【 (症例)疲労や だるさ 】
ゴルフ練習場の打ちっぱなしでは、何十球打っても、それほど疲れないのに、ゴルフコースに出てプレイすると、それほど激しく動いたり走ったりしていないのに、疲れを感じて、翌日、仕事に出かけるのが辛くなります。
これは、「プレイ中、普段使わない筋肉をフルに使う」、「コースに出た緊張」、「スコアへの精神的なストレス」、「ショットへの集中力の繰り返し」、「同伴者への気遣い」、「風や日差しなどによる体力消耗」などで、思っている以上に体力が使われる事と、それによる血流悪化と身体のコワバリで、身体の疲労回復が追い付かなくなった為です。
ゴルフ疲れのように、気付きにくい身体の疲労や体力の消耗には、疲労箇所やコワバリ箇所をチェックして解消し、改善させる事が必要なので、神経や血管が集まっているツボ(反応点)を利用すると、身体に異常が起きている箇所のチェックと、早期の回復に効果があります。
【 ゴルフの疲労箇所 】
~ 気付きにくい疲労や緊張 ~
ゴルフは、激しく動くスポーツではありませんが、普段の生活には無い動作を、身体の筋肉をフルに使って繰り返したり、ショットやパット時に心身の緊張が極度に高まったりするので、どうしても、身体のいろいろな箇所の疲労が大きくなります。
ところが、コース場に出た緊張感や高揚感が高まったり、お互いに競い合ったりするので、疲労が高まっても気付きにくくなります。
この為、プレイが終わった後や翌日になって、緊張感や高揚感が落ち着いてくると、次のような身体の疲労や痛みが起きてきます。
≪ 首・肩・背中 ≫
スイング時にボールから眼を離さず、頭を残して振り切るので、首・肩・背中の筋肉が極度に緊張した状態で強い“捻(ひね)り”が生じます。
しかも、スイング時に、前傾した姿勢から一気に力を入れて、素早く身体を回転させるので、瞬間的に筋力をフルに使います。
この結果、首の付け根から肩にかけてや、肩甲骨周囲の筋肉に、強い負荷がかかる為に、内部の姿勢を維持する筋肉(インナーマッスル)が傷み、後になってから痛みが起きます。
≪ 腕 ≫
スイング時に、瞬間的に肩から腕に力が入るので、この動作が繰り返されると、肩から腕の筋肉に過緊張と血行不良が起き、後になって、腕のダルさや痛む原因になります。
また、腕の筋肉は肩や背中に続いているので、肩や背中の過緊張が繰り返される為に、肩が凝る、首筋が凝る、背中が痛む、頭痛がする、なども起きてきます。
更に、スイング時の衝撃で、肘の内側の筋育や靭帯が強く擦れ合って炎症が生じると、『ゴルフ肘』と言われる、肘から手首の内側が腫れぼったくなったり、ズキズキとした痛みが起きたりします。
≪ 腰・脇腹 ≫
ゴルフのスイング時に、腰に体重をかけたまま、急に回転させるので、腰や腰周囲の筋肉や靱帯に、急激に負荷がかかります。
この結果、腰の筋肉が強くコワバルと、腰の重ダルサ、慢性的な腰痛などが起きたり、こむら返りやギックリ腰の原因になったりします。
また、スイング時に、肋骨の一番下あたりの脇腹に強い負荷がかかると、筋肉内に強いコワバリや炎症が起き、『脇腹痛』に悩まされる事があります。
≪ 膝 ≫
ゴルフコースは芝生で、歩く距離が長く、アップダウンも多くあるので、歩いているうちに膝の負担が大きくなります。
また、スウィング時に膝に体重をかけて、パットする瞬間に、膝で身体をギュッと支える動きをするので、膝に大きな負担がかかります。
この結果、膝の筋肉の過緊張とコワバリで血行が悪化すると、脚の疲労感に悩まされたり、脚にムクミやダルサなどが起きたり、膝の筋肉がコワバッテ膝が伸びにくくなったり、歩くと膝がガクガクしたりします。
【 疲労感無き、疲労 】
~ 瞬間的に捻(ひね)る動作と持久力 ~
しかも、ゴルフの疲労は、一時的な疲労ではなく、思いのほか長引きます。
大きな原因として、スイングする瞬間に、体幹の身体を支える筋肉を回転軸にして、身体を瞬間的に捻(ひね)る動作を、フルに、繰り返す為に、思っている以上に、筋肉の疲労度が大きくなるからです。
更に、スイングの初めから終わりまで、下半身に体重を感じながら静止する為に、身体の多くの筋肉を使った“持久力”が必要になり、この動作が何度も繰り返されるからです。
~ 楽しさや高揚感から ~
また、ゴルフ疲労が長引く原因として、疲労が自覚されない『疲労感無き、疲労』があります。
プレイ中に、身体の疲労が大きくなっても、ゴルフの楽しさや高揚感があると、疲労が自覚されないので、気づかないうちに疲労が身体に蓄積されてしまうからです。
ゴルフの『疲労感無き、疲労』は、プレイ中だけでなく、「休日に朝早く起きてゴルフに出かける」、「スコアを競い合う感覚が強まって緊張が連続する」、「日焼けや風などによる体力消耗」、「スコアに悩む」、などによっても発生します。
~ 精神的な緊張 ~
その上、ゴルフは、プレイ中に考える事が多く、自分の判断と意思が重要になるスポーツなので、何度も“精神的な緊張”を繰り返すと、『疲労感無き、疲労』が一層強まります。
例えば、ショットごとに、「あそこまで、でボールを飛ばそう!」とか、パットごとに、「カップにボールを入れなきゃ!」と、緊張が強まったり、スコアが絶えず気になったりして、プレイ中、気が休まらなくなるからです。
この結果、強い緊張、不安、心配が繰り返されると、“精神的な緊張”として身体に残ってしまい、身体の疲労に重なり、疲労感が長引くようになります。
【 体力が酷使されると 】
~ 血行悪化と身体のコワバリから ~
身体が健康であれば、栄養を充分に摂り、入浴などしてグッスリ睡眠をとれば、翌日には元気な状態に回復しますが、思った以上に体力が使われると、血行悪化と身体のコワバリが強まって、疲労を回復する働きを妨げてしまいます。
この為、ゴルフの疲労に気付いても、「ストレッチは面倒くさい」と、そのままにしてしまうと、筋肉の疲労や緊張が排出されずに身体に残ってしまうので、いつまでもダルサや倦怠感などが続きます。
しかも、お風呂に入ったり、横になって休んだりしても、血行悪化と身体のコワバリが強まって、回復力が弱まると、疲れが解消されづらくなり、なかなか元気な状態に戻れなくなります。
~ 疲労回復に時間がかかる原因 ~
また、疲労によって筋肉の働きが低下すると、血液を流すポンプ活動が低下するので、疲労物質の排出が進まず、疲労回復に時間がかかるようになります。
しかも、人間の体内で循環している血液量は一定なので、ゴルフで疲れが大きくなっても、あるいは、かなり体力を消耗した状態になっても、必要とされるフレッシュな血液量が増えない事も大きく影響します。
更に、“精神的な緊張”から、体調を保つ自律神経の働きの負担が大きくなると、ますます体調回復が進まなくなるので、いつまでも疲労感や不快感が続くようになります。
~ 栄養ドリンクや、熱いお風呂 ~
この為、栄養ドリンクを飲んで、疲労感が薄まった気分になっても、身体の疲れ自体は無くなりませんし、血行を良くする為に熱いお風呂に入ると、かえって、汗をかいて身体のエネルギーを使ってしまうので、お風呂から出た後に、疲れを余計に感じるようになります。
また、疲労回復の為にスタミナ料理を食べる人もいますが、心身が疲労している時にスタミナ料理を食べると、脂肪分が多いので、胃の運動を抑制する作用で胃腸に負担がかかり、胃もたれを起こす事があります。
これらの影響で、疲労が解消しづらくなると、身体の機能低下や緊張を作り出してしまうので、「ダルイ」、「気力が出ない」などが強まり、翌日の仕事に支障が出てしまいます。
【 当院の、体調回復治療 】
~ スポーツ後のクールダウン ~
ゴルフをした後、身体の疲労を解消して、疲れを翌日に持ち越さない為には、やはり、スポーツ後の“クールダウン”を行う事が大切です。
疲労回復には、血液の循環を促進させて、必要な酸素や栄養を、筋肉の隅々まで行き渡らせる事と、老廃物を押し流して、身体の機能回復を図る事が、重要になるからです。
特に、ゴルフによる心身の興奮を鎮める為には、首や肩のコワバリ箇所を解消し、血行やリンパの流れを活発化させて、副交感神経の働きを回復させる事が大切になります。
~ 疲労感無き疲労の対策 ~
また、ゴルフ疲労は、ゴルフの楽しさや高揚感などで、『疲労感無き、疲労』が多く生じているので、疲労が自覚されていない箇所や、コワバリ箇所をチェックして確認する事が必要です。
この為、当院では、問診と共に、ツボ反応を利用して、疲労箇所やコワバリ箇所のチェックを行い、体調の回復を行っています。
ツボは、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。
~ 治療内容を希望や症状に合わせて ~
当院では、マッサージの施術時間や治療内容を、来院される方の希望や症状に合わせて選べるようにしています。
例えば、ゴルフの練習やラウンド後の疲労回復、あるいは、試合やコンペなどに向けてのボディコンディショニングなどの要望に合わせて、疲労やダルサの解消や体調の回復を行っています。
この為、これらに合わせて、ワンポイント部分の15分マッサージ、上半身あるいは下半身の30分マッサージ、全身を行う45分や60分マッサージなど、患者の症状に合わせて選べます。
~ 疲労解消やコンディショニングの為に ~
ゴルフは『疲労感無き、疲労』が生じるスポーツなので、プレイ後に、気付きにくい疲労箇所やコワバリ箇所をチェックして、筋肉の弾力性や柔軟性を高め、血行やリンパの流れを改善しておく事が大切です。
当院は、ツボ反応を利用して診断や回復を行い、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、スポーツの疲労解消や、体調の改善や維持の為の“コンディショニング”を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。 関連する疲労やだるさなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。