パソコン操作やデスクワークなどで疲れてくると、首・背中・腰などの『姿勢を維持する筋肉』部分に、筋肉のコワバリと、ダルサや疲労を感じてきます。
この『姿勢を維持する筋肉』の疲労は、身体の芯になっている部分の疲労なので、広範囲に感じられ、休んでも疲労が解消されずに、仕事に取り掛かるとぶり返したり、疲労解消のつもりで軽い運動やストレッチをすると、かえって、筋肉疲労が増して、疲労感やダルサが強まったりします。
このような疲労の回復には、身体のコワバリ箇所やシコリ箇所を確認して、これらを解消し、身体の柔軟性を回復させていく事が必要になるので、疲労で痛みや硬さとなって現れているツボを利用すると、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、神経の興奮が和らぎ、身体の疲労や緊張が解消され易くなります。
【 姿勢を維持する筋肉の疲労 】
長時間、パソコン操作やデスクワークをしていると、「首や肩の凝り」、「後頭部の疲労感や痛み」、「背中の肩甲骨あたりのダルサや痛み」、「腰の鈍痛」などで、辛くなってきます。
これは、身体の骨格に沿って伸びている首・背中・腰などの『姿勢を維持する筋肉』が、無意識のうちに休み無く、ずうっと働き続ける為に、過労状態になった為です。
しかも、ストレスや心配事などがあると、気付かないうちに『姿勢を維持する筋肉』の緊張を強めるので、ますます疲労感やダルサ・痛みなどが大きくなります。
この『姿勢を維持する筋肉』の疲労は、身体を活発に動かした時の筋肉の疲労と違って、「疲労箇所が広範囲で特定しづらい」、あるいは、「身体が動きづらくなって、ドンヨリとする」、といった特徴があります。
これは、疲労感やダルサが、血行の悪化によって神経が刺激されて起きてくるので、疲労によって血行悪化が骨格沿いに拡がってくると、疲労範囲が広範囲に感じられ、特定しづらくなり、ドンヨリとした感じになるからです。
また『姿勢を維持する筋肉』が骨格に沿って張り巡らされているので、この筋肉が疲労すると、身体が動きづらくなったり、身体を動かすのにダルサを感じたりします。
『姿勢を維持する筋肉』の疲労は、始めのうちは、疲労箇所がハッキリしなかったり、漠然としたりしていますが、更に疲労が続いたり、強まったりすると、「朝起きた時に、首が動かしづらい」、「背中がコワバッテ、ダルイ」、「椅子に座っていても、腰に痛みを感じる」、などが起きます。
疲労や緊張が、続いたり強まったりすると、それによって神経が過敏になって、痛みを感じ易くなる為です。
更に、これらの体調不調による痛みで、体調を保つ自律神経の働きが弱まると、「肩がこる」、「身体のダルサが増す」、「冷える」、「疲れ易くなる」、「食欲が無い」、「眠れない」、「イライラする」、などの症状が起きてきます。
【 疲労感やダルサの解消 or クタクタの解消? 】
このような『姿勢を維持する筋肉』の疲労に対して、運動や動作をした時の疲労は、腕・腰・脚などの『関節を伸ばしたり縮めたりする筋肉』の疲労です。
疲労は大きく分けて2種類あるので、疲労を解消する場合には、『姿勢を維持する筋肉』の“疲労感やダルサの解消”なのか、それとも、『関節を伸ばしたり縮めたりする筋肉』の“クタクタの解消”なのかを、区別して行うと効果的です。
実際には、身体のいろいろな筋肉が、この2つの働きを同時にしているので、どちらの疲労タイプが多いかによって、疲労解消の方法を選んで行う事がポイントになります。
例えば、運動や動作などの『関節を伸ばしたり縮めたりする筋肉』の疲労解消には、“身体に溜まった疲労物質や老廃物の除去”をメインに考えて、血液を積極的に循環させて、身体のコンディショニングを行うと効果があります。
この代表例が、運動後の“クールダウン”で、運動強度を落として、血行を促進させる筋肉ポンプを維持できる程度にして、身体に溜まった疲労物質や老廃物を除去するようにします。
また、運動後に、お風呂やシャワーなどで身体を温める事も、血管を拡げて血行を促進するので、身体に溜まっている老廃物や疲労物質の排出が促されて、疲労回復に効果があります。
これに対して、パソコン操作やデスクワークの『姿勢を維持する筋肉』の疲労を解消させる場合には、最初に、筋肉の緊張によるコワバリを確認して解消させると、疲労回復に効果があります。
『姿勢を維持する筋肉』のコワバリを十分に解消しないで、身体を休めるだけでは、筋肉のコワバリで血管が圧迫されて血行不良になっているので、身体の酸素不足状態や、疲労物質や老廃物が排出しづらい状態になって、いつまでも身体の疲労が解消されなくなるからです。
また、『姿勢を維持する筋肉』のコワバリを十分に解消しないで、運動後の“クールダウン”のように、運動したりストレッチをしたりすると、一時的に血行が良くなっても、筋肉のコワバリが解消しきれずに、筋肉の働きが低下した状態になっているので、疲れや体調不調が身体に残った状態になったり、後になって筋肉の痛みや不快感がぶり返したりします。
【 筋肉内の、シコリの発生 】
また『姿勢を維持する筋肉』の疲労や緊張が長引くと、筋肉内に硬いシコリが生じる事が多くあります。
筋肉の疲労や緊張が強まったまま長引くと、筋肉の組織が複雑にからみ合ったままの状態で、筋肉から水分が押し出されるので、豆粒のような、筋肉の縮(ちぢ)こまった状態ができるからです。
この為、皮膚の上から触ると、硬くコリコリと感じられます。
シコリができると、悪影響として、付近の神経の異常な興奮を起こして、ズキズキ・ジンジンとした痛みが起き始めるだけでなく、疲労の回復を遅らせたり、さまざまな症状を引き起こしたりします。
これは、シコリから、絶えずズキズキとか、ジンジンした不快感が起きると、神経が過敏な状態になり、不快な感じが余計に大きくなったり、痛みが続いたりするので、身体に不調が起き易くなるからです。
起き易い痛みとして、首や肩にできたシコリの不快感から、頭痛や頭重感が慢性化したり、肩甲骨の内側や背骨周辺のシコリからズキズキ・ジンジンとした痛みが起きたり、腰の筋肉にできたシコリの不快感から腰や脇腹の痛みが増したりします。
しかも、シコリができると、筋肉が凝り固まった状態なので、なかなか解消できなくなって、ストレッチをしたり、温めてみたりしても、緩める事ができず、そのまま残ってしまいます。
この為、シコリから神経からの不快感や痛みが続いて、血行悪化が続いてしまうので、痛みと血行悪化が悪循環となって、身体の自然回復力が低下してしまいます。
この結果、『頭痛持ち』『慢性的な背中や腰の痛み』『ギックリ腰の繰り返し』『天気の変化による身体の痛み』などが起きてきます。
【 当院の、じっとしている姿勢の疲労回復 】
当院は、『姿勢を維持する筋肉』の疲労解消の為に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療によって、筋肉のコワバリやシコリの解消を行い、身体のコンディショニングを行っています。
これは、東洋医療系のマッサージ治療が、昔から、疲労や緊張などの慢性化による、筋肉由来の痛みの解消に利用されてきた実績があり、現在では、その効果から、リハビリやスポーツのケアにも活用されているからです。
しかも、自律神経に働きかけて、精神的なリラックス効果もあるので、自律神経と相互に影響する『姿勢を維持する筋肉』の疲労回復に適しています。
当院では、シコリができる箇所が、東洋医療のツボの位置とほぼ一致しているので、ツボ治療を加えて、身体の疲労や緊張の回復や、体調改善を行っています。
反応が現れたツボを確認して、そのツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、シコリやコワバリを和らげる効果だけでなく、血行を促進させて老廃物を排出したり、自律神経に働きかけたりして、体調改善に効果があるからです。
特に、パソコン操作やデスクワークをしていると、肩甲骨に沿った部分や、背中から腰の中心部分、お尻の股関節部分などに、筋肉のコワバリやシコリができてくるので、マッサージ治療にツボ治療を加える事で、効果的に、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させる事ができます。
更に、当院では、『姿勢を維持する筋肉』の緊張や疲労の解消の為に、背骨・肩甲骨・股関節などのチェックを行っています。
これらの箇所は、身体を支えながら、身体のバランスを取っているので、必要以上に筋肉の緊張が強くなり、筋肉が凝っていたり、コワバッテいたり、それによって骨の並びがズレタ状態になったりするからです。
背骨・肩甲骨・股関節などの緊張や疲労を回復させて、身体の負荷を解消すると、身体が軽くなった感じになり、本人が予想している以上に体調の改善が実感されます。
パソコン操作やデスクワークをしていると、『姿勢を維持する筋肉』の疲労や緊張が増して、痛みやダルサに悩まされるだけでなく、解消するのが難しくなります。
当院は、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みや不快感に対して、ツボ反応を利用したマッサージ治療で、血液やリンパ液の流れの改善、筋肉の弾力性や柔軟性を高める、神経の興奮を鎮めるなどによって、不快な症状の解消を図っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。 関連する疲労やだるさなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。