【(症例)身体の不調や、不快感 】

めまいの中でも、“首と首周辺の筋肉の疲労や緊張”によって起きる『頸性めまい』は、毎日の姿勢、日々の動作、ストレスなどが原因になるので、めまい症状の中でも最も多く、80~90%を占めています。

よくあるのが、毎日の長時間の仕事で姿勢の悪化と運動不足が続いていたり、PCを使って忙しく仕事をしていたり、ストレスや不安で悩まされていたり、頭重感や頭痛持ちになっていたりすると、不意に目の前がクラクラ~としたり、頭がフラフラ~としたりするケースです。

「身体に、何か異常が起きたのでは?」と不安に襲われますが、まずは、頭重感や肩こり、そして首の筋肉のコワバリなどをチェックして、これらがある場合は『頸性めまい』が考えられるので、首と首周辺の不調箇所を確認して回復させ、体調の安定を図る事が大切です。

【 頸性めまい 】

~ 比較的若い男性も ~

めまいに悩まされるのは、女性が男性より約3倍にもなっていて、60代以上になると、女性の2人に1人がめまいを経験すると言われています。

ところが最近では、比較的若い20~30代の男性も、めまいを起こす人が増えています。

原因として、仕事でパソコンやスマートフォンなどを、長時間、使い続ける事が多くなると、画面を見る為に首の筋肉のコワバリが増してくる事と、緊張感による疲労が続く為に、体調を維持する自律神経に負担が大きくなってくる事が指摘されています。

~ パソコンやスマートフォン ~

例えば、頭を支える首の筋肉がコワバッテ、血行が悪化してくると、首のリンパ液の流れが不安定化し、耳の奥のリンパ液の流れも不安定化してくるので、姿勢を保つ三半規管のセンサーが乱れて、めまいを起こし易くなります。

また、脳から眼に送られる血行も悪くなってくると、視界がボヤケたり、かすんだりするだけでなく、眼の神経の働きが低下して、眼から入る位置感覚に支障が生じるので、これによっても、めまいが起き易くなります。

更に、仕事による疲労や緊張などで、身体の筋肉がコワバッテきたり、あるいは、体調を保つ自律神経のオーバーワーク状態になったりして、血管が収縮し、身体の血行が悪くなると、これによって耳の中のリンパ液の流れが不安定化して、めまいが起き易くなります。

~ 首や自律神経の疲労や緊張から ~

このように、首の疲労や緊張が大きくなっていたり、体調を保つ自律神経がオーバーワークになっていると、「後を振り返る」、「頭を下に向ける」、「頭を上げる」などの動作をした時に、思わず、「目の前がクラクラ~」としたり、「頭がフラフラ~」としたりします。

これを『頸性(けいせい)めまい』と言います。

特に、首や肩のコワバリが強まっていたり、凝りが酷くなったりしていると、何気なく頭の向きを変えた時や、立ち上がろうとした時に、耳の中のリンパ液の流れが乱れて、『頸性めまい』が起き易くなるので、ずうっとパソコン操作をしている人や、 流れ作業で働いている人、ストレスや不安で悩まされている人などに、『頸性めまい』が多く発症しています

【 首凝りと、疲労感やストレス感の影響 】

~ 首凝りや肩凝りの影響 ~

『頸性めまい』は、普段から首や肩の凝りに悩まされていると、繰り返すようになります。

首凝りや肩凝りがあると、首の筋肉の緊張が続いたり強まったりする上に、首の筋肉の凝りで神経が刺激される為に、頭への血行が悪くなり、耳の奥のリンパ液の流れが不安定化してくる為です

この為、首周りに凝りや緊張を感じている人の中で、めまいの不安を感じている人の割合は、80~90%にもなっています。

~ 胸鎖乳突筋のコワバリ ~

また、首の凝りに慢性的に悩まされていると、首の前方で、首を回したり曲げたりする時に使われる『胸鎖乳突筋』と呼ばれる筋肉のコワバリが強まるので、これによって『頸性めまい』が起き易くなります。

『胸鎖乳突筋』が、体調を保つ自律神経の働きと密接に関係しているので、疲労やストレスなどを強く感じてくると、「借金で首が回らない」と言うように、『胸鎖乳突筋』が敏感に反応して、コワバッテくるからです。

この為、『胸鎖乳突筋』がコワバルと、この筋肉が喉に沿って伸びているので、「喉の詰まり感」や「喉の締め付け感」、「呼吸が浅くなる」などが起きるだけでなく、首の血行悪化や不調感から、頭重感、頭痛、目の奥の痛み、そして、めまい、耳鳴りが起き易くなります。

~ 疲労感やストレス感から ~

更に、疲労やストレスなどを強く感じていたり、長引いていたりすると、筋肉の緊張で首の血管が収縮してくるので、血行が悪化してリンパ液の流れが不安定になり、『頸性めまい』を起こす原因になります。

三半規管が、耳の中のわずかなリンパ液の流れの変化によって、上下左右の位置情報を得ているので、疲労やストレスなどの影響で、耳の中の血流やリンパの流れが、一時的でも途絶えたり、乱れたりすると、身体のバランスを取る働きが保てなくなるからです。

この為、緊張や神経を使う日々が続いていると、耳の中の血流やリンパの流れの安定性が失われる為に、チョッと首を廻したり、首をひねったり、背中を伸ばしたりした時などに、「身体がフワフワとした感じ」や「気が遠くなる感じ」、といっためまいが起き易くなります。

【 頸性めまいの特徴 】

~ 頸性めまいの判断 ~

『頸性めまい』は、毎日の姿勢、日々の動作、そしてストレスなどがキッカケになっているので、めまい症状の中で最も多く、80~90%を占めています。

また、首や肩のコワバリや凝りなどが原因になっているので、めまい症状と共に、頭重感、頭痛、腕のしびれ、肩甲骨内縁の痛みなどの、凝り症状が多くなっています。

この為、めまいが起きたら、「『頸性めまい』なのか…?」を判断するのに、「最近、首や肩が凝っているか?」、「緊張や神経を使う日々が続いているか?」、「睡眠不足が続いているか?」などが、重要な判断材料になります

~ 凝りや違和感が、首の左側に ~

『頸性めまい』の場合、「“首の左側”に、凝りや違和感がある」と、感じる人が多くなっています。

この理由として、首の左側に流れ込むリンパ液が多い為に、首の凝りや緊張が強まると、“首の左側”のリンパ液の流れが悪化し、凝り感や違和感がする為、とされています。

また、右側の手(利き手)がフルに使えるように、左側の手が、作業する時に、物を固定したり、動かないように持ち続けたりする事が多いので、左側の肩や首の筋肉に力が入って血流が悪くなり易い事や、あるいは、右側の手(利き手)がフルに使えるように、左側に重心を置くので、左側の肩や首の筋肉に負担が大きくなる事なども、理由として考えられています。

~ 首の凝りや疲労・緊張が続くと ~

『頸性めまい』が起きても、始めのうちは、一過性なので、「心配するほどの事はないだろう…」と思って、見過ごしがちです 。

しかし、首の凝りや疲労・緊張が続くと、それによって脳に送られる血液量が慢性的に悪化するので、『頸性めまい』を何度も繰り返すようになったり、自律神経の働きがオーバーワーク状態になって、血液の流れをコントロールしている働きが低下してくると、脳に流れる血液量の安定性が失われるので、次第に『頸性めまい』が何度も起きたりします。

更に、首凝りや疲労・緊張などから、眼がかすむ、頭重感、頭痛、眠れない、吐き気なども起き、これらの不快感が続くと、イライラしてきたり、物忘れがひどくなったりしてきます。

【 当院の、頸性めまい治療 】

~ ツボ反応の利用 ~

首のコワバリや首凝りによって『頸性めまい』が起きていても、日々の仕事に追われて、首のコワバリや凝りの自覚が無かったり、あるいは、確認の為に首の筋肉を触ってみても、筋肉のコワバリが慢性化している為に、コワバリ状態が自覚しづらくなっていたりします。

この為、当院では、『頸性めまい』の改善の為に、ツボ反応を利用して、首の凝りや緊張状態を確認しています。

ツボの特徴として、ツボに神経や血管が集まっている事から、身体に不調が生じると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れて、身体に異常が起きている事を知らせる働きがあるので、ツボ反応を利用する事で、『頸性めまい』の有効な判断材料になるからです

~ マッサージ治療とツボ治療 ~

患部確認の後、当院では、東洋医療をベースにしたマッサージ治療とツボ治療で、筋肉の柔軟性回復と血行の促進を行っています。

反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるので、マッサージ治療にツボ治療を加える事で、コワバッタ筋肉の弾力性や柔軟性の回復や、血液やリンパ液の流れの改善、そして神経の興奮の抑制と鎮静化に効果があるからです。

特に、何度も『頸性めまい』を繰り返している場合は、筋肉のコワバリや筋肉内の血行悪化で、首や肩の筋肉内に硬結(シコリ)ができている事が多いので、マッサージ治療とツボ治療の併用が、硬結(シコリ)を和らげるのに効果があります。

~ 体調の改善にも ~

更に、当院では、首や肩の緊張や疲労を解消させる為に、背中の筋肉などもツボ反応を利用して、体調のチェックと改善を行っています。

毎日の姿勢、日々の動作、そしてストレスなどで、背中のコワバリが強まっていたり、血行の不良があったりすると、それによって首の筋肉のコワバリにつながって、『頸性めまい』が起き易くなっているからです。

しかも、東洋医療をベースにしたマッサージ治療は、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の症状の改善に効果があるので、『頸性めまい』の改善をする事で、体調改善にも効果があります。

~ 安全で、効果的 ~

首は小さく薄い筋肉で構成され、内部に重要な血管や神経が通っているので、首の筋肉の弾力性や柔軟性を高めたり、首の血行やリンパの流れを回復させたりするには、国家資格者による東洋医療をベースにしたマッサージ治療が安全で、しかも、効果的です。

当院は、国家資格による東洋医療系のマッサージ治療で、首周辺の筋肉の緊張を和らげ、更に硬結(シコリ)の解消、血行の改善などで、めまい治療を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する身体の不調や不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。