩甲骨周辺の血行やリンパの流れが回復し、筋肉のコワバリが緩んでくるので、奥からジンワリとほぐれてくる感じがすると共に、重ダルサや疲労感が解消されます。

~ 背中のむくみ解消 ~

また、当院では、背中の「ダルサ」や「腫れぼったさ」を感じる、“むくみ”の解消も併せて行っています。

東洋医療をベースにしたマッサージ治療が、筋肉内の血行を改善する効果があるので、皮下や筋肉内に溜まった“むくみ”の解消に適しているからです。

背中の筋肉の弾力性や柔軟性を高めて、血液やリンパ液の流れを良くしていくと、皮下に溜まった水分が吸収されて、“むくみ”が解消されてくるので、背中の“ダルサ”や“重たい感じ”あるいは“腫れぼったさ”が消えて、スッキリとした感じになります。

~ 体調や体質に合わせて ~

肩甲骨周囲の筋肉がコワバッテ、慢性化すると、背中に痛みや不快感が生じるだけでなく、背中の“むくみ”の原因になるので、疲労感やダルサだけでなく、体調の悪化を引き起こします。

当院は、一人一人の体調や体質に合わせて、①東洋医療をベースにしたマッサージ治療、②肩甲骨の位置ズレ解消の為の『肩甲骨はがし』、②ツボ刺激などを行い、体調の回復を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連するこり・しこりなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。