【(症例)身体の不調や、不快感 】

日本は、気候が季節によって大きく変化するので、季節が寒くなってきたり、雨の多い時期になってきたりすると、身体に“痛み”が生じたり、“関節がギクシャク”したりする人がいます。

よくあるのが、「天気が悪くなって、雨や曇りになると、身体の節々(ふしぶし)が痛む」、「秋になって寒さや冷えを感じると、膝や腰の関節が痛んで身体を動かすのが辛い」、「梅雨時になると、古傷がシクシク痛む」、などです。

これは、身体の血液循環が悪くなっていたり、体調を保つ自律神経が上手く働かなくなっていたりすると、「寒さ」や「冷たさ」がキッカケになって、過剰に身体の防衛反応が働いてしまうので、気候の寒さや冷房による不調を防ぐ為に、身体の血行と柔軟性を回復させて体調を取り戻し、神経が異常に刺激されないようにする事が大切です。

【 寒さや冷たさで、痛みに 】

~ 寒さによる神経痛 ~

気候が寒くなったり、クーラーの冷気に当たったりすると、強く寒さを感じて、「肩や背中の凝りや痛みが強まる」、「膝や腰のダルサや鈍痛が増す」、「指や膝の関節が動きにくくなってギクシャクする」、あるいは、「身体がコワバッテ、動くのが辛くなる」などが起きる人がいます。

運動不足や身体の不調などで、身体の血液の流れが悪くなっていたり、身体の温度調節機能が上手く働かなくなっていたりすると、不意に寒さや冷たさを感じた時に、身体を守る防衛反応が過剰に働いて、“痛み”や“関節のコワバリ”を誘発したり強まったりするからです

病院では、寒さや冷えで、身体の節々(ふしぶし)に違和感や痛みが起きたり、関節の動きづらさを感じたりするのを、『寒さによる神経痛』と診断しています。

~ アラームサインとして痛みが ~

この『寒さによる神経痛』が起きるのは、非常に冷たい風を顔に受けると、頬や耳が“痛く”感じたり、氷水に手を入れ続けると、手にシビレを伴った“痛み”を感じたりするのと、同じ反応と説明されています。

ひどく「冷たい!」とか「寒い!」という刺激を受けると、感覚神経が“身体への危険性”を知らせる為に、“痛み”をアラームサインとして発するからです。

日本は季節によって気候が大きく変化するので、身体の血液の流れが悪くなっていたり、身体の温度調節機能が低下していたりすると、環境に体調を合わせる事ができなくなって、このような“痛み”のアラームサインが起き易くなっています。

~ 湿度が増して、空気が湿ってくる事から ~

また、気圧が低下して、湿度が増して“空気が湿ってくる”と、“関節のコワバリ”や“痛み”を、同じように誘発する事があります。

これも、体調が不安定になっていると、気圧が低下したり、湿度が増したりした時に、環境に体調を合わせる事ができなくなり、この結果、身体の緊張が高まったり、血管の収縮や血行の悪化が起きたりして、身体の防衛反応が強く働いてしまう為です。

例えば、“頭痛持ち”になって悩まされていると、台風や低気圧が近づくと、「頭がズキズキと痛む」状態になったり、体調の不調に悩まされていると、天気が悪化した時に、「肩こり」、「膝の痛み」、「めまい」などが強まったり、以前にケガをしたり手術を受けたりした事があると、気圧が低下して空気が湿ってくると、その傷跡(瘢痕)から、ジクジクと痛みが強まったりします。

【 身体を動かす事が少なくなると 】

~ 運動不足 ~

これらの、気候の寒さや冷房による関節の痛みと動きの低下は、加齢や仕事の制約などで身体を動かす事が少なくなると、起き易くなっています。

身体を動かす事が少なくなると、血流が低下して筋肉がコワバッテくるので、神経が圧迫されて痛みが起きたり、関節が動きづらくなったりするからです

この為、運動不足の人が、寒かったり冷えたりする日に、いきなり立ち上がったり急に振り返ったりすると、筋肉への負荷と神経への刺激が強まり、急に痛みが起きたり、膝や腰の関節がギクシャクした感じになって痛み出したりします。

~ 体調の不安定化 ~

しかも、身体を動かす事が少なくなると、身体の血流が悪くなるだけでなく、環境やストレスに合わせる自律神経の働きも低下するので、「ダルイ」、「肩が凝る」、「冷える」、「疲れやすい」、「食欲がない」、「眠れない」、「イライラする」なども起きます。

これによって自律神経の負担が増すと、身体の温度調節が上手く働かなくなるだけでなく、身体の神経が敏感になるので、気候の寒さや冷房で“関節のコワバリ”や“痛み”が起き易くなります。

しかも、これによって身体の緊張が続くと、ますます身体の血行を悪化させるので、チョッとした寒さでも、身体に“痛み”を感じたり、いつまでも“痛み”が続いたりします。

~ 何となく身体の調子が悪い ~

また、身体を動かす事が少なくなると、新陳代謝が低下して、身体の老廃物の排出がスムーズにいかなくなります。

この結果、腰や膝の神経が刺激されて、「いつもウズウズと痛む」といった状態になったり、身体を支える腰の神経が敏感になり、ギックリ腰が起き易くなったりします。

また、何かの拍子で神経が刺激されると、神経が敏感になっているので、「しびれる」、「筋肉が引きつる」などが起きたり、あるいは、「身体のダルサ」や「何となく身体の調子が悪い」といった状態に悩まされたりします。

【 気象病、天気痛 】

~ 天気や気候の変わり目の不調 ~

このように、天気や季節の変化、寒暖差などがキッカケになって、「片頭痛」、「緊張型頭痛」、「肩こり」、「腰痛」、「関節痛」などを引き起こすので、このような体調の悪化を、総称して『気象病』『天気痛』と言う事があります

『気象病』は、気象の変化で影響を受けて発症したり、体調が悪化したりする症状で、主に、「めまい」、「肩こり」、「イライラ」、「倦怠感」、「うつ気分」、「吐き気」、「喘息」などの“不定愁訴”を言います。

『天気痛』は、天気の変化によって“痛み”が起きる症状で、主な症状として、頭痛や関節痛、神経痛、持病や後遺症の痛み、などがあります。

~ ストレスや、生活のリズムが崩れから ~

これらの『気象病』や『天気痛』を引き起こすのは、身体の不調やストレスで悩まされていたり、不規則な生活を送っていたり、あるいは、更年期でホルモンバランスが乱れ易くなっていたりする事が影響しています

身体の不調やストレスで、身体を保っている自律神経がオーバーワークになって、身体が天候や暑さ寒さの変化に対応しきれなくなると、身体の神経が異常に高ぶったり、過度に反応したりして、痛みや体調不調を引き起こすからです。

特に、慢性痛や不定愁訴などがあると、自律神経の負担が大きくなるので、過度に血管を収縮させたり、痛みの感覚を強めたりして、『気象病』や『天気痛』の痛みや不快感を大きくさせます。

~ 寒さによる痛みや、動きの低下の場合 ~

また、運動不足や疲労などで筋肉の働きが弱ると、“関節のコワバリ”が起き易くなる上に、血液を流す『筋肉ポンプ』の働きも弱って血行が悪くなるので、『気象病』や『天気痛』も発症し易くなります。

しかも、血行が悪くなると、環境に体調を合わせる事ができなくなるので、季節の変わり目に体調を崩す人が多くなります。

これらの“関節のコワバリ”や“身体の痛み”の解消には、痛む所を温めて、血行を良くするだけでは、あまり効果が現れないので、身体の不調の解消と共に、体調を保つ自律神経の働きを安定化する事が必要です。

【 当院の、寒さによる痛みの治療 】

~ マッサージ治療にツボ治療を加えて ~

当院では、気候の寒さや冷房による、関節の痛みと動きの低下に対して、マッサージ治療にツボ治療を加えて、緩和と予防を行っています。

東洋医療が、もともと筋肉の働きや血行を改善して、身体の回復力を取り戻す事を目的にしているので、『寒さによる神経痛』や、関節の“痛み”のように、疲労や緊張などの慢性化による筋肉由来の痛みの解消に、適しているからです

また、ツボは、神経や血管が集まっている箇所なので、身体の異常を知らせる『反応点』や、病状を改善する『治療点』の働きもしているので、ツボを利用すると、膝や腰の関節部分の痛みや不快感を改善したり、動きの悪い膝や腰の関節の可動域を広めたりする事ができます。

~ 膝や腰の治療 ~

特に膝や腰は、体重の負荷が絶えずかかる部分なので、疲労や緊張などの慢性化によって、痛みが起き易い場所です。

この為、当院では、膝や腰にある、身体の異常を知らせる『反応点(ツボ)』を探し、ツボ刺激を併用したマッサージ治療で、筋肉の疲労や緊張を回復させて、膝や腰の関節の動きを良くして、痛みを改善しています。

しかも、東洋医学のツボ(経穴)と痛みが起きる箇所は、ほぼ一致しているので、ツボ刺激を利用する事で、効果的に、筋肉内の血流の改善や痛みや違和感の緩和ができます。

~ 神経の興奮を鎮める作用 ~

更に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療の、「血行やリンパの流れの促進」、「筋肉の弾力性や柔軟性を高める」などによって、敏感になっている神経を鎮め、身体の“痛み”や不調を和らげる効果があります。

疲労や緊張などの慢性化で、神経が敏感になり、痛みや不快感となって現れているので、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、血液やリンパ液の流れを増幅させて、筋肉の弾力性や柔軟性を高めると、身体の回復力を取り戻し、敏感になっている神経を鎮める効果があるからです。

これにより、身体の“痛み”や不快感が解消されてくると、下半身全体の筋肉の瞬発力や持久力も改善されてくるので、膝や腰の関節の動きもスムーズになります。

~ 痛みの緩和と体調の改善 ~

身体の血行状態が悪くなっていると、寒さや冷たさを強く感じるだけでなく、神経が過剰に反応して“痛み”が誘発されたり、関節の動きが悪くなったり、体調の悪化も引き起こしたりします。

当院は、身体の回復力が追いつかず、疲れや“痛み”となって現れた症状に、東洋医療をベースにしたマッサージ治療で、痛みの緩和や、「だるい」、「肩がこる」、「イライラする」などの体調改善を行っています。

マッサージの施術時間は、15分からです。  関連する身体の不調や不快感の症状の、ご相談は、[メール]、または[電話]で、お受けしています。