ぎっくり腰の早期回復と、予兆を利用した予防法

【(症例)痛み・しびれ 】

ぎっくり腰のイメージとして、チョッとした動作がキッカケになって、腰の筋肉や靭帯の柔軟性の許容限度を超えてしまい、神経が強烈に刺激されて、激しい痛みに襲われるのをイメージします。

しかし実際は、ぎっくり腰を起こす前に、腰の筋肉や靭帯(じんたい)が、疲労や緊張などでコワバッテいたり、弱っていたりしているので、「腰が何となく、イヤ~な感じ」と感じています。

このような状態になると、チョッとした動作で、腰の筋肉や靭帯が耐え切れなくなって、ぎっくり腰を起こしてしまうので、「座っている事が多くて腰がコワバッテいる」、「腰に重ダルサや疲れを感じる」、「加齢や運動不足で腰の筋肉が弱っている」などに気付いたら、腰からの警告と考えて、回復させておく事が大切です。

【 ぎっくり腰を起こしたら 】

~ ぎっくり腰の症状 ~

● 腰の疲労や緊張などで

運悪く、ぎっくり腰を起こすと、いきなり強烈な痛みに襲われて、思わず、しゃがみ込んでしまい、声も出せなくなります。

これは、疲労や緊張などで弱っていた腰の筋肉や靭帯が、何かのキッカケで耐えきれなくなると、“肉離れ”に似た多くの微細な断裂が生じ、神経が激しく刺激される為です

しかも腰の激しい痛みで、反射的に身体の防御反応が働いて、腰の筋肉が急激に収縮し、筋肉の痙攣発作が繰り返される為に、腰が曲がったまま動かす事ができなくなるだけでなく、お腹の中の横隔膜も急激に収縮するので、声が出せなくなります。

● 傷口を増やさないように

ぎっくり腰の直後は、弱っていた腰の筋肉に、無数の微細な断裂や細かな傷ができているので、身体を動かすと、更に傷口を増やしたり、治りかけた傷口を拡げたりして、痛みが強まったり、痛みが治まらなくなったりします。

無理に動くと、腰の神経の異常興奮が激しくなり、腰の筋肉の収縮と痙攣発作が強まって、腰椎のズレを引き起こす事もあります。

この為、ぎっくり腰の直後は、傷口を増やさないように、そして、傷口の自然治癒が増すように、安静を保ち、痛みが治まってくるのを待つ事が大切です。

● 安静状態

安静状態は、例えば、腰の筋肉に、姿勢の負荷や体重がかからないように横になり、腰を曲げて、できるだけ楽な姿勢をとり、身体を動かさないようにします。

横向きの姿勢は、痛みを起こしている神経の刺激を減らす為に、腰の痛む側を上にします。

このような姿勢で、とりあえず腰の激痛が引いてくるまで、無理をしないで、ジッと安静にしている事が大切です。

~ 早期回復のために ~

● 身体を動かさないでいると

しかし、腰の強烈な痛みが和らいでも、腰の痛みを恐れて身体を動かさないでいると、腰の筋肉が極度に収縮した状態になっている為に、腰の筋肉の働きと血行が低下した状態が続いてしまいます

この結果、腰の筋肉が収縮したまま伸びなくなったり、痛みを起こす炎症物質の排出が進まなくなって痛みが長引いたり、あるいは、血行悪化が続いて「腰がダルイ」、「腰が重い」などの不快感に悩まされたりします。

この為、腰の強烈な痛みが和らいで、身体を動かせる状態になったら、動ける範囲で少しずつ身体を動かして、腰の血行を取り戻し、腰の筋肉の柔軟性を回復させる事が必要です。

● 追いつかない回復力

しかし、ある程度、身体を動かせるようになっても、まだ身体の回復力が追いつかない状態なので、ジッとしていても、「ぎっくり腰の痛みが再発しそう…」とか、「背中や腰が固まっていて、腰の神経に響く」という感じがします。

これは、まだ、腰の筋肉内に炎症物質が残っていたり、腰と腰周辺の筋肉の緊張が続いて固くなっていたり、腰の関節に微妙なズレやアンバランスがあって動きづらくなっていたり、腰の神経が敏感になっていたりするからです。

この為、無理に動かなければ、鋭い痛みが走らなくなった頃や、あるいは、我慢できる程度になった頃に、ぎっくり腰の回復治療を受けると、回復が進んで、痛みが早く治まります

● 当院の、ぎっくり腰の回復治療

ぎっくり腰は、疲労や緊張などの慢性化で生じた腰の痛みなので、症状や体調に合わせて身体の調子(治る力)を上げていく事が必要です。

当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、①血行やリンパ液の流れの改善、②筋肉の弾力性や柔軟性の回復、③神経の興奮の鎮静、などを行い、体調の改善と腰の痛みの回復を行っています。

施術は、患者の腰の負荷が少なく、そして痛みや違和感が出ないように、腰を曲げて横向きに寝た姿勢で行っているので、安心して、ぎっくり腰の回復治療が受けられます。

 

【 ぎっくり腰の、予兆を利用した予防法 】

~ ぎっくり腰の予兆 ~

● 何となくイヤ~な感じ

当院では、ぎっくり腰の回復治療と共に、予兆を利用した予防も行っています

これは、腰に何の前ぶれも無く、「イキナリ、ぎっくり腰!」という、“青天の霹靂タイプ”は、ほとんど無いからです。

ぎっくり腰を起こす前に、腰の筋肉に疲労が積み重なっていたり、同じ姿勢を続けていたり、加齢や運動不足で腰の筋肉が弱っていたり、などの影響で、「腰に重ダルサや鈍痛を感じる」、「腰が、何となくイヤ~な感じ」といった、ぎっくり腰の“予兆(前ぶれ)”が生じているからです

● よくある予兆例

①腰部の疲労感   
 腰が張っている感じ、長時間座っていて腰がツライ、腰が重く感じる、腰回りのダルサや重い感じ

②背中やお尻の違和感
 背中のコワバリ感、脚の疲労感、ふくらはぎがつる(こむら返り)、股関節やお尻の痛みやしびれ、足の冷え

③腰まわりの衰え  
 歩くと疲れを感じて残る、腰が抜けそうな感じがする、雨の日の腰の鈍痛、朝起きると腰が痛む

● 腰の柔軟性の低下から

これらの違和感や痛みが起きるのは、疲労や緊張などで、腰の筋肉にコワバリが生じて、筋肉の“自然な伸び縮み”ができなくなった為です。

そして『腰の柔軟性の低下』が起きると、筋肉内の血行が悪化してくるので、腰に「重ダルサ」や「鈍痛」などの不快感も生じます。

更に、これらによって、腰の神経が敏感になってくるので、チョッとした動作でも、程度は軽くても、痛みや違和感が起きるようになります。

~ 再発し易い、ぎっくり腰 ~

● 腰に負担が続く為に

しかも、ぎっくり腰は、一度起こすと繰り返す事が多いので、ぎっくり腰の“予兆”に気付いたら、腰の柔軟性を回復させておく事が必要です

これは、毎日の仕事の姿勢や動作、あるいは、加齢などが原因になって、ぎっくり腰が再発し易いからです。

実際、一度ぎっくり腰を起こすと、4分の1の人が、1年以内に再発しているという報告があります。

● デスクワーク、加齢、運動不足、ストレス

例えば、デスクワークを毎日続けていると、背中や腰のコワバリが続いて、疲労が腰に溜まってくるので、ぎっくり腰が起き易くなります。

また、加齢や運動不足によって筋力が弱まるので、年齢が上がるほど、そして、運動不足が長くなるほど、腰痛やぎっくり腰のリスクが高まります。

しかも、心理的なストレスが続くと、身体の血行が低下し、それによって、身体を支える腰の筋肉がコワバッテくるので、やはり、ぎっくり腰が起き易くなります。

● 予防の為に

ぎっくり腰の予防対策として、「座り続ける時間を減らして、座る姿勢をよくする」、「身体を温めて腰の筋肉の疲労を軽減する」、「休みを取って、身体を動かす」、などが紹介されています。

しかし、ぎっくり腰の原因は、身体の疲れ、緊張したままジッとした姿勢が続く、運動不足や加齢で腰の筋肉の働きの低下なので、やはり、腰の状態が気になったら、腰の筋肉のケアを行う事が大切です。

特に、「腰が、何となくイヤ~な感じ」とか、「腰がダルク、動かしにくい」、「腰の違和感や痛み」などに気付いたら、腰の周りの筋肉やじん帯の柔軟性を回復させておく事が必要です。

~ 当院の、ツボ反応を利用した予防治療 ~

● ツボの効果

当院は、ぎっくり腰の予防に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、腰のケアを行っています

ツボは神経や血管が集まっている箇所なので、腰の疲労や緊張で不調が起きると、関係する腰のツボに“痛み”や“硬さ”が現れ、腰に異常が起きている事を知らせてくれるからです。

しかも、反応が現れたツボに症状や体調に合わせた刺激を加えると、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりするので、ぎっくり腰の予防や緩和効果があります。

● マッサージ治療とツボ治療

例えば、ぎっくり腰の予防治療を、「腰に、何となくイヤ~な感じ」という違和感(“予兆”)に気付いた段階で行うと、腰のコワバリが、まだ強まっていないので、比較的短時間に、腰の筋肉や靭帯を和らげる事ができます。

また、腰のコワバッタ靭帯や筋肉の緊張を和らげて、血行を改善する事で、敏感になっている腰の神経を和らげる効果があります。

これらの改善で、腰の「重ダルサ」や「鈍痛」が無くなってくると、ぎっくり腰を起こす可能性がグッと低くなるだけでなく、仮にぎっくり腰を起こしても、軽い程度で済みます。

● 筋肉内の隠れた緊張やシコリの解消

また、当院では、身体の不調時に現れるツボ反応を利用して治療を行っているので、ぎっくり腰の予防の為に、本人が気付いていない、腰の筋肉内の隠れた緊張やシコリの解消を行っています。

これにより、筋肉内の隠れた緊張やシコリが無くなると、「腰のダルサ」、「腰が重い」などが無くなり、腰の動きが良くなります。

更に、背中の筋肉や股関節周辺の筋肉などの、本人では伸ばす事ができないような筋肉も、マッサージ治療で柔軟性を回復させて、腰周辺の筋肉の柔軟性を高めるようにしています。

● 安心感のある治療

ぎっくり腰は、チョッとした動作による急性の腰痛ですが、適切な手当てをせずに、そのままにしていると、疲労や緊張などが積み重なって、ぎっくり腰が再発し易くなったり、慢性的な腰の痛みに悩まされたりします。

当院は、ぎっくり腰の予防や回復治療に、患者にとって身体の負担が少なく、安心感のある東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、患者の症状に合わせて、血流改善や緊張の解消を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

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