ふくらはぎ

中高年の、こむら返り(ふくらはぎの痙攣)

【(症例)身体の不調や、不快感 】

若い頃、こむら返りが起きたのは、サッカーやテニスなどで脚を激しく動かした日ぐらいだったのが、中高年になると、チョッとした動作や、あるいは、特に思い当たるような事が無くても、いきなり、こむら返りが起きるようになります。

例えば、「信号の変わりかけた交差点で駆け出した瞬間」とか、「ジョギングや散歩などをしている最中」などに加えて、「何気なく、脚を組もうとした時」、「寝ている時」、「脚や腰に、疲れや冷えを感じている時」などもあります。

これは、中高年になると、脚の筋肉の“縮み過ぎを防ぐセンサーの感知がニブク”なって、ふくらはぎが異常に収縮して痙攣を引き越こしてしまうので、繰り返す場合には、身体のコワバリ箇所や血行の悪化箇所をチェックして、これらを回復させ、センサーの感知を保つようにする事が大切です。

【 中高年の、こむら返り 】

~ センサーがニブク ~

こむら返りは、中高年になると、チョッとした動作がキッカケになって、よく起きるようになります。

これは、筋肉が傷まないように、筋肉の伸び過ぎを防ぐセンサー(筋紡錘)と、縮み過ぎを防ぐセンサー(腱紡錘)が備わっていますが、加齢や運動不足などで、脚の筋肉の“縮み過ぎを防ぐセンサーの感知がニブク”なってくるので、身体を動かした時にセンサーが正常に働かなくなって、ふくらはぎの筋肉が異常に収縮し、引きつってしまうからです

この為、脚の筋肉の“縮み過ぎを防ぐセンサーの感知がニブク”なると、信号で駆け出した瞬間に、突然、こむら返りが起きたり、あるいは、ジョギングやハイキングで脚が疲れてくると、ふくらはぎが引きつったり、更に、「脚を組もうとした時」に、いきなり、ふくらはぎの筋肉が異常収縮したりします。

~ 血行の悪化 ~

脚の筋肉の“縮み過ぎを防ぐセンサーの感知がニブク”なる原因は、いろいろありますが、最も大きな原因と言えるのが、“筋肉と神経の働きを調整”しているビタミンとミネラルの不足です。

特に、ミネラルは血中に含まれているので、加齢や運動不足などで“血行が悪く”なると、ミネラルの供給が追い付かなくなって、筋肉の縮み過ぎを防ぐセンサーの誤作動につながってしまいます。

この為、血行が悪くなっていると、動作をした時に、突然、こむら返りが起きたり、あるいは、疲労を感じてくると、ふくらはぎが引きつったり、更に、普段と違う動作や、寝返りをしただけでも、ふくらはぎの筋肉が異常収縮したりします。

~ 運動神経がニブクなると ~

また、加齢や運動不足などで、下半身の運動をコントロールしている『運動神経がニブク』なると、運動神経のリアルタイムなフィードバックができなくなるので、脚の筋肉の縮み過ぎを防ぐセンサーが正常に働かなくなります。

この結果、脚の筋肉の動きを瞬間的に調整しているセンサーの働きが失われたり、誤作動が起きたり、脚の動きに合わせられなくなったりして、こむら返りを起こすようになります。

更に、下半身の『運動神経がニブク』なると、脚や腰がスムーズに動かなくなるので、これによって、脚に『神経の異常な興奮』を起こし、こむら返りを引き起こす事もあります。

【 体調の不調から 】

~ 腰の疲れやダルサ ~

また、中高年になって、腰に「疲れ」や「ダルサ」を感じていたり、身体に不調が生じていたりすると、これも、こむら返りを引き起こす原因になります。

これらの体調悪化によって、脚の筋肉の働きの低下や血行の悪化が強まるので、ミネラルの供給が追い付かなくなったり、『運動神経がニブク』なったりして、筋肉の縮み過ぎを防ぐセンサーが正常に働かなくなるからです

しかも、脚の筋肉の働きの低下や血行の悪化が起きると、お尻の下⇒太ももの後ろ⇒ふくらはぎに延びている『坐骨神経』が刺激されて、敏感になるので、何かの動作をした時に『坐骨神経』が過度に反応し、こむら返りを引き起こす事もあります。

~ 坐骨神経と自律神経 ~

また、『坐骨神経』は、体調を保つ自律神経と密接な関係があるので、「だるい」、「肩がこる」、「冷える」、「疲れやすい」、「食欲がない」、「眠れない」、「イライラする」などで、身体の調子の悪化を感じていると、『坐骨神経』を刺激して、こむら返りが起き易くなります。

身体の調子の悪化を感じていると、全身の血行が悪くなったり、身体がコワバッタリ、ストレスとなったりするので、『坐骨神経』が圧迫されたり、血流の悪化で『坐骨神経』が刺激されたりするからです。

この結果、腰椎ヘルニアや脊椎の変形、脊柱管狭窄症、腰椎の捻挫などでが原因になって、こむら返りが起き易くなるように、身体の調子の悪化を感じていると『坐骨神経』が刺激されて、こむら返りが起き易くなります。

~ 夜間の、こむら返り ~

また、夜になっても、腰の「疲れ」や「ダルサ」が解消されずに残っていると、仰向けになって、脚元に布団をかけて寝ていると、こむら返りが起きる確率が高くなります。

眠っていると、脚の神経をコントロールする働きが低下するので、何かのキッカケで脚の神経が過剰に反応してしまう事と、更に、脚元に布団をかけて寝ていると、上から加わる布団の重みで足先が伸ばされて、後ろ側のふくらはぎの筋肉が収縮し、こむら返りを起こす直前の状態になるからです。

このような時に、寝返りや夢で身体が動いて、足先を上から押される感じがすると、敏感になっている『坐骨神経』が強く刺激されて、突然『筋肉の異常収縮』が起き、夜間の、こむら返りが起きます。

【 こむら返りの対策 】

~ ふくらはぎだけでなく ~

この為、こむら返りの対策には、ふくらはぎの筋肉だけでなく、脚・腰の柔軟性の回復と血行悪化を改善して、敏感になっている神経を鎮める事が必要です

特に中高年になると、座っている時間が多くなって、運動量が少なくなるので、気付かないうちに、お尻や腰の筋肉がコワバッテ、『坐骨神経』を圧迫刺激し、こむら返りが起き易くなります。

この為、中高年になって、こむら返りの対策として、セルフストレッチをする場合には、ふくらはぎの筋肉のストレッチに加えて、お尻と腰の筋肉を引き伸ばして、血行を改善させる事が大切です。

~ 姿勢の悪化 ~

また、姿勢の悪化が続いて、身体の柔軟性が失われると、こむら返りを繰り返したり、痛みが酷くなったりします。

これらによって身体の血行が悪くなると、身体内部の疲労物質が排出されづらくなる為に、身体の神経が刺激されて敏感になる上に、神経の痛みを調節する働きが弱まるからです。

この為、中高年になって姿勢の悪化が続いて、身体の柔軟性が失われている場合には、身体のコワバッテいる箇所を確認して、これらを解消し、血行を回復させる事が大切です。

~ ストレスや心配事 ~

また、こむら返りを起こす坐骨神経と、自律神経は密接な関係があるので、体調の改善も必要です。

例えば、「だるい」、「肩がこる」、「冷える」、「疲れやすい」、「食欲がない」、「眠れない」、「イライラする」、「元気が出ない」などを感じている場合は、患部の箇所や程度が、人によって違うので、身体の不調箇所のチェックが重要です。

そして、体調や症状に合わせて、身体の不調箇所の筋肉のコワバリを解消し、血行の改善を行い、身体の調子(治る力)を上げていく事が必要です。

【 当院の、こむら返りの治療 】

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

中高年なると、加齢や運動不足などで、脚の筋肉の“縮み過ぎを防ぐ働きの衰え”が起きるので、こむら返りを繰り返す場合は、身体の疲労箇所や不調箇所を改善し、脚の筋肉の異常収縮が起こらないようにする事が大切です。

しかし、病院やクリニックに行っても、中高年のこむら返りは、治療の対象になりにくい事から、多くの場合、筋肉の緊張を和らげる漢方薬や湿布薬の処方と、日常生活の注意をするぐらいになります。

東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、昔から、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みの解消を行ってきたので、当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、こむら返りの改善を行っています

~ ツボ治療 ~

ツボ治療を利用しているのは、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれる働きがあるからです。

しかも、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があります。

これらの効果から、例えば、腰痛に関係するツボを利用して刺激を与えると、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、腰から脚にかけて、ズーンと重く押されているような感覚や、軽くジーンと響くように感じを伴いながら、腰や脚の筋肉のコワバリを解消させたり、血行を促進させたりします。

~ 腰から足の血行改善や柔軟性回復 ~

また、当院では、脚の神経の異常な反応が起きないように、身体に現れたツボを確認し、腰から足にかけての、血行の改善や筋肉の柔軟性を回復させる治療を行っています。

中高年以降になると、姿勢の悪化や体形の変化で、腰や骨盤に変形が起きて神経のセンサーが敏感になり、痛みや不快感などの異常が起き易くなっているからです。

この為、腰や脚に「疲れ」や「ダルサ」を感じている場合は、体調管理の為にも、下半身の筋肉の疲労や緊張を解消させて、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させ、血行を改善しておく事が大切です。

~ 体調に合わせて ~

中高年に起きるこむら返りは、『身体の不調』が大きく影響しているので、こむら返りの予防には、ふくらはぎのストレッチをするだけでなく、体調に合わせて身体の柔軟性や血行を改善し、体調を回復させる事が必要です。

当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、患者の体調に合わせて、血流の改善や硬直した筋肉の回復を図り、体調を整え、こむら返りの予防を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する身体の不調や不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

脚(足)が、むくむ (セルフケアでは困難な方に)

【(症例)身体の不調や、不快感 】

座り仕事や立ち仕事などが続いて脚の血液の流れが悪くなり、脚に“むくみ”が生じて腫れぼったくなると、脚に「重ダルイ感じ」や「ムズムズ感」もするようになり、腰も、重ダルサが強まって動きづらくなります。

これは、脚の血行悪化だけでなく、腰の血行も悪くなるので、脚と腰の血管内の血液量が増して、周囲の神経を圧迫したり、血管からにじみ出たリンパ液の中の老廃物や疲労物質が神経を刺激したりするからです。

これらの不快症状が続く場合は、悪化している脚と腰の血流を促し、皮下に溜まったリンパ液を排出させる事が必要なので、マッサージ治療とツボ治療を使って、脚と腰の筋肉の働きを回復させて『筋肉ポンプ』の働きを取り戻すようにすると、血液とリンパ液の流れの改善や、敏感になっている神経を和らげるのに効果があります。

【 脚のむくみと、不快感や腰痛 】

~ 脚太り ~

脚は身体の下側に位置しているので、起きていると、重力の影響で全血液量の70%が下半身に集まる上に、脚が心臓から離れている為に、座り仕事や立ち仕事などで筋肉の活動が少なくなると、脚の血液の流れが低下します。

そして脚の血行低下で、血管内の血液量が増して血圧が高まると、血管から血液の水分がにじみ出て、脚の皮膚や皮下に溜まり“むくみ”が生じ、脚が太った状態になり、特に、足首のくびれがハッキリしなくなると“脚太り”が目立つようになります。

このような状態になると、脚がパンパンに張ったように感じられますが、実際は、皮膚の下に溜まった水分で皮膚の張りや弾力が無くなり、たるんだ状態で膨れているので、「靴下を脱いだ後の跡が、いつまでも残る」とか、「指で脚を押すと、凹みが消えにくくなる」などが起きます。

~ 脚の不快感・違和感 ~

更に、脚の皮膚や皮下に溜まった水分が、皮膚や皮下の神経を圧迫するので、「腫れぼったさ」や「重ダルイ感じ」がしてくる上に、脚の皮膚や皮下に溜まった水分の中に、多くの老廃物や疲労物質が含まれているので、神経を刺激します。

この結果、老廃物や疲労物質によって神経が刺激されると、「引っ掻きたくなるような不快な感覚」や「ムズムズとした感じ」がしてきたり、これらが合わさって「ウズウズした痛み」も起きたりします。

しかも、夜、寝ている間は、脚の筋肉の活動が少なくなって、血液やリンパ液などの流れが低下するので、寝ている間に脚のむくみが解消されないと、翌朝も、脚の重ダルサ、ダルサ、かゆみなどが続いて、一日中、脚の不快な違和感に悩まされる事になります。

~ 腰の不快感や鈍痛も ~

また、脚のむくみやダルサが続くと、腰も「ダルサ」や「痛み」などの、不快感や鈍痛が起きます

下半身を「脚腰」と言うように、脚腰が一体となって働いているので、脚に老廃物や疲労物質が溜まると、腰の神経に影響して刺激するからです。

また、脚のむくみやダルサによって、いつもと違った脚の動かし方や、体重のかけ方をしていると、脚腰が一体となって働いている為に、股関節の動きに左右差が生じたり、骨盤に片寄った負荷がかかったりして、腰に不快感や鈍痛を引き起こします。

【 ストレスによる、むくみ 】

~ ストレスによる影響 ~

Women who feel anxiety and stress

更に、あまり気付きませんが、脚がむくむ原因として、ストレスによる影響があります。

ストレスを感じると、身体の緊張状態を維持する為に、ストレスホルモン(コルチゾール)が多く分泌されて、血管からリンパ管への水分の移動を制限して、血管内の血圧と脈拍を上昇させますが、これにより、血管からにじみ出る水分が多くなって“むくみ”が生じるからです

この為、「仕事に追われて緊張が続いた」、「上司との人間関係で悩んでいる」、「精密な作業を行っていた」などで、イライラやストレス感が強まると、身体にむくみが現れて、「目の下あたりが腫れぼったくなった」、あるいは、「脚が重ダルク感じる」、「足取りが重く感じる」、などが起きます。

~ 働く女性の、ストレスによる、むくみ ~

ストレスから、むくみが生じるので、働く女性に、むくみが起き易い事があります。

女性は、職場で“協調性と思いやり”を求められる事が多い為に、相手の心を探りながら、できるだけ気分を害さないように、「相手に合わせる」、「一緒にやる」、「情報をちゃんと共有しておく」などに、細心の注意を払う事が重要になるので、これが上手くいかないと、ストレスを感じて、むくみが起きてきたり、あるいは、職場の人間関係で悩んだり、同じ女性同士で給与差があったり、仕事の内容や量に不公平を感じたりすると、ストレスホルモンの分泌が増えて、むくみが起きたりするからです。

しかも、女性は、もともと筋力が弱いので、職場で不満やストレスを感じて筋肉がコワバルと、脚の『筋肉ポンプ』の力を低下させ、余計に、むくみが起き易くなります。

~ ブヨッとした感じや、セルライト ~

更に、女性は、ストレスを受けると、精神的に強く緊張やプレッシャーを感じ、その後も、何度も不安をイメージするので、これによってストレスホルモンの分泌が続いてしまう傾向があります。

この結果、ストレスホルモンの分泌が続くと、皮膚や皮下に余分な水分が溜まるので、体重が増えて、身体がブヨッとした感じになったり、更に、水分の中の老廃物や疲労物質が皮下脂肪にくっついて、皮膚の表面がボコボコに見える“セルライト”ができたりします。

更に、ストレスによって血行が悪くなって、体調を保つ自律神経の働きが乱れると、冷え性、頭痛、眠気、食欲不振、身体のだるさ、腰痛、などにも悩まされる状態になります。

【 脚の筋肉ポンプの活性化 】

~ 脚のむくみ解消には ~

脚のむくみの大きな原因は、脚の血液を心臓方向に戻す『筋肉ポンプ』の力が弱った事と、それと共に、皮下に溜まった水分を血管に戻す働きが弱った為なので、むくみ解消には、脚の筋肉の働きを高めて血液を流す働きを回復させる事が必要です

この為、歩行運動が勧められますが、歩くスピードが遅かったり、ダラダラと歩いたりすると、脚のむくみ解消は期待できません。

実験でも、1日1万歩を、5カ月間歩いても、歩くスピードが遅かったり、ダラダラと歩いたりすると、筋力や持久力のアップ率が、何もしなかった人達とほとんど変わらなかった事が、確認されています。

~ マッサージによる改善 ~

この為、セルフケアが困難な場合に、2種類の代表的なマッサージ方法があります。

一つが、良く知られている『リンパマッサージ』と呼ばれる手法で、リンパ液の流れを促進させる事で、水分と老廃物を体外に排泄させる事を目的にしています。

もう一つが、『静脈マッサージ』と呼ばれる手法で、静脈の流れを促して、心臓に血液を戻す血液循環の改善を目的にしたものです。

~ 筋肉ポンプの活性化 ~

これらの2つのマッサージで、脚のリンパ液の流れを促進させたり、静脈の流れを促進したりする事はできますが、むくみの対策には、何よりも脚の筋肉の働きを回復させて、脚に溜まったリンパ液や静脈血を送り出す『筋肉ポンプの活性化』が大切です。

この為、下半身の筋肉のコワバリ箇所や血行の悪化箇所をチェックし、筋肉の働きを回復させて、『筋肉ポンプの活性化』をする事が重要です。

特に、ふくらはぎは『第2の心臓』と言われるように、下半身に溜まった血液を心臓に送るポンプ作用が高いので、ふくらはぎの筋肉を活発化させて、脚に溜まったリンパ液や静脈血を送り出せるようにする事が大事です。

【 当院の、むくみ治療 】

~ マッサージ治療にツボ治療を加えて ~

当院は、脚のむくみの改善に、マッサージ治療にツボ治療を加えて、筋肉の働きを高めて、脚の血行やリンパ液の流れの促進や、皮下に溜まった余分な水分の吸収の促進を行っています

ツボ治療を加えるのは、『ツボが神経や血管が集まっている箇所』なので、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みやコワバリが生じて、身体に異常が起きている事を知らせてくれる特徴がある為、ツボ反応を利用する事で、むくみを生じさせている筋肉のコワバリ箇所や、血行を悪化させている箇所を確かめられるからです。

しかも、確認したツボに適切な刺激を与えると、ツボ周囲の緊張が緩んで、滞った血流が増幅されて老廃物や疲労物質が排出されるので、滞った脚の血行やリンパ液の流れを改善し、むくみで生じた神経の興奮を鎮める効果もあります。

~ 他動運動の活用 ~

また、血液やリンパ液が集まってくる腰や膝の関節の流れを高める為に、当院では、施術者によって膝や腰の関節を動かす『他動運動』を行っています。

腰や膝などの関節は体重を支える為に、筋肉のコワバリで血液やリンパ液が流れづらくなっている上に、リンパ液の流れが、とてもゆっくりしているので、『他動運動』を利用して膝や腰の関節を動かすと、血液やリンパ液の流れを高められるからです。

例えば、デスクワークの座り仕事で、腰や膝の関節を曲げ続けていたり、営業や接客などの立ち仕事で、膝関節の筋肉の疲労や緊張が強まっていたりする場合は、『他動運動』を行う事で、血行やリンパ液の流れを大きく促進させる効果があります。

~ 腰や股関節のコワバリ ~

更に、当院では、腰や股関節も、筋肉のコワバリ箇所を確認して、筋肉の働きを回復させ、滞った血液やリンパ液の流れを改善しています。

腰や股関節がコワバッテいると、血流を悪化させて、脚のむくみや不快感を引き起こすので、腰や股関節の筋肉や血行をチェックして、コワバリ箇所を回復させる事が必要になるからです。

特に、脚の付け根の鼠径部や、膝裏は、リンパ管が集まった状態になっているので、コワバリ状態や血行やリンパ液の流れをチェックして、マッサージ治療と『他動運動』を行って、血液とリンパ液の流れを回復させる事が必要になる事があります。

~ 身体の状態をチェックして、治療を ~

むくみは、疲労や緊張だけでなく、ストレスによる影響もあるので、気付きにくい身体のコワバリ箇所や血行の悪化箇所をチェックして、身体の調子を回復させる事が大切です。

当院は、筋肉や関節部分のチェックと、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、疲労や緊張などの慢性化による筋肉の硬直や血流障害を回復させ、循環改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する不調や不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

脚のふくらはぎの“むくみ”と、腰痛・高血圧

【(症例)身体の不調や、不快感 】

運動不足や加齢などで、ふくらはぎの筋肉の働きが弱まると、脚の“むくみ”だけでなく、脚の「ダルサ」、「疲れ」、「冷え」なども起き、更に、腰痛、身体全体の疲労感、高血圧化なども起きます。

身体全体の血液のうち、約7割が重力の影響で下半身に集まるので、ふくらはぎの筋肉の働きが弱って、下半身に集まった血液を上半身に戻す力が低下すると、身体の血液循環が悪化して、循環器系の身体の不調が起きてくるからです。

この為、脚のむくみと身体の不調に気付いたら、脚の血流改善と体調の回復の為に、身体に生じたコワバリ箇所と血行の悪化箇所をチェックして、回復させると共に、血行悪化で敏感になっている神経を和らげて、気になる痛みや不快感などを解消する事が大切です。

【 脚のむくみと、不快感 】

~ ふくらはぎのポンプ作用 ~

毎日の座り仕事や立ち仕事で、身体を動かす機会が少なくなると、脚の血行が悪化して“むくみ”が生じ、脚の「疲れやダルサ」や「コワバリ感」などに悩まされます。

通常ならば、下半身に集まった血液は、静脈内の血液の逆流を防ぐ弁の働きと、『第二の心臓』と言われる“ふくらはぎのポンプ作用”の働きで押し上げられるので、身体の血液の循環が保たれています。

ところが、毎日の仕事や生活で、脚を動かす機会が少なくなったり、中高年になって脚の筋力が弱ったりすると、脚に集まった血液を押し上げる筋肉のポンプの力が弱くなる上に、脚の静脈には血液を流す作用がほとんど無いので、そのままの状態にしていると、下半身の血液がスムーズに上半身に戻りづらくなるからです

~ 女性の場合 ~

この結果、下半身の血液が戻りづらくなって停滞すると、血管内の血圧が上がるので、血液中の水分が押し出されて、脚のスネやふくらはぎの皮下に溜まり、脚が腫れぼったくなって、むくみが生じます。

女性の場合、筋肉量が少ない為に、脚の血液を上に押し戻す力が弱いので、仕事で座っている時間が長く続いたり、何かのキッカケで女性ホルモンの分泌が乱れたり、クーラーの影響や服装などで身体が冷えたり、脚を締め付けるようなストッキングを履いていたりすると、余計に脚の血行が悪くなって、むくみが起き易くなります。

しかも、ハイヒールを履いていると、ふくらはぎの筋肉の伸び縮みが十分にできなかったり、足裏の動きが制約されたりするので、歩く歩数が多くても、筋肉の血液を流す働きが制限されてしまいます。

~ むくみの症状 ~

むくんだ脚を触ってみると、脚の表面がパンパンに膨らんで、皮膚が張りつめたように感じますが、実際は、血流の悪化で皮下に水分が溜まって、脚の皮膚が膨らみ、膨張した状態になっているので、むくんだ箇所を指で押すと、皮膚がへこんで、押した跡(圧痕)がなかなか消えなくなります。

また、脚にむくみが生じると、皮下に溜まった水分中に、多くの“老廃物”が含まれているので、周辺の神経を刺激して、「脚のうっとうしい感じ」、「ムズムズ感」、「かゆみ」、「ほてり」などの不快感が生じます。

しかも、脚の血行が低下した状態になっているので、「脚の疲労感」、「ダルサ」、「脚の重たい感じ」などに悩まされたり、炎症が起きて、かゆみや湿疹などにも悩まされたりします。

【 そして、腰痛、疲労感、高血圧に 】

~ 腰のダルサや痛み ~

脚にむくみが続くと、腰も、ダルサや疼くような痛みを感じるようになります。

脚の血行が悪化すると、下半身の血液中に疲労物質や老廃物が溜まり、必要な酸素や栄養が不足した状態になるので、腰の筋肉に影響を与えて、コワバリが起きたり、神経を刺激してダルサや疼くような痛みが生じたりするからです。

また、ふくらはぎと腰は、位置は離れていても、姿勢や動作を保つ為に互いに影響し合うので、ふくらはぎの筋肉が弱ってくると、その分、腰部や骨盤の負担が大きくなって、腰のダルサや痛みの原因になるからです。

~ 脚の疲労が全身に影響して ~

しかも、ふくらはぎの筋力が弱って、下半身に集まった血液を心臓側に戻す力が低下すると、身体全体の約7割の血液が下半身に集まっているので、身体の血液循環の悪化につながり、身体全体にダルサを感じたり、身体が疲れ易くなったりします。

しかも、血液循環の悪化による疲労感やダルサで、自律神経の負担が増すと、体調の維持ができなくなって、「肩がこる」、「脚が冷える」、「食欲がない」、「眠れない」、「イライラする」、「元気が出ない」などが起きます。

また、身体の血液循環が悪化すると、身体に水分が滞って、むくみが起き易くなるので、例えば、「朝、目が覚めて鏡を見たら、まぶたが腫れている!」とか、「ずうっとデスクワークをしていて、鏡を見たら顔がむくんでいる!」、「指がむくんで、指輪がはずれない!」などが起きます。

~ 血圧の上昇 ~

また、加齢や運動不足が続いて、下半身に溜まった血液を上半身に押し戻す働きが弱った状態が続くと、血圧が上昇し易くなります。

下半身の血液が心臓に戻りにくくなると、自律神経がその状態を察知して、心臓から“より強い力(高血圧)”で血液を送り出すようにするので、これにより、血圧が高まるからです。

この結果、加齢や運動不足が続くと、チョッとしたストレスや疲労で血圧が急に上がったり、あるいは、血圧の高い状態が慢性化したりします。

【 運動を行う前に、柔軟性の回復を 】

~ ふくらはぎの太い筋肉 ~

ふくらはぎの太い筋肉は、犬や猫などの四つ足動物には無く、人間が直立歩行をしたり、脚に溜まった血液を心臓に送り返したりする為に、後からできあがった、2足歩行の人間だけの独特な器官です。

しかし、人間だけの独特な器官であっても、ふくらはぎは筋肉なので、鍛え(使い)続けないと、脚や腰の筋肉が弱って、身体の安定を保つ働きが弱ったり、下半身の血液が上半身に戻りづらくなったりします。

例えば、「立っていたり歩いたりするのが、つらい」、「歩くのが億劫」、「歩くのが遅い」、「歩幅が狭く、前傾姿勢になる」などが起きると、足腰の筋肉の働きが弱ってきたサインなので、そのままにしていると、下半身の血液が上半身に戻りづらくなり、循環器系の不調が起きるようになります。

~ ストレッチや運動 ~

この為、脚のふくらはぎの“むくみ”に気付いたら、脚と腰の筋肉のコワバリ箇所と、血流の悪化箇所を調べて、筋肉の働きと血行を改善する事が必要です。

昔の人は“経験的”に、脚の疲労が全身に及ぶ事を分かっていたので、一日の農作業が終わった後や、長旅をした後に、脚の血行を『足湯』で回復させて、脚の疲労が全身に影響するのを防ぐようにしていました。

しかし今は、脚の疲労だけでなく、長時間のデスクワークによる疲れ、睡眠不足、そして、中高年になって脚の筋力が低下した場合も、脚のむくみが起き易くなっているので、ストレッチや運動で身体の血流を良くし、老廃物の排出を高める事が大切です。

~ 運動を行う前に ~

しかし、運動機能が低下して、身体の柔軟性が失われていると、ストレッチや運動がしづらいだけでなく、筋肉痛が起きたり、下半身に疲労やダルサ感が強くなったりします。

特に、ふくらはぎの筋肉の柔軟性が失われていると、太ももの筋肉やお尻の筋肉もコワバッテいる事が多いので、脚や腰の運動機能が低下します

この為、運動を行う前に、ふくらはぎの“弾力性と柔軟性”を回復させる事と、太ももとお尻の筋肉のコワバリ箇所や血行悪化箇所のチェックを行い、それらを改善し、敏感になっている神経を鎮める事が必要です。

【 当院の、“むくみ”治療 】

~ ツボ治療を加えて ~

当院では、脚のふくらはぎの“むくみ”や、腰痛、高血圧などに対して、マッサージ治療にツボ治療を加えて、血行の改善と、体調の回復を行っています

昔から、マッサージ治療とツボ治療は、疲労や緊張などの慢性化による血行の悪化に対して、効果を発揮してきたからです。

特にツボは、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れて、異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があります。

~ 脚のツボ ~

しかも、脚には、筋肉の働きを回復させたり、血行を促進したり、神経を和らげたりするツボが多くあるので、脚の筋肉のコワバリを改善したり、悪化している血行を回復させるのに適しています。

例えば、脚や腰のツボの中で、疲労や緊張などによって顕在化しているツボを刺激すると、その刺激に反応して脚の筋肉の働きが回復し始めたり、滞っていた血行やリンパ液の流れが改善したりするので、脚のむくみや疲労の解消に効果があります。

俳人の『松尾芭蕉』は、このような効果から、脚の疲労回復や、滞った血行やリンパ液の流れの改善に、脚の『足三里』のツボを刺激しながら、全国を旅したと言われています。

~ 無理の無い状態で、抵抗感もなく ~

このツボ治療を、当院ではマッサージ治療に合わせて行っているので、患者にとって無理の無い状態で、抵抗感もなく、筋肉のコワバリ解消や血行改善ができます。

これによって、滞っている脚の血行を改善して、脚のむくみを回復させていくと、老廃物が減少して神経の興奮が鎮まってくるので、不快に感じていた下半身のダルサや疲れが解消されます。

また、脚や腰は、姿勢を支える働きをしているので、下半身のダルサや疲れが解消されてくると、脚や腰の動作が行い易くなり、体調の改善に効果的です。

~ 体調の改善に ~

運動不足状態に加えて、毎日の疲労や緊張、睡眠不足、冷え、運動不足などが続くと、身体の回復力が低下するので、脚のむくみが慢性化し、更に、腰痛や高血圧を引き起こす原因になります。

当院は、マッサージ治療にツボ治療を加えて、体調や体質に合わせて身体の調子(治る力)を上げていく事によって、脚の血流改善と共に崩れかかった身体のバランスを整え、体調の改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する身体の不調や、不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

ふくらはぎ が つる (こむら返りの 昼型と夜型)

【(症例)身体の不調や、不快感 】

突然ふくらはぎの筋肉が極度に引きつり、激痛に襲われる症状を『こむら返り』と言いますが、日中に運動したり汗を大量にかいたりした時に起きる“昼間タイプ”と、寝ている時に突然起きる“夜間タイプ”の、2つのタイプがあります。

この2つのタイプは、それぞれ別の原因のように思われますが、『こむら返りは、坐骨神経痛の一症状』と言われるように、両タイプは、何かがキッカケになって、脚を動かす坐骨神経に異常な興奮を起こした事が原因になっています。

この為、こむら返りが起き易い場合は、坐骨神経の異常な興奮が起きるのを防ぐ為に、腰や脚のコワバリ箇所や疲労箇所を調べて、これらを回復させると共に、疲労や緊張などでバランスを崩した体調を整える事が大切です。

【 昼間に起きる、こむら返り 】

~ 神経の過度の反応から ~

昼間に起きるこむら返りで、鮮烈な印象を与えるのが、試合中のサッカーやバスケ・ラグビーなどで、突然、選手の脚がつってしまい、痛さで顔をゆがめて、グラウンドにひっくり返っているところを、駆け付けたトレーナーに脚を伸ばしてもらっている光景です。

通常ならば、筋肉の伸び縮みは、筋肉や腱の神経によってコントロールされていますが、運動中に、突然、下半身に「極度の緊張」、「強く力が入った」、「いつもと違う動き」などが起きると、腰から脚に伸びている神経が強く刺激され、筋肉が極度に収縮を起こすので、それによって筋肉に微細な断裂が生じ、強烈な痛みを引き起こすからです

また、運動中に何も起きなくても、運動後に疲労や緊張が強く残って、脚が動きづらくなっていたり、膝がガクガクした状態になっていたりすると、チョッとした動作がキッカケになって、脚の筋肉の伸び縮みをコントロールしている神経が過度に反応して、いきなり、こむら返りを起こす事もあります。

~ 普段の生活の中でも ~

普段の生活の中でも、「信号や踏切を渡り切る為に、急に走った」、「障害物を避けようとして、思わずジャンプした」、「よろけたので、脚で踏ん張った」などで、突然、いつもと違う過剰な力が脚の筋肉に入ると、神経が過度に反応して、こむら返りを起こす事があります。

特に、運動不足や加齢などで、身体に血行不良や冷えなどがあると、筋力が失われてスピーディな動きができなくなるので、チョッとした動作で、脚や腰の神経が過剰に反応してしまい、こむら返りが起き易くなります。

この為、あまり体力を必要としないジョギングやハイキングでも、帰り道になって 「脚が疲れて力が入らない」とか、「疲労で膝がガクガクする」という状態になると、こむら返りを起こす事が、よくあります。

~ 多量の発汗や排尿から ~

また、昼間に起きるこむら返りとして、日中に、大量に汗をかいたり、排尿量が多くなったりすると、起き易くなります。

『筋肉の収縮や神経の“情報伝達の役割”を、ミネラルがしている』ので、多量の発汗や排尿で体内のミネラルが排出されて不足してくると、スムーズな運動神経の伝達ができなくなって、脚を伸ばした時や、脚に体重がかかった時に、脚の神経に異常興奮を起こしてしまうからです。

あるいは、「お腹をこわして下痢が続いた」、「飲み会でたくさんお酒を飲んだ」、「心臓病や高血圧の治療薬などの薬の服用で、排尿が多い」などの場合も、身体の水分と同時にミネラル分が体外に排出されるので、神経伝達がスムーズにいかなくなり、こむら返りを引き起こします。

【 夜間に起きる、こむら返り 】

~ 筋肉の伸び縮みのコントロールの低下 ~

“夜間に起きる”こむら返りで、代表的なのが、寝ている時に、いきなり脚がつるケースです。

これは、寝込んだ状態になると、神経のセンサーの働きがニブッテ、筋肉の伸び縮みのコントロールが低下した状態になる事が“隠れた原因”になっています。

寝込んでいると、筋肉の伸び縮みのコントロールが低下した状態になるので、寝返りや普段と違う姿勢をすると、それがキッカケになって、運動神経が急に高ぶって、筋肉の異常な収縮を引き起こしてしまうからです

~ 脚の神経が刺激を受け易くなると ~

特に、「日中に身体を動かしていたので、疲労していた」、「デスクワークで血流が悪い」、「布団から脚を出していた」、「クーラーで脚が冷えた」、「寝ている時に暑くて汗を多くかいた」などがあると、余計に、こむら返りが起き易くなります。

脚の神経が刺激を受け易くなっている上に、寝込むと脚の筋肉の伸び縮みのコントロールが低下するので、寝ている最中の無意識がキッカケになって、脚の神経に異常興奮を起こすと、それによって、突然、脚の筋肉が必要以上に収縮して、ブレーキがかからなくなるからです。

その上、「加齢による筋力の低下」、「持病の痛みによる腰への刺激」、「薬の服用などによる血液や体液のミネラル分のバランスの悪化」などがあると、ますます脚の神経の異常興奮が起き易くなるので、夜間に、思わず「脚が痛い!」という状態を引き起こします。

~ 仰向けで寝ていると ~

更に、重い布団をかけて、仰向けになって寝ていると、一層、こむら返りが起き易くなります。

この状態で寝ていると、重い布団で足の甲が伸ばされて、足の裏側とふくらはぎの筋肉が“縮んだ”状態になり、更に、運動神経のコントロールが低下するので、こむら返りの“一歩手前”の状態になるからです。

このような状態の時に、“伸びた”足の甲が布団の重みで圧迫されたり、寝返りをした時に脚の神経が刺激されたりすると、一挙に運動神経の異常興奮が起き、こむら返りを起こしてしまいます。

【 腰の違和感や痛みから 】

~ 腰痛 ~

このように、こむら返りには“昼間タイプ”と“夜間タイプ”の2つに分けられますが、この2つに共通しているのが、腰の疲労や緊張による坐骨神経の異常興奮です

脚を動かす坐骨神経は、お尻からふくらはぎに延びているので、「腰が何となくダルイ」とか、「腰が固まっている感じ」、「腰に鈍痛(どんつう)がする」などがあると、これらの違和感や痛みで、坐骨神経が刺激されて敏感になり、何かのキッカケで、こむら返りを引き起こしてしまうからです。

坐骨神経が異常興奮を起こして、こむら返りを起こす事が多いので、『こむら返りの原因の7~8割に、腰痛が絡んでいる』と言われます。

~ 腰やお尻のコワバリや、血行悪化によって ~

しかも腰痛は、日本で、肩こりと並んで最も多い症状になっている上に、中高年になると、姿勢の悪化、冷え、肥満などで、腰やお尻の筋肉がコワバッタリ、腰の血行が悪くなったりして、腰の筋肉状態が悪化します。

この為、中高年になって、「腰がダルイ」、「ぎっくり腰ほどじゃないけど、違和感がある」、「腰が固まっている」などがあると、坐骨神経を刺激して、こむら返りを繰り返すようになります。

更に、運動不足や同じ姿勢が続いて腰の筋肉がコワバッタ状態になっていたり、あるいは、立っている事が長かったり、久しぶりに運動したりすると、余計に、こむら返りが起き易くなります。

~ デスクワーカー、妊婦さん ~

このような理由から、デスクワークを続けている人や、妊婦さんも、こむら返りが起き易くなります。

デスクワークが毎日続いて、歩く事が少なくなると、足腰の神経のコントロール力が低下する上に、上体を支える腰の筋肉に大きな負担がかかり続けるので、何かの拍子に坐骨神経が刺激された事がキッカケになって、坐骨神経が異常興奮を起こすからです。

そして妊婦さんも、体重が増えると、腰の筋肉に大きな負担がかかったり、お腹が大きくなると、腰を反らす姿勢になったりするので、坐骨神経を圧迫し易くなり、こむら返りが起き易くなります。

【 当院の、こむら返りの予防と回復治療 】

~ 下半身の筋肉の柔軟性や血行の回復 ~

腰痛や坐骨神経痛に悩まされていると、『こむら返りは、坐骨神経痛の一症状』と言われるように、こむら返りが起き易くなります。

また、脚のふくらはぎは『第二の心臓』と言うように、下半身に届いた血液を、心臓に戻すポンプの役目をしているので、仕事や家事、病気などで、ふくらはぎの筋肉が疲労したり、筋肉の働きが弱ったりすると、血行が悪化して老廃物が溜まり、坐骨神経が刺激されるので、やはり、こむら返りが起き易くなります。

この為、当院では、こむら返りの予防や回復の為に、下半身全体の筋肉の柔軟性回復と、血行の促進を行い、敏感になっている坐骨神経の緩和を行っています

~ ツボの利用 ~

当院では、お尻から足先に伸びる坐骨神経のツボを利用して、こむら返りの予防と回復を行っています。

ツボが、身体の異常を知らせる反応点であり、症状を改善する治療点でもあるので、坐骨神経の反応点(ツボ)を確認して解消させる事で、筋肉内の血流を改善させたり、痛みや違和感を減少させたりする効果があるからです。

しかも、こむら返りが起きる時には、下半身に、「脚が重い」、「むくむ」、「冷える」、「腰が痛い」、「ダルイ」などを伴っているので、マッサージ治療にツボ治療を加える事で筋肉内の血流を改善し、痛みと違和感などを解消する効果もあります。

~ 脚に引きつり感や疲労感があると ~

特に、脚に“コワバリ感”や“疲労感”などがあると、坐骨神経が刺激されて敏感な状態になり、こむら返りを引き起こします。

この為、こむら返りを予防するには、身体の疲労や緊張などを回復させて、これらの腰の不快感を解消させる事が必要です。

ツボは、神経や血管が集まっている箇所なので、ツボを利用して脚の血行悪化を回復させ、坐骨神経の興奮を鎮めると、脚の“引きつり感”や“脚の疲労感”が解消し、坐骨神経の過剰反応を防ぐ効果があります。

~ 腰の違和感や痛みから ~

中高年になると、『腰の違和感や痛みを原因』とするこむら返りが多くなるので、こむら返りの予防には、脚だけでなく、腰の状態を含めて、疲労箇所や緊張箇所を確認して、解消する事が大切です。

当院は、こむら返りの予防や回復に、マッサージ治療にツボ治療を加えて、下半身の疲労回復と血行改善を行い、体調の改善も行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する身体の不調や、不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。