疲労や緊張が続いたり、ストレスを強く感じる毎日だったりすると、「身体は疲れているのに、なかなか眠る事ができない」、「昼間の緊張感が抜けなくて、眠れない」、「気持ちがイライラして、寝つきが悪い」といった事が起きます。
しかも、眠れないと、「眠ろうとして、余計に眠れなくなる…」、「気になる事が思い浮かんで、眼が冴えてしまう…」なども起きてくるので、「寝ているのが辛い」とか、「身体がコワバッテ“寝コリ”が生じる」状態にもなります。
これらは、疲労・緊張・ストレスなどが夜まで続いて解消しきれなくなっているので、身体の疲労箇所や緊張箇所を緩和させるだけでなく、毎日の生活や体調に合わせて回復力を取り戻し、身体を休めて眠れるようにする事が大切です。
【 脳の中の睡眠スイッチ 】
~ 疲れているのに、寝付けない ~
日中の気ぜわしい仕事が終わって、疲れて家に帰り、「さあ、寝よう!」とベッドに入っても、なかなか寝付けなくて、眠り着くまでに時間がかかったり、夜中に目が覚めて、そのまま眠れない時間を過ごしたりする事があります。
このような“眠りたくても、なかなか眠れない”状態になると、横になってジッとしている時間が長く感じたり、肩や首、背中などの筋肉に痛みを感じてきたりするので、ますます眠りづらくなります。
しかも、この状態が繰り返されて、朝起きた時に“寝足りなさ”を感じて、「気分がスッキリしない」、「熟睡感が無い」、「ボーッとする」などが起きてくると、日中の仕事や活動に影響を及ぼしてしまいます。
~ 睡眠スイッチ ~
このような“なかなか眠れない”原因として、一番多いのが、夜になっても、日中の疲労感や緊張感が残ったり、ストレス感が続いたりすると、寝ようとしても、脳の中の“睡眠スイッチ”が入りづらくなってしまう事です。
例えば、仕事が終わっても、「以前より、疲れが抜けにくくなった」、「何となく身体の調子が悪い」、「最近、神経が敏感になってイライラする」などを感じていると、それが心理的圧迫感となって脳を刺激して、夜になっても脳が休めなくなり、“睡眠スイッチ”が入りづらくなります。
しかも、「眠れなければ、明日が困る」とか、「とにかく、眠らなければいけない」、という焦りが生じると、眠ろうとする“意気込み”から覚醒作用が高まるので、ますます“睡眠スイッチ”が入りづらくなります。
~ 不眠症ではなく、寝付きが悪い状態 ~
しかし、このような“なかなか眠れない”状態であっても、『不眠症』と診断されるには、いくつかの条件があります。
『不眠症』の診断基準は、大まかに言うと、「眠ろうとしても、1~2時間以上寝付く事ができないのが、1週間に3回以上、3ヶ月以上続き、これが原因となって、日中に眠気を感じたり、生活に支障が出たりする」と、なっているからです。
この為、寝付くまでに時間がかかる状態であっても、症状がここまで酷くなければ、『不眠症』ではなく、疲労・緊張・ストレスなどが溜まって『寝付きが悪い状態』となります。
【 身体のコワバリや血行の悪化から 】
~ 寝落ち ~
このような『寝付きが悪い状態』とは反対に、暖かい布団に入って包まれているうちに、身体がポカポカとしてきて、知らないうちに、スーッと眠りに落ちてしまう『寝落ち』の状態があります。
これは、暖かい布団に入って、身体がポカポカと気持ちよく感じてくると、身体の表面の血管が拡がって体温が放熱され易くなるので、体内の温度(深部体温)が下がって、それにより脳を含んだ全身の“休息状態”が作り出され、無意識のうちに眠理に入ってしまうからです。
簡単に言えば、体内の温度(深部体温)が下がると、生命を支えている体内の反応が不活発になってくるので、身体の機能が低下し、気付かないうちに眠りに落ちる『寝落ち』になる為です。
~ ストレスや疲労感 ~
ところが、仕事や家庭でストレスを抱えたり、生活に不安や疲れを感じていたりすると、夜になっても、脳の活動モードが続いてしまうので、『寝落ち』のような、脳を含んだ全身の“休息状態”が作り出せなくなります。
しかも、身体に無意識に力が入った状態が続いたり、疲労や緊張で身体の表面の血管が拡がらなくなって、体温が放熱しづらくなっていたりするので、スーッと眠りに落ちる作用が働かなくなります。
更に、仕事に対する責任や、役割意識を強く感じていると、夜になっても脳の活動モードが続いてしまうので、余計に“睡眠スイッチ”が入りづらくなります。
~ 筋肉のコワバリが神経を圧迫刺激 ~
また、昼間の緊張や疲労で、首から肩、背中、肩甲骨あたりの筋肉が凝り固まってコワバッテいると、筋肉のコワバリが神経を圧迫して刺激したり、血管を圧迫して血行を悪化させたりするので、それらによる不快感や凝り感で、眠りに入りづらくなります。
このような状態になると、「肩のコワバリに体重がかかると痛む」、「首コリや背中の痛みが気になって、ジッと横になっていられない」などが起き、寝ているのが辛くなります。
しかも、コワバリで背中の神経が敏感になって、肩甲骨の内側からジンジン・ズキズキする痛みを感じるようになると、寝ている時に、背中に上半身の重さがかかって、余計に肩や背中の痛みや違和感が強まったり、気になったりして、ますます眠れなくなります。
【 最高の睡眠は血流で 】
~ 夜はリラックスモードに ~
本来ならば、人の身体は、体調を保つ自律神経の働きがあるので、一日の疲れをリセットする為に、日中の活動モードから、夜はリラックスモードに切り替わります。
ところが、疲労や緊張が続いたり、ストレスに感じる事が増したりすると、自律神経の中の交感神経の働きが優位になったまま、筋肉や神経が休まらなくなるので、夜にリラックスモードへうまく切り替える事ができなくなり、グッスリと眠る事ができなくなります。
しかも、毎日の疲労・緊張・ストレスなどで、自律神経の交感神経が優位のままになると、神経が敏感になって、「眠りたいのに眠れない」状態になったり、血管が縮小して血行が悪くなって痛みが強まり、寝ているのが苦痛になったりします。
~ 身体がリラックスした状態に ~
この為、自律神経の働きを回復させて、夜はリラックスモードに切り替わってグッスリと眠りに付けるには、眠る前に、心身の疲労や緊張を解いて、身体がリラックスできるように、身体の血流を良くしておく事が大切です。
この状態になると、身体の表面の血管が拡がって、自然と血流が増すようになるので、『最高の睡眠は、血流で決まる』と言われるように、体内の温度(深部体温)が下がって、脳の中の“睡眠スイッチ”が入り、自然と寝付き易くなるからです。
この為、この効果を狙って、「寝る前に、ぬるめのお風呂に入る」、「夕方に軽い運動をする」、「寒い時には、湯たんぽで温める」、「暖かい牛乳を飲んでおく」、などが勧められています。
~ 副交感神経が優位に ~
また、自律神経の働きを回復させる為に、眠る前に、筋肉の柔軟性と弾力性を回復させておく事も必要です。
筋肉が緩んでいると、血管も緩んで、身体の血液がスムーズに流れるようになるので、自律神経の負担が少なくなり、心身がリラックスにできるからです。
しかも、夜になって身体を休める副交感神経が優位になると、血流が良くなるだけでなく、血圧が低下し、心身がリラックスした穏やかな状態になるので、熟睡感のある快適な眠りができるようになります。
【 当院の、眠り易くする体調改善 】
~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~
このように、眠りにつく前に、脳と身体が“休息状態”になるように、身体の疲労や緊張を緩和して解消する事が必要ですが、毎日の疲労や緊張で筋肉がコワバッテ、血流やリンパ液の流れが悪くなると、夜になって“睡眠スイッチ”が入りづらくなります。
この為、当院は、「眠る事ができない」、「眠れない」、「寝つきが悪い」などで、睡眠に悩んでいる方に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療を行っています。
東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、もともと、疲労や緊張などの慢性化による、筋肉由来の凝りや痛みの解消を得意としているので、「寝付きが悪い」場合も、筋肉が凝り固まった箇所を調べて確認し、それらを解消すると、身体の柔軟性や血行が回復し、神経の興奮状態が落ち着いてくるので、眠る時に“睡眠スイッチ”が入り易くなって、安眠モードになるからです。
~ ツボ治療を加えて ~
当院では、これらの効果を高める為に、マッサージ治療に、ツボ治療を加えています。
ツボの箇所が、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、ツボの箇所に痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。
この為、ツボ治療で、体調を改善するだけでなく、身体を休める副交感神経の働きを高めるので、脳を含んだ全身の“休息状態”が作り出されて、“睡眠スイッチ”が入り易くなります。
~ 呼吸筋の柔軟性回復 ~
また、当院では、眠り易くなる為に、呼吸に関係している首・肩・背中の緊張を解消させて、柔軟性の回復を図るようにしています。
疲労や緊張などでストレスを感じていると、筋肉のコワバリが強まったり、交感神経(興奮を高める神経)の働きが高まったりして、呼吸が浅くなり、深い睡眠に入りづらくなるからです。
マッサージ治療で、これらの呼吸筋を緩めて、胸が自然に拡がるようにすると、身体がリラックスしてくるだけでなく、それによって血液やリンパがスムーズに全身を巡るようになるので、脳が眠りにつく為の安眠モードに変わり、眠り易くなります。
~ 体調の改善やリラックス効果 ~
マッサージ治療は、もともと体調の改善やリラックス効果があるので、その効果によって、安眠モードへの切り替えや、質の良い睡眠をもたらす効果があります。
当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、なかなか解消しづらい凝りや疲労を解消し、心身のリラックスを図って、眠り易くなるように体調の改善を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。 関連する身体の不調や、不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。