【(症例)身体の硬さや、健康管理 】

最近、従業員の体調維持や、社員のモチベーション向上、仕事の効率化などを目的に、厚生労働省のメンタルヘルスケアの推進もあって、“社内マッサージ(オフィスマッサージ)”を取り入れる企業が増えてきました。

仕事で、疲労や緊張が続くと、身体の不調が起き易くなるだけでなく、仕事の効率が落ちたり集中力が失われたりして、更に疲労や緊張を増すという『負のスパイラル』に陥り易くなるので、疲れを感じたら、早いうちに、体調管理をする事が重要視されるようになったからです。

特に、ずっと集中して仕事をしていると、「肩がガチガチに凝って痛む」、「頭痛が起きて仕事を続けられなくなる」、「腰に痛みで仕事に集中できない」、「寝ても疲れがとれない」などが起きてくるので、オフィスマッサージとして、昔から慢性化した疲労や緊張などの症状改善を行っている“東洋医療をベースにしたマッサージ”の関心が多くなっています。

【 自律神経の疲れ 】

~ 30代ぐらいになると ~

空調の効いた部屋の中で、筋力をあまり使わないデスクワークをしていても、20代を過ぎて、30代ぐらいになると、今まで無かった不快な痛みやコワバリに悩まされたり、それに伴って疲労やダルサが起きたりするようになります。

肩こり症状が代表的で、次いで、前傾姿勢による背中の痛みや、首から肩甲骨にかけての張り感、絶えずズキズキ・ジンジンする腰の痛み、などが多くなっています。

これは、この年代になると、身体の運動機能が弱ったり、年齢による身体の新陳代謝が低下したりするだけでなく、仕事へのイライラ感やストレス、社内評価への感情、人間関係のストレスなどによって、体調を維持している自律神経の負担が増してくるからです。

~ 同じ思考パターンの繰り返し ~

特に、PCを使っていると、いろいろな事を思い浮かべて考えるよりも、設定された条件に沿って、同じような思考パターンを繰り返し、考えたり判断したりする事が圧倒的に多くなります。

この結果、脳の特定の神経回路を連続して使い続ける事になる為に、脳の一部の疲労が極度に高まって、自律神経の中で緊張を高める“交感神経”が強まり、反対に、心身を休める為に働く“副交感神経”が弱まる状態になります

この状態が続くと、呼吸・血液循環・体温調節・消化・排泄・生殖・免疫などの負荷が大きくなり、身体を安定させている自律神経がオーバーワークになってくるので、身体に「疲れる」、「飽きる」、「眠くなる」などの“疲労サイン”が現れます。

~ 身体からのギブアップのサイン ~

言ってみれば、「疲れる」、「飽きる」、「眠くなる」などが現れるのは、「もうこれ以上は、体調を保つ事がムリ、休息が必要!」という、脳からのギブアップのサインです。

以前ならば、疲労は、「身体の新陳代謝の低下や、身体の運動機能が弱ってくる事などから、老廃物や疲労物質が身体に溜まった為」と言われてきましたが、最近のデスクワークによる疲労は、「身体を一定に保っている自律神経がオーバーワークになって、体調を保つ機能が果たせなくなった事」が、圧倒的に多くなっています。

しかも、自律神経がオーバーワークになって、心身が張り詰めた状態になって、心身を休める働きが極度に低下すると、身体を休養させるだけでは、酷使された自律神経の疲労解消が難しいので、再び仕事に取り掛かると、すぐに心身の疲労や緊張がぶり返すようになります。

【 精神的な安定が失われて 】

~ 体調の悪化も ~

また、自律神経の体調を保つ機能が保てなくなってくると、更に体調を悪化させます

例えば、「頭が重い」、「首や肩が凝る」、「腰が痛む」、「身体のダルサ」、「身体に冷えを感じる」などや、あるいは、「病気ではないけれども、何となく身体の調子が悪い」といった状態が起きてきます。

これによって、精神的な安定が失われて、神経が高ぶってくると、「気分がイライラ」してきたり、反対に、意欲が低下してくると、「憂鬱や不安な気持」になったりして、ますます体調の悪化を招くようになります

~ モチベーションの維持が困難に ~

こうした心身の不調が続いたり、あるいは、強まったりすると、仕事のモチベーションの維持が困難になります。

「何とか、仕事をやりこなそう!」と思っていても、「気が滅入って、何もしたくない」とか、やるべき仕事の内容が分かっていても、「意欲が起きない」などが起きてしまいます。

しかも、「気が向かなくても、ヤラなければいけない!」と思うと、余計に大きな精神的エネルギーの必要を感じて、義務感や負担感を強めてしまいます。

~ 周囲への影響 ~

また、仕事をしているうちに、精神的に「イライラ」してきたり、「憂鬱や不安な気持」になったりすると、本人の問題だけでなく、周りの雰囲気が悪くなったり、職場が重苦しいムードになったりします。

周囲の人達も、本人の態度や言葉使いなどから、本人が精神的に不安定になっているのを感じて、「できれば、近寄りたくない」と思うからです。

この結果、仕事で話したい事があっても、言い出しづらくなったり、後回しにしたりして、仕事に影響が出てしまいします。

【 自律神経の働きと、東洋医療 】

~ 自律神経がオーバーワークになる前に ~

このような心身の疲労や、自律神経がオーバーワークになる前に、体調を保って、積極的に仕事が取り組めるように、疲れを感じたら、早いうちに、心身のケアを保つ事が重要視されるようになってきました

この中で、特に重要視されるのが、自律神経の働きが“オーバーワークになる前”に、身体の中の不要になった老廃物を積極的に排除させたり、酸素や栄養を身体に送り込むようにしたりして、体調を保ち、維持させる事です。

そして、もう一つが、心身がホッとするような“リラックス感”を回復させる事で、心身を休める為に働く“副交感神経”の働きを取り戻し、心拍数を下げたり、腸の蠕動運動を促進したりして、体調を保つ自律神経のバランスを整える事です。

~ オフィスマッサージ ~

この事に注目して、従業員の心身の負担を少しでも軽減し、従業員が健康的で効率的に働けるようにする為に、“社内マッサージ”を取り入れる会社が増えてきました。

『オフィスマッサージ』と呼ばれ、空いている会議室などにベッドやタオルなどの備品を用意して、希望する社員にマッサージを行い、体調管理や健康指導のサポートを行う取り組みです。

これには、平成27年12月から、厚生労働省がメンタルヘルスの対策や過重労働対策の為に、従業員50名以上の会社に、1年に1回、従業員のストレスチェックが義務付けられた事が、大きく影響しています。

~ 東洋医療をベースとしたマッサージ治療 ~

このような社員の体調管理や健康指導のサポートに、東洋医療をベースとしたマッサージ治療が注目されています。

東洋医療をベースとしたマッサージ治療が、もともと、「病気にはまだなっていないけれども、何となく身体の調子が悪い」といった状態を『未病』と呼んで、手技で体調を整える事で、健康状態に回復させる『未病“治”』を行ってきたからです。

この効果から、身体の疲労や緊張を緩和させる回復効果が働き、そして、脳の血流も改善されてくるので、オフィスマッサージに取り入れると、脳の疲労感や緊張感を緩和させたり解消したりして、仕事の効率UPだけでなく、職場の雰囲気を保つ為にも、良い効果が現れます。

【 社内マッサージ(オフィスマッサージ)】

~ 疲労の解消や予防 ~

“社内マッサージ(オフィスマッサージ)”があると、日頃忙しくて、なかなか心身のケアができない社員の方にとって、体調の維持や管理をする為に、有益な福利厚生になります。

これは、仕事で疲労や緊張が続いて、身体の自然回復が追いつかなくなると、身体にギブアップのサインとして、疲労感や痛みとなって現れてくるので、身体や心が張り詰めた状態になる前に、早めに身体の“血行回復”と“過度の緊張過少”を行うと、疲労の解消や、予防効果になるからです。

特に、ストレス感やイライラ感は、溜まったエネルギーを放出しようとする感情なので、マッサージによって身体や脳の血流が促進されると、脳の疲労感や緊張感を緩和させる効果から、ストレスやイライラ感の解消に有効な対策になります

~ ツボ治療を加えて ~

これらの体調の改善や、体調悪化の予防の為に、ツボ治療を加える事もあります。

ツボが、神経や血管が集まっている箇所なので、身体に不調があると、関係する特定のツボに痛みや硬さとなって現れ、身体に異常が起きている事を知らせてくれるだけでなく、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、その刺激に順応して、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。

このツボの効果から、例えば、「何となく身体の調子が悪い」と感じている時に、身体のコワバリ箇所や血行の悪化箇所をツボ反応で調べて、その箇所に刺激を与えると、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善されたりするので、15分程度のマッサージでも、ツボ反応を利用して、タイムリーに筋肉の張りやコリを解消すると、体調の回復効果が現れます。

~ オフィスマッサージのメリット ~

このような『オフィスマッサージ』を利用する事によって、

1⃣
質の高い休養(マッサージ)の機会を設ける事によって、仕事のメリハリをつけ、生産性や作業効率のUP。

2⃣
マッサージを受ける時間を設定する事で、社員の時間管理意識を高め、モチベーションの向上が図れる。

その他、福利厚生制度としての満足度の向上や、会社のブランド力のUP、離職率の低下などの効果にもなっています。

~ あん摩・マッサージ・指圧師 ~

身体や心が張り詰めた状態になって、自律神経がオーバーワークになると、どんなに高いモチベーションがあっても、また、どれほど高いビジネススキルがあっても、それらの能力が発揮できなくなります。

当院では、国家資格『あん摩・マッサージ・指圧師』による、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、患者の症状に合わせた治療を行い、心身の健康サポートを行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する身体の硬さや健康管理などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。