首、背中、腰、脚などの筋肉は、常に姿勢を保つ働きをしているので、毎日の動作や姿勢を繰り返しているうちに、姿勢を保つ筋肉の疲労や緊張が積もって、過労状態になる事があります。
この結果、「肩の筋肉が張りつめて痛む」、「肩や背中がズキズキと痛む」、「腰が重くなって、鈍い痛みもする」、「腰や脚がダルク、ウズウズと痛む」などが起き、更に回復力が低下した状態になると、痛みが強まったり、長引いたります。
しかも、これら痛みで身体の神経が敏感になると、「体調の不調」や「姿勢の悪化」なども起きてくるので、痛みや不快感が慢性化して毎日の生活に支障が出る前に、姿勢を保つ筋肉の痛みを解消させて、身体を元の健康状態に戻す事が大切です。
【 姿勢を保つ筋肉 】
~ 疲労や緊張による過労から ~
何気なく立っている時や、座っている時も、首・背中・腰・脚などの“姿勢を保つ筋肉(インナーマッスル)”が、無意識のうちに身体のバランスを保ち、そして、絶えず姿勢の滑らかな動作ができるように働いています。
しかし、毎日の動作や姿勢を繰り返しているうちに、“姿勢を保つ筋肉”の疲労や緊張が増して、血行が悪化し、筋肉がコワバッテ、過労状態になると、「身体が重い感じがする」、「ダルイ」、「身体がコワバッテ、伸ばせない」、「何となく身体の調子が悪い」、などが起きてきます。
それと共に、身体の内側の“姿勢を保つ筋肉”から、疲労や緊張による過労で「疼くような痛み」や「鈍(にぶ)く重苦しい痛み」などが起きるので、身体に異常が生じた事に気付かされます。
~ 腰の痛み ~
このような“姿勢を保つ筋肉”の疲労や緊張による過労で、多くの人が経験するのが、腰の痛み(鈍痛)です。
腰からお尻にかけて、姿勢を保ちながら、さまざまな動きができるように、何層もの分厚い筋肉で構成されていますが、負担がかかり続けたり、筋力が弱ったりすると、腰に「鈍い痛み」や、「ズキズキとする痛み」、「動くと痛みが増す」、などが起きてきます。
しかも、腰の痛みがいつまでも続いたり、不快感が強まったりすると、それによって筋肉の収縮が強まったり、収縮した状態が続いたりするので、筋肉内の毛細血管の血流が悪化して、前より痛みが大きくなったり、いつまでも痛みが続いたりします。
~ 頭痛、肩こり、背部痛 ~
腰は“姿勢を保つ筋肉”の代表と言えるので、ほとんどの人が、腰の痛みを何度も経験していますが、首や肩、背中の筋肉も“姿勢を保つ筋肉”の役割をしているので、姿勢や動作で負担がかかり続いたり、腰の筋力が弱ったりすると、やはり、これら筋肉から、鈍(にぶ)く重苦しい鈍痛や、疼く様な痛みが起きてきます。
例えば、立ち仕事や座り仕事で、首や肩、背中の筋肉に負荷のかかる姿勢が続いたり、筋力が弱ったりすると、頭痛、肩こり、背部痛となって、「鈍い痛み」や、「ズキズキとする痛み」、「動くと痛む」、などに悩まされます。
しかも、我慢していたり、「そのうち治るだろう」と思っていたりすると、痛みで血管が収縮して、更に血行が悪化したり血行悪化が続いたりするので、“痛みの悪循環”を引き起こして、前より痛みが大きくなったり、慢性化したりします。
【 姿勢筋の、痛みの特徴 】
~ 場所が捉えどころなく、重苦しい痛み ~
疲労や緊張による、肩や腰、膝などの“姿勢を保つ筋肉(インナーマッスル)”の痛みは、切り傷の痛みと違って、“場所が捉えどころなく”、そして“重苦しい痛み”のように感じられます。
“場所が捉えどころなく”感じるは、身体内部の複数の“姿勢を保つ筋肉”が、いろいろな動作や姿勢ごとに、他の筋肉と連動して動くので、負荷のかかる場所や負荷のかかり方によって、痛む箇所が一定しないからです。
また、“重苦しい痛み”と感じるのは、疲労や緊張などで血行が悪化してくると、酸素や栄養分の欠乏と、疲労物質が排出されずに溜まってくるので、それによって神経が刺激されて異常な興奮が生じ、ズキズキ・ジンジンとする疼痛が発生するからです。
~ 痛みが、強まったり繰り返したり ~
また、“姿勢を保つ筋肉”の痛みは、いつも同じではなく、次第に、強まったり繰り返したりします。
これは、“姿勢を保つ筋肉”が体重を受け止める役割をしているので、毎日の動作や姿勢で神経の刺激が強まる事や、“姿勢を保つ筋肉”が、日々の姿勢や動作に不可欠な筋肉なので、神経が刺激されないように、身体からの負荷を避ける事が難しいからです。
しかも、痛みによって、自律神経の中の交感神経が優位になると、血流が悪くなって痛みが増強されて、痛みを抑える力が弱くなるので、それによって身体の神経が敏感になり、「イライラした気持ちが強まると、痛みも強まる」、「体調も良くないと、疼く痛みが増す」、「湿度や気温によって、痛みが辛く感じる」、などが起きます。
~ 筋肉のコワバリと痛みの拡がり ~
更に、“姿勢を保つ筋肉”の痛みが長引くと、筋肉のコワバリと痛みが拡がります。
例えば、「脚が痛んで長引くと、次第に腰が痛くなる」とか、「一方の脚をかばっていたら、反対側の脚も痛くなる」、「肩こりを我慢していたら、凝りが背中や腰にまで及んだ」、などが起きてきます。
これは、“姿勢を保つ筋肉”の痛みが長引くと、最初は一部の痛みであっても、“姿勢を保つ筋肉”の筋力が低下したり、弱ったりするので、関連する筋肉の負荷や緊張が強まって、血行悪化の範囲が拡がり、筋肉のコワバリと痛みも拡がるからです。
【 姿勢の悪化から、身体の歪みに 】
~ 姿勢の悪化 ~
また、“姿勢を保つ筋肉”の痛みが続くと、“姿勢の悪化”を起こし、「肩・首周りの筋肉が硬くなって、肩が凝る」とか、「何だか、全身が固くなって、腰や背中が痛い」などを引き起こします。
首や肩、背中、腰などの“姿勢を保つ筋肉”の負荷が続いて痛むと、自然と痛みを避ける姿勢になるので、無意識に自然と身体に力が入ったり、“姿勢を保つ筋肉”以外の筋肉に負担がかかったりするからです。
更に、このような痛みを避ける姿勢が毎日続くと、“姿勢の悪化”から、 「左右の肩の高さが違う」、「猫背になった」、「腰の内側への湾曲が無なくなった」、「骨盤が傾いている」、「背骨が捻じれている」などの、“身体の歪み”が起きてきます。
~ 身体の不調も ~
“姿勢の悪化”や“身体の歪み”で、背骨や骨盤の位置がズレたり、傾いたりすると、自律神経に影響を与えて、「何となく身体の調子が悪い」といった、身体の不調の原因になります。
背骨や骨盤の位置がズレたり傾いたりすると、首から背中にかけて通っている自律神経が圧迫されたり、あるいは、内臓が圧迫されたり、血管や神経が圧迫されたりして、自律神経の働きを乱すからです。
この結果、「何となく体調が悪い」といった状態になったり、体調の悪化で肩こり・腰痛・頭痛・猫背・冷え・むくみなどが慢性化し、これらの不定愁訴に悩まされたりします。
~ ズキズキ・ジンジンとした神経性の痛みも ~
そして“姿勢の悪化”や“身体の歪み”によって血行が悪化してくると、ズキズキ・ジンジンとした神経性の痛みも引き起こします。
筋肉がコワバッテ、血行が悪くなってくるので、神経が敏感になり、強く痛みを感じたり、痛みによって痛みがぶり返したり、チョッとした動作でも不快さや痛みを感じたり、するようになるからです。
しかも、痛みによって交感神経の興奮が起きてくるので、これによって、筋肉のコワバリ⇒血行の悪化⇒神経が敏感といった、「痛みの悪循環」も引き起こします。
【 当院の、ツボ治療を加えたマッサージ治療 】
~ 身体内部の筋肉 ~
“姿勢を保つ筋肉”の痛みは、身体の内部の筋肉の痛みなので、痛みを感じる部分に、湿布や張り薬を使ったり温めたりしても、解消が困難な上に、身体の内部の筋肉なので、ストレッチや運動法で、伸ばしたり緩めたりする事も困難です。
しかも、“姿勢を保つ筋肉”に痛みが起きると、筋肉のコワバリや硬いシコリができている事が多くなっています。
この為、当院は、肩や背中、腰などの、身体内部の“姿勢を保つ筋肉”の痛みに対して、マッサージ治療にツボ治療を加えて、これらの筋肉の改善を行っています。
~ ツボの特徴 ~
当院がツボ治療を加えているのは、“姿勢を保つ筋肉”にできるコワバリやシコリの箇所が、東洋医療のツボ(経穴)の箇所と、ほぼ一致しているからです。
しかも、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れるので、反応が現れているツボを確認する事によって、不調解消の治療点になります。
更に、反応が現れたツボに、適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるので、“姿勢の悪化”や“身体の歪み”の改善にも適しています。
~ 気になっているコワバリ解消も ~
また、当院では、患者が気になっている箇所を確認して、停滞している血行やリンパの流れの改善や、それらに伴うコワバリやシコリの解消も、同時に治療を行っています。
“姿勢を保つ筋肉”に痛みが起きると、同じような働きをしている他の筋肉に影響を与えて、血行の悪化や筋肉のコワバリを引き起こしているからです。
患者が気になっている痛みや不快感解消の為に、筋肉のコワバリ箇所や血行の悪化箇所を確認して、マッサージ治療とツボ治療を使い分けながら、効果的な治療が受けられるようにしています。
~ セルフケアによる改善の困難 ~
“姿勢を保つ筋肉”の痛みは、身体の内部の筋肉の痛みなので、自己診断によって痛みの箇所を特定したり、セルフケアによって改善したりするのが困難です。
当院は、東洋医療をベースにしたマッサージ治療とツボ治療を利用して、セルフケアでは困難な血行やリンパ液の流れの改善、筋肉の弾力性や柔軟性の回復、そして、神経の興奮の抑制を行い、痛みの解消を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。 関連する痛み・しびれなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。