【(症例)身体の不調や、不快感 】

冷えは女性特有のものと思われがちですが、男性も、毎日冷房の効いた部屋で仕事をしていたり、ストレスが積み重なったり、運動不足が続いたりすると、身体の血行悪化や体温調節の低下が起き、冷えに悩まされるようになります。

男性の場合、涼しいぐらいの温度を快適に感じ、手足にあまり冷えを感じないので、気が付かないうちに身体の中心部分(お腹)が冷えてしまう事が多く、この結果、以前には無かった「お腹の冷え」や「下腹部の痛み」、「身体の寒気」などに悩まされ、下痢、頻尿、腰痛、身体のダルサなどを繰り返すようになります。

このような、自覚の無いお腹の冷えによる体調悪化を改善するには、身体の冷えによって生じた身体の「コワバリ箇所」や「不調箇所」をチェックして、これらの箇所の血行を回復させ、敏感になっている神経を鎮めて、身体の調子(治る力)を取り戻すようにする事が大切です。

【 内臓型冷え性 】

~ 身体の中心部分(お腹)の冷え ~

男性は女性よりも筋肉量が多い為に、身体からの発熱量が大きいので、オフィスのクーラーで冷やされても、運動不足が続いても、仕事や家庭などのストレスで血行が悪くなっても、あまり身体に冷えを感じる事はありませんが、これらの影響で、身体の中心部分(お腹)の血行が悪くなってくると、次第に、身体の中心部分(お腹)が冷えるようになります

そして、この状態が続くと『内臓型冷え性』になって、内蔵の働きを乱すので、「胃が重苦しい」、「腹痛」、「みぞおちが痛い」、「お腹が張って苦しい」、「お腹がゴロゴロする」などの症状が起き、通勤途中にトイレに駆け込む事も起きるようになります。

しかも、『内臓型冷え性』によって体温が1度下がると、酸素や栄養素を必要な物質やエネルギーにしたり、体内の活動で不要になった老廃物を外に排出したりする“代謝”活動が12%下がる為に、胃腸の乱れだけでなく、身体のダルサ、腰痛、肩こりが続いたり、それによってイライラやストレスが増したりします。

~ 中高年以降の男性に ~

この『内臓型冷え性』は、中高年以降の男性に多くなっています。

中高年以降になると、運動や体操などを習慣的に行う事が少なくなってくるので、筋肉の血液を流す力が弱まり、身体の末端まで暖かい血液が流れにくくなる上に、老化や男性ホルモンの分泌の減少などで、筋肉量が減って体熱が作られにくくなるからです。

しかも、この時期になると、仕事や家庭の責任が重くなって、ストレスを強く感じる事が多くなるので、身体の血管が収縮して硬くなり、これによって身体の中心部分(お腹)の血行が悪くなって、身体の中心部分(お腹)が冷える『内臓型冷え性』が生じるようになります。

~ 若い男性も ~

ところが最近は、若い男性が、早い時期から即戦力として期待される為に、仕事のストレスだけでなく、上司や先輩の注意や励ましもプレッシャーのように感じて精神的なストレスとなり、若い男性の4人に1人が『内臓型冷え性』と言われています。

しかも、仕事の内容や、上司との関係、仕事の量、将来への不安などがあっても、人と人とのつながりをインターネットで介していたり、会社から離れてリモートワークになっていたりするので、直接的なコミュニケーションが取りづらくなって、ストレスや寂しさを紛らわす事が難しくなり、ストレス感と疲労感を強める状況になっています。

この結果、若い男性も、精神的なストレスや疲労から、身体の中心部分(お腹)の血行が悪くなって、身体の中心部分(お腹)が冷える『内臓型冷え性』が起き易くなっているので、お腹の冷えを防ぐ為に、若い男性でも、保温性が高いシャツやズボン下を着たり、更に、身体に貼るカイロを腰やお腹に付けたりして、身体を温める人が増えています。

【 気付きにくい冷え 】

~ 隠れ冷え性 ~

ところが『内臓型冷え性』は、「手足は温かい」と感じている為に、内臓の冷えに気付かない事が多いので『隠れ冷え性』とも呼ばれます。

内臓の冷えに気付きにくい『隠れ冷え性』の為に、内臓の冷えで、内蔵の血管が収縮して血行が悪化してくるので、内臓の調子が悪化する上に、それによって、ダルサや疲労が起き易くなったり、集中力や根気が続かなくなったりします

また、体温が下がって身体の代謝が下がってくる為に、肌が荒れたり、免疫力が落ちたり、イライラやストレスが強まったりして、いろいろな悪影響を身体に及ぼします。

~ 自律神経が安定しなくなって ~

しかも、内臓の冷えが続くと、内臓をコントロールしている自律神経の働きが不安定になってくるので、これによって、「便秘や下痢が続く」、「疲労し易くなる」、「腰やお腹周りに脂肪が付く」、「下半身太りになる」、「脚がむくむ」、などが起きます。

更に、自律神経の不安定によって、「だるい」、「肩がこる」、「のぼせた感じがする」、「食欲がない」、「眠れない」、「イライラする」、「元気が出ない」、などの不定愁訴も現れます。

この状態が続くと『緊張で交感神経が高ぶる→血管が収縮する→必要な血液が適正に行き届かなくなる…』といった状態になり、悪循環になります。

~ 疲れ顔、老け顔、顔色が良くない ~

また、『内臓型冷え性』が続くと、「疲れ顔」や「老け顔」、「顔色が良くない」などの、見た目の悪さが現れます。

肌の状態を保つには、血液の流れによって栄養や水分が行き渡って、老廃物の回収が保たれている事が必要ですが、身体の血行の悪化によって、肌の毛細血管の血行も悪化してくるからです。

この結果、「疲れ顔」、「老け顔」、「顔色が良くない」などが現れたり、顔のリンパの流れも悪くなって「顔のむくみ」が生じたり、顔が暗く見えるようになって「肌のくすみ」などが起きたりします。

【 汗っかき、暑がり、高血圧、メタボ 】

~ 汗っかき、暑がり ~

更に『内臓型冷え性』になると、冷え性とは全く無縁と思われるような、「汗っかき」や「暑がり」、あるいは、「高血圧」や「メタボ」になる傾向があります

「汗っかき」になるのは、内臓が冷えた状態になっているので、自律神経が、内臓を冷やしている体内の余分な水分を排出させようとして、チョッと動いただけでも大量の汗をかいたり、食事して熱さを感じると汗が大量に出たり、してくるからです。

また、「暑がり」になるのは、内臓が冷えている為に、外気や活動などで体表が暑く感じると、異常に暑さを感じてしまう為です。

~ 高血圧、メタボ ~

そして『内臓型冷え性』になると、「高血圧」や「メタボ」に、なりがちです。

「高血圧」になるのは、内臓の冷えが続くと、体調不調を感じる状態が続いたり、不快感から神経が敏感になったりするので、血管が収縮して、血圧を高めてしまうからです。

「メタボ」になるは、内臓の冷えによって筋肉の働きが低下するので、食事から摂取した栄養が筋肉で使われずに、体内に蓄積されて脂肪になる割合が多くなるからです。

~ 自分で確認する方法 ~

『隠れ冷え性』の『内臓型冷え性』を、自分で確認する方法があります。

体幹(内臓)の血流が悪くなっていると、体温が低くなっているので、朝、布団の中で、脇の下、お腹、腰などを触って、「冷たい!」と感じる場合です。

また、身体の芯が冷えていると、汗をかき易くなるので、食事をしたり、階段の上り下りをしたり、軽く走ったりすると、ドッと汗をかいたりする場合は、これも『隠れ冷え性』の可能性があります。

【 当院の、冷えの解消の治療 】

~ ツボ反応の利用 ~

男性は、下痢、頻尿、身体のダルサ、腰痛、肩こりなどを繰り返していても、「自分は、冷えとは無縁!」と思っている事が多いので、当院では、問診とツボ反応で、症状のチェックを行っています。

ツボは神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている箇所や状態を知らせてくれるからです。

このツボの特徴から、『隠れ冷え性』であっても、身体に不調があると、ツボの筋肉が強く収縮して筋肉の硬縮が現れたり、ツボを軽く圧迫するとジーンとした違和感が現れたりするので、冷えによる患部が確認できます。

~ マッサージ治療にツボ治療を加えて ~

ツボの反応を確認した後に、当院では、マッサージ治療にツボ治療を加えて、筋肉のコワバリ解消と血行の改善を行っています。

ツボは神経や血管が集まっている箇所なので、確認したツボに、マッサージ治療にツボ治療を加えて適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、コワバッタ筋肉が緩んで、筋肉内の血流が増幅し、ジワーと暖かい血液が流れ出す感じがしてくるからです。

更にマッサージ治療で、筋肉の柔軟性を回復させていくと、筋肉が身体の隅々に届いた血液を心臓側に押し戻すポンプの働きをしているので、血流が促進されて、敏感になっていた神経が回復し、冷えで生じていた不快感や痛みを鎮める効果があります。

~ 後頭部、首、下半身の筋肉 ~

また当院では、後頭部や首、そして下半身の筋肉もチェックして、『内臓型冷え性』の解消治療を行っています。

後頭部や首のコワバリを解消すると、頭への血流が良くなるので、頭がすっきりする効果がある上に、首には自律神経が通っているので、体調の回復にも効果があるからです。

そして、下半身には、重力の影響で全身の血液量の70%が集まる為に、下半身のコワバッタ筋肉をチェックして、柔軟性を回復させると、それによって全身の血液循環が改善されるようになります。

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

身体の中心部分(お腹)が冷えた『内臓型冷え性』になると、下痢や便秘、頻尿だけでなく、体調を悪化させ、ダルサや疲労が起き易くなったり、集中力や根気が続かなくなったりします。

当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、冷えによる身体のコワバリ箇所や不調箇所の確認や、それらの改善を行い、体調の回復治療を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する不調や不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。