【（症例）身体の硬さや、健康管理 】
中高年になって、運動不足の解消や体調改善に運動を始めたら、｢翌日になったら、身体がダルイ｣とか、｢疲れが残る｣、｢脚・腰が痛む｣などや、｢身体が重い感じで、気力が出ない｣が起きる事があります。
体力の低下が進んでいても、毎日の仕事や家事に追われていたり、実年齢より若いと思っていたり、身体の状態に注意しなかったりすると、疲労や緊張で身体に疲労や血行悪化などが生じても、気付きにくくなるので、普段の体調を考慮しないで運動を始めると、身体への負担が大きくなって、不調や違和感が起き易くなるからです。
しかも、運動は日常生活の活動よりも多くの負担がかかるので、中高年になって運動を始める場合は、運動方法や利用施設を考えるだけでなく、身体の気付きにくい疲労個所や血行の悪化箇所をチェックして、それらを改善し、身体を無理せずに続けられるように体調を整える事が大切です。
【 身体の疲労 】
～ 健康を保つ事を期待して ～
中高年になると、硬くなっている身体の柔軟性回復や、肥満の解消、あるいは、血圧や血糖値の改善の為に、運動を始める方が多くなっています。
運動をする事で、筋肉の働きを高めて体力の向上や、血行が促進されて、酸素や栄養を取り込んだ血液が身体のすみずみまで行き渡り、そして、身体の老廃物の排出が進むので、慢性化した筋肉のコワバリ解消や、身体の活力を取り戻す効果があります。
ところが、運動をした時は爽快でも、後になってから、｢なかなか、疲れが抜けない…｣とか、｢前より、身体がダルイ｣などが起きるので、仕事をしていると、｢身体が重い感じで、スッキリしない｣、｢頭がボーッとして、意欲が出ない｣などで、｢集中力や能率が落ちる｣という事があります。
～ 体力を超えた運動 ～
このように、運動をした後になって、ダルサや疲労感に悩まされるのは、運動で、思っていた以上に身体の負荷が大きくなり、『身体の疲労』と『脳の疲労』の両方が大きくなったからです。
『身体の疲労』は、運動をすると日常生活の活動よりも大きな負担がかかるので、運動を頑張ったり、熱中したりすると、体力を超えた運動量になる上に、回復が追い付かなくなって疲労物質や老廃物が身体に残ってしまうからです。
例えば、休みの日にまとめて運動をしようとしたり、あるいは、スポーツ施設などで周りの雰囲気から運動意識が刺激されたりすると、当初思っていた以上に運動量が多くなり、身体の疲労解消が追い付かなくなって疲労物質や老廃物が身体に溜まり、ダルサや疲労感が起きてしまいます。
～ 気付かないうちに ～
また『身体の疲労』は、スポーツ施設のマシンによって、気付かないうちに疲労が大きくなる事もあります。
スポーツ施設のマシンは、初心者でも扱い易く、安全性が考慮されていますが、一つ一つのマシンが、狙った筋肉を効果的にトレーニングする事をコンセプトにしているので、気付かないうちに、特定の筋肉に強い負荷がかかり『身体の疲労』が大きくなるからです。
この為、“見よう、見まね”でマシンを使っているうちに『身体の疲労』の度合いが大きくなり、後になってから痛みやダルサが起きてくる事が、よくあります。
【 脳の疲労 】
～ 脳内の自律神経の疲労 ～
２つ目の『脳の疲労』でダルサや疲労感が起きるのは、運動で身体への負担が大きくなると、体調を維持・調整している脳の自律神経も負担が大きくなるので、体調を保てなくなり、ダルサや疲労感が起きるからです。
例えば、中高年になると、若い時と違って身体の新陳代謝が低下する上に、日々の仕事や家庭の事などで疲労やストレスが続いたり、溜まったりするので、このような状態の中で運動をすると、体調を維持・調整している自律神経の負担が更に大きくなって、体調を保てなくなり、体調を悪化させます。
しかも、50歳以降は、身体や内臓の筋肉の動きをコントロールする運動神経の数が減少し、更に運動不足になっていると運動神経の減少が進行するので、この状態で運動を始めると、自律神経にとって大きな負担となり、疲労やダルサに悩まされる事になります。
～ 疲労感無き疲労 ～
ところが運動中は、身体の血行が促進されるので、“身体がスッキリ”した感じや、気持ちの高ぶりで“気分がハイ”になり、自律神経のオーバーワークに気付きにくくなります。
しかも、スポーツクラブクラブで運動をしていると、時間いっぱい運動をしようとしたり、周りの人と比べて競ったり、音響効果や照明効果などの影響を受けたりするので、疲労が自覚しにくくなり“疲労感無き疲労”が蓄積します。
また、スポーツ施設での運動は、日常生活では無いような動作を続けたり、偏った動作を繰り返したりする事が多いので、これによって自律神経の負担が増し、後になってから、ダルサや疲労感が起きるようになります。
～ 自律神経のオーバーワークから ～
その上、仕事や家庭で、毎日の忙しさに追われていると、ストレスや疲労感などの“精神的な疲労”もあります。
この為、運動をしている時は爽快に感じられても、毎日の“精神的な疲労”に運動疲労が加わって、自律神経がオーバーワークになると、回復が追い付かなくなって、｢いつまでも、疲労感が解消されない｣とか、｢身体が、スッキリしない｣などの不快感に悩まされたり、翌日になっても、｢疲れが残る｣、｢やる気がしない｣、｢ダルイ｣、｢朝、起きられない｣などが強まったりします。
更に、自律神経のオーバーワークになると血行が悪化して、｢首や肩が凝る｣、｢関節が痛む｣などが起きたり、脳への血行悪化で、｢頭が重い｣、｢頭痛頭がする｣などに悩まされたり、血行の悪化で神経が高ぶって、｢なかなか眠れない｣となったりします。
【 コリやシコリの影響 】
～ 筋肉にコリができていると ～
また、毎日の疲労や緊張で、肩や腰などの筋肉にコリが生じていると、運動後に、肩から｢ダルイ｣、｢疲労感がいつまでも残る｣といった違和感や、腰から不快なジンジンとする痛みが起きます。
運動で、コリができている箇所に負荷が増すと、筋肉のコワバリが強まって、余計に血行を悪化させるからです。
しかも、コリが生じている箇所は、神経が敏感になっているので、疲労感や痛みが強まったり、いつまでも不快感が続いたりします。
～ 更に、シコリができると ～
更に、コワバッテいる筋肉内に、筋肉が強く凝り固まった『シコリ』ができていると、運動すると、痛みや違和感が強まったり、身体の不調が大きくなったりします。
硬い『シコリ』によって血行が遮られるので、運動をすると筋肉内に老廃物が溜まり、神経が刺激されるからです。
運動した後に、肩や腰に、ズキズキと疼くような不快な痛みが続いたり、身体の疲れ易さや体調の低下などを感じ易くなったり、慢性化したりします。
～ 身体に異常が起きているサイン ～
コリや『シコリ』からの違和感や痛みは、痛みと同じように、身体に異常が起きている事を知らせる“サイン”です。
そのままの状態で運動をすると、痛みや不快感が増したり、身体に負荷を強めたりするので、肩コリや、背中の筋肉の痛み、腰痛などがある場合には、運動をする前に、これらを解消しておく事が必要です。
しかも、中高年になると、本人が気付いていない疲労個所や、血行の悪化箇所があるので、本人が気付いていないコリや『シコリ』をチェックして解消させ、体調の悪化を防ぐ事が大切です。
【 当院の、中高年向けのマッサージ 】
～ スポーツマッサージ ～
運動をする前や後に、体調を整える為に、｢スポーツマッサージを受けようかナ…？」と、考える方がいます。
スポーツマッサージを、イメージ的に、｢スポーツをやっている人が受けるもの｣、｢運動に特化した体調の調整｣、｢スポーツの疲労に適したマッサージ｣と思って、｢運動後の体調管理に、スポーツマッサージが効果的」と連想するからです。
しかし、スポーツマッサージも、筋肉の疲労回復を促進し、体調を整え、全身の筋バランスを整える事を目的としているので、気付かない疲労個所や血行の悪化箇所を調べて、それらを改善したり、神経の興奮を鎮めたりして、その人の体調や体質に合わせて体調を整える事が大切です。
～ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ～
当院では、運動前の体調改善・運動機能の向上・運動後の疲労回復を目的に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療を行っています。
東洋治療は、体調や症状に合わせて身体の調子(治る力)を上げて、身体のバランスを整える特徴があり、しかも、副作用が少なく安全性の高い治療法なので、昔から健康の保持や増進に活用され、現在では、この特徴を利用して、運動の前後やリハビリに広く利用されています。
特に、普段の生活で、身体を動かす事が少なくなっている場合は、年齢や体調に合わせて、体幹部分の肩・肩甲骨・腰・膝などの筋肉や腱をシッカリ伸ばして柔軟性を高め、これにより、痛みや怪我の予防や、身体の血行悪化の防止、疲労の回復を早めるようにしています。
～ ツボの利用 ～
また、当院では、身体に異常が起きる箇所と東洋医学のツボ(経穴)の位置が、ほぼ一致しているので、一人ひとりに適したツボを調べて、症状の改善を行っています。
本人が意識していない疲労個所や、メンテナンスが必要な箇所をチェックする事と、それらの箇所をケアする事が必要になるからです。
特に中高年になると、筋力や体力が低下したり、バランス感覚が鈍ったりするので、｢運動で余計に疲れた｣とか、｢身体に痛みを感じる｣、｢だるい、｢肩がこる｣、｢冷える｣、｢疲れやすい｣、｢食欲がない｣、｢眠れない｣、｢イライラする｣などの場合は、本人が意識していない疲労個所を確認し、解消する事が必要なので、ツボ治療が効果を発揮します。
～ あん摩マッサージ指圧師 ～
運動する為に体調管理を考えて、｢マッサージを利用しようかな…｣と思っている場合には、『あん摩マッサージ指圧師』の国家資格を取得し、治療経験のある治療家の施術を受ける事を勧めします。
当院は『あん摩マッサージ指圧師』の資格と技術をもとに、体調や症状に合わせて、日常生活の疲れやストレスの緩和や、運動による身体の痛みや疲労の回復を行い、体調の改善を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。 関連する身体の硬さや、健康管理などのご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。
