【(症例)疲労や だるさ 】

何度もアクビが出たり、背伸びして深呼吸したりするのは、疲労や緊張でニブクなった脳の活動を刺激して活性化する為や、酸素不足になっている脳に酸素を補給する為、と言われます。

しかし、脳の疲れや酸素不足が続くと、アクビや背伸びの効果は限られるので、脳の働きや体調の維持に支障が出て、「集中力が続かない」、「眠気がしてくる」とか、「頭が重い」、「疲れやだるさが続く」、「頭痛がする」、「肩こり」、などが起きてきます。

このような状態に気付いたら、疲労や緊張で、脳の回復が追いつかなくなっているので、脳をリフレッシュさせる為に、首を中心とした脳への血流改善と、肩・背中・胸の呼吸筋のコワバリ解消を行い、脳と身体の酸欠状態を解消させる事が大切です。

【 脳の疲労と酸素不足 】

朝からずうっと夢中になって、パソコンやスマホを使って仕事をしていると、だんだん「頭がボーッ」としてきたり、「頭がズーンと重く」なったりして、思考力が無くなってくる事があります。
このような時に、思わず無意識に、アクビが出たり、身体を伸ばして背伸びしたりします。
これは、アクビや背伸びをする事で身体を動かし、働きのニブッタ脳を刺激する為と、疲労や緊張で不足した脳の酸素を補う為、と言われています。

 

脳が疲れたり、脳に酸素不足が起きたりするのは、仕事で考えたり判断したりする事が多くなると、それによって、脳の活動量や脳の酸素消費量が急激に増えた為ですが、それと共に大きな原因になっているのが、パソコンやスマホを使ってジッとしている姿勢が続くと、後頭部・首・肩・背中・胸などの筋肉がコワバッテ、身体の血行が悪くなったり、呼吸運動が低下したりして、脳に届けられる血液量が減少する事です。
例えば、パソコンやスマホの画面を見つめたまま、指先だけを動かす作業をしていると、首や肩の筋肉をギュッと固めた状態が続く為に血管が圧迫されて、血行が悪化するので、脳に届けられる血液量が減少して、脳の活動に必要な酸素の供給が制限されてしまいます。
また、精神的な緊張が高まった状態が続くと、胸や背中の呼吸運動をする筋肉がコワバッテきたり、交感神経が強まって呼吸が浅く(弱く)なったりするので、肺に取り入れられる酸素が少なくなって、脳に送られる酸素が減少し、脳の活動に必要な酸素の供給が制限されてしまいます。

 

しかも、パソコン作業をずうっと続けていると、脳の一部の神経が、ずうっと酷使され続けるので、その部分に極端な疲労状態と酸素不足が起きます
例えば、仕事のタイムリミットに間に合わせる為に、パソコンに仕組まれている思考方法や作業を、ひたすら続けていたり、あるいは、神経を使いながら間違いのないように、入力作業や作業手順を繰り返していたり、などの場合です。
このような状態になると、脳のある一部の神経が、ずうっと酷使されるので、その箇所に極端な酸素不足が起き、それによって脳の疲労が高まり、集中力や持続力が落ちたり、注意力や思考力が低下し始めたり、雑念が多くなったりします。

【 脳の酸素不足による症状 】

脳に酸素不足が生じる理由として、脳の酷使だけでなく、構造的な原因として、脳が身体の中で最も多くの酸素を消費する臓器にも関わらず、脳が使用する酸素を蓄えておく機能や器官が無い事があります
脳が安定的に活動するには、肺に取込んだ全酸素量の約25%を絶えず必要としますが、その酸素を脳に届ける為に、肺からの血流に頼っているので、身体の疲労や緊張によって血液の流れが低下すると、酸素不足の状態になってしまいます。
この結果、『脳にとって、血流による酸素供給が命』になっているので、身体が疲れたり、緊張する事が続いたりして、身体の血行が悪くなってくると、「アクビが何度も出る」、「無意識に背伸びして深呼吸する」、更に、「知っている名前や数字がすぐに出てこない」とか、「アレ、何だっけ?」や、「アレを、アレして!」などが起きてきます。

 

特に、中高年になって、仕事で運動不足になったり、猫背姿勢が続いて背中や胸の筋肉がコワバッテきたりすると、脳が使用する酸素を蓄えておく機能や器官が無いので、このような状態が起き易くなります。
しかも、中高年になって身体が硬くなって、肩・背中・胸などの呼吸筋がコワバッテくると、肺が充分に膨らなくなり、呼吸が浅くなります。
この結果、脳が必要とする十分な酸素が供給されづらくなって、脳の酸素が状態が進むと、体調面で次のような症状が現れます。

 

 集中力が続かない
 頭が重くなる
 頭痛がしてくる
 目が疲れる
 ちょっと休むだけでは、疲れが消えなくなってくる
 持久力が落ちて、ヤル気が無くなる
 気分が鬱っぽくなる
 人と話すのが面倒
 動悸や息切れも感じる
そして、これらの状態が長く続くと、目の病気や身体の不調が慢性化し、脳梗塞や脳卒中などの深刻な疾病のリスクが高まります。

【 日常生活に支障が 】

ところが、身体の不調が続いても、「呼吸をすれば、自然と脳や身体に酸素が届く」と思うので、毎日の疲労や緊張で、脳の回復が追いつかなくなっていても、その事に、なかなか気づきません。
しかも、時間に追われた生活をしていたり、意識が仕事に向いたままであったり、自分を取り巻く人間関係に関心が奪われていたりすると、余計に、気付きにくくなります。
しかし、脳が疲労したり、酸素不足の状態になったりして、脳の回復が追いつかなくなると、脳の活動が低下し、次第に日常生活に支障が出るようになります

 

例えば、最初は、「頭が回らない」、「何だかダルイ」、「面倒くさくなってくる」、などですが、次第に記憶力が低下したり、思い出しづらくなったりします。
この結果、「相手の名前が思い浮かばない」、「覚えられなくなる」、「約束していた事を忘れる」、「置き忘れる」、「ひとり言で同じ事を何度も言う」、「今、何をしようとしたのだろう……?」、などが起きてきます。
更に、脳が酸素不足の状態になると、精神の安定を持つ事ができなくなってくるので、「気分の落込み」、「ヤル気の無さ」、「頭がボーッとする」、「イライラする」、「仕事のミスが増える」、「忘れっぽくなる」、「注意力が散漫」、なども起きてきます。

 

しかも、仕事や家事を離れて、脳を休めたつもりでも、実際には、脳は、絶えず、蓄積した記憶を整理したり、筋肉や臓器などの全ての器官の動きをコントロールしたりして、24時間休む事無く、働き続けているので、「休んだのに疲れがとれない」とか、「休んだ後なのに、頭が働かない」、「頭の不調が気になる」などが起きます。
この為、呼吸に関係する筋肉のコワバリ解消と、首や肩の血行改善を行い、脳が必要とする酸素を、十分に届くようにする事が、何より大切です。
これによって、脳に、酸素を多く含んだ血液が流れるようにすると、頭がスッキリした感じになるだけでなく、体調を安定させる働きも回復してきます。

【 当院の、マッサージ治療とツボ治療 】

脳が活動するには、大量の酸素を絶えず必要としますが、脳には酸素を備蓄する機能や器官が無いので、脳の疲労や、それによる体調の悪化を改善するには、脳の酸素不足状態を解消させる為に、肩や背中の呼吸筋の柔軟性を回復させて、首を中心とした血行を改善させる事が重要です
当院は、このような疲労や緊張などの慢性化による症状に対して、ツボ反応から身体の不調時に現れる「反応点」を確認し、マッサージ治療とツボ治療で、「反応点」を利用して、症状の改善を行っています。
これにより、首・肩・背中・胸などの、①呼吸運動の筋肉の弾力性や柔軟性を高め、②上半身の血行やリンパの流れを改善させ、③神経の緊張を和らげると、呼吸筋の働きが回復し、脳に血液が充分届けられるようになり、脳の活性化につながります。

 

急ぐ場合には、当院が行っているクイックマッサージで、後頭部・首・肩の筋肉の柔軟性を回復させるだけでも、かなり効果があります。
例えば、硬くなった背中をほぐし、首の筋肉を緩ませると、呼吸筋の働きが回復し、血行が促進されるので、気分がリラックスしてくると共に、脳の活性化に効果があります。
また、首から背骨沿いに自律神経が通っているので、圧迫されていた自律神経が回復してくると、「だるい」、「肩がこる」、「冷える」、「疲れやすい」、「食欲がない」、「眠れない」、「イライラする」、「元気がない」、などの改善になります。

 

できれば、下半身の血行も促進させると、体調の改善に、より効果的です。
重力の影響で、人の血液量のうち約70%は、自然と、腰から下に集まってしまうので、下半身の血行を促進させると、全身の血行が良くなって、脳への血流改善になるからです。
特にパソコンに向かいっぱなしで仕事をしている人は、血流速度が低下して身体の血行が悪化してくるので、下半身を含めて血行を改善させると、脳の酸素不足を回復させるのに効果的です。

 

あくびが頻繁に出たり、背伸びして深呼吸を繰り返したりするのは、毎日の疲労や緊張で脳が酸欠状態になり、回復が追いつかなくなった為なので、脳の働きの低下や体調悪化の原因になります。
当院は、脳(頭)の疲労や思考力低下に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、身体のストレスや過緊張を緩め、循環機能を整えて、体調回復や脳の働きの改善治療を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する疲労やだるさなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。