【(症例)疲労や だるさ 】


「長く歩けなくなった」、「階段を上るのがつらくなった」、「歩いた後、脚がダルクなる」などが起きると、加齢や運動不足による“筋力の低下”を思い浮かべますが、脚の“血行が悪くなっている”事でも、疲れ易さやダルサなどが、身体に現れます。

これは、人が立ったり座ったりしていると、全身の血液量の約7割が下半身に集まるので、立ち仕事や長時間の同じ姿勢で脚の血行が悪くなると、身体の血液循環の悪化が起き、身体の調子が悪くなったり、気力や意欲を低下させたりするからです。

この為、立ち仕事や長時間の同じ姿勢をしていて、「身体が何となくスッキリしない」、「腰がダルイ」、「肩がこる…」、などが起きた場合は、腰・脚・膝・足首などをチェックして、脚や腰の血行状態を確認してみる事が大切です。

【 老化は、脚(足)から 】

昔から、『老化は、脚(足)から』と言われるように、脚の健康状態によって、身体全体に影響を与えます
これは、脚が丈夫で、思うように歩いたり、走れたりする人は、活動的に身体を動かせるので、全身の血液の循環が促進されて、身体の健康をキープできるからです。
しかも、全身の血液循環がスムーズに流れていると、脳の働きも、活発な状態が保たれるので、脳から筋肉への神経の働きも維持されて、身体の動きを調整する柔軟性や敏捷性も維持され、身体が若々しく保たれます。

 

ところが、加齢や運動不足の影響で脚の筋力が弱ってきたり、脚の血行が悪くなったりすると、筋肉の働きの低下や、酸素や栄養分の供給と老廃物の排出に支障が出てくるので、運動神経の働きも鈍(にぶ)くなって、日常動作や行動に支障が出てきます。
このような状態になると、よく現れるのが、「一緒に歩いていても、遅れ気味になる」、「たいして歩いていないのに、脚がダルクなってくる」、「階段の下りが不安になり、慎重になる」、「チョッとした段差で足が引っかかる」、などです。
この傾向は、50~60代の中高年以降になると、だんだん現れるようになり、脚・腰の衰えを実感する事が多くなります。

 

しかも、運動や動作が鈍くなってくると、血行が更に悪くなってくるので、身体を支える脚や腰に不快感や痛みが生じ、それにより、精神的にも影響が出てくるようになります。
例えば、始めの頃は、立ったり座ったりする時に、脚や腰に、“軽い不快感や痛み”を感じるぐらいですが、血行の悪化によって、次第に、「身体に、疲れを感じ易くなる」とか、「体力的に続かない」といった、疲労感やけん怠感などが現れるようになります。
そして、身体を動かす事に“面倒臭さ”を感じたり、疲労感やけん怠感が多くなったりして、体調を保っている自律神経や脳の働きがオーバーワークの状態になってくると、「集中力が続かない」、「気力がわかない」、更に「イライラ感が増えた」など、身体に不調に悩まされるようになります。

【 下半身には、全身の血液の約70%が 】

脚の血行が悪くなると、身体の不調を招く大きな原因として、重力の影響によって、全身の血液の約70%が下半身に集まる事が影響しています
しかし、身体が健康な状態ならば、脚のふくらはぎを中心とした筋肉の強力なポンプ活動によって、下半身に集まった大量の血液を心臓に押し戻しています。
このように、ふくらはぎを中心とした筋肉が、血液を心臓に戻す為のポンプの働きをして、身体全体の血液循環を保っているので、全身に血液を送り出す『心臓』に対して、ふくらはぎを中心とした筋肉を『第二の心臓』と呼ばれています。

 

しかし、何かの原因で、脚の血行が悪くなると、下半身に全身の血液の約70%が集まっているので、全身の血液循環を悪化させてしまいます。
例えば、仕事で一日中座り続けていたり、運動不足の状態になっていたりすると、脚の筋肉の働きが低下するので、血液を心臓に押し戻すポンプ活動の働きが弱まり、身体の血液循環を悪化させます。
特に、立ち仕事が続くと、脚や腰の筋肉が、疲労や緊張でコワバッタ状態になったり、あるいは、長時間の座り仕事の為に、膝や腰の関節部分を曲げ続けていたりすると、血管を圧迫して血行を悪化させるので、気付かないうちに、全身の血液循環が悪化します。

 

この結果、「脚がむくんで、ダルクなる」といった症状が現れるだけでなく、身体の血液循環の悪化により、「肩が凝る」、「疲れが溜まって、気分までどんよりする」、といった症状も起きてきます。
あるいは、身体の血液循環の悪化から、身体に老廃物の排出が進まない為に、「長く歩けなくなった」、「階段を上るのがつらくなった」、「歩いた後、脚がダルクなる」などの、疲労やダルサを感じるようになります。
しかも、それらが繰り返されると、「疲れがとれない」、「肩こりや腰痛」、「イライラする」、「血圧が高くなる」、「食べる量は少ないのに体重が増える」など、スッキリしない状態が続くようになります。

【 脚の血行促進として 】

昔は、農作業を終えた時や、長く作業をした後などに、脚や腰の疲れで、身体に疲労感やダルサが残らないように、“足湯”が、手軽な疲労回復手段として利用されていました。
暖かい湯で脚の汚れを洗い落とし、脚を温めて血行を回復させると、脚の疲労を解消させる効果だけでなく、上半身の血行も良くなってくるので、リラックスした気分になり、サッパリした気分になるからです
この効果から、現代では『フットバス』の利用がPRされ、オフィスでジッと座り続けて身体に疲れを感じた時には、家に帰って“足湯”を行って、脚の血行を回復させ、心身のリフレッシュする事を勧めています。

 

また、一部の介護関係の施設では、“足湯”の効果に加えて、入所者の人達の頭の働きの維持や活性を図る為に、脚のマッサージを試す施設もあります。
『足の指の動きが硬くなってくると、脳が疲れる』と言われるからです。
“足湯”や、脚のマッサージで、脚の筋肉のコワバリを解消し、弾力性や柔軟性を回復させて、脚の血行がスムーズになってくると、身体の血液循環が良くなってくるので、脳にもシッカリと血液が届けられて、“脳の働きを活発にさせる”手段になるからです。

 

脚のマッサージは、身体の疲労回復や頭の働きの活発化など、いろいろな効果がありますが、しかし、自分で自分の脚をマッサージしようとすると、腰から脚にかけての裏側は、見えないので、案外、やりづらいものです。
また、脚の疲労や緊張を強く感じている場合は、脚の筋肉のコワバリ箇所や、鬱血(うっけつ)している箇所を確認して、解消させないと効果がありません。
筋肉のコワバリや鬱血が残っていると、一時的に脚の血行が良くなっても、しばらくすると、再び、元の状態に戻ってしまいます。

【 当院の、疲れた脚の治療 】

当院では、「脚が疲れる」、「脚がむくむ」、「脚が痛い」、「脚がだるい」などの解消に、ツボ反応を利用したマッサージ治療で、脚や腰の疲労回復を行っています
マッサージ治療が、筋肉のコワバリ解消や血行の促進に効果があるので、マッサージ治療によって、脚に溜まった血液を心臓まで押し戻す筋肉のポンプ作用を回復させて、活発化させる効果があるからです。
また、ツボは、神経や血管が集まっている箇所なので、脚に不調が生じると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れて、脚に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、脚の筋肉内の血流が改善し、痛みや違和感が減少する効果があるからです。

 

この為、当院は、脚の疲れやダルサなどの改善効果を高める為に、触診にウエイトをおき、一人ひとりの症状に合わせたツボを確認して、治療を行っています。
神経や血管が集まっている脚のツボを確認して刺激すると、その刺激に反応して、血液を流す筋肉のポンプ作用が活性化し、滞っている血液やリンパ液が押し出されるので、脚のむくみや疲労を解消させるだけでなく、身体全体の疲労の回復を早める効果があります。
更に、マッサージ治療で血液やリンパ液の流れを促進して、筋肉の弾力性や柔軟性を高め、周囲の神経の興奮を鎮めると、脚や腰の不快感や痛みが鎮まってきます。

 

しかも、脚の血液の血行が回復してくると、全身の循環が回復してくるので、身体の疲れが解消されるようになり、心身のリフレッシュ効果が得られます。
脚の筋肉は、他の筋肉と違って、絶えず下から身体を支えながら、立つ、歩く、座るなど、いろいろな運動を行っているので、脚のコワバリが解消されて、血行が良くなると、全身の体調改善につながります。
この為、PCの前に1日中座ってデスクワークをしていたり、長時間の立ち仕事をしていたり、加齢や運動不足で脚の働きが弱っていたり、などで、脚に重ダルサを感じている人には、疲労や緊張などを解消させるマッサージ治療とツボ治療の組み合わせが、勧められます。

 

脚の疲れをそのままにしていると、身体の血液循環に影響して、身体の不調を起こす原因になるので、脚の血行悪化を起こしている箇所を確認して、解消させる事が大切です。
当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、下半身の、①筋肉のコワバリ解消、②血行を悪化させている箇所の改善を行い、身体の疲れや緊張の回復を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する疲労やだるさなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。