暑さが厳しい夏なってくると、「暑さによる体力消耗」、「屋外と屋内の気温差」、「大量の発汗」、「食欲不振」、「寝苦しさ」などで、体調を保つ自律神経の負担が増して『夏バテ』が起きたり、身体の水分が失われて『熱中症』が起きたりします。
しかし夏だけでなく、寒さが厳しい冬も、「寒さによる体力消耗」や「秋から冬にかけての寒暖差」などで『冬バテ』が起きたり、「大気の乾燥」や「水分摂取量の減少」などから、冬の『熱中症』と言われる『脱水症』が起きたりします。
この為、暑い時期や寒い時期になって、「疲れ易くなる」、「身体の不調が続く」などを感じる場合は、体温調節をしている自律神経の負担が大きくなっている事があるので、毎日の疲労や緊張から身体を回復させて、自律神経のオーバーワーク状態を解消させる事が大切です。
【 夏バテと、冬バテ 】
『夏バテ』は、「暑さ負け」とか「夏負け」とも言われ、夏の暑さによって、「何となく体調が悪い」、「疲れ易い」、「朝からヤル気が起きない」、「頭が重い、痛む」、「寝苦しくて、眠れない」、「食欲が無い」、などの状態を言います。
これは、厳しい暑さや熱帯夜が続く為に自律神経の負担が大きくなると、体温を一定に保つ自律神経がずうっとフル稼働しているうちに、自律神経がオーバーワーク状態になって、体調管理ができなくなった為です。
この為、ハワイやアメリカ西海岸は、夏でもカラっとした気候で、湿度が低いので、汗が自然に蒸発して、体温調節がうまくいくので、日本のような『夏バテ』が起きる事が、ほとんどありません。
『夏バテ』を起こす要因として、
①気温が高い屋外と、冷房が効いている室内を行き来する為に、その寒暖差で、自律神経の働きが追い付かなくなった
②暑さの為に大量の汗をかいた為に、血管、細胞、神経、筋肉などの動きを調節している電解質が失われた
③冷たいものを飲んだり食べたりして、胃腸が冷えて、胃腸の働きが悪くなった
④暑さで寝苦しさが続き、疲労が回復しづらくなった
などが多くなっています。
夏に“バテ症状”が起きるように、冬も、寒さで、必要以上に身体のエネルギーを消耗したり、体温を一定に保つ自律神経の働きが乱れたりすると、『冬バテ』を起こします。
しかも冬は、昼と夜の気温差が大きい為に、体温を一定に保つ自律神経の負担が強まって、気付かないうちに『冬バテ』を起こし易くなります。
『冬バテ』を起こすと、『ウインター・ブルー(冬季うつ)』と呼ばれるような、「気力が低下して、朝からヤル起がしない」、「気持ちが沈みがちになる」などが起きたり、体調を保つ事が出来なくなって、「疲れが抜けない」、「眠れない」などが起きたり、更に、身体の調子の悪化から、「冷えやむくみが起きる」、「肩凝り」、「腰痛」、「頭痛」、「風邪をひき易く、治りが悪い」などが起きたりします。
【 夏の熱中症と、冬の熱中症(脱水症) 】
また夏に起き易い症状として、『熱中症』があります。
『熱中症』は、「熱に中る(アタル)」と言われるように、夏の炎天下やあまりに暑い場所に長くいると、暑さで身体の水分が不足したり、多くの汗で塩分バランスが崩れたりして、体熱の放出ができなくなるので、体内に熱がこもって体温が上昇し、急激な体調の悪化や機能障害を起こす症状を言います。
言ってみれば、暑さによって高体温になっているにもかかわらず、身体の水分不足(脱水症)から、汗による放熱や皮膚表面の血液量を増やす事ができなくなって、体内に熱がこもり、身体に様々な機能障害を起こした症状です。
しかも、汗で身体の水分不足(脱水症)になると、汗と共に“電解質”も失われるので、血管、細胞、神経、筋肉などの調節機能が失われて、「しびれや脱力」、「倦怠感」、「頭痛」、「吐き気」、「めまい」、「血圧低下」などの『脱水症状』が起きます。
この為、『熱中症』の最初は、「急にダルクなる」、「やたらと生あくびが出る」、「頭がガンガンとする」、「気持ちが悪くなる」などの体調悪化ですが、更に悪化して体温調節が働かなくなってくると『脱水症状』がハッキリと現れるようになります。
例えば、暑い場所にいるにもかかわらず汗をかかなくなったり、皮膚が乾燥したり、身体に熱をもったりして、「極度の倦怠感」、「熱けいれん」、「熱失神」、「熱射病(日射病)」などが起き、そして脳の血流が減少してくると、意識がもうろうとして、意識を失う事もあります。
冬の、冬の『熱中症』と言われる『脱水症』が起き易くなります。
冬になると、空気の乾燥によって身体の水分が失われたり、水分をとる機会が少なくなったりして、身体の水分が不足してくる事と、暖房の為にエアコンを使っていると、外気よりも室内の湿度が、更に1~2割ほど低くなるので、ますます身体の水分が失われ易くなるからです。
この結果、冬に身体の水分が失われて『脱水症』になると、血行の悪化から、「手足の冷えやむくみ痛」、「肩こり」、「頭痛」、「眠れない」、「関節の痛み」などが現れ、そして内臓や脳の血流が悪くなってくると、「めまい」、「立ちくらみ」、「眠気」、「疲労感」、「食欲不振」、などが起きます。
【 症状の前ぶれ 】
『夏バテ』や『冬のバテ症状』そして『熱中症』『脱水症』は、症状の名称は違っても、身体の発汗作用や体温調節をしている自律神経の働きが、うまくいかなくなって、体温調節のコントロールができなくなった事です。
自律神経の働きがうまくいかなくなった事が原因になっているので、これらの症状が起きる前に、前ぶれとして、「何となく身体の調子が悪い」、「身体が重ダルイ」、「食欲があまりない」、「胃のもたれ、下痢、便秘、腹痛」、といった事が起きてきます。
他にも、雨が降りそうになると、関節が痛くなったりする『天気痛』や、夏や冬の低気圧の接近時に、身体のダルサや、肩こり、持病の悪化が起きる『気象病』が、現れる事もあります。
中でも『頭痛』が、起き易くなっています。
これは、自律神経の働きが乱れて、交感神経が活発になると、血管が収縮して肩や首の血流が悪化するので、緊張型頭痛と同じように、周囲の神経を刺激して頭痛が起き易くなるからです。
また逆に、暑いと熱を外に逃がす役割をもつ副交感神経が過剰に優位になると、片頭痛と同じように、脳内の血管が拡張して周りの神経を刺激するので、頭痛が起きます。
この為、夏の暑い時期や、冬の寒い時期に、『頭痛』や「何となく身体の調子が悪い」と感じたら、『夏や冬のバテ症状』や『熱中症』『脱水症』の前ぶれと考えて、早めに体調を改善する事が大切です。
『夏や冬のバテ症状』や『熱中症』『脱水症』は、自律神経の乱れが大きな原因になっているので、チョッとした身体の不調が、そのままにしていると、これらの症状へと悪化するからです。
身体をしっかりと回復させる為には、体調を整えるのが一番の対策です。
【 当院の、バテ症状と熱中症の体調調整 】
「病気にはなっていないけれど、何となく身体の調子が悪い」といった状態は、健康な状態から離れつつある状態なので、マッサージ治療を受けると体調回復に効果的です。
これは、マッサージ治療によって血行が促進されると、それによって、身体に必要な酸素や栄養分が行き渡るようになり、また老廃物の排出がスムーズになるので、敏感な状態になっている身体の神経が治まり、体調の回復に効果があるからです。
この効果から、当院は東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、血行やリンパの流れを高めて、身体のコワバリを回復させ、これによって神経の興奮を鎮めて、筋肉の疲労回復や痛みの緩和を行い、体調の回復を行っています。
特に、『夏バテ』『冬のバテ症状』『熱中症』『脱水症』の場合、原因として、自律神経の疲労や乱れや、血行の悪化が大きく影響しているので、毎日の疲労や緊張から身体を回復させて、自律神経のオーバーワーク状態を解消させる事が必要です。
この為、当院では、身体に発生しているツボ(反応点)を利用し、体調の改善の治療を行っています。
これは、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。
また、マッサージ治療によって、疲労や緊張で滞っている血行を改善させると、老廃物の排出がスムーズになって、身体の疲労やストレスを減らす効果だけでなく、酸素や栄養が身体中に巡るようになるので、体調改善にも効果があります。
更に、肩こりや腰痛なども、過敏になっている神経を“ツボ刺激”とマッサージ治療によって解消させていくと、身体の緊張が解消されて、神経の興奮が鎮まってくるので、肩こりや腰痛のコワバリ感や痛みが解消されてきます。
“ツボ刺激”を併用したマッサージ治療なので、薬を使わずに、体調管理で自律神経の不調を改善したいという人や、薬を飲み続けてもあまり効果を感じられないという人に、最適な治療法になっています。
夏になる時期や、冬に向かう時期は、自律神経にとって、体調を維持する為に負担が増すので、『頭痛』や「何となく身体の調子が悪い」と感じたら、『夏バテ』『冬のバテ症状』『熱中症』『脱水症』の前ぶれと思って、しっかりと体調を整える事が大切です。
当院は、マッサージ治療にツボ治療を加え、血液やリンパ液の流れの改善、筋肉の弾力性や柔軟性の回復、神経の興奮の抑制などにより、身体の痛みや不調の緩和を行い、体調の改善を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。 関連する身体の不調や、不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。