更年期の疲労感・倦怠感への、コンディショニング

【(症例)身体の不調や、不快感 】

更年期の女性に現れる心身の不調や不快感は、ホルモン分泌の不安定による影響だけでなく、これまでの疲労や緊張の蓄積、加齢による体力低下、家庭環境の変化によるストレスなどで、体調を保つ自律神経の働きに乱れが生じた事も、大きく影響しています。

この為、疲労や緊張・体力の低下・ストレスなどによって、血管をコントロールしている自律神経に乱れが生じると、頭痛、めまい、肩こり、腰痛、疲労感、倦怠感などの、更年期に多い症状が起き易くなっています。

このような更年期の不調や不快感の改善には、追い付かなくなっている自律神経の働きを回復させる為に、疲労や緊張による身体のコワバリを解消し、血液やリンパ液の流れの改善を行う身体のコンディショニングを行うと、身体の自然な回復力を取り戻し、気分がリフレッシュする効果があります。

【 加齢による体力低下、精神的なストレスから 】

~ 身体の不調や不快感から ~

更年期の女性に現れる身体の不調や不快感の原因として、よく言われるのが、「女性ホルモンの分泌の不安定化による減少と、その影響による自律神経の乱れ」です。

しかし実際は、それだけでなく、更年期になると、身体の機能の低下や体力が無くなってくる事、あるいは、家庭環境の変化によるストレスとか、心の中に溜まった不満やモヤモヤ感などによって、疲労感や倦怠感を強く感じるようになった事も影響しています

この為、「やっておかねばならない事が増えると、負担感が大きくなって、気持ちが焦ってくる」、「家事で疲れても、分かってくれないので、イライラを感じる」、「家で同じ事を繰り返していると、無気力になったり、投げ出したいと思ったりする」などが起き、これによって更年期の心身の不調や不快感を引き起こすようになります。

~ 家庭事情からも ~

また、更年期は、親の病気や介護で手助けをする事になったり、子どもが就職や結婚で離れていったり、夫が定年近くなったりするので、これらのストレスも、身体に不調や不快感を引き起こす原因になります。

これらのストレスで、気が重くなったり、悩む事が増えて精神的に不安定になったりすると、気持ちを安定させる事が難しくなり、ストレス感や疲労感が増してしまうからです。

そして、これらのストレス感や疲労感が、気持ちの中に蓄積されてくると、気持がふさぎ込む事が多くなったり、イライラ感や憂鬱感などが増したりするので、ますます身体の疲労感や倦怠感を強めてしまいます。

~ 疲労や緊張に対して敏感に ~

しかも、この時期は、身体の疲労感や倦怠感が、いつまでも残って、なかなか解消できなくなります。

若い時と違って体力が弱ってくると、疲労や緊張に対して敏感に感じるようになるので、睡眠や休養をとっても、少しでも疲労や緊張が残っていると、疲労や緊張を敏感に感じ取って、疲労感や緊張感がぶり返してしまうからです。

この結果、更年期を迎えると、「普段より多く寝ても、朝起きて、しばらくすると、また、身体が重だるくなる」とか、「日中は良いが、夕方になると途端に、気力がガックリ落ちる」、「疲れ易い」、「休んでも、やる気が起きない」、などが起きます。

【 更年期と上手く付き合うために 】

~ 一人で悩んで、一人で抱え込んでいると ~

更年期に起きてくる疲労感や倦怠感は、解消しようとしても、解消する方法が見つかりにくいので、「我慢するしかない」と諦めたり、「日々の疲れや、年齢のせい…」と、そのままにしてしまったりします。

しかし、ストレスや疲労は、次第に心身に蓄積してくるので、そのまま一人で悩んで、一人で抱え込んでいると、ますます身体の血管を縮めて血行を悪化させるので、余計に、体調を保つ自律神経の負担を大きくさせます。

この結果、自律神経の負担が増して、体調を保てなくなってくると、いろいろな不調が起き、「肩こり」、「腰痛」、「朝夕の関節痛」、「寝つきが悪い」、「眠りが浅い」、そして、「汗をかきやすい」、「顔がほてる」などが、頻繁に起きるようになります。

~ 改善できるものは改善して ~

このような更年期の症状を上手に乗り切る為には、体調不良や不快感の中でも、改善できるものは改善し、体調を保つ自律神経の負担を少なくさせる事が大切です

特に更年期になると、ストレスや運動不足などで血行が悪化し、筋肉に酸素や栄養が届きづらくなったり、不要な老廃物が溜まったりするので、身体の血液やリンパ液の流れをスムーズにさせる事が必要です。

この為、更年期の、低下している身体の機能を向上させて、血行と自律神経を安定化させる為に、食生活の注意や有酸素運動などの“身体のコンディショニング”が勧められています。

~ 有酸素運動 ~

中でも、更年期の“身体のコンディショニング”として、効果があるとされているのが、軽いジョギングやウォーキング、水泳などの有酸素運動です。

運動をする事によって、血行が適度に促進される効果や、ストレスの発散やリラックス効果を得られ、また、睡眠リズムを整えてグッスリ眠れる効果もあるので、不安定になりがちな自律神経のバランスを安定させる効果があるからです。

また、運動を行う事によって、ストレスの発散やリフレッシュ効果と共に、爽快感や達成感が得られるので、更年期のストレスやイライラ感を緩和する効果もあります。

【 コンディショニングの難しさ 】

~ ウォーキング ~

有酸素運動の中でも、ウォーキングは、更年期の症状改善に効果があると認められ、しかも手軽で、いつでもどこでも、ヤル気さえあればできる特徴があります。

しかし、更年期の症状改善の為にするならば、50才代では速歩、40才代となるとジョギング以上の強さの運動でなければ、健康の維持・増進にはつながりません。

この為、ブラブラ歩きでは効果はありませんが、反対に、効果を上げようとして、普段の体力以上にガンバッテしまうと、運動を終えた後になって、血管が収縮して血流が悪くなり、「疲労が残る」、「血圧の変動が大きくなる」、「凝りや痛みが起きた」、「動悸がする」、「体調がかえって良くない」、といった不調を起こしてしまいます。

~ 運動の目安 ~

このように、運動による“身体のコンディショニング”は、運動の負担が少ないと運動効果が見られず、反対に、運動による負担が多くなると、逆効果となったり、運動が続かなくなったりするので、運動の程度の目安が難しくなります

更年期になると、若い頃と違って、毎日の活動量が少なくなっていたり、あるいは、運動する習慣が無くなっていたりするので、有酸素運動であっても、普段の体力に合わせた運動調整が必要になるからです。

この結果、運動を、「あまり抵抗感なく」、「どのような方法」で、「どのようにしたら良いか」、迷いがちになります。

~ 循環悪化や神経過敏の改善には? ~

また、頭痛、めまい、不眠、不安感、気分のうつ、イライラ感などで悩まされていると、症状を改善させる為の“身体のコンディショニング”が思いつかなかったり、難しくなったりします。

これらは、血液やリンパ液の循環悪化や、それによる神経の過敏が影響しているので、それらの箇所を調べて確認したり、改善する方法が分かっていなかったりすると、解消に結び付かないからです。

更に、自分で、気になる更年期の症状の原因がハッキリしていなかったり、いろいろと症状が現れたりすると、「更年期のコンディショニングを、どうしたらいいのか…?」と、迷ってしまいます。

【 当院の、更年期の体調調整 】

~ 基礎的な運動能力の回復から ~

当院では、このような更年期の疲労感や倦怠感の改善に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、身体の不調改善を優先して行い、それによって、身体が本来持っている基礎的な運動能力を、回復できるようにしています。

これは、更年期になると、加齢や運動不足などで、本人が思っている以上に体力が低下し、「病気ではないけれど、何となく身体の調子が悪い」という、更年期特有の不調が起き易くなっているからです。

しかも、これらの不調から、日常の生活動作の制限や姿勢の悪化などが起きるので、基礎的な運動能力が弱り、①身体が硬い、②関節の動きが悪い、③身体に左右差がある、④正座したり直立したりすると、身体を支える力が弱い、などが現れます。

~ ツボ(反応点)の利用 ~

この為、当院では、マッサージ治療にツボ(反応点)を加えて、身体のコワバリ箇所や血行悪化箇所の確認と、症状の軽減治療を行い、更年期の“身体のコンディショニング”を行っています

これは、ツボが、身体の異常を知らせる箇所であり、病状を改善する箇所でもあるので、ツボ刺激によって、筋肉の張りをほぐしていくと、内部から血行が改善され、酸素や栄養が身体に行き渡り、老廃物が排出される効果があるからです。

また、ツボの反応点を利用しているので、本人が気づいていない筋肉の疲労箇所やコワバリを解消させたり、注意できない血行の悪化箇所を回復させたりするのに、効果があります。

~ 一人ひとりに適した治療を ~

また、ツボ(反応点)を利用したマッサージ治療で、筋肉の緊張をほぐし、血行の改善を行っているので、ツボ周辺の神経の興奮を鎮める効果があります。

この為、更年期に疲労感や倦怠感に悩まされて、「肩がこる」、「冷える」といった症状状改善にも、東洋医療系のマッサージ治療が神経の興奮を抑制する効果があるので、これらの解消に適しています。

しかも、当院は問診や触診にウエイトを置いて、それぞれの症状、一人ひとりに適したツボを探し出し、手当(コンディショニング)を行っているので、身体の自然な回復力を取り戻し、気分のリフレッシュ効果もあります。

~ ツボ刺激を利用したマッサージ治療で ~

更年期の体調改善に、“身体のコンディショニング”が良いと分かっていても、「今さら運動なんて」とか、「体調も気分もすぐれないのに、運動する気が無い」、あるいは、「忙しくて時間が無い」、という人が多くなっています。

当院は、ツボ刺激を利用したマッサージ治療で、慢性化した疲労や緊張などを解消して血行を改善し、体調を整えて、更年期の女性に現れる身体の不調や不快感からの回復を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する身体の不調や、不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。

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