【(症例)身体の不調や、不快感 】

冷えは女性特有のものと思われがちですが、男性も、毎日冷房の効いた部屋で仕事をしていたり、ストレスが積み重なったり、運動不足が続いたりすると、身体の血行悪化や、体温調節の低下が起き、冷えに悩まされるようになります。

男性は女性に比べて、温度への感覚が鈍いので、気付かないうちに身体の中心部分(内臓)が冷えてしまい、肩こりや腰痛、身体のダルサ、下痢、頻尿、などを繰り返したり、以前には無かった、「身体の寒気」や、「お腹の冷え」、「下腹部の痛み」、などに悩まされたりします。

身体の冷えに気付かない為に、血液の巡りが悪くなり、体調を悪化させているので、体調の改善には、身体の「コワバリ箇所」や「不調箇所」をチェックして、これらの箇所の血行を高めて、敏感になっている神経を鎮め、身体の回復力を取り戻す事が大切です。

【 男性の冷え 】

~ 内臓型冷え性 ~

◎ 身体の中心部分の冷えの発生

男性は冷えに対して、意識が低かったり、自覚が無かったりするので、オフィスのクーラーで冷やされたり、身体を動かす事が少なくなったり、仕事や家庭などでストレスを抱えていたりしているうちに、いつの間にか、お腹が冷えた状態になり、身体のダルサ、腰痛、肩こりが慢性化したり、下痢、便秘、頻尿を繰り返すようになったりします。

これは、冷えに対して、意識が低かったり、自覚が無かったりすると、体温を調節している自律神経の働きが低下し、身体の中心部分の内臓が冷える『内臓型冷え性』になるからです

内臓の冷えによって、「胃が重苦しい」、「腹痛」、「みぞおちが痛い」、「お腹が張って苦しい」、「お腹がゴロゴロする」などが起きるので、通勤途中に我慢できなくなって、トイレに駆け込む事も起きてきます。

体調の悪化

このような状態を防ぐ為に、保温性が高いシャツやズボン下、そして靴下を身に付けたり、更には、身体に貼るカイロを腰やお腹に付けて温めている人もいます。

しかし、内臓の冷えによって血管が収縮し、身体の血行が悪化した状態になるので、以前と比べて、ダルサや疲労が起き易くなったり、集中力や根気が続かなくなったりします。

更に血行悪化によって、病気の状態ではなくても、「何となく、身体の調子が悪い」とか、「風邪気味になって、寒気を感じる」なども、起きてきます。

年齢を重ねるごとに多く

この『内臓型冷え性』は、中高年以降の男性に多くなっています。

30代あたりになると、運動や体操などを習慣的にする事が少なくなって、血流やリンパ液を流す力が弱まり、血行が悪くなってくる上に、老化現象や男性ホルモンの分泌の減少などで、筋肉量が減って体熱が作られにくくなるからです。

しかも、中高年になると、仕事や家庭の責任が重くなって、ストレスを強く感じる事が多くなるので、血管の収縮が強まって硬くなり、身体の血行が悪くなってくるからです。

~ 若い男性も ~

若い男性の4人に1人が

ところが最近は、デスクワークをしている若い男性も、4人に1人が『内臓型冷え性』と言われています。

若手のうちから、即戦力として期待されるので、仕事だけでなく、上司や先輩の注意や励ましもプレッシャーのように感じて、精神的な疲労やストレスを感じる事が多くなった為です

この結果、若い男性でも、精神的な疲労やストレスで、体調を保つ自律神経の働きが乱れると『内臓型冷え性』が起き、肩こりや腰痛、身体のダルサ、下痢、便秘、頻尿、などが起き易くなっています。

インターネットや、リモートワークの影響で

更に、仕事の内容や、上司との関係、仕事の量、将来への不安などがあっても、人と人とのつながりが、インターネットを介したり、会社から離れてリモートワークになったりしているので、直接的なコミュニケーションが薄くなり、ストレスや寂しさを紛らわす事が難しくなります。

また、仕事のほとんどがパソコン操作なので、身体を動かさずにジッとした姿勢のまま、インターネットにのめり込む作業になるので、ますます疲労感とストレス感を強めてしまいます。

この影響で、若い男性も『内臓型冷え性』が起き易くなるので、夏でも、保温効果のある若い男性用下着が売れています。

【 気付きにくい、冷えの為に 】

~ 隠れ冷え性 ~

ところが、『内臓型冷え性』になっていても、「手足は温かい」と感じているので、内臓が冷えている事に、なかなか気付きません。

このように『内臓型冷え性』は、本人が内臓の冷えに気付いていない事が多いので、『隠れ冷え性』とも呼ばれます。

この為、本人が内臓の冷えに気付きにくいので、だんだんと内臓の調子が悪くなる傾向があります

~ 自律神経が安定しなくなって ~

例えば、『内臓型冷え性』の最初の頃は、「腹痛を感じる」、「いつまでも胃腸が悪い」、「便秘や下痢が続く」、「引いた風邪が長引く」、などが起きます。

ところが、身体の中心部分(内臓)が、冷えた状態になっている事に気付かない為に、『内臓型冷え性』が続いて、内臓をコントロールしている自律神経が安定しなくなると、「疲労し易くなる」、「だるい」、「慢性的な肩こりや頭痛がする」、「腰やお腹周りに脂肪が付く」、「下半身太りになる」、「脚がむくむ」、などが起きます。

しかも、この状態が続くと『緊張で交感神経が高ぶる→血管が収縮する→必要な血液が適正に行き届かなくなる…』といった状態になるので、悪循環にもなります。

~ 疲れ顔、老け顔、顔色が良くない ~

また、『内臓型冷え性』が続くと、「疲れ顔」や「老け顔」、「顔色が良くない」などの、見た目の悪さが現れます。

肌の状態を保つには、血液の流れによって栄養や水分が行き渡って、老廃物の回収が保たれている事が必要ですが、身体の血行悪化から、肌の毛細血管の血行も悪化してくるからです。

この結果、「疲れ顔」、「老け顔」、「顔色が良くない」などが現れたり、顔のリンパの流れも悪くなって「顔のむくみ」が生じたり、顔が暗く見えるようになって「肌のくすみ」などが起きたりします。

【 汗っかき、暑がり、高血圧、メタボ 】

~ 汗っかき、暑がり ~

『内臓型冷え性』になると、冷え性とは全く無縁と思われるような、「汗っかき」や「暑がり」、あるいは、「高血圧」や「メタボ」になりがちです

「汗っかき」になるのは、内臓が冷えた状態になっているので、自律神経が、内臓を冷やしている体内の余分な水分を捨てようとして、チョッと動いただけでも大量の汗をかいたり、食事して熱さを感じると汗が大量に出たり、してくるからです。

また、「暑がり」になるのは、暑さ寒さを感じる神経が、ほとんど身体の表面にあるので、外気や活動によって、体表が暑く感じると、冷えている内臓に比べて、ひどく暑さを感じてしまう為です。

~ 高血圧、メタボ ~

更に、「高血圧」や「メタボ」にも、なりがちです。

「高血圧」になるのは、内臓の冷えが続くと、体調の良くない状態が続いたり、不快感から神経が敏感になったりするので、血管が収縮して、血圧を高めてしまうからです。

また、「メタボ」になるは、内臓の冷えによって筋肉の働きが低下するので、食事から摂取した栄養が筋肉で使われずに、体内に蓄積されて脂肪になる割合が多くなるからです。

~ 自分で確認する方法 ~

このような特徴から、『内臓型冷え性』を、自分で確認する方法があります。

体幹(内臓)の血流が悪くなっていると、体温が低くなっているので、朝、布団の中で、脇の下、お腹、腰などを触って、「冷たい!」と感じる場合です。

また、身体の芯が冷えていると、汗をかき易くなるので、食事をしたり、階段の上り下りをしたり、軽く走ったりすると、ドッと汗をかいたりする場合は、これも『隠れ冷え性』の可能性があります。

【 当院の、冷えの解消の治療 】

~ ツボ反応の利用 ~

男性は、肩こりや腰痛、身体のダルサ、下痢、頻尿、などを繰り返していても、「自分は、冷えとは無縁!」と思っている事が多いので、当院では、問診とツボ反応で、症状の確認を行っています。

ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れて、身体に異常が起きている箇所を知らせてくれるからです。

これによって、『内臓型冷え性』のように、自分の身体の血行不良をハッキリ自覚していない場合でも、血行の悪化によってツボ反応が顕在化してくる上に、軽く圧迫されるだけでもジーンとした違和感が生じたり、あるいは、ツボの筋肉が強く収縮して、筋肉の硬縮が現れたりするので、身体の冷えによる患部が確認できるようになります

~ マッサージ治療にツボ刺激を加え ~

ツボ反応を確認した後に、反応が現れたツボを中心に、当院はマッサージ治療にツボ刺激を加えて、筋肉のコワバリ解消と血行の改善を行っています。

例えば、確認したツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、コワバッタ筋肉が緩み、筋肉内の血流が改善してくるので、患者も、ジワーと暖かい血液が流れ出す感じがしてきます。

更にマッサージ治療で、筋肉の柔軟性を回復させていくと、筋肉が身体の隅々に届いた血液を心臓に押し戻すポンプの働きをしているので、血流が促進され、これによって神経の過敏状態が回復してくるので、冷えで生じていた不快感や痛みを鎮める効果があります。

~ 後頭部、首、下半身の筋肉 ~

また、『内臓型冷え性』の解消に、当院では、後頭部や首、そして下半身の筋肉もチェックして、回復治療を行っています。

首には、自律神経が通っているので、首周囲の筋肉のコワバリが緩んでくると、呼吸が楽に感じられるだけでなく、体調の回復効果もあるので、これによって、精神的に落ち着きを取り戻す効果につながります。

また、下半身には、全身の血液量の70%が集まるので、下半身のコワバッタ筋肉をチェックし、柔軟性を回復させると、全身の血行も改善してくるので、体調の回復効果になります。

~ 東洋医療をベースにしたマッサージ治療 ~

一般的な疲労や緊張と違って、男性の冷えは、身体の中心部分(内臓)が冷えた『内臓型冷え性』が多くなっているので、下痢や便秘、頻尿に加えて、体調の悪化や精神的な不調が起き易くなります。

当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療にツボ治療を加えて、冷えによる身体のコワバリ箇所や不調箇所の確認や、それらの改善を行い、体調の回復治療を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する不調や不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。