長い時間、画面を見ながらPCやスマホの操作をしていたり、本を読み続けていたりすると、「頭がボーッとする」、「思考力が低下する」、「頭や身体がドンヨリしてくる」などと共に、息苦しさ感じてくる事があります。
これは、これらの事に没頭しているうちに、身体のコワバリや緊張感が続く事で、深く呼吸する事が無くなって、呼吸が浅くなり、脳や身体が必要とする酸素が十分に取り込めなくなった為ですが、このような浅い呼吸が毎日続くと、身体が次第に疲れ易くなって、身体にいろいろな不調が起きるようになります。
このような体調の不調解消には、胸の筋肉が拡がりづらくなっているので、首、背中、胸、お腹などの筋肉のコワバリ箇所や、それによる身体の不調箇所をチェックして、血液の流れを改善し、筋肉の弾力性や柔軟性を回復させる事が必要です。
【 浅い呼吸 】
デスクワークや家事などで前かがみ姿勢をしていたり、集中する為に緊張していたりすると、身体にダルサや疲れを感じ、それと共に、息苦しさも感じる事があります。
これは、前かがみ姿勢になって胸が圧迫されたり、ストレスや緊張が続いて喉や胸の筋肉がコワバッテきたりすると、呼吸が制限されて浅い呼吸になり、身体に酸素を十分に取り込めなくなってくるからです。
昔は、田畑を耕したり、肩に荷物を担いで運んだりする為に、自然と、一度に吸える空気の量が多い腹式呼吸をしていましたが、現在では力仕事が少なくなった為に、ほとんどが、胸の上部で無意識に呼吸する胸式呼吸になっているので、姿勢の悪化や、ストレスや緊張などがあると、その影響を受けて、呼吸が弱く、浅くなってしまいます。
また、胸の筋肉が拡がらなくなってくるだけでなく、前かがみ姿勢をしていると、内蔵が下方に押し下げられるので、呼吸活動の7割近くを担っている横隔膜の動きを制限するので、余計に呼吸を浅くさせます。
更に、没頭していたり、緊張していたりすると、『緊張で、息を呑(の)む』と言われるように、呼吸筋がコワバッテくるので、これも呼吸を浅くさせる原因になります。
そして、これらによって呼吸が浅くなると、一度に吸える呼吸量が少なくなるので、息苦しさを感じるようになります。
しかも、呼吸が浅くなると、吐く息も弱くなるので、肺からの炭酸ガスを多く含んだ息を充分に吐ききれなくなって、再び肺に戻してしまいます。
脳は、他の臓器より約20倍もの酸素を必要とする臓器なので、必要な酸素を取り込めないだけでなく、不要な老廃物が排出しづらくなると、頭の判断力・持続力・集中力などが低下します。
この結果、「集中力が続かない」、「目がかすむ、ぼやける」、「だるい」、「疲れる」、「眠たくなる」などに悩まされたり、「思い当たる原因がないのに、頭痛がしてくる」、「頭が重い」などが起きたりして、デスクワークや家事などに支障をきたすようになります。
【 体調の悪化や、イライラ感も 】
また、浅い呼吸が毎日続いて日常化すると、身体の酸素不足から運動機能が弱るので、“息切れモード”になって、疲れ易くなります。
例えば、「急ぎ足をしたり、緩やかな坂でも歩いたりすると、息が切れる」、「同年齢の人よりも歩くのが遅い」、「自分のペースで歩行していても、ちょっと休みたくなる」、などが起きます。
しかも“息切れモード”が起きると、体調を保っている自律神経の負荷が大きくなって、身体に不調が起きてきたり、あるいは、「イライラ」、「不安感」、「落ち込み」、「ヤル気が出ない」、「ゆううつになる」、「あせりを感じる」、などが起きたりします。
しかも、呼吸は、自律神経の働きと深く関係し合っているので、呼吸が浅くなって、浅い呼吸を小刻みに何回も繰り返すようになると、交感神経を刺激するので、緊張を長引かせたり、強めたりします。
この結果、リラックスした気持ちになれずに緊張感が続き、ストレス感やイライラした感情が起き易くなります。
また、交感神経が刺激されると、血管が収縮して血行が悪くなってくるので、「肩コリや腰痛が生じやすい」、「お腹の調子が悪い」、「病気のような感じがする」、「身体の冷え」、なども起きてきます。
ところが、呼吸が浅くなって、「十分に息を吸えない」、「呼吸が重い」、「息苦しく感じる」、「胸が圧迫された感じ」などがあっても、「息を吸えば、肺は自然に拡がり」、「息を吐くと、肺が自然に縮まる」と、思いがちです。
この為、呼吸が浅くなって、肺に取り込める酸素の量が減り、脳や身体に十分な酸素が行き渡らなって、体調の悪化やイライラ感が起きても、呼吸が浅くなった影響とは、なかなか気付きません。
しかも、浅い呼吸になっても、呼吸困難のように「呼吸が苦しい」という事ではないので、余計に気付きにくくなります。
【 呼吸筋の、凝りやコワバリから 】
また、呼吸が浅くなる原因として、“日本人の国民病”と言われる、首や肩の凝りの影響もあります。
呼吸が、肺が自らの力で膨らんだり縮んだりするのではなく、周りにある筋肉の活動よって行われているので、肩や背中の凝りが慢性化していたり、肩甲骨付近の筋肉がコワバッテ、肩を動かすとゴリゴリと音がしたりしていると、呼吸の動きが制限されるからです。
この為、「肩が凝ってツライなぁ~」と感じると、息苦しさを感じる事が多くなります。
特に、ノド周辺の筋肉(胸鎖乳突筋)は、昔から『借金で、首が回らない』と言われているように、精神的に緊張すると、ノド周辺の筋肉がコワバッテ、強まる性質があります。
この為、仕事や家事などで、疲労や緊張が続いたり、ストレスを感じていたりして、ノド周辺の筋肉がコワバッテくると、喉が詰まったような感じになり、呼吸が浅くなる事があります。
これは、胸鎖乳突筋が、脳からの神経を通して、脳と直接つながっているので、精神的に緊張すると、脳からの神経を通して、直接、緊張が胸鎖乳突筋に波及する為と言われています。
このような事から、首や肩の凝りによって浅くなっている呼吸を改善するには、肩や背中の柔軟性を回復させたり、肩甲骨周辺の凝りを無くして肩甲骨がスムーズに動けるようにしたり、胸鎖乳突筋の緊張を解消したり、する事が必要です。
しかし、自分で、確認して、解消する事は困難です。
筋肉が凝っている箇所やコワバリ箇所が、分かりづらかったり、手が届かなかったりするだけでなく、呼吸の浅い状態が続くと、首・肩・背中の筋肉が、すっかり硬くなっている事が多いので、ストレッチやマッサージをしても効果が現れなかったり、あるいは、筋肉が緩んでも、筋肉内部のシコリが解消しきれない為に、時間がたつと、再び元のコワバリ状態に戻ったりするからです。
【 当院の、呼吸筋の回復治療 】
当院は、このような背中の肋骨のまわりや胸元の筋肉に対して、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、浅い呼吸の原因になっている筋肉を回復させ、体調の改善を行っています。
東洋医療が、疲労や緊張による筋肉のコリやコワバリを解消させる事を、昔から得意分野にしてきたので、疲労や緊張などの慢性化による“呼吸筋”の回復にも、十分活用できるからです。
これによって、“呼吸筋”の柔軟性が回復してくると、息苦しい感じが無くなるだけでなく、背中や首の筋肉が和らぎ、筋肉内の血行が良くなるので、脳に酸素が届くようになり、頭がスッキリしてくるのが実感できます。
更に、当院では、マッサージ治療に、身体に現れるツボ(反応点)を利用して、呼吸筋のコワバリやこりの解消も行っています。
これは、ツボが「反応点」として身体の異常を知らせる箇所であり、「治療点」として症状を改善する箇所でもあるので、呼吸筋のコワバリやこりの解消に、有効な治療法になるからです。
ツボ反応を利用する事で、神経の興奮を抑制し、呼吸筋の弾力性や柔軟性を高め、血行やリンパの流れを促進させる効果があります。
また、呼吸筋が硬くなっていると、「首や肩がよく凝る」、「手や足が冷たい」、「姿勢が悪い」、「息苦しい」、「イライラしてしまう」、などの体調不調も現れているので、東洋医療をベースにしたマッサージ治療が、体調の改善にも効果があります。
東洋医療の身体のツボ(反応点)を確認しながら、血行やリンパの流れを回復させて、筋肉の弾力性や柔軟性を高めると、神経の興奮を鎮める作用があるので、不快感や痛みが改善されてくる為です。
胸や背中の筋肉の柔軟性回復や血行の改善は、凝りやコワバリがあると、なかなか回復しづらいので、昔から筋肉や血行の改善を行っているマッサージ治療が、効果的で、安心して受けられます。
浅い呼吸になっても、ハッキリとした息苦しさを伴いませんが、呼吸活動が弱くなり、外部から取り入れられる酸素量が少なくなるので、心身の不調につながります。
当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、背中や胸の呼吸筋の柔軟性を回復させ、心身がリラックスできるように、改善治療を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。 関連する身体の不調や不快感など症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。