【(症例)身体の不調や、不快感 】

猫背は、「猫背にならないように…」と気を付けていても、いつのまにか背中を丸めている事が多く、猫背が続いてしまうと、姿勢を正そうとしても背中を伸ばせなくなったり、伸ばせても、すぐに戻ってしまったりします。

しかも、体型が崩れるので、見た目が悪くなるだけでなく、体型の悪化から、肩こり、頭痛、腰痛などに悩まされたり、身体が疲れ易くなったり、胸が圧迫されて呼吸が浅くなり、集中力や持久力が無くなってきたりします。

このような猫背姿勢と体調不調の改善には、始めは、専門家やトレーナーに自分の猫背タイプを確認してもらい、身体の症状に合わせて身体のコワバリ箇所を改善してもらったほうが、自分の猫背の特徴が理解でき、体調に合わせた改善法が見つかります。

【 治りづらくなる猫背 】

PCやスマホに向かって操作をしていると、画面を見ながら操作をする為に、自然と画面を覗き込む姿勢になるので、いつのまにか、猫背姿勢になりがちです。
これは、背中や肩の力を抜いて、背中を丸めている状態が楽に感じる事もありますが、もともと人の身体は、胎内にいた時に、背中を“C”字のように丸めていたので、生まれた後も、背骨が“C”字のように、緩やかに曲がっている事が影響しています。
この為、背中を丸めた姿勢でいると、楽な上に、自然に感じるので、猫背になっている事に意識が無いまま、猫背が固定化されてしまいます。

 

しかし、背中を丸めた姿勢が続くと、背中が伸ばしづらくなったり、何とか背中を伸ばせても、背中を曲げるリバウンドが起きて、再び元の猫背に戻ってしまったりします。
これは、背中を曲げる筋肉が強まってコワバッテくると、この状態に適応するように、背中を伸ばす筋肉が弱まって、背中が伸ばしづらくなるからです。
更に、毎日、背中を丸めた姿勢で、身体のバランスをとっているうちに、背中の姿勢を維持する筋肉や靭帯も、背中を丸めた状態で固定化されるので、背中を伸ばそうとしても、背中を丸めている背中の筋肉や靭帯の“防衛反応”が働いて、伸ばしづらくなったり、背中を丸めた状態に戻す力が働いたりするからです

 

この為、慢性化した猫背姿勢から、元の姿勢に回復させるには、無理して背中を伸ばそうとするより、まずは、自分の『猫背タイプ』を確認して、身体のコワバッテいる箇所を知る事と、猫背の為に『気になっている症状』を再確認する事が大切です。
これは、猫背には幾つかのタイプがあるので、「丸まっている部分が、主にどこか?」を理解しないで、背中を伸ばしても、ポイントになる筋肉のコワバリ箇所がハッキリ分かっていないので、一生懸命に背中を伸ばしても、効果が現れにくくなるからです。
また、自分の『猫背タイプ』から身体の症状の関連を理解しておくと、「何となく身体の調子が悪い」と思っていた症状の原因がハッキリするので、意識して猫背の改善に取り組めるようになります。

【 猫背の3つのタイプと症状 】

背中の力を抜いて猫背姿勢をしていると楽に感じられますが、実際は、この姿勢を支える為に、首、肩、背中、胸まわりの筋肉、腰などに余計な負担がかかるので、首や肩の凝りや腰痛などを引き起こす原因になります
この為、大まかでも、自分の猫背のタイプと関係する症状を知っていると、改善のモチベーションになります。
猫背タイプは、次のように大きく3つ分けられ、この猫背のタイプごとに、頭痛、肩こり、背中の痛み、腰痛など、気になる症状の現れ方や程度が違ってきます。

 

《“首”猫背タイプ》

特徴:横から見ると、あごが前に出て首が前方に垂れた状態になったり、あるいは、首と顔が極端に前方に出た状態(ストレートネック)になったりして、それに伴い、肩も前方に出て丸まった(巻き肩)姿勢になりがちです。
症状:顔を前に突き出す姿勢を支える為に、首や肩、肩甲骨周辺の筋肉がコワバッテくるので、首や肩の凝りや痛みと、肩甲骨周辺に痛みが起きます。
更に、首まわりには神経が張り巡らされているので、首猫背で神経が圧迫されると肩や腕にシビレが生じたり、顔のリンパ液の流れが悪くなり、“疲れ顔”や“老け顔”が目立つようになったりします。

《“背中”猫背タイプ》

特徴:背中の丸みが目立ち、背中の中央あたりが猫背の頂点になるので、誰が見ても、猫背だと分かるタイプです。
症状:肩甲骨周りの筋肉が凝り易くなるので、肩甲骨沿いの痛みに悩まされたり、体幹(胴体)の血行が悪くなって疲労感やダルサが増したり、胸が圧迫されて呼吸が浅くなり集中力や持続力が無くなったりします。
更に、前かがみ姿勢の為に、胃や腸を圧迫するので、胸焼けやむかつき、胃や腸のもたれが起き易くなります。

《“腰”猫背タイプ》

特徴:椅子に浅く腰掛ける人や、腰かけドライバーのように、長く座っている職業の人に多く、お尻を底辺にして、お尻から前かがみになるので、骨盤に上半身の重心がかかってきます。
症状:骨盤に上半身の重心がかかってくるので、腰痛が起き易く、運動不足や加齢で筋力が低下してくると、慢性腰痛になり易くなります。
更に、下半身の血行が悪化してくるので、冷え、胃腸の不活発による便秘、腰のダルサ、慢性腰痛、お尻や太もものシビレ感なども、起き易くなります。

【 最初はチェックしてもらって 】

猫背は、自分ではなかなか気づきにくく、仕事や家事に追われていると、チェックする事も無いので、ますます気付きにくくなります。
しかも、猫背が気になっても、自分の猫背姿勢を見る事はできませんし、背中の痛みや違和感に悩まされても、背中のコワバリ箇所を自分で触る事ができません。
この為、最初は専門家やトレーナーに、猫背のタイプと症状をチェックしてもらい、身体の問題箇所の改善を図ってもらったほうが、猫背による問題箇所が絞られ、改善方法がハッキリしてきます

 

例えば《“首”猫背タイプ》は、首の付け根の後ろや横、そして喉の横を横切る筋肉、それから肩から腕に続く部分までの筋肉、更に後頭部から肩甲骨あたりまでの筋肉をチェックして、コワバリを解消する事が必要です。
また《“背中”猫背タイプ》は、背中のコワバリ解消だけでなく、背中のコワバリで動きづらくなっている肩甲骨を動けるようにする事と、更に、血行悪化による背中のむくみを解消させる事も必要です。
そして《“腰”猫背タイプ》は、腰周囲だけでなく、腰を下から支えている、お尻や太ももの筋肉の緊張を解消させ、血行を改善する事が必要です。

 

猫背になると、丸まった上半身のバランスを、背中の土台の腰やお尻で取るようになるので、腰やお尻の筋肉に負荷が増し、コワバリが強まっている事がよくあります。
しかし、腰やお尻のコワバリの自覚が無かったり、あるいは、「腰やお尻あたりが、何となく重い」とか、「ダルイ」程度だったりします。
この為、このような自分で自覚しづらい腰やお尻の筋肉のコワバリ解消や、腰やお尻の関節の動きの改善を、専門家やトレーナーにチェックしてもらい、腰やお尻のコワバリをストレッチして伸ばしたり、動かしたりする事が必要です。

【 当院の、マッサージ治療+他動運動 】

当院では、猫背とそれに伴う症状に対し、猫背のタイプに合わせて、ツボ治療を用いたマッサージ治療と、動かしづらい部分を本人に代わって動かす『他動運動』を加え、改善を行っています
日常の習慣や癖によって、身体が丸まった状態で固まっているので、このような疲労や緊張などの慢性化には、疲労や緊張などの慢性化による、筋肉由来の症状の改善を行っている、東洋医療をベースにしたマッサージ治療が適しているからです。
また、『他動運動』を加える事で、普段使わない筋肉の柔軟性や血行を回復させて、自分でなかなか伸ばせない背中や腰のインナーマッスルを、シッカリと伸ばす事ができるようにしています。

 

例えば、ツボ治療を用いたマッサージ治療で、猫背による筋肉のコワバリを緩和させると、背中の痛みや不快感なども解消されてきます。
これは、ツボが神経や血管が集まっている箇所なので、身体に異常が起きた箇所を知らせたり、反応が現れたツボに適切な刺激を与えると、痛みや違和感が減少したり、筋肉内の血流が改善したりする効果があるからです。
中でも、背中の凝りやコワバリで、張り付いた状態になっている肩甲骨を、ツボを利用すると、肩甲骨周りの筋肉の凝りやコワバリを解消させて、背中が伸ばし易くなるので、猫背の改善に効果がある上に、肩こりや背中の痛みの解消にも効果があります。

 

そして、ツボ治療を用いたマッサージ治療の後に、当院では『他動運動』を利用して、動きが悪くなっている背骨や肩・肩甲骨を動かし、動きを改善させています。
肩や肩甲骨、腰の骨などを、『他動運動』で動かして、筋肉の柔軟性や血行を回復していくと、血液やリンパの流れの滞りによる、背中の不快な“むくみ状態”が解消され、スッキリした感じになります。
これによって、なかなか解消できなかったコワバリ箇所が改善されるので、猫背の予防や回復をする為の運動やストレッチが行い易くなります。

 

猫背が慢性化してしまうと、身体にとって、その姿勢が一番フィットした姿勢になるので、自分で背スジを伸ばそうとしても、簡単に治らなくなります。
当院は、東洋医療をベースにした診断とマッサージ治療で、疲労や緊張などによる慢性化した肩凝りや疲労回復などを行い、それにより、猫背や身体の歪みなどの姿勢改善を行っています。
マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する身体の不調や不快感などの症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。