自律神経

片頭痛(偏頭痛)に起きる、肩こり感 と ダルサ

【(症例)痛み・しびれ 】

“肩こり頭痛”と言うと、緊張型頭痛をイメージしますが、頭が「ズキンズキン」と脈を打つように痛む片頭痛も、『自律神経の不安定』が強まった状態になるので、頭痛が起きる前に、肩の凝り感や重ダルサが、かなり強く現れます。

しかも、一般的な肩こりと違って、片頭痛の場合は、頭痛を引き起こす神経を刺激するような、「首や肩が、グッと張ってくる」、「肩の急な凝り感やダルサ」、「後頭部に、凝りが拡がってくる」などの、特徴的な肩こり感やダルサが現れます。

片頭痛の予防や軽減には、頭痛を引き起こす不快な刺激を和らげて、体調を回復させる事が必要なので、肩こり感や重ダルサなどの“前触れサイン”に気付いたら、首や肩のコワバリや血流を改善し、神経の興奮を鎮め、体調を取り戻す事が大切です。

【 片頭痛を起こす原因 】

片頭痛は、女性が男性よりも3倍以上も多く、特に30歳代女性のうち、約20%は片頭痛をもっていると言われています。
片頭痛が起きると、ズキンズキンと脈打つような頭痛発作が繰り返されるうちに、頭の中でガンガンする強い痛みが続く上に、頭を動かすと余計に痛みが強まるので、仕事や家事を続けていられなくなります。
しかも、頭痛が起きるたびに、だんだんと痛みを起こす神経が敏感になってくるので、始めは月に1~2度程度だった片頭痛が、1週間に1度と周期的に繰り返すようになり、仕事や生活に支障をきたすようになります

 

片頭痛が起きるのは、忙しさから解放された時や、仕事が一段落してホッとした時に、頭痛発作が起き易くなると言われています。
よく言われるのが、平日の間、ずっと仕事を頑張り続けた後、休日になって気分が緩んだ時に、いきなり頭が、「ズキンズキンと脈打つように痛み出す」、というケースです。
この事から、血管の収縮や拡張のリズムをコントロールしている自律神経が不安定な状態になると、気持ちが緩んだ時に、ストレスや緊張などで収縮していた脳の血管が“急激に拡張”してしまい、これによって血管の外側の神経を刺激して、頭痛を引き起こすと考えられていました。

 

しかし片頭痛は、寝過ぎや寝不足、天気が崩れる前、気温の寒暖差を強く感じた時、あるいは、女性の場合にはホルモンのバランスが崩れた時なども、しばしば起きます。
この事から、最近では、『自律神経が不安定になっていると、脳の血管を囲んでいる神経が過敏な状態になるので、周りのチョットした刺激や変化でも、痛みの反応が出易くなる』と、考えられています。
自律神経の不安定化によって、脳の血管を囲んでいる神経が過敏状態になるので、脳の血管が拡張した時に脳の血管を囲んでいる神経が強く反応して、痛みが大きく感じられるという考え方です。

【 自律神経の不安定から 】

片頭痛が起きる原因として、今迄の“脳の血管の拡張説”と、最近の“痛みの反応が強まる説”の二通りありますが、どちらにしても、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経の働きが不安定になる事で、片頭痛が起き易くなっています。
これは、自律神経が“五感”や“感情”といったセンサーと連携しながら、身体のバランスを保っているので、自律神経の不安定から乱れが生じると、血管の収縮や拡張のリズムが失われて、脳の血管がイキナリ拡がってしまうからです。
この為、身体を活発に働かせる交感神経と、身体を休める副交感神経のバランスが崩れて、だるい、肩がこる、冷える、疲れ易い、食欲が無い、眠れない、イライラする、などの“体調悪化”に悩まされていると、片頭痛発作が起き易くなります。

 

片頭痛の起きるプロセスが、『自律神経の不安定』と深く結びついているので、片頭痛に悩む人の33%~87%に、片頭痛前に、体調が悪化する『前触れサイン』を感じています
例えば、「何となく頭が重い」、「首や肩がこる」、「肩のダルサ」、「胃や腸が気持ち悪い」、「あくび(眠気)が出る」、「甘い物を食べたくなる」、「イライラする」、などです。
多くの場合、片頭痛の始まる数時間から1~2日前に『前触れサイン』が現れ、だいたい5分から60分続き、その後、いったん元に戻り、その後に頭痛が始まります。

 

この為、この“前触れサイン”が、片頭痛の予防や対策をする上で、大きなヒントになります。
片頭痛が起きる前の“前触れサイン”に気付いたら、不安定になっている自律神経を回復させる為に、身体の疲労箇所やコワバリ箇所を調べて、解消し、それにより、不快な刺激を和らげ、体調を安定させる事です。
これによって、自律神経の不安定さが減少し、体調が回復してくると、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経の働きが正常に戻ってくるので、血管が急激に膨張するリスクを減少させる効果があります。

【 肩こりが前触れサインになる、3つの理由 】

Vector illustration of a cute girl with a headache. The concept of headache, stress, migraine.

片頭痛の“前触れサイン”の中でも、片頭痛患者の75%が、片頭痛が起きる前のシグナルとして、肩こり感や肩のダルサを感じています。
これは、首や肩の筋肉が、重い頭を支えながら動かしているので、『自律神経の不安定』が起きてくると、首や肩の筋肉がコワバッテ、血行が悪くなり、本人の気付かないうちに、肩こり感やダルサが起き易くなるからです。
『自律神経の不安定』が原因になっているので、「首や肩が、グッと張ってくる」、「急に肩こり感がしてくる」、「後頭部に、凝りが拡がってくる」などの、頭痛を引き起こす神経を刺激するような現れ方をします。

 

また、片頭痛の“前触れサイン”として、肩こり感やダルサが起きてくる理由として、首が、脳から続く自律神経の通り道になっている事もあります。
ストレス、睡眠不足、睡眠過多、天候の変化などで、『自律神経の不安定』が増してくると、自律神経の通り道になっている首や肩の血行を悪化させて、肩こり感やダルサが起き易くなるからです。
例えば、「何となく身体の調子が悪い」と感じ、それに伴い、不快感を伴う肩こり感やダルサが起きてくる場合は、『自律神経の不安定』により、片頭痛の“前触れサイン”が生じている可能性が高くなります。

 

更に、片頭痛を発生させる神経で、脳の血管を取り巻いている『三叉(さんさ)神経』が、首の付け根まで伸びています
この為、ストレス、睡眠不足、睡眠過多、天候の変化などで自律神経が不安定化して、首の付け根まで伸びている『三叉神経』が刺激され活性化(興奮)すると、肩こり感やダルサを引き起こします。
そして、三叉神経への刺激が続いたり増したりして、三叉神経が興奮状態になると、『三叉神経が、脳内で一番大きな神経』なので、頭の中を激しく響くような、ズキズキ、ガンガンとする痛みを引き起こしたり、ムカムカしてきたり、嘔吐したり、する状態になっていきます。

【 当院の、片頭痛の予防治療 】

片頭痛の予防や対策として、いろいろなケアの方法がありますが、その中でも『頭痛体操』は、首や肩のコワバリを緩め、過敏になっている神経を和らげる作用があるので、頭痛の予防や軽減に広く勧められています。
しかし、『頭痛体操』は、頭と首を支える筋肉のコワバリと血行悪化を解消して、過敏になっている神経過敏を鎮める事が目的なので、効果が現れる為には、首や肩の過敏になっている“圧痛点(凝り)”をチェックして確認する事と、その圧痛点をうまく和らげて、解消する事が必要です。
当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療とツボ治療で、片頭痛の引き金となっている圧痛点(こり)をツボ反応で確認し、それらを解消させ、それと共に体調の改善を行って、片頭痛の予防や対策を行っています

 

これは、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。
この為、片頭痛の場合にも、コワバッタ筋肉内の血流を回復させたり、痛みや違和感を減少させたりして、体調の回復に効果があります。
特に、片頭痛の“前触れサイン”として、肩こり感や肩のダルサなどで、「何となく頭痛が起きるのでは?」と思った段階で、“首の付け根”に起きた肩こり症状や肩のダルサを解消させて、過敏になっている神経を抑え、心地良い刺激を与えると、片頭痛の予防につながります。

 

更に、マッサージ治療で、血行やリンパの流れを改善し、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させると、敏感になっている神経が安定してくるので、自律神経にかかる負荷を減少させる効果があります。
身体の回復力が追いつかずに、疲れや痛みとなって現れていたのを、血行やリンパの流れを改善し、筋肉の弾力性や柔軟性を高めると、神経の異常な興奮を鎮め、身体の回復力を取り戻してくるからです。
また、東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、昔から、崩れかかった身体のバランスを整えてきた手技療法なので、安全で、無理のない治療法になので、安心して受けられます。

 

片頭痛の予防対策には、心身の疲労や緊張を解消させて、滞っている血流を回復させ、自律神経の負荷を減らす事が必要なので、昔から身体の回復力を取り戻し、体調の改善を行っている東洋医療をベースにしたマッサージ治療が勧められます。
当院は、片頭痛の予防や対策として、ツボの特徴を利用して、過敏になっている“圧痛点”を解消して、頭を支えている首や肩の筋肉の柔軟性と血行を回復させ、首や肩の不快感や痛みを和らげています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

疲労回復と、睡眠の為のコンディション作り

【(症例)疲労や だるさ 】

仕事の疲れや心配事などが続いて、「身体がダルイ」、「疲労が解消しない」、「何もする気が起きない」などが起きると、仕事に身が入らなくなってくるだけでなく、うっかりミスが起き易くなったり、勘違いも多くなったりします。

これは、心身の負担が増して、体調を保っている自律神経がオーバーワーク状態になってくると、「もう、これ以上の活動は無理、休みたい!」というサインが、無意識のうちに身体から現れてくるからです。

オーバーワークになった自律神経を回復させるには、『質の良い睡眠』をとる事が欠かせないので、「神経の高ぶりを鎮めてスムーズに眠りに入れる」、「グッスリ眠れる」、「寝起きがスッキリ」などができるように、“眠る為のコンディション作り”が大切です。

【 自律神経のオーバーワーク 】

疲労する事は誰にでもあって、ほとんどが、翌日になると元気な状態に回復するので、疲労を感じても、「いつの間にか自然に消えていくもの」と思いがちです。
しかし、疲労は身体の機能が保てなくなった状態なので、疲労がずうっと続いたり、蓄積されたりすると、それによって身体の中に疲労物質や老廃物が溜まり、身体の回復力を低下させるので、心と身体に様々な症状が現れるようになります
このような状態になるのを予防し、「これ以上の疲労は身体に危険だ。身体の機能が保てなくなる!」という事を気付かせる為に、脳から「飽きる」、「眠くなる」、「疲れる」、といった疲労サインが自然と現れ、「思考力の低下」、「注意力の散漫」、「反応が遅くなる」、「動作が緩慢になる」、「行動力の低下」などが起き、自然と身体が休むようになっていきます。

 

しかし、これらの疲労サインが現れても、身体の負担状態や、それに伴う回復力の低下を、きちんと判断する事が難しかったり、思いつかなかったりします。
この結果、疲労感を軽く考えたり、無視したりして、今やっている事を優先させて、休まずに働き続ける事が多くあります。
しかも、「いつも、仕事を生きがいと考えている」、「目標達成が求められている」、「仕事の締め切りに追われている」などがある場合は、ますます疲労を無視しがちになります。

 

これによって、心身の安定を保っている自律神経の働きに負荷がかかり続けて、オーバーワークになると、身体の正常な働きが保てなくなります。
この結果、身体からの疲労サインだけでなく、「頭がずんと重くなる」、「目がショボショボする」、「肩がこる」、「血圧の不安定」、「頭がのぼせる」、「やる気が出ない」、「身体がだるい」、「内臓の不調」、といった身体の不調が起きます。
そして、この身体の不調から、「疲労感やダルサで、人と会話や食事をするのも面倒」、「疲れているのに、寝付けない」、「いくら寝ても寝足りない」、「頭痛や微熱、不眠が一週間以上続いている」、といった病的な症状も起きる事があります。

【 疲労感の増大 】

疲労を感じ始めると、最初のうちは、“肉体的な疲労”と“精神的な疲労”のうち、どちらか片方を強く感じます。
例えば、“肉体的な疲労”を感じる場合、筋肉を動かすエネルギーが不足したり、筋肉に疲労物質が溜まったりしている事が原因になっているので、筋肉のダルサや筋肉の張りとなって、「疼くような痛み」や、「動かしにくい」、などが起きます。
あるいは、身体を動かさなくても、デスクワークのように同じ姿勢を続けたり、姿勢が悪かったりしていると、一部の筋肉に緊張を続ける事になるので、やはり、「疼くような痛み」や「動かしにくい」などの“肉体的な疲労”を感じるようになります。

 

反対に、ダルサや倦怠感などの“精神的な疲労”を、最初に感じる事もあります。
例えば、パソコンやスマホなどを使って、多くの情報を一気に判断したり、一つ一つの問題に対して速い判断が求めたりしていると、一部の脳を酷使する状態になるので、「ダルサ感」や「倦怠感」などが強く起きるようになります。
また、思考のオーバーワークだけでなく、仕事や人間関係などで、気分的に気が進まなくて、内心「やりたくない!」と思っていたり、苦手意識があったりすると、やはり、脳の処理能力にゆとりが無くなってくるので、“精神的な疲労”を引き起こします。

 

このように、始めは“肉体的な疲労”と“精神的な疲労”のうち、どちらか一方を感じますが、疲労状態が続くと、次第に“肉体的な疲労”と“精神的な疲労”の両方を感じてくるので、だんだんと疲労が増してくように感じます
体調を保っている自律神経は、心と身体の状態を活発にする交感神経と、心と身体を休ませる副交感神経が、うまくバランスを取りながら働いているので、仕事や心配事などで交感神経が強まると、副交感神経が弱まって、“肉体的な疲労”と“精神的な疲労”の両方の疲労が起きてくるからです。
この為、最初は“肉体的疲労”から、「身体のダルサ」、「筋肉の張り」、「頭痛」、「肩こり」、「腰の痛み」などを感じる程度だったものが、次第に“精神的疲労”の、「イライラ」、「憂うつ」、「怒りっぽくなる」、などが起きたり、反対に“精神的疲労”が強まると、次第に“肉体的疲労”も起きたりして、時間と共に、疲労が強まってくるように感じます。

【 運動でリフレッシュ? 】

この為、身体を休めているだけでは、心拍や血圧が低下したままの状態が続き、身体の中の疲労物質や老廃物の排出が進まないので、身体に溜まった疲労や不快感を、「運動をする事で、リフレッシュさせよう!」と、“逆張り”の疲労解消法をする人がいます。
「運動をする事で、コワバッタ身体の柔軟性を回復させて、血行を促進し、しかも、これによってストレス発散にもなる」、という発想です。
確かに、運動をすると、血行が盛んになる上に、脳から快感や興奮を与える物質(エンドルフィン)が放出されるので、疲労がとれたような気になります。

 

しかし、血行が盛んになる事や、脳から快感や興奮を与える物質が放出されるのは、運動をした時や、運動直後の、一時的な現象です。
疲労が溜まって、身体を休める力が弱まっているところに、更に頑張って運動をしてしまうと、体調を整える自律神経が、ますますオーバーワークになるので、余計に疲労が増したり、運動による筋肉の痛みが起きたりするからです。
また、自律神経のオーバーワークによって、肩こり、腰の痛み、身体のダルサ、などが強まったり、『交感神経』の働きが夜まで続いて、睡眠の質を低下させるので、疲れが十分解消できなくなったりします。

 

身体に疲労を感じてくるのは、体調を保っている自律神経が限界近くになって、「もうこれ以上、酷使させないでくれ」というサインです。
また、長時間のデスクワークで、身体の同じ筋肉に負荷がかかり続けたり、同じような思考作業をずうっと続けたりすると、気付かないうちに、体調を保つ自律神経が酷使された状態になります。
この為、「運動をする事で、リフレッシュさせよう!」という場合には、息が少し上がるくらいの軽めの運動を、毎週のルーティンとして繰り返して、仕事で滞りがちの血行を促進させる事が大切です

【 当院の、睡眠のコンディション作り 】

疲労は、心と身体の状態を活発にする交感神経が一方的に強まった状態なので、低下している副交感神経の働きを回復させて、『質の良い睡眠』が取れるようにする事が必要です。
しかし、疲労が続くと、心身を活発化させる『交感神経』が高ぶって、「寝ようとしても、なんかなか寝付けない」とか、「熟睡できずに眠りが浅い」、「寝ても疲れがとれない」といった状態になります。
また、中高年になったり、体調の不調があったりすると、新陳代謝が遅くなってきたりするので、睡眠をとったつもりでも、疲労が解消できずに残ってしまう事があります。

 

この為、中高年以降になって、忙しい人ほど、副交感神経の働きを回復させて、睡眠の質を高められるように、“眠る為のコンディション作り”が大切です
このような“眠る為のコンディション作り”に、当院は、ツボ治療を併用したマッサージ治療を行っています。
これは、ツボが、身体の異常を知らせる反応点であり、症状を改善する治療点でもあるので、ツボを利用した治療を行う事によって、身体の不快感を減少させ、脳と身体が休める状態ができ、「寝つき易い」、「ぐっすり眠れる」、「寝起きがスッキリ」、などの睡眠改善に効果があるからです。

 

例えば、体調を保つ自律神経の不調から、身体に硬くなっている箇所や、違和感のある箇所があると、神経を過敏にさせ、入眠しづらくなるので、ツボ反応で身体の状態を把握しながら、硬くなった筋肉の緊張を解消し、血液・リンパの循環改善を行うと、眠り易くなります。
また、身体の循環が悪くなっていると、疲労感が増し、ダルサ、頭重感、イライラ感、なども生じ、スムーズな入眠や熟睡を妨げるので、ツボ治療を併用したマッサージ治療で、身体の循環を促し、不要な老廃物を排出させると、心身がリラックし、睡眠の質を上げる事が期待できます。
特に、疲労が身体に溜まって、「起きにくい」、「作業能率が低下する」、「寝ても疲れが取れない」、「身体のダルサが続く」などの場合は、ツボ反応を利用したマッサージ治療で、“眠る為のコンディション作り”をしておく事が大切です。

 

東洋医療は、もともと、「病気になる前に、身体を整えて、健康状態に戻す(『未病治』)」を得意としているので、本人の気付かない疲労の解消や、体調の維持にも適しています。
当院は、心身の疲労解消に、東洋医学をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、短時間に、そして患者の負担が少ないようにしています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する疲労やだるさなどの症状のご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

仕事の効率化と、健康管理(オフィスマッサージ)

【(症例)身体の硬さや、健康管理 】

最近、厚生労働省からのメンタルヘルスケアの推進もあって、従業員の体調維持や、社員のモチベーション向上、仕事の効率化などを目的に、“社内マッサージ(オフィスマッサージ)”を取り入れる企業が増えてきました。

仕事の疲労や緊張が続くと、体調を悪化させるだけでなく、仕事の効率が落ちたり集中力が無くなったりして、ミスや長時間労働などの『負のスパイラル』に陥ってしまうので、疲れを感じたら早いうちに、心身を回復させる事が重要視されるようになったからです。

特に、仕事をしていると、「肩がガチガチに凝る」、「頭痛に悩まされる」、「いつも腰に痛みを感じる」、「寝ても疲れがとれない」などが起き易くなっているので、このような体調改善に、昔から、慢性化した疲労や緊張などの症状改善を行っている“東洋医療をベースにしたマッサージ治療”が、改めて注目されています。

【 自律神経の疲れ 】

20代を過ぎて、30代ぐらいになると、空調の効いた部屋の中で、筋力をあまり使わないデスクワークをしていても、今まであまり感じなかった疲労やダルサを感じたり、それに伴う不快感や痛みが起きたりします。
中でも、肩こりが一番多く、他にも、前傾姿勢による背中の痛みや、首から肩甲骨にかけての張り感、絶えず気になる腰の痛み、などが多くなっています。
これは、この年代になると、年齢による身体の新陳代謝の低下や、身体の運動機能が弱ってくるだけでなく、仕事へのイライラや欲求不満、社内評価への意識、人間関係のストレスなどによって、体調を維持している自律神経に、多くの負担がかかり続けてしまうからです

 

特に、PCを使った仕事をしていると、いろいろな事を思い浮かべて考えるよりも、同じ思考パターンで、繰り返し、考えたり判断したりする事が圧倒的に多くなります。
これによって、脳の特定の神経回路を、連続して使い続ける為に脳がオーバーヒートして、自律神経の中で緊張を高める“交感神経”の働きが強まり、反対に、心身を休める為に働く“副交感神経”が働かなくなります。
この結果、呼吸・血液循環・体温調節・消化・排泄・生殖・免疫などを無意識のうちに調節して、身体の状態を安定させている自律神経がオーバーワークになると、“疲労サイン”として、「疲れる」、「飽きる」、「眠くなる」などが現れます。

 

言い換えれば、「疲れる」、「飽きる」、「眠くなる」などが現れるのは、脳から自律神経を休ませる為に、「もうこれ以上は、体調を保つ事がムリ、休息が必要!」という、ギブアップのサインです。
以前は、疲労の原因として、「身体の新陳代謝の低下や、身体の運動機能が弱ってくる事などから、老廃物や疲労物質が身体に溜まった為」と言われましたが、最近では、「身体を一定に保っている自律神経がオーバーワークになって、機能が果たせなくなった為」とされています。
しかも、自律神経がオーバーワークになって、心身が張り詰めた状態になり、心身を休める働きが極度に低下すると、身体を休めるだけでは、酷使された自律神経の疲労が解消できなくなるので、仕事を始めると、すぐに心身の疲労や緊張がぶり返すようになります。

【 モチベーションの低下だけでなく、周りに影響も 】

また、自律神経の体調を保つ機能が保てなくなってくると、体調の悪化も起きてきます
例えば、「頭が重い」、「首や肩が凝る」、「腰が痛む」、「身体のダルサ」、「身体に冷えを感じる」などです。
これによって、精神的な安定が失われ、神経が高ぶってくると、「イライラ」してきたり、逆に「憂鬱や不安な気持」になったりして、『不定愁訴』が起き易くなります

 

こうした心身の不調が続いたり、あるいは、強まったりすると、仕事のモチベーションの維持が困難になります。
会社でやるべき仕事を分かっていても、あるいは、「何とか、仕事をやりこなそう!」と思っていても、「気が滅入って、何もしたくない」とか、「意欲が起きない」などが起きてくるからです。
しかも、「気が向かなくても、ヤラなければいけない!」と思っていると、この負担感から、心に更に大きなエネルギーの負担を感じて、かえって、意欲の障害になる事があります。

 

また、精神的に「イライラ」したり、「憂鬱や不安な気持」になっていたりすると、その態度や言葉から、周囲の人も、精神的に不安定になっているのを感じます。
この結果、周りの人に影響を与えて、仕事で話したい事があっても、重要な事を言い出しづらくなったり、後回しにしたりして、仕事に影響が出てしまいます。
更に、「近寄りたくない」と思って、職場の雰囲気が悪くなったり、重苦しいムードになったりしてしまう事もあります。

【 自律神経の働きを保つ対策と、東洋医療 】

このような心身の疲労や、自律神経がオーバーワークになる前の予防や解消の為に、体調を保って、積極的に仕事が取り組めるように、心身のケアの工夫が考えられるようになりました。
この中で、重要視されたのが、自律神経の働きがオーバーワークになる“前”に、身体の中の不要になった老廃物を排除させ、代わりに、新しい酸素や栄養を全身に送り込むようにして、神経の興奮を抑制する事です。
そして、もう一つが、心身がホッとするような“リラックス感”を取り戻して、体調を保てるようにする事です。

この事に注目して、従業員の心身の負担を少しでも軽減し、従業員が健康的で効率的に働けるようにする為に、“社内マッサージ”を取り入れる会社が増えてきました。
『オフィスマッサージ』と呼ばれ、空いている会議室などにベッドやタオルなどの備品を用意して、希望する社員にマッサージを行い、体調管理や健康指導のサポートを行う仕組みです。
これには、平成27年12月から、メンタルヘルスの対策や過重労働対策の為に、従業員50名以上の会社に、1年に1回、従業員のストレスチェックが義務付けられた事が、大きく影響しています。

 

このような社員の体調管理や健康指導のサポートに、東洋医療をベースとしたマッサージ治療が、「病気にはまだなっていないけれども、何となく身体の調子が悪い」といった状態を『未病』と呼んで、手技で体調を整えて健康状態に戻す『未病治』を専門にしてきたので、改めて注目されるようになってきました
東洋医療をベースとしたマッサージ治療によって、身体の柔軟性を回復させて、身体の血行が維持されるようにすると、神経の興奮を鎮める働きもあるので、身体の疲労や緊張を緩和させる回復効果が働き、そして、脳の血流も改善されてくるので、脳の疲労感や緊張感を緩和させる効果があるからです。
また、脳の疲労感や緊張感を緩和させて、リラックス効果が得られると、リフレッシュ効果になるので、仕事の効率UPだけでなく、職場の雰囲気向上にもなります。

【 社内マッサージ(オフィスマッサージ)】

身体の自然回復が追いつかなくなると、身体に疲れや痛みとなって現れてくるので、身体や心が張り詰めた状態になる前に、疲労が気になった段階で、早めに、身体の“血行回復”と“過度の緊張過少”を行うと、疲労の解消効果が大きくなります。
特に、ストレスやイライラ感は、溜まったエネルギーを放出しようとする感情なので、マッサージによって身体や脳の血流が促進されると、脳の疲労感や緊張感を緩和させる効果から、ストレスやイライラ感の解消に有効な対策になります。
この為、15分程度のオフィス内のマッサージでも、タイムリーに筋肉の張りやコリを解消すると、心身がリラックスした感じになるので、“社内マッサージ(オフィスマッサージ)”があると、日頃忙しくて、なかなか心身のケアができない社員の方にとって、有益な福利厚生になります

 

これらの体調の改善や、体調悪化の予防の為に、東洋医療をベースとしたマッサージ治療では、ツボ治療を加える事もあります。
ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。
このツボの特徴から、例えば、「何となく身体の調子が悪い」と感じている、身体のコワバリ箇所や血行の悪化箇所を、ツボ反応で調べて、本人が気付きにくい不調箇所の改善を行い、体調の回復を行っています。

 

このような『オフィスマッサージ』によって、
1、質の高い休養(マッサージ)の機会を設ける事によって、仕事のメリハリをつけ、生産性や作業効率のUP。
2、マッサージを受ける時間を設定する事で、社員の時間管理意識を高め、モチベーションの向上が図れる。
その他、福利厚生制度としての満足度の向上や、会社のブランド力のUP、離職率の低下などの効果にもなっています。

 

身体や心が張り詰めた状態になって、自律神経がオーバーワークになると、どんなに高いモチベーションがあっても、どれほど高いビジネススキルがあっても、それらの能力が発揮できなくなります。
当院では、国家資格『あん摩・マッサージ・指圧師』による、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、患者の症状に合わせた治療を行い、心身の健康サポートを行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する身体の硬さや健康管理などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。