成人女性の、2人に1人以上の割合で悩まされているのが、原因がハッキリしないけれども、「何となく身体がだるい」、「肩こりがつらい」、「食欲がない……」、「イライラする」、「頭痛や頭重感に悩まされる」といった、『不定愁訴』です。
このような「病気ではないが、健康とも言えない」症状に対して、昔から東洋医療は、身体の異常を知らせる反応点(ツボ)を利用して、身体の疲労箇所や緊張箇所を緩和させて、体調の回復を行ってきました。
不定愁訴を起こす原因として、体調を保つ自律神経のオーバーワークが大きく影響しているので、患者の体調や体質に合わせて身体の調子(治る力)を上げていくツボ治療とマッサージ治療が、現在でも、安全で効力ある回復法として広く利用されています。
【 何となく体調が悪い 】
「何となく体調が悪い」という自覚症状があっても、病院で検査しても異常が見つからず、不調の原因がわからない症状を、『不定愁訴』と言います。
しかし、生活のストレス、睡眠不足、心身の過労、ホルモンバランスの乱れなどで、体調を保つ自律神経の負担が大きくなると、自律神経を構成している交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、不快な症状が起きる事が分かっています。
特に女性の場合には、女性ホルモンの微妙な加減によって、自律神経の働きが大きく影響されるので、40代以降になって女性ホルモンが減少してくると、体調が保ちづらくなって、不定愁訴が起き易くなると言われています。
不定愁訴の症状は多種多様で、頭痛、食欲不振、慢性疲労感、不眠、微熱など、症状が一定せず、しかも、「頭痛と腹痛」というように、いくつもの症状が出たり、あるいは、1日の中で次々と症状が変わったり、また、「疲れ易い」などのように、全身症状だったりします。
この結果、体調の不調から精神的な不調も引き起こして、「気分がスッキリしない」、「わけもなくイライラする」、「気分が落ち込む」、「眠れない」、などにも悩まされます。
程度による個人差はありますが、更年期を迎えて、女性ホルモンが減少してくると、女性の60~70%が、こういった生活に影響を及ぼすような不快な症状を経験していると言われています。
ところが、女性の多くが、このような症状に悩まされていても、家事や育児、介護などに追われていると、ツイ、身体のケアを後回しにしがちになります。
身体に異常を感じていても、原因がハッキリしないので、これといった解決法が思いつかない事と、他の女性も悩まされているので、「私だけではない!」とか「このトシになると、なりがちだ」と、自分で自分に言い聞かせてしまうからです。
しかも、「この程度なら、我慢していれば、そのうち解消するだろう」と都合良く、自分勝手に期待してしまうので、身体の不調に悩まされていても、我慢してしまいます。
【 我慢していると 】
ところが、「つらいけど、仕方がない!」とか、「いつもの事だから」と、不快な症状を我慢していると、体調を保つ自律神経の働きが不安定になり、体調を保てなくなります。
これは、不定愁訴が、もともと毎日の疲れやストレスによって、身体から、「これ以上、ムリをしないで!」、「もう、休みたい!」というメッセージなので、このメッセージをやり過ごしていると、体調を保つ自律神経がオーバーワークになるからです。
この結果、毎日の疲れやストレスが溜まって、身体の不調を感じる回数が増えてきたり、じわじわと悪くなってきたりするので、余計に不快感が増したり、不快症状がツラクなったりしてきます。
また、このような状態になると、天候が変化した時や天気が崩れた時などに、身体の不調や痛みが起き易くなります。
自律神経が不安定になって、体調を保てなくなっているので、天候が変化した時や天気が崩れた時などに、身体の神経が過剰に反応して、痛みを誘発して、頭や首・肩などが痛くなったり、身体の不調が強まって、気持ちが落ち込んだり、めまいが起きたりするからです。
特に片頭痛の持病があると、雨が降りそうになったり、低気圧が近づいたりすると、脳の血管が急激に拡張して強い痛みが起きるので、片頭痛が、自律神経の不安定によって痛みを起こす代表的な病気になっています。
しかも、このような不定愁訴の違和感や不快感は、症状のツラサだけでなく、周りの人に理解されなかったり、誤解されたりする、別のツラサがあります。
不定愁訴は、“本人だけが感じる”強い不快感(自覚症状)なので、周りの人に本人の辛さが理解できず、「やる気がない」とか、「怠惰な人」と思われてしまう事があるからです。
また、不定愁訴が医学的に説明しづらい症状なので、体調が辛い事を説明しても、「適当にわがままを言っているだけ」と、自分勝手な自己主張と思われてしまう事もあります。
【 体調の改善で、回復力を 】
この為、身体の血行の滞りや疲れなどを緩和させて、症状を軽減する事(コンディショニング)ができれば、本人にとって、大きな助けになります。
身体の血行の滞りや疲れなどが改善できると、これによって、自律神経の体調を保つ働きの負担を少なくさせる事ができるので、自律神経に余力が生まれてくるからです。
これによって、追い付かなかった身体の回復力が持ち直して、疲れや痛みが和らぐだけでなく、気持ちに活力も出てきます。
例えば、体調を保つ自律神経の働きの負担が大きくなると、肩や背中の緊張が強まるので、頭痛、頭重感、めまい感、胸の圧迫感、息苦しさ、倦怠感、微熱などが、現れます。
そして、これによって、「身体がどうもスッキリしない」とか、「身体が重荷を背負った感じ」、「ダルイ」といった、精神的な不快感も強まります。
このような時に、肩や背中などの、強く不快な痛みが感じられる部分のコワバリを無くす事ができれば、身体が軽くなったように感じられて、気分的に楽になってくるので、体調改善のキッカケになります。
また、疲労や緊張で、腰やお尻が重ダルク感じる場合は、腰の重ダルサだけでなく、全身の血行も悪化してくるので、身体がダルク、重い感じになり、身体に何とも言えない倦怠感が生じるようになります。
これは、身体を支える腰やお尻が疲労すると、腰やお尻の筋肉がコワバッテ、血液循環が障害されるので、上半身や下半身に、疲労物質が滞ったり、酸素が十分に運ばれにくくなったりするからです。
このような場合に、腰やお尻のコワバリを回復させて、血行を改善すると、身体の疲労物質が排出されて、新鮮な血液が巡るようになるので、身体全体の不快感が減少して、体調を改善させるキッカケになります。
【 当院の、不定愁訴の改善治療 】
当院は、不定愁訴の、「原因がはっきり分からないけれど、何となく体調が悪い」といった症状に、東洋医療の反応点(ツボ)とマッサージ治療を組み合わせて、解消を行っています。
これは、東洋医療が、「病気にはまだなっていないけれども、何となく身体の調子が悪い」といった症状を『未病』と呼んで、ツボ治療やマッサージ治療を使って、痛みや違和感を解消して、体調の改善を行ってきた実績があるからです。
ツボが、神経や血管が集まっているので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。
例えば、身体にダルサやコワバリを感じたり、頭が重くなってきたり、凝り感が強まったりしてくると、反応点(ツボ)が現れるので、この反応点(ツボ)を確認して、「イタキモ!」と感じる、適度な刺激を与えると、滞っていたリンパ液や血液の流れが良くなり、身体の回復力を高める効果があります。
この為、当院では、不定愁訴のそれぞれの症状に合わせて、一人ひとりに適したツボを探し出し、触診とツボ反応にウエートを置いて治療を行っています。
また、マッサージ治療は、①血行やリンパの流れを良くする、②筋肉の弾力性や柔軟性を高める、③神経の興奮を鎮める、などの作用があるので、これによって、身体全体の調子(治る力)を上げ、健康を取り戻す効果があります。
これらの治療で、身体の不快感を緩和させて、自律神経の働きに余力ができると、身体の自然回復力が高まり、イライラ、疲労、だるい、眠れない、頭痛などの、不快感の改善につながって、心身がリラックスしてきます。
「イライラ」、「疲労」、「だるい」、「頭痛」、「眠れない」などが起きると、「年齢」や「生まれながらの体質」が原因だと思いがちですが、実際には、元々悪くなっていた部分の回復力が追いつかずに、疲れや痛みとなって、現れていたからです。
身体の異常を知らせるツボを利用して、ツボ治療とマッサージ治療を利用すると、軽い痛みと共に気持ち良さ(イタキモ)によるツボ刺激によって、効果が実感できる有効な対策になります。
不定愁訴は、決して「気のせい」ではなく、疲れやストレスなどが溜まった事が原因になっているので、自分にあった対処法を見つければ、きちんと改善できます。
当院は、東洋医療の「病気になる前に、身体を整えて、健康状態に戻す」事を行い、保健所の認可を受け、個室型の施術室で、女性の患者が安心してマッサージ治療が受けられるようにしています。
マッサージの施術時間は、15分からです。 関連する身体の不調や、不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。