「“おしゃれ”と“スタイルアップ”に、ブーツを履きたい!」というのは、多くの女性の気持ですが、ブーツで脚の動きが制限されると、血液やリンパ液の流れが停滞し、思いもしなかった、脚の冷えや、むくみを、引き起こす事があります。
しかも、毎日の疲れや運動不足などで、脚の血液を心臓に戻す『筋ポンプ』の働きが低下していると、脚を温めたり、さすったりしても、一時的な解消効果しか得られないので、また、脚の冷えやむくみが再発してしまいます。
このような身体の回復力の低下によって生じた冷えやむくみには、脚に、昔から利用されてきた、脚の疲れや血行悪化に効くツボがたくさんあるので、脚に現れたツボを上手に利用すると、脚の筋肉や血行の回復力を高めて、冷えやむくみの改善効果が期待できます。
【 ブーツで、脚に冷えが… 】
ブーツは 1960年代始めに、ミニスカートの流行に合わせて脚光を浴び、その後、歌手の安室奈美恵さんの「アムラーファッション」によってロングブーツがブームになり、その後も、ファッション性と足元を温かく保つ最適なグッズとして、ブーツ人気が続いています。
最近では、夏でも、足元がクーラーの冷気を受けてしまうのを防ぐ為に、見た目の暑さを感じさせないサマーブーツが作られ、人気を呼んでいます。
ところが、「見た目が良く」、「暖かいはず!」と思ってブーツを履いていると、だんだんと足が冷え、更には、足先にジーンと痺れるような冷たさを感じて、思わず「ブーツを脱ぎたい!」となる事があります。
この原因として、膝から下がスッポリと覆われるようなブーツを履いていると、足首をギュッと固定されてしまうので、足裏やふくらはぎの筋肉の動きが制限されてしまい、血液の流れが悪化してしまう事が、指摘されています。
足首をギュッと固定されて、脚の筋肉の自然な伸び縮みができなくなると、脚に集まった血液を心臓に送り返す『筋ポンプ』の働きが低下し、脚の血行やリンパ液の流れが停滞してしまうからです。
この結果、脚に停滞した血液リンパ液が、足元の冷たい空気で冷やされて、足先がヒンヤリと冷えてくるだけでなく、心臓からの暖かい血液も流入しづらくなるので、「ブーツを履いているのに、冷たい!」という、予想外な事が起きてしまいます。
更にもう一つ原因として、足裏は、「汗腺が、背中や胸の5~10倍もあり、1日にコップ約1杯分もの汗をかく」と言われるほど、多量の汗をかくので、ブーツを履いていると、これによっても足を冷やしてしまいます。
ブーツを履いていると、多量の汗が排出されづらくなる為に、足が多量の汗でしっとりと濡れてくると、その汗が、靴に伝わった冷寒で冷えて、足を冷やしてしまうからです。
また、寒さで足が緊張すると、足裏から発汗反応によって、多くの汗(緊張汗)が出るので、これも外気の寒さで冷やされ、足を冷やしてしまいます。
【 脚の、むくみから 】
また、ブーツを履いていると、「脚がむくんで、締め付けがきつくなった」、「脚のむくみで、脱げなくなった」などが起きたり、「脚が、ダルクなって重くなった」といった不快感に悩まされたりします。
これも、ブーツで足首が固定されて、脚の筋肉の動きが制限されると、血液やリンパ液を流す『筋ポンプ』の働きが弱まるので、滞った血液やリンパ管から水分がしみ出して、むくみが生じたからです。
しかも、むくみの水分中に“老廃物”を含んでいるので、「脚がほてった感じ」、「むずむずする」、「かゆい感じがする」などの、不快感にも悩まされます。
このように、足の冷えと、脚のむくみは、両方とも、脚の『筋ポンプ』の低下が原因になっています。
この為、女性の70%以上の人が、ブーツを履いて脚に冷えを感じてくる、脚のむくみに気付かされたり、反対に、脚のむくみが気になってくると、足の冷えを感じたりします。
しかも、筋肉量の少ない女性は、脚の『筋ポンプ』の働きが弱くなりがちなので、「脚の冷え → 血の巡りが悪くなる → むくむ → むくみで余計に血の巡りが悪くなる → 脚の冷えが強まる→ 更に血の巡りが悪くなる」といった、冷えとむくみの悪循環スパイラルに陥りがちです。
しかも、脚に冷えとむくみの両方が起きると、身体にも、さまざまな症状を引き起こします。
例えば、冷えから神経が敏感になってくると、「少し歩くと、足に痛みがする」、「足の芯が痛む」、「脚の冷えやダルサで眠れない」、「足にしもやけができ易い」、などが起きます。
また、重力の影響で下半身に全血液量の約7割が集まるので、脚の血行悪化によって全身の血行に影響すると、「身体の節々(ふしぶし)の痛み」、「腰のダルサや痛み」、「疲れ易くなる」などが起きたり、「高血圧」が起き易くなったりします。
【 脚の血行回復 】
脚に、冷えやむくみなどの違和感が現れたら、まずは、「どのような状態なのか?」を、確認する事が大切です。
例えば、『脚のむくみチェック項目』として、「靴下の跡がいつまでも残る」、「膝から下を指で10秒ほど押した後、指を離しても跡が残る」、また『足の冷えチェック』としては、「手は温かいが足は冷たい」、「寒くなるとふくらはぎや足先が冷える」、「足先が冷えてなかなか寝つけない」、などがあります。
そして、冷えやむくみの原因となっている、脚の『筋ポンプ』活動を回復させるには、筋肉のコワバリを解消する事と、それと共に、足関節や膝関節の柔軟性を戻して、血行やリンパ液が流れ易くする事が必要です。
しかし、脚のむくみや冷えが長引いている場合は、脚のむくみや冷えを解消するのが、かなり困難です。
脚の『筋ポンプ』活動が低下して、脚の血行が悪くなっていても、ハッキリとした痛みや違和感などが無いので、患部がハッキリせず、自分で脚の筋肉をほぐして、血行を改善させる事が難しくなるからです。
この結果、「筋肉がコワバッテいる箇所や、血行の悪化箇所が分からない」事から、ほぐすのが大雑把になったり、あるいは、気になる痛みや違和感などがあっても、その箇所を「特定するのが難しい」事から、シッカリほぐすのが難しくなったりします。
更に、脚の血行改善の為に、腰とお尻の筋肉をシッカリとほぐす事が必要になる事もあります。
お尻と腰の筋肉は、上半身の重さをジッと受け止め続けているので、立っている事が長かったり、座りっぱなしでいたり、疲労や緊張が強まっていたりすると、お尻と腰の筋肉がコワバッテ、筋肉内の血管を圧迫して、下半身の血液の流れを悪化させるからです。
この為、これらの腰とお尻の筋肉をシッカリとほぐした上で、ふくらはぎの奥の柔軟性を回復させて『筋ポンプ』の活動を活発化させたり、下半身の筋肉や血管の走行沿いのコワバリやコリをチェックして解消させたり、足首・膝・股関節などの血行を改善させたりする事が必要です。
【 当院の、脚の冷えやむくみの治療 】
当院は、脚のむくみや冷えの解消に、マッサージ治療にツボ治療を加え、回復治療を行っています。
脚や腰には、昔から利用されている、冷えやむくみなどを改善させるツボが、いくつもあるので、脚や腰に現れたツボを確認し、「イタ気持ちイィ!」と感じるツボ刺激を加える事によって、回復効果を高められるからです。
これは、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに反応点として痛みや硬さの反応となって現れ、更に、この顕在化したツボを治療点として刺激すると、筋肉のコワバリやコリが解消され易くなって、血行が回復し、脚のむくみや冷えが改善されてくるからです。
また、下半身の血行を、マッサージ治療にツボ治療を加えて改善すると、体調改善にもなります。
下半身には、重力の影響で、全身の70%もの血液が集まる部分なので、下半身の血行を改善させると、全身の循環も良くなって、「肩がこる」、「疲れやすい」、「だるい」、「食欲がない」、「眠れない」、「イライラする」、「元気がない」、などの症状改善になるからです。
更に、毎日の疲労や緊張などで、追い付かなくなっていた回復力を取り戻す事にもなるので、「何となく身体の調子が悪い」といった状態から、身体がスッキリしてきます。
更に、当院では、脚のむくみや冷えの回復効果を高める為に、ストレッチを加えています。
これは、血液を心臓に戻すには、筋肉のポンプ活動が重要なので、筋肉の弾力性や柔軟性を高めるだけでなく、筋肉の伸び縮み運動を回復させて、活発化させる事が必要になるからです。
特に、座っている事が多かったり、歩く事や立っているのが長かったりすると、股関節やお尻の筋肉が硬くなって、血行が悪化するので、腰から股関節にかけてのコワバリやコリをチェックし、筋肉の一部にストレッチを加え、柔軟性を回復させると、血行の改善に効果を発揮します。
女性の脚のコーディネートに、ブーツが欠かせませんが、ブーツを履き続けたり、靴下を重ね履きして膝上まであるロングブーツを履いていたりすると、脚にむくみや冷えが起き、体調の不調も起きてきます。
当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、脚のむくみや冷えの改善と共に、身体の不調箇所をツボ反応を利用して、体調の改善を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。 関連する身体の不調や不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。