【(症例)こり・しこり 】

疲労や緊張で、首や肩・背中などに凝りや痛みが生じる事がよくありますが、首すじの疲労や緊張で、「喉が詰まる」、「喉を締めつけられる」、「飲み込みづらい」などの、喉のこり症状が起きる事があります。

これは、疲労や緊張で、喉を左右から挟むように伸びている『胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)』と呼ばれる筋肉がコワバルと、太く厚みのある筋肉なので、喉が押し付けられたような、圧迫された感じや、喉が詰まった感じがしてくるからです。

喉の不快感を解消するには、首の筋肉の柔軟性を回復させる事が必要ですが、首の筋肉は薄くて浅い上に、内部に重要な血管や神経が通っているので、それらを意識して、首の筋肉のコワバリ箇所を確認して、無理なく安全に解消させる事が必要です。

【 喉のコワバリと、凝り 】

「喉が圧迫されている感じ」、「喉の奥が狭まった感じ」、「喉に何かがひっかかっている感じ」、「喉が詰まった感じ」、などが起きる事があります。
多くの場合、疲労や緊張などで、肩や首の筋肉がコワバッテくると、喉付近の筋肉も影響を受けて、コワバリが生じるので、これによって、喉(気道)が圧迫を受けたように感じたり、喉(気道)が狭められたように感じたりするからです。
中でも、耳の下から喉を横切って喉の下の鎖骨まで伸びている『胸鎖乳突筋』と呼ばれる筋肉がコワバッテくると、喉を挟んで、太く厚みのある筋肉なので、喉が押さえ付けられたように感じます

 

胸鎖乳突筋は、首の横にある目立つ筋肉で、顔を横に向けると、首の横に浮き出てくる筋肉です。
この筋肉によって、頭を支えながら、頭を左や右に廻したり、前や横に倒したりする働きをしたり、深く呼吸をする時に、呼吸の動きをサポートしたりします。
この為、前かがみ姿勢やうつむき姿勢が続いて、胸鎖乳突筋の負担が大きくなってくると、胸鎖乳突筋がコワバッテ、喉にコワバリを感じたり、喉元がツッパッタように感じたり、喉に息苦しさを感じたり、するようになります。

 

また、胸鎖乳突筋は、ストレスの影響を受け易いので、不安が続いたり、気掛かりな事が大きくなったりすると、「借金で、首が回らない」とか「首が回らないほど仕事が忙しい」と言われるように、胸鎖乳突筋が緊張して、コワバッタ状態になります。
この特徴から、スピーチを人前でする時に、緊張すると、胸鎖乳突筋がコワバッテ、首の動きが制限されて動きづらくなったり、喉のコワバリ感から、喉が締めつけられるような感じや喉の詰まり感が起きたり、深呼吸をしようとしても、深く息を吸う事ができなくなったりします。
これ以外にも、心配事があると喉にコワバリを感じたり、あるいは、更年期障害や不定愁訴で緊張感や不安感が高まると、喉に違和感が生じて呼吸が浅くなって、溜息や深呼吸をする事が増えたりしてします。

【 よくある例 】

喉の違和感を生じる例で、よくあるのが、デスクワークなどで、頭を支える首の筋肉が疲労してきたケースです。
首の後ろ側の筋肉が疲労して、頭を支えられなくなってくると、首の横の胸鎖乳突筋も、頭を支える為に使われてくるので、これによって胸鎖乳突筋の疲労や緊張が増し、喉のコワバリや凝りが起き易くなります。
更に、ストレートネックの状態になると、頭を支える首の筋肉の負担が、ますます増すので、胸鎖乳突筋の疲労と緊張が大きくなって、喉のコワバリや凝りが強まります。

 

また、胸鎖乳突筋は呼吸運動にも関わっているので、呼吸運動を強く繰り返したり、大きな声を出し続けていたりすると、やはり、喉のコワバリや凝りが起き易くなります。
例えば、吹奏楽器の為に、息を吸ったり吐いたりを繰り返したり、風邪や花粉症で咳が続いたり、あるいは、発声練習の為に、喉から声を出すトレーニングを何度も行ったりした場合です。
これ以外にも、胸鎖乳突筋は、ストレスの影響を受け易い事から、過度な仕事量、夜勤、残業、責任のある役職、転職、借金などで、不安感、緊張感、ストレスにさらされたりすると、胸鎖乳突筋にコワバリが生じ、喉に違和感が起き易くなります。

【 体調不調も 】

首の疲労やストレスなどで胸鎖乳突筋がコワバッテくると、喉のコワバリ感や違和感などによって、①頭痛、②頭重感、③めまい、などが誘発されたり、強まったりします
首の中に、脳から全身に指令を出す重要な神経や、脳に栄養を送る太い血管が通っているので、太く厚みのある胸鎖乳突筋がコワバルと、これらを圧迫する為です。
始めのうちは首の違和感や痛みといった、首凝りと同じような症状ですが、胸鎖乳突筋のコワバリが増すと、頭痛やめまいといった神経系の症状が強まります。

 

更に、胸鎖乳突筋は、自律神経と深くかかわっているので、胸鎖乳突筋のコワバッテくると、「何となく身体の調子が悪い」といった体調不調が起きます。
例えば、喉元が圧迫された状態が続くと、喉から胃や腸に不快感が伝わって、「胃腸の調子が悪くなった感じがする」、「胃もたれがする」、「食欲が起きない」、などが起きてきます。
また、喉の詰まり感や圧迫感が長引いて、内臓の調子が悪くなってくると、「体調がスッキリしない」、「疲れが残る」、「イライラする」、「集中力が続かない」、「気分が落ち込む」、「眠れない」、なども起きてきます。

【 喉のコワバリのチェックと、ストレッチ 】

「喉が詰まった感じ」、「喉が狭くなった」、「喉に何かひっかかっている」、「息苦しい感じ」、「喉が圧迫されている」などを感じた時に、喉のコワバリ状態を調べる方法が、いくつかあります。
一番簡単なのが、椅子に座って、顔を左右に交互に振り向く方法で、胸鎖乳突筋が緊張していると、「首が回らない」という表現があるように、左右のどちらか側が、振り向きづらくなります。
別の方法としては、顎の下側や喉の筋肉を圧迫してみる方法で、コリコリしている箇所や痛みを感じる箇所があっても、食べ物を食べた時に、喉に違和感が無く、支障無く食べられる場合は、喉の凝りが考えられます。

 

そして、喉の筋肉のコワバリがあると、首を支えている筋肉もコワバッテいる事が多いので、肩や背中、あるいは胸の筋肉などのチェックも必要です。
また、胸鎖乳突筋が付着している鎖骨の周りには、多くの神経や血管、リンパが密集しているので、喉の下の、鎖骨周りの筋肉の状態の確認も、重要です。
胸鎖乳突筋のコワバリで、鎖骨の周りの血流やリンパ液の流れが悪くなっていたり、それにより老廃物が排出されづらくなっていたりすると、身体の不調の原因になるからです。

 

喉のコワバリのチェックをして、胸鎖乳突筋のコワバリや凝りが軽度であれば、自分でストレッチやマッサージをすれば改善できますが、喉の違和感が毎日続いていたり、強く感じていたりすると、ほぐすのが難しくなります
首の筋肉は、浅く、薄く、そして内部に、重要な神経や血管が通っているので、強く刺激し過ぎないように、注意力と力加減が必要になるからです。
また、首や肩・背中などの筋肉のコワバリや凝りの影響もあるので、これらの筋肉の柔軟性の回復も必要になるからです。

【 当院の、喉のコワバリや凝りの解消治療 】

当院は、喉のコワバリや凝りの解消治療を、安心して受けられるように、解剖学をベースにして、ツボを利用した伝統的な東洋医療の治療法を利用しています
首の筋肉が、浅くて薄い筋肉が多く、そして、喉元には、太い動静脈や、重要な神経が通っているので、安全に、筋肉の柔軟性や血行の回復を行う事が必要になるからです。
また、首の周りには、首や肩の凝りの解消に利用されていた有効なツボがあるので、効果的で、無理が無く、安心感のある治療をするには、ツボ治療が適しているからです。

 

これは、ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、コワバリ感や違和感などのように、身体に不調が起きると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れて、身体に異常が起きている事を知らせてくれるからです。
しかも、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果もあります。
この為、喉のコワバリや凝りの解消に、ツボを利用すると、短時間に、効果的に、無理が無く、治療が行えます。

 

また、喉のコワバリによる不快感から、「頭痛がする」、「体調がスッキリしない」、「疲れ易い」、などの体調不調を伴っている事が多いので、当院では東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、身体の柔軟性や血行の確認を行い、身体のケアを行っています。
マッサージ治療が、もともと、①血行やリンパの流れを良くする、②筋肉の弾力性や柔軟性を高める、③神経の興奮を抑制する、などの作用があるので、この作用により、凝りやコワバリが解消され、身体の「不快さ」や「ダルサ」などが改善される効果があるからです。
これにより、呼吸が楽になってくる効果もあるので、身体がリラックスした状態になり、体調の改善効果にもなります。

 

喉のコワバリは、喉の不快感だけでなく、脳からの重要な神経や血管に影響を与えて、身体にいろいろな不調を引き起こすので、気付いた段階で解消させる事が大切です。
当院は、首周辺や喉の緊張やコワバリ解消に、ツボ刺激を利用したマッサージ治療で、違和感や不快感の改善と治療期間の短縮化を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連するこり・しこりなどの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。