凝り

首凝りや 疲労・緊張による、めまい

【(症例)身体の不調や、不快感 】

めまいの中でも、“首と首周辺の筋肉の疲労や緊張”によって起きる『頸性めまい』は、毎日の姿勢、日々の動作、そしてストレスなどが原因になるので、めまい症状の中で最も多く、80~90%を占めています。

例えば、デスクワークで前かがみ姿勢が続いたり、PCを使って忙しく仕事をしていたり、ストレスや不安で悩まされていたりして、首や肩のコワバリが増してくると、不意に目の前がクラクラ~としたり、頭がフラフラ~としたりします。

「何か、身体に異常が起きたのでは?」と不安に襲われますが、まずは、頭重感や肩こり、そして首の筋肉のコワバリなどをチェックして、これらがある場合は『頸性めまい』の可能性が高いので、身体の不調箇所を調べて、和らげる事が大事です。

【 首や自律神経の疲労や緊張で 】

めまいに悩まされるのは、女性が男性より約3倍も多く、なかでも60代以上になると、女性の2人に1人がめまいを経験すると言われています。
ところが最近では、比較的若い20~30代の男性も、めまいを起こす人が増えています。
原因として、長時間、仕事でパソコンやスマートフォンなどを使い続けていると、首の筋肉がコワバッテくる事と、体調を維持する自律神経に負担が大きくなってくる事が指摘されています

 

これは、パソコンやスマートフォンなどの画面を見続けて首の筋肉がコワバッテくると、首の血行悪化から耳の中のリンパ液の流れが不安定化して、姿勢を保つ三半規管のセンサーを乱すので、めまいが起き易くなるからです。
また、脳から眼に送られる血行も悪くなるので、眼の働きが低下して、視界がボヤケたり、かすんだりして、眼の神経が疲れてくるので、これによっても、めまいが起き易くなります。
更に、仕事の疲労や緊張で、体調を保つ自律神経がオーバーワーク状態になってくると、血圧を上げたり心拍数を上げたりする交感神経が優位になって、それと反対の働きをする副交感神経が低下してくるので、耳の中のリンパ液の流れが不安定化し、めまいが起き易くなります。

 

このように、首の疲労や緊張が大きくなった時や、体調を保つ自律神経がオーバーワークになった時に、「目の前がクラクラ~」としたり、「頭がフラフラ~」としたりする症状を、『頸性(けいせい)めまい』と言います。
特に、首や肩のコワバリが増したり、凝りが強まったりしていると、何気なく頭の向きを変えた時や、立ち上がろうとした時に、耳の中のリンパ液の流れが乱れ、『頸性めまい』が起き易くなります。
この為、『頸性めまい』は、ずうっとパソコン操作をしている人や、 流れ作業の現場で働く人、ストレスや不安で悩まされている人などに、多く発症しています。

【 首凝りと、疲労感やストレス感の影響 】

『頸性めまい』は、普段から、首や肩の凝りに悩まされていると、めまいを繰り返すようになります。
首や肩が、凝りに悩まされていると、首の筋肉のコワバリで頭への血行が悪くなり、その上、首の筋肉の凝りの不快感で神経が刺激されるので、首の筋肉の緊張が続いたり、強まったりしてしまう為です。
この為、首周りに凝りや緊張を感じている人の中で、めまいの不安を感じている人の割合が、80~90%にもなっています。

 

また、首の凝りに慢性的に悩まされていると、首の前方で、首を回したり曲げたりする時に使われる『胸鎖乳突筋』と呼ばれる筋肉のコワバリが強まるので、これによっても『頸性めまい』を起き易くなります。
これは、『胸鎖乳突筋』が、体調を保つ自律神経の働きと関係しているので、疲労やストレスなどを強く感じてくると、「借金で首が回らない」と言うように、『胸鎖乳突筋』が敏感に反応してコワバッテくるからです。
この為、『胸鎖乳突筋』がコワバルと、この筋肉が喉に沿って伸びているので、「喉の詰まり感」や「喉の締め付け感」、「呼吸が浅くなる」などが起きたり、これらによる不調感から、頭重感、めまい、耳鳴り、目の奥の痛みなどが、起き易くなったりします。

 

更に、疲労やストレスなどを強く感じていると、疲労感やストレス感で首の血管が収縮し、血液やリンパ液の流れが不安定になってくるので、『頸性めまい』を起こす原因になります。
三半規管が、耳の中のわずかなリンパ液の流れの変化で、上下左右の位置情報を得ているので、疲労やストレスなどの影響で、耳の中の血流やリンパの流れが、一時的でも途絶えたり、乱れたりすると、身体のバランスを取る働きが保てなくなるからです。
この為、緊張や神経を使う日々が続いていると、耳の中の血流やリンパの流れの安定性が失われて、チョッと首を廻したり、首をひねったり、背中を伸ばしたりした時に、「身体がフワフワとした感じ」や「気が遠くなる感じ」、といっためまいが起き易くなります。

【 頸性めまいの特徴 】

『頸性めまい』は、毎日の姿勢、日々の動作、そしてストレスなどがキッカケになっているので、めまい症状の中で最も多く、80~90%を占めています。
また、首や肩の、コワバリや凝りなどが原因になっているので、頭重感、頭痛、腕のしびれ、肩甲骨内縁の痛み、なども多くなっています。
この為、めまいを起こしたら、「首や肩が凝っているか?」、「緊張や神経を使う日々が続いているか?」、「睡眠不足が続いているか?」などが、「日常生活で起き易い『頸性めまい』なのか、どうか?」を判断する、重要な判断材料になります

 

そして『頸性めまい』が起きると、「“首の左側”に、凝りや違和感がある」と、感じる人が多くなっています。
この理由として、首の左側に流れ込むリンパ液が多いので、首の凝りや緊張が強まると、“首の左側”のリンパ液の流れが悪化する為、とされています。
また、右側の手(利き手)がフルに使えるように、左側の手が、作業する時に、物を固定したり、動かないように持ち続けたりする事が多いので、左側の肩や首の筋肉に力が入って血流が悪くなり易い事、あるいは、右側の手(利き手)がフルに使えるように、左側に重心を置くので、左側の肩や首の筋肉に負担が大きくなる事なども、理由として考えられています。

 

『頸性めまい』は、始めのうち、一過性です。
しかし、首の凝りや疲労・緊張が続くと、それによって脳に送られる血液量が慢性的に悪化するので、『頸性めまい』を何度も繰り返すようになったり、自律神経の働きがオーバーワーク状態になって、血液の流れをコントロールしている働きが低下してくると、脳に流れる血液量の安定性が失われるので、次第に『頸性めまい』が起き易くなったりします。
更に、首凝りや疲労・緊張などから、眼がかすむ、頭重感、頭痛、眠れない、吐き気なども起き、これらの不快感が続くと、イライラしたり、物忘れがひどくなったりしてきます。

【 当院の、頸性めまい治療 】

『頸性めまい』の症状改善に、当院ではツボ反応を利用して、首の凝りや緊張状態を確認しています
首のコワバリや、首凝りによって『頸性めまい』が起きていても、日々の仕事に追われて、首のコワバリや凝りの自覚が無かったり、確認の為に首の筋肉を触ってみても、筋肉のコワバリが慢性化している為に、コワバリ状態がよく分からなかったりするからです。
このような場合に、ツボ反応を利用すると、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があります。

 

これらの後、当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療とツボ治療で、筋肉の柔軟性回復と血行の促進を行っています。
特に、何度も『頸性めまい』を繰り返している場合は、筋肉のコワバリや筋肉内の血行悪化で、首や肩の筋肉内に硬結(シコリ)ができている事が多いので、マッサージ治療とツボ治療の併用が、硬結(シコリ)の解消に効果があります。
マッサージ治療にツボ治療を加える事で、筋肉の弾力性や柔軟性を高めて、血液やリンパ液の流れが改善されてくると、神経の興奮が抑制されて鎮静化してくるので、硬結(シコリ)を和らげる効果があるからです。

 

更に、当院では、首や肩の緊張や疲労を解消させる為に、背中の筋肉などもツボ反応を利用して、体調のチェックと改善を行っています。
毎日の姿勢、日々の動作、そしてストレスなどで、背中のコワバリが強まっていたり、血行の不良があったりすると、それによって首の筋肉のコワバリにつながって、『頸性めまい』が起き易くなるからです。
もともと、東洋医療をベースにしたマッサージ治療が、血行やリンパの流れを良くしたり、筋肉の弾力性や柔軟性を高めたり、神経の興奮を抑制したりして、身体の不調解消を行っているので、体調改善に効果的な治療法になります。

 

首は小さく薄い筋肉で構成され、内部に重要な血管や神経が通っているので、首の筋肉の弾力性や柔軟性を高めたり、首の血行やリンパの流れを回復させたりするには、国家資格者による東洋医療をベースにしたマッサージ治療が安全で効果的です。
当院は、国家資格による東洋医療系のマッサージ治療で、首周辺の筋肉の緊張を和らげ、更に硬結(シコリ)の解消、血行の改善などで、めまい治療を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する身体の不調や不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

 

 

喉(のど)の、こり(首の前のコワバリ、つまり感、息苦しさ)

【(症例)こり・しこり 】

疲労や緊張で、首や肩・背中などに凝りや痛みが生じる事がよくありますが、首すじの疲労や緊張で、「喉が詰まる」、「喉を締めつけられる」、「飲み込みづらい」などの、喉のこり症状が起きる事があります。

これは、疲労や緊張で、喉を左右から挟むように伸びている『胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)』と呼ばれる筋肉がコワバルと、太く厚みのある筋肉なので、喉が押し付けられたような、圧迫された感じや、喉が詰まった感じがしてくるからです。

喉の不快感を解消するには、首の筋肉の柔軟性を回復させる事が必要ですが、首の筋肉は薄くて浅い上に、内部に重要な血管や神経が通っているので、それらを意識して、首の筋肉のコワバリ箇所を確認して、無理なく安全に解消させる事が必要です。

【 喉のコワバリと、凝り 】

「喉が圧迫されている感じ」、「喉の奥が狭まった感じ」、「喉に何かがひっかかっている感じ」、「喉が詰まった感じ」、などが起きる事があります。
多くの場合、疲労や緊張などで、肩や首の筋肉がコワバッテくると、喉付近の筋肉も影響を受けて、コワバリが生じるので、これによって、喉(気道)が圧迫を受けたように感じたり、喉(気道)が狭められたように感じたりするからです。
中でも、耳の下から喉を横切って喉の下の鎖骨まで伸びている『胸鎖乳突筋』と呼ばれる筋肉がコワバッテくると、喉を挟んで、太く厚みのある筋肉なので、喉が押さえ付けられたように感じます

 

胸鎖乳突筋は、首の横にある目立つ筋肉で、顔を横に向けると、首の横に浮き出てくる筋肉です。
この筋肉によって、頭を支えながら、頭を左や右に廻したり、前や横に倒したりする働きをしたり、深く呼吸をする時に、呼吸の動きをサポートしたりします。
この為、前かがみ姿勢やうつむき姿勢が続いて、胸鎖乳突筋の負担が大きくなってくると、胸鎖乳突筋がコワバッテ、喉にコワバリを感じたり、喉元がツッパッタように感じたり、喉に息苦しさを感じたり、するようになります。

 

また、胸鎖乳突筋は、ストレスの影響を受け易いので、不安が続いたり、気掛かりな事が大きくなったりすると、「借金で、首が回らない」とか「首が回らないほど仕事が忙しい」と言われるように、胸鎖乳突筋が緊張して、コワバッタ状態になります。
この特徴から、スピーチを人前でする時に、緊張すると、胸鎖乳突筋がコワバッテ、首の動きが制限されて動きづらくなったり、喉のコワバリ感から、喉が締めつけられるような感じや喉の詰まり感が起きたり、深呼吸をしようとしても、深く息を吸う事ができなくなったりします。
これ以外にも、心配事があると喉にコワバリを感じたり、あるいは、更年期障害や不定愁訴で緊張感や不安感が高まると、喉に違和感が生じて呼吸が浅くなって、溜息や深呼吸をする事が増えたりしてします。

【 よくある例 】

喉の違和感を生じる例で、よくあるのが、デスクワークなどで、頭を支える首の筋肉が疲労してきたケースです。
首の後ろ側の筋肉が疲労して、頭を支えられなくなってくると、首の横の胸鎖乳突筋も、頭を支える為に使われてくるので、これによって胸鎖乳突筋の疲労や緊張が増し、喉のコワバリや凝りが起き易くなります。
更に、ストレートネックの状態になると、頭を支える首の筋肉の負担が、ますます増すので、胸鎖乳突筋の疲労と緊張が大きくなって、喉のコワバリや凝りが強まります。

 

また、胸鎖乳突筋は呼吸運動にも関わっているので、呼吸運動を強く繰り返したり、大きな声を出し続けていたりすると、やはり、喉のコワバリや凝りが起き易くなります。
例えば、吹奏楽器の為に、息を吸ったり吐いたりを繰り返したり、風邪や花粉症で咳が続いたり、あるいは、発声練習の為に、喉から声を出すトレーニングを何度も行ったりした場合です。
これ以外にも、胸鎖乳突筋は、ストレスの影響を受け易い事から、過度な仕事量、夜勤、残業、責任のある役職、転職、借金などで、不安感、緊張感、ストレスにさらされたりすると、胸鎖乳突筋にコワバリが生じ、喉に違和感が起き易くなります。

【 体調不調も 】

首の疲労やストレスなどで胸鎖乳突筋がコワバッテくると、喉のコワバリ感や違和感などによって、①頭痛、②頭重感、③めまい、などが誘発されたり、強まったりします
首の中に、脳から全身に指令を出す重要な神経や、脳に栄養を送る太い血管が通っているので、太く厚みのある胸鎖乳突筋がコワバルと、これらを圧迫する為です。
始めのうちは首の違和感や痛みといった、首凝りと同じような症状ですが、胸鎖乳突筋のコワバリが増すと、頭痛やめまいといった神経系の症状が強まります。

 

更に、胸鎖乳突筋は、自律神経と深くかかわっているので、胸鎖乳突筋のコワバッテくると、「何となく身体の調子が悪い」といった体調不調が起きます。
例えば、喉元が圧迫された状態が続くと、喉から胃や腸に不快感が伝わって、「胃腸の調子が悪くなった感じがする」、「胃もたれがする」、「食欲が起きない」、などが起きてきます。
また、喉の詰まり感や圧迫感が長引いて、内臓の調子が悪くなってくると、「体調がスッキリしない」、「疲れが残る」、「イライラする」、「集中力が続かない」、「気分が落ち込む」、「眠れない」、なども起きてきます。

【 喉のコワバリのチェックと、ストレッチ 】

「喉が詰まった感じ」、「喉が狭くなった」、「喉に何かひっかかっている」、「息苦しい感じ」、「喉が圧迫されている」などを感じた時に、喉のコワバリ状態を調べる方法が、いくつかあります。
一番簡単なのが、椅子に座って、顔を左右に交互に振り向く方法で、胸鎖乳突筋が緊張していると、「首が回らない」という表現があるように、左右のどちらか側が、振り向きづらくなります。
別の方法としては、顎の下側や喉の筋肉を圧迫してみる方法で、コリコリしている箇所や痛みを感じる箇所があっても、食べ物を食べた時に、喉に違和感が無く、支障無く食べられる場合は、喉の凝りが考えられます。

 

そして、喉の筋肉のコワバリがあると、首を支えている筋肉もコワバッテいる事が多いので、肩や背中、あるいは胸の筋肉などのチェックも必要です。
また、胸鎖乳突筋が付着している鎖骨の周りには、多くの神経や血管、リンパが密集しているので、喉の下の、鎖骨周りの筋肉の状態の確認も、重要です。
胸鎖乳突筋のコワバリで、鎖骨の周りの血流やリンパ液の流れが悪くなっていたり、それにより老廃物が排出されづらくなっていたりすると、身体の不調の原因になるからです。

 

喉のコワバリのチェックをして、胸鎖乳突筋のコワバリや凝りが軽度であれば、自分でストレッチやマッサージをすれば改善できますが、喉の違和感が毎日続いていたり、強く感じていたりすると、ほぐすのが難しくなります
首の筋肉は、浅く、薄く、そして内部に、重要な神経や血管が通っているので、強く刺激し過ぎないように、注意力と力加減が必要になるからです。
また、首や肩・背中などの筋肉のコワバリや凝りの影響もあるので、これらの筋肉の柔軟性の回復も必要になるからです。

【 当院の、喉のコワバリや凝りの解消治療 】

当院は、喉のコワバリや凝りの解消治療を、安心して受けられるように、解剖学をベースにして、ツボを利用した伝統的な東洋医療の治療法を利用しています
首の筋肉が、浅くて薄い筋肉が多く、そして、喉元には、太い動静脈や、重要な神経が通っているので、安全に、筋肉の柔軟性や血行の回復を行う事が必要になるからです。
また、首の周りには、首や肩の凝りの解消に利用されていた有効なツボがあるので、効果的で、無理が無く、安心感のある治療をするには、ツボ治療が適しているからです。

 

これは、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、コワバリ感や違和感などのように、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れて、身体に異常が起きている事を知らせてくれるからです。
しかも、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果もあります。
この為、喉のコワバリや凝りの解消に、ツボを利用すると、短時間に、効果的に、無理が無く、治療が行えます。

 

また、喉のコワバリによる不快感から、「頭痛がする」、「体調がスッキリしない」、「疲れ易い」、などの体調不調を伴っている事が多いので、当院では東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、身体の柔軟性や血行の確認を行い、身体のケアを行っています。
マッサージ治療が、もともと、①血行やリンパの流れを良くする、②筋肉の弾力性や柔軟性を高める、③神経の興奮を抑制する、などの作用があるので、この作用により、凝りやコワバリが解消され、身体の「不快さ」や「ダルサ」などが改善される効果があるからです。
これにより、呼吸が楽になってくる効果もあるので、身体がリラックスした状態になり、体調の改善効果にもなります。

 

喉のコワバリは、喉の不快感だけでなく、脳からの重要な神経や血管に影響を与えて、身体にいろいろな不調を引き起こすので、気付いた段階で解消させる事が大切です。
当院は、首周辺や喉の緊張やコワバリ解消に、ツボ刺激を利用したマッサージ治療で、違和感や不快感の改善と治療期間の短縮化を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連するこり・しこりなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

肩甲骨の、位置ズレの、こり

【(症例)こり・しこり 】

デスクワークの疲労原因として、「姿勢を維持する筋肉の疲労」、「動かない事による血行低下」、「緊張や意識集中などによる自律神経の負荷の増大」、などが指摘されていますが、「肩甲骨の位置ズレによる、こり」も、大きな原因になっています。

前かがみ姿勢や、肩を前方に出す『巻き肩』などで、肩甲骨が肩方向に上がり、デスクワークを続けるうちに肩や背中の筋肉がコワバルと、肩甲骨に付着している筋肉が肩方向に引っ張られたままになるので、血行を悪化させるからです。

この結果、背中に、重ダルイ疲労感やズキズキとした痛みが起きるので、これらを解消するには、背中の疲労箇所やコワバリ箇所を回復させるだけでなく、肩甲骨の位置ズレを解消し、肩甲骨周りの筋肉の緊張を緩める事が重要です。

【 肩甲骨の内側の痛み、背中のむくみ、ゴリゴリ音 】

一日中パソコンの前で仕事をしていて疲れてくると、首や肩の凝りだけでなく、肩甲骨の内側に、ズキズキとした痛みや、チクチクと刺すような痛み、が起きてきます。
これは、前かがみ姿勢になって、両肩を前方に突き出すような『巻き肩』姿勢が続くと、肩甲骨が肩方向に引っ張られて“上がりっぱなしの状態”になるので、肩甲骨と背骨の間に、筋肉の緊張と負荷が大きくなるからです。
しかも、肩甲骨には、いろいろな背中の筋肉が付着しているので、肩甲骨が肩方向にズレタまま凝り固まってしまうと、いろいろな背中の筋肉を引っ張って、背中の血行やリンパ液の流れを悪化させてしまい、背中に痛みや不快感を起こします。

 

更に、背中の血行やリンパ液の流れの悪化で、血液やリンパ液が停滞すると、背中に老廃物を多く含んだ余分な水分が溜まって“むくみ”が生じるので、背中に腫れぼったさを感じるようになります。
しかも、この状態が何日も続くと、“むくみ”によって毛細血管が圧迫されるので、ますます血液やリンパ液の流れが停滞し、これにより、背中の“腫れぼったさ”や“熱っぽさ”、あるいは、“重たい”感じが強まって、絶えず背中が、スッキリしない感じに悩まされます。
しかも、「背中がブヨッと、たるんだ感じ」や、「背中が疲れ易くなって、モッサリとした感じ」などがするので、立っている時も、背中が丸まった猫背姿勢が気になるようになります。

 

他にも、肩や腕を大きく動かしたり、廻したりすると、肩甲骨の裏から、骨がこすれるようなゴリゴリ音がしてくる事があります。
肩甲骨周囲の筋肉が凝り固まると、肩甲骨の下側の筋肉が、肋骨(あばら骨)に沿って、デコボコ状になった為です。
この為、肩や腕を大きく動かしたり、廻したりすると、それにつれて肩甲骨が動く時に、肩甲骨の下のデコボコ状に凝り固まった筋肉が、肋骨と擦れ合ってゴリゴリ音が出るようになります。

【 見返り美人図 】

肩甲骨は、肋骨の上に、乗っかったような状態になっているので、上下左右、かなり広い範囲に移動できる特徴があります。
この為、腕をいろいろな方向に動かせるように、肩関節の動きを補助するだけでなく、身体を動かす時には、肩甲骨が身体の動きを邪魔しないような動きをスムーズにしているので、身体を、滑らかに、柔らかく、そして、かなり自由に動かす事ができます
これを上手く現したのが、江戸時代に描かれた『見返り美人図』で、身体は前を向いたまま、背部の肩甲骨を後ろに引いて、首だけを振り向いた女性を描く事によって、女性らしい動作と、優雅な雰囲気を表現しています。

 

ところが、年齢的に25歳を過ぎると、肩甲骨付近の筋肉の老化が始まって、肩甲骨付近の筋肉の柔軟性が失われ、固くなっていきます。
しかも、現代の生活は、昔と違って、身体を動かす事が少なくなって、イスに座って操作をする事が多くなったので、余計に、肩甲骨付近の筋肉の柔軟性や筋力が失われ易くなっています。
この為、三十歳あたりになると、肩甲骨付近の筋肉の柔らかさが無くなってくるので、『見返り美人図』のような恰好をすると、何気なく、ふっと振り返るような姿勢ができずに、無理に身体をひねったような、ぎこちない恰好になってしまいます。

 

それでも、日常生活では、『見返り美人図』のような動作をする必要が無いので、肩甲骨の動きが悪くなっていても、支障を感じません。
しかし、デスクワークなどで、肩甲骨まわりの筋肉が固くなり過ぎて、筋肉が凝り固まった状態になると、「肩こり」や、「背中に強く疲れを感じる」、「腰痛が起き易い」などに、慢性的に悩まされるようになります。
更に、背骨沿いに自律神経が通過しているので、肩甲骨の内側の筋肉のコワバリによって、自律神経が圧迫されてくると、「胸苦しさや圧迫感」、「胃もたれや食欲不振」、「身体の不調感」、なども起きてきます。

【 肩甲骨はがし 】

このような肩甲骨周囲の凝りや痛みの解消には、動きの悪くなっている肩甲骨の動きを改善し、周囲の血液やリンパ液の流れを回復させる事が必要です。
しかし、肩甲骨が背部にあるので、自分で肩甲骨を確かめる事ができなかったり、あるいは、肩甲骨を動かしているつもりでも、肩だけ廻して、肩甲骨はあまり動かす事ができなかったりします。
また、背中を構成している筋肉は、互いに関係しながら、何層も重なり合っているので、背中の凝りや痛みを解消させるには、背中を構成している筋肉の位置や、動作の時に関連する筋肉を考えて、凝りや痛みを起こしている個所をチェックした上で、関係する筋肉を含めて回復させる事が必要です。

 

この為、手間がかからず、確実で、効果的なのが、専門家によって肩甲骨の動きを回復させる方法(他動運動)です。
通称、『肩甲骨はがし』と呼ばれる手法です。
『肩甲骨はがし』と聞くと、言葉は強烈ですが、実際に行っているのは、専門家が肩甲骨周りの筋肉のコワバリやシコリを“確認”した上で、肩甲骨まわりの筋肉を動かしながら“ほぐす”方法です

 

この『肩甲骨はがし』は、肩甲骨周辺の凝り固まった筋肉を、動かしながら“ほぐす”ので、血行やリンパ液の流れの改善効果が、高くなります。
また、血行やリンパ液の流れが改善されると、背中の“むくみ”も解消されるので、腫れぼったい不快感や疲労感が無くなって、背中がスッキリします。
しかも、背中の最もコワバリ易い部分が解消されるので、丸まった背中が伸びるようになるだけでなく、浅くなっていた呼吸が回復するので、体調の改善にもなります。

【 当院の、背中の回復治療 】

当院では、肩や背中の体調改善を行う場合、最初にマッサージ治療で背中と腰の筋肉のコワバリを解消させ、その後に『肩甲骨はがし』で肩甲骨を回したり動かしたりして、背中の筋肉の回復治療を行っています
これは、マッサージの作用として、「血行やリンパの流れを良くする」、「筋肉の弾力性や柔軟性を高める」、「それらによって神経の興奮を鎮める」などがあるので、肩甲骨周囲の筋肉が凝り固まっていても、マッサージ治療によって、①肩甲骨周囲の筋肉の疲労や緊張の回復、②肩甲骨の可動域の復元、③痛みの改善、などの効果が期待できるからです。
この為、最初にマッサージ治療で、肩甲骨周囲の筋肉の柔軟性を回復させておくと、無理無く、肩甲骨が動かせる状態になり、その後、『肩甲骨はがし』をすると、肩甲骨周囲の筋肉バランスが回復して、肩方向に吊りあがっていた肩甲骨が本来の位置に戻るようになります。

 

また、当院は、凝り固まった背中の筋肉をほぐす為に、反応が顕在化したツボを利用して、筋肉のシコリやコワバリを緩め、血行やリンパ液の流れを促進させています。
ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調が生じると、痛みや硬さとなって、身体の異常を知らせる反応点になったり、刺激を与える事によって、症状を改善する治療点になったりするからです。
この為、反応が顕在化したツボに刺激を与えると、その刺激に順応して、滞っていた肩甲骨周辺の血行やリンパの流れが回復し、筋肉のコワバリが緩んでくるので、奥からジンワリとほぐれる感触がすると共に、重ダルサや疲労感が消えていきます。

 

更に、背中に腫れぼったく感じさせている、老廃物が多く溜まった余分な水分の“むくみ”の解消を、併せて行っています。
昔から、東洋医療をベースにしたマッサージ治療が、筋肉内の血行改善を行っているので、背中の疲労や緊張による“むくみ”の解消にも、適しているからです。
背中の血行やリンパの流れを活発化させて、元の状態に回復させると、“むくみ”によって引き起こされた不快感が解消されていき、上半身がスッキリとした感じになるので、「元気が出ない」、「食欲がない」、「イライラする」なども解消されていきます。

 

肩甲骨は、身体全体の動きに関わっているので、肩甲骨周囲の筋肉が凝り固まってくると、「背中を伸ばすと痛い」、「後ろに振り向くと痛い」、「背中がピキッとする」などの痛みや不快感が生じるだけでなく、身体全体の動きが鈍くなります。
当院は、慢性化した背中の疲労や緊張の解消に、①肩甲骨の位置ズレ解消、②ツボ刺激、③マッサージ治療、などを行い、体調の回復を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連するこり・しこりなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。